JPH0517741A - 熱媒体組成物 - Google Patents
熱媒体組成物Info
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- JPH0517741A JPH0517741A JP3192770A JP19277091A JPH0517741A JP H0517741 A JPH0517741 A JP H0517741A JP 3192770 A JP3192770 A JP 3192770A JP 19277091 A JP19277091 A JP 19277091A JP H0517741 A JPH0517741 A JP H0517741A
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Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性が高く、高沸点でありながら低流動点
であって、引火点が高い新規な熱媒体組成物を提供す
る。 【構成】 ジベンジルトルエンとベンジルビフェニルと
を混合してなる熱媒体組成物である。 【効果】 この熱媒体組成物は、熱安定性が良好である
ので高温を必要とする装置に有利に使用でき、また、流
動点が低いので寒冷地においても有利に使用でき、更
に、引火点も高いので火災等の事故の危険性も減少する
という特長を有している。
であって、引火点が高い新規な熱媒体組成物を提供す
る。 【構成】 ジベンジルトルエンとベンジルビフェニルと
を混合してなる熱媒体組成物である。 【効果】 この熱媒体組成物は、熱安定性が良好である
ので高温を必要とする装置に有利に使用でき、また、流
動点が低いので寒冷地においても有利に使用でき、更
に、引火点も高いので火災等の事故の危険性も減少する
という特長を有している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱媒体組成物に関する
ものである。
ものである。
【0002】
【従来の技術】熱媒体は高温で使用される場合、高沸点
かつ耐熱性であることが望まれるが、装置の停止時等に
おいても液状を保つことが望まれる。このような特性を
有する熱媒体として熱安定性の優れる芳香族炭化水素系
熱媒体が知られており、特にビフェニル系熱媒体はその
優れた性能を有するため多数の報告がなされている。ア
メリカ特許1,882,809号はビフェニルとジフェ
ニルエ−テルからなる熱媒体組成物を教えており、同
3,931,028号はこれらの他、更にアルキルビフ
ェニル類を配合した熱媒体組成物を教えており、また、
特開昭49−104,890号公報はベンジルビフェニ
ル混合物からなる熱媒体組成物を教えている。そして、
火災等の事故発生防止の面からいえば、引火点も高いこ
とが望まれる。このような観点から熱媒体は、320℃
以上の長期使用に耐え、0℃以下になる寒期においても
流動性を保ち、引火点が200℃以上であることが望ま
れ、更に好ましくは経済的に入手可能であることが望ま
れる。
かつ耐熱性であることが望まれるが、装置の停止時等に
おいても液状を保つことが望まれる。このような特性を
有する熱媒体として熱安定性の優れる芳香族炭化水素系
熱媒体が知られており、特にビフェニル系熱媒体はその
優れた性能を有するため多数の報告がなされている。ア
メリカ特許1,882,809号はビフェニルとジフェ
ニルエ−テルからなる熱媒体組成物を教えており、同
3,931,028号はこれらの他、更にアルキルビフ
ェニル類を配合した熱媒体組成物を教えており、また、
特開昭49−104,890号公報はベンジルビフェニ
ル混合物からなる熱媒体組成物を教えている。そして、
火災等の事故発生防止の面からいえば、引火点も高いこ
とが望まれる。このような観点から熱媒体は、320℃
以上の長期使用に耐え、0℃以下になる寒期においても
流動性を保ち、引火点が200℃以上であることが望ま
れ、更に好ましくは経済的に入手可能であることが望ま
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐熱性が高
く、高沸点でありながら低流動点であって、引火点が高
い新規な熱媒体組成物を提供することを目的とする。
く、高沸点でありながら低流動点であって、引火点が高
い新規な熱媒体組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、市販の熱
媒体であるジベンジルトルエンに特定のベンジルビフェ
ニル類を配合すると上記を満足する優れた熱媒体組成物
が得られることを見出し本発明を完成した。この熱媒体
組成物は、ベンジルビフェニル留分10〜90重量部及
びジベジルトルエン油90〜10重量部からなり、かつ
流動点が0℃以下である熱媒体組成物である。
媒体であるジベンジルトルエンに特定のベンジルビフェ
ニル類を配合すると上記を満足する優れた熱媒体組成物
が得られることを見出し本発明を完成した。この熱媒体
組成物は、ベンジルビフェニル留分10〜90重量部及
びジベジルトルエン油90〜10重量部からなり、かつ
流動点が0℃以下である熱媒体組成物である。
【0005】本発明の一つの成分となるジベンジルトル
エン油は、市販のジベンジルトルエン熱媒体を使用する
ことができる。これは、通常ジベンジルトルエン異性体
混合物であり、場合により沸点の近似した反応副生物を
含み、約380〜400℃の沸点範囲を有する。このよ
うなジベンジルトルエン油の1例を挙げると、綜研化学
のNeoSK−OIL 1400(商品名)やヒュルス
社のマロサ−ムS等があり、これは、流動点−28℃、
粘度(25℃)39cp、引火点208℃、5vol%
留出温度388℃、及び95vol%留出温度396℃
という物性を有している。なお、製造条件、蒸留条件等
によりこの値は多少前後するが、ジベンジルトルエンを
主とするものである限り、同様に使用することができ
る。
エン油は、市販のジベンジルトルエン熱媒体を使用する
ことができる。これは、通常ジベンジルトルエン異性体
混合物であり、場合により沸点の近似した反応副生物を
含み、約380〜400℃の沸点範囲を有する。このよ
うなジベンジルトルエン油の1例を挙げると、綜研化学
のNeoSK−OIL 1400(商品名)やヒュルス
社のマロサ−ムS等があり、これは、流動点−28℃、
粘度(25℃)39cp、引火点208℃、5vol%
留出温度388℃、及び95vol%留出温度396℃
という物性を有している。なお、製造条件、蒸留条件等
によりこの値は多少前後するが、ジベンジルトルエンを
主とするものである限り、同様に使用することができ
る。
【0006】本発明の他の成分は、ベンジルビフェニル
留分であり、好ましくはベンジルビフェニル中のパラ体
の割合が50重量%以下とされたベンジルビフェニル留
分である。これはビフェニルを塩化アルミニウム等のル
イス酸やシリカ−アルミナ等の固体酸触媒の存在下、塩
化ベンジル等のベンジル化剤と反応させて得られる反応
混合物を蒸留し、ベンジルビフェニル類を取り出すこと
により得られる。また、この得られたベンジルビフェニ
ル留分は、パラ体が70重量%以上の割合で生成する
が、このパラ体は融点が高いので、流動点をより低くす
る必要がある場合には、パラ体を60重量%以下、好ま
しくは50重量%以下、より好ましくは35重量%以下
とする。パラ体の割合を減少させるためには、エタノ−
ル等の溶媒を用いて行う再結晶や、冷却して晶析させる
晶析法が適当である。このようにして、ベンジルビフェ
ニル中のパラ体の割合が50重量%以下とされたベンジ
ルビフェニル留分は、メタベンジルビフェニル、オルト
ベンジルビフェニル、パラベンジルビフェニルからなる
ベンジルビフェニル異性体混合物であり、場合により沸
点の近似した反応副生物を含み、約360〜400℃の
沸点範囲を有する。1例として、再結晶法によりパラ体
の含有量を25重量%までに減少させたベンジルビフェ
ニル留分は、メタベンジルビフェニルを41重量%、オ
ルトベンジルビフェニルを16重量%を含み、これは、
凝固点23℃、粘度(25℃)29cp、5vol%留
出温度374℃、及び95vol%留出温度388℃と
いうような物性を有している。なお、製造条件、蒸留条
件等によりこの値は多少前後するが、ベンジルビフェニ
ルを主とする留分である限り、同様に使用することがで
きる。また、パラ体が60重量%以上含まれていても、
ジベンジルトルエン油との配合割合を調整することによ
り流動点を0℃以下にすることが可能であるので、必ず
しもパラ体の割合を減少させる必要はなく、むしろ引火
点や耐熱性を向上させるためには多い方が有利である。
留分であり、好ましくはベンジルビフェニル中のパラ体
の割合が50重量%以下とされたベンジルビフェニル留
分である。これはビフェニルを塩化アルミニウム等のル
イス酸やシリカ−アルミナ等の固体酸触媒の存在下、塩
化ベンジル等のベンジル化剤と反応させて得られる反応
混合物を蒸留し、ベンジルビフェニル類を取り出すこと
により得られる。また、この得られたベンジルビフェニ
ル留分は、パラ体が70重量%以上の割合で生成する
が、このパラ体は融点が高いので、流動点をより低くす
る必要がある場合には、パラ体を60重量%以下、好ま
しくは50重量%以下、より好ましくは35重量%以下
とする。パラ体の割合を減少させるためには、エタノ−
ル等の溶媒を用いて行う再結晶や、冷却して晶析させる
晶析法が適当である。このようにして、ベンジルビフェ
ニル中のパラ体の割合が50重量%以下とされたベンジ
ルビフェニル留分は、メタベンジルビフェニル、オルト
ベンジルビフェニル、パラベンジルビフェニルからなる
ベンジルビフェニル異性体混合物であり、場合により沸
点の近似した反応副生物を含み、約360〜400℃の
沸点範囲を有する。1例として、再結晶法によりパラ体
の含有量を25重量%までに減少させたベンジルビフェ
ニル留分は、メタベンジルビフェニルを41重量%、オ
ルトベンジルビフェニルを16重量%を含み、これは、
凝固点23℃、粘度(25℃)29cp、5vol%留
出温度374℃、及び95vol%留出温度388℃と
いうような物性を有している。なお、製造条件、蒸留条
件等によりこの値は多少前後するが、ベンジルビフェニ
ルを主とする留分である限り、同様に使用することがで
きる。また、パラ体が60重量%以上含まれていても、
ジベンジルトルエン油との配合割合を調整することによ
り流動点を0℃以下にすることが可能であるので、必ず
しもパラ体の割合を減少させる必要はなく、むしろ引火
点や耐熱性を向上させるためには多い方が有利である。
【0007】ベンジルビフェニル留分とジベンジルトル
エン油の配合割合は、前者が10〜90重量%、好まし
くは30〜70重量%で、後者が90〜10重量%、好
ましくは70〜30重量%となる割合であり、かつ流動
点が0℃以下、好ましくは−10℃以下となるような割
合である。流動点は、ジベンジルトルエンの割合を増や
したり、ベンジルビフェニル留分中のパラベンジルビフ
ェニルの含有量を減らしたりすることにより低くするこ
とができる。
エン油の配合割合は、前者が10〜90重量%、好まし
くは30〜70重量%で、後者が90〜10重量%、好
ましくは70〜30重量%となる割合であり、かつ流動
点が0℃以下、好ましくは−10℃以下となるような割
合である。流動点は、ジベンジルトルエンの割合を増や
したり、ベンジルビフェニル留分中のパラベンジルビフ
ェニルの含有量を減らしたりすることにより低くするこ
とができる。
【0008】
実施例1
ビフェニルを塩化アルミニウム触媒の存在下、ベンジル
クロライドと反応させて得られた反応混合物から、触媒
等を分離したのち、蒸留してベンジルビフェニル留分を
得た。これを。エタノ−ルで再結晶して精製パラベンジ
ルビフェニルとパラベンジルビフェニルの含有量が25
重量%となったベンジルビフェニル留分(BBP留分)
を得た。このBBP留分は、メタベンジルビフェニル4
1重量%、オルトベンジルビフェニル16重量%、オル
トベンジルビフェニルとメタベンジルビフェニルの中間
成分4重量%、メタベンジルビフェニルとパラベンジル
ビフェニルの中間成分5重量%、パラベンジルビフェニ
ルより高沸点の成分9重量%を含み、凝固点23℃、粘
度(25℃)29cp、5vol%留出温度374℃、
95vol%留出温度388℃、比重(25℃)1.0
63という性状を有している。
クロライドと反応させて得られた反応混合物から、触媒
等を分離したのち、蒸留してベンジルビフェニル留分を
得た。これを。エタノ−ルで再結晶して精製パラベンジ
ルビフェニルとパラベンジルビフェニルの含有量が25
重量%となったベンジルビフェニル留分(BBP留分)
を得た。このBBP留分は、メタベンジルビフェニル4
1重量%、オルトベンジルビフェニル16重量%、オル
トベンジルビフェニルとメタベンジルビフェニルの中間
成分4重量%、メタベンジルビフェニルとパラベンジル
ビフェニルの中間成分5重量%、パラベンジルビフェニ
ルより高沸点の成分9重量%を含み、凝固点23℃、粘
度(25℃)29cp、5vol%留出温度374℃、
95vol%留出温度388℃、比重(25℃)1.0
63という性状を有している。
【0009】また、ジベンジルトルエン油(DBT油)
としては、分子量270、流動点−28℃、粘度(25
℃)39cp、引火点208℃、5vol%留出温度3
88℃、95vol%留出温度396℃、比重(25
℃)1.034の市販品を使用した。
としては、分子量270、流動点−28℃、粘度(25
℃)39cp、引火点208℃、5vol%留出温度3
88℃、95vol%留出温度396℃、比重(25
℃)1.034の市販品を使用した。
【0010】両者を1:1(重量比)の割合で配合し
て、熱媒体組成物とした。これは、流動点−28℃、粘
度(25℃)34cp、引火点200℃、5vol%留
出温度380℃、95vol%留出温度392℃、比重
(25℃)1.048であり、これについて熱安定性試
験を行った。熱安定性試験は1,000mlオ−トクレ
−ブ(SUS316製)に熱媒体組成物を500ml仕
込み、窒素雰囲気、回転数140rpm、320℃で7
20hr保持する条件で行った。また、比較のためDB
T油についても行った。熱安定性試験後の物性及び圧力
変化を表1に示す。
て、熱媒体組成物とした。これは、流動点−28℃、粘
度(25℃)34cp、引火点200℃、5vol%留
出温度380℃、95vol%留出温度392℃、比重
(25℃)1.048であり、これについて熱安定性試
験を行った。熱安定性試験は1,000mlオ−トクレ
−ブ(SUS316製)に熱媒体組成物を500ml仕
込み、窒素雰囲気、回転数140rpm、320℃で7
20hr保持する条件で行った。また、比較のためDB
T油についても行った。熱安定性試験後の物性及び圧力
変化を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】また、このBBP留分とDBT油を、重量
比で70:30、50:50及び30:70の割合で配
合し、それぞれの流動点を測定したところ、DBT油単
独−28℃、70:30混合物−26℃、50:50混
合物−28℃及び30:70混合物−27℃であった。
比で70:30、50:50及び30:70の割合で配
合し、それぞれの流動点を測定したところ、DBT油単
独−28℃、70:30混合物−26℃、50:50混
合物−28℃及び30:70混合物−27℃であった。
【0013】
【発明の効果】本発明の熱媒体組成物は、熱安定性が良
好であるだけでなく、流動点が低く、引火点も高いとい
う特長を有するので、比較的高温を必要とする装置の熱
媒体として有利に使用することができる。
好であるだけでなく、流動点が低く、引火点も高いとい
う特長を有するので、比較的高温を必要とする装置の熱
媒体として有利に使用することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベンジルビフェニル留分10〜90重量
部及びジベジルトルエン油90〜10重量部からなり、
かつ、流動点が0℃以下である熱媒体組成物。 - 【請求項2】 ベンジルビフェニル留分が、ベンジルビ
フェニル中のパラ体の割合が60重量%以下とされたベ
ンジルビフェニル留分である請求項1記載の熱媒体組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3192770A JPH0517741A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 熱媒体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3192770A JPH0517741A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 熱媒体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0517741A true JPH0517741A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=16296742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3192770A Withdrawn JPH0517741A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 熱媒体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0517741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998050483A1 (en) * | 1997-05-09 | 1998-11-12 | The Dow Chemical Company | Thermal fluid blends containing 1,2,3,4-tetrahydro(1-phenylethyl)naphthalene |
JP4740388B1 (ja) * | 2010-08-20 | 2011-08-03 | 株式会社タクトテクノロジ | 熱媒体、熱交換システム、及び蓄熱体 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3192770A patent/JPH0517741A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4740388B1 (ja) * | 2010-08-20 | 2011-08-03 | 株式会社タクトテクノロジ | 熱媒体、熱交換システム、及び蓄熱体 |
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