JPH05164381A - 外気取入量制御装置を備えた多室系空気調和機 - Google Patents
外気取入量制御装置を備えた多室系空気調和機Info
- Publication number
- JPH05164381A JPH05164381A JP3336906A JP33690691A JPH05164381A JP H05164381 A JPH05164381 A JP H05164381A JP 3336906 A JP3336906 A JP 3336906A JP 33690691 A JP33690691 A JP 33690691A JP H05164381 A JPH05164381 A JP H05164381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- amount
- outside air
- room
- outside
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Central Air Conditioning (AREA)
- Air-Flow Control Members (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多室系において、各被空気調和室の室温や送
風量にかかわらず、全ての被空気調和室に必要な外気量
を確保することができる空気調和機を得る。 【構成】 各被空気調和室の送風量を送風量検出手段で
検出し、その値と各被空気調和室の必要外気量から各被
空気調和室毎の外気割合を求めて、その中の最大の外気
割合と総送風量から必要とされる外気量を外気割合決定
手段で決定し、この決定された外気量に基づいて外気導
入が外気量制御装置により制御される。
風量にかかわらず、全ての被空気調和室に必要な外気量
を確保することができる空気調和機を得る。 【構成】 各被空気調和室の送風量を送風量検出手段で
検出し、その値と各被空気調和室の必要外気量から各被
空気調和室毎の外気割合を求めて、その中の最大の外気
割合と総送風量から必要とされる外気量を外気割合決定
手段で決定し、この決定された外気量に基づいて外気導
入が外気量制御装置により制御される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機、特に換気
量制御装置を有する可変風量型空気調和機に関するもの
である。
量制御装置を有する可変風量型空気調和機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に可変風量空調装置、なかんずくV
AV空調システムでは、被空気調和室の室温が設定値に
近づく程、VAVユニットの開度が小さくなり、空気調
和機から当該被空気調和室への給気量が減少して必要外
気量が確保されなくなる。従って、被空気調和室の必要
外気量が充足されなくなり、その結果、室内環境が悪化
することがあった。この点を解消するために、従来から
多くの提案が行われている。
AV空調システムでは、被空気調和室の室温が設定値に
近づく程、VAVユニットの開度が小さくなり、空気調
和機から当該被空気調和室への給気量が減少して必要外
気量が確保されなくなる。従って、被空気調和室の必要
外気量が充足されなくなり、その結果、室内環境が悪化
することがあった。この点を解消するために、従来から
多くの提案が行われている。
【0003】従来、この種の装置として、被空気調和室
からの排気の一部と外気と合わせて空気調和機へ戻す還
気に対して、その還気に対する前記外気量(外気取入
量)を空気調和機の吹出給気量に応じて制御するように
した(特開平2−29533号公報)ものがある(以
下、単に従来例1と記す)。
からの排気の一部と外気と合わせて空気調和機へ戻す還
気に対して、その還気に対する前記外気量(外気取入
量)を空気調和機の吹出給気量に応じて制御するように
した(特開平2−29533号公報)ものがある(以
下、単に従来例1と記す)。
【0004】また、可変風量ユニット内の風量調節弁の
開度を室内温度により制御することにより、室内への送
風量を変化させて室内温度の制御を行う空気調和装置に
おいて、室内より排気される空気のCO2 濃度の計測を
行うCO2 濃度計と、該CO2 濃度計によるCO2 濃度
計測値により前記可変風量ユニット内の風量調節弁の最
小開度の値を補正する(特開平2−233933号公
報)ものがある(以下、単に従来例2と記す)。
開度を室内温度により制御することにより、室内への送
風量を変化させて室内温度の制御を行う空気調和装置に
おいて、室内より排気される空気のCO2 濃度の計測を
行うCO2 濃度計と、該CO2 濃度計によるCO2 濃度
計測値により前記可変風量ユニット内の風量調節弁の最
小開度の値を補正する(特開平2−233933号公
報)ものがある(以下、単に従来例2と記す)。
【0005】さらに、被空気調和室ごとの負荷状況に応
じてそこへの給気吹出量を各個に制御する複数の可変給
