JPH0523189B2 - - Google Patents
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- JPH0523189B2 JPH0523189B2 JP11990186A JP11990186A JPH0523189B2 JP H0523189 B2 JPH0523189 B2 JP H0523189B2 JP 11990186 A JP11990186 A JP 11990186A JP 11990186 A JP11990186 A JP 11990186A JP H0523189 B2 JPH0523189 B2 JP H0523189B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh roll
- base material
- mesh
- hard layer
- hard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N7/00—Shells for rollers of printing machines
- B41N7/06—Shells for rollers of printing machines for inking rollers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N2207/00—Location or type of the layers in shells for rollers of printing machines
- B41N2207/02—Top layers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41N—PRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
- B41N2207/00—Location or type of the layers in shells for rollers of printing machines
- B41N2207/10—Location or type of the layers in shells for rollers of printing machines characterised by inorganic compounds, e.g. pigments
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この発明は、メツシユロールおよびメツシユロ
ールの製造方法に係る。詳細には、平版印刷用の
メツシユロールおよび平版印刷用メツシユロール
の製造方法に係る。
ールの製造方法に係る。詳細には、平版印刷用の
メツシユロールおよび平版印刷用メツシユロール
の製造方法に係る。
(ロ) 従来の技術
平版印刷機に使用するメツシユロールは、一般
にインキ親和性、疎水性を有する銅、銅合金等か
らなり、その表面には微細なセルである凹部が多
数形成され、セル形成部以外の凸部と組合わせて
表面を形成している。そして、メツシユロールは
平版印刷機において次のような作用をおこなう。
即ち、インキパン内に貯留されたインキは、フア
ウンテンロールによつて取り出され、つぎにフア
ウンテンロール表面からメツシユロールに供給さ
れ、メツシユロール表面のインキはドクターブレ
ードにより掻き取られる。
にインキ親和性、疎水性を有する銅、銅合金等か
らなり、その表面には微細なセルである凹部が多
数形成され、セル形成部以外の凸部と組合わせて
表面を形成している。そして、メツシユロールは
平版印刷機において次のような作用をおこなう。
即ち、インキパン内に貯留されたインキは、フア
ウンテンロールによつて取り出され、つぎにフア
ウンテンロール表面からメツシユロールに供給さ
れ、メツシユロール表面のインキはドクターブレ
ードにより掻き取られる。
そのため、メツシユロール表面に形成された微
細な凹部であるセルに、インキは残る。残つたイ
ンキは、フオームロール、版胴へと供給される
(参照特開昭58−42463「オフセツト印刷用メツシ
ユロール」、同58−56855「オフセツト印刷用メツ
シユロール」、同58−56856「オフセツト印刷用メ
