JPH05173617A - 工作機械の制御装置 - Google Patents
工作機械の制御装置Info
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Abstract
軸サーボと同等の速度応答を実現し、タップ加工精度の
向上やタップ加工サイクルタイムの短縮化を図る。 【構成】 NC1と主軸電動機3/Z軸電動機3aとを
備え、速度指令或いは位置指令に追従して主軸の速度或
いは位置を制御する工作機械の制御装置において、工作
機械が主軸と他軸との位置同期運転機能を有するとき、
NC1を他軸と位置同期をとる位置同期運転時のみ、加
速度フィードフォワードゲイン回路16により加速度フ
ィードフォワード制御を行うことを特徴とする。
Description
る工作機械の主軸を制御する工作機械の制御装置に関す
るものである。
同期を行う代表的な機能としては、同期タップ機能があ
る。以下、この同期タップ機能を例にとって説明する。
図7,図8は、従来の同期タップ機能を有する工作機械
の主軸駆動装置及びZ軸サーボ駆動装置を示す説明図で
あり、図7は要部構成図、図8は駆動装置の制御系を示
すブロック図である。図において、一点鎖線はS/Wに
よるデジタル値を示している。
位置指令θrs*,θrz*を出力する数値制御装置
(以下、NCという)、2,2aはNC1に接続された
主軸駆動装置及びZ軸サーボ駆動装置、3,3aは主軸
駆動装置2に接続された主軸電動機及びZ軸サーボ駆動
装置2aに接続されたZ軸電動機、4,4aは主軸電動
機3の回転軸に直結して取り付けられ、例えば、256
波/1回転の出力を発生する主軸位置検出器、及びZ軸
電動機3aの回転軸に直結して取り付けられ、例えば、
2500パルス/1回転の出力を発生するZ軸位置検出
器である。
出力信号を入力して位置検出信号θrsを発生すること
が可能な主軸位置検出回路、及びZ軸位置検出器4aの
出力信号を入力して位置検出信号θrzを発生すること
が可能なZ軸位置検出回路、5は主軸電動機3により、
その回転軸を駆動され、且つ、Z軸電動機3aにより、
その上下軸(Z軸)を制御される工作機械の主軸、5a
は主軸5を上下にスライドさせるZ軸テーブル、6,6
aは主軸電動機3と主軸5とを連結する主軸ギア及びZ
軸電動機3aとZ軸テーブル5aとを連結するZ軸ギ
ア、7はタップ加工を行うためのツール(タッパー)、
8は位置検出信号θrs及び位置検出信号θrzを入力
し、微分して速度検出信号ωrs及びωrzを出力する
微分器である。
*,θrz*と位置検出信号θrs,θrzとを比較し
て位置偏差信号Δθrs,Δθrzを出力する比較器、
10,10aは比較器9,9aに接続され位置偏差信号
Δθrs,Δθrzを増幅する位置ループゲイン回路、
11は速度指令ωrs*が入力される接点aと位置ルー
プゲイン回路10の出力が入力される接点bを有し、主
軸5の回転速度を制御する速度制御モード時は接点a
に、主軸5の回転位置を制御する位置制御モード時は接
点bに切り換えるモード切換スイッチである。
力ωrs*と速度検出信号ωrsを比較して速度偏差信
号Δωrsを出力する比較器、12aは位置ループゲイ
ン回路10aの出力ωrz*と速度検出信号ωrzを比
較して速度偏差信号Δωrzを出力する比較器、13,
13aは速度偏差信号Δωrs,Δωrzをゲインによ
り増幅し、電流指令Is’*,Iz’*を出力する速度
ループゲイン回路、14,14aは速度ループゲイン回
路13,13aの出力Is’*,Iz’*をモータの出
力特性に見合った電流値に制限して電流指令Is*,I
z*を出力する電流制限回路、15,15aは電流制限
回路14,14aの出力Is*,Iz*を電動機3,3
aに供給する電力変換回路である。
機械の主軸駆動装置及びZ軸サーボ駆動装置は上記の如
く構成され、次のように動作する。まず、同期タップを
行わない通常の主軸運転モードの場合、主軸駆動装置の
有するモード切換スイッチ11は接点aに設定される。
NC1から主軸5の目標回転数に見合った速度指令ωr
s*が出力され、主軸駆動装置2は主軸電動機3の速度
ωrsを速度指令ωrs*に追従させるための制御を行
う。即ち、速度指令ωrs*と速度検出信号ωrsは比
較器12で比較され、比較器12から速度偏差信号Δω
