JPH05239390A - 水性インクおよびそれを用いた記録方法 - Google Patents
水性インクおよびそれを用いた記録方法Info
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- JPH05239390A JPH05239390A JP7628092A JP7628092A JPH05239390A JP H05239390 A JPH05239390 A JP H05239390A JP 7628092 A JP7628092 A JP 7628092A JP 7628092 A JP7628092 A JP 7628092A JP H05239390 A JPH05239390 A JP H05239390A
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- water
- ink
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- acid
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、インクジェットとしての諸特性を
満足し、乾燥性に優れ、かつ画質の劣化の改良された水
性インクおよびそれを用いた記録方法の提供を目的とす
る。 【構成】 少なくとも水に分散または溶解する着色剤、
湿潤剤およびカルボキシル基を親水基として有する水溶
性高分子化合物を含有し、かつ表面張力が50mJ/m
2以下であることを特徴とする水性インク。
満足し、乾燥性に優れ、かつ画質の劣化の改良された水
性インクおよびそれを用いた記録方法の提供を目的とす
る。 【構成】 少なくとも水に分散または溶解する着色剤、
湿潤剤およびカルボキシル基を親水基として有する水溶
性高分子化合物を含有し、かつ表面張力が50mJ/m
2以下であることを特徴とする水性インク。
Description
【0001】
【技術分野】本発明はインクジェット記録用に適した水
性インク、特に所謂普通紙に対するカラーインクとして
優れた特性を示す水性インク組成物の技術分野に関す
る。
性インク、特に所謂普通紙に対するカラーインクとして
優れた特性を示す水性インク組成物の技術分野に関す
る。
【0002】
【従来技術】近年、インクジェットプリンターは低騒
音、低ランニングコストといった利点から普及し、普通
紙印字可能なカラープリンターも市場に投入されてい
る。しかしながら、画像の色再現性、耐水性、耐光性、
画像の乾燥性と画像滲みと吐出の信頼性のすべてを満足
することは難しい。特にカラープリンターの場合、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの単色印字部で画質劣化がなく
とも、レッド、グリーン、ブルーの2色重ね部分で画質
の劣化が発生しやすい。特に定着装置を用いないで乾燥
を行う場合、特開昭55−29546号公報等のように
浸透性を高めることにより乾燥性を向上しているため紙
により著しく滲む。また、特開昭56−57862号公
報等には強塩基性物質を添加するインクが開示されてい
るが、ロジンサイズされた酸性紙では効果があるものの
アルキルケテンダイマーをサイズ剤とした紙には効果が
ない。また、特開平1−203483号公報には多価ア
ルコール誘導体及びペクチンを含有することを特徴とし
た記録液が開示されているが、これは増粘剤としてペク
チンを添加し、滲みを防止するものであるが、ペクチン
は水酸基を親水基とする非イオン性であるため印字休止
後の吐出安定性に欠けるという問題があった。
音、低ランニングコストといった利点から普及し、普通
紙印字可能なカラープリンターも市場に投入されてい
る。しかしながら、画像の色再現性、耐水性、耐光性、
画像の乾燥性と画像滲みと吐出の信頼性のすべてを満足
することは難しい。特にカラープリンターの場合、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの単色印字部で画質劣化がなく
とも、レッド、グリーン、ブルーの2色重ね部分で画質
の劣化が発生しやすい。特に定着装置を用いないで乾燥
を行う場合、特開昭55−29546号公報等のように
浸透性を高めることにより乾燥性を向上しているため紙
により著しく滲む。また、特開昭56−57862号公
報等には強塩基性物質を添加するインクが開示されてい
るが、ロジンサイズされた酸性紙では効果があるものの
アルキルケテンダイマーをサイズ剤とした紙には効果が
ない。また、特開平1−203483号公報には多価ア
ルコール誘導体及びペクチンを含有することを特徴とし
た記録液が開示されているが、これは増粘剤としてペク
チンを添加し、滲みを防止するものであるが、ペクチン
は水酸基を親水基とする非イオン性であるため印字休止
後の吐出安定性に欠けるという問題があった。
【0003】
【目的】本発明は、インクジェットとしての諸特性を満
足し、乾燥性に優れ、かつ画質の劣化の改良された水性
インクおよびそれを用いた記録方法の提供を目的とす
る。
足し、乾燥性に優れ、かつ画質の劣化の改良された水性
インクおよびそれを用いた記録方法の提供を目的とす
る。
【0004】
【構成】本発明は、インクジェット記録用、特に普通紙
にカラー印字する場合に好適な乾燥性に優れ、画質劣化
の少ない水性インクに関する。本発明は紙への浸透性を
高める目的で表面張力を50mJ/m2以下としたイン
クに増粘剤としてカルボキシル基を有する親水性高分子
を含有することにより、該高分子物質がアルカリ側では
水に溶解し、酸性側では水に不溶性となることを利用
し、保存時はアルカリ性とすることで保存安定性を与
え、記録紙面にインクが付着した際に記録紙からのプロ
トン供与と水分蒸発による急激な粘度変化により滲みが
防止する効果が現れることを見いだし本発明を完成し
た。本発明のインクにおいて、pHを7以上にすること
によりインクの保存安定性が得られ、また、オフィスで
使用されているコピー用紙や用箋等はpHが5〜6のも
のが多く、これらの記録紙にインクを30〜60μmの
微細な吐出口より吐出し液滴として6〜20m/sで飛
翔させ、記録することにより高画質、高解像の記録画像
を形成する記録方式を提供することができる。
にカラー印字する場合に好適な乾燥性に優れ、画質劣化
の少ない水性インクに関する。本発明は紙への浸透性を
高める目的で表面張力を50mJ/m2以下としたイン
クに増粘剤としてカルボキシル基を有する親水性高分子
を含有することにより、該高分子物質がアルカリ側では
水に溶解し、酸性側では水に不溶性となることを利用
し、保存時はアルカリ性とすることで保存安定性を与
え、記録紙面にインクが付着した際に記録紙からのプロ
トン供与と水分蒸発による急激な粘度変化により滲みが
防止する効果が現れることを見いだし本発明を完成し
た。本発明のインクにおいて、pHを7以上にすること
によりインクの保存安定性が得られ、また、オフィスで
使用されているコピー用紙や用箋等はpHが5〜6のも
