JPH05248835A - パターンの検査方法及びその検査装置 - Google Patents
パターンの検査方法及びその検査装置Info
- Publication number
- JPH05248835A JPH05248835A JP4730992A JP4730992A JPH05248835A JP H05248835 A JPH05248835 A JP H05248835A JP 4730992 A JP4730992 A JP 4730992A JP 4730992 A JP4730992 A JP 4730992A JP H05248835 A JPH05248835 A JP H05248835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- reflected
- pattern
- detected
- height
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 33
- 238000007689 inspection Methods 0.000 claims abstract description 107
- 230000005284 excitation Effects 0.000 claims abstract description 51
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 19
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims abstract description 7
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 35
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims description 8
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims description 4
- 239000010408 film Substances 0.000 description 62
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 45
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 15
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 9
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 5
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 3
- 239000004642 Polyimide Substances 0.000 description 2
- 229920001721 polyimide Polymers 0.000 description 2
- 230000001502 supplementing effect Effects 0.000 description 2
- 102220516913 Serine protease inhibitor Kazal-type 13_D25A_mutation Human genes 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000002073 fluorescence micrograph Methods 0.000 description 1
- 239000011229 interlayer Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 1
- 239000012780 transparent material Substances 0.000 description 1
- 238000011179 visual inspection Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】パターンの検査方法及びその検査装置に関し、
特にプリント配線板のパターン検査などに用いるパター
ン検査方法とその検査装置の改善を目的とする。 【構成】光Lが照射されると励起光ELを発生し、かつ
前記光Lを透過する透明基板17Aの上層に、前記光Lを
反射する配線層17Bが設けられた被検査対象17の配線パ
ターンを検査する方法であって、前記被検査対象17に光
Lを照射し、前記配線層17Bから反射される反射光RL
の位置を検出し、前記光Lの照射によって前記透明基板
17Aから励起される励起光ELの位置を検出し、前記反
射光RLの位置と励起光ELの位置とに基づいて前記配
線層17Bの高さを検出することを含み構成する。
特にプリント配線板のパターン検査などに用いるパター
ン検査方法とその検査装置の改善を目的とする。 【構成】光Lが照射されると励起光ELを発生し、かつ
前記光Lを透過する透明基板17Aの上層に、前記光Lを
反射する配線層17Bが設けられた被検査対象17の配線パ
ターンを検査する方法であって、前記被検査対象17に光
Lを照射し、前記配線層17Bから反射される反射光RL
の位置を検出し、前記光Lの照射によって前記透明基板
17Aから励起される励起光ELの位置を検出し、前記反
射光RLの位置と励起光ELの位置とに基づいて前記配
線層17Bの高さを検出することを含み構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パターンの検査方法及
びその検査装置に関し、更に詳しく言えば、プリント配
線板のパターン検査などに用いるパターン検査方法とそ
の検査装置の改善に関する。
びその検査装置に関し、更に詳しく言えば、プリント配
線板のパターン検査などに用いるパターン検査方法とそ
の検査装置の改善に関する。
【0002】近年、電子機器の高密度化に伴い、内部の
プリント基板も高密度配線を目的とした多層薄膜パター
ンの開発が盛んになっている。この製造工程において
は、配線パターンの欠け、断線や短絡などを検査するパ
ターン検査が必須である。この検査は、配線パターンの
微細化に伴い、もはや作業者の目視では困難となってい
る。
プリント基板も高密度配線を目的とした多層薄膜パター
ンの開発が盛んになっている。この製造工程において
は、配線パターンの欠け、断線や短絡などを検査するパ
ターン検査が必須である。この検査は、配線パターンの
微細化に伴い、もはや作業者の目視では困難となってい
る。
【0003】そこで、被検査対象に対して非接触で、か
つ高速自動検査を行えるパターンの検査装置の開発が強
く求められている。
つ高速自動検査を行えるパターンの検査装置の開発が強
く求められている。
【0004】
【従来の技術】以下で、従来例に係るパターン検査装置
について図を参照しながら説明する。図9は、従来例に
係るパターン検査装置の構成図である。
について図を参照しながら説明する。図9は、従来例に
係るパターン検査装置の構成図である。
【0005】なお、図9においては、従来例に係るパタ
ーン検査装置において、不図示の光源によって反射され
た反射光を検出して配線パターンの位置、高さなどを検
出する光検出部の構成を示している。
ーン検査装置において、不図示の光源によって反射され
た反射光を検出して配線パターンの位置、高さなどを検
出する光検出部の構成を示している。
【0006】従来例に係るパターン検査装置は、図9に
示すように、銅などから成る下層配線層37A,透明な材
質から成る層間絶縁膜(例えばポリイミド)である透明
膜37B,銅などから成る上層配線パターン37Cが順次形
成された被検査対象37の配線パターンを検査する装置で
ある。
示すように、銅などから成る下層配線層37A,透明な材
質から成る層間絶縁膜(例えばポリイミド)である透明
膜37B,銅などから成る上層配線パターン37Cが順次形
成された被検査対象37の配線パターンを検査する装置で
ある。
【0007】当該装置の光検出部は、図9に示すよう
に、レンズ30,PSD(Position Sensitive Detector
,位置検出受光素子)31,高さ演算回路32及び明るさ
演算回路33から成る。
に、レンズ30,PSD(Position Sensitive Detector
,位置検出受光素子)31,高さ演算回路32及び明るさ
演算回路33から成る。
【0008】まず不図示の光源から被検査対象37に入射
されるレーザ光が上層配線パターン37C及びその下層の
透明膜37Bに斜め上方から照射されると、それぞれの層
によって反射される。
されるレーザ光が上層配線パターン37C及びその下層の
透明膜37Bに斜め上方から照射されると、それぞれの層
によって反射される。
【0009】次にレンズ30によってそれぞれの層から反
射されたレーザ光(以下反射光LRという)が集光さ
れ、集光された反射光LRが被検査対象37を斜め上方か
ら見込む位置に設置されたPSD31に結像され、上層配
線パターン37Cの像を示す検出信号A,Bとして検出さ
れる。
射されたレーザ光(以下反射光LRという)が集光さ
れ、集光された反射光LRが被検査対象37を斜め上方か
ら見込む位置に設置されたPSD31に結像され、上層配
線パターン37Cの像を示す検出信号A,Bとして検出さ
れる。
【0010】ところで、一般的には、銅などの金属で構
成される配線パターンでの反射光は明るく、樹脂などの
基板部での反射光は暗い。そこで、反射光の明るさを示
す情報(以下明るさ情報という)を検出することで上層
配線パターン37Cと透明膜37Bとの弁別がなされる。こ