ツシユロール」、同59−204558「平版印刷用メツシ
ユロール」)。
細な凹部であるセルに、インキは残る。残つたイ
ンキは、フオームロール、版胴へと供給される
(参照特開昭58−42463「オフセツト印刷用メツシ
ユロール」、同58−56855「オフセツト印刷用メツ
シユロール」、同58−56856「オフセツト印刷用メ
ツシユロール」、同59−204558「平版印刷用メツシ
ユロール」)。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点
メツシユロールは、常にドクターブレードによ
つてインキを掻き取る作用に耐えるため耐摩耗性
が必要となる。同時に、インキをロールからロー
ルへと供給させるためインキ親和性も要求され
る。更に、インキ付ローラからメツシユロールに
逆流する余剰水によるインキの乗りの劣化を避け
るため疎水性も要求される。
つてインキを掻き取る作用に耐えるため耐摩耗性
が必要となる。同時に、インキをロールからロー
ルへと供給させるためインキ親和性も要求され
る。更に、インキ付ローラからメツシユロールに
逆流する余剰水によるインキの乗りの劣化を避け
るため疎水性も要求される。
そのため、耐摩耗性を向上する目的で、メツシ
ユロール周面に耐摩耗性の強い物質でメツキを施
したり(特開昭58−42463)、窒化処理等による硬
質層を周面に設けたり(特開昭59−204558)する
ことが知られている。
ユロール周面に耐摩耗性の強い物質でメツキを施
したり(特開昭58−42463)、窒化処理等による硬
質層を周面に設けたり(特開昭59−204558)する
ことが知られている。
他方インキとの親和性を向上する目的では、メ
ツシユロール周面にポーラス層を形成すること等
が知られている(特開昭58−56855)。発明者はさ
らに耐摩耗性を向上する手段としてメツシユロー
ル全周面にセラミツクス等、超硬質物質をコーテ
イングすることを提案した。ついで、セラミツク
ス層の表面には、一様にインキ親和性の物質、例
えば銅をメツキし、メツシユロールのドクターブ
レードとの接触面を印刷稼動によるドクターブレ
ードの擦圧により、あるいは回転砥石により研摩
するメツシユロールを提案した。その結果、この
メツシユロールのドクターブレードとの接触表面
は、セラミツクス質と、銅質とが、緻密に混在し
た平滑面となるため、セラミツクスによる耐摩耗
性と、銅質によるインキ親和性を有する優れたメ
ツシユロールが得られる。
ツシユロール周面にポーラス層を形成すること等
が知られている(特開昭58−56855)。発明者はさ
らに耐摩耗性を向上する手段としてメツシユロー
ル全周面にセラミツクス等、超硬質物質をコーテ
イングすることを提案した。ついで、セラミツク
ス層の表面には、一様にインキ親和性の物質、例
えば銅をメツキし、メツシユロールのドクターブ
レードとの接触面を印刷稼動によるドクターブレ
ードの擦圧により、あるいは回転砥石により研摩
するメツシユロールを提案した。その結果、この
メツシユロールのドクターブレードとの接触表面
は、セラミツクス質と、銅質とが、緻密に混在し
た平滑面となるため、セラミツクスによる耐摩耗
性と、銅質によるインキ親和性を有する優れたメ
ツシユロールが得られる。
しかしながら、このメツシユロールは長期間使
用すると、ドクターブレードの擦圧によりメツシ
ユロール表面が摩耗するが、この摩耗は、摩耗し
やすく、また表面側に存在する銅の方が、セラミ
ツクスより多く進行する。そのため、長時間使用
するとメツシユロール表面に占めるセラミツクス
の面積の割合の方が銅の割合より多くなり、メツ
シユロールのインキ親和性、疎水性が低下する問
題点を有した。
用すると、ドクターブレードの擦圧によりメツシ
ユロール表面が摩耗するが、この摩耗は、摩耗し
やすく、また表面側に存在する銅の方が、セラミ
ツクスより多く進行する。そのため、長時間使用
するとメツシユロール表面に占めるセラミツクス
の面積の割合の方が銅の割合より多くなり、メツ
シユロールのインキ親和性、疎水性が低下する問
題点を有した。
(ニ) 問題点を解決するための手段
この発明は
母材がインキ親和性かつ疎水性を有する素材か
らなるとともに周面に凹部および凸部を形成する
メツシユロールにおいて、メツシユロール凸部の
