JPH0523437Y2 - - Google Patents
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- JPH0523437Y2 JPH0523437Y2 JP1353986U JP1353986U JPH0523437Y2 JP H0523437 Y2 JPH0523437 Y2 JP H0523437Y2 JP 1353986 U JP1353986 U JP 1353986U JP 1353986 U JP1353986 U JP 1353986U JP H0523437 Y2 JPH0523437 Y2 JP H0523437Y2
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- bearing
- shaft
- lubricating oil
- stern
- outer shaft
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、舶用二重反転プロペラのプロペラ軸
系における軸受のための潤滑装置に関する。
系における軸受のための潤滑装置に関する。
一般に、舶用二重反転プロペラとしては第7図
に示すようなものがあり、前側プロペラ12′を
後端にそなえた外軸2′が、スタンフレーム1
3′を貫通して配設され、同スタンフレーム1
3′の内周面と外軸2′の外周面との間に介装され
た船尾側固定軸受ブツシユ9′および船首側固定
軸受ブツシユ10′により支承されている。これ
らの軸受ブツシユ9′,10′のうち、船尾側固定
軸受ブツシユ9′は静圧軸受として構成され、船
首側固定軸受ブツシユ10′は通常の船尾管軸受
として構成される。
に示すようなものがあり、前側プロペラ12′を
後端にそなえた外軸2′が、スタンフレーム1
3′を貫通して配設され、同スタンフレーム1
3′の内周面と外軸2′の外周面との間に介装され
た船尾側固定軸受ブツシユ9′および船首側固定
軸受ブツシユ10′により支承されている。これ
らの軸受ブツシユ9′,10′のうち、船尾側固定
軸受ブツシユ9′は静圧軸受として構成され、船
首側固定軸受ブツシユ10′は通常の船尾管軸受
として構成される。
また、後側プロペラ11′を後端にそなえた内
軸1′が、外軸2′内を貫通し同外軸2′と同心的
に配設され、外軸2′の内周面と内軸1′の外周面
との間において船尾側および船首側のそれぞれに
介装された内軸軸受24′,24′により支承され
る。これらの内軸軸受24′,24′は、それぞれ
外軸2′の内周面に固着される軸受ブツシユ3′
と、この軸受ブツシユ3′と内軸1′の外周面との
間に遊嵌される浮動ブツシユ6′とから動圧型す
べり軸受として構成される。
軸1′が、外軸2′内を貫通し同外軸2′と同心的
に配設され、外軸2′の内周面と内軸1′の外周面
との間において船尾側および船首側のそれぞれに
介装された内軸軸受24′,24′により支承され
る。これらの内軸軸受24′,24′は、それぞれ
外軸2′の内周面に固着される軸受ブツシユ3′
と、この軸受ブツシユ3′と内軸1′の外周面との
間に遊嵌される浮動ブツシユ6′とから動圧型す
べり軸受として構成される。
そして、内軸1′は図示しない反転装置に連結
されるとともに、外軸2′も2つ割れ中空軸2
3′を介し図示しない反転装置に連結されており、
これらの内軸1′と外軸2′とは、上記反転装置を
介して図示しない主機に接続され、プロペラ1
1′,12′を互いに反対方向に回転駆動しうるよ
うになつている。
されるとともに、外軸2′も2つ割れ中空軸2
3′を介し図示しない反転装置に連結されており、
これらの内軸1′と外軸2′とは、上記反転装置を
介して図示しない主機に接続され、プロペラ1
1′,12′を互いに反対方向に回転駆動しうるよ
うになつている。
一方、外軸用シール装置16′および18′が、
それぞれ船外および船内におけるスタンフレーム
13′と外軸2′との間に設けられるとともに、内
軸用シール装置15′が、船外において、外軸
2′と内軸1′とのすき間を閉塞するように設けら
れており、これらのシール装置15′,16′およ
び18′は、外軸2′、内軸1′およびスタンフレ
ーム13′それぞれの相対的な軸方向移動を防止
するほか、軸受ブツシユ9′,10′および内軸軸
受24′における潤滑油のリークを防止するよう
になつている。
それぞれ船外および船内におけるスタンフレーム
13′と外軸2′との間に設けられるとともに、内
軸用シール装置15′が、船外において、外軸
2′と内軸1′とのすき間を閉塞するように設けら
れており、これらのシール装置15′,16′およ
び18′は、外軸2′、内軸1′およびスタンフレ
ーム13′それぞれの相対的な軸方向移動を防止
するほか、軸受ブツシユ9′,10′および内軸軸
受24′における潤滑油のリークを防止するよう
になつている。
上述のような舶用二重反転プロペラ軸系の軸受
の潤滑装置においては、従来、第7図に示すよう
に、船尾側固定軸受ブツシユ(静圧軸受)9′の
中央部には、同軸受ブツシユ9′の内周面と外軸
2′の外周面との間に高圧の潤滑油を供給すべく、
高圧給油管19′が接続されるとともに、この高
圧給油管19′は図示しない高圧油ポンプを介し
図示しない高圧油タンクに接続されている。
の潤滑装置においては、従来、第7図に示すよう
に、船尾側固定軸受ブツシユ(静圧軸受)9′の
中央部には、同軸受ブツシユ9′の内周面と外軸
2′の外周面との間に高圧の潤滑油を供給すべく、
高圧給油管19′が接続されるとともに、この高
圧給油管19′は図示しない高圧油ポンプを介し
図示しない高圧油タンクに接続されている。
また、外軸用シール装置16′と船尾側固定軸
受ブツシユ(静圧軸受)9′との間の位置におい
て、スタンフレーム13′には、低圧油供給管2
0′が開口して接続されている。この低圧油供給
管20′は、図示しない潤滑油タンクに接続され