気量調節手段と被空気調和室のうちの一つでもその負荷
状況が予め定められるロードリセット偏差を越える不満
足状態に陥った場合、空気調和機の吹出給気温度の能力
アップを図って不満足状態に陥った負荷状況をロードリ
セット偏差内に戻すロードリセット手段とを備えた装置
において、前記ロードリセット偏差内に戻された負荷状
況を吹出給気温度の能力ダウンを図りつつロードリセッ
ト偏差に近接させて、可変給気量調節手段により被空気
調和室ごとへの給気吹出量の減少を抑制して還気量を確
保しようとする(特開平2−44141号公報)ものが
ある(以下、単に従来例3と記す)。
じてそこへの給気吹出量を各個に制御する複数の可変給
気量調節手段と被空気調和室のうちの一つでもその負荷
状況が予め定められるロードリセット偏差を越える不満
足状態に陥った場合、空気調和機の吹出給気温度の能力
アップを図って不満足状態に陥った負荷状況をロードリ
セット偏差内に戻すロードリセット手段とを備えた装置
において、前記ロードリセット偏差内に戻された負荷状
況を吹出給気温度の能力ダウンを図りつつロードリセッ
ト偏差に近接させて、可変給気量調節手段により被空気
調和室ごとへの給気吹出量の減少を抑制して還気量を確
保しようとする(特開平2−44141号公報)ものが
ある(以下、単に従来例3と記す)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例1では、還気に
対する外気取入量をその空気調和機の総吹き出し給気量
に応じて変化させる。即ち、空気調和機の総吹き出し給
気量が減少した場合には外気取入量を増加させることに
よって、その含有外気の割合を増加させて、被空気調和
室の外気の絶対量の不足を補うことにより、被空気調和
室の環境悪化を改善する方法が提案されている。しか
し、従来例1では、空気調和機の総給気量に対してその
含有外気の割合をどの様に決定するのかが提示されてい
ない。即ち、通常のVAV空調システムでは被空気調和
室が複数であり、空気調和機の総給気量に対してその含
有外気の割合を決定しても、全ての被空気調和室の必要
外気取入量を満足することはできない。さらに、従来例
1では、空気調和機の総給気量に対してその含有外気の
割合を決定するとあるが、明細書中に示されている外気
取入量の制御が、単に外気取り入れダンパの開度調節の
みで、それだけでは実効のある外気取入量制御は実際上
不可能である。
対する外気取入量をその空気調和機の総吹き出し給気量
に応じて変化させる。即ち、空気調和機の総吹き出し給
気量が減少した場合には外気取入量を増加させることに
よって、その含有外気の割合を増加させて、被空気調和
室の外気の絶対量の不足を補うことにより、被空気調和
室の環境悪化を改善する方法が提案されている。しか
し、従来例1では、空気調和機の総給気量に対してその
含有外気の割合をどの様に決定するのかが提示されてい
ない。即ち、通常のVAV空調システムでは被空気調和
室が複数であり、空気調和機の総給気量に対してその含
有外気の割合を決定しても、全ての被空気調和室の必要
外気取入量を満足することはできない。さらに、従来例
1では、空気調和機の総給気量に対してその含有外気の
割合を決定するとあるが、明細書中に示されている外気
取入量の制御が、単に外気取り入れダンパの開度調節の
みで、それだけでは実効のある外気取入量制御は実際上
不可能である。
【0007】従来例2では、室内より排気される空気の
CO2 濃度の計測を行うCO2 濃度計と、該CO2 濃度
計によるCO2 濃度計測値により前記可変風量ユニット
内の風量調節弁(VAVダンパ)の最小開度の値を補正
する方法が提示されている。この方法は、空気調和機か
ら被空気調和室への給気量が減少して必要外気量が確保
されない場合に、当該被空気調和室の外気取入量減少を
なるべく少なくするために、空気調和機から被空気調和
室への給気量の下限を上げる方法である。しかし、この
方法では、室内温度の制御性能が全く失われてしまう。
さらに、給気量の下限を多少上げる程度では、必要外気
量を確保することは不可能である。
CO2 濃度の計測を行うCO2 濃度計と、該CO2 濃度
計によるCO2 濃度計測値により前記可変風量ユニット
内の風量調節弁(VAVダンパ)の最小開度の値を補正
する方法が提示されている。この方法は、空気調和機か
ら被空気調和室への給気量が減少して必要外気量が確保
されない場合に、当該被空気調和室の外気取入量減少を
なるべく少なくするために、空気調和機から被空気調和
室への給気量の下限を上げる方法である。しかし、この
方法では、室内温度の制御性能が全く失われてしまう。
さらに、給気量の下限を多少上げる程度では、必要外気
量を確保することは不可能である。
【0008】一方、上記従来例2で明らかなように、外
気量確保の目的で、空気調和機から被空気調和室への給
気量を増大させてしまえば、被空気調和室の室内温度の
制御が不可能になる場合が多い。この点に関しても多く
の提案が行われている。
気量確保の目的で、空気調和機から被空気調和室への給