rsが出力され、速度ループゲイン回路13で増幅さ
れ、電流指令Is’*を出力し、電流変換回路15で主
軸電動機3を駆動する電力に変換される。それにより、
主軸電動機3は速度指令ωrs*に追従するように制御
される。
サーボ駆動装置2aは主軸駆動装置2とは無関係に独自
の運転を行うことになる。この場合、NC1からは位置
指令θrz*が与えられ、位置指令θrz*と位置検出
信号θrzは比較器9aで比較され、比較器9aから位
置偏差信号Δθrzが出力され、位置ループゲイン回路
10aで増幅され、比較器12aに入力される。以後の
動作は上記通常の主軸運転モード時の主軸駆動装置の動
作と同様であり、Z軸テーブル5aはZ軸電動機3aを
介して位置指令θrz*に追従するように制御される。
させて同期タップ運転を行う場合は、主軸駆動装置2に
与えられる指令はNC1により位置指令θrs*に切り
換えられる。主軸駆動装置2は、これを検知してモード
切換スイッチ11は接点bに切り換えられる。位置指令
θrs*と位置検出信号θrsは比較器9で比較され、
比較器9から位置偏差信号Δθrsが出力され、位置ル
ープゲイン回路10で増幅され、比較器12に入力され
る。以後の動作は、上記通常の主軸運転モードと同様で
あり、主軸5は主軸電動機3を介して位置指令θrs*
に追従するように制御される。
は上記主軸駆動装置2への位置指令θrs*と同期関係
を持ったZ軸位置指令θrz*をNC1より与えられ、
Z軸テーブル5aは上記と同様にZ軸電動機3aを介し
て位置指令θrz*に追従するように制御される。上記
同期タップを行う場合、通常は次に示す各要因により主
軸制御系の方がZ軸制御系に比べて速度ループの応答が
低くなる。
イナーシャ)の値が大きい程、速度ループの応答は上が
ることになるが、同期電動機を使用するZ軸電動機の方
が誘導電動機を使用する主軸電動機に比べて上記値が大
幅に大きく、モータ単体において応答の差が存在する
(通常モータ単体では、Z軸が主軸の約5〜10倍の応
答を有する)。
する機械側の負荷イナーシャの比がZ軸は約2倍以下に
抑えられるのに対して、主軸は約1〜5倍(Lギア:1
〜2倍,Mギア:2〜3倍,Hギア:4〜5倍)にな
り、主軸の方がZ軸に比べて特にMギア及びHギアにお
いて相対的に速度ループゲインがより低下する。
っても、それに比例して速度ループゲインを大とすれば
応答は低下しないが、通常は主軸ギアに大きなバックラ
ッシュが存在するためにゲインを大きくしすぎると不安
定現象により振動が発生する。従って、負荷イナーシャ
が大となっても速度ループゲインは上げられない。
応答の差が、特に過渡状態である加減速時における両者
の位置誤差につながり、同期タップのネジ切り精度に影
響を与えることになる。従来にあっては、上記の通り、
Hギアでは特に両差の位置誤差が大きくなり、タップ精
度上問題があったため、通常は比較的負荷イナーシャの
小さくなるLギア及びMギアにてのみ同期タップを行っ
ている。
文献として特開昭62−228323号公報に開示され
た「スピンドル制御装置」、特開平2−85902号公
報に開示された「フィードフォワード制御装置」、特開
平3−142131号公報に開示された「同期送り装
置」がある。
期タップ機能を有する工作機械の主軸駆動装置では、通
常の主軸運転モードと同期タップモードにて速度ループ
制御は同一方式をとっており、また、同期タップモード
にてはZ軸駆動装置とも同一の位置ループ制御を行って
いる。ここで、主軸とZ軸との位置同期をとる必要のな
い通常の主軸運転モードでは両者の速度応答の差は問題
とならないが、既述の通り位置同期をとる必要のある同
期タップモードでは両者の速度の応答の差がタップネジ
切り精度に影響を与えることになる。そこで、精度を向
上させるために加減速の変速率を低減する目的でタップ
時定数を長くすると、今度はサイクルタイムが長くなり
生産性に影響を及ぼすという問題点があった。
速度応答の差を極力小さくする目的で、同期タップはH
ギヤでは行わずLギヤ及びMギヤで行い精度を向上させ
ているが、それでもまだZ軸に対する応答の遅れは存在
し、さらにLギヤ及びMギヤではHギヤと比べて主軸の
最高速度が低くなるため高速なタップサイクルが行え
ず、サイクルタイムが長くなるという問題点があった。
になされたもので、同期タップ時においてギヤ選定に関