の明るさ情報の検出は明るさ演算回路33によってなさ
れ、上層配線パターン37Cと透明膜37Bとの弁別は不図
示の画像処理手段によってなされる。
成される配線パターンでの反射光は明るく、樹脂などの
基板部での反射光は暗い。そこで、反射光の明るさを示
す情報(以下明るさ情報という)を検出することで上層
配線パターン37Cと透明膜37Bとの弁別がなされる。こ
の明るさ情報の検出は明るさ演算回路33によってなさ
れ、上層配線パターン37Cと透明膜37Bとの弁別は不図
示の画像処理手段によってなされる。
【0011】また、PSD31に結像された反射光の像の
位置関係に基づいて高さ演算回路32によって上層配線パ
ターン37Cの高さを示す情報(以下高さ情報という)が
検出される。
位置関係に基づいて高さ演算回路32によって上層配線パ
ターン37Cの高さを示す情報(以下高さ情報という)が
検出される。
【0012】こうして検出された高さ情報及び明るさ情
報は、不図示の画像処理部に出力され、これらの情報に
基づいて配線パターンの欠け,断線や短絡などの欠陥検
査が行われる。
報は、不図示の画像処理部に出力され、これらの情報に
基づいて配線パターンの欠け,断線や短絡などの欠陥検
査が行われる。
【0013】以上のようにして配線パターンの二次元及
び三次元(厚み)の検査をしていた。
び三次元(厚み)の検査をしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例に係る
パターン検査装置によれば、図9に示すように、被検査
対象37のそれぞれの層から反射されたレーザ光線である
反射光のみに依存して被検査対象37の高さ情報を検出し
ていた。
パターン検査装置によれば、図9に示すように、被検査
対象37のそれぞれの層から反射されたレーザ光線である
反射光のみに依存して被検査対象37の高さ情報を検出し
ていた。
【0015】このため、以下に示すような問題が生じ
る。ここで従来例に係るパターン検査装置の問題点につ
いて図8を参照しながら説明する。図8(a),
(b),(c)は従来例の問題点を説明する図である。
る。ここで従来例に係るパターン検査装置の問題点につ
いて図8を参照しながら説明する。図8(a),
(b),(c)は従来例の問題点を説明する図である。
【0016】図8(a)は、被検査対象と、レーザ光線
の照射状態を示す図である。又、同図(b)は、従来例
による上層配線パターンの高さの計測結果の一例を示す
グラフであり、横軸は被検査対象の表面上の位置を示
し、縦軸は計測された高さを示す。また、同図(c)は
PSD上に結像される各反射光の像の位置状態を示す。
の照射状態を示す図である。又、同図(b)は、従来例
による上層配線パターンの高さの計測結果の一例を示す
グラフであり、横軸は被検査対象の表面上の位置を示
し、縦軸は計測された高さを示す。また、同図(c)は
PSD上に結像される各反射光の像の位置状態を示す。
【0017】図8(a)に示すように、下層配線層37
A,透明膜37B,上層配線パターン37Cが順次形成され
た被検査対象37において、不図示の光源が発光したレー
ザ光線L1,L2が斜め上方から入射される。このと
き、上層配線パターン37Cに照射されたレーザ光線L1
は該上層配線パターン37Cによって、反射レーザ光線r
1として完全に反射される。
A,透明膜37B,上層配線パターン37Cが順次形成され
た被検査対象37において、不図示の光源が発光したレー
ザ光線L1,L2が斜め上方から入射される。このと
き、上層配線パターン37Cに照射されたレーザ光線L1
は該上層配線パターン37Cによって、反射レーザ光線r
1として完全に反射される。
【0018】また、透明膜37Bに照射されたレーザ光線
L2は、透明膜37Bの表面によって反射レーザ光線r2
として反射されるが、透明膜37Bの下層に下層配線層37
Aが有る場合、レーザ光線L2の一部は、透明膜37Bを
透過して下層配線層37Aによって反射され、再び透明膜
37Bを通って反射レーザ光線r3として反射される。
L2は、透明膜37Bの表面によって反射レーザ光線r2
として反射されるが、透明膜37Bの下層に下層配線層37
Aが有る場合、レーザ光線L2の一部は、透明膜37Bを
透過して下層配線層37Aによって反射され、再び透明膜
37Bを通って反射レーザ光線r3として反射される。
【0019】ところで、PSD31には本来、上層配線パ
ターン37Cの高さ情報のもとになる反射レーザ光線r1
の像と、透明膜37Bの高さ情報のもとになる反射レーザ
光線r2の像が結像され、両方の像の位置関係に基づい
て上層配線パターン37Cの高さ情報が検出される。(図
8(c)参照)しかし、従来例によると、透明膜37Bの
高さ情報のもとになる反射レーザ光線r2の他に、下層
配線層37Aから反射された反射レーザ光線r3があたか
も透明膜37Bの表面から反射されるように見える(図8
(a)参照)ので、反射レーザ光線r2,r3の2つの
像I2,I3がPSD31に結像されることになる。(図
8(c)参照)。
ターン37Cの高さ情報のもとになる反射レーザ光線r1
の像と、透明膜37Bの高さ情報のもとになる反射レーザ
光線r2の像が結像され、両方の像の位置関係に基づい
て上層配線パターン37Cの高さ情報が検出される。(図
8(c)参照)しかし、従来例によると、透明膜37Bの
高さ情報のもとになる反射レーザ光線r2の他に、下層
配線層37Aから反射された反射レーザ光線r3があたか
も透明膜37Bの表面から反射されるように見える(図8
(a)参照)ので、反射レーザ光線r2,r3の2つの
像I2,I3がPSD31に結像されることになる。(図
8(c)参照)。
【0020】このような場合、PSD31は結像された反
射レーザ光線r2,r3の像I2,I3の位置の平均位
置を算出し、該平均位置をもって透明膜37B表面からの
反射レーザ光線の像として扱う(図8(c)のI′2参
照)。
射レーザ光線r2,r3の像I2,I3の位置の平均位
置を算出し、該平均位置をもって透明膜37B表面からの
反射レーザ光線の像として扱う(図8(c)のI′2参
照)。
【0021】よって、この平均位置の像であるI′2に
基づいて検出される透明膜37B表面の高さも、下層配線
層表面の高さと実際の透明膜表面の高さとの平均値とし
て検出され、下層配線層表面と透明膜表面との中間の値
として検出される。
基づいて検出される透明膜37B表面の高さも、下層配線
層表面の高さと実際の透明膜表面の高さとの平均値とし
て検出され、下層配線層表面と透明膜表面との中間の値
として検出される。
【0022】これにより、透明膜表面の高さは、実際の
高さ(図8(b)のG1参照)よりも低い値として検出
され、同図(b)のG2に示すような値となる。よっ
て、上層配線パターンの厚さとしては、真の厚さtより
も大きい値であるt′が検出される(図8(b)参
照)。
高さ(図8(b)のG1参照)よりも低い値として検出
され、同図(b)のG2に示すような値となる。よっ
て、上層配線パターンの厚さとしては、真の厚さtより
も大きい値であるt′が検出される(図8(b)参
照)。
【0023】このようにして、従来の装置においては、
高さ検出において高精度な計測値が得られないといった
問題が生じる。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み
創作されたものであり、透明な膜の上下に金属パターン
が形成された基板において、反射光のみに依存して被検
査対象の高さ情報を検出することなく、正確な高さ情報
を得ることが可能になるパターンの検査方法及びその検
査装置の提供を目的とする。
高さ検出において高精度な計測値が得られないといった
問題が生じる。本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み
創作されたものであり、透明な膜の上下に金属パターン
が形成された基板において、反射光のみに依存して被検
査対象の高さ情報を検出することなく、正確な高さ情報
を得ることが可能になるパターンの検査方法及びその検
査装置の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係るパ
ターンの検査方法及びその検査装置の原理図である。本
発明に係るパターンの検査方法は、図1(a)に示すよ
うに、光Lが照射されると励起光ELを発生し、かつ前
記光Lを透過する透明基板17Aの上層に、前記光Lを反
射する配線層17Bが設けられた被検査対象17の配線パタ
ーンを検査する方法であって、前記被検査対象17に光L
を照射し、前記配線層17Bから反射される反射光RLの
位置を検出し、前記光Lの照射によって前記透明基板17
Aから励起される励起光ELの位置を検出し、前記反射
光RLの位置と励起光ELの位置とに基づいて前記配線
層17Bの高さを検出することを特徴とする。
ターンの検査方法及びその検査装置の原理図である。本
発明に係るパターンの検査方法は、図1(a)に示すよ
うに、光Lが照射されると励起光ELを発生し、かつ前
記光Lを透過する透明基板17Aの上層に、前記光Lを反
射する配線層17Bが設けられた被検査対象17の配線パタ
ーンを検査する方法であって、前記被検査対象17に光L
を照射し、前記配線層17Bから反射される反射光RLの
位置を検出し、前記光Lの照射によって前記透明基板17
Aから励起される励起光ELの位置を検出し、前記反射
光RLの位置と励起光ELの位置とに基づいて前記配線
層17Bの高さを検出することを特徴とする。
【0025】また、本発明に係る第1のパターンの検査
装置は、図1(b)に示すように、本発明に係るパター
ンの検査方法を実施する検査装置であって、少なくと
も、被検査対象17に光Lを照射する光源10と、前記被検