る。
受ブツシユ(静圧軸受)9′との間の位置におい
て、スタンフレーム13′には、低圧油供給管2
0′が開口して接続されている。この低圧油供給
管20′は、図示しない潤滑油タンクに接続され
る。
そして、船尾側固定軸受ブツシユ(静圧軸受)
9′に供給され同軸受ブツシユ9′を潤滑した後に
船尾側へ流れる潤滑油と、低圧油供給管20′か
らシール装置16′に供給された潤滑油とを、内
軸用シール装置15′へ導くべく、外軸2′には船
尾側外軸給油穴21′が形成される一方、上記軸
受ブツシユ9′を潤滑した後に船尾側へ流れ軸受
ブツシユ10′および外軸用シール装置18′を経
由した潤滑油を2つ割れ中空軸23′内へ導くべ
く、外軸2′には船首側外軸給油穴22′が形成さ
れる。
9′に供給され同軸受ブツシユ9′を潤滑した後に
船尾側へ流れる潤滑油と、低圧油供給管20′か
らシール装置16′に供給された潤滑油とを、内
軸用シール装置15′へ導くべく、外軸2′には船
尾側外軸給油穴21′が形成される一方、上記軸
受ブツシユ9′を潤滑した後に船尾側へ流れ軸受
ブツシユ10′および外軸用シール装置18′を経
由した潤滑油を2つ割れ中空軸23′内へ導くべ
く、外軸2′には船首側外軸給油穴22′が形成さ
れる。
なお、第7図中の符号14′は機関室の後部隔
壁、17′は船首側の浮動ブツシユ6′の移動を規
制するストツパを示している。
壁、17′は船首側の浮動ブツシユ6′の移動を規
制するストツパを示している。
また、2つ割れ中空軸23′よりも船首側には
潤滑を終えた潤滑油を排出するための図示しない
排出系がそなえられている。
潤滑を終えた潤滑油を排出するための図示しない
排出系がそなえられている。
したがつて、上述のような従来の舶用二重反転
プロペラ用軸受潤滑装置では、図示しない高圧油
タンクおよび潤滑油タンクに貯蔵される潤滑油
が、図示しないポンプ等により送り出され、それ
ぞれ高圧油給油管19′および低圧油供給管2
0′を介し外軸2′の外周面における船尾側固定軸
受ブツシユ(静圧軸受)9′および外軸用シール
装置16′に送給される。
プロペラ用軸受潤滑装置では、図示しない高圧油
タンクおよび潤滑油タンクに貯蔵される潤滑油
が、図示しないポンプ等により送り出され、それ
ぞれ高圧油給油管19′および低圧油供給管2
0′を介し外軸2′の外周面における船尾側固定軸
受ブツシユ(静圧軸受)9′および外軸用シール
装置16′に送給される。
固定軸受ブツシユ(静圧軸受)9′の潤滑を行
なつた高圧の潤滑油のうち、外軸2′の外周面に
沿つて船首側へ流れたものは、船首側固定軸受ブ
ツシユ10′および外軸用シール装置18′を潤滑
した後、船首側外軸給油穴22′から2つ割れ中
空軸23′内に導かれる。
なつた高圧の潤滑油のうち、外軸2′の外周面に
沿つて船首側へ流れたものは、船首側固定軸受ブ
ツシユ10′および外軸用シール装置18′を潤滑
した後、船首側外軸給油穴22′から2つ割れ中
空軸23′内に導かれる。
一方、上記高圧の潤滑油のうち、外軸2′の外
周面に沿つて船尾側へ流れたものは、低圧油供給
管20′から供給された低圧の潤滑油と合流し、
外軸用シール装置16′を潤滑した後、船尾側外
軸給油穴21′から内軸用シール装置15′へ導か
れる。
周面に沿つて船尾側へ流れたものは、低圧油供給
管20′から供給された低圧の潤滑油と合流し、
外軸用シール装置16′を潤滑した後、船尾側外
軸給油穴21′から内軸用シール装置15′へ導か
れる。
そして、このシール装置15′を潤滑した潤滑
油は、外軸2′の内周面と内軸1′の外周面との間
に沿い船首側に向かつて流れ、内軸軸受24′,
24′を潤滑してから、2つ割れ中空軸23′内に
流入する。
油は、外軸2′の内周面と内軸1′の外周面との間
に沿い船首側に向かつて流れ、内軸軸受24′,
24′を潤滑してから、2つ割れ中空軸23′内に
流入する。
2つ割れ中空軸23′内の潤滑油は、内軸1′の
外周面に沿いさらに船首側へ流れ、図示しない排
出系から潤滑油タンクあるいは高圧油タンクに戻
される。
外周面に沿いさらに船首側へ流れ、図示しない排
出系から潤滑油タンクあるいは高圧油タンクに戻
される。
しかしながら、上述のような従来の舶用二重反
転プロペラ用軸受潤滑装置では、構造的に極めて
大きな重量を有する内軸1′および外軸2′がそれ
ぞれ内軸軸受24′をして互いに反対方向へ高速
回転する。
転プロペラ用軸受潤滑装置では、構造的に極めて
大きな重量を有する内軸1′および外軸2′がそれ
ぞれ内軸軸受24′をして互いに反対方向へ高速
回転する。
このため、動圧型すべり軸受としての内軸軸受
24′では、その摺動面に潤滑油の油膜が形成さ
れず、内軸軸受24′の潤滑性能が劣化し、特に
低速回転時の片当たりが問題になる。そして、場
合によつては内軸1′と内軸軸受24′とが直接接
触を起こして焼き付けを発生することがあるの
で、片当たり性を改善すべく内軸1′の直径をル
ール径以上に大きくする必要が生じ、プロペラ軸
系の配置が困難になるとともに極めて不経済であ
る。
24′では、その摺動面に潤滑油の油膜が形成さ
れず、内軸軸受24′の潤滑性能が劣化し、特に
低速回転時の片当たりが問題になる。そして、場
合によつては内軸1′と内軸軸受24′とが直接接
触を起こして焼き付けを発生することがあるの
で、片当たり性を改善すべく内軸1′の直径をル
ール径以上に大きくする必要が生じ、プロペラ軸
系の配置が困難になるとともに極めて不経済であ
る。
そこで、従来より、内軸と外軸との間に介装さ
れる内軸軸受を静圧軸受として構成し、油膜を確
実に形成し片当たりの発生を防止するようにする
ことが提案されている。
れる内軸軸受を静圧軸受として構成し、油膜を確
実に形成し片当たりの発生を防止するようにする
ことが提案されている。
すなわち、第8図(要部横断面図)に示すよう
に、外軸32′および外軸軸受33′は従来と同様
であるが、内軸31′には、図示しない油圧源よ
