JPH0521252U - 透過原稿用マスクプレート - Google Patents
透過原稿用マスクプレートInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光源を備えた画像読取り装置,写真の引き伸
し機などの光学機器に用いられる透過原稿用ホルダに載
置され、更に、透過原稿用ホルダに載置した上から透過
原稿を外形サイズに応じて位置決め載置する透過原稿用
マスクプレートを提供する。 【構成】 透過原稿用ホルダ上に位置決め載置される透
過原稿用マスクプレート8は、光を透過しない不透明薄
板部材を用いて形成されており、透過原稿6の外形サイ
ズの巾寸法W1に合わせて上下対称に複数の切り起こし
片8cが上方に突出して弾性変位自在に設けられ、この
切り起こし片8cによって透過原稿6が透過原稿用マス
クプレート8上に位置決め載置される。また、透過原稿
6の現像状態を検出するための未露光部検出孔8bが画
枠用透孔8aに近設して穿設されている。
し機などの光学機器に用いられる透過原稿用ホルダに載
置され、更に、透過原稿用ホルダに載置した上から透過
原稿を外形サイズに応じて位置決め載置する透過原稿用
マスクプレートを提供する。 【構成】 透過原稿用ホルダ上に位置決め載置される透
過原稿用マスクプレート8は、光を透過しない不透明薄
板部材を用いて形成されており、透過原稿6の外形サイ
ズの巾寸法W1に合わせて上下対称に複数の切り起こし
片8cが上方に突出して弾性変位自在に設けられ、この
切り起こし片8cによって透過原稿6が透過原稿用マス
クプレート8上に位置決め載置される。また、透過原稿
6の現像状態を検出するための未露光部検出孔8bが画
枠用透孔8aに近設して穿設されている。
Description
【0001】
本考案は、光源を備えた画像読取り装置,写真の引き伸し機などの光学機器に 用いられる透過原稿用ホルダに載置され、更に、透過原稿用ホルダに載置した上 から透過原稿を外形サイズに応じて位置決め載置する透過原稿用マスクプレート に関するものである。
【0002】
原稿台上に載置された透過原稿の画像に光を透過して、この画像を結像レンズ を介してライン・イメージ・センサで読取る画像読取り装置は、例えば周知のス キャナーなどに採用されている。ここで写真フィルムなどの透過原稿を載置する 従来の透過原稿用ホルダについて図7及び図8を用いて説明する。
【0003】 図7は画像読取り装置に用いられる従来の透過原稿用ホルダを示した斜視図で あり、図8は従来の透過原稿用ホルダを採用した画像読取り装置の構成を示した 図である。
【0004】 図7に示した透過原稿用ホルダ100において、ベース板101と蓋板102 とは蝶番103によって開閉蓋自在に連結されている。また、ベース板101に は透明なガラス板104が固着されており、一方、蓋板102にもガラス板10 4と対向して透明なガラス板105が固着されている。 また、下側のガラス板104上に載置された透過原稿106(二点鎖線図示)は 、ガラス板104より突出形成した位置規制板107,107によって上下両側 端を位置決めされている。更に、ベース板101側の位置規制部材107,10 7に対向して、蓋板102側には位置規制部材107,107が嵌合する凹部1 08,108が形成されている。 そして、蓋板102を反時計方向(矢印方向)に閉蓋すると、透過原稿106は ガラス板104,105間に位置規制されながら挟持される。
【0005】 次に、図8に示す如く、透過原稿106を透過原稿用ホルダ100のガラス板 104,105間に挟持した状態で、透過原稿用ホルダ100を透過原稿読取り 装置110に装着する。この透過原稿読取り装置110では、透過原稿用ホルダ 100の上方に設置した光源111から光を照射し、照射した光が透過原稿10 6の画像を透過して結像レンズ112を介してCCDなどのライン・イメージ・ センサ113で読取られる構成になっている。
【0006】
ところで、写真フィルムなどの透過原稿106の外形サイズは種々異なってい る。例えば16mm写真フィルムを始めとして、35mm写真フィルム,120 型サイズの写真フィルム(60×45判,60×60判,60×70判,60×90判、以上単位 はmm)などの各種の外形サイズがある。
【0007】 しかしながら、上記した透過原稿用ホルダ100では、透過原稿106をガラ ス板104,105間に位置決めしながら挟持できるものの、透過原稿106の 両側端を位置規制する位置規制板107,107及びこれと嵌合する凹部108 ,108によって透過原稿106の外形サイズが限定されてしまう。従って、従 来の透過原稿用ホルダ100では、外形サイズが異なる透過原稿106に対応で きないので問題となっている。
【0008】
本考案は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の考案は、画像読取り装 置,写真の引き伸し機などの光学機器に設けた光源から光を照射して、この光を 透過する透明部材で形成した透過原稿用ホルダに載置され、更に、透過原稿用ホ ルダに載置した上から透過原稿を載置するマスクプレートであって 光を透過しない不透明薄板部材を用い、該透過原稿(6) を載置する際の位置決め 用の切り起こし片(8c)を該透過原稿の外形に沿って弾性変位自在に突出形成し、 且つ該透過原稿の画枠(6a)に相当する透孔(8a)を形成したことを特徴とする透過 原稿用マスクプレート(8) である。
【0009】 また、第2の考案は、請求項1記載の透過原稿用マスクプレート(8) に透過原 稿(6) の未露光部(6b)と対応した未露光部検出孔(8b)を形成したことを特徴とす る透過原稿用マスクプレート(8) である。
【0010】
以下に本考案に係わる透過原稿用マスクプレートの一実施例を図1乃至図6を 参照して<画像読取り装置>,<透過原稿及び透過原稿用マスクプレート>,< 透過原稿用ホルダ>の順に詳細に説明する。
【0011】 まず始めに、本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを説明する前に、この 透過原稿用マスクプレートが採用される画像読取り装置について図1(A),( B)を用いて簡略に説明する。
【0012】 <画像読取り装置> 図1(A),(B)は本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを採用した画 像読取り装置の概略構成を示した図であり、且つ、(A)は反射原稿読取り時の 状態を示し、(B)は透過原稿読取り時の状態を示している。
【0013】 図1(A),(B)に示した画像読取り装置1は、光を反射する反射原稿又は 光を透過する透過原稿を異なる原稿台にそれぞれ載置し、反射原稿又は透過原稿 を載置した原稿台を水平方向に直線移動しながら固定設置した光源から光を照射 して、反射原稿の画像を反射した反射光又は透過原稿の画像を透過した透過光を 結像レンズを介してライン・イメージ・センサで読取る構成である。
【0014】 この画像読取り装置1の概略構成は、箱形状の筐体2と、筐体2の内部上方で 紙面垂直に固定設置された長尺な反射原稿用光源3,3及び透過原稿用光源4と 、筐体2の外部上方で水平方向に往復直線移動自在に設けられ、例えばA列3番 以下の外形サイズの反射原稿5を載置する反射原稿台ユニット10と、筐体2の 内部上方に設置された光源3,4の下方で水平方向に往復直線移動自在に設けら れ、写真フィルムなどの透過原稿6を載置する透過原稿台ユニット20と、筐体 2の内部上方に設置された光源3,4の下方に設けられ、固定設置した第1の反 射鏡41及び水平方向に往復直線移動可能な第2,第3の反射鏡42,43を備 えた反射鏡ユニット40と、筐体2の内部下方に設けられ、結像レンズ51及び ライン・イメージ・センサ52を備えたライン・イメージ・センサユニット50 とに大別でき、しかも各ユニット10,20,40,50はユニット単位で別々 に組立てられて筐体2の上記所定の位置に設置されている。
【0015】 また、上記反射原稿用光源3,3及び透過原稿用光源4は例えば長尺な蛍光灯 などが用いられ、これらの光源3,4は筐体2の内部上方で紙面に垂直に固定設 置され、且つ、反射原稿用光源3,3は上方の反射原稿5に向かって光を照射す るよう設置され、一方、透過原稿用光源4は下方の透過原稿6に向かって光を照 射するよう設置されている。
【0016】 また、上記反射原稿台ユニット10は、矩形状のベース板11上にこれよりひ とまわり小さい透明なガラス板12が固着され、ガラス板12に載置された反射 原稿5がベース板11と一体に図示しない駆動機構によって矢印A1,A2方向 に直線移動自在となっている。尚、透明なガラス板12の代わりに、光を透過す る透明な樹脂材などを用いることもある。
【0017】 また、上記透過原稿台ユニット20は、本考案に係わる透過原稿用マスクプレ ート8(図3,図4)を載置する透過原稿用ホルダ30(図4)を備えたもので あり、詳細は後述するが、透過原稿用ホルダ30の上下の透明なガラス板37, 32間で透過原稿用マスクプレート8(図3,図4)上に載置された透過原稿6 が枠体21と一体に図示しない駆動機構によって矢印A1,A2方向に直線移動 自在となっている。尚、下方のガラス板32を第1の透明部材,上方のガラス板 37を第2の透明部材とも呼称し、これら第1,第2の透明部材は透明なガラス 板32,37の代わりに、光を透過する透明な樹脂材などを用いることもある。
【0018】 また、上記反射鏡ユニット40は、第1の反射鏡41が反射原稿用光源3,3 の下方に固定設置され、一方、この第1の反射鏡41と間隔を離して第2,第3 の反射鏡42,43が一組一体となって図示しない駆動機構によって矢印A1, A2方向に直線移動自在となっている。 ここで、第1の反射鏡41は反射面側が反射原稿用光源3,3と対向するよう所 定の角度(左45度)傾斜して固定設置されている。また、第2の反射鏡42は 図示しないトーションスプリング部材によって軸44を中心に反時計方向(矢印 B1方向)に回動付勢され、反射原稿5を読取る際には第1の反射鏡41と間隔 を離して所定の角度(左45度)傾斜し、即ち、第1の反射鏡41と間隔を離し て平行に位置決めされている。一方、第3の反射鏡43が第2の反射鏡42に対 して所定の角度(右45度)傾斜し、即ち、第2の反射鏡42と第3の反射鏡4 3とは“ハ字”状に対向している。 更に、透過原稿台ユニット20の枠体21を矢印A1方向に直線移動して透過原 稿6を読取る際には、枠体21の直線移動と協働して第2の反射鏡42が軸44 を中心に時計方向(矢印B2方向)に回動して透過原稿用光源4の光路から回避 され、第3の反射鏡43のみが機能するようになっている。
【0019】 また、ライン・イメージ・センサユニット50は、結像レンズ51とCCDな どのライン・イメージ・センサ52とが周知の蛇腹53により連結され、且つ両 者51,52は伸縮自在な蛇腹53を介してそれぞれ独立して図示しない駆動機 構によって矢印A1,A2方向に直線移動自在となっている。そして、両者51 ,52が独立して直線移動することにより、ライン・イメージ・センサ52上に 結像される画像の倍率を適宜設定できるようになっている。
【0020】 ここで、画像読取り装置1の動作を簡略に説明する。 まず、図1(A)に示した反射原稿読取り時には、ベース板11上に載置した反 射原稿5を矢印A1方向に直線移動しながら、反射原稿5の下方から反射原稿用 光源3,3の光を反射原稿5に向かって上方に照射すると、この光は反射原稿5 で反射されて反射原稿5に対して直角下方に向かう反射光となる。この反射光は 第1の反射鏡41で反射されて反射原稿5と平行で右方向に進行し、更に第2の 反射鏡42で反射されて再び下方に向かい、第3の反射鏡43では反射原稿5と 平行で上記とは逆に左方向に進行して、結像レンズ51を経由してライン・イメ ージ・センサ52上に結像される。即ち、上記説明した光路は図中の矢印光路に 沿って形成されている。 この反射光は、反射原稿5の直線移動に応じて紙面に垂直方向の反射原稿5の画 像を順次含んでいるものであり、これによって反射原稿5の画像を含んだ反射光 がライン・イメージ・センサ52上に結像され、反射原稿5の画像を読取ること ができる。 また、この際(反射原稿5を読取る時)、反射鏡ユニット40内の第2,第3の 反射鏡42,43は実線で示した第1の停止位置,または二点鎖線で示した第2 の停止位置のいずれかの位置に図示しないロック機構部により固定されており、 第1の停止位置と第2の停止位置との移動間隔は実施例では85mmと設定され 、これにより光路長は2×85mmだけ変化することができ、この第1の停止位 置,第2の停止位置の態様と、上記した結像レンズ51,ライン・イメージ・セ ンサ52の移動態様とを組み合わせてライン・イメージ・センサ52上に結像さ れる画像の倍率を適宜設定している。
【0021】 次に、図1(B)に示した透過原稿読取り時には、まず、透過原稿台ユニット 20の左端が透過原稿用光源4の下方に位置するまで矢印A1方向に直線移動さ せる。この時、枠体21の直線移動と協働して第2の反射鏡42が軸44を中心 に矢印B2方向に回動され、透過原稿用光源4の光路から回避される。その後、 ガラス板32,37間に挟持された透過原稿6を枠体21と一体に今までとは逆 に矢印A2方向に直線移動しながら、上方より透過原稿用光源4の光を照射する と、透過原稿6を透過した透過光は、第3の反射鏡43で直接反射され、結像レ ンズ51を経由してライン・イメージ・センサ52上に結像されて透過原稿6の 画像を読取っている。また、この際、第3の反射鏡43は上記した第1の停止位 置に固定され、且つ第3の反射鏡43の反射面が透過原稿用光源4と対向してお り、更に、結像レンズ51,ライン・イメージ・センサ52の移動態様とにより ライン・イメージ・センサ52上に結像される画像の倍率を適宜設定している。
【0022】 <透過原稿及び透過原稿用マスクプレート> ここで本考案に係わる透過原稿用マスクプレート及びこの透過原稿用マスクプ レート上に位置決め載置される透過原稿について図2及び図3を用いて説明する 。
【0023】 図2(A),(B)は本考案に係わる透過原稿用マスクプレートに載置される 透過原稿の一例を示した斜視図であり、(A)は透過原稿としてストリップネガ フィルムを使用し、(B)は透過原稿としてストリップネガフィルムに外枠を枠 組み形成したものを使用している。また、図3(A),(B)は本考案に係わる 透過原稿用マスクプレートを示した斜視図であり、(A)は図2(A)に示した ストリップネガフィルム用の透過原稿用マスクプレートを示し、(B)は図2( B)に示した外枠付きネガフィルム用の透過原稿用マスクプレートを示している 。
【0024】 一般的に透過原稿6は、光を透過できる透明な素材で形成されているものであ り、例えば写真フィルムとか、又は画像,文字などが記載された透明な樹脂材な どがある。
【0025】 ここでは透過原稿6として写真フィルムを用いて説明すると、写真フィルムは 前述したように16mm写真フィルムを始めとして、35mm写真フィルム,1 20型サイズの写真フィルム(60×45判,60×60判,60×70判,60×90判、以上 単位はmm)などの各種の外形サイズがあるが、いずれの外形サイズの写真フィ ルムでもサイズに合わせて後述する図3(A)に示した透過原稿用マスクプレー ト8を形成し、この透過原稿用マスクプレート8上に写真フィルム(透過原稿6 )を位置決め載置している。また、同一外形サイズの写真フィルム(ネガフィル ム)を用いた透過原稿6でも、図2(A)に示したような厚みT1が薄いストリ ップネガフィルム6をそのまま使用する場合もあれば、図2(B)に示したよう なストリップネガフィルム6の外周に沿って厚みT2が厚い外枠7を枠組み形成 して使用する場合もある。そして、この場合にも外形サイズに合わせて後述する 図3(B)に示した透過原稿用マスクプレート8を適用できるものである。
【0026】 次に、本考案に係わる透過原稿用マスクプレートについて図3(A),(B) を用いて説明する。 図3(A),(B)に示した本考案に係わる透過原稿用マスクプレート8は、後 述する透過原稿用ホルダ30(図4)のベース板31及びガラス板32上に位置 決め載置され、更に、透過原稿用ホルダ30に載置した上から透過原稿6を外形 サイズに応じて位置決め載置するための機能を備えたものであり、且つ、透過原 稿6の外形サイズに応じて透過原稿6ごとに専用に形成されたものである。 上記透過原稿用マスクプレート8は弾性変位自在で且つ光を透過しないな不透明 薄板材を用いて打ち抜き加工により安価に形成されており、例えば板厚約0.5 mm程度の黒色樹脂板材などで形成されている。この透過原稿用マスクプレート 8の一例として、図3(A)に示した透過原稿用マスクプレート8は,35mm 写真フィルム用に形成されたものであり、且つ、図2(A)に示したような連続 した画枠6aを備えたストリップネガフィルム(透過原稿)6用である。 即ち、透過原稿用マスクプレート8の中央部にはストリップネガフィルム6の画 枠6aに対応して矩形状の画枠用透孔8aが複数連設して穿設されている。 また、図2(A)に示したストリップネガフィルム6の未露光部6bに対応して 未露光部検出孔8bが画枠用透孔8aに近設して穿設されており、この未露光部 検出孔8bは本考案の要部の一部となっている。尚、上記未露光部検出孔8bの 機能は、ストリップネガフィルム6の現像状態を検出するために設けられたもの であり、透過原稿用マスクプレート8上にストリップネガフィルム6を載置する と、透過原稿用光源4(図1)の光が未露光部6bを透過して、更に下方の未露 光部検出孔8bを通過してライン・イメージ・センサ52(図1)上に結像され 、ここで未露光部6bの現像状態を検出している。尚、詳細な説明は既に開示さ れた特開平3−35668号公報記載の“写真フィルム読取り方法”を参照され たい。
【0027】 また、ストリップネガフィルム6の外形サイズの巾寸法W1に合わせて上下対 称に複数の切り起こし片8cが上方に突出して弾性変位自在に設けられており、 この切り起こし片8cは本考案の要部の一部となっている。即ち、透過原稿用マ スクプレート8の切り起こし片8cの位置は例えば35mmストリップネガフィ ルム6専用の位置となっている。これにより、透過原稿用マスクプレート8上の ストリップネガフィルム6は上下の切り起こし片8cに挟持されて巾方向に位置 決め載置される。また、切り起こし片8cは素材自身の弾性力によって弾性変位 自在なため、後述する透過原稿用ホルダ30(図4)の蓋板側のガラス板37の 重量で押さえられて切り起こし片8cの孔8c1内に平坦に引き伸ばされるので 、厚み方向に対して何等の影響も生じない。
【0028】 更に、透過原稿用マスクプレート8の左右両側には後述する透過原稿用ホルダ 30(図4)の位置決めピン33と嵌合する位置決め孔8dが複数穿設されてい る。
【0029】 従って、透過原稿用マスクプレート8を使用する際、透過原稿用ホルダ30( 図4)の位置決めピン33に透過原稿用マスクプレート8の位置決め孔8dを嵌 合して透過原稿用マスクプレート8をベース板31及びガラス板32上に位置決 め載置し、更に、この透過原稿用マスクプレート8上にストリップネガフィルム 6を載置すると、切り起こし片8cによってストリップネガフィルム6の外形サ イズに沿ってストリップネガフィルム(透過原稿)6が位置決め載置される。同 様に、図3(B)に示した透過原稿用マスクプレート8は、巾広外形サイズの透 過原稿6用として形成されており、例えば図2(B)に示した外枠付きネガフィ ルム用であり、この透過原稿用マスクプレート8の場合には外枠7の巾寸法W2 に応じて上下の切り起こし片8cが形成されている。 尚、図3(A),(B)に示した透過原稿用マスクプレート8の切り起こし片8 cは、透過原稿6の巾方向だけでなく、透過原稿6の左右側面に形成することも ある。
【0030】 このように、透過原稿用マスクプレート8の上下の切り起こし片8cは、透過 原稿6の外形サイズに応じて、即ち、透過原稿用マスクプレート8の外形に沿っ て形成されている。従って、各種外形サイズの透過原稿6に対応する専用の透過 原稿用マスクプレート8を予め準備して置けば良く、一方、これに対して透過原 稿用ホルダ30(図4)側の対応は、透過原稿用マスクプレート8の位置決め孔 8dに嵌合する位置決めピン33だけ設けて置けば良い。これにより安価に製作 できる透過原稿用マスクプレート8により、各種外形サイズの透過原稿6を透過 原稿用ホルダ30(図4)に載置でき便利となる。
【0031】 以上詳述した本考案に係わる透過原稿用マスクプレートは、後述する画像読取 り装置,写真の引き伸し機などの光学機器に使用される透過原稿用ホルダ30( 図4)に位置決め載置され、更に、透過原稿用ホルダ30に載置した上から透過 原稿6を外形サイズに応じて位置決め載置して使用されているが、先に従来例で 説明した透過原稿用ホルダを一部改造して、透過原稿6を位置決めする位置規制 部材107,107及びこれに嵌合する凹部108,108を削除して、新たに 透過原稿用マスクプレート8の位置決め孔8dに嵌合する位置決めピンを設けた 構造にすれば、透過原稿用マスクプレート8を透過原稿用ホルダ30に位置決め 載置することができ、従ってこの状態でも上記と同様に各種外形サイズの透過原 稿6に適用できる利点がある。
【0032】 <透過原稿用ホルダ> ここで本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを載置する透過原稿用ホルダ について図4乃至図6を用いて説明する。
【0033】 図4は本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを載置する透過原稿用ホルダ を備えた透過原稿台ユニットの構成を示した斜視図であり、且つ蓋体側を開蓋し た状態を示した図である。また、図5は図4に示した透過原稿用ホルダを拡大し て示した斜視図であり、且つ蓋体側を閉蓋した状態を示した図である。更に、図 6(A),(B)は透過原稿用ホルダの動作を説明するための模式図であり、( A)は厚みが薄い透過原稿を使用した場合を示し、(B)は厚みが厚い透過原稿 を使用した場合を示している。
【0034】 図4において、画像読取り装置1内(図1)の透過原稿台ユニット20は、板 金部材などを用いた枠体21が上下2本のガイド棒22,23に沿って水平方向 (矢印A1,A2方向)に直線移動自在に設けられており、この枠体21上に透 過原稿用ホルダ30が設置され、この透過原稿用ホルダ30も当然枠体21と一 体となって矢印A1,A2方向に直線移動自在となっている。
【0035】 また、透過原稿用ホルダ30の構成において、ベース板31が板金部材などを 用いて円板状に形成され、ベース板31の外周を三等分した位置にガイドローラ 24a〜24cが添接し、これによってベース板31は枠体21上を矢印C1, C2方に回転可能に支持されている。尚、図5に示した如く、ベース板31はス ライド板25(二点鎖線図示)に軸着したガイドローラ24aが常時スプリング 26の付勢力によってベース板31の凹部31a内に嵌入しているため、ベース 板31が所定の位置で停止しているが、スライド板25を矢印方向に引くとベー ス板31がガイドローラ24a〜24cに添接しながら回転自在となる。更に尚 、ベース板31を回転させる必要の無い場合には、透過原稿用ホルダ30の後述 する構成部材を枠体21(図4)に直接取り付けても良いことは言うまでもない 。 再び図4に戻り、ベース板31のほぼ中央上部には、透明なガラス板32が 矩形状に固着しており、このガラス板32の左右両側近傍のベース板31上に位 置決めピン33が上方に突出して複数設けられ、前記した透過原稿用マスクプレ ート8の位置決め孔8dに嵌合して、透過原稿用マスクプレート8(二点鎖線図 示)をベース板31及びガラス板32に対して位置決め載置できるよう成されて いる。
【0036】 また、ガラス板32に近設してベース板31上に、第1の蓋体34(以下、蓋 体34と記す)が開閉蓋自在に設けられている。この蓋体34は板金部材を折り 曲げて枠組み形成されており、蓋体34がサポートブラケット35に軸着した第 1の回動軸36(以下、回動軸36と記す)を中心に時計方向,反時計方向に開 閉蓋自在となっている。 更に、蓋体34の枠内には、第2の透明部材となる透明なガラス板37を固着し た第2の蓋体38(以下、蓋体38と記す)が回動自在に支持されている。尚、 第1,第2の透明部材はガラス板32,37を使用するだけでなく、これらの代 わりに光を透過する透明な樹脂材などを用いることができる。また、蓋体38は 板金部材を用いて形成されている。 また、蓋体34の左右両側34a,34bのほぼ中央部と、蓋体38の左右両側 38a,38bのほぼ中央部とに第2の回動軸39,39(以下、回動軸39と 記す)が軸着されており、且つ、回動軸39は上記した回動軸36と平行になっ ている。これにより、蓋体38及びこれと一体なガラス板37が蓋体34に対し て回動軸39を中心に時計方向,反時計方向に回動できる。更に、蓋体38及び ガラス板37の回動方向は蓋体38とガラス板37との重力によってバランスし ながら回動軸39を中心に回動できるようになっている。このように蓋体38の 両側のほぼ中央部を回動軸39,39を中心に回動自在にする構造は“ジンバル 構造”とも呼称されている。 尚、ここでは蓋体38にガラス板37を固着しているが、板金部材で形成された 蓋体38を用いることなく、ガラス板37などの透明部材のみでこの透明部材の 両側のほぼ中央部を回動軸39を介して蓋体34に回動自在に直接支持する“ジ ンバル構造”でも可能であることは言うまでもない。
【0037】 また、図5に示したように、蓋体34を閉蓋した際、ベース板31に固着した ガラス板32と、蓋体38に固着したガラス板37とが互いに対向しあう構造と なっている。
【0038】 ここで、上記した“ジンバル構造”の透過原稿用ホルダ30の動作について図 6(A),(B)を用いて説明する。 即ち、図6(A)に示した如く、ベース板31及びガラス板32上に位置決め載 置した透過原稿用マスクプレート8に、更にこの上から薄い厚みT1のストリッ プネガフィルム(透過原稿)6を載置する。そして、蓋体34を回動軸36を中 心に閉蓋すると、蓋体38とこれに固着したガラス板37とが回動軸39を中心 にガラス板37及び蓋体38の重力によって姿勢制御されながら回動し、この後 ストリップネガフィルム6の厚みT1に応じて上方よりストリップネガフィルム 6に添接する。この際、更に、蓋体34と、ガラス板37を固着した蓋体38と の重力が加算されて、蓋体34及びガラス板37を固着した蓋体38が回動軸3 6,39を中心に協働して回動し、ガラス板37が上方よりストリップネガフィ ルム6に均一に添接するので、ガラス板32,37間にストリップネガフィルム (透過原稿)6を歪むことなく確実に挟持して載置できる。 その後は前記したように、ガラス板37の上方より透過原稿用光源4から光を照 射し、ストリップネガフィルム6の画像を透過した透過光が結像レンズ51を介 してライン・イメージ・センサ52上に結像される。
【0039】 次に、図6(B)に示した如く、外枠7で枠組みされたネガフィルムの場合に は厚みT2が厚くなり、この場合においても、蓋体38に固着したガラス板37 は、外枠7の厚みT2に応じて、外枠7の上面に添接する。従って、上記と同様 に、蓋体34と、ガラス板37を固着した蓋体38との重力が加算されて、蓋体 34及びガラス板37を固着した蓋体38が回動軸36,39を中心に協働して 回動し、ガラス板37が上方より外枠7の上面に均一に添接するので、ガラス板 32,37間に外枠付きネガフィルム(透過原稿)6を歪むことなく確実に挟持 して載置できる。
【0040】 以上詳述した本考案に係わる透過原稿用マスクプレート8を上記した透過原稿 用ホルダ30に適用すると、透過原稿6の外形サイズが異なる場合はもちろんの こと、更に、厚みの異なる透過原稿6をも位置決め載置できる利点がある。 尚、本考案に係わる透過原稿用マスクプレート8は、図示しない光源を備えた周 知の写真の引き伸し機で透過原稿用ホルダを使用することにより適用できる。
【0041】
以上詳述した本考案に係わる透過原稿用マスクプレートによると、請求項1記 載おいては、透過原稿用マスクプレートは光を透過しない不透明薄板部材を用い 、透過原稿を載置する際の位置決め用の切り起こし片を透過原稿の外形に沿って 弾性変位自在に突出形成したため、この透過原稿用マスクプレートを透過原稿用 ホルダに載置すれば、即ち、透過原稿の外形サイズに応じた専用の透過原稿用マ スクプレートを載置すれば、各種外形サイズの透過原稿に安価に対応でき、操作 性が向上する実用的な利点がある。
【0042】 また、請求項2記載の透過原稿用マスクプレートにおいては、請求項1記載と 同様な効果を得ると共に、更に透過原稿の未露光部と対応した未露光部検出孔を 形成したこにより、透過原稿の現像状態を把握可能となる。
【図1】本考案に係わる本考案に係わる透過原稿用マス
クプレートを採用した画像読取り装置の概略構成を示し
た図であり、且つ、(A)は反射原稿読取り時の状態を
示し、(B)は透過原稿読取り時の状態を示している。
クプレートを採用した画像読取り装置の概略構成を示し
た図であり、且つ、(A)は反射原稿読取り時の状態を
示し、(B)は透過原稿読取り時の状態を示している。
【図2】本考案に係わる透過原稿用マスクプレートに載
置される透過原稿の一例を示した斜視図であり、(A)
は透過原稿としてストリップネガフィルムを示し、
(B)はストリップネガフィルムに外枠を枠組み形成し
たものである。
置される透過原稿の一例を示した斜視図であり、(A)
は透過原稿としてストリップネガフィルムを示し、
(B)はストリップネガフィルムに外枠を枠組み形成し
たものである。
【図3】本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを示
した斜視図であり、(A)は図2(A)に示したストリ
ップネガフィルム用の透過原稿用マスクプレートを示
し、(B)は図2(B)に示した外枠付きネガフィルム
用の透過原稿用マスクプレートを示している。
した斜視図であり、(A)は図2(A)に示したストリ
ップネガフィルム用の透過原稿用マスクプレートを示
し、(B)は図2(B)に示した外枠付きネガフィルム
用の透過原稿用マスクプレートを示している。
【図4】本考案に係わる透過原稿用マスクプレートを載
置する透過原稿用ホルダを備えた透過原稿台ユニットの
構成を示した斜視図であり、且つ蓋体側を開蓋した状態
を示した図である。
置する透過原稿用ホルダを備えた透過原稿台ユニットの
構成を示した斜視図であり、且つ蓋体側を開蓋した状態
を示した図である。
【図5】図4に示した透過原稿用ホルダを拡大して示し
た斜視図であり、且つ蓋体側を閉蓋した状態を示した図
である。
た斜視図であり、且つ蓋体側を閉蓋した状態を示した図
である。
【図6】透過原稿用ホルダの動作を説明するための模式
図であり、(A)は厚みが薄い透過原稿を使用した場合
を示し、(B)は厚みが厚い透過原稿を使用した場合を
示している。
図であり、(A)は厚みが薄い透過原稿を使用した場合
を示し、(B)は厚みが厚い透過原稿を使用した場合を
示している。
【図7】画像読取り装置に用いられる従来の透過原稿用
ホルダを示した斜視図である。
ホルダを示した斜視図である。
【図8】従来の透過原稿用ホルダを採用した画像読取り
装置の構成を示した図である。
装置の構成を示した図である。
1…画像読取り装置、6…透過原稿、6b…未露光部、 8…透過原稿用マスクプレート、8a…透孔(画枠用透
孔)、 8b…未露光部検出孔、8c…切り起こし片、8d…位
置決め孔、 20…透過原稿台ユニット、 30…透過原稿用ホルダ、 31…ベース板、32…第2の透明部材(ガラス板)、 33…位置決めピン、 37…第2の透明部材(ガラス板)。
孔)、 8b…未露光部検出孔、8c…切り起こし片、8d…位
置決め孔、 20…透過原稿台ユニット、 30…透過原稿用ホルダ、 31…ベース板、32…第2の透明部材(ガラス板)、 33…位置決めピン、 37…第2の透明部材(ガラス板)。
Claims (2)
- 【請求項1】画像読取り装置,写真の引き伸し機などの
光学機器に設けた光源から光を照射して、この光を透過
する透明部材で形成した透過原稿用ホルダに載置され、
更に、透過原稿用ホルダに載置した上から透過原稿を載
置するマスクプレートであって、 光を透過しない不透明薄板部材を用い、該透過原稿(6)
を載置する際の位置決め用の切り起こし片(8c)を該透過
原稿の外形に沿って弾性変位自在に突出形成し、且つ該
透過原稿の画枠(6a)に相当する透孔(8a)を形成したこと
を特徴とする透過原稿用マスクプレート(8) 。 - 【請求項2】請求項1記載の透過原稿用マスクプレート
(8) に透過原稿(6) の未露光部(6b)と対応した未露光部
検出孔(8b)を形成したことを特徴とする透過原稿用マス
クプレート(8) 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7712091U JPH0521252U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 透過原稿用マスクプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7712091U JPH0521252U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 透過原稿用マスクプレート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0521252U true JPH0521252U (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=13624938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7712091U Pending JPH0521252U (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 透過原稿用マスクプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0521252U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017567A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Seiko Epson Corp | フィルムホルダ及び画像読み取り装置 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP7712091U patent/JPH0521252U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017567A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Seiko Epson Corp | フィルムホルダ及び画像読み取り装置 |
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