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JPH05178616A - 亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライドの製造方法 - Google Patents

亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライドの製造方法

Info

Publication number
JPH05178616A
JPH05178616A JP35845191A JP35845191A JPH05178616A JP H05178616 A JPH05178616 A JP H05178616A JP 35845191 A JP35845191 A JP 35845191A JP 35845191 A JP35845191 A JP 35845191A JP H05178616 A JPH05178616 A JP H05178616A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc phthalocyanine
sulfonyl chloride
temp
reaction
yield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP35845191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Otaguro
国彦 大田黒
Isao Okitsu
勲 興津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP35845191A priority Critical patent/JPH05178616A/ja
Publication of JPH05178616A publication Critical patent/JPH05178616A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高収率で亜鉛フタロシアニンのスルホニルク
ロライド体を得ることができる亜鉛フタロシアニンスル
ホニルクロライドの製造方法の提供。 【構成】 まず、亜鉛フタロシアニン5.78gを30℃以下
で45gのクロロスルホン酸中に少量ずつ投入する。次い
で、これを70〜75℃に昇温し、該温度で1時間撹拌した
後、1時間かけて 110〜 120℃に昇温し、該温度で3〜
4時間撹拌して亜鉛フタロシアニンのスルホニルクロラ
イド化反応を進行させる。次に、これを70℃に降温した
後、18gの塩化チオニルを少量ずつ添加し、60〜70℃で
2時間撹拌する。次いで、室温まで冷却した後これを氷
水 400g中にあけ、析出した沈殿物を濾過する。濾過
後、得られた沈殿物を中性になるまで氷水で良く洗浄
し、亜鉛フタロシアニンのスルホニルクロライド体を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛フタロシアニンの
スルホニルクロライド体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属フタロシアニンのスルホニルクロラ
イドの製造方法として、米国特許第 2219330号や米国特
許第 2897207号などに開示されている方法が知られてい
る。これらの方法によると、まず、クロロスルホン酸中
に銅フタロシアニンを30℃以下で投入し、70〜75℃に昇
温して1時間撹拌した後、 1.5時間かけて 130〜 135℃
に昇温し、 130〜 135℃に保持したままで4時間撹拌し
て銅フタロシアニンのスルホニルクロライド化反応を進
行させる。次に、これを80℃に降温し、塩化チオニルを
添加して75〜80℃で4時間反応させた後、室温まで冷却
する。冷却後、氷水中にあけ、析出した沈殿物を濾過す
る。濾過して得られた沈殿物は氷水で中性になるまで良
く洗浄し、銅フタロシアニンのスルホニルクロライド体
を得る。
【0003】しかしながら、上記の方法によると、銅フ
タロシアニンのスルホニルクロライド体は高収率で得る
ことができるが、亜鉛フタロシアニンのスルホニルクロ
ライド体はまったく得ることができないか、または極め
て収量が少ないという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述従来の
技術の問題点を解決し、高収率で亜鉛フタロシアニンの
スルホニルクロライド体を得ることができる亜鉛フタロ
シアニンのスルホニルクロライドの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意研究の結果、室温でクロロスルホ
ン酸に添加した亜鉛フタロシアニンを 100〜 120℃程度
の比較的低い温度で3時間ほど反応させてスルホニルク
ロライド化し、次に、塩化チオニルを添加して50〜70℃
で2時間ほど反応させるることにより、亜鉛フタロシア
ニンのスルホニルクロライド体が高収率で得られること
を見い出し、これを基本としてさらに詳しく反応条件を
検討することによって、以下に詳述する本発明に到達し
た。
【0006】すなわち、本発明は、まず、クロロスルホ
ン酸中に亜鉛フタロシアニンを30℃以下で投入し、60〜
75℃に昇温して 1〜 1.5時間撹拌した後、 100〜 120
℃、好ましくは 110〜 120℃に昇温し、該温度に保持し
たままで2.5 〜5.0 時間、好ましくは3時間撹拌して亜
鉛フタロシアニンのスルホニルクロライド化反応を進行
させ、次に、これを70℃に降温し、塩化チオニルを添加
して50〜70℃、好ましくは60〜70℃で1.0 〜2.5 時間、
好ましくは2時間反応させた後室温まで冷却し、冷却
後、氷水中にあけ、析出した沈殿物を濾過し、得られた
沈殿物を氷水で中性になるまで良く洗浄することを特徴
とする亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライドの製造
方法を提供するものである。
【0007】
【作用】従来の金属フタロシアニンのスルホニルクロラ
イドの製造方法によると、亜鉛フタロシアニンのスルホ
ニルクロライド体の収率は0〜10%程度であった。これ
は、クロロスルホン酸中に投入した亜鉛フタロシアニン
を 130〜 135℃で4時間スルホニルクロライド化反応を
行わせると、亜鉛フタロシアニンの分解反応、すなわち
脱亜鉛反応が起こり、さらにはアザポルフィン環が分解
する反応まで進行してしまうため、収率が著しく低下し
ていたためであると推察される。
【0008】すなわち、本発明の方法では、亜鉛フタロ
シアニンのスルホニルクロライド化反応を進行させる温
度を 130〜 135℃から 100〜 120℃、好ましくは 110〜
120℃に下げたことが有利に作用し、亜鉛フタロシアニ
ンの分解反応が防止され、スルホニルクロライド化が円
滑に進行し、亜鉛フタロシアニンのスルホニルクロライ
ド体の収量の向上という予想外の効果がもたらされたの
であると考えられる。
【0009】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0010】
【実施例】本発明の亜鉛フタロシアニンスルホニルクロ
ライドの製造方法の一例を以下に示す。
【0011】まず、亜鉛フタロシアニン(東京化成株式
会社製)5.78gを30℃以下で45gのクロロスルホン酸中
に少量ずつ投入した。次いで、これを70〜75℃に昇温
し、該温度で1時間撹拌した後、1時間かけて 110〜 1
20℃に昇温し、該温度で3時間撹拌して亜鉛フタロシア
ニンのスルホニルクロライド化反応を進行させた。次
に、これを70℃に降温した後、18gの塩化チオニルを少
量ずつ添加し、60〜70℃で2時間撹拌した。次いで、こ
れを室温まで冷却した後氷水 400g中にあけ、析出した
沈殿物を濾過した。濾過後、得られた沈殿物を中性にな
るまで氷水で良く洗浄し、亜鉛フタロシアニンのスルホ
ニルクロライド体を得た(ウエット重量32g)。その
後、デシケータ中で真空乾燥して 8.7gの乾燥物とし
た。
【0012】上記のようにして製造した亜鉛フタロシア
ニンのスルホニルクロライド体は、スルホニルクロライ
ドが3個置換しているものと仮定すると、その収率は8
9.7%であった。尚、Clが3個置換している場合のC
l%理論値は12.14 であるが、Cl分析値は12.20%であ
ったので、上記仮定は正しいといえよう。
【0013】
【比較例1】本発明法との比較例として、亜鉛フタロシ
アニンのスルホニルクロライド化反応の進行温度を、 1
10〜 120℃の代りに 130〜 135℃にしたこと以外は実施
例と同様にして亜鉛フタロシアニンのスルホニルクロラ
イドの製造を行った。その結果、亜鉛フタロシアニンの
スルホニルクロライド体の収量は、ウエット重量で7g
であった。
【0014】
【発明の効果】本発明法の開発により、従来方法では0
〜10%程度の収率でしか得ることができなかった亜鉛フ
タロシアニンのスルホニルクロライド体が、70〜90%の
収率で得ることができるようになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロロスルホン酸中に亜鉛フタロシアニ
    ンを30℃以下で投入し、100 〜 120℃に昇温して亜鉛フ
    タロシアニンのスルホニルクロライド化反応を進行させ
    た後、50〜70℃に降温して塩化チオニルを反応させるこ
    とを特徴とする亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライ
    ドの製造方法。
JP35845191A 1991-12-27 1991-12-27 亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライドの製造方法 Withdrawn JPH05178616A (ja)

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JPH05178616A true JPH05178616A (ja) 1993-07-20

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JP35845191A Withdrawn JPH05178616A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 亜鉛フタロシアニンスルホニルクロライドの製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002090262A1 (en) * 2001-05-08 2002-11-14 Lg Chem, Ltd. Method for preparing single crystalline zns powder for phosphor
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US11976199B2 (en) 2019-12-09 2024-05-07 Dic Corporation Halogenated zinc phthalocyanine pigment for color filter and method for producing halogenated zinc phthalocyanine pigment for color filter

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