JPH05241671A - 基準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置 - Google Patents
基準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置Info
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- JPH05241671A JPH05241671A JP4360492A JP4360492A JPH05241671A JP H05241671 A JPH05241671 A JP H05241671A JP 4360492 A JP4360492 A JP 4360492A JP 4360492 A JP4360492 A JP 4360492A JP H05241671 A JPH05241671 A JP H05241671A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インテリジェントパワースイッチなどに搭載
されている過電流防止回路において、過電流判定のため
の抵抗は拡散などにより製造されているため、その抵抗
値に温度依存性、製造上のばらつきがある。そこで、温
度依存性、製造上のばらつきによる変動を補償して過電
流か否かを精度良く判定し、過電流を防止しながらスイ
ッチの能力を十分に発揮可能な半導体装置を実現する。 【構成】 正の温度依存性を有するツェナダイオード3
02および負の温度依存性を有するダイオードのPN接
合303〜305を用い、これらの基準電圧への寄与を
抵抗306、307の抵抗値の比率により制御すること
により、温度依存性を制御可能な基準電圧Vref0を
発生でき、この基準電圧を用いてモニタ用抵抗の温度に
よる抵抗値の変動を補償して精度良い電流値の判定が可
能となる。
されている過電流防止回路において、過電流判定のため
の抵抗は拡散などにより製造されているため、その抵抗
値に温度依存性、製造上のばらつきがある。そこで、温
度依存性、製造上のばらつきによる変動を補償して過電
流か否かを精度良く判定し、過電流を防止しながらスイ
ッチの能力を十分に発揮可能な半導体装置を実現する。 【構成】 正の温度依存性を有するツェナダイオード3
02および負の温度依存性を有するダイオードのPN接
合303〜305を用い、これらの基準電圧への寄与を
抵抗306、307の抵抗値の比率により制御すること
により、温度依存性を制御可能な基準電圧Vref0を
発生でき、この基準電圧を用いてモニタ用抵抗の温度に
よる抵抗値の変動を補償して精度良い電流値の判定が可
能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度依存性の有る抵抗
により電圧、電流などを判定する際に参照する基準電圧
を供給する基準電圧発生装置、およびこの基準電圧発生
装置を用いて過電流を防止する機能を有する半導体装置
に関するものである。
により電圧、電流などを判定する際に参照する基準電圧
を供給する基準電圧発生装置、およびこの基準電圧発生
装置を用いて過電流を防止する機能を有する半導体装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パワーMOSFETと論理・アナ
ログ回路をワンチップ化し、低オン抵抗出力でありなが
ら、負荷の状態検出、異常の検知、素子の保護制御など
を行うことができるインテリジェントパワースイッチ
(IPS)の開発が進んでいる。
ログ回路をワンチップ化し、低オン抵抗出力でありなが
ら、負荷の状態検出、異常の検知、素子の保護制御など
を行うことができるインテリジェントパワースイッチ
(IPS)の開発が進んでいる。
【0003】このような保護機能を有する半導体装置
は、主に自動車用や、電源用として用いられており、保
護機能の1つとして、過電流に対する保護機能がある。
は、主に自動車用や、電源用として用いられており、保
護機能の1つとして、過電流に対する保護機能がある。
【0004】図5に、出力用パワーMOSFET101
を含む、従来のIPSないの過電流保護回路を示してあ
る。本回路によりIPSの出力端子の電源への短絡故障
時、あるいは、負荷異常による過電流の流入からパワー
MOSFETなどのスイッチング素子を保護することが
できる。なお、ここで考えられる負荷としては、インダ
クタンスはじめ、抵抗、キャパシタなどがある。
を含む、従来のIPSないの過電流保護回路を示してあ
る。本回路によりIPSの出力端子の電源への短絡故障
時、あるいは、負荷異常による過電流の流入からパワー
MOSFETなどのスイッチング素子を保護することが
できる。なお、ここで考えられる負荷としては、インダ
クタンスはじめ、抵抗、キャパシタなどがある。
【0005】図5のIPSにおいては、出力パワーMO
SFET101がゲートドライブ回路105により駆動
される。そして、この出力パワーMOSFET101を
流れる出力電流は、同じくゲートドライブ回路105に
より駆動される電流モニタ用のMOSFET102でモ
ニタされている。このモニタ用MOSFET102は、
パワーMOSFET101と全く同一の製造方法で形成
されており、構造も同一である。しかし、オン抵抗を数
万〜数10万倍とするために、チャネル幅を小さくして
いる。さらに、このモニタ用MOSFET102は、パ
ワーMOSFET101が接続されている負荷端子P
1、P2に接続されている。従って、このモニタ用MO
SFET102を用いて、微小電流を検出することによ
り、パワーMOSFET101の主経路に流れる電流を
モニタできるようにしている。
SFET101がゲートドライブ回路105により駆動
される。そして、この出力パワーMOSFET101を
流れる出力電流は、同じくゲートドライブ回路105に
より駆動される電流モニタ用のMOSFET102でモ
ニタされている。このモニタ用MOSFET102は、
パワーMOSFET101と全く同一の製造方法で形成
されており、構造も同一である。しかし、オン抵抗を数
万〜数10万倍とするために、チャネル幅を小さくして
いる。さらに、このモニタ用MOSFET102は、パ
ワーMOSFET101が接続されている負荷端子P
1、P2に接続されている。従って、このモニタ用MO
SFET102を用いて、微小電流を検出することによ
り、パワーMOSFET101の主経路に流れる電流を
モニタできるようにしている。
【0006】このモニタ用MOSFET102には、過
電流測定用のモニタ用抵抗103が直列に接続されてい
る。このモニタ用抵抗103における電圧降下N1は、
ディプレッション形の負荷用MOSFET107、およ
び検出用MOSFET108により構成されているイン
バータに印加される。MOSFET107および108
により構成されているインバータの出力結果は、増幅用
のインパータ106を介して電流制限用MOSFET1
09のゲート電極に印加される。この電流制限用MOS
FET109は、ゲートドライブ回路105からパワー
MOSFET101、およびモニタ用MOSFET10
2の間に、各ゲート電極に印加されている駆動用の信号
電位N2を低下可能なように接続されている。従って、
この回路においては、先ず、主経路であるパワーMOS
FET101を流れる電流が増加すると、モニタ用MO
SFET102を流れる電流も増加し、モニタ用抵抗1
03における電圧降下N1も増加する。そして、主経路
を流れる電流が一定値を越えると、電圧降下N1がMO
SFET107および108で構成されるインバータの
閾値電位を越え、その結果、インバータ106を介して