り高圧油を導く潤滑油通路30′が形成されてお
り、同潤滑油通路30′は、内軸31′に放射状に
形成された複数の穴34′に連通している。
に、外軸32′および外軸軸受33′は従来と同様
であるが、内軸31′には、図示しない油圧源よ
り高圧油を導く潤滑油通路30′が形成されてお
り、同潤滑油通路30′は、内軸31′に放射状に
形成された複数の穴34′に連通している。
これらの穴34′の内軸31′外周における開口
部には、オリフイス絞りの機能を有する小穴付き
ねじ35′が絞め込まれている。
部には、オリフイス絞りの機能を有する小穴付き
ねじ35′が絞め込まれている。
このような静圧軸受では、図示しない油圧源か
ら潤滑油通路30′および穴34′を経由して高圧
の潤滑油が内軸31′と外軸32′との間に供給さ
れて、軸受が形成されるとともにその潤滑が行な
われる。
ら潤滑油通路30′および穴34′を経由して高圧
の潤滑油が内軸31′と外軸32′との間に供給さ
れて、軸受が形成されるとともにその潤滑が行な
われる。
ところで、通常、内軸31′と外軸32′とは、
第8図に示すように、たわみにより最下部で接触
する可能性が高いため、この最下部付近に高圧の
潤滑油を確実に供給することが要求される。
第8図に示すように、たわみにより最下部で接触
する可能性が高いため、この最下部付近に高圧の
潤滑油を確実に供給することが要求される。
したがつて、複数の穴34′を放射状に形成さ
れているほか、極めて多量の潤滑油を供給するよ
うにしている。
れているほか、極めて多量の潤滑油を供給するよ
うにしている。
しかしながら、この静圧軸受では、内軸31′
と外軸32′との間に供給された多量の潤滑油を
確実に排出する手段が開示されていないため、高
圧の潤滑油によつて内軸用シール装置(第7図の
符号15′参照)が損傷するといつた不具合を生
じる場合がある。
と外軸32′との間に供給された多量の潤滑油を
確実に排出する手段が開示されていないため、高
圧の潤滑油によつて内軸用シール装置(第7図の
符号15′参照)が損傷するといつた不具合を生
じる場合がある。
本考案は、上述の問題点の解決をはかろうとす
るもので、内軸軸受を静圧軸受として構成した場
合の潤滑油排出手段を確立し、片当たり等による
焼き付けを確実に防止できるようにして、二重反
転プロペラ軸系における潤滑性能の向上をはかつ
た、舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を提供
することを目的とする。
るもので、内軸軸受を静圧軸受として構成した場
合の潤滑油排出手段を確立し、片当たり等による
焼き付けを確実に防止できるようにして、二重反
転プロペラ軸系における潤滑性能の向上をはかつ
た、舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を提供
することを目的とする。
このため、本考案の舶用二重反転プロペラ用軸
受潤滑装置は、船尾に設けられた二重反転プロペ
ラ軸系において、管状の外軸と、同外軸の両端部
の内周にそれぞれ装着された軸受ブツシユと同軸
受ブツシユの内周に設けられた軸受メタルとから
なる船首側静圧軸受および船尾側静圧軸受と、こ
れらの静圧軸受により支承される内軸とをそなえ
るとともに、高圧の潤滑油を上記内軸の内部の内
軸内給油通路および同通路から上記軸受メタルの
内側へ向けて開口する給油孔を経由して上記軸受
メタルの内周へ供給する潤滑油供給系と、上記船
首側静圧軸受の前端側および上記船尾側静圧軸受
の後端側でそれぞれ上記給油孔から供給された潤
滑油の漏洩を防止すべく上記の外軸と内軸とのす
き間を閉塞する船首側シール機構および船尾側シ
ール機構と、上記船首側静圧軸受の後端側および
上記船尾側静圧軸受の前端側でこれらの静圧軸受
から上記の外軸と内軸とのすき間を経由した潤滑
油を排出すべく上記外軸の管壁に形成された排油
孔を含む潤滑油排出系とをそなえ、上記の船首側
静圧軸受および船尾側静圧軸受の各軸受メタルの
内側からそれぞれ上記の船首側シール機構および
船尾側シール機構へ向けて流出した潤滑油を上記
潤滑油排出系へ案内すべく、上記の船首側静圧軸
受および船尾側静圧軸受における各軸受ブツシユ
に、同軸受ブツシユの一端から他端へ貫通する潤
滑油案内路が形成されたことを特徴としている。
受潤滑装置は、船尾に設けられた二重反転プロペ
ラ軸系において、管状の外軸と、同外軸の両端部
の内周にそれぞれ装着された軸受ブツシユと同軸
受ブツシユの内周に設けられた軸受メタルとから
なる船首側静圧軸受および船尾側静圧軸受と、こ
れらの静圧軸受により支承される内軸とをそなえ
るとともに、高圧の潤滑油を上記内軸の内部の内
軸内給油通路および同通路から上記軸受メタルの
内側へ向けて開口する給油孔を経由して上記軸受
メタルの内周へ供給する潤滑油供給系と、上記船
首側静圧軸受の前端側および上記船尾側静圧軸受
の後端側でそれぞれ上記給油孔から供給された潤
滑油の漏洩を防止すべく上記の外軸と内軸とのす
き間を閉塞する船首側シール機構および船尾側シ
ール機構と、上記船首側静圧軸受の後端側および
上記船尾側静圧軸受の前端側でこれらの静圧軸受
から上記の外軸と内軸とのすき間を経由した潤滑
油を排出すべく上記外軸の管壁に形成された排油
孔を含む潤滑油排出系とをそなえ、上記の船首側
静圧軸受および船尾側静圧軸受の各軸受メタルの
内側からそれぞれ上記の船首側シール機構および
船尾側シール機構へ向けて流出した潤滑油を上記
潤滑油排出系へ案内すべく、上記の船首側静圧軸
受および船尾側静圧軸受における各軸受ブツシユ
に、同軸受ブツシユの一端から他端へ貫通する潤
滑油案内路が形成されたことを特徴としている。
上述の本考案の舶用二重反転プロペラ用軸受潤
滑装置では、潤滑油供給系によつて軸受メタルの
内周へ供給された高圧の潤滑油のうち、上記軸受
メタルの内側からシール機構へ向けて流出したも
のは、軸受ブツシユに形成された潤滑油案内路を
通つて潤滑油排出系へ導かれる。