表面中央部は、前記メツシユロール母材が露出し
てなり、メツシユロール凸部の表面におけるメツ
シユロール凹部との境界部は、メツシユロール母
材の凹部表面を覆つて設けたメツシユロール母材
よりも耐摩耗性の高い硬質層の端面で形成するこ
とを特徴とするメツシユロール、 および、 周面に凹部および凸部を形成し、かつインキ親
和性および疎水性素材からなるメツシユロール母
材表面に、メツシユロール母材より耐摩耗性の素
材からなる硬質層を形成し、ついでメツシユロー
ル母材の凸部表面が露出するまでメツシユロール
凸部表面から硬質層を除去することを特徴とする
メツシユロールの製造方法、 を提供することで従来の問題点を解決し、インキ
親和性、疎水性、耐摩耗性に優れたメツシユロー
ルを提供する。
らなるとともに周面に凹部および凸部を形成する
メツシユロールにおいて、メツシユロール凸部の
表面中央部は、前記メツシユロール母材が露出し
てなり、メツシユロール凸部の表面におけるメツ
シユロール凹部との境界部は、メツシユロール母
材の凹部表面を覆つて設けたメツシユロール母材
よりも耐摩耗性の高い硬質層の端面で形成するこ
とを特徴とするメツシユロール、 および、 周面に凹部および凸部を形成し、かつインキ親
和性および疎水性素材からなるメツシユロール母
材表面に、メツシユロール母材より耐摩耗性の素
材からなる硬質層を形成し、ついでメツシユロー
ル母材の凸部表面が露出するまでメツシユロール
凸部表面から硬質層を除去することを特徴とする
メツシユロールの製造方法、 を提供することで従来の問題点を解決し、インキ
親和性、疎水性、耐摩耗性に優れたメツシユロー
ルを提供する。
(ホ) 作用
周面に凹部および凸部を形成し、かつインキ親
和性および疎水性素材からなるメツシユロール母
材表面に、メツシユロール母材より耐摩耗性の素
材からなる硬質層を形成し、ついでメツシユロー
ル母材の凸部表面が露出するまでメツシユロール
凸部表面から硬質層を除去する。
和性および疎水性素材からなるメツシユロール母
材表面に、メツシユロール母材より耐摩耗性の素
材からなる硬質層を形成し、ついでメツシユロー
ル母材の凸部表面が露出するまでメツシユロール
凸部表面から硬質層を除去する。
すると、メツシユロール凸部の表面中央部は、
前記メツシユロールの母材であるインキ親和性か
つ疎水性を有する素材が露出してなり、メツシユ
ロール凸部の表面におけるメツシユロール凹部と
の境界部は、メツシユロール母材の凹部表面を覆
つて設けたメツシユロール母材よりも耐摩耗性の
高い硬質層の端面で形成するメツシユロールが得
られる。
前記メツシユロールの母材であるインキ親和性か
つ疎水性を有する素材が露出してなり、メツシユ
ロール凸部の表面におけるメツシユロール凹部と
の境界部は、メツシユロール母材の凹部表面を覆
つて設けたメツシユロール母材よりも耐摩耗性の
高い硬質層の端面で形成するメツシユロールが得
られる。
このメツシユロールを平版印刷機に装着して稼
動すると、メツシユロール凸部表面中央部は、イ
ンキ親和性から疎水性からなるため、隣接するロ
ーラへのインキの供給が円滑となり、またインキ
付ロールから逆流する余剰水に対しては疎水性を
有するためインキの乗りの劣化も防止可能とな
る。
動すると、メツシユロール凸部表面中央部は、イ
ンキ親和性から疎水性からなるため、隣接するロ
ーラへのインキの供給が円滑となり、またインキ
付ロールから逆流する余剰水に対しては疎水性を
有するためインキの乗りの劣化も防止可能とな
る。
一方、メツシユロール凸部表面の、メツシユロ
ール凹部との境界部は、メツシユロール母材より
硬質の素材からなるとともにメツシユロール母材
の凹部上に形成する硬質層の端面で形成してい
る。
ール凹部との境界部は、メツシユロール母材より
硬質の素材からなるとともにメツシユロール母材
の凹部上に形成する硬質層の端面で形成してい
る。
そのため、ドクターブレードとの圧接に対する
メツシユロール凸部の耐摩耗性は、硬質層の端面
が負担し、メツシユロール母材からなるメツシユ
ロール凸部表面部分の摩耗は防止される。
メツシユロール凸部の耐摩耗性は、硬質層の端面
が負担し、メツシユロール母材からなるメツシユ
ロール凸部表面部分の摩耗は防止される。
しかも、メツシユロール凸部に限れば、インキ
