JPH05247863A - 壁紙の処理方法 - Google Patents
壁紙の処理方法Info
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- JPH05247863A JPH05247863A JP3991792A JP3991792A JPH05247863A JP H05247863 A JPH05247863 A JP H05247863A JP 3991792 A JP3991792 A JP 3991792A JP 3991792 A JP3991792 A JP 3991792A JP H05247863 A JPH05247863 A JP H05247863A
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Landscapes
- Disintegrating Or Milling (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 壁紙の基材紙層から樹脂含浸紙層層を効率良
く剥離し、リサイクル用に好適な物性を備えた素材を低
コストで再生する。 【構成】 樹脂含浸紙層と基材紙層とを含む壁紙を被粉
砕物とし、該壁紙を粗粉砕したのち、粗砕物をジェット
渦流中に投入し、粗砕物同士を衝突させながら粉砕する
ことにより、粗砕物を微粉砕するとともに、基材紙の微
粉砕物から樹脂含浸紙層の微粉砕物を剥離させ、かつ各
微粉砕物を互いに異なる形状に粉砕することとした。
く剥離し、リサイクル用に好適な物性を備えた素材を低
コストで再生する。 【構成】 樹脂含浸紙層と基材紙層とを含む壁紙を被粉
砕物とし、該壁紙を粗粉砕したのち、粗砕物をジェット
渦流中に投入し、粗砕物同士を衝突させながら粉砕する
ことにより、粗砕物を微粉砕するとともに、基材紙の微
粉砕物から樹脂含浸紙層の微粉砕物を剥離させ、かつ各
微粉砕物を互いに異なる形状に粉砕することとした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁紙の処理方法に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】壁紙は、一般的に、図6に示されるよう
に、樹脂含浸紙層51と、基材紙層52とから構成され
ている。樹脂含浸紙層51は、ポリ塩化ビニル等の合成
樹脂を含浸した紙層によって構成されている。
に、樹脂含浸紙層51と、基材紙層52とから構成され
ている。樹脂含浸紙層51は、ポリ塩化ビニル等の合成
樹脂を含浸した紙層によって構成されている。
【0003】図6の壁紙は、例えば図7に示す方法によ
って製造される。図に示すように、樹脂含浸紙層用ロー
ルペーパー54は、浸漬槽55中のポリ塩化ビニル樹脂
液に、含漬処理される。含漬処理された樹脂含浸紙層用
ロールペーパー54は、ローラー56を経由して、圧着
ローラー57に送られる。この圧着ローラー57におい
て、ロラー58を経由した基材紙層用ロールペーパー5
9と、樹脂含浸紙層用ロールペーパー54とが合流す
る。合流したロールペーパー54,59同士は、壁紙完
成品60として後の処理工程に送られる。
って製造される。図に示すように、樹脂含浸紙層用ロー
ルペーパー54は、浸漬槽55中のポリ塩化ビニル樹脂
液に、含漬処理される。含漬処理された樹脂含浸紙層用
ロールペーパー54は、ローラー56を経由して、圧着
ローラー57に送られる。この圧着ローラー57におい
て、ロラー58を経由した基材紙層用ロールペーパー5
9と、樹脂含浸紙層用ロールペーパー54とが合流す
る。合流したロールペーパー54,59同士は、壁紙完
成品60として後の処理工程に送られる。
【0004】上記樹脂含浸紙層51は、上記製造方法か
ら了解されるように、ポリ塩化ビニル樹脂を多量に含有
しており、この樹脂含浸紙層51を再生品として活用す
ることが望ましい。また、樹脂含浸紙層51と分離すれ
ば、基材紙層52も再生紙として再利用が可能である。
ら了解されるように、ポリ塩化ビニル樹脂を多量に含有
しており、この樹脂含浸紙層51を再生品として活用す
ることが望ましい。また、樹脂含浸紙層51と分離すれ
ば、基材紙層52も再生紙として再利用が可能である。
【0005】しかし、この壁紙の処理方法としては、従
来適当なものがなく、現在はそのまま廃棄処分され、原
料としてのリサイクルは行われておらず、省資源の観点
から見て好ましい状況ではなかった。
来適当なものがなく、現在はそのまま廃棄処分され、原
