JPH05200420A - マットロール圧延用板厚制御装置 - Google Patents
マットロール圧延用板厚制御装置Info
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- JPH05200420A JPH05200420A JP4013116A JP1311692A JPH05200420A JP H05200420 A JPH05200420 A JP H05200420A JP 4013116 A JP4013116 A JP 4013116A JP 1311692 A JP1311692 A JP 1311692A JP H05200420 A JPH05200420 A JP H05200420A
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- plate thickness
- rolling
- roll
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/16—Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B37/00—Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
- B21B37/48—Tension control; Compression control
- B21B37/52—Tension control; Compression control by drive motor control
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B2267/00—Roll parameters
- B21B2267/10—Roughness of roll surface
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製品板厚変動を低く抑えると共に、制御応答
を速めることのできるマットロール圧延用板厚制御装置
を得る。 【構成】 タンデム配置された最終の圧延機のワークロ
ールがマットロールでなり、他の圧延機のワークロール
がブライトロールでなる第１乃至第ｎ圧延機（11〜15）
のうち、少なくとも第ｎ圧延機（15）の圧延荷重および
ロール速度を圧延スケジュールに従って初期設定値に保
持するとき、第（ｎ−１）圧延機（14）の出側の圧延材
の張力目標値に対する張力偏差を零に近付けるように第
（ｎ−１）圧延機（14）のロール速度を制御する張力制
御系（64，115 ）と、第ｎ圧延機（15）の出側の板厚目
標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機
（14）出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚補正
量と第（ｎ−１）圧延機（14）出側の板厚目標値に対す
る板厚偏差とを加算した値を零に近付けるように第（ｎ
−２）圧延機（13）のロール速度を制御する板厚制御系
（65，135 ，134 ）とを備える。
を速めることのできるマットロール圧延用板厚制御装置
を得る。 【構成】 タンデム配置された最終の圧延機のワークロ
ールがマットロールでなり、他の圧延機のワークロール
がブライトロールでなる第１乃至第ｎ圧延機（11〜15）
のうち、少なくとも第ｎ圧延機（15）の圧延荷重および
ロール速度を圧延スケジュールに従って初期設定値に保
持するとき、第（ｎ−１）圧延機（14）の出側の圧延材
の張力目標値に対する張力偏差を零に近付けるように第
（ｎ−１）圧延機（14）のロール速度を制御する張力制
御系（64，115 ）と、第ｎ圧延機（15）の出側の板厚目
標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機
（14）出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚補正
量と第（ｎ−１）圧延機（14）出側の板厚目標値に対す
る板厚偏差とを加算した値を零に近付けるように第（ｎ
−２）圧延機（13）のロール速度を制御する板厚制御系
（65，135 ，134 ）とを備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、タンデム配置された
複数の圧延機のうち、最終の圧延機のワークロールがマ
ットロールでなり、他の圧延機のワークロールがブライ
トロールでなる冷間タンデム圧延設備に係り、特に、最
終圧延機の圧延荷重およびロール速度を圧延スケジュー
ルに従って初期設定値に保持するマットロール圧延用板
厚制御装置に関する。
複数の圧延機のうち、最終の圧延機のワークロールがマ
ットロールでなり、他の圧延機のワークロールがブライ
トロールでなる冷間タンデム圧延設備に係り、特に、最
終圧延機の圧延荷重およびロール速度を圧延スケジュー
ルに従って初期設定値に保持するマットロール圧延用板
厚制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のマットロール圧延用板厚制御装