親和性および疎水性を有するメツシユロール母材
凸部と耐摩耗性を有する硬質層とは、メツシユロ
ール軸心方向から周面方向へほぼ平行に形成され
ている。そしてドクターブレードによる摩耗は、
周面側から生ずるのであるから、仮に、メツシユ
ロール凸部表面中メツシユロール母材からなる部
分のみの摩耗が微少に先行したとしても、わずか
に摩耗するとドクターブレードは硬質層端面との
み接触することとなり、ドクターブレードが再度
メツシユロール母材凸部表面と接触するほど硬質
層が摩耗するまで、更に、メツシユロール母材か
らなる凸部表面部分が摩耗することは防止され
る。
親和性および疎水性を有するメツシユロール母材
凸部と耐摩耗性を有する硬質層とは、メツシユロ
ール軸心方向から周面方向へほぼ平行に形成され
ている。そしてドクターブレードによる摩耗は、
周面側から生ずるのであるから、仮に、メツシユ
ロール凸部表面中メツシユロール母材からなる部
分のみの摩耗が微少に先行したとしても、わずか
に摩耗するとドクターブレードは硬質層端面との
み接触することとなり、ドクターブレードが再度
メツシユロール母材凸部表面と接触するほど硬質
層が摩耗するまで、更に、メツシユロール母材か
らなる凸部表面部分が摩耗することは防止され
る。
すなわち、メツシユロール凸部表面はほとんど
均一に摩耗していく。しかも長時間使用によるメ
ツシユロール凸部表面の摩耗は、メツシユロール
母材凸部表面および硬質層端面を順次摩耗してい
くこととなるため、メツシユロール凸部表面に占
めるインキ親和性を有する母材凸部表面と、耐摩
耗性を有する硬質層端面との割合には大きな変化
は生じない。
均一に摩耗していく。しかも長時間使用によるメ
ツシユロール凸部表面の摩耗は、メツシユロール
母材凸部表面および硬質層端面を順次摩耗してい
くこととなるため、メツシユロール凸部表面に占
めるインキ親和性を有する母材凸部表面と、耐摩
耗性を有する硬質層端面との割合には大きな変化
は生じない。
(ヘ) 実施例
この発明の実施例に係るメツシユロールの製造
過程を表わす第1図、メツシユロールの一部拡大
断面を表わす第2図、同表面一部拡大を表わす第
3図、他の実施例の一部拡大断面を表わす第4図
にしたがつて説明する。
過程を表わす第1図、メツシユロールの一部拡大
断面を表わす第2図、同表面一部拡大を表わす第
3図、他の実施例の一部拡大断面を表わす第4図
にしたがつて説明する。
1はメツシユロール母材である。メツシユロー
ル母材1は円柱状からなり、銅、あるいは銅合金
あるいはこれらと同等のインキ親和性、および疎
水性を有する素材からなる。
ル母材1は円柱状からなり、銅、あるいは銅合金
あるいはこれらと同等のインキ親和性、および疎
水性を有する素材からなる。
メツシユロール母材1周面には、第1図に示す
ように、多数のメツシユロール母材凹部2を形成
し、メツシユロール母材凸部3と組合わせて、メ
ツシユロール母材1の周面を形成する。メツシユ
ロール母材1周面にはセラミツクス等、メツシユ
ロール母材1より硬質の素材を5〜20μ厚でコー
テイングする、あるいは窒化チタン、炭化チタ
ン、硬質クロム、ニツケルコンポジツト等、メツ
シユロール母材よりも硬質の素材を5〜20μ厚で
メツキして、硬質層を形成する。メツシユロール
母材1が軟質の銅からなるときはメツシユロール
母材1へのセラミツクスコーテイングの付着強度
を上げるため、メツシユロール母材1表面にニツ
ケル等の硬質材の下地メツキを施してもよい。
ように、多数のメツシユロール母材凹部2を形成
し、メツシユロール母材凸部3と組合わせて、メ
ツシユロール母材1の周面を形成する。メツシユ
ロール母材1周面にはセラミツクス等、メツシユ
ロール母材1より硬質の素材を5〜20μ厚でコー
テイングする、あるいは窒化チタン、炭化チタ
ン、硬質クロム、ニツケルコンポジツト等、メツ
シユロール母材よりも硬質の素材を5〜20μ厚で
メツキして、硬質層を形成する。メツシユロール
母材1が軟質の銅からなるときはメツシユロール
母材1へのセラミツクスコーテイングの付着強度
を上げるため、メツシユロール母材1表面にニツ
ケル等の硬質材の下地メツキを施してもよい。
メツシユロール母材凹部2表面にコーテイング
あるいはメツキした、セラミツクスあるいは、窒
