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JPH05231482A - 内接噛合式遊星歯車構造を採用した増減速機シリーズ - Google Patents

内接噛合式遊星歯車構造を採用した増減速機シリーズ

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Publication number
JPH05231482A
JPH05231482A JP4069218A JP6921892A JPH05231482A JP H05231482 A JPH05231482 A JP H05231482A JP 4069218 A JP4069218 A JP 4069218A JP 6921892 A JP6921892 A JP 6921892A JP H05231482 A JPH05231482 A JP H05231482A
Authority
JP
Japan
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eccentric body
shaft
gear
eccentric
diameter
Prior art date
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Application number
JP4069218A
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English (en)
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JP2866246B2 (ja
Inventor
Seiji Minegishi
清次 峯岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP4069218A priority Critical patent/JP2866246B2/ja
Priority to US07/960,645 priority patent/US5290208A/en
Priority to AT93100962T priority patent/ATE144310T1/de
Priority to EP93100962A priority patent/EP0556587B1/en
Priority to DE69305380T priority patent/DE69305380T2/de
Publication of JPH05231482A publication Critical patent/JPH05231482A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内接噛合式の遊星歯車構造が適用された増減
速機のシリーズで、相手機械に対する取合い寸法を一定
とした同一枠番(サブシリーズ)内において、高変速比
側でも低変速比側でも十分な動力学的強度を確保すると
共に部品の共用化を図り、且つ安価で高精度の汎用軸受
の採用を可能とする。 【構成】 相手機械に据付けるための取合い寸法を一定
とした同一枠番内において、低変速比から高変速比まで
複数用意し、且つ、この複数用意された減速比に拘らず
入力軸101の軸径D1 及び偏心体軸受104a の外径
D3 を同一に設定し、且つ低減速比側は内径D5 の大き
な偏心体軸受104a と外径(=D5 )の大きな偏心体
103a との組合せとし、一方、高減速比側は内径D6
(D5 >D6 )の小さな偏心体軸受と外径(=D6 )の
小さな偏心体との組合せとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、減速機、あるいは増速
機、特に、小型で高出力が要請される減速機あるいは増
速機に適用するのに好適な、内接噛合式遊星歯車構造を
採用した増減速機のシリーズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第1軸と、該第1軸に設けた偏心
体と、該偏心体の外周に組付けられた偏心体軸受と、該
偏心体軸受の外周に前記第1軸に対して偏心回転可能な
状態で組付けられた外歯歯車と、該外歯歯車が内接噛合
する内歯歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯車の自転成分
のみを伝達する手段を介して連結された第2軸と、を備
えた内接噛合式遊星歯車構造を採用した増減速機が広く
知られている。
【0003】この構造の従来例を図5及び図6に示す。
この従来例は、前記第1軸を入力軸、第2軸を出力軸と
すると共に、内歯歯車を固定することによって上記構造
を「減速機」に適用したものである。
