JPH05264211A - 微小プローブ素子、及び集積化微小プローブ素子、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置 - Google Patents
微小プローブ素子、及び集積化微小プローブ素子、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置Info
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- JPH05264211A JPH05264211A JP4089341A JP8934192A JPH05264211A JP H05264211 A JPH05264211 A JP H05264211A JP 4089341 A JP4089341 A JP 4089341A JP 8934192 A JP8934192 A JP 8934192A JP H05264211 A JPH05264211 A JP H05264211A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 信頼性の高い微小プローブ素子及びこれを用
いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置を提供す
る。 【構成】 シリコン基板上に、探針を有するはりと、該
探針を駆動するための圧電体よるなる変位発生部とを具
備し、該変位発生部の変位を該探針に伝達するオイルを
シリンダ内に注入してなる微小プローブ素子では、小型
でありながら大きな変位を得ることができるとともに、
反りのない信頼性の高い素子となる。また上記微小プロ
ーブ素子を用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置
は高速処理が可能で、かつ信頼性の高い装置となる。
いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置を提供す
る。 【構成】 シリコン基板上に、探針を有するはりと、該
探針を駆動するための圧電体よるなる変位発生部とを具
備し、該変位発生部の変位を該探針に伝達するオイルを
シリンダ内に注入してなる微小プローブ素子では、小型
でありながら大きな変位を得ることができるとともに、
反りのない信頼性の高い素子となる。また上記微小プロ
ーブ素子を用いた走査型トンネル顕微鏡、情報処理装置
は高速処理が可能で、かつ信頼性の高い装置となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネル電流検出装置
や走査型トンネル顕微鏡等に用いられる、微小プローブ
素子、及びこれを用いた情報処理装置に関する。
や走査型トンネル顕微鏡等に用いられる、微小プローブ
素子、及びこれを用いた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年において、導体の表面原子の電子構
造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下STM
と略す)が開発され(G.Binnig et a
l., Phys.Rev.Lett.49(198
2)57)、単結晶、非晶質を問わず実空間像を著しく
高い分解能(ナノメートル以下)で測定できるようにな
った。更に現在、STMの手法を用いて半導体、あるい
は高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観察評
価、微細加工(E.E.Ehrichs,4th.In
ternational Conference on
Scanning Tunneling Micro
scopy/Spectroscopy,’89,S1
3−3)、及び情報処理装置等のさまざまな分野への応
用が研究されている。
造を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下STM
と略す)が開発され(G.Binnig et a
l., Phys.Rev.Lett.49(198
2)57)、単結晶、非晶質を問わず実空間像を著しく
高い分解能(ナノメートル以下)で測定できるようにな
った。更に現在、STMの手法を用いて半導体、あるい
は高分子材料等の原子オーダー、分子オーダーの観察評
価、微細加工(E.E.Ehrichs,4th.In
ternational Conference on
Scanning Tunneling Micro
scopy/Spectroscopy,’89,S1
3−3)、及び情報処理装置等のさまざまな分野への応
用が研究されている。
【0003】なかでも、コンピューターの計算情報等で
は大容量を有する記録再生装置の要求がますます高まっ
ており、半導体プロセス技術の進展により、マイクロプ
ロセッサが小型化し、計算能力が向上したために記録再
生装置の小型化が望まれている。これらの要求を満たす
目的で、記録媒体との間隔を微調整可能な駆動手段上に
存在するトンネル電流発生用プローブからなる変換器か
ら電圧印加することによって記録媒体表面の仕事関数を
変化させることにより記録書き込みし、仕事関数の変化
によるトンネル電流の変化を検知することにより情報の
読み出しを行ない、最小記録面積が10nm平方となる
情報処理装置が提案されている。
は大容量を有する記録再生装置の要求がますます高まっ
ており、半導体プロセス技術の進展により、マイクロプ
ロセッサが小型化し、計算能力が向上したために記録再
生装置の小型化が望まれている。これらの要求を満たす
目的で、記録媒体との間隔を微調整可能な駆動手段上に
存在するトンネル電流発生用プローブからなる変換器か
ら電圧印加することによって記録媒体表面の仕事関数を
変化させることにより記録書き込みし、仕事関数の変化
によるトンネル電流の変化を検知することにより情報の
読み出しを行ない、最小記録面積が10nm平方となる
情報処理装置が提案されている。
【0004】かかる装置においては、試料を探針で数n
m〜数μmの範囲で走査する必要があり、その際の移動
機構として圧電体素子が用いられる。この例としては、
3本の圧電体素子を、x,y,z方向に沿って互いに直
交するように組み合わせ、その交点に探針を配置したト
ライポッド型や、円筒型の圧電体素子の外周面の電極を
分割して一端を固定し、他端に探針を取り付け、各々の
分割電極に対応させて円筒を変形させて走査する円筒型
等のタイプがある。
m〜数μmの範囲で走査する必要があり、その際の移動
機構として圧電体素子が用いられる。この例としては、
3本の圧電体素子を、x,y,z方向に沿って互いに直
交するように組み合わせ、その交点に探針を配置したト
ライポッド型や、円筒型の圧電体素子の外周面の電極を
分割して一端を固定し、他端に探針を取り付け、各々の
分割電極に対応させて円筒を変形させて走査する円筒型
等のタイプがある。
【0005】さらに最近では、半導体加工技術を利用し
たマイクロマシーニング技術(K.E.Peterso
n,IEEE Trans.on Electron
Devices,Vol.ED−25,No.10,p
1241,1978)を用いて探針駆動機構を微細に形
成する試みがなされている。図7はマイクロマシーニン
グ技術により、Si基板上に圧電体バイモルフからなる
カンチレバーを形成した例である(T.R.Albre
cht,”Microfabricationof I
ntegrated Scanning Tunnel