気量を増大させてしまえば、被空気調和室の室内温度の
制御が不可能になる場合が多い。この点に関しても多く
の提案が行われている。
【0009】例えば、従来例3は、被空気調和室ごとの
負荷状況に応じてそこへの給気吹出量を各個に制御する
複数の可変給気量調節手段と被空気調和室のうちの一つ
でもその負荷状況が予め定められるロードリセット偏差
を越える不満足状態に陥った場合、空気調和機の吹出給
気温度の能力アップを図って不満足状態に陥った負荷状
況をロードリセット偏差内に戻すロードリセット手段と
を備えた装置において、前記ロードリセット偏差内に戻
された負荷状況を吹出給気温度の能力ダウンを図りつつ
ロードリセット偏差に近接させて、可変給気量調節手段
により被空気調和室ごとへの給気吹出量の減少を抑制し
て還気量を確保しようとするものである。
負荷状況に応じてそこへの給気吹出量を各個に制御する
複数の可変給気量調節手段と被空気調和室のうちの一つ
でもその負荷状況が予め定められるロードリセット偏差
を越える不満足状態に陥った場合、空気調和機の吹出給
気温度の能力アップを図って不満足状態に陥った負荷状
況をロードリセット偏差内に戻すロードリセット手段と
を備えた装置において、前記ロードリセット偏差内に戻
された負荷状況を吹出給気温度の能力ダウンを図りつつ
ロードリセット偏差に近接させて、可変給気量調節手段
により被空気調和室ごとへの給気吹出量の減少を抑制し
て還気量を確保しようとするものである。
【0010】即ち、従来例3は、被空気調和室の室温が
設定値に近づいて、空気調和機から当該被空気調和室へ
の給気量(=還気量)が減少して必要外気量が確保され
なくなることを防止するために、吹出給気温度の能力ダ
ウン(例えば暖房では吹出給気温度を低下させること)
を図って、結果的に被空気調和室への給気量(=還気
量)を確保しようとするものである。この方法は従来か
ら行われている比較的有効な方法であるが、実際上、被
空気調和室への給気量(=還気量)を確保できる補償に
乏しい。
設定値に近づいて、空気調和機から当該被空気調和室へ
の給気量(=還気量)が減少して必要外気量が確保され
なくなることを防止するために、吹出給気温度の能力ダ
ウン(例えば暖房では吹出給気温度を低下させること)
を図って、結果的に被空気調和室への給気量(=還気
量)を確保しようとするものである。この方法は従来か
ら行われている比較的有効な方法であるが、実際上、被
空気調和室への給気量(=還気量)を確保できる補償に
乏しい。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、被空気調和室個々の必要外気量
を確実に満足させることによって室内環境の悪化を防止
すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室について
速やかな換気が行われるようにし、さらに、被空気調和
室個々の必要外気量を確実に満足させながら室内温度の
制御を良好に行うための方法を提供するものである。
ためになされたもので、被空気調和室個々の必要外気量
を確実に満足させることによって室内環境の悪化を防止
すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室について
速やかな換気が行われるようにし、さらに、被空気調和
室個々の必要外気量を確実に満足させながら室内温度の
制御を良好に行うための方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る外
気量制御装置を有する多室系空気調和機は、各被空気調
和室ごとの送風量を検出する送風量検出手段と、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定する外気
割合決定手段と、この外気割合決定手段で決定された外
気割合が実現されるように外気取入量を制御する外気量
制御手段と、外気取入量を測定する外気量測定手段とを
設けたものである。
気量制御装置を有する多室系空気調和機は、各被空気調
和室ごとの送風量を検出する送風量検出手段と、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定する外気
割合決定手段と、この外気割合決定手段で決定された外
気割合が実現されるように外気取入量を制御する外気量
制御手段と、外気取入量を測定する外気量測定手段とを
設けたものである。
【0013】また、この第2の発明に係る外気量制御装
置を有する多室系空気調和機は、各室へ送風を行う送風
機を制御する送風機制御手段と、各室への送風量を調節
する送風量調節ユニットのダンパの角度を制御するダン
パ制御手段と、前記送風機からの送風量を測定する風量
測定手段と、前記送風機の出口空気圧と入口空気圧との
圧力差を検出する圧力差検出手段と、前記圧力差検出手
段と風量測定手段とダンパ制御手段の各出力により、各
被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と送風圧力差
との相関関係を演算し、各ダクト内の通風抵抗を算出す
