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JPH0523568A - 原料の造粒方法及び装置 - Google Patents

原料の造粒方法及び装置

Info

Publication number
JPH0523568A
JPH0523568A JP20728791A JP20728791A JPH0523568A JP H0523568 A JPH0523568 A JP H0523568A JP 20728791 A JP20728791 A JP 20728791A JP 20728791 A JP20728791 A JP 20728791A JP H0523568 A JPH0523568 A JP H0523568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
container
granulating
vibration
granulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP20728791A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Nitta
昭二 新田
Sadao Ebata
貞夫 江端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP20728791A priority Critical patent/JPH0523568A/ja
Publication of JPH0523568A publication Critical patent/JPH0523568A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 造粒に際し、機械本体の耐久性確保や架台の
振動対策を必要とする圧密可塑化混練を行なわず、且つ
造粒性及び処理能力を向上すること。 【構成】 原料に応じて定まる当該原料の造粒に必要な
水分量を添加し、該原料を攪拌混合する攪拌混合機と、
攪拌混合機による攪拌混合により湿潤化された原料を横
向円弧状断面容器35に装入して当該原料の排出方向に
沿う方向における円振動を付与して予備造粒し、更に該
予備造粒物を平板状底面容器45に導入し、当該原料の
排出方向に沿う方向における円振動を付与し、該原料を
転動塊成化しミニペレットを得る振動造粒機5とを有し
て構成される原料の造粒装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原料の造粒方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の焼結プロセスを示す模式
図である。この従来技術では、微粉鉱石槽1に装入され
た原料を下部コンスタントフィーダ2により定量切出
し、これをベルトコンベア3で搬送し、混練機4、振動
造粒機5を経てミニペレットを製造している。他方、配
合槽6の下部コンスタントフィーダ7により定量切出さ
れた通常の焼結原料をベルトコンベア8上で多層積み配
合した後、上述の振動造粒されたミニペレットと上述の
通常の焼結原料とを、ドラムミキサ9にて混合し、これ
らを給鉱ホッパー10、ドラムフィーダ11を介してベ
ルトシュート12からDL式焼結機13のパレット14
へ装入し、点火炉15にて原料中のコークスに着火し、
焼結する。
【0003】ここで、本出願人は、特願平1-269416号に
より、上述の混練機4、振動造粒機5の構成として図1
2の如くのものを開示している。
【0004】即ち、混練機4は、ドラム40内に多数の
ロッド(圧密媒体)41を収納しており、ドラム40の
両側に加振機42を取付け、これらをバネ43上に載置
している。加振機42は、ドラム40の両側にて互いに
バランスして同期回転する如くに結合されて取付けられ
ており、バネ43との協働によりドラム40及び圧密媒
体41に円振動を付与する。
【0005】また、振動造粒機5は、上記混練機4と同
様な、ドラム50回りに加振機52、バネ53を配設し
た加振機構を備え、ドラム50に円振動を付与し得るも
のである。
【0006】従って、従来技術にあっては、焼結原料を
事前造粒するに際し、原料を第1の工程の上記混練機4
に供給し、適正造粒水分になるように水分添加し、ドラ
ム42内の圧密媒体41によって原料の粒子に圧密、剪
断、転動、圧潰、こね廻し混練等の総合作用を与え、粒
子内水分の絞り出し、表面水分の均一展拡作用を行な