料としてのリサイクルは行われておらず、省資源の観点
から見て好ましい状況ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、基材紙層
52から樹脂含浸紙層51を効率良く剥離し、リサイク
ル用に好適な物性を備えた素材を低コストで再生する方
法が切望されていた。
52から樹脂含浸紙層51を効率良く剥離し、リサイク
ル用に好適な物性を備えた素材を低コストで再生する方
法が切望されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記実情に鑑
みてなされたもので、その要旨は、樹脂含浸紙層と基材
紙層とを含む壁紙を被粉砕物とし、該壁紙を粗粉砕した
のち、粗砕物をジェット渦流中に投入し、粗砕物同士を
衝突させながら粉砕することにより、粗砕物を微粉砕す
るとともに、基材紙の微粉砕物から樹脂含浸紙層の微粉
砕物を剥離させ、かつ各微粉砕物を互いに異なる形状に
粉砕することを特徴とする壁紙の処理方法にある。
みてなされたもので、その要旨は、樹脂含浸紙層と基材
紙層とを含む壁紙を被粉砕物とし、該壁紙を粗粉砕した
のち、粗砕物をジェット渦流中に投入し、粗砕物同士を
衝突させながら粉砕することにより、粗砕物を微粉砕す
るとともに、基材紙の微粉砕物から樹脂含浸紙層の微粉
砕物を剥離させ、かつ各微粉砕物を互いに異なる形状に
粉砕することを特徴とする壁紙の処理方法にある。
【0008】この方法によると、得られた微粉砕物は互
いに剥離し、かつ異なる形状に粉砕されているので、樹
脂含浸紙層の微粉砕物と基材紙の微粉砕物は、これを次
の分離工程において容易に分別することができ、分別さ
れた各材料を有効に利用することができる。特に、樹脂
含浸紙層の微粉砕物は、有害なアスベストの代替品とし
て活用できることが判明した。すなわち、この微粉砕物
は、アスベストに代わる断熱材料として活用することが
できる。
いに剥離し、かつ異なる形状に粉砕されているので、樹
脂含浸紙層の微粉砕物と基材紙の微粉砕物は、これを次
の分離工程において容易に分別することができ、分別さ
れた各材料を有効に利用することができる。特に、樹脂
含浸紙層の微粉砕物は、有害なアスベストの代替品とし
て活用できることが判明した。すなわち、この微粉砕物
は、アスベストに代わる断熱材料として活用することが
できる。
【0009】なお、樹脂含浸紙層の微粉砕物は、紙と合
成樹脂との混合物となるが、上記アスベストの代替品と
して活用される際に支障はない。なおまた、樹脂含浸紙
層の微粉砕物と基材紙の微粉砕物の混合微粉砕物のまま
でもアスベストの代替品として活用できる。
成樹脂との混合物となるが、上記アスベストの代替品と
して活用される際に支障はない。なおまた、樹脂含浸紙
層の微粉砕物と基材紙の微粉砕物の混合微粉砕物のまま
でもアスベストの代替品として活用できる。
【0010】上記方法において、ジェット渦流を形成す
るための装置としては、各種の手段があるが、例えば、
図1〜3に図解した粉砕機を用いることができる。
るための装置としては、各種の手段があるが、例えば、
図1〜3に図解した粉砕機を用いることができる。
【0011】この粉砕機は、図1〜図3に示すように、
ケーシング1と、これに設けた気体と粗砕物(粗砕され
た壁紙)を供給する入口部2と、縦方向の回転軸3に支
持された回転刃4と、粉砕部5とを備えている。粉砕部
5は外周にそって小部屋状空室6を有する構成とし、ケ
ーシング1と、狭い間隙をなして配置され、該間隙を調
節するための調節板7を備えている。ケーシング1の上
部には、粉砕部5を通過した気体と粉砕物が排出される
排出部8が設けられている。図中、9は回転板、10は
小部屋状空室6を形成する隔壁であり、調節板7は隔壁
10にケーシング1に向けて進退自在に構成されてい
る。
ケーシング1と、これに設けた気体と粗砕物(粗砕され
た壁紙)を供給する入口部2と、縦方向の回転軸3に支
持された回転刃4と、粉砕部5とを備えている。粉砕部
5は外周にそって小部屋状空室6を有する構成とし、ケ
ーシング1と、狭い間隙をなして配置され、該間隙を調
節するための調節板7を備えている。ケーシング1の上
部には、粉砕部5を通過した気体と粉砕物が排出される
排出部8が設けられている。図中、9は回転板、10は
小部屋状空室6を形成する隔壁であり、調節板7は隔壁
10にケーシング1に向けて進退自在に構成されてい
る。
【0012】この粉砕機では、入口部2より、ブロアー
によって気体、通常は空気を送風し、図示しない電動機