る風量演算手段と、さらに各被空気調和室の設定温度と
現状室温との差から各被空気調和室の熱負荷を算出し、
前記風量演算手段に各被空気調和室の要求風量を指示す
る熱負荷検出手段と各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対
する外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合
決定手段で決定された外気割合が実現されるように外気
取入量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定
する外気量測定手段とを設けたものである。
置を有する多室系空気調和機は、各室へ送風を行う送風
機を制御する送風機制御手段と、各室への送風量を調節
する送風量調節ユニットのダンパの角度を制御するダン
パ制御手段と、前記送風機からの送風量を測定する風量
測定手段と、前記送風機の出口空気圧と入口空気圧との
圧力差を検出する圧力差検出手段と、前記圧力差検出手
段と風量測定手段とダンパ制御手段の各出力により、各
被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と送風圧力差
との相関関係を演算し、各ダクト内の通風抵抗を算出す
る風量演算手段と、さらに各被空気調和室の設定温度と
現状室温との差から各被空気調和室の熱負荷を算出し、
前記風量演算手段に各被空気調和室の要求風量を指示す
る熱負荷検出手段と各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対
する外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合
決定手段で決定された外気割合が実現されるように外気
取入量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定
する外気量測定手段とを設けたものである。
【0014】また、この第3の発明に係る外気量制御装
置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送風
量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対する
外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決定
手段で決定された外気割合が実現されるように外気取入
量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定する
外気量測定手段と、特に換気要求が高い被空気調和室に
急速な換気を行う急速換気制御手段とを設けたものであ
る。
置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送風
量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対する
外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決定
手段で決定された外気割合が実現されるように外気取入
量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定する
外気量測定手段と、特に換気要求が高い被空気調和室に
急速な換気を行う急速換気制御手段とを設けたものであ
る。
【0015】また、この第4の発明に係る外気量制御装
置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送風
量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対する
外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決定
手段で決定された外気割合が実現されるように外気取入
量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定する
外気量測定手段と、特に換気要求が高い被空気調和室に
は急速な換気を行う急速換気制御手段と、被空気調和室
にとりつけられ、汚染空気を戸外へ排出する排気ダンパ
ーと、急速換気時にその被空気調和室の排気ダンパを開
放する排気ダンパ開閉手段とを設けたものである。
置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送風
量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対する
外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決定
手段で決定された外気割合が実現されるように外気取入
量を制御する外気量制御手段と、外気取入量を測定する
外気量測定手段と、特に換気要求が高い被空気調和室に
は急速な換気を行う急速換気制御手段と、被空気調和室