い、これによって圧密可塑化されたフレークを第2の工
程の振動造粒機5に供給し、ドラム50の円振動により
これを転動造粒し、ミニペレットを製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。
【0008】造粒のための第1の工程として、圧密媒
体を用いた振動型混練機を用いており、大量処理の場
合、振動体重量が大きく、それによる慣性力が大きくな
る結果、機械本体の耐久性確保及び架台の振動対策が問
題となる。
【0009】造粒のための第2の工程として、バネ上
に載架したドラムを加振機にて加振する振動造粒機を用
いており、バネの安定振動領域から振幅を 7〜 8mm以上
には大きくとれず、造粒性及び処理能力の向上に限界が
ある。即ち、粒径 2〜10mmのものの収率が60重量%以下
と低い。
【0010】振動造粒されたミニペレットと、通常の
焼結原料とをドラムミキサにて混合しているため、ミキ
サ内の原料の移動層と静止層との間で生ずる剪断力がミ
ニペレットを崩壊し、その残存率が低い。このため、焼
結原料をパレット上で焼結するに際し、通気性が悪く、
生産性の低下、主排風機の消費電力過多を招く。
【0011】本発明は、造粒に際し、機械本体の耐久性
確保や架台の振動対策を必要とする圧密可塑化混練を行
なわず、且つ造粒性及び処理能力を向上することを目的
とする。
【0012】また、本発明は、焼結に際し、造粒したミ
ニペレットのハンドリング上での崩壊を防止することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、原料に応じて定まる当該原料の造粒に必要な水分量
を添加し、該原料を攪拌混合する第1の工程と、第1の
工程の攪拌混合により湿潤化された原料を横向円弧状断
面容器に装入して当該原料の排出方向に沿う方向におけ
る円振動を付与して予備造粒し、更に該予備造粒物を平
板状底面容器に導入し、当該原料の排出方向に沿う方向
における円振動を付与し、該原料を転動塊成化しミニペ
レットを得る第2の工程とからなる原料の造粒方法であ
る。
【0014】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明方法において更に、前記原料がDL式焼結機
に供給する焼結原料であり、平板状底面容器内の原料層
厚を10mm以下とする状態で、当該原料の排出方向に沿う
方向における振幅10〜30mmの円振動を 4秒以上付与する
ようにしたものである。
【0015】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の本発明方法において更に、前記原料が粒径63μm 未
満の粒子を60重量%以上含有する微粉鉄鉱石のみである
ようにしたものである。
【0016】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明方法において更に、前記添加
水分量が、原料に応じて定まる当該原料の造粒による粒
径2〜10mmのものの収率を80重量%とするに必要な水分
量から、当該原料の保有水分量を差し引いた不足水分量
であるようにしたものである。
【0017】請求項5に記載の本発明は、原料に応じて
定まる当該原料の造粒に必要な水分量を添加し、該原料
を攪拌混合する攪拌混合機と、攪拌混合機による攪拌混
合により湿潤化された原料を横向円弧状断面容器に装入
して当該原料の排出方向に沿う方向における円振動を付
与して予備造粒し、更に該予備造粒物を平板状底面容器
に導入し、当該原料の排出方向に沿う方向における円振
動を付与し、該原料を転動塊成化しミニペレットを得る
振動造粒機とを有して構成される原料の造粒装置であ
る。
【0018】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の本発明装置において更に、前記攪拌混合機が、 2本
の互いに反対方向に回転する螺旋羽根軸を容器内に並設
し、容器の螺旋羽根軸始端側には原料投入口を設け、螺
旋羽根軸終端側には原料排出口を設け、原料投入口の下
流側には加湿装置を設けて構成されるようにしたもので
ある。
【0019】請求項7に記載の本発明は、請求項5に記
載の本発明装置において更に、前記振動造粒機が、横向
円弧状断面容器と平板状底面容器の各容器をそれぞれ対
応する偏心軸により支持し、各容器内の原料に対応する
偏心軸の回転による円振動を付与するように構成される
ようにしたものである。
【0020】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜4