によって回転軸3を高速に回転させている。投入された
粗砕物は気流の流れおよび回転板9によって跳ね上げら
れて上昇し、回転刃4でカッティングされる。さらに、
粉砕物は粉砕部5とケーシング1の間隙を通って高速で
回転する小部屋状空室6に導かれる。空室6内では、図
3に示すように、各室内にジェット渦流Sが形成されて
いる。
によって気体、通常は空気を送風し、図示しない電動機
によって回転軸3を高速に回転させている。投入された
粗砕物は気流の流れおよび回転板9によって跳ね上げら
れて上昇し、回転刃4でカッティングされる。さらに、
粉砕物は粉砕部5とケーシング1の間隙を通って高速で
回転する小部屋状空室6に導かれる。空室6内では、図
3に示すように、各室内にジェット渦流Sが形成されて
いる。
【0013】上記粉砕物は、個々の空室6の中に形成さ
れるジェット渦流Sによってぶつかり合い、衝撃を受け
粉砕される。この粉砕処理において、粉砕物同士がぶつ
かり合う間に、樹脂含浸紙層51が基材紙層52から剥
離する。このような現象はこの種の物体の処理において
いまだかつて例がない(この本発明固有の粉砕処理を以
下剥離粉砕という)。
れるジェット渦流Sによってぶつかり合い、衝撃を受け
粉砕される。この粉砕処理において、粉砕物同士がぶつ
かり合う間に、樹脂含浸紙層51が基材紙層52から剥
離する。このような現象はこの種の物体の処理において
いまだかつて例がない(この本発明固有の粉砕処理を以
下剥離粉砕という)。
【0014】剥離粉砕の結果、樹脂含浸紙層51は直径
1〜3mm球状の不定形の粉砕品(以下、不定形体とい
う)になり、基材紙層52は、長繊維質粉体の粉砕品
(以下、長繊維質粉体という)に粉砕される。このよう
に単一の粉砕処理により、単一の投入物である壁紙が、
各原料物質に対応する不定形体[図4の(I)参照]と
長繊維質粉体[図4の(II)参照]との混合微粉砕物
となる。この混合微粉砕物中の不定形体と長繊維質粉体
とは、大きさと形状とをはっきりと異にしており、後の
分離工程で極めて容易かつ効率的に分離できる。
1〜3mm球状の不定形の粉砕品(以下、不定形体とい
う)になり、基材紙層52は、長繊維質粉体の粉砕品
(以下、長繊維質粉体という)に粉砕される。このよう
に単一の粉砕処理により、単一の投入物である壁紙が、
各原料物質に対応する不定形体[図4の(I)参照]と
長繊維質粉体[図4の(II)参照]との混合微粉砕物
となる。この混合微粉砕物中の不定形体と長繊維質粉体
とは、大きさと形状とをはっきりと異にしており、後の
分離工程で極めて容易かつ効率的に分離できる。
【0015】このような剥離粉砕を受けつつ物体は上方
へ移動され、数段(図1では3段)の部屋段を上ったの
ち排出部8から排出される。小部屋状空室6を構成する
隔壁10に取付けた調節板7はケーシング1に対して遠
近を若干移動できるようになっているから、これを運転
前に調整セットして、ケーシング1との間の距離を設定
することができる。
へ移動され、数段(図1では3段)の部屋段を上ったの
ち排出部8から排出される。小部屋状空室6を構成する
隔壁10に取付けた調節板7はケーシング1に対して遠
近を若干移動できるようになっているから、これを運転
前に調整セットして、ケーシング1との間の距離を設定
することができる。
【0016】この粉砕機は、ターボミル型粉砕機に類似
しているが、異なる点を述べれば、回転軸3が縦方向に
配置されていること、ガス流を別動力のファンを用いて
発生させていること等である。このように、回転軸3を
縦方向に設置し、粉体流が下から上へ流れるようにした
ことにより、粉砕部5の周囲の偏流は少なくなり、気流
粉砕に供されるエネルギーの比率が大幅に大きくなり、
粉体効率が向する。
しているが、異なる点を述べれば、回転軸3が縦方向に
配置されていること、ガス流を別動力のファンを用いて
発生させていること等である。このように、回転軸3を
縦方向に設置し、粉体流が下から上へ流れるようにした
ことにより、粉砕部5の周囲の偏流は少なくなり、気流
粉砕に供されるエネルギーの比率が大幅に大きくなり、
粉体効率が向する。
【0017】また、回転軸3にファンを取付けず、別に
設けたファンによってガス流量を制御する形式にしてい
るので、粉砕処理の最適条件を容易に得られ、エネルギ
ー消費量を減少させることができた。このため、粉砕機
内での温度上昇が著しく小さくなるとともに、消費電力
も小さくて済む。
設けたファンによってガス流量を制御する形式にしてい
るので、粉砕処理の最適条件を容易に得られ、エネルギ