ing Microscope”,Proceedin
g of 4th International Co
nference on Scanning Tunn
eling Microscopy/Spectros
copy,’89,S10−2)。
たマイクロマシーニング技術(K.E.Peterso
n,IEEE Trans.on Electron
Devices,Vol.ED−25,No.10,p
1241,1978)を用いて探針駆動機構を微細に形
成する試みがなされている。図7はマイクロマシーニン
グ技術により、Si基板上に圧電体バイモルフからなる
カンチレバーを形成した例である(T.R.Albre
cht,”Microfabricationof I
ntegrated Scanning Tunnel
ing Microscope”,Proceedin
g of 4th International Co
nference on Scanning Tunn
eling Microscopy/Spectros
copy,’89,S10−2)。
【0006】図7は上記カンチレバーの斜視図である。
基板1上に2分割電極71a,71b−ZnO圧電体7
2a−中電極73−ZnO圧電体72b−2分割電極7
4a,74bと積層したカンチレバーを作り、その下の
Si基板の一部を異方性エッチングにより除去してSi
基板の端部から片持ちで支持されるように形成されてい
る。上記圧電体バイモルフからなるカンチレバーの先端
には金属等の探針5が接着等により取りつけられ、引き
出し電極75を介してトンネル電流を検知する。このカ
ンチレバーは、バイモルフ構成を持つため、とりわけ上
下方向に大きな変位量を得ることができるという優れた
特性を持つ。
基板1上に2分割電極71a,71b−ZnO圧電体7
2a−中電極73−ZnO圧電体72b−2分割電極7
4a,74bと積層したカンチレバーを作り、その下の
Si基板の一部を異方性エッチングにより除去してSi
基板の端部から片持ちで支持されるように形成されてい
る。上記圧電体バイモルフからなるカンチレバーの先端
には金属等の探針5が接着等により取りつけられ、引き
出し電極75を介してトンネル電流を検知する。このカ
ンチレバーは、バイモルフ構成を持つため、とりわけ上
下方向に大きな変位量を得ることができるという優れた
特性を持つ。
【0007】またこのようなマイクロマシーニング技術
により圧電体バイモルフ構成で形成される探針駆動機構
は微細にでき、情報処理装置の情報の書き込み、読み出
しの速度を向上させるに要求されるプローブの複数化を
容易にすることが可能となる。更に、この方法は、圧電
体材料の薄膜技術を利用している点で、Si半導体を主
流とするICプロセスにそのまま組み込むことができ、
優れた方法といえる。
により圧電体バイモルフ構成で形成される探針駆動機構
は微細にでき、情報処理装置の情報の書き込み、読み出
しの速度を向上させるに要求されるプローブの複数化を
容易にすることが可能となる。更に、この方法は、圧電
体材料の薄膜技術を利用している点で、Si半導体を主
流とするICプロセスにそのまま組み込むことができ、
優れた方法といえる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来の装置の作製においてはたくさんの層の電極
及び圧電体の積層を行なうため各々の層の厚み及び応力
を十分に制御しなければならない。というのも、Si基
板をエッチング除去して作製するカンチレバーは各々の
層の膜厚、応力に依存して電極と圧電体の界面における
膜はがれや、カンチレバー先端の反りが発生することが
あったためである。このため再現性良く作製するには、
非常に高度な技術が必要であった。
示した従来の装置の作製においてはたくさんの層の電極
及び圧電体の積層を行なうため各々の層の厚み及び応力
を十分に制御しなければならない。というのも、Si基
板をエッチング除去して作製するカンチレバーは各々の
層の膜厚、応力に依存して電極と圧電体の界面における
膜はがれや、カンチレバー先端の反りが発生することが
あったためである。このため再現性良く作製するには、
非常に高度な技術が必要であった。
【0009】また、前述のトライボッド型や円筒型の圧
電変位素子においては集積化などのために小型化した場
合、大きな変位を得ることができなかったり、作製が困
難であったりするという問題点があった。
電変位素子においては集積化などのために小型化した場
合、大きな変位を得ることができなかったり、作製が困
難であったりするという問題点があった。
【0010】以上のような従来例の問題点に鑑み、本発
明の目的とするところは、小型でありながら大きな変位
が得られ、かつ、反りのない、信頼性の高い微小プロー
ブ素子を簡易な技術で再現性良く作製し提供することに
ある。
明の目的とするところは、小型でありながら大きな変位
が得られ、かつ、反りのない、信頼性の高い微小プロー
ブ素子を簡易な技術で再現性良く作製し提供することに
ある。
【0011】また、本発明の目的は、上記微小プローブ
素子を用いた信頼性の高い走査型トンネル顕微鏡並びに
情報処理装置を提供することにある。
素子を用いた信頼性の高い走査型トンネル顕微鏡並びに
情報処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題は、以
下に述べる本発明によって解決される。
下に述べる本発明によって解決される。
【0013】即ち、本発明の第一は、探針と該探針を駆
動するための変位発生部を具備し、該変位発生部の変位
を液体を介して該探針に伝達する構成を持つことを特徴
とする微小プローブ素子であり、さらには上記微小プロ
ーブ素子を、同一基板上に複数配置したことを特徴とす
る集積化微小プローブ素子である。
動するための変位発生部を具備し、該変位発生部の変位
を液体を介して該探針に伝達する構成を持つことを特徴
とする微小プローブ素子であり、さらには上記微小プロ
ーブ素子を、同一基板上に複数配置したことを特徴とす
る集積化微小プローブ素子である。
【0014】また、本発明の第二は、上記本発明第一の
微小プローブ素子を用いたことを特徴とする走査型トン
ネル顕微鏡である。
微小プローブ素子を用いたことを特徴とする走査型トン
ネル顕微鏡である。
【0015】また本発明の第三は、トンネル電流を用い
て記録媒体に対して情報の記録、再生、消去を行なう情
報処理装置において、上記本発明第一の微小プローブ素
子を用いたことを特徴とする情報処理装置である。
て記録媒体に対して情報の記録、再生、消去を行なう情
報処理装置において、上記本発明第一の微小プローブ素
子を用いたことを特徴とする情報処理装置である。
【0016】本発明の微小プローブ素子の一例を図1に
示す。図1(a)は基板上に本素子を作製したものを概
略的に示した断面図であり、図1(b)は本素子の主要
構成部であるシリンダー部とピストン部を概略的に示し
た斜視図である。
示す。図1(a)は基板上に本素子を作製したものを概
略的に示した断面図であり、図1(b)は本素子の主要
構成部であるシリンダー部とピストン部を概略的に示し
た斜視図である。
【0017】図中、1a,1b,1cはいずれも基板で
あり、これらを加工してシリンダが内部に形成されてい
る。2はピストンの役割を兼ねている圧電体などの変位
発生部、3は変位発生部2の変位を伝達するための液
体、4はピストンの役割を兼ねているはり、5は探針で
ある。
あり、これらを加工してシリンダが内部に形成されてい