査対象17によって反射される反射光RLの位置を検出す
る第1の光点位置検出手段11を備えたパターン検査装置
において、前記反射光RL及び励起光ELを分割する光
分割手段12と、被検査対象17から発生される前記反射光
RL及び励起光ELの中から前記励起光ELのみを抽出
する励起光成分抽出手段13と、前記励起光ELの位置を
検出する第2の光点位置検出手段14とを設けたことを特
徴とする。
装置は、図1(b)に示すように、本発明に係るパター
ンの検査方法を実施する検査装置であって、少なくと
も、被検査対象17に光Lを照射する光源10と、前記被検
査対象17によって反射される反射光RLの位置を検出す
る第1の光点位置検出手段11を備えたパターン検査装置
において、前記反射光RL及び励起光ELを分割する光
分割手段12と、被検査対象17から発生される前記反射光
RL及び励起光ELの中から前記励起光ELのみを抽出
する励起光成分抽出手段13と、前記励起光ELの位置を
検出する第2の光点位置検出手段14とを設けたことを特
徴とする。
【0026】さらに、本発明に係る第2のパターンの検
査装置は、図1(c)に示すように、本発明に係るパタ
ーンの検査方法を実施する検査装置であって、少なくと
も、被検査対象17に光Lを照射する光源10と、前記光L
の反射光RLの位置を検出する光点位置検出手段15を備
えたパターン検査装置において、前記被検査対象17と、
光点位置検出手段15との間に光波長減衰フィルタ16が設
けられ、前記光波長減衰フィルタ16は、前記光源10の波
長の反射光RLを減衰し、励起光ELを透過させるもの
であることを特徴とし、上記目的を達成する。
査装置は、図1(c)に示すように、本発明に係るパタ
ーンの検査方法を実施する検査装置であって、少なくと
も、被検査対象17に光Lを照射する光源10と、前記光L
の反射光RLの位置を検出する光点位置検出手段15を備
えたパターン検査装置において、前記被検査対象17と、
光点位置検出手段15との間に光波長減衰フィルタ16が設
けられ、前記光波長減衰フィルタ16は、前記光源10の波
長の反射光RLを減衰し、励起光ELを透過させるもの
であることを特徴とし、上記目的を達成する。
【0027】
【作 用】本発明に係るパターンの検査方法によれば、
図1(a)に示すように、ステップP2で反射光RLの
位置を検出し、ステップP3で励起光ELの位置を検出
し、ステップP4で反射光RLの位置と励起光ELの位
置とに基づいて配線層17Bの高さを検出している。
図1(a)に示すように、ステップP2で反射光RLの
位置を検出し、ステップP3で励起光ELの位置を検出
し、ステップP4で反射光RLの位置と励起光ELの位
置とに基づいて配線層17Bの高さを検出している。
【0028】このため、反射光RLにのみ依存して高さ
を検出していた従来例に比して、透明基板T1から発生
される励起光ELの発生位置を検出することができる。
これにより、励起光ELの発生位置と反射光RLの位置
とを比較対照することにより、高精度な高さ情報を得る
ことが可能になる。
を検出していた従来例に比して、透明基板T1から発生
される励起光ELの発生位置を検出することができる。
これにより、励起光ELの発生位置と反射光RLの位置
とを比較対照することにより、高精度な高さ情報を得る
ことが可能になる。
【0029】また、本発明に係る第1のパターンの検査
装置によれば、図1(b)に示すように、少なくとも、
光源10と、第1の光点位置検出手段11を備えたパターン
検査装置において、光分割手段12と、励起光成分抽出手
段13と、第2の光点位置検出手段14を設けている。
装置によれば、図1(b)に示すように、少なくとも、
光源10と、第1の光点位置検出手段11を備えたパターン
検査装置において、光分割手段12と、励起光成分抽出手
段13と、第2の光点位置検出手段14を設けている。
【0030】例えば、光源10によって被検査対象17に光
Lが照射され、第1の光点位置検出手段11によって反射
光RLの位置が検出され、光分割手段12によって反射光
RL及び励起光ELが分割され、励起光成分抽出手段13
によって被検査対象17から発生される反射光RL及び励
起光ELの中から励起光ELのみが抽出され、第2の光
点位置検出手段14によって励起光ELの位置が検出され
る。
Lが照射され、第1の光点位置検出手段11によって反射
光RLの位置が検出され、光分割手段12によって反射光
RL及び励起光ELが分割され、励起光成分抽出手段13
によって被検査対象17から発生される反射光RL及び励
起光ELの中から励起光ELのみが抽出され、第2の光
点位置検出手段14によって励起光ELの位置が検出され
る。
【0031】このため、被検査対象17から励起される励
起光ELの位置を検出することが可能になる。これによ
り、被検査対象17から反射される反射光RLの位置と励
起光ELの位置とに基づいて精度の高い高さ測定が可能
になる。
起光ELの位置を検出することが可能になる。これによ
り、被検査対象17から反射される反射光RLの位置と励
起光ELの位置とに基づいて精度の高い高さ測定が可能
になる。
【0032】さらに、本発明に係る第2のパターンの検
査装置によれば、図1(c)に示すように、少なくと
も、光源10と、光点位置検出手段15を備えたパターン検
査装置において、光波長減衰フィルタ16を光点位置検出
手段15に設けている。
査装置によれば、図1(c)に示すように、少なくと
も、光源10と、光点位置検出手段15を備えたパターン検
査装置において、光波長減衰フィルタ16を光点位置検出
手段15に設けている。
【0033】例えば、光源10によって被検査対象17に光
Lが照射され、光波長減衰フィルタ16によって光源10の
波長の反射光RLが減衰され、励起光ELが透過され
る。このため、反射光RLのみを減衰することにより、
反射光RLと、微弱な励起光ELの光量とを同一レベル
で扱うことができるので、一個の光点位置検出手段15に
よって光Lの反射光RLの位置と励起光ELの位置との
両方を検出することが可能になる。
Lが照射され、光波長減衰フィルタ16によって光源10の
波長の反射光RLが減衰され、励起光ELが透過され
る。このため、反射光RLのみを減衰することにより、
反射光RLと、微弱な励起光ELの光量とを同一レベル
で扱うことができるので、一個の光点位置検出手段15に
よって光Lの反射光RLの位置と励起光ELの位置との
両方を検出することが可能になる。
【0034】これにより、被検査対象から反射される反
射光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。
射光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。
【0035】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図2〜図7は、本発明の実施例に係るパ
ターンの検査方法及びその検査装置を説明する図であ
る。以下で、本発明の実施例に係るパターンの検査方法
を実施する検査装置及びその検査方法について図2〜図
7を参照しながら説明する。
て説明をする。図2〜図7は、本発明の実施例に係るパ
ターンの検査方法及びその検査装置を説明する図であ
る。以下で、本発明の実施例に係るパターンの検査方法
を実施する検査装置及びその検査方法について図2〜図
7を参照しながら説明する。
【0036】(1)第1の実施例 以下で、各実施例に係るパターンの検査装置について図
2を参照しながら説明する。図2は、本発明の各実施例
に係るパターンの検査装置の構成図である。
2を参照しながら説明する。図2は、本発明の各実施例
に係るパターンの検査装置の構成図である。
【0037】本発明の各実施例に係るパターンの検査装
置は、光照射部M1,被検査対象支持部M2,パターン
検出部M3及び画像処理部M4から成る。光照射部M1
は、光Lの一例であるレーザ光線を被検査対象27に照射
するものであり、被検査対象支持部M2は、被検査対象
27を支持して、レーザ光線の走査に応じて移動させたり
するものである。また、パターン検出部M3は、該被検
査対象27によって反射された反射光に基づいて被検査対
象27のパターンの状態を示すパターン情報を検出するも
のである。
置は、光照射部M1,被検査対象支持部M2,パターン
検出部M3及び画像処理部M4から成る。光照射部M1
は、光Lの一例であるレーザ光線を被検査対象27に照射
するものであり、被検査対象支持部M2は、被検査対象
27を支持して、レーザ光線の走査に応じて移動させたり
するものである。また、パターン検出部M3は、該被検
査対象27によって反射された反射光に基づいて被検査対
象27のパターンの状態を示すパターン情報を検出するも
のである。
【0038】画像処理部M4は、パターン検出部M3に
よって検出されたパターン情報に基づいてパターン信号
画像を求め、それを基準とするパターン信号画像と比較
することにより、配線パターンの欠け,断線,短絡など
の欠陥検査を行うものである。本発明の各実施例におい
ては、特に上記したパターン検出部M3について特徴が
あるので、該パターン検出部M3について説明する。
よって検出されたパターン情報に基づいてパターン信号
画像を求め、それを基準とするパターン信号画像と比較
することにより、配線パターンの欠け,断線,短絡など
の欠陥検査を行うものである。本発明の各実施例におい
ては、特に上記したパターン検出部M3について特徴が
あるので、該パターン検出部M3について説明する。
【0039】以下で本発明の第1の実施例に係るパター
ン検出部について図3を参照しながら説明する。図3
は、本発明の第1の実施例に係るパターン検出部の構成
図である。
ン検出部について図3を参照しながら説明する。図3