ー消費量を減少させることができた。このため、粉砕機
内での温度上昇が著しく小さくなるとともに、消費電力
も小さくて済む。
【0018】粉砕機の排出部8には、性能を異にするサ
イクロン等の分級器を複数段直列に設置することができ
る。これらの分級器の後段では、さらに、バグフィルタ
ーなどを用いて微細粒子を補集し、次いで、気体を大気
に放出するか、あるいはリサイクルするように粉砕シス
テムを構成することができる。
イクロン等の分級器を複数段直列に設置することができ
る。これらの分級器の後段では、さらに、バグフィルタ
ーなどを用いて微細粒子を補集し、次いで、気体を大気
に放出するか、あるいはリサイクルするように粉砕シス
テムを構成することができる。
【0019】このようなシステムを用いて、手前の分級
器で粗粒品を採取し、後の分級器で微粉品を補集する形
で稼働すれば、投入原料種(投入される壁紙の種類),
投入速度,気体送風量,粉砕機回転数,粉砕部5とケー
シング1との間隙距離等の諸条件変化の中で、最適の条
件を個々に選ぶことができる。
器で粗粒品を採取し、後の分級器で微粉品を補集する形
で稼働すれば、投入原料種(投入される壁紙の種類),
投入速度,気体送風量,粉砕機回転数,粉砕部5とケー
シング1との間隙距離等の諸条件変化の中で、最適の条
件を個々に選ぶことができる。
【0020】次いで、図5に、上記粉砕機を利用して構
築される壁紙処理システムの一例について概要を示す。
築される壁紙処理システムの一例について概要を示す。
【0021】この壁紙処理システムにおいて処理する壁
紙は、まず、原料投入ホッパー11に投入され、計量器
12で計量されながら、一定の割合で振動フイーダー1
3によって粗粉砕機14に投入される。ここで、壁紙
は、本発明で採用する粉砕機15に投入しやすい形状、
即ち、長径5cm以下、好ましくは長径2−3cm位に
粗粉砕される。
紙は、まず、原料投入ホッパー11に投入され、計量器
12で計量されながら、一定の割合で振動フイーダー1
3によって粗粉砕機14に投入される。ここで、壁紙
は、本発明で採用する粉砕機15に投入しやすい形状、
即ち、長径5cm以下、好ましくは長径2−3cm位に
粗粉砕される。
【0022】粗砕物は、一時貯蔵タンク16、スクリュ
ーフイーダー17を経て、脱鉄機18により脱鉄され、
粉砕機15に投入される。
ーフイーダー17を経て、脱鉄機18により脱鉄され、
粉砕機15に投入される。
【0023】粉砕機15の中で、粗砕物は前記したメカ
ニズムによって剥離粉砕されるとともに、不定形体と長
繊維質粉体とから成る混合微粉砕物となる。
ニズムによって剥離粉砕されるとともに、不定形体と長
繊維質粉体とから成る混合微粉砕物となる。
【0024】このようにして得られた微粉砕物は、ブロ
ア装置19、コントローラ20を経てサイクロン21に
送られる。このサイクロン21からは、ロータリーバル
ブ22を経て、スクリューコンベア23からコントロー
ラ24あるいは25を経由し、て、フルイ分別機26あ
るいは分別機27に投入される。
ア装置19、コントローラ20を経てサイクロン21に
送られる。このサイクロン21からは、ロータリーバル
ブ22を経て、スクリューコンベア23からコントロー
ラ24あるいは25を経由し、て、フルイ分別機26あ
るいは分別機27に投入される。
【0025】これら、フルイ分別機26と分別機27と
は、原料壁紙の種類によって使い分けられたり、あるい
は一方が他方の予備装置としての役割を担う。
は、原料壁紙の種類によって使い分けられたり、あるい
は一方が他方の予備装置としての役割を担う。
【0026】フルイ分別機26は、被分別品に回転力を
与え、生じる回転運動の相違により、不定形体と長繊維
質粉体とを分離する。一方、分別機27は、例えば、被
分別品に上下方向の力を与え、生じる上下動の相違によ
り分別するようにしたタイプのものを使用することがで
きる。
与え、生じる回転運動の相違により、不定形体と長繊維
質粉体とを分離する。一方、分別機27は、例えば、被
分別品に上下方向の力を与え、生じる上下動の相違によ
り分別するようにしたタイプのものを使用することがで
きる。
【0027】フルイ分別機26は、覆い28から点線の
ライン29を介して小型サイクロン30に接続され、こ
の小型サイクロン30からエア抜きされる。なお、ライ
ン31,32,33とライン34とは、フィーダ35を
経由して粉砕機15に至るフィードバック経路であり、
再度の粉砕が必要な物体がこの経路を通して、粉砕機1
5に再供給される。