にとりつけられ、汚染空気を戸外へ排出する排気ダンパ
ーと、急速換気時にその被空気調和室の排気ダンパを開
放する排気ダンパ開閉手段とを設けたものである。
【0016】さらに、この第5の発明に係る外気量制御
装置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送
風量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた
必要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対す
る外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決
定手段で決定された外気割合が実現されるように外気取
入量を制御する外気量制御手段と、外気取入量をを測定
する外気量測定手段と、空調負荷が充足された被空気調
和室に対しては換気を行いつつ室温がオーバーシュート
しないように熱源機を制御すると共に、空調負荷が充足
されていない被空気調和室に対しては送風量を増加させ
る熱供給制御手段とを設けたものである。
装置を有する多室系空気調和機は、各被空気調和室の送
風量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定められた
必要外気量を少なくとも満足するような、送風量に対す
る外気割合を決定する外気割合決定手段と、外気割合決
定手段で決定された外気割合が実現されるように外気取
入量を制御する外気量制御手段と、外気取入量をを測定
する外気量測定手段と、空調負荷が充足された被空気調
和室に対しては換気を行いつつ室温がオーバーシュート
しないように熱源機を制御すると共に、空調負荷が充足
されていない被空気調和室に対しては送風量を増加させ
る熱供給制御手段とを設けたものである。
【0017】
【作用】この第1の発明に係る外気量制御装置を有する
多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごとの送
風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような送風量に対する外
気割合を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和
室ごとの送風量の総和との積から外気取入量を設定し、
最後にこの外気割合が実現されるように、外気量制御装
置で外気取入量を制御する。
多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごとの送
風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められた必
要外気量を少なくとも満足するような送風量に対する外
気割合を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和
室ごとの送風量の総和との積から外気取入量を設定し、
最後にこの外気割合が実現されるように、外気量制御装
置で外気取入量を制御する。
【0018】また、この第2の発明に係る外気量制御装
置を有する多室系空気調和機は、予め試運転において各
被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と送風圧力差
との相関関係を演算し、各ダクト内の通風抵抗を算出し
ておき、さらに各被空気調和室の設定温度と現状室温と
の差から各被空気調和室の熱負荷を算出し、被空気調和
室の要求風量を得るようにする。次にその各被空気調和
室ごとの要求送風量から、各被空気調和室ごとに予め定
められた必要外気量を少なくとも満足するような送風量
に対する外気割合を決定し、さらに、この外気割合と各
被空気調和室ごとの送風量の総和との積から外気取入量
を設定し、最後に外気量制御装置がこの外気割合が実現
されるように、外気取入量を制御する。
置を有する多室系空気調和機は、予め試運転において各
被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と送風圧力差
との相関関係を演算し、各ダクト内の通風抵抗を算出し
ておき、さらに各被空気調和室の設定温度と現状室温と
の差から各被空気調和室の熱負荷を算出し、被空気調和
室の要求風量を得るようにする。次にその各被空気調和
室ごとの要求送風量から、各被空気調和室ごとに予め定
められた必要外気量を少なくとも満足するような送風量
に対する外気割合を決定し、さらに、この外気割合と各
被空気調和室ごとの送風量の総和との積から外気取入量
を設定し、最後に外気量制御装置がこの外気割合が実現
されるように、外気取入量を制御する。
【0019】この第3の発明に係る外気量制御装置を有
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御し、さらに急速換気制御手段によって、
特に換気要求が高い被空気調和室に急速な換気を行う場