は、本発明の第1の実施例に係るパターン検出部の構成
図である。
【0040】本実施例に係るパターン検出部は、図3に
示すように、下層配線層27A,透明膜27B,上層配線パ
ターン27Cが順次形成された被検査対象27の上層配線パ
ターン27Cのパターンの厚さを検出する装置であって、
その構成は、レンズ30、1:n分割ミラー22、ND(Ne
utral Decrement )フィルタ21A,第1のPSD21B,
高さ演算回路21C,照明光波長カットフィルタ23,第2
のPSD24A,基材高さ演算回路24B,明るさ演算回路
24C及び選択回路25から成る。
示すように、下層配線層27A,透明膜27B,上層配線パ
ターン27Cが順次形成された被検査対象27の上層配線パ
ターン27Cのパターンの厚さを検出する装置であって、
その構成は、レンズ30、1:n分割ミラー22、ND(Ne
utral Decrement )フィルタ21A,第1のPSD21B,
高さ演算回路21C,照明光波長カットフィルタ23,第2
のPSD24A,基材高さ演算回路24B,明るさ演算回路
24C及び選択回路25から成る。
【0041】レンズ30は、不図示の光照射部から照射さ
れたレーザ光線Laの被検査対象27による反射光や、透
明膜27Bから発光される蛍光を集光して1:n分割ミラ
ー22に照射するものである。
れたレーザ光線Laの被検査対象27による反射光や、透
明膜27Bから発光される蛍光を集光して1:n分割ミラ
ー22に照射するものである。
【0042】1:n分割ミラー22は、光分割手段12の一
実施例であり、自身に照射される反射光や蛍光などの光
の一部を透過し、一部を反射させることによって光量を
1:nの比でそれぞれ異なる方向に分割するものであ
る。なお、蛍光は励起光ELの一例であり、レーザが透
明膜27Bに照射されることにより発光する。蛍光を用い
た位置検出などについては後に詳述する。
実施例であり、自身に照射される反射光や蛍光などの光
の一部を透過し、一部を反射させることによって光量を
1:nの比でそれぞれ異なる方向に分割するものであ
る。なお、蛍光は励起光ELの一例であり、レーザが透
明膜27Bに照射されることにより発光する。蛍光を用い
た位置検出などについては後に詳述する。
【0043】NDフィルタ21A,第1のPSD21B,高
さ演算回路21Cは第1の光点位置検出手段11の一実施例
を構成するものである。ここで、NDフィルタ21Aは、
自身に照射される光の光量を減衰して透過するものであ
る。
さ演算回路21Cは第1の光点位置検出手段11の一実施例
を構成するものである。ここで、NDフィルタ21Aは、
自身に照射される光の光量を減衰して透過するものであ
る。
【0044】第1のPSD21Bは、上層配線パターン27
Cから反射され、NDフィルタ21Aによって減衰された
反射光の位置を検出して上層配線パターン27Cの高さ情
報の基になる検出信号A,Bを高さ演算回路21Cに出力
するものである。
Cから反射され、NDフィルタ21Aによって減衰された
反射光の位置を検出して上層配線パターン27Cの高さ情
報の基になる検出信号A,Bを高さ演算回路21Cに出力
するものである。
【0045】高さ演算回路21Cは、第1のPSD21Bか
ら出力された上層配線パターン27Cの高さ情報の基にな
る検出信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cの高
さ情報を算出し、後述の選択回路25へ出力するものであ
る。
ら出力された上層配線パターン27Cの高さ情報の基にな
る検出信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cの高
さ情報を算出し、後述の選択回路25へ出力するものであ
る。
【0046】照明光波長カットフィルタ23は、励起光成
分抽出手段13の一実施例であり、反射光の波長をカット
して蛍光成分のみを透過するフィルタである。第2のP
SD24A,基材高さ演算回路24B及び明るさ演算回路24
Cは、第2の光点位置検出手段14の一実施例を構成する
ものである。第2のPSD24Aは、透明膜27Bの表面近
くから発光される蛍光の発光位置及びその明るさを検出
するものであって、透明膜27Bの高さ情報の基になる情
報及び蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bを基
材高さ演算回路24Bに出力するものである。
分抽出手段13の一実施例であり、反射光の波長をカット
して蛍光成分のみを透過するフィルタである。第2のP
SD24A,基材高さ演算回路24B及び明るさ演算回路24
Cは、第2の光点位置検出手段14の一実施例を構成する
ものである。第2のPSD24Aは、透明膜27Bの表面近
くから発光される蛍光の発光位置及びその明るさを検出
するものであって、透明膜27Bの高さ情報の基になる情
報及び蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bを基
材高さ演算回路24Bに出力するものである。
【0047】基材高さ演算回路24Bは、第2のPSD24
Aから出力された透明膜27B表面の高さ情報に基づいて
透明膜27Bの高さ情報を算出し、後述の選択回路25へ出
力するものである。
Aから出力された透明膜27B表面の高さ情報に基づいて
透明膜27Bの高さ情報を算出し、後述の選択回路25へ出
力するものである。
【0048】明るさ演算回路24Cは第2のPSD24Aか
ら出力された透明膜27Bから発光される蛍光の明るさ情
報の基になる検出信号A,Bに基づいて明るさ情報A+
Bを算出する。
ら出力された透明膜27Bから発光される蛍光の明るさ情
報の基になる検出信号A,Bに基づいて明るさ情報A+
Bを算出する。
【0049】この明るさ情報A+Bをあるスライスレベ
ルで二値化し、この二値化された信号(明るさ信号)を
選択回路25及び不図示の画像処理部へと出力する。当該
明るさ演算回路24Cは蛍光のみの明るさを検出するの
で、金属からなる配線パターンの形成された領域では第
2のPSD24Aが蛍光を検出できない。
ルで二値化し、この二値化された信号(明るさ信号)を
選択回路25及び不図示の画像処理部へと出力する。当該
明るさ演算回路24Cは蛍光のみの明るさを検出するの
で、金属からなる配線パターンの形成された領域では第
2のPSD24Aが蛍光を検出できない。
【0050】よって、当該明るさ信号は、被検査対象に
おいて、レーザの照射領域が上層配線パターン27Cの形
成された領域上では0になり、透明膜27Bの形成された
領域上では1になる。かくして上層配線パターン27Cと
透明膜27Bの弁別をしている。
おいて、レーザの照射領域が上層配線パターン27Cの形
成された領域上では0になり、透明膜27Bの形成された
領域上では1になる。かくして上層配線パターン27Cと
透明膜27Bの弁別をしている。
【0051】選択回路25は、上層配線パターン27C,透
明膜27Bのいずれかの高さ情報を不図示の画像処理部に
選択出力するものである。すなわち、明るさ演算回路24
Cから出力される二値化信号が0のときは高さ演算回路
21Cから出力される上層配線パターン27Cの高さ情報が
不図示の画像処理部へ出力され、二値化信号が1のとき
は基材高さ演算回路24Bから出力される透明膜27Bの高
さ情報が画像処理部へと出力される。
明膜27Bのいずれかの高さ情報を不図示の画像処理部に
選択出力するものである。すなわち、明るさ演算回路24
Cから出力される二値化信号が0のときは高さ演算回路
21Cから出力される上層配線パターン27Cの高さ情報が
不図示の画像処理部へ出力され、二値化信号が1のとき
は基材高さ演算回路24Bから出力される透明膜27Bの高
さ情報が画像処理部へと出力される。
【0052】以上のようにして、本発明の第1の実施例
に係るパターンの検査装置によれば、図3に示すよう
に、1:n分割ミラー22と、照明光波長カットフィルタ
23と、第2のPSD24A,基材高さ演算回路24B,明る
さ演算回路24Cとを設けている。
に係るパターンの検査装置によれば、図3に示すよう
に、1:n分割ミラー22と、照明光波長カットフィルタ
23と、第2のPSD24A,基材高さ演算回路24B,明る
さ演算回路24Cとを設けている。
【0053】例えば、光照射部によって被検査対象27に
レーザ光線Laが照射され、1:n分割ミラー22によっ
て反射光及び蛍光が二方向に分割され、照明光波長カッ
トフィルタ23によって被検査対象27から発生される反射
光及び蛍光の中から蛍光のみが抽出され、第2のPSD
24A,基材高さ演算回路24B,明るさ演算回路24Cによ
って蛍光の発光位置が検出される。
レーザ光線Laが照射され、1:n分割ミラー22によっ
て反射光及び蛍光が二方向に分割され、照明光波長カッ
トフィルタ23によって被検査対象27から発生される反射
光及び蛍光の中から蛍光のみが抽出され、第2のPSD
24A,基材高さ演算回路24B,明るさ演算回路24Cによ
って蛍光の発光位置が検出される。
【0054】このため、被検査対象27から励起される蛍
光の位置を検出することが可能になる。これにより、被
検査対象27から反射される反射光の位置と蛍光の位置と
に基づいて精度の高い高さ測定が可能になる。
光の位置を検出することが可能になる。これにより、被
検査対象27から反射される反射光の位置と蛍光の位置と
に基づいて精度の高い高さ測定が可能になる。
【0055】以下で、本発明の各実施例に係る、蛍光に
よる位置検出を用いたパターンの検査方法について図4
を参照しながら説明する。図4は、本発明の各実施例に
係るパターンの検査方法の説明図である。
よる位置検出を用いたパターンの検査方法について図4
を参照しながら説明する。図4は、本発明の各実施例に
係るパターンの検査方法の説明図である。