置の構成を、圧延機の配置と併せて図２に示す。同図に
おいて、圧延機11〜15（以下、圧延機15を最終圧延機と
もいう）がタンデムに配置され、圧延材１がｘ矢印方向
に圧延される。このうち、圧延機11〜14の各ワークロー
ルは、表面の滑らかなブライトロールでなるが、最終圧
延機15のワークロールは、表面粗度の大きいマットロー
ルでなっている。このようなロール配置による圧延をマ
ットロール圧延と称する。
置の構成を、圧延機の配置と併せて図２に示す。同図に
おいて、圧延機11〜15（以下、圧延機15を最終圧延機と
もいう）がタンデムに配置され、圧延材１がｘ矢印方向
に圧延される。このうち、圧延機11〜14の各ワークロー
ルは、表面の滑らかなブライトロールでなるが、最終圧
延機15のワークロールは、表面粗度の大きいマットロー
ルでなっている。このようなロール配置による圧延をマ
ットロール圧延と称する。
【０００３】ここで、圧延機11〜15は、それぞれロール
ギャップを制御するための油圧圧下装置21〜25と、ロー
ル速度を制御するべく、各ワークロールに結合された電
動機31〜35を駆動制御する電動機駆動装置41〜45とを備
えている。このうち、最終の圧延機15の油圧圧下装置25
および電動機駆動装置45は、板厚制御装置100aよりも上
位の計算機（図示省略）で決定された圧延スケジュール
のみに従ってロール位置および電動機を制御するため、
ロールギャップおよびロール速度は初期設定値に保持さ
れる。しかし、他の圧延機11〜14の油圧圧下装置21〜24
および電動機駆動装置41〜45は、圧延スケジュールに従
った設定値を圧延途中にてそれぞれ板厚制御装置100aの
補正量によって補正するようになっている。
ギャップを制御するための油圧圧下装置21〜25と、ロー
ル速度を制御するべく、各ワークロールに結合された電
動機31〜35を駆動制御する電動機駆動装置41〜45とを備
えている。このうち、最終の圧延機15の油圧圧下装置25
および電動機駆動装置45は、板厚制御装置100aよりも上
位の計算機（図示省略）で決定された圧延スケジュール
のみに従ってロール位置および電動機を制御するため、
ロールギャップおよびロール速度は初期設定値に保持さ
れる。しかし、他の圧延機11〜14の油圧圧下装置21〜24
および電動機駆動装置41〜45は、圧延スケジュールに従
った設定値を圧延途中にてそれぞれ板厚制御装置100aの
補正量によって補正するようになっている。
【０００４】かかる補正を行うために、圧延機11〜15の
各圧延機間に張力計51〜55が設けられ、また、圧延機11
の出側に板厚計61が、最終の圧延機15の出側に板厚計65
がそれぞれ設けられ、各検出値が板厚制御装置100aに加
えられる。一方、板厚制御装置100aは張力計51〜53の各
張力検出値に基いてロールギャップ補正量を演算して油
圧圧下装置22〜24に加える張力リミット制御手段101 〜
103 と、張力計54の張力検出値に基いてロール速度補正
量を演算して電動機駆動装置44に加える張力リミット制
御手段104 と、板厚計61の板厚検出値に基いてロール速
度補正量を演算し油圧圧下装置21に加えるモニタ板厚制
御手段111 と、同じく板厚計61の板厚検出値に基いてロ
ール速度補正量を演算して電動機駆動装置41に加えるマ
スフロー板厚制御手段122 と、このロール速度補正量の
導出過程で求まるマスフローからロール速度補正量を演
算して電動機駆動装置42に加えるマスフロー板厚制御手
段123 と、板厚計65の板厚検出値に基いてロール速度補
正量を演算して電動機駆動装置43に加えるモニタ板厚制
御手段115 とを備えている。
各圧延機間に張力計51〜55が設けられ、また、圧延機11
の出側に板厚計61が、最終の圧延機15の出側に板厚計65
がそれぞれ設けられ、各検出値が板厚制御装置100aに加
えられる。一方、板厚制御装置100aは張力計51〜53の各
張力検出値に基いてロールギャップ補正量を演算して油
圧圧下装置22〜24に加える張力リミット制御手段101 〜
103 と、張力計54の張力検出値に基いてロール速度補正
量を演算して電動機駆動装置44に加える張力リミット制
御手段104 と、板厚計61の板厚検出値に基いてロール速
度補正量を演算し油圧圧下装置21に加えるモニタ板厚制
御手段111 と、同じく板厚計61の板厚検出値に基いてロ
ール速度補正量を演算して電動機駆動装置41に加えるマ
スフロー板厚制御手段122 と、このロール速度補正量の
導出過程で求まるマスフローからロール速度補正量を演
算して電動機駆動装置42に加えるマスフロー板厚制御手
段123 と、板厚計65の板厚検出値に基いてロール速度補
正量を演算して電動機駆動装置43に加えるモニタ板厚制
御手段115 とを備えている。
【０００５】以下、板厚制御装置100aの詳しい動作を説
明する。張力リミット制御手段101 は、張力計51によっ
て検出された圧延機11〜12間の圧延材の張力検出値と予
め設定された張力目標値との偏差を求め、この偏差に対
してＰＩ（比例、積分）演算を実行して圧延機12のロー
ルギャップ補正量を演算して油圧圧下装置22に加える。