MOSFET109が導通状態となる。このため、ゲー
トドライブ回路105からの駆動信号のレベルN2が低
下し、主経路を流れる電流を制限し、過電流が流れるこ
と防止することができる。
電流測定用のモニタ用抵抗103が直列に接続されてい
る。このモニタ用抵抗103における電圧降下N1は、
ディプレッション形の負荷用MOSFET107、およ
び検出用MOSFET108により構成されているイン
バータに印加される。MOSFET107および108
により構成されているインバータの出力結果は、増幅用
のインパータ106を介して電流制限用MOSFET1
09のゲート電極に印加される。この電流制限用MOS
FET109は、ゲートドライブ回路105からパワー
MOSFET101、およびモニタ用MOSFET10
2の間に、各ゲート電極に印加されている駆動用の信号
電位N2を低下可能なように接続されている。従って、
この回路においては、先ず、主経路であるパワーMOS
FET101を流れる電流が増加すると、モニタ用MO
SFET102を流れる電流も増加し、モニタ用抵抗1
03における電圧降下N1も増加する。そして、主経路
を流れる電流が一定値を越えると、電圧降下N1がMO
SFET107および108で構成されるインバータの
閾値電位を越え、その結果、インバータ106を介して
MOSFET109が導通状態となる。このため、ゲー
トドライブ回路105からの駆動信号のレベルN2が低
下し、主経路を流れる電流を制限し、過電流が流れるこ
と防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなI
PSにおいて、過電流を検出するために、モニタ用抵抗
103は、半導体基板上に拡散抵抗として作り込まれる
ため、抵抗値にかなり大きな温度依存性がある。これは
MOSFET107および108により構成されるイン
バータの閾値においても同様であるが、抵抗値の場合
は、2000ppm/°C以上のかなり大きな温度依存
性を示す。このため、モニタ用MOSFET102を流
れ、モニタ用抵抗103の電圧降下N2により判定する
制限電流値の温度依存性もかなり大きくなってしまい、
温度によってパワーMOSFET101を過電流から防
止する機能が低下するという問題点がある。
PSにおいて、過電流を検出するために、モニタ用抵抗
103は、半導体基板上に拡散抵抗として作り込まれる
ため、抵抗値にかなり大きな温度依存性がある。これは
MOSFET107および108により構成されるイン
バータの閾値においても同様であるが、抵抗値の場合
は、2000ppm/°C以上のかなり大きな温度依存
性を示す。このため、モニタ用MOSFET102を流
れ、モニタ用抵抗103の電圧降下N2により判定する
制限電流値の温度依存性もかなり大きくなってしまい、
温度によってパワーMOSFET101を過電流から防
止する機能が低下するという問題点がある。
【0008】また、モニタ用抵抗103が半導体基板上
に拡散抵抗して作り込まれているため、製造ばらつきが
あり、抵抗値もばらついてしまう。このため、モニタ用
抵抗103における電圧降下量にもばらつきがあり、パ
ワーMOSFET101を過電流から保護する制限電流
値にもばらつきが生じてしまう。これは、モニタ用抵抗
103の電圧降下が印加される検出用MOSFET10
8においても同様であり、このMOSFET108にお
いては、製造ばらつきのため、閾値電圧がばらつくとい
う問題がある。
に拡散抵抗して作り込まれているため、製造ばらつきが
あり、抵抗値もばらついてしまう。このため、モニタ用
抵抗103における電圧降下量にもばらつきがあり、パ
ワーMOSFET101を過電流から保護する制限電流
値にもばらつきが生じてしまう。これは、モニタ用抵抗
103の電圧降下が印加される検出用MOSFET10
8においても同様であり、このMOSFET108にお
いては、製造ばらつきのため、閾値電圧がばらつくとい
う問題がある。
【0009】そこで、本発明においては、上記の温度、
あるいは製造ばらつきに起因する制限電流の変動を防止
し、より精度の良い過電流保護機能を有する半導体装置
を実現することを目的としている。
あるいは製造ばらつきに起因する制限電流の変動を防止
し、より精度の良い過電流保護機能を有する半導体装置
を実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、温度補償機能を有する基準電
圧発生装置を用いて、制限電流の温度依存性を排除し、
さらに、モニタ抵抗などと同様の製造プロセスにより作
られた回路により基準電圧を設定し、製造ばらつきの影
響を抑制するようにしている。すなわち、本発明に係る
定電圧発生手段に直列に接続された少なくとも1つの定
電圧降下手段と、2以上の抵抗手段とを備え、これらの
抵抗手段により分割された電圧値を基準電圧として参照
可能な基準電圧発生部を有する基準電圧発生装置におい
ては、定電圧発生手段として、発生電圧の温度依存性が
単調な温度依存形定電圧発生手段を用い、定電圧降下手
段として、降下電圧の温度依存性が定電圧発生手段と逆
傾向で単調な温度依存形定電圧降下手段を用い、さら
に、記抵抗手段としては、これら2以上の抵抗手段の抵
抗値の比率を設定可能な比抵抗手段を用いることを特徴
としている。この温度依存形定電圧発生手段としては、
電源電位に接続された定電流機能を備えた負荷素子と、
この負荷素子と直列に接続されたツェナダイオードとか
らなり、ツェナダイオードのアノードが接地電位に接続
された回路を採用することが望ましい。
めに、本発明においては、温度補償機能を有する基準電
圧発生装置を用いて、制限電流の温度依存性を排除し、
さらに、モニタ抵抗などと同様の製造プロセスにより作
られた回路により基準電圧を設定し、製造ばらつきの影
響を抑制するようにしている。すなわち、本発明に係る
定電圧発生手段に直列に接続された少なくとも1つの定
電圧降下手段と、2以上の抵抗手段とを備え、これらの
抵抗手段により分割された電圧値を基準電圧として参照
可能な基準電圧発生部を有する基準電圧発生装置におい
ては、定電圧発生手段として、発生電圧の温度依存性が
単調な温度依存形定電圧発生手段を用い、定電圧降下手
段として、降下電圧の温度依存性が定電圧発生手段と逆
傾向で単調な温度依存形定電圧降下手段を用い、さら
に、記抵抗手段としては、これら2以上の抵抗手段の抵
抗値の比率を設定可能な比抵抗手段を用いることを特徴
としている。この温度依存形定電圧発生手段としては、
電源電位に接続された定電流機能を備えた負荷素子と、
この負荷素子と直列に接続されたツェナダイオードとか
らなり、ツェナダイオードのアノードが接地電位に接続
された回路を採用することが望ましい。
【0011】また、温度依存形定電圧降下手段として
は、バイボーラトランジスタのベース・エミッタ間の電
圧降下、およびダイオードの順電圧降下の少なくともい
ずれかを用いることが有効である。
は、バイボーラトランジスタのベース・エミッタ間の電
圧降下、およびダイオードの順電圧降下の少なくともい
ずれかを用いることが有効である。
【0012】さらに、所定の電流値を具備する基準電流
を発生する基準電流制御用MISFETと、この基準電
流による電圧降下を基準電圧として参照可能な基準抵抗
手段とを有する基準電圧発生装置においては、基準電流
制御用MISFETのゲート電位に上記の基準電圧発生
部からの基準電圧を印加することが有効である。
を発生する基準電流制御用MISFETと、この基準電
流による電圧降下を基準電圧として参照可能な基準抵抗
手段とを有する基準電圧発生装置においては、基準電流
制御用MISFETのゲート電位に上記の基準電圧発生