【0056】図4(a)は、下層配線層27A,透明膜27
B,上層配線パターン27Cが順次形成された被検査対象
27にレーザ光線L1,L2が入射したときの状態を示し
ている。
B,上層配線パターン27Cが順次形成された被検査対象
27にレーザ光線L1,L2が入射したときの状態を示し
ている。
【0057】まず、不図示の光照射部からレーザ光線L
1,L2が、被検査対象27に向けて照射される。こうし
て照射されたレーザ光線L1,L2のうち、レーザ光線
L1は上層配線パターン27Cによって完全に反射され、
反射レーザ光線r1として反射される。この反射レーザ
光線r1によって、上層配線パターン27Cの高さが検出
される。
1,L2が、被検査対象27に向けて照射される。こうし
て照射されたレーザ光線L1,L2のうち、レーザ光線
L1は上層配線パターン27Cによって完全に反射され、
反射レーザ光線r1として反射される。この反射レーザ
光線r1によって、上層配線パターン27Cの高さが検出
される。
【0058】ところで、レーザ光線が透明膜27Bに照射
されると、その内部に浸透されていくが、この透明膜27
Bが例えばポリイミドなどの有機物質であるときには、
透明膜27B内部にレーザ光線によって励起された蛍光が
発生する。
されると、その内部に浸透されていくが、この透明膜27
Bが例えばポリイミドなどの有機物質であるときには、
透明膜27B内部にレーザ光線によって励起された蛍光が
発生する。
【0059】図4(b)は、この蛍光の発光量と、透明
膜27Bの表面からの深さとの相互関係を示すグラフであ
って、横軸に蛍光発光量を、縦軸に表面からの深さをそ
れぞれとっている。図4(b)に示すように、発生され
た蛍光の発光量は、表面近くで大きくなり、その内部の
深さ方向に進むほど小さくなる。
膜27Bの表面からの深さとの相互関係を示すグラフであ
って、横軸に蛍光発光量を、縦軸に表面からの深さをそ
れぞれとっている。図4(b)に示すように、発生され
た蛍光の発光量は、表面近くで大きくなり、その内部の
深さ方向に進むほど小さくなる。
【0060】すなわち、透明膜27Bの表面近くにおいて
蛍光の発光量が最大になるので、該発光量が最大になる
位置を検出することによって、透明膜27Bの表面の高さ
を検出することが出来る。
蛍光の発光量が最大になるので、該発光量が最大になる
位置を検出することによって、透明膜27Bの表面の高さ
を検出することが出来る。
【0061】こうして求めた透明膜27B表面の高さと、
反射レーザ光線r1に基づいて得られる上層配線パター
ン27Cの高さとを比較することによって、該上層配線パ
ターン27Cの厚さtが検出できる。すなわち、上層配線
パターン27Cの高さから透明膜27Bの高さを引けば、上
層配線パターン27Cの厚さが求められる。
反射レーザ光線r1に基づいて得られる上層配線パター
ン27Cの高さとを比較することによって、該上層配線パ
ターン27Cの厚さtが検出できる。すなわち、上層配線
パターン27Cの高さから透明膜27Bの高さを引けば、上
層配線パターン27Cの厚さが求められる。
【0062】以下で、本発明の第1の実施例に係るパタ
ーン検査装置を用いた検査方法について当該装置の動作
を補足しながら説明する。図5は、本発明の第1の実施
例に係るパターンの検査方法を説明するフローチャート
である。
ーン検査装置を用いた検査方法について当該装置の動作
を補足しながら説明する。図5は、本発明の第1の実施
例に係るパターンの検査方法を説明するフローチャート
である。
【0063】まず、図5のステップP1で、下層配線層
27A,透明膜27B,上層配線パターン27Cが順次形成さ
れた被検査対象27(図3参照)に、レーザ光線Laを照
射する。このとき、該レーザ光線Laは不図示の光照射
部から照射される。
27A,透明膜27B,上層配線パターン27Cが順次形成さ
れた被検査対象27(図3参照)に、レーザ光線Laを照
射する。このとき、該レーザ光線Laは不図示の光照射
部から照射される。
【0064】次に、ステップP2で被検査対象27からの
反射光及び蛍光を集光する。このとき、該集光はレンズ
30によってなされる。なお、ここで反射光とは被検査対
象27によってレーザ光線Laが反射された光であり、ま
た、蛍光とは、レーザ光線Laの照射によって被検査対
象27の透明膜27Bから励起されて発光する光である。
反射光及び蛍光を集光する。このとき、該集光はレンズ
30によってなされる。なお、ここで反射光とは被検査対
象27によってレーザ光線Laが反射された光であり、ま
た、蛍光とは、レーザ光線Laの照射によって被検査対
象27の透明膜27Bから励起されて発光する光である。
【0065】次いで、ステップP3で反射光及び蛍光を
2方向に分割する。このとき、該分割は1:n分割ミラ
ー22によってなされる。すなわち、1:n分割ミラー22
自身に照射される反射光や蛍光などの光の一部が透過さ
れ、残部が反射され、その光量が1:nの比でそれぞれ
異なる方向に分割される。その光のうち、一方は第1の
PSD21Bに向けて進行し、他方は第2のPSD24Aに
向けて進行する。
2方向に分割する。このとき、該分割は1:n分割ミラ
ー22によってなされる。すなわち、1:n分割ミラー22
自身に照射される反射光や蛍光などの光の一部が透過さ
れ、残部が反射され、その光量が1:nの比でそれぞれ
異なる方向に分割される。その光のうち、一方は第1の
PSD21Bに向けて進行し、他方は第2のPSD24Aに
向けて進行する。
【0066】さらに、ステップP4で第1のPSD21C
に進行する光の光量を減衰させる。このとき、この光の
減衰はNDフィルタ21Aによってなされ、自身に照射さ
れる光の光量が減衰されかつ第1のPSD21Bに向けて
透過される。
に進行する光の光量を減衰させる。このとき、この光の
減衰はNDフィルタ21Aによってなされ、自身に照射さ
れる光の光量が減衰されかつ第1のPSD21Bに向けて
透過される。
【0067】次いで、ステップP5で上層配線パターン
27Cにおける反射光の反射する位置を検出する。このと
き、第1のPSD21Bによって、減衰された反射光の位
置が検出され、かつ上層配線パターン27Cの高さ情報の
基になる検出信号A,Bが高さ演算回路21Cに出力され
る。
27Cにおける反射光の反射する位置を検出する。このと
き、第1のPSD21Bによって、減衰された反射光の位
置が検出され、かつ上層配線パターン27Cの高さ情報の
基になる検出信号A,Bが高さ演算回路21Cに出力され
る。
【0068】すなわち、第1のPSD21Bから出力され
た検出信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cの高
さ情報{(A−B)/(A+B)}が高さ演算回路21C
によって算出され、選択回路25へ出力される。
た検出信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cの高
さ情報{(A−B)/(A+B)}が高さ演算回路21C
によって算出され、選択回路25へ出力される。
【0069】一方、ステップP6で、第2のPSD24A
に向けて進行する光の反射光成分の波長をカットする。
このとき、当該カットは、照明光波長カットフィルタ23
によってなされ、その蛍光成分のみが当該カットフィル
タ23を透過される。
に向けて進行する光の反射光成分の波長をカットする。
このとき、当該カットは、照明光波長カットフィルタ23
によってなされ、その蛍光成分のみが当該カットフィル
タ23を透過される。
【0070】次に、ステップP7で、照明光波長カット
フィルタ23を透過された蛍光の発光位置、明るさを検出
する。このとき、該発光位置、明るさの検出は、第2の
PSD24Aによってなされる。
フィルタ23を透過された蛍光の発光位置、明るさを検出
する。このとき、該発光位置、明るさの検出は、第2の
PSD24Aによってなされる。
【0071】すなわち、蛍光成分の像が第2のPSD24
Aに結像され、透明膜27Bの高さ情報の基になる検出信
号A′,B′が基材高さ演算回路24Bに出力され、第2
のPSD24Aによって出力された検出信号A′,B′に
基づいて透明膜27Bの高さ情報{(A′−B′)/
(A′+B′)}が基材高さ演算回路24B によって算
出され、選択回路25へ出力される。
Aに結像され、透明膜27Bの高さ情報の基になる検出信
号A′,B′が基材高さ演算回路24Bに出力され、第2
のPSD24Aによって出力された検出信号A′,B′に
基づいて透明膜27Bの高さ情報{(A′−B′)/
(A′+B′)}が基材高さ演算回路24B によって算
出され、選択回路25へ出力される。
【0072】また、同時にA′,B′に基づいて明るさ
情報であるA′+B′が基材高さ演算回路24B によっ
て算出され、適当なスライスレベルによって二値化され
た、明るさ信号として選択回路25に出力される。
情報であるA′+B′が基材高さ演算回路24B によっ
て算出され、適当なスライスレベルによって二値化され
た、明るさ信号として選択回路25に出力される。
【0073】さらに、ステップP7で検出された蛍光の
明るさ信号に基づいて、ステップP8で上層配線パター
ン27Cの高さ情報{(A−B)/(A+B)}と、透明
膜27Bの高さ情報{(A′−B′)/(A′+B′)}
とのいずれかを選択して、画像処理部へと出力する。
明るさ信号に基づいて、ステップP8で上層配線パター
ン27Cの高さ情報{(A−B)/(A+B)}と、透明
膜27Bの高さ情報{(A′−B′)/(A′+B′)}
とのいずれかを選択して、画像処理部へと出力する。
【0074】このとき、該選択出力処理は、選択回路25
によってなされる。すなわち、明るさ演算回路24Cから