わらずZ軸サーボと同等の速度応答を実現し、タップ加
工精度の向上やタップ加工サイクルタイムの短縮化が期
待できるようにした同期タップ機能を有する工作機械の
制御装置を得ることを目的とする。
プ機能を有する工作機械の制御(主軸駆動)装置は、主
軸の位置制御時にのみ加速度フィードフォワード制御を
行うようにすると共に、その加速度フィードフォワード
ゲインを機械のギヤ段ごとに設定可能としたものであ
る。
駆動装置のみ加速度フィードフォワード制御を行うよう
にしたため、同期タップ時にZ軸と比較して速度応答が
遅れることなく、また、上記加速度フィードフォワード
ゲインを機械のギヤ段ごとに設定可能としたため、条件
の異なる各ギヤ段にて最適なゲイン値とすることがで
き、安定で、且つ、応答の良い位置制御が可能となる。
〜図6は、この発明の実施例を示す図で、図1,図2は
主軸駆動装置の構成を示すブロック図、図3,図4はモ
ード切り換え動作を示す説明図、図5,図6は従来との
主軸−Z軸位置誤差波形を示す比較図であり、従来装置
と同様の部分は同一符号で示す。なお、図7は、この発
明の実施例にも共用する。
ワードゲイン回路、17は比較器である。次に、この実
施例の動作を説明する。まず、主軸を同期タップを行わ
ない通常の運転モードで回転させる場合、モード切換ス
イッチ11は接点a側にセットされ、実質的には図8に
示したものと同様の動作を行う。
行う場合、モード切換スイッチ11は接点b側へ切り換
えられる。これにより、位置制御、即ち同期タップ時に
おいては、位置ループゲイン回路の出力である速度指令
ωrs*を一旦微分して加速度フィードフォワードゲイ
ンKfを乗算した後、電流指令Isf’*として比較器
17に入力し加算する。以下の動作は既述の通りであ
る。この加速度フィードフォワード制御を追加すること
によって、一定速度で回転中には従来通りで、加減速時
のみフィードフォワードを作用させることが可能とな
る。これは、加速度フィードフォワードゲインKfの前
に微分を通すので、一定速度のときは電流指令Isf’
*の値がゼロとなるためである。
期タップモードに切り換えたときの動作について説明す
る。図中、19は主軸5の速度、20は同期タップモー
ド期間、21は原点復帰完了期間、22はモード切換ス
イッチ11の接点設定期間、23は加速度フィードフォ
ワードゲイン回路16の出力Isf’*の値を示す。
転モードで回転中に、時刻t1で同期タップを選択する
信号がNC1から主軸駆動装置2に入力されると、主軸
駆動装置2は速度制御モードから位置制御モードへ切り
換えるために、まず、図3(ウ)に示す原点復帰動作を
行う。この原点復帰動作が完了する(時刻t2)以前に
おいては、図3(エ)に示すように、モード切換スイッ
チ11は接点aに設定されている。時刻t2で原点復帰
動作が完了すると、モード切換スイッチ11は接点bに
切り換えられ、時刻t3で同期タップモードが解除され
るまで同状態を持続し、この区間にて加速度フィードフ
ォワード制御が行われる。この場合、図3(オ)に示す
ように加速度フィードフォワードによる電流補正値Is
f’*は主軸の加減速時のみ一定値が加算されることに
なる。
明する。図5(a)は従来を、図5(b)はこの実施例
を示す。図中、19は同期タップ時の主軸速度、26は
主軸とZ軸との相対位置誤差を示す。この相対位置誤差
はゼロであることが理想であり、値が大となる程同期タ
ップ加工精度が悪化することになる。
合、既述の通り通常は主軸制御系のほうがZ軸制御系と
比較して速度ループの応答が、負荷GD2が大、モータ
慣性が大等の要因により低くなる傾向があるため、位置
ループゲインを同一としても速度ループの応答差から、
図5(イ)に示すように、特に、速度変化時において主
軸の応答が劣るための大きな相対位置誤差が発生する。
タップ時のしかも速度変化時のみに主軸制御系にフィー
ドフォワード制御を追加したので、図5(b)に示すよ
うに、従来問題となっていた速度変化時の発生誤差を大
幅に低減できる。ここで、この加速度フィードフォワー
ドゲイン値の決め方については、図1におけるIs’*
とIsf’*を加算した値(=Is*)が電流制限回路
14の電流制限値の約80%以下になるように設定すれ
ば問題ない。
902号公報に開示されている「フィードフォワード制
御装置」との差異について説明する。第1に、上記「フ