る。2はピストンの役割を兼ねている圧電体などの変位
発生部、3は変位発生部2の変位を伝達するための液
体、4はピストンの役割を兼ねているはり、5は探針で
ある。
【0018】本図の微小プローブ素子の動作の概略を以
下に述べる。変位発生部2で発生した変位は基板1a,
1b,1cの内部に形成されたシリンダ内に密封された
液体3を介してはり4に伝達される。この際、変位発生
部2とはり4の部分のシリンダの断面積の比により変位
は拡大(図1の場合)、あるいは縮小される。はり4に
は探針5が取りつけられており、探針5に上記変位は伝
達される。
下に述べる。変位発生部2で発生した変位は基板1a,
1b,1cの内部に形成されたシリンダ内に密封された
液体3を介してはり4に伝達される。この際、変位発生
部2とはり4の部分のシリンダの断面積の比により変位
は拡大(図1の場合)、あるいは縮小される。はり4に
は探針5が取りつけられており、探針5に上記変位は伝
達される。
【0019】次に図1の微小プローブ素子の作製方法の
概略を述べる。まず基板1b,1cを、組み立てた時に
所望のシリンダ形状が得られるように加工し、圧電体な
どよりなる変位発生部2を組み込む。また、はり4を作
製し、探針5を取りつける。その後はり4の一端をシリ
ンダに挿入する形で基板1bと基板1cを接着して挟み
込む。最後にシリンダ内に液体3を注入した後、基板1
aを接着してシリンダを密封し、素子を作製する。
概略を述べる。まず基板1b,1cを、組み立てた時に
所望のシリンダ形状が得られるように加工し、圧電体な
どよりなる変位発生部2を組み込む。また、はり4を作
製し、探針5を取りつける。その後はり4の一端をシリ
ンダに挿入する形で基板1bと基板1cを接着して挟み
込む。最後にシリンダ内に液体3を注入した後、基板1
aを接着してシリンダを密封し、素子を作製する。
【0020】なお、本発明の微小プローブ素子の作製方
法は上記に限定されるものではなく、例えば、上記シリ
ンダ形状の形成には、基板の加工と貼り合わせによって
作製する方法、型抜きによる方法、削り出しによる方法
などが適用でき、その方法は限定されないが、特にフォ
トリソグラフィーとエッチングにより基板を加工して作
製する方法は微小なシリンダを多数作製するのに好適で
ある。また上記基板及びはり4の材料は特に限定される
ものではなく、加工性の良いガラス、金属、あるいはま
たシリコンなどの半導体などが適している。
法は上記に限定されるものではなく、例えば、上記シリ
ンダ形状の形成には、基板の加工と貼り合わせによって
作製する方法、型抜きによる方法、削り出しによる方法
などが適用でき、その方法は限定されないが、特にフォ
トリソグラフィーとエッチングにより基板を加工して作
製する方法は微小なシリンダを多数作製するのに好適で
ある。また上記基板及びはり4の材料は特に限定される
ものではなく、加工性の良いガラス、金属、あるいはま
たシリコンなどの半導体などが適している。
【0021】また、本発明の微小プローブ素子の変位発
生部2は、圧電体の逆圧電効果、静電力、磁力、加熱に
よる膨張収縮や液体の気化などの力により変位を発生す
るものが適用でき、これらの変位を制御できるものであ
れば特に限定されるものではない。
生部2は、圧電体の逆圧電効果、静電力、磁力、加熱に
よる膨張収縮や液体の気化などの力により変位を発生す
るものが適用でき、これらの変位を制御できるものであ
れば特に限定されるものではない。
【0022】また上記変位を伝達するための液体3はオ
イルや水等を使用するが、使用の条件において粘度など
の特性が適当なものであれば特にこれに限定されるもの
ではない。
イルや水等を使用するが、使用の条件において粘度など
の特性が適当なものであれば特にこれに限定されるもの
ではない。
【0023】また、本発明の微小プローブ素子の探針5
は、材料としてはPt,Au,Rh,Pdなどの貴金属
や、Wなどの金属、これらの合金類、あるいはTiCな
どが用いられる。上記探針は上記材料の小片を接着した
り、上記材料の薄膜を堆積したりした後、必要であれば
エッチングや電解研磨などで所望の形態に加工し作製す
ることができる。
は、材料としてはPt,Au,Rh,Pdなどの貴金属
や、Wなどの金属、これらの合金類、あるいはTiCな
どが用いられる。上記探針は上記材料の小片を接着した
り、上記材料の薄膜を堆積したりした後、必要であれば
エッチングや電解研磨などで所望の形態に加工し作製す
ることができる。
【0024】上記本発明の微小プローブ素子は、複雑な
層構成を持たないため、反りなどの問題がなく作製時の
歩留まりが高い。またシリンダの断面積の比を変えてや
ることで変位発生部の変位の大きさを所望の大きさに変
えて探針に伝達することができるため、変位発生部で得
られる変位が小さい場合も大きな変位を探針に与えるこ
とができる。
層構成を持たないため、反りなどの問題がなく作製時の
歩留まりが高い。またシリンダの断面積の比を変えてや
ることで変位発生部の変位の大きさを所望の大きさに変
えて探針に伝達することができるため、変位発生部で得
られる変位が小さい場合も大きな変位を探針に与えるこ
とができる。
【0025】次に上記の本発明による微小プローブ素子
を用いた走査型トンネル顕微鏡のブロック図の一例を図
2に示す。本装置では微小プローブ素子21にて試料2
2に探針5を近づけたのち(図のZ方向)、試料22の
面内のx方向、y方向をx−yステージ23にて走査
し、探針5と試料22にバイアス電圧印加回路24より
電圧を加え、そのとき観察されるトンネル電流をトンネ
ル電流検出回路25で読み出し、像観察を行なう。試料
22と探針5の間隔制御とx−yステージ23の駆動制
御は駆動制御回路26にて行なう。これら回路のシーケ
ンス制御はCPU27にて行う。
を用いた走査型トンネル顕微鏡のブロック図の一例を図
2に示す。本装置では微小プローブ素子21にて試料2
2に探針5を近づけたのち(図のZ方向)、試料22の
面内のx方向、y方向をx−yステージ23にて走査
し、探針5と試料22にバイアス電圧印加回路24より
電圧を加え、そのとき観察されるトンネル電流をトンネ
ル電流検出回路25で読み出し、像観察を行なう。試料
22と探針5の間隔制御とx−yステージ23の駆動制
御は駆動制御回路26にて行なう。これら回路のシーケ
ンス制御はCPU27にて行う。
【0026】具体的には、探針5を試料22の表面へ接
近させたとき、この表面が導電性を持つ場合、探針5と
試料22との距離が数nm程度まで近づくと探針5と試
料22との間にトンネル電流が流れる。このトンネル電
流は、探針5の先端と試料22との距離により指数関数
的に変化するため、このトンネル電流をトンネル電流検
出回路25で取出して増幅を行ない微小プローブ素子2
1の駆動電圧にフィードバックをかけることにより、探
針5の先端と試料22の表面までの距離を一定に保つこ
とができる。この様な状態で微小プローブ素子21を
x,y方向に微小に変位させることにより、フィードバ
ック電圧の変化により極微小表面の凹凸を観察すること
が可能である。
近させたとき、この表面が導電性を持つ場合、探針5と
試料22との距離が数nm程度まで近づくと探針5と試
料22との間にトンネル電流が流れる。このトンネル電
流は、探針5の先端と試料22との距離により指数関数
的に変化するため、このトンネル電流をトンネル電流検
出回路25で取出して増幅を行ない微小プローブ素子2
1の駆動電圧にフィードバックをかけることにより、探
針5の先端と試料22の表面までの距離を一定に保つこ