ライン29を介して小型サイクロン30に接続され、こ
の小型サイクロン30からエア抜きされる。なお、ライ
ン31,32,33とライン34とは、フィーダ35を
経由して粉砕機15に至るフィードバック経路であり、
再度の粉砕が必要な物体がこの経路を通して、粉砕機1
5に再供給される。
【0028】上記分別機26,27のうち稼働している
方を適宜操作することにより、不定形体と長繊維質粉体
とのいずれか一方が排出される。排出された方が搬送路
36を通じて、製品タンク37,38側に送られる。す
なわち、不定形体が排出されると、これは、コントロー
ラ39を経て製品タンク37に蓄積される。また、長繊
維質粉体が排出されると、コントローラ40を経て製品
タンク38に蓄積される。
方を適宜操作することにより、不定形体と長繊維質粉体
とのいずれか一方が排出される。排出された方が搬送路
36を通じて、製品タンク37,38側に送られる。す
なわち、不定形体が排出されると、これは、コントロー
ラ39を経て製品タンク37に蓄積される。また、長繊
維質粉体が排出されると、コントローラ40を経て製品
タンク38に蓄積される。
【0029】このようにして、蓄積された製品は、フィ
ーダー41,42を経て図示しない後の袋詰め工程に搬
送される。
ーダー41,42を経て図示しない後の袋詰め工程に搬
送される。
【0030】
【実施例】以下の実施例においては、粉砕機15とし
て、アルテンブルガー社製ウルトラローター型粉砕機モ
デルIII A型(商品名)、フルイ分別機26としてロー
タリーシフター型(商品名)、分別機27としてローヘ
ッド型(商品名)を使用し、壁紙処理システムを構成
し、壁紙を以下のように粉砕した。
て、アルテンブルガー社製ウルトラローター型粉砕機モ
デルIII A型(商品名)、フルイ分別機26としてロー
タリーシフター型(商品名)、分別機27としてローヘ
ッド型(商品名)を使用し、壁紙処理システムを構成
し、壁紙を以下のように粉砕した。
【0031】この粉砕機15は、図1ないし3について
前述したと同様の構成を備え、各調節板9を半径方向に
移動させて粉砕部5とケーシング1との間隙を調整する
ことができる。
前述したと同様の構成を備え、各調節板9を半径方向に
移動させて粉砕部5とケーシング1との間隙を調整する
ことができる。
【0032】ここで、処理する壁紙の種類によって粉砕
部5とケーシング1との間隙を2ー12mmとなるよう
にセットし、回転数を1,200ー2,300rpmの
間で調節し、気体は常温空気として、ブロアーを使用し
て送風量4,000−20,000m3 /hrの間で調
節し、原料投入口2より、予め5−10mmの大きさに
粗粉砕した壁紙を300−1,800Kg/hrで投入
した。
部5とケーシング1との間隙を2ー12mmとなるよう
にセットし、回転数を1,200ー2,300rpmの
間で調節し、気体は常温空気として、ブロアーを使用し
て送風量4,000−20,000m3 /hrの間で調
節し、原料投入口2より、予め5−10mmの大きさに
粗粉砕した壁紙を300−1,800Kg/hrで投入
した。
【0033】(実施例−1)図6に示した構造を持つ壁
紙を粉砕処理した。粉砕部5とケーシング1との間隙は
3〜6mmとなるようにセットし、回転数を1,500
〜2,300rpmとし、気体は常温空気として、ブロ
アーを使用して送風量10,000〜15,000m3
/hrの間で調節し、原料投入口2より、予め5−10
mmの大きさに粗粉砕した壁紙を300−600Kg/
hrで投入した。投入後、3〜5秒後に排出部8から微
粉砕物を得ることができた。この微粉砕物は樹脂含浸紙
層51からの直径1〜3mmの不定形体と、基材紙層5
2からの20−60メッシュの長繊維質粉体とに容易に
分離された。
紙を粉砕処理した。粉砕部5とケーシング1との間隙は
3〜6mmとなるようにセットし、回転数を1,500
〜2,300rpmとし、気体は常温空気として、ブロ
アーを使用して送風量10,000〜15,000m3
/hrの間で調節し、原料投入口2より、予め5−10
mmの大きさに粗粉砕した壁紙を300−600Kg/
hrで投入した。投入後、3〜5秒後に排出部8から微
粉砕物を得ることができた。この微粉砕物は樹脂含浸紙
層51からの直径1〜3mmの不定形体と、基材紙層5
2からの20−60メッシュの長繊維質粉体とに容易に
分離された。
【0034】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、当業者にとって自明な変更・修飾・付加はすべて