のが多く、これらの記録紙にインクを30〜60μmの
微細な吐出口より吐出し液滴として6〜20m/sで飛
翔させ、記録することにより高画質、高解像の記録画像
を形成する記録方式を提供することができる。
【0005】本発明に用いられるカルボキシル基を有す
る水溶性高分子としては褐藻類から抽出されるアルギン
酸、微生物を利用して発酵法により得られるジェランガ
ム、ペクチンより誘導されるペクチン酸、鶏の鶏冠より
抽出されるヒアルロン酸及びヒアルロン酸をヒアルロニ
ダーゼで低分子量化した化合物、繊維素誘導体であるカ
ルボキシメチルセルロース等の天然及び半天然親水性高
分子化合物、また、ポリアクリル酸及びアクリル酸と他
のモノマーの共重合体等の合成水溶性高分子が挙げられ
る。これら水溶性高分子化合物の添加量はその種類及び
所望するインク物性によって異なるが、通常、インク中
に0.01〜2重量%の範囲内で用いることが好まし
い。前記高分子物質自体が水に不溶性の場合には、それ
らを塩とすることにより水可溶性とすることができる。
前記カルボキシル基を有する高分子物質を塩とする場合
に、他のインク成分と混合してインクを調製する前にあ
らかじめ塩としてもよいが、インク調製時にpH調整と
同時に行ってもよい。塩としては好ましくは、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、及び下式(II−1)〜(II−8)で示
される第4級アンモニウム水酸化物、または第4級ホス
ホニウム水酸化物を使用してカチオン塩とするのが好ま
しい。
る水溶性高分子としては褐藻類から抽出されるアルギン
酸、微生物を利用して発酵法により得られるジェランガ
ム、ペクチンより誘導されるペクチン酸、鶏の鶏冠より
抽出されるヒアルロン酸及びヒアルロン酸をヒアルロニ
ダーゼで低分子量化した化合物、繊維素誘導体であるカ
ルボキシメチルセルロース等の天然及び半天然親水性高
分子化合物、また、ポリアクリル酸及びアクリル酸と他
のモノマーの共重合体等の合成水溶性高分子が挙げられ
る。これら水溶性高分子化合物の添加量はその種類及び
所望するインク物性によって異なるが、通常、インク中
に0.01〜2重量%の範囲内で用いることが好まし
い。前記高分子物質自体が水に不溶性の場合には、それ
らを塩とすることにより水可溶性とすることができる。
前記カルボキシル基を有する高分子物質を塩とする場合
に、他のインク成分と混合してインクを調製する前にあ
らかじめ塩としてもよいが、インク調製時にpH調整と
同時に行ってもよい。塩としては好ましくは、水酸化リ
チウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物、及び下式(II−1)〜(II−8)で示
される第4級アンモニウム水酸化物、または第4級ホス
ホニウム水酸化物を使用してカチオン塩とするのが好ま
しい。
【化2】
【化3】 前記カチオンイオンの量は、親水性高分子の種類によっ
ても相違するが、通常、水溶性高分子のユニットモル数
に対して30%以上、より好ましくは50%以上となる
ように添加されることが好ましい。但し、アルギン酸の
カルボキシル基が塩に置換する割合は80%程度であ
り、これ以上完全にアルギン酸のプロトンを置換する必
要はない。
ても相違するが、通常、水溶性高分子のユニットモル数
に対して30%以上、より好ましくは50%以上となる
ように添加されることが好ましい。但し、アルギン酸の
カルボキシル基が塩に置換する割合は80%程度であ
り、これ以上完全にアルギン酸のプロトンを置換する必
要はない。
【化4】 (Y:窒素またはリン、R3〜R6:炭素数1〜4のアル
キル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン化アルキル
基)
キル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン化アルキル
基)
【0006】pH調整剤としては、調合されるインクに
悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるもので
あれば、任意の物質を使用することができる。その例と
して、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモ
ニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニ
ウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるもので
あれば、任意の物質を使用することができる。その例と
して、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等のアルカリ金属元素の水酸化物、水酸化アンモ
ニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニ
ウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム等のアルカリ金属の炭酸塩等が挙げられる。
【0007】本発明のインクは水を液媒体として使用す
るものであるが、インクを所望の物性にするため、イン
クの乾燥を防止するために、また、本発明の化合物の溶
解安定性を向上するため等の目的で下記の水溶性有機溶
媒を使用することができる。エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロ
ール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ
ーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキ
シエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダ
ゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン
等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物
類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複数混合し
て用いられる。これらの中で特に好ましいものはジエチ
レングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリ
コール200〜600、トリエチレングリコール、グリ
セロール、N−メチル−2−ピロリドンであり、これら
を用いることにより本化合物の高い溶解性と水分蒸発に
よる噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られ
る。
るものであるが、インクを所望の物性にするため、イン
クの乾燥を防止するために、また、本発明の化合物の溶
解安定性を向上するため等の目的で下記の水溶性有機溶