のいずれかに記載の原料の造粒方法により振動造粒され
たミニペットを、ドラムミキサを経由しないで直送し、
焼結機のパレットへ装入する原料の焼結方法である。
【0021】
【作用】本発明の原理について、図2に示した原料含水
率と振動エネルギーによる単一粒子内の結合状態を用い
て説明する。
【0022】図2に示す如く、ある含水率を持つ微粉原
料を容器内に収納し、これを圧縮する方向に振動加速度
を与えると容器内の微粉の密度が上昇することが知られ
ている。このとき、容器内の微粉原料の含水率及び加振
エネルギーの大小に応じて粒子の充填状態が変化し、こ
の充填状態に応じて密度が上昇する。図2のグラフはこ
れを示すものである。
【0023】微粉原料の含水率が少ないときは、粉体の
粒子間には空気のある空隙が存在し、粉体はパサパサの
混合物の状態である。微粉原料の含水率を増加させて加
振すると、粒子の表面に水分が一様均一に拡展され、空
気層の空隙がなくなり、粒体全体はねばねばした可塑化
状態となり、微粉原料の乾燥密度は空隙率ゼロの曲線に
近づく。
【0024】更に含水率が増加すると、粉体はどろどろ
のスラリー状態となる。このスラリー状態より水分が少
なく、空気層の空隙が最も少ない可塑物状態は、キャピ
ラリー域と呼ばれ、粉体の乾燥密度が最も高く高密度な
フレーク状態となっている。
【0025】このキャピラリー域の粉体を得るには、粒
体の粒子の性状に応じた最も適正な含水率と、適正なエ
ネルギーの振動を加えることによって得ることができ
る。本発明は、この原理を利用した原料の造粒方法であ
って、まず第1の工程で、攪拌混合を行ない、適正な水
分量を添加することにて適正造粒水分状態に加湿し、且
つ均一水分に湿潤化した粉体を得る。そして、第2の工
程で、上記適正造粒水分に調合され、且つ均一水分に湿
潤化した粉体に円振動を与えることにて粒子中の水分を
表面に透出せしめ、この水分による粒子の付着、成長を
生じさせ、転動造粒するものである。
【0026】次に、本発明の第2の工程に横向円弧状断
面容器と平板状底面容器とを用いることの作用につい
て、図9に示した円弧面付の平板状底面容器を用いて説
明する。即ち、図9は、円弧面付の平板状底面容器に原
料を装入し、振幅15mm、振動数678回/ 分以上の円振動
を、該容器の長手方向に沿う方向において図中反時計方
向に付与したときの、該容器内に起こっている造粒現象
を模式的に示したものである。
【0027】ここで、容器は、円弧面側から平板状底面
の下流側に向けて10度下り勾配を有して配置され、円弧
面側の造粒域 I、平板状底面のうちの上流部である造粒
域II、平板状底面のうちの下流部である造粒域 IIIのそ
れぞれにおいて以下の如くの造粒作用を呈する。尚、容
器内の原料に作用する円振動の回転方向は、上半部の方
向が平板状底面の上流側に向いているから、細粒は上流
側に移動し、その上流端である造粒域 Iの円弧面上で反
転し、攪拌され、核粒子が形成される。他方、成長した
粒子は、重力により下流側に移動し、その下流端である
造粒域 IIIに偏在することとなる。
【0028】(a) 造粒域 Iでは未造粒の粉体と細粒が一
体で循環運動し、微細な核粒子が形成される。
【0029】(b) 造粒域IIでは、核粒子が造粒され、あ
る粒径以上に成長したボールは造粒域III へ、また細粒
は造粒域 Iへ再循環される。従って、ここでは粒の造
粒、成長の外に整粒作用が行なわれる。
【0030】(c) 造粒域 IIIでは粒径 2mm以上に成長し
たボールが、この域内で循環運動し、容器の振動により
たたかれて強度が向上する。
【0031】(d) 造粒域II、III の平板状底面では、円
筒状底面に比して原料層厚が薄く、個々のボールが自由
に飛びはね、且つ転動できるので、造粒性が良い。また
粒径2mm以上のボールは分離され、造粒域 Iへの再循環
がないので、粒度が揃い、粒度分布も図10に示す如く
のシャープなものが得られる。
【0032】然るに、本発明の第2の工程では、横向円
弧状断面容器により上述の造粒域 Iを構成せしめ、平板
状底面容器により上述の造粒域II、III を構成せしめた
ものである。即ち、造粒域 Iを横向円弧状断面容器にて
構成し、半割円筒状の如くの横向円弧状断面容器とする
ことにより、循環速度を速くし、造粒速度の向上を図る
ものである。そして、造粒域 Iである横向円弧状断面容
器で形成された微細な核粒子が、造粒域II、III である
平板状底面容器に装入され、原料の排出方向に沿う方向