滑装置では、潤滑油供給系によつて軸受メタルの
内周へ供給された高圧の潤滑油のうち、上記軸受
メタルの内側からシール機構へ向けて流出したも
のは、軸受ブツシユに形成された潤滑油案内路を
通つて潤滑油排出系へ導かれる。
以下、図面により本考案に実施例について説明
すると、第1〜5図は本考案の第1実施例として
の舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示すも
ので、第1図はその縦断面図、第2図はその要部
を拡大して示す縦断面図、第3図はその静圧軸受
部の横断面図、第4図はその軸受ブツシユの横断
面図、第5図はその軸受ブツシユの変形例を示す
横断面図であり、第6図は本考案の第2実施例と
しての舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示
す縦断面図である。
すると、第1〜5図は本考案の第1実施例として
の舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示すも
ので、第1図はその縦断面図、第2図はその要部
を拡大して示す縦断面図、第3図はその静圧軸受
部の横断面図、第4図はその軸受ブツシユの横断
面図、第5図はその軸受ブツシユの変形例を示す
横断面図であり、第6図は本考案の第2実施例と
しての舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示
す縦断面図である。
第1図に示すように、本考案の第1実施例の装
置が適用される舶用二重反転プロペラにおいて
は、前側プロペラ4を後端にそなえた管状の外軸
2が、スタンフレーム16を貫通して配設され、
同スタンフレーム16の内周面と外軸2の外周面
との間に介装された船首側外軸軸受13および船
尾側外軸軸受14により支承されている。これら
の軸受13,14はいずれも通常の船尾管軸受と
して構成される。
置が適用される舶用二重反転プロペラにおいて
は、前側プロペラ4を後端にそなえた管状の外軸
2が、スタンフレーム16を貫通して配設され、
同スタンフレーム16の内周面と外軸2の外周面
との間に介装された船首側外軸軸受13および船
尾側外軸軸受14により支承されている。これら
の軸受13,14はいずれも通常の船尾管軸受と
して構成される。
また、後側プロペラ3を後端にそなえ、内軸内
給油通路21を有する内軸1が、外軸2内を貫通
し同外軸2と同心的に配設され、外軸2の後端部
内周面と内軸1の外周面との間に介装された船尾
側静圧軸受15により支承されるとともに、外軸
2の前端部内周面と内軸1の外周面との間に介装
された船首側静圧軸受12により支承されてい
る。
給油通路21を有する内軸1が、外軸2内を貫通
し同外軸2と同心的に配設され、外軸2の後端部
内周面と内軸1の外周面との間に介装された船尾
側静圧軸受15により支承されるとともに、外軸
2の前端部内周面と内軸1の外周面との間に介装
された船首側静圧軸受12により支承されてい
る。
これらの内軸軸受としての静圧軸受12,15
は、いずれも第2〜4図に示すように、外軸2の
内周に装着された軸受ブツシユ15cと、同軸受
ブツシユ15cの内周に設けられた軸受メタル1
5aとで構成される。
は、いずれも第2〜4図に示すように、外軸2の
内周に装着された軸受ブツシユ15cと、同軸受
ブツシユ15cの内周に設けられた軸受メタル1
5aとで構成される。
そして、内軸1は図示しない反転装置に連結さ
れるとともに、外軸2も外軸継手6および2つ割
れ中空軸5を介し図示しない反転装置に連結され
ており、これらの内軸1と外軸2とは、上記反転
装置を介して図示しない主機に接続され、プロペ
ラ3,4を互いに反対方向に回転駆動しうるよう
になつている。
れるとともに、外軸2も外軸継手6および2つ割
れ中空軸5を介し図示しない反転装置に連結され
ており、これらの内軸1と外軸2とは、上記反転
装置を介して図示しない主機に接続され、プロペ
ラ3,4を互いに反対方向に回転駆動しうるよう
になつている。
一方、外軸用シール装置9および8が、それぞ
れ船外および船内におけるスタンフレーム16と
外軸2とのすき間を閉塞するように設けられると
ともに、内軸用シール装置としての船尾側シール
機構10および船首側シール機構7が、それぞ
れ、船外および船内における内軸軸受12および
15の軸受ブツシユ15cの一端側で、外軸2と
内軸1とのすき間を閉塞するように設けられてお
り、これらのシール機構7,10は、外軸2、内
軸1およびスタンフレーム16それぞれの相対的
な軸方向移動を防止するほか、軸受12,15か
らの潤滑油の漏洩を防止するようになつている。
れ船外および船内におけるスタンフレーム16と
外軸2とのすき間を閉塞するように設けられると
ともに、内軸用シール装置としての船尾側シール
機構10および船首側シール機構7が、それぞ
れ、船外および船内における内軸軸受12および
15の軸受ブツシユ15cの一端側で、外軸2と
内軸1とのすき間を閉塞するように設けられてお
り、これらのシール機構7,10は、外軸2、内
軸1およびスタンフレーム16それぞれの相対的
な軸方向移動を防止するほか、軸受12,15か
らの潤滑油の漏洩を防止するようになつている。
上述のような舶用二重反転プロペラ軸系の軸受
を潤滑するための本考案の第1実施例の装置にお
いては、第1,2図に示すように、内軸1の内部
に形成される内軸内給油通路21は、その船首側
端部において給油管20に接続されるとともに、
内軸用軸受12,15付近において、内軸1に放
射状に多数形成され軸受メタル15aの内周に連
通する給油孔21aに接続されていて、給油管2
0から内軸内給油通路21に流入する潤滑油が、
給油孔21aを通り軸受メタル15aの内周に至
るように、潤滑油供給系がそなえられる。
を潤滑するための本考案の第1実施例の装置にお
いては、第1,2図に示すように、内軸1の内部