媒を使用することができる。エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロ
ール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ
ーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキ
シエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダ
ゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン
等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド
類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキ
シド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物
類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複数混合し
て用いられる。これらの中で特に好ましいものはジエチ
レングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリ
コール200〜600、トリエチレングリコール、グリ
セロール、N−メチル−2−ピロリドンであり、これら
を用いることにより本化合物の高い溶解性と水分蒸発に
よる噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られ
る。
【0008】また、表面張力を調整する目的で添加され
る浸透剤としてはジエチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エ
チレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリ
コールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエー
テル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類等の非イオン界面活性剤、脂肪酸塩類、高級アルコ
ール硫酸エステル塩類、脂肪族アミン及び脂肪族アマイ
ドの硫酸塩類、脂肪アルコールリン酸エステル塩類、二
塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪酸アミド
スルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰
イオン界面活性剤、脂肪族アミン及び4級アンモニウム
塩、芳香族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウ
ム塩等の陽イオン界面活性剤、ベタイン、アミノカルボ
ン酸塩、イミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤、フッ
素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低
級アルコール類が挙げられるが、特に好ましいのはジエ
チレングリコールモノブチルエーテルである。本発明に
おける表面張力は紙への浸透性を示す指標であり、特に
表面形成されて1秒以下の短い時間での動的表面張力を
示し、飽和時間で測定される静的表面張力とは異なる。
測定法としては特開昭63−31237号公報等に記載
の従来公知の方法で1秒以下の動的な表面張力を測定で
きる方法であればいずれも使用できるが本発明ではWi
lhelmy式の吊り板式表面張力計を用いて測定し
た。表面張力の値は50mJ/m2以下が好ましく、よ
り好ましくは40mJ/m2以下とすると優れた乾燥性
が得られる。
る浸透剤としてはジエチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エ
チレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリ
コールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエー
テル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテ
ル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシ
エチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類等の非イオン界面活性剤、脂肪酸塩類、高級アルコ
ール硫酸エステル塩類、脂肪族アミン及び脂肪族アマイ
ドの硫酸塩類、脂肪アルコールリン酸エステル塩類、二
塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪酸アミド
スルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰
イオン界面活性剤、脂肪族アミン及び4級アンモニウム
塩、芳香族4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウ
ム塩等の陽イオン界面活性剤、ベタイン、アミノカルボ
ン酸塩、イミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤、フッ
素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低
級アルコール類が挙げられるが、特に好ましいのはジエ
チレングリコールモノブチルエーテルである。本発明に
おける表面張力は紙への浸透性を示す指標であり、特に
表面形成されて1秒以下の短い時間での動的表面張力を
示し、飽和時間で測定される静的表面張力とは異なる。
測定法としては特開昭63−31237号公報等に記載
の従来公知の方法で1秒以下の動的な表面張力を測定で
きる方法であればいずれも使用できるが本発明ではWi
lhelmy式の吊り板式表面張力計を用いて測定し
た。表面張力の値は50mJ/m2以下が好ましく、よ
り好ましくは40mJ/m2以下とすると優れた乾燥性
が得られる。
【0009】着色材として用いられる水溶性染料として
は、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染
料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染
料で耐水、耐光性が優れたものが用いられる。これら染
料を具体的に挙げれば、酸性染料及び食用染料として C.I.アシッド.イエロー 17,23,42,4
4,79,142 C.I.アシッド.レッド 1,8,13,14,1
8,26,27,35,37,42,52,82,8
7,89,92,97,106,111,114,11