における円振動により、転動塊成、粒調作用を受け、粒
径 2〜10mmのものの収率が80重量%以上であるミニペレ
ットを造粒可能とするものである。
【0033】尚、第1の工程で、原料に添加する水分量
は、粒径 2〜10mmのミニペレットの収率が80重量%以上
得られるときの水分量(適正造粒水分)から、原料が元
々保有している水分量を差し引いた不足水分量であり、
原料の銘柄によって異なる。一例として、クドレムク鉱
石は保有水分が8.8 %、適正造粒水分が10.6%であるた
め、添加水分としては1.8 %である。また、MBR鉱石
では、保有水分が9.5%、適正造粒水分が11.5%である
ため、添加水分は2.0 %である。
【0034】然るに、本発明によれば、下記〜の作
用効果がある。 造粒のための第1の工程が、圧密媒体を用いた振動型
混練機等による圧密可塑化混練を行なわず、適正な水分
添加と均一な攪拌混合を行なうものであり、振動発生を
伴わないから、格別な機械本体の耐久性確保や架台の振
動対策が不要である。
【0035】尚、第1の工程で用いる攪拌混合機が、 2
本の螺旋羽根軸の回転により原料を攪拌混合するもので
あるとき、わずかな滞溜時間で均一な湿潤体を得ること
ができ、且つ振動を発生させることがない。
【0036】造粒のための第2の工程が、横向円弧状
断面容器の円振動による予備造粒により例えば粒径 2mm
以上ものの造粒率を増加し、更に平板状底面容器の原料
層厚を10mm以下に薄くし、且つ振幅を10〜30mmの如くに
大きくする円振動により造粒性及び処理能力を向上し、
例えば粒径63μmm未満の粒子を60重量%以上を含有する
微粉鉄鉱石のみを原料として、粒径 2〜10mmのものの収
率を80重量%以上に高くできる。
【0037】尚、第2の工程で用いる振動造粒機が、偏
心軸の回転による円振動を、横向円弧状断面容器、平板
状底面容器の各容器内の原料に付与するものであると
き、偏心軸の偏心量を調整することにより、振幅は従来
のものに比して 2倍以上にも大きくとれる。
【0038】また、振動造粒機の各容器には余分な荷重
が作用しないので振動体重量を軽減でき、且つバランス
ウエイトを設けることにより架台へ伝達される振動を軽
減化できるので、機械の耐久性向上及び架台の振動防止
が図れ、設備の簡素化と機械の信頼性向上が図れる。
【0039】振動造粒機を焼結機の給鉱部に近接配置
する等により、振動造粒されたミニペレットを、ドラム
ミキサを経由しないで直送し、焼結機のパレットへ装入
することから、ミニペレットのハンドリング上での崩壊
を防止できる。これにより、残存率が高く、グリーンボ
ールの強度は 100〜120gを確保できる。このため、焼結
原料をパレット上で焼結するに際し、通気性が良く、生
産性の向上、主排風機の消費電力節減を図ることができ
る。
【0040】尚、焼結時の通気性改善の結果、PFを多
量に配合でき、原料コストの低減を図ることもできる。
【0041】
【実施例】図1は本発明方法の一実施例を示す焼結工程
図、図2は原料含水率と振動エネルギーによる単一粒子
間の結合状態を示す模式図、図3は攪拌混合機の一例を
示す側断面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図、図
5は振動造粒機の一例を示す側面図、図6は図5の正面
図、図7は横向円弧状断面容器を示す模式図、図8は多
層型振動造粒機を示す側面図、図9は円弧面付の平板状
底面容器による造粒現象を示す模式図、図10は図9の
造粒機による成品の粒度分布を示す模式図、図11は本
発明方法による造粒成績を示す線図、図12は従来の振
動造粒装置を示す斜視図、図13は従来方法の焼結工程
図である。
【0042】本発明方法を用いたDL式焼結機のための
焼結プロセスでは、図1に示す如く、微粉鉱石槽1に装
入された微粉原料を下部コンスタントフィーダ2により
定量に切出し、これをベルトコンベア3で搬送し、この
原料を攪拌混合機4に供給し、適正造粒水分に調合、且
つ均一水分となるように攪拌混合する。更に、この原料
を振動造粒機5に供給し、粒径 2〜10mmの収率が80重量
%以上であるミニペレットを事前造粒する。他方、配合
槽6の下部コンスタントフィーダ7により定量に切出さ
れた通常の焼結原料(返鉱、石灰石、コークス、粉鉱
等)を、ベルトコンベア8上で多層積み配合した後、ド
ラム形ミキサ9にて原料全体の水分が 5〜7%になるよ
うに水分を添加し、ドラムの回転により混合、転動造粒
し、給鉱ホッパー10へ搬送し、ドラムフィーダ11に