部からの基準電圧を印加することが有効である。
【0013】また、スッチング素子を通過する過電流を
検出するモニタ用MISFETと、このモニタ用MIS
FETと直列に接続されたモニタ用抵抗手段と、このモ
ニタ用抵抗手段における電圧降下値と参照電圧とを比較
して過電流を検出する判定手段とを有する過電流防止機
能付半導体装置においては、上記の基準電圧発生装置を
有し、参照電圧としてその基準電圧発生装置からの基準
電圧を用いることが有効である。
検出するモニタ用MISFETと、このモニタ用MIS
FETと直列に接続されたモニタ用抵抗手段と、このモ
ニタ用抵抗手段における電圧降下値と参照電圧とを比較
して過電流を検出する判定手段とを有する過電流防止機
能付半導体装置においては、上記の基準電圧発生装置を
有し、参照電圧としてその基準電圧発生装置からの基準
電圧を用いることが有効である。
【0014】また、基準電流制御用MISFETと、基
準抵抗手段とを有する基準電圧発生装置を用いる場合
は、基準電流制御用MISFETとしてはモニタ用MI
SFETと同じプロセスにより半導体基板上に形成され
た同プロセスMISFETを、また、基準抵抗手段とし
てはモニタ用抵抗手段と同じプロセスにより半導体基板
上に形成された同プロセス抵抗手段を用いることが望ま
しい。そして、基準電流制御用MISFETとモニタ用
MISFETとを並列に接続することが有効である。
準抵抗手段とを有する基準電圧発生装置を用いる場合
は、基準電流制御用MISFETとしてはモニタ用MI
SFETと同じプロセスにより半導体基板上に形成され
た同プロセスMISFETを、また、基準抵抗手段とし
てはモニタ用抵抗手段と同じプロセスにより半導体基板
上に形成された同プロセス抵抗手段を用いることが望ま
しい。そして、基準電流制御用MISFETとモニタ用
MISFETとを並列に接続することが有効である。
【0015】
【作用】このような発生電圧の温度依存性が単調な温度
依存形定電圧発生手段と、降下電圧の温度依存性が定電
圧発生手段と逆傾向で単調な温度依存形定電圧降下手段
と、抵抗値の比率を設定可能な比抵抗手段を用いた基準
電圧発生手段において、抵抗値の比率を調整することに
より、所定の温度依存性を備えた基準電圧を発生させる
ことができる。従って、比較対象となる電圧が温度依存
性を有する場合であっても、その比較対象の温度依存性
に合わせた基準電圧を発生することが可能である。この
ため、温度による誤差などを除去して電圧を判定する場
合における基準電圧を発生させることが可能である。正
の温度依存性を備えた精度の良い温度依存形定電圧発生
手段としては、負荷素子により一定の電流が印加される
ツェナダイオードを用いることができ、また、負の温度
依存性を備えた精度の良い温度依存形定電圧降下手段と
しては、バイボーラトランジスタのベース・エミッタ間
の電圧降下、ダイオードの順電圧降下を採用することが
できる。
依存形定電圧発生手段と、降下電圧の温度依存性が定電
圧発生手段と逆傾向で単調な温度依存形定電圧降下手段
と、抵抗値の比率を設定可能な比抵抗手段を用いた基準
電圧発生手段において、抵抗値の比率を調整することに
より、所定の温度依存性を備えた基準電圧を発生させる
ことができる。従って、比較対象となる電圧が温度依存
性を有する場合であっても、その比較対象の温度依存性
に合わせた基準電圧を発生することが可能である。この
ため、温度による誤差などを除去して電圧を判定する場
合における基準電圧を発生させることが可能である。正
の温度依存性を備えた精度の良い温度依存形定電圧発生
手段としては、負荷素子により一定の電流が印加される
ツェナダイオードを用いることができ、また、負の温度
依存性を備えた精度の良い温度依存形定電圧降下手段と
しては、バイボーラトランジスタのベース・エミッタ間
の電圧降下、ダイオードの順電圧降下を採用することが
できる。
【0016】従って、このような温度依存性を制御可能
な基準電圧と、モニタ用抵抗手段からの過電流監視用の
電圧降下値とを比較することにより、モニタ用抵抗手段
における抵抗値が温度に依存して変動しても、その変動
を補償して精度良く過電流を監視することが可能とな
る。
な基準電圧と、モニタ用抵抗手段からの過電流監視用の
電圧降下値とを比較することにより、モニタ用抵抗手段
における抵抗値が温度に依存して変動しても、その変動
を補償して精度良く過電流を監視することが可能とな
る。
【0017】さらに、このような温度依存性を備えた基
準電圧により基準電流制御用MISFETを制御するこ
とにより、この基準電流制御用MISFETの電流制御
における温度依存性を排除することも可能である。従っ
て、この基準電流制御用MISFETから温度に依存し
ない一定の電流を基準抵抗手段に供給でき、この基準抵
抗手段における電圧降下を基準電圧として用いることが
可能となる。そして、基準抵抗手段と、モニタ用抵抗手
段とを同じプロセスにより形成した場合は、双方の抵抗
手段は同じ温度依存性を有することとなるので、モニタ
用抵抗手段から発生する過電流監視用の電圧降下値を基
準電圧に基づき判定することにより、温度による誤差な
どの発生を防止でき、過電流の制限値と実際に流れてい
る電流値とを精度良く比較することが可能となる。従っ
て、このような構成の過電流防止機能付半導体装置にお
いては、温度偏差、製造ばらつきの影響を除いて過電流
を判定可能であり、過電流から本回路を確実に保護する
ことができる。さらに、基準電流制御用MISFETと
モニタ用MISFETも同一プロセスにより製造し、こ
れらを並列に接続することにより、そして、基準電圧を
発生する回路と、過電流を監視する電圧降下値を発生す
る回路との同一性を高めることが可能となり、さらに精
度の良い過電流の判定が可能となる。
準電圧により基準電流制御用MISFETを制御するこ
とにより、この基準電流制御用MISFETの電流制御
における温度依存性を排除することも可能である。従っ
て、この基準電流制御用MISFETから温度に依存し
ない一定の電流を基準抵抗手段に供給でき、この基準抵
抗手段における電圧降下を基準電圧として用いることが
可能となる。そして、基準抵抗手段と、モニタ用抵抗手
段とを同じプロセスにより形成した場合は、双方の抵抗
手段は同じ温度依存性を有することとなるので、モニタ
用抵抗手段から発生する過電流監視用の電圧降下値を基
準電圧に基づき判定することにより、温度による誤差な
どの発生を防止でき、過電流の制限値と実際に流れてい
る電流値とを精度良く比較することが可能となる。従っ
て、このような構成の過電流防止機能付半導体装置にお
いては、温度偏差、製造ばらつきの影響を除いて過電流
を判定可能であり、過電流から本回路を確実に保護する
ことができる。さらに、基準電流制御用MISFETと
モニタ用MISFETも同一プロセスにより製造し、こ
れらを並列に接続することにより、そして、基準電圧を
発生する回路と、過電流を監視する電圧降下値を発生す
る回路との同一性を高めることが可能となり、さらに精
度の良い過電流の判定が可能となる。
【0018】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0019】〔実施例1〕図1に、本実施例に係る過電
流防止機能付半導体装置の構成を示してある。本例の装
置は、先に説明した従来の装置と略同様に、出力パワー
MOSFET206がゲートドライブ回路205により
駆動される半導体装置である。そして、この出力パワー
MOSFET206を流れる出力電流は、同じくゲート
ドライブ回路205により駆動される電流モニタ用のM
OSFET207でモニタされている。このモニタ用M