本発明の技術的思想の範囲に含まれる。例えば、本発明
の処理対象となる壁紙は図6に示したものに限らず、同
様の樹脂含浸紙層および基材紙層を有する壁紙は全て本
発明によって剥離粉砕処理することができる。また、上
記回転刃4と同一形状、同一材料の回転フィンガーを粉
砕部5の上部において回転軸3に設けることもできる。
なお、これら回転刃4と回転フィンガーとはこのように
併用することもできるが、勿論いずれか一方としても良
い。また、これらの回転刃4等の刃数は5〜20枚、好
ましくは5〜10枚の範囲で適宜設定できる。回転フィ
ンガーを回転軸3に設けた場合、これは粉砕部の上部に
おいて、再粉砕品を下方に落とし、再度の粉砕にかける
機能を発揮する。
なく、当業者にとって自明な変更・修飾・付加はすべて
本発明の技術的思想の範囲に含まれる。例えば、本発明
の処理対象となる壁紙は図6に示したものに限らず、同
様の樹脂含浸紙層および基材紙層を有する壁紙は全て本
発明によって剥離粉砕処理することができる。また、上
記回転刃4と同一形状、同一材料の回転フィンガーを粉
砕部5の上部において回転軸3に設けることもできる。
なお、これら回転刃4と回転フィンガーとはこのように
併用することもできるが、勿論いずれか一方としても良
い。また、これらの回転刃4等の刃数は5〜20枚、好
ましくは5〜10枚の範囲で適宜設定できる。回転フィ
ンガーを回転軸3に設けた場合、これは粉砕部の上部に
おいて、再粉砕品を下方に落とし、再度の粉砕にかける
機能を発揮する。
【0035】
【発明の効果】以上の記述から明かなように、本発明に
よれば、単一の粉砕処理装置により、壁紙が剥離粉砕さ
れ、樹脂含浸紙層の不定形体と基材紙からの長繊維質粉
体との混合微粉砕物となる。この混合微粉砕物中の不定
形体と長繊維質粉体とは、大きさと比重をはっきりと異
にしており、後の分離工程で極めて容易かつ効率的に分
離できる。したがって、壁紙の基材紙層から樹脂含浸紙
層を効率良く剥離しつつ、リサイクル用に好適な物性を
備えた素材を低コストで再生することができる。特に、
樹脂含浸紙層の微粉砕物は、断熱材として活用すること
ができ、有害なアスベストの代替品として期待できる。
よれば、単一の粉砕処理装置により、壁紙が剥離粉砕さ
れ、樹脂含浸紙層の不定形体と基材紙からの長繊維質粉
体との混合微粉砕物となる。この混合微粉砕物中の不定
形体と長繊維質粉体とは、大きさと比重をはっきりと異
にしており、後の分離工程で極めて容易かつ効率的に分
離できる。したがって、壁紙の基材紙層から樹脂含浸紙
層を効率良く剥離しつつ、リサイクル用に好適な物性を
備えた素材を低コストで再生することができる。特に、
樹脂含浸紙層の微粉砕物は、断熱材として活用すること
ができ、有害なアスベストの代替品として期待できる。
【図1】本発明にかかる壁紙の処理方法で採用される粉
砕機を概念的に示す斜視図である。
砕機を概念的に示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる壁紙の処理方法で採用される粉
砕機を概念的に示す平面図である。
砕機を概念的に示す平面図である。
【図3】本発明にかかる壁紙の処理方法で採用される粉
砕機の剥離粉砕の様子を概念的に示す平面図である。
砕機の剥離粉砕の様子を概念的に示す平面図である。
【図4】本発明によって得られる不定形体[図中
(I)]および長繊維質粉体[図中(II)]を説明す
る拡大図である。
(I)]および長繊維質粉体[図中(II)]を説明す
る拡大図である。
【図5】図1ないし図3の粉砕機を利用して構築される
壁紙処理システムを示す模式図である。
壁紙処理システムを示す模式図である。
【図6】本発明によって処理される壁紙の断面図であ
る。
る。
【図7】本発明によって処理される壁紙の製造工程を説
明する概念図である。
明する概念図である。
1 ケーシング 2 入口部 3 回転軸 4 回転刃 5 粉砕部 6 空室 7 調節板 8 排出部 9 回転板 11 原料投入ホッパー 14 粗粉砕機 15 粉砕機 21 サイクロン 26 フルイ分別機 27 分別機 37,38 製品タンク
Claims (1)
- 【請求項1】 樹脂含浸紙層と基材紙層とを含む壁紙を
被粉砕物とし、該壁紙を粗粉砕したのち、粗砕物をジェ
ット渦流中に投入し、粗砕物同士を衝突させながら粉砕
することにより、粗砕物を微粉砕するとともに、基材紙
の微粉砕物から樹脂含浸紙層の微粉砕物を剥離させ、か
つ各微粉砕物を互いに異なる形状に粉砕することを特徴