【0004】入力軸1には所定位相差(この例では18
0°)をもって偏心体3a 、3b が嵌合されている。な
お、偏心体3a と3b は一体化されている。それぞれの
偏心体3a 、3b には偏心体軸受4a 、4b を介して2
枚の外歯歯車5a 、5b が取付けられている。この外歯
歯車5a 、5b には内ローラ孔6が複数個設けられ、内
ピン7及び内ローラ8が嵌合されている。
【0005】この偏心体軸受4a 、4b は強度的な要請
から円筒コロ軸受が採用されており、その外輪は外歯歯
車5a 、5b が兼用している。
【0006】外歯歯車を2枚(複列)にしているのは、
主に伝達容量の増大、強度の維持、回転バランスの保持
を図るためである。
【0007】前記外歯歯車5a 、5b の外周にはトロコ
イド歯形や円弧歯形等の外歯9が設けられている。この
外歯9はケーシング12に固定された内歯歯車10と内
接噛合している。内歯歯車10の内歯は具体的には外ピ
ン11が外ピン孔13に遊嵌され、回転し易く保持され
た構造とされている。
【0008】前記外歯歯車5a 、5b を貫通する内ピン
7は、出力軸2のフランジ部14に固着又は嵌入されて
いる。
【0009】入力軸1が1回転すると偏心体3a 、3b
が1回転する。この偏心体3a 、3b の1回転により、
外歯歯車5a 、5b も入力軸1の周りで揺動回転を行お
うとするが、内歯歯車10によってその自転が拘束され
るため、外歯歯車5a 、5bは、この内歯歯車10に内
接しながらほとんど揺動のみを行うことになる。
【0010】今、例えば外歯歯車5a 、5b の歯数を
N、内歯歯車10の歯数をN+1とした場合、その歯数
差は1である。そのため、入力軸1の1回転毎に外歯歯
車5a、5b はケーシング12に固定された内歯歯車1
0に対して1歯分だけずれる(自転する)ことになる。
これは入力軸1の1回転が外歯歯車の−1/Nの回転に
減速されたことを意味する。
【0011】この外歯歯車5a 、5b の回転は内ローラ
孔6及び内ピン7の隙間によってその揺動成分が吸収さ
れ、自転成分のみが該内ピン7を介して出力軸2へと伝
達される。
【0012】ここにおいて、内ローラ孔6a 、6b 及び
内ピン7(内ローラ8)は「等速度内歯車機構」を形成
している。
【0013】この結果、結局減速比−1/Nの減速が達
成される。
【0014】なお、この従来例では、当該内接噛合遊星
歯車構造の内歯歯車を固定し、第1軸を入力軸、第2軸
を出力軸としていたが、第2軸を固定し、第1軸を入力
軸、内歯歯車を出力軸とすることによっても減速機を構
成可能である。更に、これらの入出力を逆転させること
により増速機を構成することも可能である。
【0015】ところで、前述したように、内ピン7に
は、内ローラ孔6a 、6b とで構成される等速度内歯車
機構の一方の要素である円弧歯形を形成するという機能
と、外歯歯車5a 、5b の自転による回転力を出力軸2
に伝達するキャリア体としての機能とがあるが、特にこ
のうちの前者の機能を良好に確保するためには、内ピン
7の外周で自由に回転することのできる内ローラ8の存
在が必須であった。この内ローラ8は、その機能上硬質
の素材でその外周及び内周の双方を同軸に且つ精度良く
加工する必要があったため、コスト高になり易いという
問題があった。
【0016】そこで、この内ピン7の等速度内歯車機構
の一方の要素である円弧歯形を形成するという機能と、
外歯歯車5a 、5b の自転による回転力を出力軸2に伝
達するキャリア体としての機能とを分離し、内ローラ8
を無くしても該内ローラ8を有すると同様の性能を得ら
れるようにしたものが提案されている(実開昭59−1
27951)。
【0017】この構造を図7及び図8に示す。
【0018】この構造は、外歯歯車の自転成分を伝達す
る手段として、該外歯歯車5a 、5b に設けた内ピン孔
19a 、19b に対して等速度内歯車機構を構成し得る
内ピン7と、該内ピン7の外歯歯車自転成分相当の回転
を受ける円環状の支持リング17と、出力軸2に形成し
たフランジ部14から突出され、前記支持リング17と
連結・固定されたキャリヤピン16とを有する。
【0019】前記内ピン7は、前記フランジ部14と支
持リング17とにそれぞれブッシュ18a 、18b を介
して回転自在に嵌入されている。即ち、この内ピン7は
キャリヤ体16の存在により出力軸2と強固に連結され
る必要がないため、自身が回転できる構成とすることが
でき、その結果、従来の内ローラ8が省略できているも
のである。前記円環状の支持リング17は、前記キャリ
ヤピン16の先端部分に組込まれている。
【0020】キャリヤピン16は、支持リング17の回
転力を出力軸に伝達する機能のみを有すれば良いため、
外歯歯車5a 、5b の対応部分には、揺動しても該キャ