に形成される内軸内給油通路21は、その船首側
端部において給油管20に接続されるとともに、
内軸用軸受12,15付近において、内軸1に放
射状に多数形成され軸受メタル15aの内周に連
通する給油孔21aに接続されていて、給油管2
0から内軸内給油通路21に流入する潤滑油が、
給油孔21aを通り軸受メタル15aの内周に至
るように、潤滑油供給系がそなえられる。
また、外軸2には、船首側外軸軸受13と外軸
用シール装置8との間付近(すなわち内軸軸受1
2および15の軸受ブツシユ15cの他端側)に
おいて、同外軸2の内側と外側とを連通し外軸2
と内軸1とのすき間から潤滑油を排出しうる潤滑
油排出系としての排油孔22が形成される。
用シール装置8との間付近(すなわち内軸軸受1
2および15の軸受ブツシユ15cの他端側)に
おいて、同外軸2の内側と外側とを連通し外軸2
と内軸1とのすき間から潤滑油を排出しうる潤滑
油排出系としての排油孔22が形成される。
さらに、外軸軸受13の前後にはそれぞれ排油
管23,30が設けられ、これらの排油管23,
30は、それぞれサイトグラス24,24を介し
高圧油タンク18および潤滑油タンク31に接続
されている。
管23,30が設けられ、これらの排油管23,
30は、それぞれサイトグラス24,24を介し
高圧油タンク18および潤滑油タンク31に接続
されている。
高圧油タンク18は、給油管20に高圧油ポン
プ19を介して接続されており、潤滑油供給系に
おける内軸内給油通路21に潤滑油を供給する。
プ19を介して接続されており、潤滑油供給系に
おける内軸内給油通路21に潤滑油を供給する。
一方、外軸用シール装置9と船尾側外軸軸受1
4との間には、これらのシール装置9および外軸
軸受14の内周面に潤滑油を供給すべく、給油管
34が接続されるとともに、この給油管34は潤
滑油ポンプ33を介し潤滑油タンク31に接続さ
れている。
4との間には、これらのシール装置9および外軸
軸受14の内周面に潤滑油を供給すべく、給油管
34が接続されるとともに、この給油管34は潤
滑油ポンプ33を介し潤滑油タンク31に接続さ
れている。
なお、高圧油タンク18には、オーバーフロー
管32がそなえられ、高圧油タンク18内の潤滑
油が、所定量以上になると、このオーバーフロー
管32から潤滑油タンク31に排出されるように
なつている。
管32がそなえられ、高圧油タンク18内の潤滑
油が、所定量以上になると、このオーバーフロー
管32から潤滑油タンク31に排出されるように
なつている。
ところで、第3,4図に示すように、内軸用軸
受12,15における軸受ブツシユ15cの外周
部には、軸受メタル15aの内側から船首側シー
ル機構7あるいは船尾側シール機構10へ向けて
流出した潤滑油を潤滑油排出系としての排油孔2
2側へ案内するために、潤滑油案内路としての排
油溝15bが複数形成されている。
受12,15における軸受ブツシユ15cの外周
部には、軸受メタル15aの内側から船首側シー
ル機構7あるいは船尾側シール機構10へ向けて
流出した潤滑油を潤滑油排出系としての排油孔2
2側へ案内するために、潤滑油案内路としての排
油溝15bが複数形成されている。
これらの排油溝15bは、軸受ブツシユ15c
が外軸2への圧入に耐えうるだけの接触面積を有
する一方で、潤滑油の排出を十分に行なえるだけ
の通過面積を持つように、軸受ブツシユ15cの
軸方向に形成される。
が外軸2への圧入に耐えうるだけの接触面積を有
する一方で、潤滑油の排出を十分に行なえるだけ
の通過面積を持つように、軸受ブツシユ15cの
軸方向に形成される。
なお、潤滑油案内路を、第5図に示すように、
軸受ブツシユ15cの壁部内の排油孔15dとし
て形成してもよい。
軸受ブツシユ15cの壁部内の排油孔15dとし
て形成してもよい。
また、第1図中の符号11はロープガード、1
7は機関室の後部隔壁、29は空気抜き管を示し
ている。
7は機関室の後部隔壁、29は空気抜き管を示し
ている。
本考案の第1実施例としての舶用二重反転プロ
ペラ用軸受潤滑装置は上述のごとく構成されてい
るので、高圧油タンク18に貯蔵される潤滑油
が、高圧油ポンプ19により加圧されて送り出さ
れ、給油管20に送給される。
ペラ用軸受潤滑装置は上述のごとく構成されてい
るので、高圧油タンク18に貯蔵される潤滑油
が、高圧油ポンプ19により加圧されて送り出さ
れ、給油管20に送給される。
このようにして、給油管20に送給された高圧
の潤滑油は、内軸1の内軸内給油通路21を船首
部から船尾部へ向かつて流れ、多数の給油孔21
aから内軸用軸受12,15の軸受メタル15a
の内周へ流出し、これらの軸受12,15を潤滑
する。
の潤滑油は、内軸1の内軸内給油通路21を船首
部から船尾部へ向かつて流れ、多数の給油孔21
aから内軸用軸受12,15の軸受メタル15a
の内周へ流出し、これらの軸受12,15を潤滑
する。
そして、内軸軸受12,15の軸受メタル15
aの内周に供給された高圧の潤滑油は、これらの
内軸軸受12,15を潤滑した後、各軸受ブツシ
ユ15cの一端側における船首側シール機構7お
よび船尾側シール機構10へ向けて流出するもの
と、軸受ブツシユ15cの他端側へ流出するもの
とに分かれる。
aの内周に供給された高圧の潤滑油は、これらの
内軸軸受12,15を潤滑した後、各軸受ブツシ
ユ15cの一端側における船首側シール機構7お
よび船尾側シール機構10へ向けて流出するもの
と、軸受ブツシユ15cの他端側へ流出するもの
とに分かれる。
ここで、後者の軸受ブツシユ15cの他端側へ
流出した潤滑油は、外軸2と内軸1とのすき間を
通つて、外軸2に形成された排油孔22から外軸
2の外側へ排出される。
流出した潤滑油は、外軸2と内軸1とのすき間を
通つて、外軸2に形成された排油孔22から外軸
2の外側へ排出される。
また、前者のシール機構7,10へ流出した潤
滑油は、同シール機構7,10を潤滑した後、軸