5,134,186,249,254,289 C.I.アシッド.ブルー 9,29,45,92,
249 C.I.アシッド.ブラック 1,2,7,24,2
6,94 C.I.フード.イエロー 3,4 C.I.フード.レッド 7,9,14 C.I.フード.ブラック 1,2 直接性染料として C.I.ダイレクト.イエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,120,132,142,14
4,86 C.I.ダイレクト.レッド 1,4,9,13,1
7,20,28,31,39,80,81,83,8
9,225,227 C.I.ダイレクト.オレンジ 26,29,62,1
02 C.I.ダイレクト.ブルー 1,2,6,15,2
2,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクト.ブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として C.I.ベーシック.イエロー 1,2,11,13,
14,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,65,67,70,73,77,87,91 C.I.ベーシック.レッド 2,12,13,14,
15,18,22,23,24,27,29,35,3
6,38,39,46,49,51,52,54,5
9,68,69,70,73,78,82,102,1
04,109,112 C.I.ベーシック.ブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシック.ブラック 2,8 反応性染料として C.I.リアクティブ.ブラック 3,4,7,11,
12,17 C.I.リアクティブ.イエロー 1,5,11,1
3,14,20,21,22,25,40,47,5
1,55,65,67 C.I.リアクティブ.レッド 1,14,17,2
5,26,32,37,44,46,55,60,6
6,74,79,96,97 C.I.リアクティブ.ブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料及び直接性染料の場合に
は、前記水溶性高分子の添加によりこれら染料の紙面へ
の定着性が向上し、耐水性が向上するので好ましい。例
えば、アルギン酸ナトリウムと染料の場合について、ア
ルギン酸ナトリウムの0.1%の水溶液はニュートン流
動を示すが、これに、酸性染料であるC.Iアシッドイ
エロー23(実施例1使用)を1重量%添加した水溶液
はチキソトロピー性を示し非ニュートン流体となる。実
施例1と比較例1の耐水性の違いはこのような染料とア
ルギン酸ナトリウムとが会合体を形成しているためでは
ないかと推測される。
は、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染
料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染
料で耐水、耐光性が優れたものが用いられる。これら染
料を具体的に挙げれば、酸性染料及び食用染料として C.I.アシッド.イエロー 17,23,42,4
4,79,142 C.I.アシッド.レッド 1,8,13,14,1
8,26,27,35,37,42,52,82,8
7,89,92,97,106,111,114,11
5,134,186,249,254,289 C.I.アシッド.ブルー 9,29,45,92,
249 C.I.アシッド.ブラック 1,2,7,24,2
6,94 C.I.フード.イエロー 3,4 C.I.フード.レッド 7,9,14 C.I.フード.ブラック 1,2 直接性染料として C.I.ダイレクト.イエロー 1,12,24,2
6,33,44,50,120,132,142,14
4,86 C.I.ダイレクト.レッド 1,4,9,13,1
7,20,28,31,39,80,81,83,8
9,225,227 C.I.ダイレクト.オレンジ 26,29,62,1
02 C.I.ダイレクト.ブルー 1,2,6,15,2
2,25,71,76,79,86,87,90,9
8,163,165,199,202 C.I.ダイレクト.ブラック 19,22,32,3
8,51,56,71,74,75,77,154,1
68,171 塩基性染料として C.I.ベーシック.イエロー 1,2,11,13,
14,15,19,21,23,24,25,28,2
9,32,36,40,41,45,49,51,5
3,63,65,67,70,73,77,87,91 C.I.ベーシック.レッド 2,12,13,14,
15,18,22,23,24,27,29,35,3
6,38,39,46,49,51,52,54,5
9,68,69,70,73,78,82,102,1
04,109,112 C.I.ベーシック.ブルー 1,3,5,7,9,2
1,22,26,35,41,45,47,54,6
2,65,66,67,69,75,77,78,8
9,92,93,105,117,120,122,1
24,129,137,141,147,155 C.I.ベーシック.ブラック 2,8 反応性染料として C.I.リアクティブ.ブラック 3,4,7,11,
12,17 C.I.リアクティブ.イエロー 1,5,11,1
3,14,20,21,22,25,40,47,5
1,55,65,67 C.I.リアクティブ.レッド 1,14,17,2
5,26,32,37,44,46,55,60,6
6,74,79,96,97 C.I.リアクティブ.ブルー 1,2,7,14,1
5,23,32,35,38,41,63,80,95 等が使用できる。特に酸性染料及び直接性染料の場合に
は、前記水溶性高分子の添加によりこれら染料の紙面へ
の定着性が向上し、耐水性が向上するので好ましい。例
えば、アルギン酸ナトリウムと染料の場合について、ア
ルギン酸ナトリウムの0.1%の水溶液はニュートン流
動を示すが、これに、酸性染料であるC.Iアシッドイ
エロー23(実施例1使用)を1重量%添加した水溶液
はチキソトロピー性を示し非ニュートン流体となる。実
施例1と比較例1の耐水性の違いはこのような染料とア
ルギン酸ナトリウムとが会合体を形成しているためでは
ないかと推測される。
【0010】顔料としては、有機顔料としてアゾ系、フ
タロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメ
チン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等
が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリ
ウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉が挙げられる。
タロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、
ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレ
ン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメ
チン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等
が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリ
ウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロ
ー、金属粉が挙げられる。
【0011】顔料分散剤としては親水性高分子として、
天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガ
ム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラ
クトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の直物性
高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高
分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等
の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微
生物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、
デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分
子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
メチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水
溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性
スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアク
リル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、
四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩
を側鎖に有する高分子化合物、セラツク等の天然高分子
化合物等が挙げられる。
天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガ
ム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラ
クトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の直物性
高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高
分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等
の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微
生物系高分子、半合成系では、メチルセルロース、エチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等
の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、
デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分
子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル等の海藻系高分子、純合成系では、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
メチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸及びそのアルカリ金属塩、水
溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性
スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアク
リル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポ
リビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、
四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩
を側鎖に有する高分子化合物、セラツク等の天然高分子
化合物等が挙げられる。
【0012】本発明のインクには上記着色剤、溶媒の他
に従来より知られている添加剤を加えることができる。
例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オ
キサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロ
ロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
に従来より知られている添加剤を加えることができる。
例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、
ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オ
キサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロ
ロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
【0013】キレート試薬としては、例えば、エチレン
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。防錆剤としては、例えば、
酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール
酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、
四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモ
ニウムニトライト等がある。その他目的に応じて水溶性
紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤、界面活性剤を添加
することもできる。以下に本発明の実施例および比較例
を示す。
ジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウ
ム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウ
ム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル
二酢酸ナトリウム等がある。防錆剤としては、例えば、
酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール
酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、
四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモ
ニウムニトライト等がある。その他目的に応じて水溶性
紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤、界面活性剤を添加
することもできる。以下に本発明の実施例および比較例
を示す。
【0014】
実施例1 上記記載の合成法によって得られた化合物を用いて下記
処方の組成物を60℃で撹拌溶解し、室温にて放冷後、
pHが8になるように水酸化リチウム10%水溶液にて
調整し、これを0.22μmのテフロンフィルターにて
濾過しイエローインク1を作製した。 C.I.アシッドイエロー23 1重量% グリセロール 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
処方の組成物を60℃で撹拌溶解し、室温にて放冷後、
pHが8になるように水酸化リチウム10%水溶液にて
調整し、これを0.22μmのテフロンフィルターにて
濾過しイエローインク1を作製した。 C.I.アシッドイエロー23 1重量% グリセロール 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0015】実施例2 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にし、pHを
水酸化ナトリウムで9にしてマゼンタインク1を調整し
た。 C.I.アシッドレッド254 1.5重量% ジエチレングリコール 8重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8重量% ヒアルロン酸 0.1重量% 具体例(II−1)25%水溶液 1.8重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
水酸化ナトリウムで9にしてマゼンタインク1を調整し
た。 C.I.アシッドレッド254 1.5重量% ジエチレングリコール 8重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 8重量% ヒアルロン酸 0.1重量% 具体例(II−1)25%水溶液 1.8重量% 2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0016】実施例3 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク1を調整し
た。 C.I.アシッドブルー249 1.8重量% N−メチル−2−ピロリドン 5重量% グリセロール 2重量% プロピレングリコールモノブチルエーテル 8重量% ペクチン酸 0.1重量% 具体例(II−3)25%水溶液 2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク1を調整し
た。 C.I.アシッドブルー249 1.8重量% N−メチル−2−ピロリドン 5重量% グリセロール 2重量% プロピレングリコールモノブチルエーテル 8重量% ペクチン酸 0.1重量% 具体例(II−3)25%水溶液 2重量% デヒドロ酢酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0017】実施例4 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてブラックインク1を調整し
た。 C.I.フードブラック2 2.2重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 10重量% ポリアクリル酸 0.1重量% 具体例(II−4)25%水溶液 2重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
を水酸化リチウムで9にしてブラックインク1を調整し
た。 C.I.フードブラック2 2.2重量% エチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 10重量% ポリアクリル酸 0.1重量% 具体例(II−4)25%水溶液 2重量% 安息香酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0018】実施例5 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化ナトリウムで9にしてイエローインク2を調整
した。 ダイレクトイエロー120 1重量% トリエチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% カルボキシメチルセルロース 0.1重量% フッ素系界面活性剤FC430(住友3M製) 0.1重量% 具体例(II−2)25%水溶液 1.5重量% イオン交換水 残量
を水酸化ナトリウムで9にしてイエローインク2を調整
した。 ダイレクトイエロー120 1重量% トリエチレングリコール 5重量% グリセロール 2重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5重量% カルボキシメチルセルロース 0.1重量% フッ素系界面活性剤FC430(住友3M製) 0.1重量% 具体例(II−2)25%水溶液 1.5重量% イオン交換水 残量
【0019】実施例6 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで8にしてマゼンタインク2を調整し
た。 ダイレクトレッド9 1.5重量% プロピレングリコール 8重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸 0.1重量% 具体例(II−7)25%水溶液 2重量% イオン交換水 残量
を水酸化リチウムで8にしてマゼンタインク2を調整し
た。 ダイレクトレッド9 1.5重量% プロピレングリコール 8重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸 0.1重量% 具体例(II−7)25%水溶液 2重量% イオン交換水 残量
【0020】実施例7 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク2を調整し