とができる。この様な状態で微小プローブ素子21を
x,y方向に微小に変位させることにより、フィードバ
ック電圧の変化により極微小表面の凹凸を観察すること
が可能である。
【0027】また、図には示していないが、x−yステ
ージ23による走査の機構としては、円筒型ピエゾアク
チュエーター、平行バネ、作動マイクロメータ、ボイス
コイル、インチウォームなどの制御機構を用いて行な
う。
ージ23による走査の機構としては、円筒型ピエゾアク
チュエーター、平行バネ、作動マイクロメータ、ボイス
コイル、インチウォームなどの制御機構を用いて行な
う。
【0028】次に本発明による微小プローブ素子を、同
一の基板上に複数作製した集積化微小プローブ素子を用
いた、情報の記録・再生等を行なえる情報処理装置の模
式図の一例を示す。
一の基板上に複数作製した集積化微小プローブ素子を用
いた、情報の記録・再生等を行なえる情報処理装置の模
式図の一例を示す。
【0029】同図において、31は電圧印加により抵抗
値が変化する記録層、32は金属電極層、33は記録媒
体基板である。34はXYステージ、35は本発明によ
る集積化微小プローブ素子、36は集積化微小プローブ
素子35の支持体、37は集積化微小プローブ素子35
をZ方向へ粗動するためのリニアアクチュエーター、3
8,39はXYステージ34をそれぞれX,Y方向へ駆
動するリニアアクチュエーター、40は記録再生用のバ
イアス回路である。41はトンネル電流検出回路、42
は集積化微小プローブ素子35をZ方向に移動させるた
めのサーボ回路であり、43はアクチュエーター37を
駆動するためのサーボ回路である。44は個々の微小プ
ローブ素子を微小変位させるための駆動回路であり、4
5はXYステージ34の位置制御を行なう駆動回路であ
る。46はこれらの操作を制御するCPUである。
値が変化する記録層、32は金属電極層、33は記録媒
体基板である。34はXYステージ、35は本発明によ
る集積化微小プローブ素子、36は集積化微小プローブ
素子35の支持体、37は集積化微小プローブ素子35
をZ方向へ粗動するためのリニアアクチュエーター、3
8,39はXYステージ34をそれぞれX,Y方向へ駆
動するリニアアクチュエーター、40は記録再生用のバ
イアス回路である。41はトンネル電流検出回路、42
は集積化微小プローブ素子35をZ方向に移動させるた
めのサーボ回路であり、43はアクチュエーター37を
駆動するためのサーボ回路である。44は個々の微小プ
ローブ素子を微小変位させるための駆動回路であり、4
5はXYステージ34の位置制御を行なう駆動回路であ
る。46はこれらの操作を制御するCPUである。
【0030】このようなシステムを用い上述の走査型ト
ンネル顕微鏡とほぼ同様の動作を行なうことにより、n
mオーダーの記録密度の大容量・高密度な記録、再生、
消去を行なうことが可能となり、また本図のように集積
化された微小プローブ素子を同時に走査することによ
り、高速度の記録再生等を行なうことが可能である。
ンネル顕微鏡とほぼ同様の動作を行なうことにより、n
mオーダーの記録密度の大容量・高密度な記録、再生、
消去を行なうことが可能となり、また本図のように集積
化された微小プローブ素子を同時に走査することによ
り、高速度の記録再生等を行なうことが可能である。
【0031】
【実施例】次に実施例を用いて本発明を具体的に詳述す
る。
る。
【0032】実施例1 本実施例は、図1に示した本発明による微小プローブ素
子に関連するものである。
子に関連するものである。
【0033】本実施例で作製した微小プローブ素子の作
製方法を以下に述べる。まずはじめに基板1b,1c
を、後の貼り合わせにより図1に示したような所望のシ
リンダの形状になるように加工した。基板1b,1cの
材料としてはシリコンを用い、フォトリソグラフィーと
水酸化カリウム水溶液によるエッチングにより加工を行
なった。これにPZT圧電体よりなる変位発生部2を組
み込んだ。また基板1b,1cと同様の方法、材料では
り4を作製し、図には示していないが、引き出し電極を
形成後に探針5を取りつけた。探針5はPt,Rh,W
などの金属片を接着もしくは金属膜を堆積、加工して、
針状に形成したものである。
製方法を以下に述べる。まずはじめに基板1b,1c
を、後の貼り合わせにより図1に示したような所望のシ
リンダの形状になるように加工した。基板1b,1cの
材料としてはシリコンを用い、フォトリソグラフィーと
水酸化カリウム水溶液によるエッチングにより加工を行
なった。これにPZT圧電体よりなる変位発生部2を組
み込んだ。また基板1b,1cと同様の方法、材料では
り4を作製し、図には示していないが、引き出し電極を
形成後に探針5を取りつけた。探針5はPt,Rh,W
などの金属片を接着もしくは金属膜を堆積、加工して、
針状に形成したものである。
【0034】次に探針5を取りつけたはり4の一端を図
に示したようにシリンダに挿入する形で基板1bと1c
を接着して挟み込む。他の一端は、図のX方向に自由に
動けるようにして、基板1b,1cに溝を設けて挟み込
んだ。最後に上記シリンダ内に液体3を注入した後基板
1aを接着して密封した。基板1aはシリコンを用い、
液体3としては本実施例では不燃性のリン酸エステル系
作動油等のオイルを用いた。以上のようにして微小プロ
ーブ素子を作製した。
に示したようにシリンダに挿入する形で基板1bと1c
を接着して挟み込む。他の一端は、図のX方向に自由に
動けるようにして、基板1b,1cに溝を設けて挟み込
んだ。最後に上記シリンダ内に液体3を注入した後基板
1aを接着して密封した。基板1aはシリコンを用い、
液体3としては本実施例では不燃性のリン酸エステル系
作動油等のオイルを用いた。以上のようにして微小プロ
ーブ素子を作製した。
【0035】また上記素子の組立てには、微小なマニピ
ュレーターを用いた。このマニピュレーターは、機械式
のものに加えて、素子が微小な場合には圧電素子を用い
たマイクロマニピュレーターを用いることができる
(T.OHNISHI et.al.Jpn.J.Ap
pl.Phys.29(1990)L188)。
ュレーターを用いた。このマニピュレーターは、機械式
のものに加えて、素子が微小な場合には圧電素子を用い
たマイクロマニピュレーターを用いることができる
(T.OHNISHI et.al.Jpn.J.Ap
pl.Phys.29(1990)L188)。
【0036】本実施例で作製した微小プローブ素子の主
要構成寸法等を以下に示す。
要構成寸法等を以下に示す。
【0037】・はり4の長さ 4mm ・はり4の断面 0.2mm×0.2mm ・シリンダ部の断面 4mm×4mm 本実施例の微小プローブ素子においては図中x方向に大
きな変位を得ることができ、例えば圧電体よりなる変位
発生部2に10Vの電圧を印加することで、探針5は図
のX方向に±1μm変位した。
きな変位を得ることができ、例えば圧電体よりなる変位
発生部2に10Vの電圧を印加することで、探針5は図
のX方向に±1μm変位した。
【0038】次に上記の微小プローブ素子を用いて、図
2に示した走査型トンネル顕微鏡を作製した。
2に示した走査型トンネル顕微鏡を作製した。
【0039】この装置にて、試料22にHOPG(グラ
ファイト)板を用いて表面観察を行なった。バイアス電
圧印加回路24にて200mVの直流電圧を探針5と試
料22の間に加え、この状態で試料22に沿って探針5
を走査してトンネル電流検出回路25を用いて検出され
る信号より表面観察を行なった。スキャンエリアを0.