明する。張力リミット制御手段101 は、張力計51によっ
て検出された圧延機11〜12間の圧延材の張力検出値と予
め設定された張力目標値との偏差を求め、この偏差に対
してＰＩ（比例、積分）演算を実行して圧延機12のロー
ルギャップ補正量を演算して油圧圧下装置22に加える。
【０００６】これと同様に、張力リミット制御手段102
は、張力計52によって検出された圧延機12〜13間の圧延
材の張力検出値と予め設定された張力目標値との偏差を
求め、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機13の
ロールギャップ補正量を演算して油圧圧下装置23に加え
る。
は、張力計52によって検出された圧延機12〜13間の圧延
材の張力検出値と予め設定された張力目標値との偏差を
求め、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機13の
ロールギャップ補正量を演算して油圧圧下装置23に加え
る。
【０００７】さらに、張力リミット制御手段103 は、張
力計53によって検出された圧延機13〜14間の圧延材の張
力検出値と予め設定された張力目標値との偏差を求め、
この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機14のロール
ギャップ補正量を演算して油圧圧下装置24に加える。
力計53によって検出された圧延機13〜14間の圧延材の張
力検出値と予め設定された張力目標値との偏差を求め、
この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機14のロール
ギャップ補正量を演算して油圧圧下装置24に加える。
【０００８】ただし、もう一つの張力リミット制御手段
104 は、張力計54によって検出された圧延機14〜15間の
圧延材の張力検出値と予め設定された張力目標値との偏
差を求め、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機
14のロール速度補正量を演算して電動機駆動装置44に加
える。
104 は、張力計54によって検出された圧延機14〜15間の
圧延材の張力検出値と予め設定された張力目標値との偏
差を求め、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機
14のロール速度補正量を演算して電動機駆動装置44に加
える。
【０００９】また、モニタ板厚制御手段111 は、板厚計
61で検出した板厚偏差、すなわち、圧延機11の出側にお
ける圧延材１の板厚目標値に対する板厚偏差を入力し、
この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機11のロール
ギャップ補正量を演算して油圧圧下装置21に加える。
61で検出した板厚偏差、すなわち、圧延機11の出側にお
ける圧延材１の板厚目標値に対する板厚偏差を入力し、
この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機11のロール
ギャップ補正量を演算して油圧圧下装置21に加える。
【００１０】一方、マスフロー板厚制御手段122 は、板
厚計61で検出した圧延機11の出側における圧延材１の板
厚目標値に対する板厚偏差を入力し、マスフロー一定則
により圧延機12の出側板厚を演算すると共に、この出側
板厚をフィードバック信号として圧延機12の出側におけ
る圧延材１の板厚目標値に対する板厚偏差を演算し、さ
らに、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機11の
ロール速度補正量を演算して電動機駆動装置41に加え
る。
厚計61で検出した圧延機11の出側における圧延材１の板
厚目標値に対する板厚偏差を入力し、マスフロー一定則
により圧延機12の出側板厚を演算すると共に、この出側
板厚をフィードバック信号として圧延機12の出側におけ
る圧延材１の板厚目標値に対する板厚偏差を演算し、さ
らに、この偏差に対してＰＩ演算を実行して圧延機11の
ロール速度補正量を演算して電動機駆動装置41に加え
る。
【００１１】さらにまた、マスフロー板厚制御手段123
は、マスフロー板厚制御手段122 で演算された圧延機12
の出側板厚に基づき、マスフロー一定則により圧延機13
の出側板厚を演算すると共に、この出側板厚をフィード
バック信号として圧延機13の出側における圧延材１の板
厚目標値に対する板厚偏差を演算し、さらに、この偏差
に対してＰＩ演算を実行して圧延機12のロール速度補正
量を演算して電動機駆動装置42に加える。
は、マスフロー板厚制御手段122 で演算された圧延機12
の出側板厚に基づき、マスフロー一定則により圧延機13
の出側板厚を演算すると共に、この出側板厚をフィード
バック信号として圧延機13の出側における圧延材１の板
厚目標値に対する板厚偏差を演算し、さらに、この偏差
に対してＰＩ演算を実行して圧延機12のロール速度補正
量を演算して電動機駆動装置42に加える。
【００１２】また、モニタ板厚制御手段115 は、板厚計
65で検出した圧延機15の出側における圧延材１の板厚目