選択回路25に明るさ信号が出力され、該明るさ信号に基
づいて、上層配線パターン27Cの高さ情報{(A−B)
/(A+B)}と透明膜27Bの高さ情報{(A′−
B′)/(A′+B′)}との高さ情報のいずれかが選
択回路25によって選択出力される。
によってなされる。すなわち、明るさ演算回路24Cから
選択回路25に明るさ信号が出力され、該明るさ信号に基
づいて、上層配線パターン27Cの高さ情報{(A−B)
/(A+B)}と透明膜27Bの高さ情報{(A′−
B′)/(A′+B′)}との高さ情報のいずれかが選
択回路25によって選択出力される。
【0075】例えば、明るさ演算回路24Cは、蛍光の明
るさのみを検出するので、レーザ光線が金属からなる上
層配線パターン27C上に照射されるときには蛍光が発光
されず、従って蛍光の明るさが検出されない。よってこ
のときの明るさ信号を0とする。また、透明膜27B上で
は蛍光が発光するので、蛍光の明るさが検出される。よ
って明るさ信号を1とする。
るさのみを検出するので、レーザ光線が金属からなる上
層配線パターン27C上に照射されるときには蛍光が発光
されず、従って蛍光の明るさが検出されない。よってこ
のときの明るさ信号を0とする。また、透明膜27B上で
は蛍光が発光するので、蛍光の明るさが検出される。よ
って明るさ信号を1とする。
【0076】このようにして、PSDによって検出され
た光が上層配線パターン27Cの反射光と、透明膜27Bの
蛍光とのいずれの光であるかを、明るさ信号を用いて弁
別することができる。
た光が上層配線パターン27Cの反射光と、透明膜27Bの
蛍光とのいずれの光であるかを、明るさ信号を用いて弁
別することができる。
【0077】すると、上述した明るさ信号が0のとき
に、上層配線パターン27Cの高さ情報{(A−B)/
(A+B)}が選択回路25によって選択出力され、該明
るさ信号が1のときに透明膜27Bの高さ情報{(A′−
B′)/(A′+B′)}が選択回路25によって選択出
力される。
に、上層配線パターン27Cの高さ情報{(A−B)/
(A+B)}が選択回路25によって選択出力され、該明
るさ信号が1のときに透明膜27Bの高さ情報{(A′−
B′)/(A′+B′)}が選択回路25によって選択出
力される。
【0078】こうして出力された2種類の高さ情報
{(A−B)/(A+B)},{(A′−B′)/
(A′+B′)}に基づいて、ステップP9で上層配線
パターン27Cの厚さを求める。
{(A−B)/(A+B)},{(A′−B′)/
(A′+B′)}に基づいて、ステップP9で上層配線
パターン27Cの厚さを求める。
【0079】このとき、上層配線パターン27Cの厚さ
は、不図示の画像処理部において求められる。こうして
求められた上層配線パターン27Cの厚さに基づいて、配
線パターンの欠け,断線,短絡などの欠陥を検査するパ
ターン検査が行われる。
は、不図示の画像処理部において求められる。こうして
求められた上層配線パターン27Cの厚さに基づいて、配
線パターンの欠け,断線,短絡などの欠陥を検査するパ
ターン検査が行われる。
【0080】以上のようにして、本発明の第1の実施例
に係るパターンの検査方法によれば、図5のステップP
5で上層配線パターン27Cにおける反射光の反射位置を
検出し、ステップP7で蛍光の発光位置を検出し、ステ
ップP9で反射光の反射位置と蛍光の発光位置とに基づ
いて上層配線パターンの厚さを検出している。
に係るパターンの検査方法によれば、図5のステップP
5で上層配線パターン27Cにおける反射光の反射位置を
検出し、ステップP7で蛍光の発光位置を検出し、ステ
ップP9で反射光の反射位置と蛍光の発光位置とに基づ
いて上層配線パターンの厚さを検出している。
【0081】このため、反射光にのみ依存して上層配線
パターンの厚さを検出していた従来例に比して、透明膜
27Bから発生される蛍光の発生位置を検出して、反射光
の位置と比較対照することにより、上層配線パターンの
厚さを高精度に得ることが可能になる。
パターンの厚さを検出していた従来例に比して、透明膜
27Bから発生される蛍光の発生位置を検出して、反射光
の位置と比較対照することにより、上層配線パターンの
厚さを高精度に得ることが可能になる。
【0082】(2)第2の実施例 以下で本発明の第2の実施例に係るパターンの検査装置
のパターン検出部について図6を参照しながら説明す
る。図6(a)は、本発明の第2の実施例に係るパター
ン検出部の構成図であり、図6(b)は、当該パターン
検出部の動作説明図である。
のパターン検出部について図6を参照しながら説明す
る。図6(a)は、本発明の第2の実施例に係るパター
ン検出部の構成図であり、図6(b)は、当該パターン
検出部の動作説明図である。
【0083】本実施例に係るパターン検出部は、図6
(a)に示すように、下層配線層27A,透明膜27B,上
層配線パターン27Cが順次形成された被検査対象27の上
層配線パターン27Cの厚さなどの高さ情報を検出する装
置であって、その構成は、レンズ30、照明光波長減衰フ
ィルタ26、PSD25A,高さ演算回路25B及び明るさ演
算回路25Cから成る。
(a)に示すように、下層配線層27A,透明膜27B,上
層配線パターン27Cが順次形成された被検査対象27の上
層配線パターン27Cの厚さなどの高さ情報を検出する装
置であって、その構成は、レンズ30、照明光波長減衰フ
ィルタ26、PSD25A,高さ演算回路25B及び明るさ演
算回路25Cから成る。
【0084】レンズ30は、不図示の光照射部から照射さ
れたレーザ光線の被検査対象27による反射光や、透明膜
27Bから発光される蛍光を集光して照明光波長減衰フィ
ルタ26に照射するものである。
れたレーザ光線の被検査対象27による反射光や、透明膜
27Bから発光される蛍光を集光して照明光波長減衰フィ
ルタ26に照射するものである。
【0085】照明光波長減衰フィルタ26は、光波長減衰
フィルタ16の一実施例であり、反射光の光量のみを減衰
して、蛍光はそのまま減衰することなく透過するフィル
タである。
フィルタ16の一実施例であり、反射光の光量のみを減衰
して、蛍光はそのまま減衰することなく透過するフィル
タである。
【0086】PSD25A,高さ演算回路25B及び明るさ
演算回路25Cは光点位置検出手段15の一実施例を構成す
るものである。PSD25Aは、被検査対象27から反射さ
れる反射光及び発光される蛍光の位置,明るさを検出す
るものであって、透明膜27Bの高さ情報の基になる情報
及び蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bを基材
高さ演算回路25Bに出力するものである。
演算回路25Cは光点位置検出手段15の一実施例を構成す
るものである。PSD25Aは、被検査対象27から反射さ
れる反射光及び発光される蛍光の位置,明るさを検出す
るものであって、透明膜27Bの高さ情報の基になる情報
及び蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bを基材
高さ演算回路25Bに出力するものである。
【0087】高さ演算回路25Bは、PSD25Aから出力
された上層配線パターン27Cの高さ情報の基になる検出
信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cと透明膜27
Bの高さ情報を算出し、不図示の画像処理部へ出力する
ものである。
された上層配線パターン27Cの高さ情報の基になる検出
信号A,Bに基づいて上層配線パターン27Cと透明膜27
Bの高さ情報を算出し、不図示の画像処理部へ出力する
ものである。
【0088】明るさ演算回路25CはPSD25Aから出力
された蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bに基
づいて明るさ情報A+Bをあるスライスレベルで二値化
し、二値化された明るさ信号として不図示の画像処理部
へと出力するものである。
された蛍光の明るさ情報の基になる検出信号A,Bに基
づいて明るさ情報A+Bをあるスライスレベルで二値化
し、二値化された明るさ信号として不図示の画像処理部
へと出力するものである。
【0089】以上のようにして、本発明の第2の実施例
に係るパターン検査装置によれば、図6(a)に示すよ
うに、照明光波長減衰フィルタ26をPSD25Aと被検査
対象27との間に設けている。
に係るパターン検査装置によれば、図6(a)に示すよ
うに、照明光波長減衰フィルタ26をPSD25Aと被検査
対象27との間に設けている。
【0090】例えば、不図示の光照射部から被検査対象
27にレーザ光線が照射され、照明光波長減衰フィルタ26
によって反射光のみが減衰され、蛍光が透過される。こ
のため、反射光のみを減衰することにより、反射光と微
弱な蛍光との光量を同一レベルで扱うことができるの
で、一個のPSD25Aによって前記レーザ光線の反射光
の位置と蛍光の位置との両方を同時に検出することが可
能になる。
27にレーザ光線が照射され、照明光波長減衰フィルタ26
によって反射光のみが減衰され、蛍光が透過される。こ
のため、反射光のみを減衰することにより、反射光と微
弱な蛍光との光量を同一レベルで扱うことができるの
で、一個のPSD25Aによって前記レーザ光線の反射光
の位置と蛍光の位置との両方を同時に検出することが可
能になる。
【0091】これにより、被検査対象27から反射される
反射光の位置と蛍光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。本発明の第2の実施例に係るパター
ン検査装置を用いたパターン検査方法について当該装置
の動作を補足しながら以下で説明する。図7は、本発明
の第2の実施例に係るパターンの検査方法を説明するフ