化チタン、炭化チタン、硬質クロム、ニツケルコ
ンポジツト等からなる硬質層表面のインキ親和
性、疏水性を更に向上させたいときは、硬質層4
表面に更に、銅、銅合金で5μ〜20μコーテイング
またはメツキを施す。
あるいはメツキした、セラミツクスあるいは、窒
化チタン、炭化チタン、硬質クロム、ニツケルコ
ンポジツト等からなる硬質層表面のインキ親和
性、疏水性を更に向上させたいときは、硬質層4
表面に更に、銅、銅合金で5μ〜20μコーテイング
またはメツキを施す。
ついで第2図に示すように、メツシユロール表
面を、メツシユロール凸部5の中央部で、メツシ
ユロール母材1が露出するまで砥石等で研摩す
る。すると、第3図に示すように、メツシユロー
ル凸部5表面の中央部では、メツシユロール母材
1が露出するが、メツシユロール凸部5表面のメ
ツシユロール凹部6との境界部7では、硬質層4
の端面が露出する。硬質層4上に、銅、銅合金等
でコーテイングまたはメツキした場合は、更に第
4図に示すように、銅、銅合金等のコーテイング
またはメツキ層8の端面も露出する。第2図に示
す実施例表面は、第3図に一部拡大を示すような
構造からなる。すなわち、メツシユロール表面に
は、メツシユロール母材1表面に多数彫刻されか
つ、その表面を硬質層4、または硬質層4および
コーテイングまたはメツキ層8で被覆されたメツ
シユロール凹部6と、中央部はメツシユロール母
材凸部3表面からなり、メツシユロール凹部6と
の境界部7は、硬質層4の端面、または硬質層4
の端面およびコーテイングまたはメツキ層8の端
面からなるメツシユロール凸部5とからなる。
面を、メツシユロール凸部5の中央部で、メツシ
ユロール母材1が露出するまで砥石等で研摩す
る。すると、第3図に示すように、メツシユロー
ル凸部5表面の中央部では、メツシユロール母材
1が露出するが、メツシユロール凸部5表面のメ
ツシユロール凹部6との境界部7では、硬質層4
の端面が露出する。硬質層4上に、銅、銅合金等
でコーテイングまたはメツキした場合は、更に第
4図に示すように、銅、銅合金等のコーテイング
またはメツキ層8の端面も露出する。第2図に示
す実施例表面は、第3図に一部拡大を示すような
構造からなる。すなわち、メツシユロール表面に
は、メツシユロール母材1表面に多数彫刻されか
つ、その表面を硬質層4、または硬質層4および
コーテイングまたはメツキ層8で被覆されたメツ
シユロール凹部6と、中央部はメツシユロール母
材凸部3表面からなり、メツシユロール凹部6と
の境界部7は、硬質層4の端面、または硬質層4
の端面およびコーテイングまたはメツキ層8の端
面からなるメツシユロール凸部5とからなる。
そこで、このような構成よりなるメツシユロー
ルを平版印刷機に取付て作動する。するとインキ
パン内に貯留されたインキは、フアウンテンロー
ルによつて取り出され、つぎにフアウンテンロー
ル表面からメツシユロールに供給され、メツシユ
ロール表面のインキはドクターブレードにより掻
き取られる。
ルを平版印刷機に取付て作動する。するとインキ
パン内に貯留されたインキは、フアウンテンロー
ルによつて取り出され、つぎにフアウンテンロー
ル表面からメツシユロールに供給され、メツシユ
ロール表面のインキはドクターブレードにより掻
き取られる。
そのため、メツシユロール表面に形成された微
細なメツシユロール凹部6であるセルにインキは
残る。このときメツシユロール凹部6の硬質層4
上に更に、銅、銅合金等からなるコーテイングま
たはメツキ層8が形成されていると、インキ親和
性は更に向上する。またインキ付ロールから逆流
する余剰水に対しては、メツシユロール母材1は
疎水性を有するため、メツシユロールへのインキ
の乗りの劣化も防止可能となる。
細なメツシユロール凹部6であるセルにインキは
残る。このときメツシユロール凹部6の硬質層4
上に更に、銅、銅合金等からなるコーテイングま
たはメツキ層8が形成されていると、インキ親和
性は更に向上する。またインキ付ロールから逆流
する余剰水に対しては、メツシユロール母材1は
疎水性を有するため、メツシユロールへのインキ
の乗りの劣化も防止可能となる。
一方、メツシユロール凸部5表面の、メツシユ
ロール凹部6との境界部7は、メツシユロール母
材1より硬質の素材からなるとともにメツシユロ
ール母材1の凹部上に形成する硬質層4の端面で