標値に対する偏差を入力し、この偏差に対してＰＩ演算
を実行して圧延機13のロール速度補正量を演算して電動
機駆動装置43に加える。
65で検出した圧延機15の出側における圧延材１の板厚目
標値に対する偏差を入力し、この偏差に対してＰＩ演算
を実行して圧延機13のロール速度補正量を演算して電動
機駆動装置43に加える。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマット
ロール圧延用板厚制御装置では、直接、間接の違いはあ
っても、圧延機11、12，13，15の各出側における圧延材
１の板厚目標値に対する板厚偏差を求め、この偏差が零
に近付くようにロールギャップまたはロール速度をフィ
ードバック制御していた。しかし、圧延機14の出側、換
言すれば、最終圧延機15の入側における圧延材１の板厚
偏差に対するフィードバック制御はなされていなかっ
た。
ロール圧延用板厚制御装置では、直接、間接の違いはあ
っても、圧延機11、12，13，15の各出側における圧延材
１の板厚目標値に対する板厚偏差を求め、この偏差が零
に近付くようにロールギャップまたはロール速度をフィ
ードバック制御していた。しかし、圧延機14の出側、換
言すれば、最終圧延機15の入側における圧延材１の板厚
偏差に対するフィードバック制御はなされていなかっ
た。
【００１４】このため、最終圧延機15の入側に発生する
板厚変動は、この板厚変動による圧延機15の出側の板厚
変動（製品板厚変動）が板厚計65で検出されるまで制御
できずに、これが製品板厚の変動をもたらしていた。ま
た、製品板厚の変動が検出されたとき、その変動分を、
圧延機15に隣接する圧延機14よりもさらに上流の圧延機
13のロール速度を制御するため、制御応答も速くできな
かった。
板厚変動は、この板厚変動による圧延機15の出側の板厚
変動（製品板厚変動）が板厚計65で検出されるまで制御
できずに、これが製品板厚の変動をもたらしていた。ま
た、製品板厚の変動が検出されたとき、その変動分を、
圧延機15に隣接する圧延機14よりもさらに上流の圧延機
13のロール速度を制御するため、制御応答も速くできな
かった。
【００１５】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされてたもので、製品板厚変動を低く抑えると共
に、制御応答を速めることのできるマットロール圧延用
板厚制御装置を得ることを目的とする。
になされてたもので、製品板厚変動を低く抑えると共
に、制御応答を速めることのできるマットロール圧延用
板厚制御装置を得ることを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】本発明は、タンデム配置
された最終の圧延機のワークロールがマットロールでな
り、他の圧延機のワークロールがブライトロールでなる
第１乃至第ｎ圧延機のうち、少なくとも第ｎ圧延機の圧
延荷重およびロール速度を圧延スケジュールに従って初
期設定値に保持するマットロール圧延用板厚制御装置に
おいて、第（ｎ−１）圧延機出側の圧延材の張力目標値
に対する張力偏差を零に近付けるように第（ｎ−１）圧
延機のロール速度を制御する張力制御系と、第ｎ圧延機
出側の板厚目標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−
１）圧延機出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚
補正量と第（ｎ−１）圧延機出側の板厚目標値に対する
板厚偏差とを加算した値を零に近付けるように第（ｎ−
２）圧延機のロール速度を制御する板厚制御系とを備え
た構成とする。
された最終の圧延機のワークロールがマットロールでな
り、他の圧延機のワークロールがブライトロールでなる
第１乃至第ｎ圧延機のうち、少なくとも第ｎ圧延機の圧
延荷重およびロール速度を圧延スケジュールに従って初
期設定値に保持するマットロール圧延用板厚制御装置に
おいて、第（ｎ−１）圧延機出側の圧延材の張力目標値
に対する張力偏差を零に近付けるように第（ｎ−１）圧
延機のロール速度を制御する張力制御系と、第ｎ圧延機
出側の板厚目標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−
１）圧延機出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚
補正量と第（ｎ−１）圧延機出側の板厚目標値に対する
板厚偏差とを加算した値を零に近付けるように第（ｎ−
２）圧延機のロール速度を制御する板厚制御系とを備え
た構成とする。
【００１７】
【作用】タンデム配置された複数の圧延機のワークロー
ルが全てブライトロールでなるとき、最終の第ｎ圧延機
とその前段の第（ｎ−１）圧延機との間の圧延材張力を
一定に保つように第ｎ圧延機の油圧圧下装置にロールギ
ャップ補正量が加えられる。しかし、最終の第ｎ圧延機
のワークロールがマットロールでなるマットロール圧延
では、第ｎ圧延機の圧延荷重およびロール速度を圧延ス
ケジュールに従って初期設定値に保持する必要があっ