受ブツシユ15cの外周部に形成された排油溝1
5bを通つて、軸受ブツシユ15cの他端側へ案
内されるので、この潤滑油も、後者の潤滑油とと
もに排油孔22から外軸2の外側へ排出されるよ
うになる。
滑油は、同シール機構7,10を潤滑した後、軸
受ブツシユ15cの外周部に形成された排油溝1
5bを通つて、軸受ブツシユ15cの他端側へ案
内されるので、この潤滑油も、後者の潤滑油とと
もに排油孔22から外軸2の外側へ排出されるよ
うになる。
なお、軸受ブツシユ15cの一端側から他端側
への排油は両側の圧力差(約0.2〜0.3Kg/cm2)に
より行なわれるため、排出すべき潤滑油量と内軸
用軸受12,15の寸法とをもとに、排油溝15
b(または排油孔15d)の形状や本数が決定さ
れる。
への排油は両側の圧力差(約0.2〜0.3Kg/cm2)に
より行なわれるため、排出すべき潤滑油量と内軸
用軸受12,15の寸法とをもとに、排油溝15
b(または排油孔15d)の形状や本数が決定さ
れる。
上述のようにして外軸2と内軸1とのすき間か
ら外軸2の外側に排出された潤滑油は、外軸用シ
ール装置8および外軸軸受13を潤滑した後、排
油管23を通じて高圧油タンク18へ排出され
る。
ら外軸2の外側に排出された潤滑油は、外軸用シ
ール装置8および外軸軸受13を潤滑した後、排
油管23を通じて高圧油タンク18へ排出され
る。
一方、潤滑油タンク31に貯蔵された潤滑油
は、潤滑油ポンプ33により加圧されて給油管3
4に送給され、この給油管34から外軸用シール
装置9および船尾側外軸軸受14に供給される。
は、潤滑油ポンプ33により加圧されて給油管3
4に送給され、この給油管34から外軸用シール
装置9および船尾側外軸軸受14に供給される。
これらのシール装置9および外軸軸受14の潤
滑を行なつた潤滑油は、外軸2の外周面に沿つて
船首側へ流れ船首側外軸軸受13を潤滑した後、
排油管30から潤滑油タンク31に排出される。
滑を行なつた潤滑油は、外軸2の外周面に沿つて
船首側へ流れ船首側外軸軸受13を潤滑した後、
排油管30から潤滑油タンク31に排出される。
このように、本考案の第1実施例としての舶用
二重反転プロペラ用軸受潤滑装置によれば、高圧
の潤滑油の排出が確実に行なわれるので、内軸用
軸受12,15として静圧軸受を、シール機構
7,10の損傷を招くことなく採用できるように
なり、内軸用軸受12,15において、常に(低
速回転時においても)片当たり角、軸受荷重に関
係なく、油膜を形成することが可能となる。
二重反転プロペラ用軸受潤滑装置によれば、高圧
の潤滑油の排出が確実に行なわれるので、内軸用
軸受12,15として静圧軸受を、シール機構
7,10の損傷を招くことなく採用できるように
なり、内軸用軸受12,15において、常に(低
速回転時においても)片当たり角、軸受荷重に関
係なく、油膜を形成することが可能となる。
したがつて、従来、動圧型すべく軸受を採用し
た場合に問題となつていた、片当たり等による焼
き付けを確実に防止でき、二重反転プロペラの軸
系における潤滑性能が向上する。
た場合に問題となつていた、片当たり等による焼
き付けを確実に防止でき、二重反転プロペラの軸
系における潤滑性能が向上する。
また、内軸1の軸径をルール径以下に抑えるこ
とができるため、二重反転プロペラ軸系全体を、
容易にかつ低コストでコンパクトに構成でき、プ
ロペラ性能の向上にも寄与しうる。
とができるため、二重反転プロペラ軸系全体を、
容易にかつ低コストでコンパクトに構成でき、プ
ロペラ性能の向上にも寄与しうる。
次に、本考案の第2実施例としての舶用二重反
転プロペラ用軸受潤滑装置について説明すると、
第6図に示すように、この第2実施例も第1実施
例とほぼ同様に構成されているが、第2実施例で
は、船尾側外軸軸受14′として静圧軸受が用い
られており、第1実施例において船尾側外軸軸受
(船尾管軸受)14に潤滑油を送給するためにそ
なえられた潤滑油タンク31、潤滑油ポンプ3
3、給油管34等は削除されるとともに、排油管
30も削除されている。
転プロペラ用軸受潤滑装置について説明すると、
第6図に示すように、この第2実施例も第1実施
例とほぼ同様に構成されているが、第2実施例で
は、船尾側外軸軸受14′として静圧軸受が用い
られており、第1実施例において船尾側外軸軸受
(船尾管軸受)14に潤滑油を送給するためにそ
なえられた潤滑油タンク31、潤滑油ポンプ3
3、給油管34等は削除されるとともに、排油管
30も削除されている。
そして、船尾側外軸軸受(静圧軸受)14′の
中央部には、同外軸軸受14′の内周面と外軸2
の外周面との間に高圧の潤滑油を供給すべく、給
油管26が接続されるとともに、この給油管26
はオリフイス25および高圧油ポンプ19を介し
高圧油タンク18に接続されている。
中央部には、同外軸軸受14′の内周面と外軸2
の外周面との間に高圧の潤滑油を供給すべく、給
油管26が接続されるとともに、この給油管26
はオリフイス25および高圧油ポンプ19を介し
高圧油タンク18に接続されている。
また、外軸用シール装置9と船尾側外軸軸受
(静圧軸受)14′との間の位置において、スタン
フレーム16には、排油管27が開口して形成さ
れていて、この排油管27は流量計28およびサ
イトグラス24を介し排油管23に合流し高圧油
タンク18に接続される。
(静圧軸受)14′との間の位置において、スタン
フレーム16には、排油管27が開口して形成さ
れていて、この排油管27は流量計28およびサ
イトグラス24を介し排油管23に合流し高圧油
タンク18に接続される。
上述の構成により、この第2実施例において
は、内軸軸受12,15における潤滑は第1実施
例と全く同様に行なわれる一方、高圧油タンク1
8から高圧油ポンプ19により加圧され給油管2
6に送給された高圧の潤滑油のうちの一部は、外
軸軸受(静圧軸受)14′の潤滑を行なつた後、
外軸2の外周面に沿つて船首側へ流れ、船首側外