ィードフォワード制御装置」においては、加速度フィー
ドフォワードは位置指令信号を2回微分(S2 )して加
速度フィードフォワードゲインを乗算後、電流指令に加
算する方法を採用している。これに対して、この実施例
にあっては位置指令信号ではなく速度指令信号を1回微
分(S)して加速度フィードフォワードゲインを乗算
後、電流指令に加算している。
置」では負荷変動などにより位置検出信号が変動して
も、それとは無関係に位置指令信号のみで決定される加
速度フィードフォワードが作用する。即ち、例えば同期
タップ時にタップ切削負荷による速度変動が発生したと
しても、速度変動分の加速度フィードフォワードは作用
しない。これに対してこの実施例は位置指令信号と位置
検出信号との誤差から演算した速度指令信号の変化を加
速度フィードフォワードとして作用させるので、加減速
時だけでなく上記タップ切削負荷による速度変動発生時
においても加速度フィードフォワードが作用し、より精
度の良いタップネジ切りが可能となる。
置」では、加速度フィードフォワードをモータの回転位
置を制御するサーボ制御装置に適用することを提示して
いるが、特に実機械に対する応用例は示されていない。
この実施例は、上記「フィードフォワード制御装置」に
前記第1の特徴の特異性を持たせた上で、実機械に応用
する例を示したものである。しかも、この実施例では主
軸と他軸が存在する機械において、他軸には加速度フィ
ードフォワードを適用せず主軸にのみ適用することを特
徴としている。これは、もし他軸の方にも適用すると他
軸の応答が従来よりもさらに上がってしまうので、主軸
の応答を加速度フィードフォワードによって上げても、
両者の相対位置誤差は小さくならないからである。
置」にて提示された加速度フィードフォワード制御は、
加減速時の応答を向上させる目的のものであり、例え
ば、Z軸のように、通常、NCからある決められた速度
変化の時定数(スムージング時定数)に基づいた位置指
令信号に従って動作するものについては、既に実用化さ
れている。
作するものに対して加速度フィードフォワード制御を適
用すると、NCから与えられる主軸の速度指令は、通
常、時定数のないステップ状に変化するため、加速度フ
ィードフォワードが変速の一瞬しか作用せず、しかも速
度指令の変化量によってフィードフォワード量が大幅に
変化し、速度応答向上の持続性がない、或いはかえって
振動を起こし易い等の不具合が発生する。
度制御時には加速度フィードフォワードを適用せず、あ
る決められた速度変化の時定数(スムージング時定数)
に基づいた位置指令信号に従って動作する位置制御時に
のみ加速度フィードフォワードを適用するようにしたこ
とを特徴としている。
説明する。図2における16aはLギヤ加速度フィード
フォワードゲイン回路、16bはMギヤ時加速度フィー
ドフォワードゲイン回路、16cはHギヤ時加速度フィ
ードフォワードゲイン回路、17は比較器、18はNC
1より出力されるギヤ選択信号GCH*の内容に従って
Lギヤ時加速度フィードフォワードゲイン回路16a、
Mギヤ時加速度フィードフォワードゲイン回路16b、
Hギヤ時加速度フィードフォワードゲイン回路16cの
何れか一つを選択するためのゲイン切換スイッチであ
る。
ず、主軸を同期タップを行わない通常の運転モードで回
転させる場合、モード切換スイッチ11は接点a側にセ
ットされ、実質的には図8に示したものと同様の動作を
行う。
行う場合、モード切換スイッチ11は接点b側へ切り換
えられる。また、それと同時に現在の機械ギヤ設定が
L,M,Hの何れになっているかの情報をNC1より受
信し、ゲイン切換スイッチ18を当該設定に切り換え
る。これにより、位置制御時、即ち同期タップ時におい
ては、位置ループゲイン回路の出力である速度指令ωr
s*を一旦微分して加速度フィードフォワードゲインK
fL或いはKfM或いはKfHをかけた後、電流指令I
sf’*として比較器17に入力し加算する。以下の動
作は既述の通りである。この加速度フィードフォワード
制御を追加することによって、機械のギヤ設定によら
ず、一定速度で回転中には従来通りで、加減速時のみフ
ィードフォワードを作用させることが可能となる。これ
は、加速度フィードフォワードゲインKfL,KfM,
KfHの前に微分を通すので、一定速度のときは値がゼ
ロとなるためである。