た。そこで、従来は第ｎ圧延機の入側の張力検出値が張
力目標値に一致するように第（ｎ−１）圧延機のロール
速度を補正していた。
ルが全てブライトロールでなるとき、最終の第ｎ圧延機
とその前段の第（ｎ−１）圧延機との間の圧延材張力を
一定に保つように第ｎ圧延機の油圧圧下装置にロールギ
ャップ補正量が加えられる。しかし、最終の第ｎ圧延機
のワークロールがマットロールでなるマットロール圧延
では、第ｎ圧延機の圧延荷重およびロール速度を圧延ス
ケジュールに従って初期設定値に保持する必要があっ
た。そこで、従来は第ｎ圧延機の入側の張力検出値が張
力目標値に一致するように第（ｎ−１）圧延機のロール
速度を補正していた。
【００１８】このため、マットロール圧延では第ｎ圧延
機の出側の板厚偏差の補正に対して、さらにその前段の
第（ｎ−２）圧延機のロール速度を補正せざるを得ず、
従って第ｎ圧延機入側の板厚偏差に対するフィードバッ
ク制御をしようとしても、第ｎ圧延機を除いた全ての圧
延機の電動機駆動装置にロール速度補正量が加えられて
いたので、その制御ができなかった。
機の出側の板厚偏差の補正に対して、さらにその前段の
第（ｎ−２）圧延機のロール速度を補正せざるを得ず、
従って第ｎ圧延機入側の板厚偏差に対するフィードバッ
ク制御をしようとしても、第ｎ圧延機を除いた全ての圧
延機の電動機駆動装置にロール速度補正量が加えられて
いたので、その制御ができなかった。
【００１９】本発明においては、第ｎ圧延機出側の板厚
目標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機
出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚補正量と第
（ｎ−１）圧延機出側の板厚目標値に対する板厚偏差と
を加算した値を零に近付けるように第（ｎ−２）圧延機
のロール速度を制御するようにしたので、第ｎ圧延機入
側の板厚偏差があっても製品板厚変動を低く抑え得ると
同時に、制御応答を速めることができる。
目標値に対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機
出側の目標板厚補正量を求め、この目標板厚補正量と第
（ｎ−１）圧延機出側の板厚目標値に対する板厚偏差と
を加算した値を零に近付けるように第（ｎ−２）圧延機
のロール速度を制御するようにしたので、第ｎ圧延機入
側の板厚偏差があっても製品板厚変動を低く抑え得ると
同時に、制御応答を速めることができる。
【００２０】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例によって詳
細に説明する。図１は本発明の一実施例の構成を、圧延
系統と併せて示したブロック図であり、図中、図２と同
一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ここで、板厚制御装置100bは、従来の板厚制御装置100a
のモニタ板厚制御手段115 の代わりに、圧延機15の出側
に設けられた板厚計65の出力に基いて、圧延機15の出側
の板厚偏差に対応する圧延機14の出側目標板厚補正量を
求めるモニタ板厚制御手段135 と、この出側目標板厚補
正量に圧延機14の出側に設けられた板厚計64によって検
出された板厚偏差を加算し、得られた値を零に近付ける
ような圧延機13のロール速度補正量を演算して電動機駆
動装置43に加えるモニタ板厚制御手段134とを備えてい
る。
細に説明する。図１は本発明の一実施例の構成を、圧延
系統と併せて示したブロック図であり、図中、図２と同
一の要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
ここで、板厚制御装置100bは、従来の板厚制御装置100a
のモニタ板厚制御手段115 の代わりに、圧延機15の出側
に設けられた板厚計65の出力に基いて、圧延機15の出側
の板厚偏差に対応する圧延機14の出側目標板厚補正量を
求めるモニタ板厚制御手段135 と、この出側目標板厚補
正量に圧延機14の出側に設けられた板厚計64によって検
出された板厚偏差を加算し、得られた値を零に近付ける
ような圧延機13のロール速度補正量を演算して電動機駆
動装置43に加えるモニタ板厚制御手段134とを備えてい
る。
【００２１】上記のように構成された本実施例の動作に
ついて、従来装置と構成を異にする部分について説明す
る。板厚計65は圧延機15の出側における板厚目標値に対
する圧延材の板厚偏差を検出してモニタ板厚制御手段13
5 に加える。モニタ板厚制御手段135 はこの板厚偏差に
ＰＩ演算を実行して圧延機14の出側目標板厚補正量を求
めてモニタ板厚制御手段134 に加える。モニタ板厚制御
手段134 は板厚計64で検出された圧延機14の出側板厚の
目標値からの偏差にモニタ板厚制御手段135 で求められ
た出側目標板厚補正量を加算し、得られた値に対してＰ
Ｉ演算を実行し圧延機13のロール速度補正量を演算して
電動機駆動装置43に加える。
ついて、従来装置と構成を異にする部分について説明す
る。板厚計65は圧延機15の出側における板厚目標値に対
する圧延材の板厚偏差を検出してモニタ板厚制御手段13