て定量切出す。そして、前記振動造粒されたミニペレッ
トと2次配合原料をベルトシュート12上で混合し、D
L式焼結機13のパレット14へ装入した後、点火炉1
5にて原料中のコークスに着火し焼結する。
【0043】ここで、上記攪拌混合機4は図3、図4に
示す如くである。即ち、攪拌混合機4は、台座16を介
し架台17に固定された双U形容器18内に、2本の互
いに反対方向(上半部が外向きの回転)に回転する螺旋
羽根軸19、20を並設し、該螺旋羽根軸19、20に
攪拌用の羽根21を螺旋状に固着している。各螺旋羽根
軸19、20はそれらの両側軸端部を軸受22に支承さ
れ、給鉱側の軸端部には軸継手23を介し、駆動用モー
タ24が接続されている。また、双U形容器18の螺旋
羽根軸19、20始端側には原料投入口25を設け、螺
旋羽根軸19、20終端側には原料排出口26を設け、
また原料投入口25の下流側には加湿装置27を設けて
いる。
【0044】また、上記振動造粒機5は図5〜図7に示
す如くである。即ち、振動造粒機5は、架台30上に、
軸受31、32を介して、 2本の偏心軸33、34を軸
支し、それらの偏心軸33、34により半割円筒状の横
向円弧状断面容器35を支持する。尚、36は主ブラケ
ット、37は副ブラケット、38は連結ピンである。
【0045】また、振動造粒機5は、架台30上に、軸
受41、42を介して、 2本の偏心軸43、44を軸支
し、それらの偏心軸43、44により広幅角トラフ状の
平板状底面容器45を支持する。尚、46は主ブラケッ
ト、47は副ブラケット、48は連結ピンである。
【0046】そして、偏心軸33、43は、軸継手4
9、中間軸51を介して接続される駆動用モータ52に
て駆動され、偏心軸43、44は、タイミングベルト5
3、54を介して偏心軸33、43と同期駆動せしめら
れる。これにより、振動造粒機5は、各容器35、45
内の原料に、偏心軸33、34、43、44による振動
加速度 3G〜10Gの、当該原料の排出方向に沿う方向に
おける円振動(振幅10〜30mm、振動数600 〜1000回/
分)を付与する。
【0047】このとき、横向円弧状断面容器35は、図
7に示す如く、円弧状断面の前縁部と、後縁部とを結ぶ
上面を前方に向かう下り勾配面としており、前縁部の幅
方向中央部に原料制止板35Aを立上げ、この原料制止
板35Aの後方領域を原料投入部35Bとし、原料制止
板35Aの両側方領域を平板状底面容器45への原料排
出部35Cとしている。そして、横向円弧状断面容器3
5は、前述の偏心軸33、34の図5における時計方向
回りの方向の円振動を付与される状態下で、原料投入部
35Bから原料を投入され、この原料を原料制止板35
Aの後方領域にて容器35内にもぐり込ませ、容器35
内底部側で左右に振り分け、且つ容器35の円弧面に沿
って後縁部側に巻き回す如くに流動せしめ、ひいては原
料排出部35Cから溢流せしめる。これにより、横向円
弧状断面容器35内の原料は、攪拌され、予備造粒せし
められる。
【0048】また、平板状底面容器45は、左右一対の
主ブラケット46内に略水平支持され、前述の偏心軸4
3、44の図5における時計方向回りの方向の円振動を
付与される状態下で、横向円弧状断面容器35側の原料
投入部45Aから原料を供給され、この原料を原料排出
部45Bの側へ給送せしめる。ここで、容器45内の原
料は、その層厚を10mm以下とするように設定されてい
る。これにより、容器45内の原料は、振幅10〜30mmの
円振動を 4秒以上付与され、転動塊成化され、ミニペレ
ットとなる。
【0049】尚、平板状底面容器45は、前述した図9
の平板状底面容器における如くに、原料投入部45Aか
ら原料排出部45Bの側に向けて例えば10度の下り勾配
を付与され、且つ図5における反時計方向の円振動を付
与されるものであっても良い。これによれば、容器45
内において、細粒は原料投入部45A側に移動し、攪拌
されて核粒子となり、他方、成長した粒子は重力により
原料排出部45B側に移動し、粒度を揃えられる状態で
排出されることとなる。
【0050】図8の多層型振動造粒機は、図5、図6の
振動造粒機5を積層配置したものである。各振動造粒機
5は比較的扁平状であるため、多層化により、設備のス
ペース効率を向上し得る。
【0051】次に、本発明によるDL式焼結機に供給す
る焼結原料、特に粒径63μm 未満の粒子を60重量%以上
含有する微粉鉄鉱石のみの原料の造粒成績について説明
する。
【0052】図11(A)は振動造粒機5の平板状底面
容器45に振幅16mm、振動数 900回/分一定の円振動を