ローチャートである。
反射光の位置と蛍光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。本発明の第2の実施例に係るパター
ン検査装置を用いたパターン検査方法について当該装置
の動作を補足しながら以下で説明する。図7は、本発明
の第2の実施例に係るパターンの検査方法を説明するフ
ローチャートである。
【0092】まず、図7のステップP1で、下層配線層
27A,透明膜27B,上層配線パターン27Cが順次形成さ
れた被検査対象27(図6参照)に、レーザ光線Laを照
射する。このとき、該レーザ光線Laは不図示の光照射
部から照射される。
27A,透明膜27B,上層配線パターン27Cが順次形成さ
れた被検査対象27(図6参照)に、レーザ光線Laを照
射する。このとき、該レーザ光線Laは不図示の光照射
部から照射される。
【0093】次に、ステップP2で被検査対象27からの
反射光及び蛍光を集光する。このとき、該集光はレンズ
30によってなされる。なお、ここで反射光とは被検査対
象27によってレーザ光線Laが反射された光であり、ま
た、蛍光とは、レーザ光線Laの照射によって被検査対
象27の透明膜27Bから励起されて発光する光である。
反射光及び蛍光を集光する。このとき、該集光はレンズ
30によってなされる。なお、ここで反射光とは被検査対
象27によってレーザ光線Laが反射された光であり、ま
た、蛍光とは、レーザ光線Laの照射によって被検査対
象27の透明膜27Bから励起されて発光する光である。
【0094】次いで、ステップP3で、反射光及び蛍光
の中で反射光成分の光量のみを減衰させる。このとき、
この減衰は照明光波長減衰フィルタ26によってなされ
る。次に、ステップP4で、被検査対象27における反射
光の反射位置と、蛍光の発光位置とを検出する。このと
き、当該検出は、PSD25Aによってなされる。
の中で反射光成分の光量のみを減衰させる。このとき、
この減衰は照明光波長減衰フィルタ26によってなされ
る。次に、ステップP4で、被検査対象27における反射
光の反射位置と、蛍光の発光位置とを検出する。このと
き、当該検出は、PSD25Aによってなされる。
【0095】ここで、ステップP3,P4におけるPS
D25Aによる光の位置検出について図6(b)を参照し
ながら詳述する。図6(b)は、横軸に被検査対象27の
表面における位置、縦軸にPSD25Aに結像される光の
明るさを示すグラフである。
D25Aによる光の位置検出について図6(b)を参照し
ながら詳述する。図6(b)は、横軸に被検査対象27の
表面における位置、縦軸にPSD25Aに結像される光の
明るさを示すグラフである。
【0096】グラフのg1は被検査対象27によって反射
される光であって、照明光波長減衰フィルタ26によって
減衰される以前の光の明るさを示す。また、g2は、照
明光波長減衰フィルタ26によって減衰された後の光の明
るさを示す。さらに、g3は、透明膜27Bから発光され
る蛍光の明るさを示す。
される光であって、照明光波長減衰フィルタ26によって
減衰される以前の光の明るさを示す。また、g2は、照
明光波長減衰フィルタ26によって減衰された後の光の明
るさを示す。さらに、g3は、透明膜27Bから発光され
る蛍光の明るさを示す。
【0097】照明光波長減衰フィルタ26によって減衰さ
れる以前の反射光は、g1に示すように、透明膜27Bか
ら発光される蛍光(g3参照)の明るさに比して相当明
るい(蛍光の明るさの十倍程度)。よってPSD25Aに
結像される光の像は、反射光が強すぎるので、殆どが反
射光の像であって、蛍光の像は殆ど検出されなくなって
しまう。
れる以前の反射光は、g1に示すように、透明膜27Bか
ら発光される蛍光(g3参照)の明るさに比して相当明
るい(蛍光の明るさの十倍程度)。よってPSD25Aに
結像される光の像は、反射光が強すぎるので、殆どが反
射光の像であって、蛍光の像は殆ど検出されなくなって
しまう。
【0098】そこで、照明光波長減衰フィルタ26によっ
て、反射光の光量だけを減衰して、その光量を蛍光の光
量よりも少なくすれば、1個のPSD25Aによって、蛍
光の像と反射光の像との両方が検出できる。
て、反射光の光量だけを減衰して、その光量を蛍光の光
量よりも少なくすれば、1個のPSD25Aによって、蛍
光の像と反射光の像との両方が検出できる。
【0099】このようにして、蛍光の像(これは透明膜
27Bの高さを表す)と反射光の像(これは上層配線パタ
ーンの高さを表す)との検出が一個のPSD25Aによっ
てなされる。
27Bの高さを表す)と反射光の像(これは上層配線パタ
ーンの高さを表す)との検出が一個のPSD25Aによっ
てなされる。
【0100】ここで、図7のフローチャートに戻って、
本実施例に係るパターンの検出方法について説明を続け
る。ステップP5で、上層配線パターン27C及び透明膜
27Bの高さ情報,明るさ情報を画像処理部に出力する。
このとき、当該出力処理は、高さ演算回路25B,明るさ
演算回路25Cによってなされる。
本実施例に係るパターンの検出方法について説明を続け
る。ステップP5で、上層配線パターン27C及び透明膜
27Bの高さ情報,明るさ情報を画像処理部に出力する。
このとき、当該出力処理は、高さ演算回路25B,明るさ
演算回路25Cによってなされる。
【0101】次に、ステップP6で、こうして出力され
た上層配線パターン27C及び透明膜27Bの高さ情報,明
るさ情報に基づいて上層配線パターン27Cの厚さを求め
る。このとき、上層配線パターン27Cの厚さは、不図示
の画像処理部において求められる。こうして求められた
上層配線パターン27Cの厚さに基づいて、配線パターン
の欠け,断線,短絡などの欠陥を検査するパターン検査
が行われる。
た上層配線パターン27C及び透明膜27Bの高さ情報,明
るさ情報に基づいて上層配線パターン27Cの厚さを求め
る。このとき、上層配線パターン27Cの厚さは、不図示
の画像処理部において求められる。こうして求められた
上層配線パターン27Cの厚さに基づいて、配線パターン
の欠け,断線,短絡などの欠陥を検査するパターン検査
が行われる。
【0102】以上のようにして、本発明の第2の実施例
に係るパターンの検査方法によれば、反射光の位置を検
出し、蛍光の発光位置を検出し、反射光の位置と蛍光の
発光位置とに基づいて上層配線パターンの厚さを検出し
ている。
に係るパターンの検査方法によれば、反射光の位置を検
出し、蛍光の発光位置を検出し、反射光の位置と蛍光の
発光位置とに基づいて上層配線パターンの厚さを検出し
ている。
【0103】このため、反射光にのみ依存して上層配線
パターン27Cの厚さを検出していた従来例に比して、透
明膜27Bから発生される蛍光の発生位置を検出して、反
射光の位置と比較対照することにより、上層配線パター
ン27Cの厚さを高精度に得ることが可能になる。
パターン27Cの厚さを検出していた従来例に比して、透
明膜27Bから発生される蛍光の発生位置を検出して、反
射光の位置と比較対照することにより、上層配線パター
ン27Cの厚さを高精度に得ることが可能になる。
【0104】
【発明の効果】本発明に係るパターンの検査方法によれ
ば、反射光の位置を検出し、励起光の位置を検出し、反
射光の位置と励起光の位置とに基づいて配線層の高さを
検出している。
ば、反射光の位置を検出し、励起光の位置を検出し、反
射光の位置と励起光の位置とに基づいて配線層の高さを
検出している。
【0105】このため、透明基板から発生される励起光
の発生位置の検出が可能になることから、励起光の発生
位置と反射光の反射位置とを比較対照することにより、
高精度な高さ情報を得ることが可能になる。
の発生位置の検出が可能になることから、励起光の発生
位置と反射光の反射位置とを比較対照することにより、
高精度な高さ情報を得ることが可能になる。
【0106】また、本発明に係る第1のパターンの検査
装置によれば、光分割手段と、励起光成分抽出手段と、
第2の光点位置検出手段を設けている。このため、被検
査対象から励起される励起光の位置を検出することが可
能になる。これにより、被検査対象から反射される反射
光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ測
定が可能になる。
装置によれば、光分割手段と、励起光成分抽出手段と、
第2の光点位置検出手段を設けている。このため、被検
査対象から励起される励起光の位置を検出することが可
能になる。これにより、被検査対象から反射される反射
光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ測
定が可能になる。
【0107】さらに、本発明に係る第2のパターンの検
査装置によれば、光波長減衰フィルタを光点位置検出手
段に設けている。
査装置によれば、光波長減衰フィルタを光点位置検出手
段に設けている。
【0108】このため、反射光のみを減衰することによ
り、反射光と微弱な励起光との光量を同一レベルで扱う
ことができるので、一個の光点位置検出手段によって前
記光の反射光の位置と励起光の位置との両方を検出する
ことが可能になる。
り、反射光と微弱な励起光との光量を同一レベルで扱う
ことができるので、一個の光点位置検出手段によって前
記光の反射光の位置と励起光の位置との両方を検出する
ことが可能になる。
【0109】これにより、被検査対象から反射される反
射光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。よって、安定性の高いパターン検査
に寄与するところ大である。
射光の位置と励起光の位置とに基づいて精度の高い高さ
測定が可能になる。よって、安定性の高いパターン検査
に寄与するところ大である。