5μm×0.5μmとして観察したところ、良好な原子
像を得ることができた。このようにSTMの原理による
動作が確認され、表面観察動作が確認された。
ファイト)板を用いて表面観察を行なった。バイアス電
圧印加回路24にて200mVの直流電圧を探針5と試
料22の間に加え、この状態で試料22に沿って探針5
を走査してトンネル電流検出回路25を用いて検出され
る信号より表面観察を行なった。スキャンエリアを0.
5μm×0.5μmとして観察したところ、良好な原子
像を得ることができた。このようにSTMの原理による
動作が確認され、表面観察動作が確認された。
【0040】次に、先述した微小プローブ素子を同一シ
リコン基板の上に複数個作製し、集積化微小プローブ素
子を作製した。かかる集積化微小プローブ素子は先に説
明した作製方法において、フォトリソグラフのパターン
を拡張して作製することができる。
リコン基板の上に複数個作製し、集積化微小プローブ素
子を作製した。かかる集積化微小プローブ素子は先に説
明した作製方法において、フォトリソグラフのパターン
を拡張して作製することができる。
【0041】次に上記集積化微小プローブ素子を用い
て、図3に示した情報処理装置を作製した。
て、図3に示した情報処理装置を作製した。
【0042】本実施例では、記録媒体基板33に石英ガ
ラス基板を用い、この上に金属電極32として、真空蒸
着法によってCrを50Å堆積させ、さらにその上にA
uを300Å同法により蒸着したものを用い、その上に
ラングミュアー・ブロジェット法によってSOAZ(ス
クアリリウム−ビス−6−オクチルアズレン)を4層積
層した電気メモリー効果を有する媒体を記録層31に用
いた。
ラス基板を用い、この上に金属電極32として、真空蒸
着法によってCrを50Å堆積させ、さらにその上にA
uを300Å同法により蒸着したものを用い、その上に
ラングミュアー・ブロジェット法によってSOAZ(ス
クアリリウム−ビス−6−オクチルアズレン)を4層積
層した電気メモリー効果を有する媒体を記録層31に用
いた。
【0043】本装置では、プローブ35を記録層31に
所定間隔まで近づけ、記録層31に導電率の変化を生じ
させる閾値を越えた電圧、例えば3V、幅50nsの矩
形状のパルス電圧を印加すると、記録層31が特性変化
を起こし電気抵抗の低い部分が生じる。X−Yステージ
34を用いて、この操作をプローブ35で記録層31上
で走査しながら行なうことによって情報の記録がなされ
る。
所定間隔まで近づけ、記録層31に導電率の変化を生じ
させる閾値を越えた電圧、例えば3V、幅50nsの矩
形状のパルス電圧を印加すると、記録層31が特性変化
を起こし電気抵抗の低い部分が生じる。X−Yステージ
34を用いて、この操作をプローブ35で記録層31上
で走査しながら行なうことによって情報の記録がなされ
る。
【0044】また記録情報の消去はプローブ35を記録
層31上の記録ビットに所定間隔まで近づけ、閾値を越
えた電圧、例えば7V、幅50nsの三角波パルス電圧
を印加すると、記録ビットが特性変化を起こして電気抵
抗が記録ビットのない部分と同じ値となり、記録ビット
の消去が行われる。
層31上の記録ビットに所定間隔まで近づけ、閾値を越
えた電圧、例えば7V、幅50nsの三角波パルス電圧
を印加すると、記録ビットが特性変化を起こして電気抵
抗が記録ビットのない部分と同じ値となり、記録ビット
の消去が行われる。
【0045】また、記録情報の再生時にはプローブ35
と記録層31とを所定間隔にし、記録層31に導電率の
変化を生じさせる閾値電圧を越えない電圧、例えば20
0mVの直流電圧をプローブ35と記録層31間に加え
る。この状態で記録層31上の記録データ列に沿ってプ
ローブ35にて走査中にトンネル電流検出回路41を用
いて検出されるトンネル電流信号が記録データ信号に対
応する。従って、この検出したトンネル電流信号を電流
電圧変換することにより再生データ信号を得られる。
と記録層31とを所定間隔にし、記録層31に導電率の
変化を生じさせる閾値電圧を越えない電圧、例えば20
0mVの直流電圧をプローブ35と記録層31間に加え
る。この状態で記録層31上の記録データ列に沿ってプ
ローブ35にて走査中にトンネル電流検出回路41を用
いて検出されるトンネル電流信号が記録データ信号に対
応する。従って、この検出したトンネル電流信号を電流
電圧変換することにより再生データ信号を得られる。
【0046】上記装置により、記録情報の書き込み、読
み出し、消去をnmオーダーの記録密度で再現性よく安
定に行なえることが確認できた。
み出し、消去をnmオーダーの記録密度で再現性よく安
定に行なえることが確認できた。
【0047】尚、情報記録用の記録層31としては、前
記以外にも、メモリースイッチング現象(電気メモリー
効果)を持つものであれば利用できる。
記以外にも、メモリースイッチング現象(電気メモリー
効果)を持つものであれば利用できる。
【0048】ここで言う電気メモリー効果とは、電圧印
加に対応して少なくとも2つ以上の異なる抵抗状態を示
し、各状態間は記録層の導電率を変化させる閾値を越え
た電圧又は電流を印加することにより自由に遷移し、ま
た得られた各抵抗状態は閾値を越えない電圧又は電流を
印加する限りにおいてその状態を保持し得ることを言
う。
加に対応して少なくとも2つ以上の異なる抵抗状態を示
し、各状態間は記録層の導電率を変化させる閾値を越え
た電圧又は電流を印加することにより自由に遷移し、ま
た得られた各抵抗状態は閾値を越えない電圧又は電流を
印加する限りにおいてその状態を保持し得ることを言
う。
【0049】実施例2 本実施例で作製した微小プローブ素子の概略図を図4に
示す。
示す。
【0050】図4(a)は基板上に本素子を作製したも
のを概略的に示した断面図であり、図4(b)は本素子
の主要構成部であるシリンダ部とピストン部を概略的に
示した斜視図である。図中1a,1b,1cはいずれも
基板であり、加工と貼り合わせによりシリンダがその内
部に形成されている。2a,2bはピストンの役割を兼
ねている変位発生部、3a,3bは変位発生部2a,2
bの変位を伝達するための液体、4a,4bはピストン
の役割を兼ねているはり、5は探針である。
のを概略的に示した断面図であり、図4(b)は本素子
の主要構成部であるシリンダ部とピストン部を概略的に
示した斜視図である。図中1a,1b,1cはいずれも
基板であり、加工と貼り合わせによりシリンダがその内
部に形成されている。2a,2bはピストンの役割を兼
ねている変位発生部、3a,3bは変位発生部2a,2
bの変位を伝達するための液体、4a,4bはピストン
の役割を兼ねているはり、5は探針である。
【0051】本実施例の微小プローブ素子の作製方法を
以下に述べる。まずはじめに基板1b,1cを、後の貼
り合わせにより図4に示したような所望のシリンダの形
状になるように加工した。同時に基板1aも所望のシリ
ンダ形状に加工した。基板1a,1b,1cの材料とし
てはシリコンを用い、フォトリソグラフィーと水酸化カ