リヤピン16と干渉しないだけの大きめの通し孔20a
、20b が設けられている。
【0021】なお、図8において符号15a 、15b は
出力軸2の軸受、21は内ピン7の軸方向の位置決めを
するための内ピン押え板、22は鋼板軌道輪、23は内
ピン押えボルトである。
【0022】ところで、上述したような内接噛合式の遊
星歯車構造は、外歯歯車5a 、5b、内歯歯車10、外
ピン11、及び偏心体3a 、3b を変えるのみで減速比
を自由に変えることができる。
【0023】そのため、出力軸2及びケーシング12の
寸法によって決まる相手機械への取合い寸法を市場の要
請に合せて小なるものから大なるものへ何種類かの大き
さに分けたサブシリーズ(このサブシリーズを以後「枠
番」と称する)が予め準備され、且つ、同一の枠番の中
で何種類かの変速比を予め系列化して準備することによ
り多様なユーザーへの対応を可能としている。
【0024】具体的に公知のものにあっては、減速比が
1/6〜1/119、モータの組合せが0.1kw〜13
2kw、出力トルクが0.35kgm 〜6000kgm のもの
が複数の枠番により用意されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】一般に、内接噛合式の
遊星歯車構造では、同一枠番内で部品の共用化が図られ
ており、偏心体軸受4a 、4b は大量生産を必要とする
軸受でもあるため、一種類とされていた。
【0026】ところで、減速比と偏心量との関係によ
り、低減速比の偏心量は大きく、高減速比の偏心量は小
さく取られる。具体的に、図5、図6のものにあって
は、内歯歯車のピッチ半径をA、減速比を1/N、偏心
量をe としたときに、e =0.5〜1.5A/Nに設定
されるのが一般的である。
【0027】従って、低減速比(N小)にあっては、偏
心量e が大きいため、偏心体3a 、3b と入力軸1の肉
厚t1及びキー溝との肉厚t2を確保する必要から、入力軸
1の径d1に対して偏心体軸受4a 、4b の内径d2が決定
される。そのため、この内径d2で負荷容量の大きな偏心
体軸受4a 、4b を得るために前述したように一般には
円筒コロ軸受が採用され、且つスペースを有効活用する
ためにその外輪を外歯歯車5a 、5b の一部が兼用する
構成とされていた。
【0028】ところが、偏心量e の小さい高減速比(N
大)にあっては、t1、t2の肉厚は必要以上の肉厚となっ
ており、スペース効率の悪いものとなっていた。
【0029】一方、同じモータの組合せにおいては、高
減速比となる程出力トルクが大きくなり、これと共に偏
心体軸受4a 、4b の荷重も大となる傾向がある。その
ため、偏心体軸受4a 、4b の負荷容量によって出力ト
ルクが制限されるため、同一寸法内においては円筒コロ
軸受より比較的負荷容量の小さい深みぞ玉軸受を使用し
た場合は大トルクが出せないという事情があることか
ら、汎用性が高く、且つ低コストの深みぞ玉軸受を使用
することができず、特に高減速比側では高コストの円筒
コロ軸受を採用せざるを得ない場合が多かった。
【0030】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、同一枠番内において低減速比
側から高減速比側までの特に偏心体と偏心体軸受に関し
て合理的な設定を行い、強度低下等の問題を起すことな
く、部品を共用化し、且つ低コストで汎用性の高い軸受
の使用を高減速比側でも可能とするような内接噛合式の
遊星歯車構造を採用した増減速機シリーズを提供し、上
記課題を解決することをその目的としている。
【0031】なお、当該内接噛合式の遊星歯車構造を増
速機に適用した場合は、上述の「減速比」は「増速比」
と、「高減速比」は「高増速比」と、「低減速比」は
「低増速比」と置き換えると全く同様の議論となる。以
下、双方の概念を含ませる場合は「変速比」「高変速
比」「低変速比」の語を用いるものとする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1軸と、該
第1軸に設けた偏心体と、該偏心体の外周に組付けられ
た偏心体軸受と、該偏心体軸受の外周に前記第1軸に対
して偏心回転可能な状態で組付けられた外歯歯車と、該
外歯歯車が内接噛合する内歯歯車と、前記外歯歯車に該
外歯歯車の自転成分のみを伝達する手段を介して連結さ
れた第2軸と、を備えた内接噛合式遊星歯車構造を作用
した増減速機のシリーズにおいて、前記シリーズを、変
速比は低変速比から高変速比までそれぞれ異なるが、相
手機械に据付けるための取合い寸法は同一であるような
サブシリーズの集合で構成し、同一のサブシリーズの中
では、前記第1軸の軸径を同一に設定すると共に前記偏
心体軸受の外径も同一に設定し、且つ、低変速比側は内
径の大きな偏心体軸受と外形の大きな偏心体との組合せ
とし、一方、高変速比側は内径の小さな偏心体軸受と外
径の小さな偏心体との組合せとしたことにより、上記課
題を解決したものである。
【0033】
【作用】本発明においては、同一枠番内(同一サブシリ
ーズ内)においては、複数用意された変速比に拘らず、
第1軸(前記従来例では入力軸1)の径を同一に設定す
ると共に、偏心体軸受の外径も同一に設定するようにし
ている。
【0034】その上で、低変速比側は内径の大きな偏心
体軸受と外径の大きな偏心体との組合せとし、一方、高
変速比側は内径の小さな偏心体軸受と外径の小さな偏心
体との組合せとするようにした。
【0035】この結果、低減速比側は結果として偏心体
の肉厚を大きく確保することができるため、大きな偏心
量e を容易に得ることができるようになる。なお、低変
速比側では偏心体軸受の外径が各変速比とも同一に規定
されている関係上、必然的に偏心体軸受の内外径の差
(厚さ)は小さくなるが、低減速比の場合は必要な負荷
容量も小さいため、特に問題は生じない。
【0036】一方、高減速比側は、内外径差の大きな
(厚い)偏心体軸受を組込むことができるため、扱うト
ルクが大きいにも拘らず、例えば深みぞ玉軸受のような
低コストで汎用性があり、且つ精度も出し易い軸受を採
用することができるようになる。従って、従来のように
円筒コロ軸受を採用するのに比べ低コスト化、高精度化
が実現できる。
【0037】なお、全ての減速比で第1軸の軸径が同一
に規定されている関係上、高変速比側では偏心体の肉厚
は必然的に薄くならざるを得ないが、高変速比側では偏
心量e が小さいため、偏心体の肉厚が薄くても特に問題
は発生しない。
【0038】この結果、同一枠番内での低変速比側も高
変速比側も動力学的に非常に合理的な設定を行うことが
できるようになる。しかも、第1軸の軸径が各変速比で
同一である上に偏心体軸受の外形、即ち外歯歯車に設け
た偏心体軸受の孔径も各変速比で同一なため、同一枠番
内における部品の共用化も促進できる。
【0039】この場合、偏心体の外径(偏心体軸受の内
径)は低減速比と高減速比とで別になるが、偏心体軸受
を嵌入した状態においては、当該2つの部材の内径、外
径とも同一となるため、組立作業が容易である。
【0040】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0041】なお、本実施例の基本的な構造は既に説明
した従来例と同様であるため、同一又は類似の部分に下
2桁が同一の符号を付すにとどめ重複説明は省略するも
のとし、特に本発明に係る部分についてのみ詳細に説明
する。
【0042】図1は本発明の実施例を示す低減速比の減
速機の例である。又、図2は図1におけるII−II線断面
図である。内歯歯車110の歯数は48、外歯歯車10
5b(105a )の歯数は44である。歯数差が4歯で
あるため、減速比は4/44(=1/11)である。
【0043】一方、図3は本発明の他の実施例を示す高
減速比の減速機の例で、図4は図3におけるIV−IV線断
面図である。
【0044】内歯歯車210の歯数は44、外歯歯車2
05b (205a )の歯数は43である。歯数差が1で
あるため、減速比は1/43である。
【0045】両実施例とも、偏心体103a 、103b
、203a 、203b に汎用で高精度の得易い深みぞ
玉軸受104a 、104b 、204a 、204b が(偏
心体軸受として)嵌入されている。
【0046】図2及び図4の比較から明らかなように、
入力軸101、の軸径D1 と201の軸径D2 は等し
い。又、偏心体軸受104a 、104b 外径D3 と偏心
体軸受204a 、204b の外径D4 も等しい。
【0047】偏心体軸受104a 、104b の内径D5
と、204a 、204b の内径D6は図1、図2の低減
速比側の偏心体軸受104a 、104b で大きく、図
3、図4の高減速比側の偏心体軸受204a 、204b
で小さい(D5 >D6 )。
【0048】より具体的には、低減速比側では、軸受の
呼び番号における直径記号の小なる偏心体軸受(深みぞ
玉軸受)104a 、104b と外径の大きな偏心体10
3a、103b をセットとし、一方、高減速比側では軸
受の呼び番号における直径記号の大なる偏心体軸受(深
みぞ玉軸受)204a 、204b と外径の小さな偏心体
203a 、203b がセットとされている。なお、この
実施例において、図1、図2では60系列、図3、図4
は62系列としている。
【0049】このような構成とした結果、偏心量e の大
きい低減速比側であっても偏心体103a 、103b の
肉厚を十分確保することができるようになる。
【0050】又、偏心量e は小さいが、扱うトルクが大
きい高減速比側では、偏心体軸受204a 、204b の
外径が同形でその内径を小さく設定しているため、該偏
心体軸受204a 、204b の断面積を大きく確保する
ことができ、それだけ負荷容量を大きくできる。そのた
め、汎用で(低コストで)高精度の得易い深みぞ玉軸受
を使用しているにも拘らず、十分な強度を得ることがで
きる。なお、高減速比側では偏心体203a 、203b
の肉厚は薄くなるが、高減速比側では偏心量eが小さい
ため特に問題は発生しない。
【0051】加えて、入力軸101、201の軸径D1
、D2 が同一とされ、且つ偏心体軸受104a 、10
4b 、204a 、204b の外径D3 、D4 、即ち外歯
歯車105a 、105b 、205a 、205b の偏心体
軸受の孔径もそれぞれ同一なため、同一枠番内における
部品の共用化が促進できる。
【0052】この場合、偏心体の外径は低減速比側の1
03a 、103b と高減速比側の203a 、203b と
で別になるが、偏心体軸受104a 、104b 、204
a 、204b を嵌入した状態においては、当該セットと
された2つの部品の外径、内径とも同一となるため組立
作業が容易である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
同一枠番内における低減速比側も高減速比側も合理的な
動的強度を確保した上で最大限部品の共用化を図ること
ができるようになり、加えて低コストで高精度の得られ
る汎用軸受を使用することができるようにもなるという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る内接噛合式の遊星歯車構
造を採用した減速機のうち、低減速比の減速機の実施例
を示す断面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る内接噛合式の遊星歯車構
造を採用した減速機のうち、高減速比の減速機の実施例
を示す第1図相当の断面図である。
【図4】図4は、図3におけるIV−IV線に沿う断面図で
ある。
【図5】図5は、従来の内接噛合式の遊星歯車構造が適
用された基本的な減速機を示す断面図である。
【図6】図6は、図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図7は、従来の内接噛合式の遊星歯車構造が適
用された減速機で、且つ、内ピンの他にキャリアピンを
備える減速機の断面図である。
【図8】図8は、図7のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1、101…入力軸、 2、102…出力軸、 3a 、3b 、103a 、103b 、203a 、203b
…偏心体、 5a 、5b 、105a 、105b 、205a 、205b
…外歯歯車、 6a 、6b …内ローラ孔、 7、107、207…内ピン、 8a 、8b …内ローラ、 10、110、210…内歯歯車、 11、111、211…外ピン、 14、114、214…出力軸のフランジ部、 15a 、15b …115a 、115b 、215a 、21
5b …軸受、 16、116、216…キャリヤピン、 17、117、217…支持リング、 119a 、119b 、219a 、219b …内ピン孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1軸と、該第1軸に設けた偏心体と、該
    偏心体の外周に組付けられた偏心体軸受と、該偏心体軸
    受の外周に前記第1軸に対して偏心回転可能な状態で組
    付けられた外歯歯車と、該外歯歯車が内接噛合する内歯
    歯車と、前記外歯歯車に該外歯歯車の自転成分のみを伝
    達する手段を介して連結された第2軸と、を備えた内接
    噛合式遊星歯車構造を採用した増減速機のシリーズにお
    いて、 前記シリーズを、変速比は低変速比から高変速比までそ
    れぞれ異なるが、相手機械に据付けるための取合い寸法
    は同一であるようなサブシリーズの集合で構成し、 同一のサブシリーズの中では、前記第1軸の軸径を同一
    に設定すると共に前記偏心体軸受の外径も同一に設定
    し、且つ、低変速比側は内径の大きな偏心体軸受と外形
    の大きな偏心体との組合せとし、一方、高変速比側は内
    径の小さな偏心体軸受と外径の小さな偏心体との組合せ
    としたことを特徴とする内接噛合式遊星歯車構造を採用
    した増減速機シリーズ。
JP4069218A 1992-02-18 1992-02-18 内接噛合式遊星歯車構造を採用した増減速機シリーズ Expired - Fee Related JP2866246B2 (ja)

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