形成している。
ロール凹部6との境界部7は、メツシユロール母
材1より硬質の素材からなるとともにメツシユロ
ール母材1の凹部上に形成する硬質層4の端面で
形成している。
そのため、ドクターブレードとの圧接に対する
メツシユロール凸部5の耐摩耗性は、硬質層4の
端面が負担し、メツシユロール母材1からなるメ
ツシユロール凸部5表面部分の摩耗は防止され
る。
メツシユロール凸部5の耐摩耗性は、硬質層4の
端面が負担し、メツシユロール母材1からなるメ
ツシユロール凸部5表面部分の摩耗は防止され
る。
しかも、メツシユロール凸部5に限れば、イン
キ親和性および疎水性を有するメツシユロール母
材凸部3と耐摩耗性を有する硬質層4とは、メツ
シユロール軸心方向から周面方向へほぼ平行に形
成されている。そしてドクターブレードによる摩
耗は、周面側から生ずるのであるから、仮に、メ
ツシユロール凸部表面中メツシユロール母材1か
らなる部分のみの摩耗が先行したとしても、わず
かに摩耗するとドクターブレードは硬質層4端面
とのみ接触することとなり、ドクターブレードが
再度メツシユロール母材凸部3表面と接触するほ
ど硬質層4が摩耗するまで、更に、メツシユロー
ル母材1からなる凸部表面部分が摩耗することは
防止される。すなわち、メツシユロール凸部5表
面はほとんど均一に摩耗していく。しかも長時間
使用によるメツシユロール凸部5表面の摩耗は、
メツシユロール母材凸部3表面および硬質層4端
面を順次摩耗していくこととなるため、メツシユ
ロール凸部5表面に占めるインキ親和性を有する
母材凸部3表面と、耐摩耗性を有する硬質層4端
面との割合には大きな変化は生じない。
キ親和性および疎水性を有するメツシユロール母
材凸部3と耐摩耗性を有する硬質層4とは、メツ
シユロール軸心方向から周面方向へほぼ平行に形
成されている。そしてドクターブレードによる摩
耗は、周面側から生ずるのであるから、仮に、メ
ツシユロール凸部表面中メツシユロール母材1か
らなる部分のみの摩耗が先行したとしても、わず
かに摩耗するとドクターブレードは硬質層4端面
とのみ接触することとなり、ドクターブレードが
再度メツシユロール母材凸部3表面と接触するほ
ど硬質層4が摩耗するまで、更に、メツシユロー
ル母材1からなる凸部表面部分が摩耗することは
防止される。すなわち、メツシユロール凸部5表
面はほとんど均一に摩耗していく。しかも長時間
使用によるメツシユロール凸部5表面の摩耗は、
メツシユロール母材凸部3表面および硬質層4端
面を順次摩耗していくこととなるため、メツシユ
ロール凸部5表面に占めるインキ親和性を有する
母材凸部3表面と、耐摩耗性を有する硬質層4端
面との割合には大きな変化は生じない。
(ト) 発明の効果
したがつて、この発明では、周面に凹部および
凸部を形成し、かつインキ親和性および疎水性素
材からなるメツシユロール母材表面に、メツシユ
ロール母材より高硬質の素材からなる硬質層を形
成し、ついでメツシユロール母材の凸部表面が露
出するまでメツシユロール凸部表面から硬質層を
除去するという簡単な作業によりながら、メツシ
ユロール凸部の表面中央部は、インキ親和性かつ
疎水性を有する素材からなるとともに周面に凹部
および凸部を形成するメツシユロール母材の凸部
表面からなり、メツシユロール凸部の表面におけ
るメツシユロール凹部との境界部は、メツシユロ
ール母材より高硬質の素材からなるとともにメツ
シユロール母材の凹部上に形成する硬質層の端面
で形成してなるメツシユロールが得られる。そし
て、このメツシユロールでは、メツシユロール凸
部に限れば、インキ親和性および疎水性を有する
メツシユロール母材凸部と耐摩耗性を有する硬質
層とは、メツシユロール軸心方向から周面方向へ
ほぼ平行に形成されている。そしてドクターブレ
ードによる摩耗は、周面側から生ずるため、イン
キ親和性を有する部分と、耐摩耗性を有する部分
との面積比に大きな変化を生ずることなく、長期
間にわたつて耐摩耗性とインキ親和性、疎水性を
維持する。
凸部を形成し、かつインキ親和性および疎水性素
材からなるメツシユロール母材表面に、メツシユ
ロール母材より高硬質の素材からなる硬質層を形
成し、ついでメツシユロール母材の凸部表面が露
出するまでメツシユロール凸部表面から硬質層を