リウム水溶液によるエッチングにより加工を行った。こ
れに圧電体よりなる変位発生部2a,2bを組み込ん
だ。また基板1a,1b,1cと同様の方法、材料では
り4a,4bを作製し、図には示していないが引き出し
電極を形成後に探針5を取りつけた。探針5はPt,R
h,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜を堆積、加工
して針状に形成したものである。
以下に述べる。まずはじめに基板1b,1cを、後の貼
り合わせにより図4に示したような所望のシリンダの形
状になるように加工した。同時に基板1aも所望のシリ
ンダ形状に加工した。基板1a,1b,1cの材料とし
てはシリコンを用い、フォトリソグラフィーと水酸化カ
リウム水溶液によるエッチングにより加工を行った。こ
れに圧電体よりなる変位発生部2a,2bを組み込ん
だ。また基板1a,1b,1cと同様の方法、材料では
り4a,4bを作製し、図には示していないが引き出し
電極を形成後に探針5を取りつけた。探針5はPt,R
h,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜を堆積、加工
して針状に形成したものである。
【0052】次に探針5を取りつけたはり4aの一端を
図に示したようにシリンダに挿入する形で基板1bと1
cを接着して挟み込んだ。他の一端は、図のX方向に自
由に動けるようにして、基板1b,1cに溝を設けて挟
み込んだ。次に上記シリンダ内に液体3aを注入した
後、基板1aを接着して密封した。この際、図3(a)
に示したように、はり4bの一端を基板1a中に形成し
たシリンダ内に挿入した。その後上記シリンダ内に液体
3bを注入し、更に圧電体よりなる変位発生部2bを組
み込んで密封した。なお、液体3a,3bとしては本実
施例ではリン酸エステル系作動油等のオイルを用いた。
以上のようにして微小プローブ素子を作製した。
図に示したようにシリンダに挿入する形で基板1bと1
cを接着して挟み込んだ。他の一端は、図のX方向に自
由に動けるようにして、基板1b,1cに溝を設けて挟
み込んだ。次に上記シリンダ内に液体3aを注入した
後、基板1aを接着して密封した。この際、図3(a)
に示したように、はり4bの一端を基板1a中に形成し
たシリンダ内に挿入した。その後上記シリンダ内に液体
3bを注入し、更に圧電体よりなる変位発生部2bを組
み込んで密封した。なお、液体3a,3bとしては本実
施例ではリン酸エステル系作動油等のオイルを用いた。
以上のようにして微小プローブ素子を作製した。
【0053】本実施例の微小プローブ素子においては上
記2組のピストン、シリンダにより図のX及びZ方向に
大きな変位を得ることができる。ただし、図4(b)に
示したように本実施例のような微小プローブ素子は2軸
方向への駆動を行なうことができるという特徴を持つ
が、変位を加えた場合に、はり4a,4bの一部にたわ
みが生じ、変位に対して逆向きに力が発生することより
若干変位量が制約を受ける場合もある。
記2組のピストン、シリンダにより図のX及びZ方向に
大きな変位を得ることができる。ただし、図4(b)に
示したように本実施例のような微小プローブ素子は2軸
方向への駆動を行なうことができるという特徴を持つ
が、変位を加えた場合に、はり4a,4bの一部にたわ
みが生じ、変位に対して逆向きに力が発生することより
若干変位量が制約を受ける場合もある。
【0054】本実施例で作製した微小プローブ素子の主
要構成寸法等を以下に示す。
要構成寸法等を以下に示す。
【0055】・はり4aの長さ 4mm ・はり4bの長さ 2mm ・はり4a,4bの断面 0.2mm×0.2
mm ・シリンダ部3a,3bの断面 3mm×5mm このようにして作製した微小プローブ素子は、圧電体よ
りなる変位発生部2a,2bに10Vの電圧を印加する
ことで、探針5を図のZ方向に±1μm、X方向に±
0.5μm変位した。
mm ・シリンダ部3a,3bの断面 3mm×5mm このようにして作製した微小プローブ素子は、圧電体よ
りなる変位発生部2a,2bに10Vの電圧を印加する
ことで、探針5を図のZ方向に±1μm、X方向に±
0.5μm変位した。
【0056】次に本実施例の微小プローブ素子を用い
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。これらの装置を用いて、実施例1と
同様にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行な
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。これらの装置を用いて、実施例1と
同様にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行な
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
【0057】実施例3 図5は本実施例で作製した微小プローブ素子を概略的に
示した断面図である。
示した断面図である。
【0058】図中1a,1b,1c,1dはいずれも基
板であり、加工と貼り合わせによりシリンダがその内部
に形成されている。2a,2bは変位発生部で、本実施
例では加熱により液体を膨張させるためのヒーターであ
る。3a,3bはヒーターによる加熱で膨張、収縮して
変位を発生するとともに変位を伝達するための液体、4
a,4bはピストンの役割を兼ねているはり、5は探針
である。なお図には示されないが、素子は外部に設けた
ペルチェ素子等により一定の温度に冷却されて保たれて
おり、ヒーターにより加熱されて膨張した液体3a,3
bは即座に冷却されてもとの体積に収縮するようになっ
ている。
板であり、加工と貼り合わせによりシリンダがその内部
に形成されている。2a,2bは変位発生部で、本実施
例では加熱により液体を膨張させるためのヒーターであ
る。3a,3bはヒーターによる加熱で膨張、収縮して
変位を発生するとともに変位を伝達するための液体、4
a,4bはピストンの役割を兼ねているはり、5は探針
である。なお図には示されないが、素子は外部に設けた
ペルチェ素子等により一定の温度に冷却されて保たれて
おり、ヒーターにより加熱されて膨張した液体3a,3
bは即座に冷却されてもとの体積に収縮するようになっ
ている。
【0059】本実施例の微小プローブ素子の作製方法を
以下に述べる。まずはじめに1c,1dを、後の貼り合
わせにより図5に示したような所望のシリンダの形状に
なるように加工した。同時に基板1bも所望のシリンダ
形状に加工した。基板1a,1b,1c,1dの材料と
しては熱伝導率の高い金属材料を用いフォトリソグラフ
ィーとエッチングにより加工を行なった。さらに基板1
b,1aにヒーターよりなる変位発生部2a,2bを組
み込んだ。また基板1a,1b,1c,1dと同様の方
法、材料ではり4a,4bを作製し、図には示していな
いが引き出し電極を形成後に探針5を取りつけた。探針