軸軸受13を潤滑してから、排油管23から高圧
油タンク18に排出される。また、上記高圧の潤
滑油のうち、外軸2の外周面に沿つて船尾側へ流
れたものは、外軸用シール装置9を潤滑した後、
排油管27から高圧油タンク18へ排出される。
は、内軸軸受12,15における潤滑は第1実施
例と全く同様に行なわれる一方、高圧油タンク1
8から高圧油ポンプ19により加圧され給油管2
6に送給された高圧の潤滑油のうちの一部は、外
軸軸受(静圧軸受)14′の潤滑を行なつた後、
外軸2の外周面に沿つて船首側へ流れ、船首側外
軸軸受13を潤滑してから、排油管23から高圧
油タンク18に排出される。また、上記高圧の潤
滑油のうち、外軸2の外周面に沿つて船尾側へ流
れたものは、外軸用シール装置9を潤滑した後、
排油管27から高圧油タンク18へ排出される。
このようにして、本考案の第2実施例でも、第
1実施例と同様の作用効果が得られるのである。
1実施例と同様の作用効果が得られるのである。
以上詳述したように、本考案の舶用二重反転プ
ロペラ用軸受潤滑装置によれば、船尾に設けられ
た二重反転プロペラ軸系において、管状の外軸
と、同外軸の両端部の内周にそれぞれ装着された
軸受ブツシユと同軸受ブツシユの内周に設けられ
た軸受メタルとからなる船首側静圧軸受および船
尾側静圧軸受と、これらの静圧軸受により支承さ
れる内軸とをそなえるとともに、高圧の潤滑油を
上記内軸の内部の内軸内給油通路および同通路か
ら上記軸受メタルの内側へ向けて開口する給油孔
を経由して上記軸受メタルの内周へ供給する潤滑
油供給系と、上記船首側静圧軸受の前端側および
上記船尾側静圧軸受の後端側でそれぞれ上記給油
孔から供給された潤滑油の漏洩を防止すべく上記
の外軸と内軸とのすき間を閉塞する船首側シール
機構および船尾側シール機構と、上記船首側静圧
軸受の後端側および上記船尾側静圧軸受の前端側
でこられの静圧軸受から上記の外軸と内軸とのす
き間を経由した潤滑油を排出すべく上記外軸の管
壁に形成された排油孔を含む潤滑油排出系とをそ
なえ、上記の船首側静圧軸受および船尾側静圧軸
受の各軸受メタルの内側からそれぞれ上記の船首
側シール機構および船尾側シール機構へ向けて流
出した潤滑油を上記潤滑油排出系へ案内すべく、
上記の船首側静圧軸受および船尾側静圧軸受にお
ける各軸受ブツシユに、同軸受ブツシユの一端か
ら他端へ貫通する潤滑油案内路が形成されるとい
う簡素な構成で、高圧の潤滑油を外軸と内軸との
すき間から確実に排出できるので、静圧用軸受
を、シール機構の損傷を招くことなく採用でき、
片当たり等による焼き付けが防止されて、二重反
転プロペラ軸系における潤滑性能が大幅に向上す
るのである。また、静圧軸受の採用により、内軸
の軸径をルール径以下に抑えることができるた
め、二重反転プロペラ軸系全体を、容易にかつ低
コストでコンパクトに構成できるようになり、プ
ロペラ性能が大幅に向上する利点もある。
ロペラ用軸受潤滑装置によれば、船尾に設けられ
た二重反転プロペラ軸系において、管状の外軸
と、同外軸の両端部の内周にそれぞれ装着された
軸受ブツシユと同軸受ブツシユの内周に設けられ
た軸受メタルとからなる船首側静圧軸受および船
尾側静圧軸受と、これらの静圧軸受により支承さ
れる内軸とをそなえるとともに、高圧の潤滑油を
上記内軸の内部の内軸内給油通路および同通路か
ら上記軸受メタルの内側へ向けて開口する給油孔
を経由して上記軸受メタルの内周へ供給する潤滑
油供給系と、上記船首側静圧軸受の前端側および
上記船尾側静圧軸受の後端側でそれぞれ上記給油
孔から供給された潤滑油の漏洩を防止すべく上記
の外軸と内軸とのすき間を閉塞する船首側シール
機構および船尾側シール機構と、上記船首側静圧
軸受の後端側および上記船尾側静圧軸受の前端側
でこられの静圧軸受から上記の外軸と内軸とのす
き間を経由した潤滑油を排出すべく上記外軸の管
壁に形成された排油孔を含む潤滑油排出系とをそ
なえ、上記の船首側静圧軸受および船尾側静圧軸
受の各軸受メタルの内側からそれぞれ上記の船首
側シール機構および船尾側シール機構へ向けて流
出した潤滑油を上記潤滑油排出系へ案内すべく、
上記の船首側静圧軸受および船尾側静圧軸受にお
ける各軸受ブツシユに、同軸受ブツシユの一端か
ら他端へ貫通する潤滑油案内路が形成されるとい
う簡素な構成で、高圧の潤滑油を外軸と内軸との
すき間から確実に排出できるので、静圧用軸受
を、シール機構の損傷を招くことなく採用でき、
片当たり等による焼き付けが防止されて、二重反
転プロペラ軸系における潤滑性能が大幅に向上す
るのである。また、静圧軸受の採用により、内軸
の軸径をルール径以下に抑えることができるた
め、二重反転プロペラ軸系全体を、容易にかつ低
コストでコンパクトに構成できるようになり、プ
ロペラ性能が大幅に向上する利点もある。
第1〜5図は本考案の第1実施例としての舶用
二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示すもので、
第1図はその縦断面図、第2図はその要部を拡大
して示す縦断面図、第3図はその静圧軸受部の横
断面図、第4図はその軸受ブツシユの横断面図、
第5図はその軸受ブツシユの変形例を示す横断面
図であり、第6図は本考案の第2実施例としての
舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示す縦断
面図であり、第7図は動圧型すべり軸受による従
来の舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示す
縦断面図であり、第8図は静圧軸受による従来の
舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置の要部を示
す横断面図である。 1……内軸、2……外軸、3……後側プロペ
ラ、4……前側プロペラ、5……2つ割れ中空
軸、6……外軸継手、7……船首側シール機構、
8,9……外軸用シール装置、10……船尾側シ