期タップモードに切り換えて、更にギヤチェンジを行っ
たときの動作について説明する。図中、19は主軸5の
速度、20は同期タップモード期間、21は原点復帰完
了期間、22はモード切換スイッチ11の接点設定期
間、23は加速度フィードフォワードゲイン回路16
a,16b,16cの出力Isf’*の値、24a,2
4b,24cは順にLギヤ,Mギヤ,Hギヤの選択信
号、25はゲイン切換スイッチ18の設定を示す。
転モードで回転中に、時刻t1で同期タップを選択する
信号がNC1から主軸駆動装置2に入力されると、主軸
駆動装置2は速度制御モードから位置制御モードへ切り
換えるために、まず、図4(ウ)に示す原点復帰動作を
行う。この原点復帰動作が完了する(時刻t2)以前に
おいては、図4(エ)に示すようにモード切換スイッチ
11は接点aに設定されている。時刻t2で原点復帰動
作が完了すると、モード切換スイッチ11は接点bに切
り換えられ、時刻t3で同期タップモードが解除される
まで同状態を維持し、この期間にて加速度フィードフォ
ワード制御が行われる。
定されている期間において、図4(カ)に示すLギヤが
選択されている区間(t2〜t4)では図4(オ),
(キ)に示すようにゲイン切換スイッチ18は接点cに
設定され、加速度フィードフォワードゲインKfLによ
る電流補正値Isf’*が主軸の加減速時のみ一定値と
して加算されることになる。
ている区間(t4〜t5)では、図4(オ),(キ)に
示すようにゲイン切換スイッチ18は接点dに設定され
加速度フィードフォワードゲインKfMによる電流補正
値Isf’*が主軸の加減速時のみ一定値が加算される
ことになる。
れている区間(t5〜t3)では、図4(オ),(キ)
に示すようにゲイン切換スイッチ18は接点eに設定さ
れ、加速度フィードフォワードゲインKfHによる電流
補正値Isf’*が主軸の加減速時のみ一定値として加
算されることになる。
明する。図6(a)は従来例を、図6(b)はこの実施
例を示す。図中、19は同期タップ時の主軸速度、26
は主軸とZ軸との相対位置誤差を示す。記述の通り、こ
の相対誤差はゼロであることが理想であり、値が大とな
る程同期タップ加工精度が悪化することになる。
合、既述の通り通常は主軸制御系の方がZ軸制御系と比
較して速度ループの応答が低くなる傾向があるため、位
置ループゲインを同一としても速度ループの応答差か
ら、図6(イ)に示すように、機械のギヤ設定によら
ず、特に速度変化時において主軸の応答が劣るための大
きな相対位置誤差が発生する。
タップ時のしかも速度変化時のみに主軸制御系にフィー
ドフォワード制御、即ち、加速度フィードフォワード制
御を追加したので、図6(b)に示すように、従来問題
となっていた速度変化時の発生誤差を大幅に低減でき
る。ここで、この加速度フィードフォワードゲインの値
の決め方については、各ギヤ段によって、図1における
Is’*とIsf’*を加算した値が電流制限回路14
の電流制限値の約80%以下になるように設定すれば問
題なく、そうすることによって各ギヤ段で最適な加速度
フィードフォワードゲインの設定が可能となる。
9,12,17、モード切換スイッチ11,ゲイン切換
スイッチ18等をソフトウェアを用いて構成したものを
示したが、全てハードウェアにて比較器9,12,1
7、モード切換スイッチ11、ゲイン切換スイッチ18
等と等価な手段を構築することも可能である。
システムの1つの実施例として電動機端の位置を検出す
るセミクローズループシステムでの説明を行ったが、機
械端の位置を検出するフルクローズループシステムにつ
いても同様の手段を構築することができる。さらに、こ
の実施例では、理解しやすくするために、その1例とし
て同期タップに限定して説明したが、主軸駆動装置と他
軸駆動装置の同期運転を行う他の機能、或いは2つ以上
の異なる機械系を駆動する2つ以上の主軸駆動装置の同
期運転を行う他の機能についても同様の手段を構築でき
る。
ば、主軸と他軸との位置同期機能を有する工作機械の制
御装置において、位置制御時に主軸にのみ加速度フィー
ドフォワード制御を行うようにしたため、位置同期制御
時に他軸と比較して主軸の速度応答が遅れることなく、
また、上記加速度フィードフォワードゲインを機械のギ
ヤ段ごとに設定可能としたため、条件の異なる各ギヤ段