付与し、且つトラフ長さを種々変えて滞溜時間を求め、
この滞溜時間と造粒産物中の粒径 2〜10mmのグリーンボ
ールの収率との関係を示したものである。これより、粒
径 2〜10mmのものの収率80重量%以上を得るには、 4秒
以上の滞溜時間が必要となることが認められる。
【0053】また、図11(B)は振動造粒機5の平板
状底面容器45に振動数 900回/分、滞溜時間 5秒一定
の円振動を付与し、且つ振幅を種々変え、この振幅と造
粒産物中の粒径 2〜10mmのグリーンボールの収率との関
係を示したものである。これより、振幅を大きくするほ
ど、粒径2〜10mmのものの収率は向上するが、粒径 2〜1
0mmのものの収率80重量%以上を得るには、振幅10〜30m
m、好ましくは15mm以上が適正と考えられる。
【0054】更に、図11(C)は振動造粒機5の平板
状底面容器45に振幅16mm、振動数900回/分、滞溜時
間 5秒一定の円振動を付与し、原料投入量を種々変えた
ときの原料層厚と造粒産物中の粒径 2〜10mmのグリーン
ボールの収率との関係を示したものである。これより原
料層厚は薄いほど良いが、10mm以下が適正と考えられ
る。
【0055】上記実施例によれば、下記〜の作用効
果がある。 造粒のための第1の工程が、圧密媒体を用いた振動型
混練機等による圧密可塑化混練を行なわず、適正な水分
添加と均一な攪拌混合を行なうものであり、振動発生を
伴わないから、格別な機械本体の耐久性確保や架台の振
動対策が不要である。
【0056】尚、第1の工程で用いる攪拌混合機4が、
2本の螺旋羽根軸19、20の回転により原料を攪拌混
合するものであるとき、わずかな滞溜時間で均一な湿潤
体を得ることができ、且つ振動を発生させることがな
い。
【0057】造粒のための第2の工程が、横向円弧状
断面容器35の円振動による予備造粒により例えば粒径
2mm以上ものの造粒率を増加し、更に平板状底面容器4
5の原料層厚を10mm以下に薄くし、且つ振幅を10〜30mm
の如くに大きくする円振動により造粒性及び処理能力を
向上し、例えば粒径63μmm未満の粒子を60重量%以上含
有する微粉鉄鉱石のみを原料として、粒径 2〜10mmのも
のの収率を80重量%以上に高くできる。
【0058】尚、第2の工程で用いる振動造粒機5が、
偏心軸33、34、43、44の回転による円振動を横
向円弧状断面容器35、平板状底面容器45の各容器内
の原料に付与するものであるとき、偏心軸33、34、
43、44の偏心量を調整することにより、振幅は従来
のものに比して 2倍以上にも大きくとれる。
【0059】また、振動造粒機5の各容器35、45に
は余分な荷重が作用しないので振動体重量を軽減でき、
且つバランスウエイトを設けることにより架台30へ伝
達される振動を軽減化できるので、機械の耐久性向上及
び架台30の振動防止が図れ、設備の簡素化と機械の信
頼性向上が図れる。
【0060】振動造粒機5を焼結機13の給鉱部に近
接配置する等により、振動造粒されたミニペレットを、
ドラムミキサを経由しないで直送し、焼結機13のパレ
ット14へ装入することから、ミニペレットのハンドリ
ング上での崩壊を防止できる。これにより、残存率が高
く、グリーンボールの強度は 100〜120gを確保できる。
このため、焼結原料をパレット14上で焼結するに際
し、通気性が良く、生産性の向上、主排風機の消費電力
節減を図ることができる。
【0061】尚、焼結時の通気性改善の結果、PFを多
量に配合でき、原料コストの低減を図ることもできる。
【0062】尚、本発明方法の成績は従来法に比して表
1の如くである。ここで、焼結機の生産率は、(a) 粒径
2〜10mmの収率向上により、通気性良く、焼結時間を短
縮できること、(b) 圧潰強度の向上により、崩壊が少な
く、通気性確保でき、焼結時間を短縮できることによ
り、1.7 (トン/時間・m2)に向上できたものと考えら
れる。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、造粒に際
し、機械本体の耐久性確保や架台の振動対策を必要とす
る圧密可塑化混練を行なわず、且つ造粒性及び処理能力
を向上することができる。
【0065】また、本発明によれば、焼結に際し、造粒
したミニペレットのハンドリング上での崩壊を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明方法の一実施例を示す焼結工程図
である。
【図2】図2は原料含水率と振動エネルギーによる単一