5はPt,Rh,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜
を堆積、加工して、針状に形成したものである。
以下に述べる。まずはじめに1c,1dを、後の貼り合
わせにより図5に示したような所望のシリンダの形状に
なるように加工した。同時に基板1bも所望のシリンダ
形状に加工した。基板1a,1b,1c,1dの材料と
しては熱伝導率の高い金属材料を用いフォトリソグラフ
ィーとエッチングにより加工を行なった。さらに基板1
b,1aにヒーターよりなる変位発生部2a,2bを組
み込んだ。また基板1a,1b,1c,1dと同様の方
法、材料ではり4a,4bを作製し、図には示していな
いが引き出し電極を形成後に探針5を取りつけた。探針
5はPt,Rh,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜
を堆積、加工して、針状に形成したものである。
【0060】次に探針5を取りつけたはり4aの一端を
図に示したようにシリンダに挿入する形で基板1cと1
dを接着して挟み込んだ。他の一端は、図のX方向に自
由に動けるようにして、基板1c,1dに溝を設けて挟
み込んだ。
図に示したようにシリンダに挿入する形で基板1cと1
dを接着して挟み込んだ。他の一端は、図のX方向に自
由に動けるようにして、基板1c,1dに溝を設けて挟
み込んだ。
【0061】次に上記シリンダ内に液体3aを注入した
後、基板1bを接着して密封した。この際、図5に示し
たように、はり4bの一端を基板1b中に形成したシリ
ンダ内に挿入した。その後上記シリンダ内に液体3bを
注入し、更にヒーターよりなる変位発生部2bを組み込
んだ基板1aを接着して密封した。なお、液体3a,3
bとしては本実施例では不燃性のリン酸エステル系作動
油等のオイルを用いた。以上のようにして微小プローブ
素子を作製した。本実施例の微小プローブ素子において
は図のX及びZ方向に大きな変位を得ることができる。
後、基板1bを接着して密封した。この際、図5に示し
たように、はり4bの一端を基板1b中に形成したシリ
ンダ内に挿入した。その後上記シリンダ内に液体3bを
注入し、更にヒーターよりなる変位発生部2bを組み込
んだ基板1aを接着して密封した。なお、液体3a,3
bとしては本実施例では不燃性のリン酸エステル系作動
油等のオイルを用いた。以上のようにして微小プローブ
素子を作製した。本実施例の微小プローブ素子において
は図のX及びZ方向に大きな変位を得ることができる。
【0062】本実施例で作製した微小プローブ素子のは
り4a,4bの長さと断面、各シリンダ部の断面は、実
施例2と同様にした。
り4a,4bの長さと断面、各シリンダ部の断面は、実
施例2と同様にした。
【0063】このようにして作製した微小プローブ素子
は、ヒーターよりなる変位発生部2a,2bに5Vの電
圧を印加することで、探針5を図のZ方向に±1μm、
X方向に±0.5μm変位した。
は、ヒーターよりなる変位発生部2a,2bに5Vの電
圧を印加することで、探針5を図のZ方向に±1μm、
X方向に±0.5μm変位した。
【0064】次に本実施例の微小プローブ素子を用い
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。これらの装置を用いて、実施例1と
同様にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行な
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。これらの装置を用いて、実施例1と
同様にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行な
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
【0065】実施例4 図6は本実施例で作製した微小プローブ素子を概略的に
示した断面図である。
示した断面図である。
【0066】本実施例においてはシリンダは基板とは別
に作製し、後で基板に組み込んでいる。図6において6
1a,61bはシリンダ、1は基板であり、加工により
素子を固定する枠の役割を兼ねている。2a,2bはピ
ストンの役割を兼ねている変位発生部、3a,3bは変
位を伝達するための液体、4a,4bはピストンの役割
を兼ねているはり、5は探針である。
に作製し、後で基板に組み込んでいる。図6において6
1a,61bはシリンダ、1は基板であり、加工により
素子を固定する枠の役割を兼ねている。2a,2bはピ
ストンの役割を兼ねている変位発生部、3a,3bは変
位を伝達するための液体、4a,4bはピストンの役割
を兼ねているはり、5は探針である。
【0067】本実施例の微小プローブ素子の作製方法を
以下に述べる。まずはじめに基板1を、図6に示したよ
うな所望の枠の形状になるように加工した。基板1の材
料としてはアルミを用いて、削り出しと研磨により加工
を行なった。次に、型抜きによりシリンダ61a,61
bをガラスで作製した。また基板1と同様の方法、材料
ではり4a,4bを作製し、図には示していないが引き
出し電極を形成後に探針5を取りつけた。探針5はP
t,Rh,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜を堆
積、加工して、針状に形成したものである。
以下に述べる。まずはじめに基板1を、図6に示したよ
うな所望の枠の形状になるように加工した。基板1の材
料としてはアルミを用いて、削り出しと研磨により加工
を行なった。次に、型抜きによりシリンダ61a,61
bをガラスで作製した。また基板1と同様の方法、材料
ではり4a,4bを作製し、図には示していないが引き
出し電極を形成後に探針5を取りつけた。探針5はP
t,Rh,Wなどの金属片を接着もしくは金属膜を堆
積、加工して、針状に形成したものである。
【0068】次に、探針5を取りつけたはり4a,4b
の端を図に示したように、シリンダ61a,61bに挿
入し、それぞれに液体3a,3bを注入後、更に圧電体
よりなる変位発生部2a,2bを組み込んで密封した。
なお、液体3a,3bとしては本実施例ではリン酸エス
テル系作動油等のオイルを用いた。最後に図6に示した
ように枠型に加工した基板に組み込み、この際はり4a
のシリンダに挿入しなかった一端は図のX方向に自由に
動けるようにして素子を作製した。
の端を図に示したように、シリンダ61a,61bに挿
入し、それぞれに液体3a,3bを注入後、更に圧電体
よりなる変位発生部2a,2bを組み込んで密封した。
なお、液体3a,3bとしては本実施例ではリン酸エス
テル系作動油等のオイルを用いた。最後に図6に示した
ように枠型に加工した基板に組み込み、この際はり4a
のシリンダに挿入しなかった一端は図のX方向に自由に
動けるようにして素子を作製した。
【0069】本実施例の微小プローブ素子においては図
のX及びZ方向に大きな変位を得ることができる。
のX及びZ方向に大きな変位を得ることができる。