除去するという簡単な作業によりながら、メツシ
ユロール凸部の表面中央部は、インキ親和性かつ
疎水性を有する素材からなるとともに周面に凹部
および凸部を形成するメツシユロール母材の凸部
表面からなり、メツシユロール凸部の表面におけ
るメツシユロール凹部との境界部は、メツシユロ
ール母材より高硬質の素材からなるとともにメツ
シユロール母材の凹部上に形成する硬質層の端面
で形成してなるメツシユロールが得られる。そし
て、このメツシユロールでは、メツシユロール凸
部に限れば、インキ親和性および疎水性を有する
メツシユロール母材凸部と耐摩耗性を有する硬質
層とは、メツシユロール軸心方向から周面方向へ
ほぼ平行に形成されている。そしてドクターブレ
ードによる摩耗は、周面側から生ずるため、イン
キ親和性を有する部分と、耐摩耗性を有する部分
との面積比に大きな変化を生ずることなく、長期
間にわたつて耐摩耗性とインキ親和性、疎水性を
維持する。
第1図はこの発明の実施例に係るメツシユロー
ルの製造過程図、第2図は同メツシユロールの一
部拡大断面図、第3図は同表面一部拡大図、第4
図は他の実施例の一部拡大断面図である。 1……メツシユロール母材、2……メツシユロ
ール母材凹部、3……メツシユロール母材凸部、
4……硬質層、5……メツシユロール凸部、6…
…メツシユロール凹部、7……境界部、8……コ
ーテイングまたはメツキ層。
ルの製造過程図、第2図は同メツシユロールの一
部拡大断面図、第3図は同表面一部拡大図、第4
図は他の実施例の一部拡大断面図である。 1……メツシユロール母材、2……メツシユロ
ール母材凹部、3……メツシユロール母材凸部、
4……硬質層、5……メツシユロール凸部、6…
…メツシユロール凹部、7……境界部、8……コ
ーテイングまたはメツキ層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 母材がインキ親和性かつ疎水性を有する素材
からなるとともに、周面に凹部および凸部を形成
するメツシユロールにおいて、メツシユロール凸
部の表面中央部は、前記メツシユロール母材が露
出してなり、メツシユロール凸部の表面における
メツシユロール凹部との境界部は、メツシユロー
ル母材の凹部表面を覆つて設けたメツシユロール
母材よりも耐摩耗性の高い硬質層の端面で形成す
ることを特徴とするメツシユロール。 2 メツシユロール凹部は硬質層上に更にインキ
親和性および疎水性の素材を被覆する特許請求の
範囲第1項記載のメツシユロール。 3 メツシユロール母材が、銅または銅合金であ
る特許請求の範囲第1項、または第2項記載のメ
ツシユロール。 4 硬質層がセラミツクスである特許請求の範囲
第3項記載のメツシユロール。 5 硬質層が窒化チタンからなる硬質メツキ体で
ある特許請求の範囲第3項記載のメツシユロー
ル。 6 硬質層が、炭化チタンからなる硬質メツキ体
である特許請求の範囲第3項記載のメツシユロー
ル。 7 硬質層が硬質クロムからなる硬質体メツキ体
である特許請求の範囲第3項記載のメツシユロー
ル。 8 硬質層がニツケルコンポジツトからなる硬質
体メツキ体である特許請求の範囲第3項記載のメ
ツシユロール。 9 メツシユロール母材表面は下地メツキを施し
てなる特許請求の範囲第1項、第2項、第3項、
第4項、第5項、第6項、第7項、第8項記載の
メツシユロール。 10 周面に凹部および凸部を形成し、かつイン
キ親和性および疏水性素材からなるメツシユロー
ル母材表面に、メツシユロール母材より耐摩耗性
の素材からなる硬質層を形成し、ついでメツシユ
ロール母材の凸部表面が露出するまでメツシユロ
ール凸部表面から硬質層を除去することを特徴と
するメツシユロールの製造方法。 11 メツシユロール凹部の硬質層表面を、イン
キ親和性かつ疏水性素材で更に被覆する特許請求
の範囲第10項記載のメツシユロールの製造方
法。 12 メツシユロール母材が、銅または銅合金で
ある特許請求の範囲第10項または第11項記載
のメツシユロール製造方法。 13 硬質層がセラミツクスである特許請求の範
囲第12項記載のメツシユロールの製造方法。 14 硬質層が窒化チタンからなる硬質メツキ体
である特許請求の範囲第12項記載のメツシユロ
ールの製造方法。 15 硬質層が、炭化チタンからなる硬質メツキ
体である特許請求の範囲第12項記載のメツシユ