OSFET207は、パワーMOSFET206と全く
同一の製造方法で形成されており、構造も同一である。
しかし、オン抵抗は、パワーMOSFET206が50
mΩ程度と非常に低く、10A程度の電流を駆動するの
に対し、モニタ用MOSFET207は、チャネル幅を
小さくして、数万〜数10万倍のオン抵抗を有してい
る。従って、このモニタ用MOSFET207を用いて
微小電流を流し、モニタ用MOSFET207と直列に
接続されているモニタ用抵抗204の電圧降下から、パ
ワーMOSFET206に流れる電流を判定し、過電流
を検出できるようになっている。
流防止機能付半導体装置の構成を示してある。本例の装
置は、先に説明した従来の装置と略同様に、出力パワー
MOSFET206がゲートドライブ回路205により
駆動される半導体装置である。そして、この出力パワー
MOSFET206を流れる出力電流は、同じくゲート
ドライブ回路205により駆動される電流モニタ用のM
OSFET207でモニタされている。このモニタ用M
OSFET207は、パワーMOSFET206と全く
同一の製造方法で形成されており、構造も同一である。
しかし、オン抵抗は、パワーMOSFET206が50
mΩ程度と非常に低く、10A程度の電流を駆動するの
に対し、モニタ用MOSFET207は、チャネル幅を
小さくして、数万〜数10万倍のオン抵抗を有してい
る。従って、このモニタ用MOSFET207を用いて
微小電流を流し、モニタ用MOSFET207と直列に
接続されているモニタ用抵抗204の電圧降下から、パ
ワーMOSFET206に流れる電流を判定し、過電流
を検出できるようになっている。
【0020】本例の装置は、このモニタ用抵抗204に
おける電圧降下を判定するために、差動型オペアンプ2
02を用いている。すなわち、直列に接続されたモニタ
用MOSFET207とモニタ用抵抗204との接続点
N21が抵抗R24を介してオペアンプ202の非反転
入力N25に接続されており、一方、オペアンプ202
の反転入力N23には、基準電圧発生回路201からの
基準電圧が印加されている。そして、オペアンプ202
の出力N24は、電流制限用MOSFET203のゲー
ト電極に接続されている。この電流制限用MOSFET
203は、従来の電流制限用MOSFET109と同様
に、ゲートドライブ回路105からパワーMOSFET
206およびモニタ用MOSFET207の各ゲート電
極へ分岐する接続点N22を持つ信号線に接続されてお
り、電流制限用MOSFET203のゲート電位が高く
なるとこの接続点N22を持つ信号線の電位が低下する
ようになっている。従って、主経路であるパワーMOS
FET206に流れる電流の増加と共に、モニタ用MO
SFET207を介して接続点N21の電位が上昇し、
接続点N23の基準電位を越えるとオペアンプ202の
出力N24の電位が反転する。このため、オペアンプ2
02の出力N24にゲート電極が接続されている電流制
限用MOSFET203のインピータンスは低下し、信
号線N22の電位を低下させる。このため、パワーMO
SFET206は電流制限動作に入り、モニタ用MOS
FET207を流れる電流も低減する。従って、接続点
N21の電位も低下し、オペアンプ202に入力される
接続点N25と基準電位N23との電位が等しくなると
ころでパワーMOSFET206を流れる電流が安定し
過電流を防止することができる。
おける電圧降下を判定するために、差動型オペアンプ2
02を用いている。すなわち、直列に接続されたモニタ
用MOSFET207とモニタ用抵抗204との接続点
N21が抵抗R24を介してオペアンプ202の非反転
入力N25に接続されており、一方、オペアンプ202
の反転入力N23には、基準電圧発生回路201からの
基準電圧が印加されている。そして、オペアンプ202
の出力N24は、電流制限用MOSFET203のゲー
ト電極に接続されている。この電流制限用MOSFET
203は、従来の電流制限用MOSFET109と同様
に、ゲートドライブ回路105からパワーMOSFET
206およびモニタ用MOSFET207の各ゲート電
極へ分岐する接続点N22を持つ信号線に接続されてお
り、電流制限用MOSFET203のゲート電位が高く
なるとこの接続点N22を持つ信号線の電位が低下する
ようになっている。従って、主経路であるパワーMOS
FET206に流れる電流の増加と共に、モニタ用MO
SFET207を介して接続点N21の電位が上昇し、
接続点N23の基準電位を越えるとオペアンプ202の
出力N24の電位が反転する。このため、オペアンプ2
02の出力N24にゲート電極が接続されている電流制
限用MOSFET203のインピータンスは低下し、信
号線N22の電位を低下させる。このため、パワーMO
SFET206は電流制限動作に入り、モニタ用MOS
FET207を流れる電流も低減する。従って、接続点
N21の電位も低下し、オペアンプ202に入力される
接続点N25と基準電位N23との電位が等しくなると
ころでパワーMOSFET206を流れる電流が安定し
過電流を防止することができる。
【0021】本例の装置において、ゲートドライブ回路
205から電流制限用MOSFET203の接続点N2
6の間に挿入された抵抗R21、接続点N26と接続点
N22の間に挿入された抵抗R22、接続点N22と接
続点N25との間に挿入された抵抗R23、接続点N2
5と接続点N21との間に挿入された抵抗R24は、そ
れぞれ、3kΩ、2kΩ、500kΩ、1kΩ程度であ
る。そして、モニタ用抵抗204の抵抗値Rse2は4
00Ω程度である。従って、接続点N21と、接続点N
25との電位は略等しく、オペアンプ22の接続点N2
5には、抵抗値Rse2における電圧降下値が入力され
ていることになる。このモニタ用抵抗204は、半導体
装置上に拡散により形成された抵抗を用いており、その
抵抗値Rse2は、役2000ppm/°C程度の負の
温度依存性を示す。従って、本例の装置においては、基
準電圧発生回路201に温度補償機能を有する基準電圧
発生回路を用いて、本例の装置の全動作温度範囲で、一
定の過電流を判定できるようにしている。すなわち、モ
ニタ用抵抗204の抵抗値Rse2が温度により変動す
るため、一定の過電流がこの抵抗204が流れても、電
圧降下値は抵抗値Rse2に比例して温度により変動す
る。従って、オペアンプ202においてこの電圧降下値
と比較する基準電圧が温度によらず一定であると、過電
流の判定結果が温度により変動し、過剰の電流がながれ
たり、あるいは、主経路の能力を発揮できないなどの不
具合が生ずる。このような不具合を防止するためには、
モニタ用抵抗204における電圧降下値と同様の温度依
存性を示す基準電圧をオペアンプ202に印加すれば良
い。従って、本例の装置においては、このような温度依
存性を備えた基準電圧を発生できる温度補償機能付の基
準電圧発生回路201を採用しているのである。
205から電流制限用MOSFET203の接続点N2
6の間に挿入された抵抗R21、接続点N26と接続点
N22の間に挿入された抵抗R22、接続点N22と接
続点N25との間に挿入された抵抗R23、接続点N2
5と接続点N21との間に挿入された抵抗R24は、そ
れぞれ、3kΩ、2kΩ、500kΩ、1kΩ程度であ
る。そして、モニタ用抵抗204の抵抗値Rse2は4
00Ω程度である。従って、接続点N21と、接続点N
25との電位は略等しく、オペアンプ22の接続点N2
5には、抵抗値Rse2における電圧降下値が入力され
ていることになる。このモニタ用抵抗204は、半導体
装置上に拡散により形成された抵抗を用いており、その
抵抗値Rse2は、役2000ppm/°C程度の負の
温度依存性を示す。従って、本例の装置においては、基
準電圧発生回路201に温度補償機能を有する基準電圧
発生回路を用いて、本例の装置の全動作温度範囲で、一
定の過電流を判定できるようにしている。すなわち、モ
ニタ用抵抗204の抵抗値Rse2が温度により変動す
るため、一定の過電流がこの抵抗204が流れても、電
圧降下値は抵抗値Rse2に比例して温度により変動す
る。従って、オペアンプ202においてこの電圧降下値
と比較する基準電圧が温度によらず一定であると、過電
流の判定結果が温度により変動し、過剰の電流がながれ
たり、あるいは、主経路の能力を発揮できないなどの不
具合が生ずる。このような不具合を防止するためには、
モニタ用抵抗204における電圧降下値と同様の温度依
存性を示す基準電圧をオペアンプ202に印加すれば良
い。従って、本例の装置においては、このような温度依
存性を備えた基準電圧を発生できる温度補償機能付の基
準電圧発生回路201を採用しているのである。
【0022】図2に、本例の温度補償機能付基準電圧発
生回路201の構成を示してある。
生回路201の構成を示してある。
【0023】本例の基準電圧発生回路201は、一定の
電圧を発生する定電圧発生部10と、一定の電圧降下を
生ずる定電圧降下部20、および定電圧発生部10およ
び定電圧降下部20の基準電圧への寄与を調整可能な比
抵抗部30から構成されている。本例の定電圧発生部1
0は、アノード側が接地されたツェナダイオード302
が用いられており、カソード側N31は、ディプレッシ
ョン型の電流調整用MOSFET301を介して電源電
位Vccに接続されている。この電流調整用MOSFE
T301のゲート電極は、ツェナダイオード302のカ
ソード側N31に接続されており、ツェナダイオード3
02により制御された定電圧が印加され、所定の電流が
流れるように調整されている。これは、ツェナダイオー
ド302により発生される定電圧は、多少の電流依存性
があるため、電流調整用MOSFET301を用いてツ
ェナダイオード302に所定の電流を流し、精度の良い
定電圧を発生させるためである。
電圧を発生する定電圧発生部10と、一定の電圧降下を
生ずる定電圧降下部20、および定電圧発生部10およ
び定電圧降下部20の基準電圧への寄与を調整可能な比
抵抗部30から構成されている。本例の定電圧発生部1
0は、アノード側が接地されたツェナダイオード302
が用いられており、カソード側N31は、ディプレッシ
ョン型の電流調整用MOSFET301を介して電源電
位Vccに接続されている。この電流調整用MOSFE
T301のゲート電極は、ツェナダイオード302のカ
ソード側N31に接続されており、ツェナダイオード3
02により制御された定電圧が印加され、所定の電流が
流れるように調整されている。これは、ツェナダイオー
ド302により発生される定電圧は、多少の電流依存性
があるため、電流調整用MOSFET301を用いてツ
ェナダイオード302に所定の電流を流し、精度の良い
定電圧を発生させるためである。
【0024】また、本例の装置の定電圧降下部20は、
比抵抗部30を挟んで直列に接続された2つのダイオー
ド304、305およびNPNトランジスタ303から
構成されている。NPNトランジスタ303のベースは
ツェナダイオード302のカソード側N31に接続され
ており、エミッタ側はダイオード304のアノード側N
32に接続されている。また、コレクタ側には電源電位
Vccが印加されている。ダイオード304のカソード
側N33は、比抵抗部30を構成する直列に接続された
抵抗306および307を介して、他方のダイオード3
05のアノード側N35に接続されており、このダイオ
ード305のカソード側は、接地されている。そして、
比抵抗部30を構成する抵抗値R1の抵抗306、およ
び抵抗値R2の抵抗307との接続点N34の電位が基
準電位Vref0として、オペアンプ202との接続点
N23に供給される。
比抵抗部30を挟んで直列に接続された2つのダイオー
ド304、305およびNPNトランジスタ303から
構成されている。NPNトランジスタ303のベースは
ツェナダイオード302のカソード側N31に接続され
ており、エミッタ側はダイオード304のアノード側N
32に接続されている。また、コレクタ側には電源電位
Vccが印加されている。ダイオード304のカソード
側N33は、比抵抗部30を構成する直列に接続された
抵抗306および307を介して、他方のダイオード3
05のアノード側N35に接続されており、このダイオ
ード305のカソード側は、接地されている。そして、
比抵抗部30を構成する抵抗値R1の抵抗306、およ
び抵抗値R2の抵抗307との接続点N34の電位が基
準電位Vref0として、オペアンプ202との接続点
N23に供給される。
【0025】このような回路構成により発生される基準
電位Vref0は、以下の式で表される。
電位Vref0は、以下の式で表される。
【0026】
【数1】
【0027】ここで、Vzは、ツェナダイオード302
のツェナ電圧、Vfは、ダイオード304、305およ
びトランジスタ303のPN接合における順方向電圧を
示す。
のツェナ電圧、Vfは、ダイオード304、305およ
びトランジスタ303のPN接合における順方向電圧を
示す。
【0028】ここで、式(1)の温度依存性を示すため
に、温度Tにより微分すると以下のようになる。
に、温度Tにより微分すると以下のようになる。
【0029】
【数2】
【0030】ここで、ツェナ電圧Vzおよび順方向電圧
Vfの温度依存性は、各々以下の通りである。
Vfの温度依存性は、各々以下の通りである。
【0031】
【数3】
【0032】すなわち、ツェナ電圧Vzは正の温度依存
性を示し、順方向電圧Vfは負の温度依存性を示す。従
って、式(2)に示すように、抵抗値R1およびR2の
比率を変えることにより、基準電圧Vref0の温度依
存性を自由に制御することが可能である。また、Vre
f0の値自体は、式(1)に示すように、ツェナ電圧V
zにより自由に調整することができる。このため、抵抗
値R1およびR2の比率を調整することにより、基準電
圧Vref0にモニタ用抵抗204と同様の温度依存性
を持たせることが可能である。
性を示し、順方向電圧Vfは負の温度依存性を示す。従
って、式(2)に示すように、抵抗値R1およびR2の
比率を変えることにより、基準電圧Vref0の温度依
存性を自由に制御することが可能である。また、Vre
f0の値自体は、式(1)に示すように、ツェナ電圧V
zにより自由に調整することができる。このため、抵抗
値R1およびR2の比率を調整することにより、基準電
圧Vref0にモニタ用抵抗204と同様の温度依存性
を持たせることが可能である。
【0033】このように、本例の基準電圧発生回路20
1は、正の温度依存性を有する定電圧発生部10、およ
び逆の温度依存性である負の温度依存性を有する定電圧
降下部20を備え、これらの温度依存性の基準電圧Vr
ef0への影響を比抵抗部30により調整し、モニタ用
抵抗204と同様の温度依存性を備えた基準電圧を発生
することができる。従って、本例の基準電圧発生回路か
らの基準電圧と、モニタ用抵抗からの電圧降下値とを比
較することにより、本装置の動作温度全範囲において正
確な過電流の判定が可能となる。このため、本例の装置
においては、全温度範囲において過電流による主経路の
破壊などを防止でき、そして、スイッチング素子である
パワーMOSFETに所定の機能を発揮させることがで
きる。
1は、正の温度依存性を有する定電圧発生部10、およ
び逆の温度依存性である負の温度依存性を有する定電圧
降下部20を備え、これらの温度依存性の基準電圧Vr
ef0への影響を比抵抗部30により調整し、モニタ用
抵抗204と同様の温度依存性を備えた基準電圧を発生
することができる。従って、本例の基準電圧発生回路か
らの基準電圧と、モニタ用抵抗からの電圧降下値とを比
較することにより、本装置の動作温度全範囲において正
確な過電流の判定が可能となる。このため、本例の装置
においては、全温度範囲において過電流による主経路の
破壊などを防止でき、そして、スイッチング素子である
パワーMOSFETに所定の機能を発揮させることがで
きる。
【0034】〔実施例2〕図3に、本実施例に係る過電
流防止機能付半導体装置の基準電圧発生回路201を示
してある。基準電圧発生回路201以外は、実施例1と
同様につき図示および説明を省略する。
流防止機能付半導体装置の基準電圧発生回路201を示
してある。基準電圧発生回路201以外は、実施例1と
同様につき図示および説明を省略する。
【0035】本例の基準電圧発生回路201は、電源電
位Vccにドレインが接続され、所定の基準電流Ire
fを流す基準電流制御用MOSFET408と、その基
準電流制御用MOSFET408と直列に接続された抵
抗値Rrefの基準抵抗409とからなる基準電圧発生
部50を備えた基準電圧発生回路であり、基準抵抗40
9における電圧降下値を基準電圧Vref1としてオペ
アンプ202の接続点N23に供給している。このよう
な基準電圧発生回路201においては、基準電流制御用
MOSFET408による基準電流Irefが温度依存
性を有している。そこで、本例の基準電圧発生回路20
1では、Irefから温度依存性を排除するため、基準
電流制御用MOSFET408のゲート電極に、温度補
償機能を有する温度補償制御部40からの制御電位を印
加している。この温度補償制御部40の構成は、実施例
1の基準電圧発生回路と全く同じ構成で実現することが
できる。すなわち、基準電流制御用MOSFET408
のオン抵抗は、正の温度依存性があり、ゲート電極に印
加される制御電圧Vref0と、基準電流Irefとの
間には以下の関係が成り立つ。
位Vccにドレインが接続され、所定の基準電流Ire
fを流す基準電流制御用MOSFET408と、その基
準電流制御用MOSFET408と直列に接続された抵
抗値Rrefの基準抵抗409とからなる基準電圧発生
部50を備えた基準電圧発生回路であり、基準抵抗40
9における電圧降下値を基準電圧Vref1としてオペ
アンプ202の接続点N23に供給している。このよう
な基準電圧発生回路201においては、基準電流制御用
MOSFET408による基準電流Irefが温度依存
性を有している。そこで、本例の基準電圧発生回路20
1では、Irefから温度依存性を排除するため、基準
電流制御用MOSFET408のゲート電極に、温度補
償機能を有する温度補償制御部40からの制御電位を印
加している。この温度補償制御部40の構成は、実施例
1の基準電圧発生回路と全く同じ構成で実現することが
できる。すなわち、基準電流制御用MOSFET408
のオン抵抗は、正の温度依存性があり、ゲート電極に印
加される制御電圧Vref0と、基準電流Irefとの
間には以下の関係が成り立つ。
【0036】
【数4】
【0037】ここで、Gmは、MOSFET408の相
互コンダクタンスである。従って、温度補償制御部40
において制御電圧Vref0を制御する比抵抗部30の
抵抗値R1およびR2を、式(1)、(2)および
(4)を満たすように決定すれば、制御電圧Vref0
により、電流制御MOSFET408から温度依存性の
ない基準電流Irefを流すことができる。そして、本
例の装置の全動作温度範囲に渡って一定の基準電流Ir
efを基準抵抗409に供給でき、基準抵抗409の抵
抗値Rrefとして,モニタ用抵抗204と同じ温度依
存性を有する抵抗を用いることにより、全動作温度範囲
に渡って一定の過電流を判定可能な基準電圧Vref1
を供給することができる。
互コンダクタンスである。従って、温度補償制御部40
において制御電圧Vref0を制御する比抵抗部30の
抵抗値R1およびR2を、式(1)、(2)および
(4)を満たすように決定すれば、制御電圧Vref0
により、電流制御MOSFET408から温度依存性の
ない基準電流Irefを流すことができる。そして、本
例の装置の全動作温度範囲に渡って一定の基準電流Ir
efを基準抵抗409に供給でき、基準抵抗409の抵
抗値Rrefとして,モニタ用抵抗204と同じ温度依
存性を有する抵抗を用いることにより、全動作温度範囲
に渡って一定の過電流を判定可能な基準電圧Vref1
を供給することができる。
【0038】さらに、本例の基準電圧発生回路201に
おいては、電流制御用MOSFET408から基準抵抗
409にかけての構成が、半導体装置のモニタ用MOS
FET207とモニタ用抵抗204の構成と同一であ
る。従って、モニタ用抵抗204と同様のプロセスによ
り同じ半導体基板上に作り込むことが容易であり、これ
により、それぞれの抵抗値RrefおよびRse2を同
じ値、同じ温度依存性とすることが可能となる。従っ
て、抵抗値RrefおよびRse2に生ずる製造上のば
らつきを除くことが可能であり、本例の基準電圧発生回
路201からの基準電圧Vref1と接続点N21との
電圧を比較することにより、基準電流Irefとモニタ
用MOSFET207を流れる過電流に係る電流を正確
に比較することができる。このように、本例の装置にお
いては、さらに精度良く電流値を判定することができ、
過電流を防止しながらパワーMOSFET206の能力
を十分に発揮させることができる。
おいては、電流制御用MOSFET408から基準抵抗
409にかけての構成が、半導体装置のモニタ用MOS
FET207とモニタ用抵抗204の構成と同一であ
る。従って、モニタ用抵抗204と同様のプロセスによ
り同じ半導体基板上に作り込むことが容易であり、これ
により、それぞれの抵抗値RrefおよびRse2を同
じ値、同じ温度依存性とすることが可能となる。従っ
て、抵抗値RrefおよびRse2に生ずる製造上のば
らつきを除くことが可能であり、本例の基準電圧発生回
路201からの基準電圧Vref1と接続点N21との
電圧を比較することにより、基準電流Irefとモニタ
用MOSFET207を流れる過電流に係る電流を正確
に比較することができる。このように、本例の装置にお
いては、さらに精度良く電流値を判定することができ、
過電流を防止しながらパワーMOSFET206の能力
を十分に発揮させることができる。
【0039】なお、本例の温度補償制御部40の構成は
実施例1において説明した基準電圧発生回路と同様につ
き、同じ符号を付して説明を省略する。
実施例1において説明した基準電圧発生回路と同様につ
き、同じ符号を付して説明を省略する。
【0040】〔実施例3〕図4に、本実施例に係る過電
流防止機能付半導体装置の基準電圧発生回路201を示
してある。基準電圧発生回路201以外は、実施例1と
同様につき図示および説明を省略する。
流防止機能付半導体装置の基準電圧発生回路201を示
してある。基準電圧発生回路201以外は、実施例1と
同様につき図示および説明を省略する。
【0041】本例の基準電圧発生回路201は、実施例
2において説明した基準電圧発生回路201とほぼ同様
の構成につき、共通する部分においては、同じ符号を付
して説明を省略する。本例の基準電圧発生回路201に
おいて着目すべき点は、基準電流制御用MOSFET4
08のドレインが、モニタ用MOSFET207と同様
にパワーMOSFET206の負荷端子P1に接続され
ていることである。従って、本例の基準電圧発生回路2
01においては、基準電流制御用MOSFET408か
ら基準抵抗409にかける基準電圧発生部50を、モニ
タ用MOSFET207からモニタ用抵抗204と全く
同様の構成で製造することが可能である。従って、基準
電圧発生部50をモニタ用MOSFET207およびモ
ニタ用抵抗204と同一のプロセスで、同じ半導体基板
上に形成することができ、製造上のばらつきを除いて、
モニタ用MOSFET207の電流特性と同じ電流特性
を有する基準電流制御用MOSFET408と、モニタ
用抵抗204と同じ抵抗特性を有する基準抵抗409を
実現すことが可能である。従って、基準電流制御用MO
SFET408を温度補償制御部40からの制御電圧V
ref0で制御することにより、モニタ用MOSFET
207および基準抵抗204において生ずる製造用ばら
つき、あるいは、温度変化による影響を排除して、過電
流の制限電流値と実際に主回路を流れている電流値とを
比較することができる。これにより、半導体装置を過電
流から防護できると同時にパワーMOSFETの能力を
充分発揮させることが可能となる。
2において説明した基準電圧発生回路201とほぼ同様
の構成につき、共通する部分においては、同じ符号を付
して説明を省略する。本例の基準電圧発生回路201に
おいて着目すべき点は、基準電流制御用MOSFET4
08のドレインが、モニタ用MOSFET207と同様
にパワーMOSFET206の負荷端子P1に接続され
ていることである。従って、本例の基準電圧発生回路2
01においては、基準電流制御用MOSFET408か
ら基準抵抗409にかける基準電圧発生部50を、モニ
タ用MOSFET207からモニタ用抵抗204と全く
同様の構成で製造することが可能である。従って、基準
電圧発生部50をモニタ用MOSFET207およびモ
ニタ用抵抗204と同一のプロセスで、同じ半導体基板
上に形成することができ、製造上のばらつきを除いて、
モニタ用MOSFET207の電流特性と同じ電流特性
を有する基準電流制御用MOSFET408と、モニタ
用抵抗204と同じ抵抗特性を有する基準抵抗409を
実現すことが可能である。従って、基準電流制御用MO
SFET408を温度補償制御部40からの制御電圧V
ref0で制御することにより、モニタ用MOSFET
207および基準抵抗204において生ずる製造用ばら
つき、あるいは、温度変化による影響を排除して、過電
流の制限電流値と実際に主回路を流れている電流値とを
比較することができる。これにより、半導体装置を過電
流から防護できると同時にパワーMOSFETの能力を
充分発揮させることが可能となる。
【0042】なお、実施例2および3において、基準電
流制御用MOFSET408は、電源電圧の変動あるい
はパワーMOSFETの出力電圧の変動からの影響を排
除するために、飽和領域で作動させている。また、本例
の温度補償機能を有する基準電圧発生回路は、パワーM
OSFETなどを有するIPSに限らず、一般のICに
おける出力の過電流保護回路に適用可能である。
流制御用MOFSET408は、電源電圧の変動あるい
はパワーMOSFETの出力電圧の変動からの影響を排
除するために、飽和領域で作動させている。また、本例
の温度補償機能を有する基準電圧発生回路は、パワーM
OSFETなどを有するIPSに限らず、一般のICに
おける出力の過電流保護回路に適用可能である。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る基
準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置にお
いては、基準電圧発生部の比抵抗手段の抵抗比を変える
ことにより、基準電圧の温度特性を制御可能である。従
って、装置の全動作温度範囲において、モニタ用MIS
FETおよびモニタ用抵抗手段の温度依存性を補償し
て、一定の値の電流制限を行うことが可能となる。この
ため、過電流による損傷を完全に防止できると共に、ス
イッチング素子などの性能を充分に発揮可能な半導体装
置を実現することができる。
準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置にお
いては、基準電圧発生部の比抵抗手段の抵抗比を変える
ことにより、基準電圧の温度特性を制御可能である。従
って、装置の全動作温度範囲において、モニタ用MIS
FETおよびモニタ用抵抗手段の温度依存性を補償し
て、一定の値の電流制限を行うことが可能となる。この
ため、過電流による損傷を完全に防止できると共に、ス
イッチング素子などの性能を充分に発揮可能な半導体装
置を実現することができる。
【0044】また、モニタ用MISFETおよびモニタ
用抵抗手段と、基準電流制御用MISFETおよび基準
抵抗手段とを同じプロセスにより半導体装置に組み込む
ことが可能であり、同一構造の素子による基準電圧発生
部を実現できる。従って、過電流の検出側と、基準電圧
の発生側との温度特性の差を抑制でき、また、製造プロ
セスによるばらつきも防止できる。このため、本発明に
係る過電流防止機能付半導体装置においては、過電流を
防止するための制限電流値との比較を安定に、精度良く
行うことができ、信頼性が高く、高性能の半導体装置を
実現することができる。
用抵抗手段と、基準電流制御用MISFETおよび基準
抵抗手段とを同じプロセスにより半導体装置に組み込む
ことが可能であり、同一構造の素子による基準電圧発生
部を実現できる。従って、過電流の検出側と、基準電圧
の発生側との温度特性の差を抑制でき、また、製造プロ
セスによるばらつきも防止できる。このため、本発明に
係る過電流防止機能付半導体装置においては、過電流を
防止するための制限電流値との比較を安定に、精度良く
行うことができ、信頼性が高く、高性能の半導体装置を
実現することができる。
【図1】過電流防止機能付半導体装置の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】実施例1に係る基準電圧発生回路の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図3】実施例2に係る基準電圧発生回路の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図4】実施例3に係る基準電圧発生回路の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図5】従来の過電流防止機能付半導体装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
10・・・定電圧発生部 20・・・定電圧降下部 30・・・比抵抗部 40・・・温度補償制御部 50・・・基準電圧発生部 101、206・・・パワーMOSFET 102、207・・・モニタ用MOSFET 103、204・・・モニタ用抵抗 104、208・・・レギュレータ 105、205・・・ゲートドライブ回路 106・・・インバータ 107、108・・・MOSFET 109、203・・・電流制限用MOSFET 301・・・電流調整用MOSFET 302・・・ツェナダイオード 303・・・NPNトランジスタ 304、305・・・ダイオード 306、307・・・抵抗 408・・・基準電流調整用MOSFET 409・・・基準抵抗
Claims (7)
- 【請求項1】 定電圧発生手段に直列に接続された少な
くとも1つの定電圧降下手段と、2以上の抵抗手段とを
備え、これらの抵抗手段により分割された電圧値を基準