た。 ダイレクトブルー199 1.8重量% N−メチル−2−ピロリドン 8重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 8重量% ジェランガム 0.1重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% イオン交換水 残量
を水酸化リチウムで9にしてシアンインク2を調整し
た。 ダイレクトブルー199 1.8重量% N−メチル−2−ピロリドン 8重量% エチレングリコールモノフェニルエーテル 8重量% ジェランガム 0.1重量% 安息香酸ナトリウム 0.1重量% イオン交換水 残量
【0021】実施例8 下記組成物を用いる以外は実施例1と同様にして、pH
を水酸化ナトリウムで8にしてブラックインク2とし
た。 ダイレクトブラック168 2.8重量% チオジエタノール 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
を水酸化ナトリウムで8にしてブラックインク2とし
た。 ダイレクトブラック168 2.8重量% チオジエタノール 5重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 10重量% アルギン酸ナトリウム 0.2重量% イオン交換水 残量
【0022】比較例1 実施例1においてアルギン酸ナトリウムを除いた他は同
様にしてイエローインク3とした。
様にしてイエローインク3とした。
【0023】比較例2 実施例2においてジエチレングリコールモノブチルエー
テルをグリセロールに替えた以外は同様にしてマゼンタ
インク3とした。
テルをグリセロールに替えた以外は同様にしてマゼンタ
インク3とした。
【0024】比較例3 実施例3においてペクチン酸に替えてペクチンとし、具
体例(II−3)25%水溶液に替えてイオン交換水とし
た以外は同様にしてシアンインク3とした。
体例(II−3)25%水溶液に替えてイオン交換水とし
た以外は同様にしてシアンインク3とした。
【0025】比較例4 実施例4において具体例(II−4)25%水溶液を除
き、インクpHを4.5とした以外は同様にしてブラッ
クインク3とした。
き、インクpHを4.5とした以外は同様にしてブラッ
クインク3とした。
【0026】比較例5 実施例5でポリアクリル酸と具体例(II−2)25%水
溶液を除いた以外は同様にしてイエローインク4とし
た。
溶液を除いた以外は同様にしてイエローインク4とし
た。
【0027】比較例6 実施例6で具体例(II−7)25%水溶液を除き、水酸
化カリウムでpHを8に調整した以外は同様にしてマゼ
ンタインク4とした。
化カリウムでpHを8に調整した以外は同様にしてマゼ
ンタインク4とした。
【0028】比較例7 実施例7でエチレングリコールモノフェニルエーテルに
替え、ジエチレングリコールを用いた以外は同様にして
シアンインク4とした。
替え、ジエチレングリコールを用いた以外は同様にして
シアンインク4とした。
【0029】比較例8 実施例8でアルギン酸ナトリウムに替えて、ポリビニル
アルコール(平均分子量2000)に替えた以外は同様
にしてブラックインク4とした。
アルコール(平均分子量2000)に替えた以外は同様
にしてブラックインク4とした。
【0030】つぎに上記実施例1〜8及び比較例1〜8
について下記の試験を行った。 1)画像の鮮明性 図1に示したサーマルインクジェット方式の300dp
iのノズルを有するインクジェットプリンター及び図2
に示した積層PZTを液室流路の加圧に使用した300
dpiのノズルを有するインクジェットプリンターにて
印字を行い、画像滲み、色調、濃度を目視により総合的
に判断した。印字用紙は市販の再生紙、上質紙とボンド
紙の3紙に印字した。 2)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙
に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙で
も10秒以内で乾燥した場合に〇と判定した。 3)画像の耐水性 画像サンプルを30℃の水に1分間浸漬し、浸漬前後の
画像濃度の変化をマクベス濃度計で測定し、下記の式に
て耐水性(退色率%)を求めた。
について下記の試験を行った。 1)画像の鮮明性 図1に示したサーマルインクジェット方式の300dp
iのノズルを有するインクジェットプリンター及び図2
に示した積層PZTを液室流路の加圧に使用した300
dpiのノズルを有するインクジェットプリンターにて
印字を行い、画像滲み、色調、濃度を目視により総合的
に判断した。印字用紙は市販の再生紙、上質紙とボンド
紙の3紙に印字した。 2)画像の乾燥性 印字後の画像に一定条件で濾紙を押しつけインクが濾紙
に転写しなくなるまでの時間を測定した。いずれの紙で
も10秒以内で乾燥した場合に〇と判定した。 3)画像の耐水性 画像サンプルを30℃の水に1分間浸漬し、浸漬前後の
画像濃度の変化をマクベス濃度計で測定し、下記の式に
て耐水性(退色率%)を求めた。
【数1】 4)保存安定性 各インクをポリエチレン容器に入れ、−20℃、5℃、
20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度、及び沈澱物析出の有無を調べ
た。どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを
〇とした。 5)印字休止時の信頼性 図2のヘッドを有するプリンター動作中にキャップ、ク
リーニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復
帰できるかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向が
ずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化するかでその
信頼性を評価した結果を表に示す。 6)表面張力 各インクについてWilhelmy式の吊り板式表面張
力計にて表面張力の時間変化を測定し1秒後における動
的表面張力を求めた結果を示す。 (以下余白)
20℃、70℃でそれぞれの条件下で3カ月保存し、保
存後の表面張力、粘度、及び沈澱物析出の有無を調べ
た。どの条件で保存しても、物性等の変化がないものを
〇とした。 5)印字休止時の信頼性 図2のヘッドを有するプリンター動作中にキャップ、ク
リーニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復
帰できるかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向が
ずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化するかでその
信頼性を評価した結果を表に示す。 6)表面張力 各インクについてWilhelmy式の吊り板式表面張