【0070】本実施例で作製した微小プローブ素子の主
要構成寸法等を以下に示す。
要構成寸法等を以下に示す。
【0071】 ・はり4aの長さ 10mm ・はり4bの長さ 5mm ・はり4a,4bの断面は直径0.4mmの円形 ・シリンダ部の断面は、いずれも直径8mmの円形 このようにして作製した微小プローブ素子は、圧電体よ
りなる変位発生部2a,2bに10Vの電圧を印加する
ことで、探針5を図のZ方向に±1μm、X方向に±
0.5μm変位した。
りなる変位発生部2a,2bに10Vの電圧を印加する
ことで、探針5を図のZ方向に±1μm、X方向に±
0.5μm変位した。
【0072】次に本実施例の微小プローブ素子を用い
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。この装置を用いて、実施例1と同様
にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行なった
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
て、実施例1と同様の走査型トンネル顕微鏡及び情報処
理装置を作製した。この装置を用いて、実施例1と同様
にして表面観察及び情報の記録再生等の実験を行なった
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の微小プロ
ーブ素子によれば、小型でありながら大きな変位を得る
ことができるとともに、反りのない信頼性の高い素子と
なる。
ーブ素子によれば、小型でありながら大きな変位を得る
ことができるとともに、反りのない信頼性の高い素子と
なる。
【0074】また、簡易な技術で再現性良く作製でき、
集積化が容易となった。さらに、上記本発明の微小プロ
ーブ素子を用いた走査型トンネル顕微鏡では、信頼性の
高い像観察が可能となった。
集積化が容易となった。さらに、上記本発明の微小プロ
ーブ素子を用いた走査型トンネル顕微鏡では、信頼性の
高い像観察が可能となった。
【0075】またさらには、上記本発明の微小プローブ
素子を用いた情報処理装置では、nmオーダーの記録密
度をもつ大容量・高密度の装置となり、かつ、高速で記
録再生等を行うことができる。
素子を用いた情報処理装置では、nmオーダーの記録密
度をもつ大容量・高密度の装置となり、かつ、高速で記
録再生等を行うことができる。
【図1】本発明による微小プローブ素子の一例を概略的
に示した図である。
に示した図である。
【図2】本発明による走査型トンネル顕微鏡の一例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】本発明による情報処理装置の一例を模式的に示
した図である。
した図である。
【図4】本発明による微小プローブ素子の他の態様を概
略的に示した図である。
略的に示した図である。
【図5】本発明による微小プローブ素子の他の態様を概
略的に示した図である。
略的に示した図である。
【図6】本発明による微小プローブ素子の他の態様を概
略的に示した図である。
略的に示した図である。
【図7】従来の圧電体バイモルフからなるカンチレバー
型変位素子の例である。
型変位素子の例である。
1,1a,1b,1c,1d 基板 2,2a,2b 変位発生部 3,3a,3b 変位を伝達するための液体 4,4a,4b はり 5 探針 21 微小プローブ素子 22 試料 23 XYステージ 24 バイアス電圧印加回路 25 トンネル電流検出回路 26 駆動制御回路 27 CPU 31 記録層 32 金属電極層 33 記録媒体基板 34 XYステージ 35 集積化微小プローブ素子 36 支持体 37 Z方向粗動リニアアクチュエータ 38 X方向駆動リニアアクチュエータ 39 Y方向駆動リニアアクチュエータ 40 バイアス回路 41 トンネル電流検出回路 42 Z方向駆動サーボ回路 43 サーボ回路 44 駆動回路 45 駆動回路 46 CPU 61a,61b シリンダ 71a,71b 2分割電極 72a,72b ZnO圧電体 73 中電極 74a,74b 2分割電極 75 引き出し電極
Claims (4)
- 【請求項1】 探針と該探針を駆動するための変位発生
部を具備し、該変位発生部の変位を液体を介して該探針
に伝達する構成を持つことを特徴とする微小プローブ素
子。 - 【請求項2】 請求項1に記載の微小プローブ素子を、
同一基板上に複数配置したことを特徴とする集積化微小
プローブ素子。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の微小プローブ素
子を用いたことを特徴とする走査型トンネル顕微鏡。 - 【請求項4】 トンネル電流を用いて記録媒体に対して
情報の記録、再生、消去を行なう情報処理装置におい
て、請求項1又は2に記載の微小プローブ素子を用いた
ことを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08934192A JP3174969B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 微小プローブ素子、及び集積化微小プローブ素子、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08934192A JP3174969B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 微小プローブ素子、及び集積化微小プローブ素子、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05264211A true JPH05264211A (ja) | 1993-10-12 |
JP3174969B2 JP3174969B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=13968001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08934192A Expired - Fee Related JP3174969B2 (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 微小プローブ素子、及び集積化微小プローブ素子、及びこれらを用いた走査型トンネル顕微鏡並びに情報処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174969B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP08934192A patent/JP3174969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3174969B2 (ja) | 2001-06-11 |
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