電圧として参照可能な基準電圧発生部を有する基準電圧
発生装置において、前記定電圧発生手段は、発生電圧の
温度依存性が単調な温度依存形定電圧発生手段であり、
前記定電圧降下手段は、降下電圧の温度依存性が前記定
電圧発生手段と逆傾向で単調な温度依存形定電圧降下手
段であり、前記抵抗手段はこれら2以上の抵抗手段の抵
抗値の比率を設定可能な比抵抗手段であることを特徴と
する基準電圧発生装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記温度依存形定電
圧発生手段は、電源電位に接続された定電流機能を備え
た負荷素子と、この負荷素子と直列に接続されたツェナ
ダイオードとからなり、このツェナダイオードのアノー
ドが接地電位に接続されていることを特徴とする基準電
圧発生装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記温度依
存形定電圧降下手段は、バイボーラトランジスタのベー
ス・エミッタ間の電圧降下、およびダイオードの順電圧
降下の少なくともいずれかであることを特徴とする基準
電圧発生装置。 - 【請求項4】 所定の電流値を具備する基準電流を発生
する基準電流制御用MISFETと、この基準電流によ
る電圧降下を基準電圧として参照可能な基準抵抗手段と
を有する基準電圧発生装置であって、前記基準電流制御
用MISFETのゲート電位に請求項1ないし3のいず
れかに記載の基準電圧発生部からの基準電圧が印加され
ていることを特徴とする基準電圧発生装置。 - 【請求項5】 スイッチング素子を通過する過電流を検
出するモニタ用MISFETと、このモニタ用MISF
ETと直列に接続されたモニタ用抵抗手段と、このモニ
タ用抵抗手段における電圧降下値と参照電圧とを比較し
て過電流を検出する判定手段とを有する過電流防止機能
付半導体装置であって、請求項1ないし4のいずれかに
記載の基準電圧発生装置を有し、前記参照電圧としてそ
の基準電圧発生装置の基準電圧が用いられることを特徴
とする過電流防止機能付半導体装置。 - 【請求項6】 スイッチング素子を通過する過電流を検
出するモニタ用MISFETと、このモニタ用MISF
ETと直列に接続されたモニタ用抵抗手段と、このモニ
タ用抵抗手段における電圧降下値と参照電圧とを比較し
て過電流を検出する判定手段とを有する過電流防止機能
付半導体装置であって、請求項4に記載の基準電圧発生
装置を有し、前記参照電圧としてその基準電圧発生装置
の基準電圧が用いられ、前記基準電流制御用MISFE
Tは前記モニタ用MISFETと同じプロセスにより半
導体基板上に形成された同プロセスMISFETであ
り、前記基準抵抗手段は前記モニタ用抵抗手段と同じプ
ロセスにより半導体基板上に形成された同プロセス抵抗
手段であることを特徴とする過電流防止機能付半導体装
置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記基準電流制御用
MISFETと前記モニタ用MISFETが並列に接続
されていることを特徴とする過電流防止機能付半導体装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360492A JPH05241671A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 基準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360492A JPH05241671A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 基準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05241671A true JPH05241671A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12668434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4360492A Pending JPH05241671A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | 基準電圧発生装置および過電流防止機能付半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05241671A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7688055B2 (en) | 2006-02-25 | 2010-03-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reference voltage generator with less dependence on temperature |
JP2010220394A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ricoh Co Ltd | 過電流保護装置 |
CN102253253A (zh) * | 2011-02-11 | 2011-11-23 | 钰创科技股份有限公司 | 具有外部测试电压的电路 |
JP2013030091A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置 |
JP2013083471A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Fuji Electric Co Ltd | 過電流検出回路 |
JP2016057962A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 株式会社デンソー | 基準電圧回路及び電源回路 |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4360492A patent/JPH05241671A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7688055B2 (en) | 2006-02-25 | 2010-03-30 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Reference voltage generator with less dependence on temperature |
JP2010220394A (ja) * | 2009-03-17 | 2010-09-30 | Ricoh Co Ltd | 過電流保護装置 |
CN102253253A (zh) * | 2011-02-11 | 2011-11-23 | 钰创科技股份有限公司 | 具有外部测试电压的电路 |
JP2013030091A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置 |
JP2013083471A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Fuji Electric Co Ltd | 過電流検出回路 |
JP2016057962A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 株式会社デンソー | 基準電圧回路及び電源回路 |
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