【図1】本発明に係るパターンの検査方法及びその検査
装置の原理図である。
装置の原理図である。
【図2】本発明の各実施例に係るパターン検査装置の構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係るパターン検出部の
構成図である。
構成図である。
【図4】本発明の各実施例に係るパターン検査方法の説
明図である。
明図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るパターンの検査方
法を説明するフローチャートである。
法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例に係るパターン検出部の
説明図である。
説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るパターンの検査方
法を説明するフローチャートである。
法を説明するフローチャートである。
【図8】従来例の問題点を説明する図である。
【図9】従来例に係るパターン検査装置の構成図であ
る。
る。
10…光源、 11…第1の光点位置検出手段、 12…光分割手段、 13…励起光成分抽出手段、 14…第2の光点位置検出手段、 15…光点位置検出手段、 16…光波長減衰フィルタ、 17…被検査対象、 17A…透明基板、 17B…配線層、 EL…励起光、 RL…反射光、 L…光。
Claims (3)
- 【請求項1】 光(L)が照射されると励起光(EL)
を発生し、かつ前記光(L)を透過する透明基板(17
A)の上層に、前記光(L)を反射する配線層(17B)
が設けられた被検査対象(17)の配線パターンを検査す
る方法であって、 前記被検査対象(17)に光(L)を照射し、 前記配線層(17B)から反射される反射光(RL)の位
置を検出し、 前記光(L)の照射によって前記透明基板(17A)から
励起される励起光(EL)の位置を検出し、 前記反射光(RL)の位置と励起光(EL)の位置とに
基づいて前記配線層(17B)の高さを検出することを特
徴とするパターンの検査方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のパターンの検査方法を実
施する検査装置であって、 少なくとも、被検査対象(17)に光(L)を照射する光
源(10)と、前記被検査対象(17)によって反射される
反射光(RL)の位置を検出する第1の光点位置検出手
段(11)を備えたパターン検査装置において、 前記反射光(RL)及び励起光(EL)を分割する光分
割手段(12)と、 被検査対象(17)から発生される前記反射光(RL)及
び励起光(EL)の中から前記励起光(EL)のみを抽
出する励起光成分抽出手段(13)と、 前記励起光(EL)の位置を検出する第2の光点位置検
出手段(14)とを設けたことを特徴とするパターンの検
査装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のパターンの検査方法を実
施する検査装置であって、 少なくとも、被検査対象(17)に光(L)を照射する光
源(10)と、前記光(L)の反射光(RL)の位置を検
出する光点位置検出手段(15)を備えたパターン検査装
置において、 前記被検査対象(17)と、光点位置検出手段(15)との
間に光波長減衰フィルタ(16)が設けられ、前記光波長
減衰フィルタ(16)は、前記光源(10)の波長の反射光
(RL)を減衰し、励起光(EL)を透過させるもので
あることを特徴とするパターンの検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730992A JPH05248835A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | パターンの検査方法及びその検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4730992A JPH05248835A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | パターンの検査方法及びその検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05248835A true JPH05248835A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12771697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4730992A Withdrawn JPH05248835A (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | パターンの検査方法及びその検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05248835A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528490A (ja) * | 2004-03-05 | 2007-10-11 | オーボテック リミテッド | 反射性および蛍光性の画像を利用した電気回路を検査するためのシステムおよび方法 |
WO2012134001A1 (ko) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 주식회사 앤비젼 | 패턴층이 형성된 기판의 패턴검사방법 및 패턴검사장치 |
WO2012134002A1 (ko) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 주식회사 앤비젼 | 패턴층이 형성된 기판의 패턴검사방법 및 패턴검사장치 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4730992A patent/JPH05248835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528490A (ja) * | 2004-03-05 | 2007-10-11 | オーボテック リミテッド | 反射性および蛍光性の画像を利用した電気回路を検査するためのシステムおよび方法 |
JP4879881B2 (ja) * | 2004-03-05 | 2012-02-22 | オーボテック リミテッド | 反射性および蛍光性の画像を利用した電気回路を検査するためのシステムおよび方法 |
WO2012134001A1 (ko) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 주식회사 앤비젼 | 패턴층이 형성된 기판의 패턴검사방법 및 패턴검사장치 |
WO2012134002A1 (ko) * | 2011-03-30 | 2012-10-04 | 주식회사 앤비젼 | 패턴층이 형성된 기판의 패턴검사방법 및 패턴검사장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU774674B2 (en) | Semi conductor structures | |
US8319960B2 (en) | Defect inspection system | |
US7006212B2 (en) | Electrical circuit conductor inspection | |
KR20050088443A (ko) | 낮은 속도의 검사를 최적화하는 방법, 및 신호대 잡음비,분해능, 또는 초점의 질을 희생시키지 않는 형광광의 적용방법 | |
KR100428727B1 (ko) | 레이저 검사장치 | |
JP2010236968A (ja) | 検査方法及び検査装置 | |
JPH05248835A (ja) | パターンの検査方法及びその検査装置 | |
US6881587B2 (en) | Liquid-containing substance analyzing device and liquid-containing substance analyzing method | |
JP2968106B2 (ja) | バイアホール検査装置 | |
JPH085569A (ja) | パーティクル測定装置およびパーティクル検査方法 | |
JP3409272B2 (ja) | 露光マスクの異物検査方法 | |
JP3100448B2 (ja) | 表面状態検査装置 | |
JPH1183465A (ja) | 表面検査方法及び装置 | |
JP2000137002A (ja) | プリント基板のバイアホールの検査方法 | |
JP2996195B2 (ja) | 半導体装置の位置決め方法 | |
JPH06167461A (ja) | バイアホール検査装置 | |
JPH02162205A (ja) | パターン検査装置 | |
JP2818597B2 (ja) | パターン検査方法 | |
JPH06229940A (ja) | スルーホール検査方法 | |
JPH0329177B2 (ja) | ||
JPH05296747A (ja) | 透明プリント板用蛍光検査装置 | |
JPH05312552A (ja) | バイアホール検査方法 | |
JPH03264851A (ja) | 板材端面の欠陥検査方法およびその装置 | |
JPH05166904A (ja) | パターン検査装置 | |
JP2012040574A (ja) | レーザ加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |