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JPH05210953A - 編集機能を備えた情報記録再生装置 - Google Patents

編集機能を備えた情報記録再生装置

Info

Publication number
JPH05210953A
JPH05210953A JP4015126A JP1512692A JPH05210953A JP H05210953 A JPH05210953 A JP H05210953A JP 4015126 A JP4015126 A JP 4015126A JP 1512692 A JP1512692 A JP 1512692A JP H05210953 A JPH05210953 A JP H05210953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
recording
editing
digital information
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4015126A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Kizu
重雄 木津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4015126A priority Critical patent/JPH05210953A/ja
Publication of JPH05210953A publication Critical patent/JPH05210953A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 先行再生ヘッドを必要とすることなくディジ
タルオーディオ信号の編集時にクロスフェードを可能と
した情報記録再生装置を提供すること。 【構成】 ディジタルオーディオ信号に対して編集を行
う際、編集実行に先立ち編集点前後の予め定められたク
ロスフェード期間における再生オーディオデータ15を
記憶するためのメモリ27を設け、編集実行時、スイッ
チャ23によりメモリ27に記憶された再生オーディオ
データと新たな入力オーディオデータ24との間でクロ
スフェードを行い、このスイッチャ23の出力信号を記
録符号器6および変調器8を経てテープ10上に記録す
る構成とした情報記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくともオーディ
オ信号をディジタル記録するVTRのような情報記録再
生装置に関し、さらに詳しくはディジタルオーディオデ
ータなどのディジタル情報信号に対する編集機能を備え
た情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来のアナログVTRでは長手
トラック上の音声信号の記録に、アナログバイアス記録
が用いられている。アナログバイアス記録によれば、音
声信号の編集を行う場合、たとえ編集点が有音部であっ
てもバイアス信号電流を編集点から徐々に増加させるこ
とにより、編集点での聴感的な妨害を減少させることが
出来た。
【0003】近年、高密度記録技術の進展によって、少
ないテープ消費量、すなわちより遅いテープスピード
で、ビデオ信号を記録することが可能となっている。し
かし、テープスピードの減少は長手トラックを利用する
オーディオ信号の記録再生特性にとっては不利となる。
そこで、高音質が要求される用途では、オーディオ信号
をディジタル化して長手トラックまたはヘリカルトラッ
ク上に記録する方式が採られている。
【0004】オーディオ信号がディジタル記録されたテ
ープを素材としてオーディオ信号の編集を実行する場
合、アナログバイアス記録のようにバイアス信号電流を
制御する方法では、編集点前後での信号レベルを制御す
ることが出来ない。このため単純に編集を行うと、編集
点で編集後のオーディオ信号のレベルが急激に変化して
しまうので、聴感上好ましくない。
【0005】そこで、このようなオーディオ信号をディ
ジタル記録するVTRでは、クロスフェードという手法
が一般に用いられる。クロスフェードは、図8に示した
ように、再生したディジタルオーディオ信号のレベルを
編集点よりも若干先行した時点から徐々に減少させ、逆
に新たに記録する入力信号については編集点よりも若干
先行した時点から徐々に増加させて、両者をミックス
(加算)した後、テープ上に記録する手法である。この
ようにクロスフェードの動作は、再生した信号のレベル
を変化させて入力信号とミックスし、テープ上の同じ場
所に記録するまでの一連の信号処理に要する時間だけ先
行してテープからの再生信号が得られていなければ実現
することができない。
【0006】図9を用いてさらに詳しく説明する。図9
は、オーディオ信号をディジタル記録するVTRにおけ
るディジタルオーディオ信号の記録再生系を簡略化して
示したブロック図である。アナログの入力オーディオ信
号はA/D変換器1によりディジタル信号に変換されて
ディジタルオーディオデータとなり、スイッチ2の端子
a−cを通して記録符号器3に入力される。記録符号器
3は記録再生時の符号誤りを訂正するための符号を付加
したり、電磁変換系の特性に合わせてディジタル信号を
変調したり、記録トラックの識別信号等を付加する処理
を行って記録信号を生成する。記録符号器3から出力さ
れる記録信号は、記録アンプを通して記録ヘッド4によ
ってテープ上に記録される。一方、再生時にはテープ上
に記録された信号が再生ヘッド5によって再生される。
この再生ヘッド5の出力信号は、再生復号器6で記録時
の変調と逆の処理を受けると共に誤り訂正が施されるこ
とにより、記録前と同じディジタルオーディオデータに
戻され、さらにD/A変換器7でアナログ信号に戻され
て出力端子から出力される。
【0007】スイッチ2およびスイッチャ9は、クロス
フェードを用いたオーディオ編集を行うために設けられ
ている。このクロスフェードを用いたオーディオ編集を
行う場合には、スイッチャ回路9において再生復号器6
から出力されたディジタルオーディオデータ8(再生信
号)とA/D変換器1から出力されるディジタルオーデ
ィオデータ10(入力信号)との間で、図8に示したク
ロスフェードによって両者がミックスされる。ミックス
された信号は、スイッチ2の端子b−cを通して記録符
号器3に送られ、記録ヘッド4によってテープ上に記録
される。
【0008】こうしてミックスされた信号が記録される
テープ上の位置は、ミックスされる前の信号が元々記録
されていた位置と同じでなければならない。これらの位
置がずれていると、テープ上の信号の連続性が崩れてし
まい、正しいクロスフェードを行うことができない。
【0009】記録符号器3および再生復号器6は、いず
れも信号処理の過程で信号を遅延させる。クロスフェー
ドを正しく実行するためには、図10に示されるよう
に、再生ヘッド5から再生される信号が再生復号器6の
遅延時間(t1 −to )+スイッチャ9の遅延時間(t
2 −t1 )+記録符号器3の遅延時間(t3 −t2 )、
すなわち時間Tだけ先行していなければならない。一般
的には、この条件を満たすために、記録ヘッドよりも先
行して信号を読み取れる位置に先行再生ヘッドを配置
し、クロスフェードを用いた編集を行う場合、この先行
再生ヘッドによって再生された信号を用いている。
【0010】しかしながら、近年開発が進められ普及し
つつある、HDTV(高精細テレビジョン)信号のよう
な極めて広帯域のビデオ信号を記録するためのVTRで
は、このような先行再生ヘッドを回転ドラム上に搭載す
ることが困難となる。すなわち、HDTV用VTRでは
記録信号を複数のチャンネルに分割し、複数のヘッドで
記録するため、回転ドラム上に搭載される記録ヘッドや
再生ヘッドの数が従来のNTSC方式などのVTRに比
較して著しく多くなる。さらに編集を行うことも考える
と、記録した信号をトラック単位で消去するためのフラ
イングイレーズヘッドも回転ドラム上に搭載する必要が
あり、ヘッド数は益々増える。従ってスペース的に、ま
たコスト的にも、先行再生ヘッドを回転ドラム上に搭載
することが困難となってくる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、オー
ディオ信号をディジタル記録する従来のVTRでは、編
集に際してクロスフェードを行うために先行再生ヘッド
を必要とする。しかしながら、HDTV用VTRのよう
に極めて多数のヘッドを回転ドラム上に搭載する必要の
あるVTRでは、先行再生ヘッドを搭載することはスペ
ース的およびコスト的に困難であるという問題があっ
た。
【0012】従って、本発明は先行再生ヘッドを必要と
することなくディジタルオーディオ信号などのディジタ
ル情報信号のクロスフェードを可能として、良好な編集
を行うことができる情報記録再生装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明はディジタル情報信号から記録信号を生成し
て記録媒体上に記録し、また記録媒体に記録された信号
を再生してディジタル情報信号を復元する情報記録再生
装置において、ディジタル情報信号に対して編集を行う
際の編集点を指定する編集点指定手段と、編集実行に先
立ち、編集点指定手段により指定された編集点前後の予
め定められた期間における復元されたディジタル情報信
号を編集実行に先立ち記憶する記憶手段と、編集実行
時、記憶手段に記憶されたディジタル情報信号と新たな
入力ディジタル情報信号との間でクロスフェードを実行
するための信号処理手段と、編集実行時、該信号処理手
段の出力信号を記録信号生成手段に供給する手段とを具
備することを基本的な特徴とする。
【0014】さらに具体的には、編集点指定手段は編集
点として編集開始点および編集終了点を指定し、記憶手
段は編集開始点および編集終了点のそれぞれの前後の予
め定められた期間における復元されたディジタル情報信
号を記憶する。そして、信号処理手段は編集開始点にお
いては記憶されたディジタル情報信号を徐々に減少させ
ると共に新たな入力ディジタル情報信号を徐々に増加さ
せつつ両信号を加算する処理を行い、編集終了点におい
ては記憶されたディジタル情報信号を徐々に増加させる
と共に新たな入力ディジタル情報信号を徐々に減少させ
つつ両信号を加算する処理を行う。
【0015】
【作用】このように本発明では、編集点前後の所定期間
の復元されたディジタル情報信号がメモリに編集実行に
先立って書き込まれ記憶される。このメモリへの書き込
み操作は、例えばリハーサル時に予め編集点を決めるた
めの操作を行っているとき行われる。
【0016】こうしてメモリに記憶されたディジタル情
報信号は、記録媒体上から再生され復元された信号のう
ち、編集時にクロスフェードを行って再び記録媒体上に
記録する際、編集点前後の新たな入力ディジタル情報信
号に加算されるべき期間(クロスフェード期間)に相当
する信号である。従って、メモリから読み出される信号
は、従来の先行再生ヘッドによって再生され復元された
ディジタル情報信号と等価である。
【0017】編集実行時には、このメモリから読み出さ
れたディジタル情報信号に基づいて記録信号が生成さ
れ、この記録信号が記録媒体に記録される。これにより
先行再生ヘッドを設けることなく、クロスフェードを用
いた編集が正しく行われる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明を適用したHDTV用VTRの要
部の構成を示すブロック図であり、本発明に関係するデ
ィジタルオーディオ信号の信号処理系を中心に図示して
いる。HDTV用VTRでは本来、最大8チャンネルの
ディジタルオーディオデータが記録再生できるが、図1
では簡単のため1チャンネルのみ示している。他の7チ
ャネルについても、構成は全く同じである。
【0019】図1において、オーディオ入力端子1に入
力されたアナログのオーディオ信号は、A/D変換器2
によって例えば48kHzのサンプリングレートでサン
プリングされると共に16ビットのディジタル信号に変
換され、ディジタルオーディオデータとなる。このディ
ジタルオーディオデータは、第1のマルチプレクサ3の
入力Xに与えられる。マルチプレクサ3は、VTRのコ
ントロールパネル19に接続された制御回路4からの制
御信号5により制御され、通常の記録時には入力Xに与
えられるディジタルオーディオデータ、またオーディオ
編集時には入力Yに与えられるスイッチャ23からの出
力信号をそれぞれ選択して、記録符号器6に送る。
【0020】記録符号器6は、ディジタルオーディオデ
ータとライン7から入力されるディジタルビデオデータ
に対して誤り訂正符号化を行い、さらにブロック番号、
トラック番号およびオーディオ/ビデオの識別信号等の
付加情報を付加して、テープ10上の各トラックに記録
するための規定された信号を発生する。記録符号器6の
出力信号は、この例では8チャネルの並列データからな
る。
【0021】図2に、テープ10上の記録パターンを示
す。テープ10の長手方向に対して傾斜したヘリカルト
ラックの中央部に配置された4つのオーディオセクタ2
01にディジタルオーディオデータが記録され、このオ
ーディオセクタ201の前後に配置されたビデオセクタ
202a,202bにディジタルビデオデータが記録さ
れる。前半のビデオセクタ202aとオーディオセクタ
201との間、4つのオーディオセクタ201の相互間
およびオーディオセクタ201と後半のビデオセクタ2
02bとの間には、編集時のタイミング余裕を与えるた
めのエディットギャップ203がそれぞれ設けられてい
る。
【0022】図1に説明を戻すと、記録符号器6からの
8チャンネルの並列データからなる出力信号は、変調器
8によってテープ10への記録に適した変調方式で変調
されることにより、記録信号が生成される。この記録信
号は、回転ドラム9上の記録アンプ(図示せず)へ送ら
れる。記録アンプは、回転ドラム9に搭載された記録ヘ
ッド(図示せず)に記録電流を供給する。この記録ヘッ
ドによって、回転ドラム9の周面に巻き付けられたテー
プ10上にビデオデータおよびオーディオデータが図2
のようなパターンで記録される。なお、回転ドラム9を
回転させるためのドラムモータとテープ10を走行駆動
するためのキャプスタンモータ(いずれも図示せず)
は、サーボ回路22によって制御される。
【0023】図3に、回転ドラム9上のヘッド配置を概
略的に示す。図3では記録ヘッドおよび再生ヘッドを
A,Bの2個のみ示しているが、実際にはさらに多数の
ヘッドが回転ドラム9上に搭載される。同じ記号(A,
B,…)が付されている記録ヘッドと再生ヘッドの位置
関係は、記録ヘッドが記録したトラックを直後に再生ヘ
ッドがトレースして該トラック上の信号を再生する、い
わゆる同時再生ができるように、回転ドラム9の回転方
向に対して記録ヘッドが先行し、再生ヘッドが後行した
位置に取り付けられている。
【0024】通常の再生時または上述の同時再生時、テ
ープ10から回転ドラム9上に再生ヘッドによって読み
取られた信号は、回転ドラム9に搭載されたプリアンプ
(図示せず)で増幅される。増幅された信号はイコライ
ザ11に送られて、記録再生の過程で受けた伝送特性の
損失が補償され、ビデオおよびオーディオのディジタル
データが復元される。このディジタルデータは、変調器
8と逆の処理を行う復調器12によって復調される。復
調された信号は再生復号器13に送られ、誤り訂正等の
処理を受ける。これより、再生ビデオデータ14と再生
オーディオデータ15が生成される。
【0025】再生オーディオデータ15は、第2のマル
チプレクサ16を通してD/A変換器17に入力され、
ここでアナログ信号に戻されてオーディオ出力端子18
から外部の機器に接続される。第2のマルチプレクサ1
6は制御回路4によって制御され、入力Xに与えられる
再生オーディオデータ17と入力Yに与えられるスイッ
チャ23からの出力信号のいずれかを選択して、オーデ
ィオ出力端子18へ出力する。
【0026】再生オーディオデータ15は、第3のマル
チプレクサ21とメモリ27にも供給される。メモリ2
7は制御回路4によって制御され、編集点前後の予め定
められた期間の再生オーディオデータ15を記憶する。
この期間は後述するクロスフェード時間に相当し、その
時間は数十msec程度であるから、メモリ27は小容
量のものでよい。第3のマルチプレクサ21は制御回路
4によって制御され、再生オーディオデータ15とメモ
リ27から読み出されたオーディオデータのいずれかを
選択して、スイッチャ23に出力する。
【0027】スイッチャ23は制御回路4からの制御信
号25,26によって制御され、クロスフェード期間で
はメモリ27から読み出されマルチプレクサ21を介し
て入力される信号とA/D変換器2からの入力オーディ
オデータをミックスして出力し、それ以外の期間ではマ
ルチプレクサ21を介して入力される再生オーディオデ
ータ15とA/D変換器2からの入力オーディオデータ
24を出力する。
【0028】次に、本実施例におけるオーディオ編集に
ついて説明する。編集方法には大きく分けて、インサー
ト編集とアッセンブル編集がある。インサート編集は、
既に記録された素材の途中の一部に新たな素材を挿入す
る方法である。アッセンブル編集は、記録すべき素材を
頭から順に次々とつなげていく方法である。編集対象の
信号から見て両編集方法の大きな違いは、インサート編
集が編集点として編集開始点と編集終了点の双方が明確
に確定されるのに対して、アッセンブル編集は編集開始
点は明確に設定されるが、編集終了点は必要とする時間
より後方であればよく、明確に設定する必要がないとい
うことである。言い替えると、アッセンブル編集は編集
開始点の動作を次々と繰り返す編集であると言うことが
できる。ここでは、まず編集開始点および終了点双方の
動作を含むインサート編集について述べる。
【0029】図4に、インサート編集の最も代表的な手
順を示す。この手順は、記録VTR(記録機ともいう)
と再生VTR(再生機ともいう)の2台を用いて行うイ
ンサート編集の例である。記録機には編集結果を記録す
るための素材テープを掛け、再生機には挿入すべきオー
ディオデータが記録された素材テープを掛ける。
【0030】まず、編集作業を行うオペレータが記録お
よび再生の両VTRを編集モードにセットする(S
1)。この状態で両VTRによってテープから再生した
画像を見るか、またはテープから再生した音声を聞くこ
とにより、記録機のインサート編集開始点を決定する
(S2)。編集開始点が適切かどうかの判断は、プレビ
ューを実行して確認する(S3)。プレビューは実際に
編集するのでなく、モニタ上で切り替え点を確認するモ
ードである。編集開始点が良好であれば、次に編集終了
点を決定する(S4)。編集終了点についてもプレビュ
ーを実行して確認をする(S5)。
【0031】記録機の編集点が決まったら、次に再生機
の編集開始点を決定する(S6)。その手順は記録機と
同じであり、編集開始点が適切かどうかの判断はやはプ
レビューを行って確認する(S7)。この場合、再生機
の編集終了点は自動的に計算され決定される。
【0032】なお、上述では編集開始点を先に決定し、
編集終了点を後で決定したが、この順序を逆にしても構
わない。また、プレビューを省略することもある。編集
開始点および終了点が決まったら、記録機および再生機
の両者を用いてリハーサルを実行する(S8)。プレビ
ューでは個々の編集点(編集開始点および終了点)につ
いて個別に確認を行うのに対して、リハーサルではモニ
タ上で編集の全体的な動作を確認する。リハーサルにお
いて編集点に不都合を見付けた場合には、編集点の再設
定を行うことになる。リハーサルの結果が満足であった
場合には、実際の編集動作を実行し、テープ上への記録
を行う。
【0033】インサート編集の大まかな手順は、以上の
通りである。実際の編集では、他の細かな設定項目が数
多くある。オーディオ信号のクロスフェードも、その一
つである。編集点でクロスフェードを実行する場合に
は、オペレータは図1のコントロールパネル19上でク
ロスフェードオンの指示と、クロスフェード時間の設定
を行う。クロスフェード時間は、一般的には前述のよう
に数十msecである。こうするとリハーサル動作を行
った時に、編集点前後でオーディオ信号のクロスフェー
ドの状態がモニタできると共に、実際の編集もクロスフ
ェードを含んで実行されることになる。
【0034】次に、リハーサル時の動作を説明する。図
5(a)(b)は、記録機および再生機の動作を示して
いる。図6は、クロスフェード動作を説明するための図
であり、(a)(b)はスイッチャ23によって再生信
号および入力信号が処理される様子を示し、また(c)
はスイッチャ23の出力信号を示している。
【0035】リハーサル指示が出されると、図5に示す
ように記録機、再生機共にサーチ動作に入る(A点)。
サーチはテープ上の編集開始点の一定時間前、例えば6
秒前の位置にテープの頭出しを行う動作である。この編
集開始点と頭出し位置との間の時間長をプリロール時間
と呼ぶ。記録機、再生機両方のVTRがサーチを終了す
ると、プレイコマンドが出される(B点)。これにより
両VTRは調相を開始する。調相は、記録機と再生機の
テープ走行位相を正確に合わせる動作であり、編集点
(編集開始点および終了点)での時間誤差を排除するこ
とを目的として行われる。
【0036】編集開始点(D点)から予め設定したクロ
スフェード期間の1/2の時間だけ先行した時点(C
点)で、図1の制御回路4はスイッチャ23に対し制御
信号として、編集開始点であるか編集終了点であるかを
示す識別信号25を出力すると共に、クロスフェード期
間を示す切り替えコマンド26を出力し始める。切り替
えコマンド26は、C点から予め設定したフェード時間
が経過したE点まで継続して出力される。
【0037】スイッチャ23は、識別信号25と切り替
えコマンド26に従いクロスフェードを行う。すなわ
ち、スイッチャ23は図6の編集開始時のクロスフェー
ド期間TI(C−E間)においては、マルチプレクサ2
1を介して入力される再生信号(再生オーディオデータ
15)のレベルを図6(a)のように徐々に減衰させ、
これとは逆に図6(b)のように入力信号(入力オーデ
ィオデータ24)のレベルを徐々に増加させながら、両
信号を加算して図6(c)のように出力する。また、こ
の期間TIにおいてメモリ27には、制御回路4からの
識別信号25および切り替えコマンド26とリードライ
ト制御信号28に従い、再生オーディオデータ15が書
き込まれる。
【0038】次の図5のE点からF点の期間において
は、入力信号(入力オーディオデータ24)がそのまま
スイッチャ23の出力に現れる。編集終了点(G点)か
ら予め設定したフェード時間の1/2だけ先行した点
(F点)にテープが到達すると、図6の編集終了時のク
ロスフェード期間TO(E−F間)において、スイッチ
ャ23は編集開始点とは逆に、図6に示すように入力信
号(入力オーディオデータ24)のレベルを徐々に減衰
させ、再生信号(再生オーディオデータ15)のレベル
を徐々に増加させながら、両信号を加算して出力する。
この動作はフェード動作が終了するH点まで続く。ま
た、メモリ27には期間TOにおける再生オーディオデ
ータ15が期間TIと同様にして書き込まれる。この
後、記録機、再生機共にポストロール期間と呼ばれる一
定時間を経て停止し、リハーサル動作を終了する(J
点)。
【0039】以上のリハーサル動作の過程で、メモリ2
7には編集開始時および編集終了時のクロスフェード期
間TI,TOに必要な再生オーディオデータ15が記憶
されたことになる。
【0040】次に、実際の編集実行時の動作を説明す
る。図5に示した記録機および再生機のVTR動作と、
図6に示したクロスフェード動作は、編集時でもリハー
サル時と同じである。編集時の動作がリハーサル時と異
なる点は、記録機が編集開始点(D点)の直前のC点か
ら記録を開始し、編集終了点(G点)後のH点まで記録
を行うということである。記録時には、記録ヘッドの位
相を記録信号の位相と一致させる必要がある。この動作
は制御回路4からサーボ回路22に制御信号を送ること
によって行われる。
【0041】図3で説明したように、同時再生を行うた
めに回転ドラム9の回転方向に対して再生ヘッドは記録
ヘッドよりも後行した位置に設置されているので、記録
ヘッドの位相を記録信号の位相に合わせると、再生ヘッ
ドからの再生信号をクロスフェードに使用できないこと
は、前述の通りである。そこで、本発明ではクロスフェ
ード期間は、以下のように先のリハーサル時にメモリ2
7に記憶させたデータを読み出して使用する。
【0042】オペレータがコントロールパネル19上の
ボタンを押して編集モードに設定すると、図1の第1の
マルチプレクサ3および第3のマルチプレクサ21は、
いずれも入力Y側に切り替わる。これにより、マルチプ
レクサ3はスイッチャ23からの出力信号を選択し、マ
ルチプレクサ21はメモリ27から読み出されるオーデ
ィオデータを選択する。
【0043】一方、第2のマルチプレクサ16は上述の
リハーサル動作が終了した時点で、入力X側に切り替わ
っている。従って、オーディオ出力端子18に現れる信
号はテープ10から再生された信号であり、記録ヘッド
が記録を行っているときには同時再生の信号ということ
になる。
【0044】テープが記録符号器6等の遅延時間分だけ
C点より先行した点に到達すると、制御回路4からの制
御信号25,26,28に従って、メモリ27からリハ
ーサル時に記憶された再生オーディオデータが読み出さ
れる。メモリ27から読み出された再生オーディオデー
タは、Y入力側に切り替わっているマルチプレクサ21
を通してスイッチャ23に入力にされる。
【0045】そして、スイッチャ23はメモリ27から
読み出された再生オーディオデータと入力オーディオデ
ータ24との間でクロスフェードを実行する。すなわ
ち、スイッチャ23は図6の期間TIにおいてメモリ2
7から読み出された再生オーディオデータのレベルを徐
々に減衰させ、逆に入力オーディオデータ24のレベル
を徐々に増加させながら、両データを加算して出力す
る。このスイッチャ23の出力信号は、マルチプレクサ
3を通して記録符号器6に入力され、テープ10上に記
録される。記録ヘッドで記録された信号は、再生ヘッド
で直ちに再生されるので、クロスフェードの状態はオー
ディオ出力端子18に接続されたモニタで確認すること
ができる。
【0046】図6のE点からF点までの期間は、入力オ
ーディオデータ24がマルチプレクサ3を通して記録符
号器6に入力され、テープ10上に記録される。次に、
F点からH点間での期間(図6の期間TO)では、編集
開始点と同様に、メモリ27に記憶された再生オーディ
オデータが読み出されて、スイッチャ23において入力
オーディオデータ24との間で編集開始点とは逆のクロ
スフェードが実行される。すなわち、スイッチャ23は
入力オーディオデータ24のレベルを徐々に減衰させ、
メモリ27から読み出された再生オーディオデータのレ
ベルを徐々に増加させながら、両データを加算して出力
する。このスイッチャ23の出力信号がマルチプレクサ
3を通して記録符号器6に入力され、テープ10上に記
録される。最後に、図6のH点で記録ヘッドが記録動作
を終了し、さらにJ点でVTRが停止して、インサート
編集は終了する。
【0047】次に、図7を参照して本実施例によるアッ
センブル編集時の動作を簡単に説明する。図7は編集開
始点M,Nについて2回の編集動作を行う様子を示した
もので、(a)〜(d)はスイッチャ23によってアッ
センブル編集に供される素材である再生信号および入力
信号が処理される様子を示し、(e)はスイッチャ23
の出力信号を示している。アッセンブル編集では、編集
点としては編集開始点M,N,…のみが定められる。リ
ハーサル時には、各々の素材の編集開始点M,N,…の
前後の所定期間(クロスフェード期間)T1,T2,…
の再生信号(再生オーディオデータ15)がメモリ27
に書き込まれる。編集時には、編集開始点においてメモ
リ27から読み出された再生オーディオデータと入力オ
ーディオデータ24との間でクロスフェードが実行され
る。
【0048】本発明は上述した実施例に限られず、種々
変形して実施可能である。例えば、本発明はディジタル
オーディオ信号のみでなく、ディジタルビデオ信号につ
いても編集時にクロスフェードを行う必要がある場合、
上記実施例と同様の構成でクロスフェードを実現するこ
とができる。また、上記実施例ではオーディオ信号およ
びビデオ信号の両方をディジタル記録するディジタルV
TRについて説明したが、ビデオ信号はアナログ記録し
オーディオ信号をディジタル記録するVTRにも適用す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればク
ロスフェードに必要な再生信号データを記憶するメモリ
を設けることにより、先行再生ヘッドを設けることなく
編集時のクロスフェードを行うことができる。従って、
例えばHDTV用VTRのように多数のヘッドを必要と
し回転ドラム上のスペースの余裕が少ない記録再生装置
においても、特別な制限を受けることなく、低コストで
高度の編集を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るVTRの要部の構成を
示すブロック図
【図2】テープ上の記録パターンを示す図
【図3】回転ドラム上のヘッドの位置関係を示す図
【図4】編集の手順を説明するためのフローチャート
【図5】インサート編集時のVTRの動作を説明するた
めの図
【図6】インサート編集時のクロスフェード動作を説明
するための図
【図7】アッセンブル編集時のクロスフェード動作を説
明するための図
【図8】クロスフェード動作の概略を説明するための図
【図9】従来技術によるクロスフェード動作を説明する
ためのVTRのブロック図
【図10】従来技術によるクロスフェード動作を説明す
るためのタイミング図
【符号の説明】
1…オーディオ入力端子 2…A/D変換
器 3…マルチプレクサ 4…制御回路 5…制御信号 6…記録符号器 7…入力ビデオデータ 8…変調器 9…回転ドラム 10…テープ 11…イコライザ 12…復調器 13…再生復号器 14…再生ビデ
オデータ 15…再生オーディオデータ 16…マルチプ
レクサ 17…D/A変換器 18…オーディ
オ出力端子 19…コントロールパネル 20…スイッチ
ャ出力信号 21…マルチプレクサ 22…サーボ回
路 23…スイッチャ 24…入力オー
ディオデータ 25…編集開始/終了点識別信号 26…切り替え
コマンド 27…メモリ 28…リードラ
イト制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル情報信号から記録信号を生成す
    る記録信号生成手段と、 この記録信号生成手段により生成された記録信号を記録
    媒体上に記録する記録手段と、 前記記録媒体に記録された信号を再生する再生手段と、 この再生手段により再生された信号から前記ディジタル
    情報信号を復元する復元手段と、 前記ディジタル情報信号に対して編集を行う際の編集点
    を指定する編集点指定手段と、 編集実行に先立ち、前記編集点指定手段により指定され
    た編集点前後の予め定められた所定期間における前記復
    元手段により復元されたディジタル情報信号を記憶する
    記憶手段と、 編集実行時、前記記憶手段に記憶されたディジタル情報
    信号と新たな入力ディジタル情報信号との間でクロスフ
    ェードを実行するための信号処理手段と、 編集実行時、前記信号処理手段の出力信号を前記記録信
    号生成手段に供給する手段とを具備することを特徴とす
    る編集機能を備えた情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】ディジタル情報信号から記録信号を生成す
    る記録信号生成手段と、 この記録信号生成手段により生成された記録信号を記録
    媒体上に記録する記録手段と、 前記記録媒体に記録された信号を再生する再生手段と、 この再生手段により再生された信号から前記ディジタル
    情報信号を復元する復元手段と、 前記ディジタル情報信号に対して編集を行う際の編集開
    始点および編集終了点を指定する編集点指定手段と、 編集実行に先立ち、前記編集点指定手段により指定され
    た編集開始点および編集終了点のそれぞれの前後の予め
    定められた所定期間における前記復元手段により復元さ
    れたディジタル情報信号を記憶する記憶手段と、 編集実行時、編集開始点においては前記記憶手段に記憶
    されたディジタル情報信号を徐々に減少させると共に新
    たな入力ディジタル情報信号を徐々に増加させつつ両信
    号を加算する処理を行い、編集終了点においては前記記
    憶手段に記憶されたディジタル情報信号を徐々に増加さ
    せると共に新たな入力ディジタル情報信号を徐々に減少
    させつつ両信号を加算する処理を行う信号処理手段と、 編集実行時、前記信号処理手段の出力信号を前記記録信
    号生成手段に供給する手段とを具備することを特徴とす
    る編集機能を備えた情報記録再生装置。
JP4015126A 1992-01-30 1992-01-30 編集機能を備えた情報記録再生装置 Pending JPH05210953A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5717815A (en) * 1995-04-07 1998-02-10 Sony Corporation Compression data editing apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2004093072A1 (ja) * 1995-04-07 2004-10-28 Hiroshi Nakano 圧縮データ編集装置

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