ロールの製造方法。 16 硬質層が硬質クロムからなる硬質体メツキ
体である特許請求の範囲第12項記載のメツシユ
ロールの製造方法。 17 硬質層がニツケルコンポジツトからなる硬
質体メツキ体である特許請求の範囲第12項記載
のメツシユロールの製造方法。 18 メツシユロール母材表面は下地メツキを施
してなる特許請求の範囲第10項、第11項、第
12項、第13項、第14項、第15項、第16
項、第17項、記載のメツシユロールの製造方
法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11990186A JPS62275783A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | メッシュロ−ルおよびメッシュロ−ルの製造方法 |
US07/050,557 US4860652A (en) | 1986-05-24 | 1987-05-18 | Mesh roller for planography |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11990186A JPS62275783A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | メッシュロ−ルおよびメッシュロ−ルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62275783A JPS62275783A (ja) | 1987-11-30 |
JPH0523189B2 true JPH0523189B2 (ja) | 1993-03-31 |
Family
ID=14773019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11990186A Granted JPS62275783A (ja) | 1986-05-24 | 1986-05-24 | メッシュロ−ルおよびメッシュロ−ルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62275783A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7641825B2 (en) | 2004-08-03 | 2010-01-05 | Tepha, Inc. | Method of making a polyhydroxyalkanoate filament |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8729615D0 (en) * | 1987-12-18 | 1988-02-03 | Fellows S | Improved rollers |
US4960050A (en) * | 1989-07-07 | 1990-10-02 | Union Carbide Coatings Service Technology Corp. | Liquid transfer article having a vapor deposited protective parylene film |
JP5335525B2 (ja) * | 2009-04-08 | 2013-11-06 | キヤノン株式会社 | 親液性パターン形成方法、及び該方法によって得られた塗布ローラー |
-
1986
- 1986-05-24 JP JP11990186A patent/JPS62275783A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7641825B2 (en) | 2004-08-03 | 2010-01-05 | Tepha, Inc. | Method of making a polyhydroxyalkanoate filament |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62275783A (ja) | 1987-11-30 |
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