粒子間の結合状態を示す模式図である。
【図3】図3は攪拌混合機の一例を示す側断面図であ
る。
【図4】図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は振動造粒機の一例を示す側面図である。
【図6】図6は図5の正面図である。
【図7】図7は横向円弧状断面容器を示す模式図であ
る。
【図8】図8は多層型振動造粒機を示す側面図である。
【図9】図9は円弧面付の平板状底面容器による造粒現
象を示す模式図である。
【図10】図10は図9の造粒機による成品の粒度分布
を示す模式図である。
【図11】図11は本発明方法による造粒成績を示す線
図である。
【図12】図12は従来の振動造粒装置を示す斜視図で
ある。
【図13】図13は従来方法の焼結工程図である。
【符号の説明】
4 攪拌混合機 5 振動造粒機 13 焼結機 18 容器 19、20 螺旋羽根軸 25 原料投入口 26 原料排出口 27 加湿装置 33、34 偏心軸 35 横向円弧状断面容器 43、44 偏心軸 45 平板状底面容器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料に応じて定まる当該原料の造粒に必
    要な水分量を添加し、該原料を攪拌混合する第1の工程
    と、第1の工程の攪拌混合により湿潤化された原料を横
    向円弧状断面容器に装入して当該原料の排出方向に沿う
    方向における円振動を付与して予備造粒し、更に該予備
    造粒物を平板状底面容器に導入し、当該原料の排出方向
    に沿う方向における円振動を付与し、該原料を転動塊成
    化しミニペレットを得る第2の工程とからなる原料の造
    粒方法。
  2. 【請求項2】 前記原料がDL式焼結機に供給する焼結
    原料であり、平板状底面容器内の原料層厚を10mm以下と
    する状態で、当該原料の排出方向に沿う方向における振
    幅10〜30mmの円振動を 4秒以上付与する請求項1記載の
    原料の造粒方法。
  3. 【請求項3】 前記原料が粒径63μm 未満の粒子を60重
    量%以上含有する微粉鉄鉱石のみである請求項2記載の
    原料の造粒方法。
  4. 【請求項4】 前記添加水分量が、原料に応じて定まる
    当該原料の造粒による粒径2 〜10mmのものの収率を80重
    量%とするに必要な水分量から、当該原料の保有水分量
    を差し引いた不足水分量である請求項1〜3のいずれか
    に記載の原料の造粒方法。
  5. 【請求項5】 原料に応じて定まる当該原料の造粒に必
    要な水分量を添加し、該原料を攪拌混合する攪拌混合機
    と、攪拌混合機による攪拌混合により湿潤化された原料
    を横向円弧状断面容器に装入して当該原料の排出方向に
    沿う方向における円振動を付与して予備造粒し、更に該
    予備造粒物を平板状底面容器に導入し、当該原料の排出
    方向に沿う方向における円振動を付与し、該原料を転動
    塊成化しミニペレットを得る振動造粒機とを有して構成
    される原料の造粒装置。
  6. 【請求項6】 前記攪拌混合機が、 2本の互いに反対方
    向に回転する螺旋羽根軸を容器内に並設し、容器の螺旋
    羽根軸始端側には原料投入口を設け、螺旋羽根軸終端側
    には原料排出口を設け、原料投入口の下流側には加湿装
    置を設けて構成される請求項5記載の原料の造粒装置。
  7. 【請求項7】 前記振動造粒機が、横向円弧状断面容器
    と平板状底面容器の各容器をそれぞれ対応する偏心軸に
    より支持し、各容器内の原料に対応する偏心軸の回転に
    よる円振動を付与するように構成される請求項5記載の
    原料の造粒装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜4のいずれかに記載の原料の
    造粒方法により振動造粒されたミニペットを、ドラムミ
    キサを経由しないで直送し、焼結機のパレットへ装入す
    る原料の焼結方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100363084B1 (ko) * 1999-10-19 2002-11-30 삼성전자 주식회사 박막 구조를 위한 다중막을 포함하는 커패시터 및 그 제조 방법

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