5 に加える。モニタ板厚制御手段135 はこの板厚偏差に
ＰＩ演算を実行して圧延機14の出側目標板厚補正量を求
めてモニタ板厚制御手段134 に加える。モニタ板厚制御
手段134 は板厚計64で検出された圧延機14の出側板厚の
目標値からの偏差にモニタ板厚制御手段135 で求められ
た出側目標板厚補正量を加算し、得られた値に対してＰ
Ｉ演算を実行し圧延機13のロール速度補正量を演算して
電動機駆動装置43に加える。
【００２２】これによって、圧延機14の出側、換言すれ
ば、最終圧延機15の入側における圧延材１の板厚偏差に
対するフィードバック制御が可能となる。
ば、最終圧延機15の入側における圧延材１の板厚偏差に
対するフィードバック制御が可能となる。
【００２３】なお、上記実施例では圧延機が５段に配置
された冷間タンデム圧延機について説明したが、圧延機
の段数がこれより増減したとしても、最終の圧延機のワ
ークロールがマットロールでなり、他の圧延機のワーク
ロールがブライトロールでなる第１乃至第ｎ圧延機のう
ち、少なくとも第ｎ圧延機の圧延荷重およびロール速度
を圧延スケジュールに従って初期設定値に保持するマッ
トロール圧延の殆どに本発明を適用できる。
された冷間タンデム圧延機について説明したが、圧延機
の段数がこれより増減したとしても、最終の圧延機のワ
ークロールがマットロールでなり、他の圧延機のワーク
ロールがブライトロールでなる第１乃至第ｎ圧延機のう
ち、少なくとも第ｎ圧延機の圧延荷重およびロール速度
を圧延スケジュールに従って初期設定値に保持するマッ
トロール圧延の殆どに本発明を適用できる。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、こ
の発明によれば、最終の第ｎ圧延機出側の板厚目標値に
対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機出側の目
標板厚補正量を求め、この目標板厚補正量と第（ｎ−
１）圧延機出側の板厚目標値に対する板厚偏差とを加算
した値を零に近付けるように第（ｎ−２）圧延機のロー
ル速度を制御するようにしたので、第ｎ圧延機入側に板
厚偏差があっても製品板厚変動を低く抑え得ると同時
に、制御応答を速めることができる。
の発明によれば、最終の第ｎ圧延機出側の板厚目標値に
対する板厚偏差に対応する第（ｎ−１）圧延機出側の目
標板厚補正量を求め、この目標板厚補正量と第（ｎ−
１）圧延機出側の板厚目標値に対する板厚偏差とを加算
した値を零に近付けるように第（ｎ−２）圧延機のロー
ル速度を制御するようにしたので、第ｎ圧延機入側に板
厚偏差があっても製品板厚変動を低く抑え得ると同時
に、制御応答を速めることができる。
【図１】本発明の一実施例の構成を、圧延系統と併せて
示したブロック図。
示したブロック図。
【図２】従来のマットロール圧延用板厚制御装置の構成
を、圧延系統と併せて示したブロック図。
を、圧延系統と併せて示したブロック図。
１１〜１５ 圧延機 ２１〜２５ 油圧圧下装置 ４１〜４５ 電動機駆動装置 ５１〜５４ 張力計 ６１，６４，６５ 板厚計 １００ｂ 板厚制御装置 １０１〜１０４ 張力リミット制御手段 １１１，１３４，１３５ モニタ板厚制御手段 １２２，１２３ マスフロー板厚制御手段
Claims (1)
- 【請求項１】タンデム配置された最終の圧延機のワーク
ロールがマットロールでなり、他の圧延機のワークロー
ルがブライトロールでなる第１乃至第ｎ圧延機のうち、
少なくとも第ｎ圧延機の圧延荷重およびロール速度を圧
延スケジュールに従って初期設定値に保持するマットロ
ール圧延用板厚制御装置において、 第（ｎ−１）圧延機出側の圧延材の張力目標値に対する
張力偏差を零に近付けるように第（ｎ−１）圧延機のロ
ール速度を制御する張力制御系と、 第ｎ圧延機出側の板厚目標値に対する板厚偏差に対応す
る第（ｎ−１）圧延機出側の目標板厚補正量を求め、こ
の目標板厚補正量と第（ｎ−１）圧延機出側の板厚目標
値に対する板厚偏差とを加算した値を零に近付けるよう
に第（ｎ−２）圧延機のロール速度を制御する板厚制御
系と、 を備えたことを特徴とするマットロール圧延用板厚制御
装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4013116A JPH05200420A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | マットロール圧延用板厚制御装置 |
| CA002088178A CA2088178C (en) | 1992-01-28 | 1993-01-27 | System for controlling strip thickness in rolling mills |
| AU32031/93A AU636545B1 (en) | 1992-01-28 | 1993-01-27 | System for controlling strip thickness in rolling mills |