とする壁紙の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3991792A JPH05247863A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 壁紙の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3991792A JPH05247863A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 壁紙の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05247863A true JPH05247863A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=12566296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3991792A Pending JPH05247863A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 壁紙の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05247863A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2765123A1 (fr) * | 1997-06-27 | 1998-12-31 | Mecelec Recyclage | Procede et installation de fabrication de fibres et de poudre de matiere plastique recyclee |
JP2005211888A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-08-11 | Ink Corporation:Kk | 壁紙用粉砕システム |
JP2009132159A (ja) * | 2009-03-10 | 2009-06-18 | Ink Corporation:Kk | 塩化ビニル壁紙の再利用方法および壁紙粉砕システム |
US7807008B2 (en) | 2007-05-29 | 2010-10-05 | Laminating Services, Inc. | Coated fabric containing recycled material and method for manufacturing same |
CN119114255A (zh) * | 2024-11-08 | 2024-12-13 | 陕西万源生物科技有限公司 | 一种粉碎机 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP3991792A patent/JPH05247863A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2765123A1 (fr) * | 1997-06-27 | 1998-12-31 | Mecelec Recyclage | Procede et installation de fabrication de fibres et de poudre de matiere plastique recyclee |
JP2005211888A (ja) * | 2004-02-02 | 2005-08-11 | Ink Corporation:Kk | 壁紙用粉砕システム |
US7807008B2 (en) | 2007-05-29 | 2010-10-05 | Laminating Services, Inc. | Coated fabric containing recycled material and method for manufacturing same |
JP2009132159A (ja) * | 2009-03-10 | 2009-06-18 | Ink Corporation:Kk | 塩化ビニル壁紙の再利用方法および壁紙粉砕システム |
CN119114255A (zh) * | 2024-11-08 | 2024-12-13 | 陕西万源生物科技有限公司 | 一种粉碎机 |
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