にて最適なゲイン値とすることができ、安定で、且つ、
応答の良い位置制御が可能となり、位置同期機能による
加工精度の向上及び加工サイクルタイムの短縮化を図る
ことができる。
軸駆動装置の構成を示すブロック図である。
軸駆動装置の他の構成を示すブロック図である。
の位置誤差波形を比較した説明図である。
の位置誤差波形を比較した説明図である。
の駆動装置の要部構成を示すブロック図である。
ク図である。
位置指令θrs*,θrz*を出力する数値制御装置
(以下、NCという)、2,2aはNC1に接続された
主軸駆動装置及びZ軸サーボ駆動装置、3,3aは主軸
駆動装置2に接続された主軸電動機及びZ軸サーボ駆動
装置2aに接続されたZ軸電動機、4,4aは主軸電動
機3の回転軸に直結して取り付けられ、例えば、256
波/1回転の2相正弦波出力を発生する主軸位置検出
器、及びZ軸電動機3aの回転軸に直結して取り付けら
れ、例えば、256パルス/1回転の2相パルス出力を
発生するZ軸位置検出器である。
期タップ機能を有する工作機械の主軸駆動装置では、通
常の主軸運転モードと同期タップモードにて速度ループ
制御は同一方式をとっており、また、同期タップモード
にてはZ軸駆動装置とも同一の位置ループ制御を行って
いる。ここで、主軸とZ軸との位置同期をとる必要のな
い通常の主軸運転モードでは両者の速度応答の差は問題
とならないが、既述の通り位置同期をとる必要のある同
期タップモードでは両者の速度応答の差がタップネジ切
り精度に影響を与えることになる。そこで、精度を向上
させるために加減速の変速率を低減する目的でタップ時
定数を長くすると、今度はサイクルタイムが長くなり生
産性に影響を及ぼすという問題点があった。
Claims (2)
- 【請求項1】 制御装置と電動機とを備え、速度指令或
いは位置指令に追従して主軸の速度或いは位置を制御す
る工作機械の制御装置において、前記工作機械が主軸と
他軸との位置同期運転機能を有するとき、前記制御装置
を他軸と位置同期をとる位置同期運転時のみ、速度指令
を微分する手段により加速度フィードフォワード制御を
行うことを特徴とする工作機械の制御装置。 - 【請求項2】 前記加速度フィードフォワード制御に使
用するゲインを機械のギア段ごとに設定できるように複
数のゲイン回路と、前記複数のゲイン回路を選択する選
択手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の工作
機械の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34308591A JP2866517B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 工作機械の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34308591A JP2866517B2 (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 工作機械の制御装置 |
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1991
- 1991-12-25 JP JP34308591A patent/JP2866517B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN119154721A (zh) * | 2024-11-21 | 2024-12-17 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种双三相永磁同步力矩电机的同步控制方法及航空相机 |
CN119154721B (zh) * | 2024-11-21 | 2025-03-18 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种双三相永磁同步力矩电机的同步控制方法及航空相机 |
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JP2866517B2 (ja) | 1999-03-08 |
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