力計にて表面張力の時間変化を測定し1秒後における動
的表面張力を求めた結果を示す。 (以下余白)
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明の水性インクによれば動的表面張
力を50mJ/m2以下としたことによりインクの浸透
性を高めることができ、カルボン酸を親水基とする水溶
性高分子を添加することで浸透速度の向上による画質の
劣化を水分蒸発後の急激な粘度上昇で抑え普通紙にカラ
ー印字した際に高画質で速乾性の水性インクを提供する
ことができる。また、本発明によれば増粘剤である該水
溶性高分子のカウンターイオンを選択することにより従
来の増粘剤に比べ保存安定性、噴射安定性に優れた水性
インクを提供することができる。本発明によれば染料と
水溶性高分子の紙面上での相互作用により公知の酸性染
料、直接染料を用い、耐水性を向上することが可能であ
る。さらに、本発明によればインクpHを7以上とする
ことによりインク保存時は安定で印字後は優れた画質向
上効果をもたらす水性インクを提供できる。これらによ
り本発明は普通紙に対して優れたカラー画像を形成する
記録方式を提供することができる。
力を50mJ/m2以下としたことによりインクの浸透
性を高めることができ、カルボン酸を親水基とする水溶
性高分子を添加することで浸透速度の向上による画質の
劣化を水分蒸発後の急激な粘度上昇で抑え普通紙にカラ
ー印字した際に高画質で速乾性の水性インクを提供する
ことができる。また、本発明によれば増粘剤である該水
溶性高分子のカウンターイオンを選択することにより従
来の増粘剤に比べ保存安定性、噴射安定性に優れた水性
インクを提供することができる。本発明によれば染料と
水溶性高分子の紙面上での相互作用により公知の酸性染
料、直接染料を用い、耐水性を向上することが可能であ
る。さらに、本発明によればインクpHを7以上とする
ことによりインク保存時は安定で印字後は優れた画質向
上効果をもたらす水性インクを提供できる。これらによ
り本発明は普通紙に対して優れたカラー画像を形成する
記録方式を提供することができる。
【図1】本発明の実施例および比較例で使用したサーマ
ルインクジェット方式のインクジェットプリンターの断
面図を示す。
ルインクジェット方式のインクジェットプリンターの断
面図を示す。
【図2】本発明の実施例および比較例で使用した積層P
ZT加圧式のインクジェットプリンターの断面図を示
す。
ZT加圧式のインクジェットプリンターの断面図を示
す。
1 インク吐出ノズル 2 発熱素子 3 基板 4 ノズル板 5 インク液室 6 インク供給管 7 流路 8 流路板 9 共通液室 10 積層PZT
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも水に分散または溶解する着色
剤、湿潤剤およびカルボキシル基を親水基として有する
水溶性高分子化合物を含有し、かつ表面張力が50mJ
/m2以下であることを特徴とする水性インク。 - 【請求項2】 インクのpHが7以上であることを特徴
とする請求項1記載の水性インク。 - 【請求項3】 ナトリウム、リチウムおよび下式(I)
で示される第4級アンモニウムあるいは第4級ホスホニ
ウムよりなる群から選ばれた少なくとも1つのカチオン
イオンを、前記水溶性高分子化合物のカルボキシル基の
対イオンとして含有していることを特徴とする請求項1
または2記載の水性インク。 【化1】 (式中、Y:窒素またはリン、R3〜R6:炭素数1〜4
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲン化アル
キル基) - 【請求項4】 着色剤が、酸性及び/または直接染料で
あることを特徴とする請求項1、2または3記載の水性
インク。 - 【請求項5】 請求項2記載の水性インクを用い、これ
を微細な吐出口より吐出させ液滴として飛翔させ、pH
が6以下の被記録体に画像形成することを特徴とする記
録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7628092A JPH05239390A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 水性インクおよびそれを用いた記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7628092A JPH05239390A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 水性インクおよびそれを用いた記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05239390A true JPH05239390A (ja) | 1993-09-17 |
Family
ID=13600877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7628092A Pending JPH05239390A (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | 水性インクおよびそれを用いた記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05239390A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0769537A3 (en) * | 1995-10-18 | 1997-12-29 | Seiko Epson Corporation | Ink composition having excellent waterfastness |
JPH10231448A (ja) * | 1997-02-17 | 1998-09-02 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録用水性インク組成物およびそれを用いた記録方法 |
US5847026A (en) * | 1994-07-05 | 1998-12-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Recording ink containing pigment particles and polyvinyl pyrrolidone |
JP2001294786A (ja) * | 2000-04-14 | 2001-10-23 | Seiko Epson Corp | 水溶性インク、およびそれを用いたインクジェット記録装置 |
JP2001302939A (ja) * | 2000-04-25 | 2001-10-31 | Kansai Research Institute | 顔料分散剤、顔料分散液およびインクジェット用インク |
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