ール機構、11……ロープガード、12……船首
側静圧軸受、13……船首側外軸軸受(船尾管軸
受)、14……船尾側外軸軸受(船尾管軸受)、1
4′……船尾側外軸軸受(静圧軸受)、15……船
尾側静圧軸受、15a……軸受メタル、15b…
…潤滑油案内路としての排油溝、15c……軸受
ブツシユ、15d……潤滑油案内路としての排油
孔、16……スタンフレーム、17……機関室の
後部隔壁、18……高圧油タンク、19……高圧
油ポンプ、20……給油管、21……内軸内給油
通路、21a……給油孔、22……潤滑油排出系
としての排油孔、23……排油管、24……サイ
トグラス、25……オリフイス、26……給油
管、27……排油管、28……流量計、29……
空気抜き管、30……排油管、31……潤滑油タ
ンク、32……オーバーフロー管、33……潤滑
油ポンプ、34……給油管。
二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示すもので、
第1図はその縦断面図、第2図はその要部を拡大
して示す縦断面図、第3図はその静圧軸受部の横
断面図、第4図はその軸受ブツシユの横断面図、
第5図はその軸受ブツシユの変形例を示す横断面
図であり、第6図は本考案の第2実施例としての
舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示す縦断
面図であり、第7図は動圧型すべり軸受による従
来の舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置を示す
縦断面図であり、第8図は静圧軸受による従来の
舶用二重反転プロペラ用軸受潤滑装置の要部を示
す横断面図である。 1……内軸、2……外軸、3……後側プロペ
ラ、4……前側プロペラ、5……2つ割れ中空
軸、6……外軸継手、7……船首側シール機構、
8,9……外軸用シール装置、10……船尾側シ
ール機構、11……ロープガード、12……船首
側静圧軸受、13……船首側外軸軸受(船尾管軸
受)、14……船尾側外軸軸受(船尾管軸受)、1
4′……船尾側外軸軸受(静圧軸受)、15……船
尾側静圧軸受、15a……軸受メタル、15b…
…潤滑油案内路としての排油溝、15c……軸受
ブツシユ、15d……潤滑油案内路としての排油
孔、16……スタンフレーム、17……機関室の
後部隔壁、18……高圧油タンク、19……高圧
油ポンプ、20……給油管、21……内軸内給油
通路、21a……給油孔、22……潤滑油排出系
としての排油孔、23……排油管、24……サイ
トグラス、25……オリフイス、26……給油
管、27……排油管、28……流量計、29……
空気抜き管、30……排油管、31……潤滑油タ
ンク、32……オーバーフロー管、33……潤滑
油ポンプ、34……給油管。
Claims (1)
- 船尾に設けられた二重反転プロペラ軸系におい
て、管状の外軸と、同外軸の両端部の内周にそれ
ぞれ装着された軸受ブツシユと同軸受ブツシユの
内周に設けられた軸受メタルとからなる船首側静
圧軸受および船尾側静圧軸受と、これらの静圧軸
受により支承される内軸とをそなえるとともに、
高圧の潤滑油を上記内軸の内部の内軸内給油通路
および同通路から上記軸受メタルの内側へ向けて
開口する給油孔を経由して上記軸受メタルの内周
へ供給する潤滑油供給系と、上記船首側静圧軸受
の前端側および上記船尾側静圧軸受の後端側でそ
れぞれ上記給油孔から供給された潤滑油の漏洩を
防止すべく上記の外軸と内軸とのすき間を閉塞す
る船首側シール機構および船尾側シール機構と、
上記船首側静圧軸受の後端側および上記船尾側静
圧軸受の前端側でこれらの静圧軸受から上記の外
軸と内軸とのすき間を経由した潤滑油を排出すべ
く上記外軸の管壁に形成された排油孔を含む潤滑
油排出系とをそなえ、上記の船首側静圧軸受およ
び船尾側静圧軸受の各軸受メタルの内側からそれ
ぞれ上記の船首側シール機構および船尾側シール
機構へ向けて流出した潤滑油を上記潤滑油排出系
へ案内すべく、上記の船首側静圧軸受および船尾
側静圧軸受における各軸受ブツシユに、同軸受ブ
ツシユの一端から他端へ貫通する潤滑油案内路が
形成されたことを特徴とする、舶用二重反転プロ
ペラ用軸受潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1353986U JPH0523437Y2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1353986U JPH0523437Y2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62125695U JPS62125695U (ja) | 1987-08-10 |
JPH0523437Y2 true JPH0523437Y2 (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=30802690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1353986U Expired - Lifetime JPH0523437Y2 (ja) | 1986-01-31 | 1986-01-31 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0523437Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-01-31 JP JP1353986U patent/JPH0523437Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62125695U (ja) | 1987-08-10 |
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