| US08/317,824 US5495735A (en) | 1992-01-28 | 1994-10-04 | System for controlling strip thickness in rolling mills |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4013116A JPH05200420A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | マットロール圧延用板厚制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05200420A true JPH05200420A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11824186
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4013116A Pending JPH05200420A (ja) | 1992-01-28 | 1992-01-28 | マットロール圧延用板厚制御装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5495735A (ja) |
| JP (1) | JPH05200420A (ja) |
| AU (1) | AU636545B1 (ja) |
| CA (1) | CA2088178C (ja) |
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| DE102008014304A1 (de) * | 2008-03-14 | 2009-09-24 | Siemens Aktiengesellschaft | Betriebsverfahren für eine Kaltwalzstraße mit verbesserter Dynamik |
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| CN104785542B (zh) * | 2014-01-22 | 2016-10-05 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种粗轧机张力调节控制方法 |
| CN103949498B (zh) * | 2014-04-17 | 2016-02-10 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种平整机组板形在线测量方法 |
| JP7375947B2 (ja) * | 2020-09-04 | 2023-11-08 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | タンデム冷間圧延機の制御システム |
| CN116037654B (zh) * | 2023-04-03 | 2023-07-18 | 江苏瑞邦复合材料科技有限公司 | 一种超薄铜铝复合箔轧制方法及轧制设备 |
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| FR2399883A1 (fr) * | 1977-08-08 | 1979-03-09 | Siderurgie Fse Inst Rech | Procede de prereglage d'un train continu a cages tandem pour le laminage a chaud de produits metalliques |
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| JP2653128B2 (ja) * | 1988-09-30 | 1997-09-10 | 日本鋼管株式会社 | 冷間タンデム圧延機の制御方法 |
| JP2547850B2 (ja) * | 1989-07-13 | 1996-10-23 | 株式会社東芝 | 冷間タンデム圧延機の板厚制御装置 |
-
1992
- 1992-01-28 JP JP4013116A patent/JPH05200420A/ja active Pending
-
1993
- 1993-01-27 CA CA002088178A patent/CA2088178C/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-01-27 AU AU32031/93A patent/AU636545B1/en not_active Ceased
-
1994
- 1994-10-04 US US08/317,824 patent/US5495735A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU636545B1 (en) | 1993-04-29 |
| CA2088178A1 (en) | 1993-07-29 |
| US5495735A (en) | 1996-03-05 |
| CA2088178C (en) | 1998-10-27 |
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