合には、当該被空気調和室の送風量を増加させると共に
前記の外気割合を増加するように制御する。
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御し、さらに急速換気制御手段によって、
特に換気要求が高い被空気調和室に急速な換気を行う場
合には、当該被空気調和室の送風量を増加させると共に
前記の外気割合を増加するように制御する。
【0020】この第4の発明に係る外気量制御装置を有
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御し、さらに、特に換気要求が高い被空気
調和室に急速な換気を行う場合には、急速換気制御手段
によって当該被空気調和室の送風量を増加させると共に
前記の外気割合を増加するように制御すると共に、当該
被空気調和室に設けた排気ダンパを開放するように制御
する。
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御し、さらに、特に換気要求が高い被空気
調和室に急速な換気を行う場合には、急速換気制御手段
によって当該被空気調和室の送風量を増加させると共に
前記の外気割合を増加するように制御すると共に、当該
被空気調和室に設けた排気ダンパを開放するように制御
する。
【0021】この第5の発明に係る外気量制御装置を有
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御する。さらに、空調負荷が充足された被
空気調和室の存在を考慮して室温がオーバーシュートし
ないように熱源機を制御すると共に、空調負荷が充足さ
れていない被空気調和室に対してはその送風量を増加さ
せるように制御する。
する多室系空気調和機においては、各被空気調和室ごと
の送風量を検出し、各被空気調和室ごとに予め定められ
た必要外気量を満足するような送風量に対する外気割合
を決定し、さらに、この外気割合と各被空気調和室ごと
の送風量の総和との積から外気取入量を設定し、最後に
この外気割合が実現されるように、外気量制御装置で外
気取入量を制御する。さらに、空調負荷が充足された被
空気調和室の存在を考慮して室温がオーバーシュートし
ないように熱源機を制御すると共に、空調負荷が充足さ
れていない被空気調和室に対してはその送風量を増加さ
せるように制御する。
【0022】
実施例1 図1はこの発明の一実施例である空気調和機のシステム
全体を示す構成図である。図において、1は空気調和の
対象となる複数の被空気調和室で、この図では三室の場
合を示している。2は被空気調和室1の天井内等に配設
され冷風または温風の送風源として機能する室内機、3
は空気を冷却または加熱する熱交換器、4は冷風または
温風を送風する送風機である。この室内機2は、熱交換
器3、送風機4で構成されている。5は室内機2の空気
吹出口に連通する主ダクト、6はこの主ダクト5から各
被空気調和室1の数に応じて分岐した枝ダクト、7は各
枝ダクト6内に装着され被空気調和室1への送風量を調
節する絞り形式の送風調節ユニット、8はこの絞り形式
の送風調節ユニット7内に回転可能に取付けられている
ダンパ、9は枝ダクト6の末端に位置する吹出口、10
は被空気調和室1外の廊下の天井面等に配設されている
天井吸込口である。11は枝ダクト6内に配設され各被
空気調和室1への送風量を検出する送風量検出器、12
は各被空気調和室1内に取付けた室温設定及び室温検出
用のルームサーモスタット、13はルームサーモスタッ
ト12から出力された温度差から送風量を決定し、かつ
送風量検出器11で検出された実際の送風量からダンパ
8の開度を制御するダンパコントローラ、14は熱交換
器3に接続され熱交換器3での熱変換動作を支配するヒ
ートポンプ等の熱源機である。
全体を示す構成図である。図において、1は空気調和の
対象となる複数の被空気調和室で、この図では三室の場
合を示している。2は被空気調和室1の天井内等に配設
され冷風または温風の送風源として機能する室内機、3
は空気を冷却または加熱する熱交換器、4は冷風または
温風を送風する送風機である。この室内機2は、熱交換
器3、送風機4で構成されている。5は室内機2の空気
吹出口に連通する主ダクト、6はこの主ダクト5から各
被空気調和室1の数に応じて分岐した枝ダクト、7は各
枝ダクト6内に装着され被空気調和室1への送風量を調
節する絞り形式の送風調節ユニット、8はこの絞り形式
の送風調節ユニット7内に回転可能に取付けられている
ダンパ、9は枝ダクト6の末端に位置する吹出口、10
は被空気調和室1外の廊下の天井面等に配設されている
天井吸込口である。11は枝ダクト6内に配設され各被
空気調和室1への送風量を検出する送風量検出器、12
は各被空気調和室1内に取付けた室温設定及び室温検出
用のルームサーモスタット、13はルームサーモスタッ
ト12から出力された温度差から送風量を決定し、かつ
送風量検出器11で検出された実際の送風量からダンパ
8の開度を制御するダンパコントローラ、14は熱交換
器3に接続され熱交換器3での熱変換動作を支配するヒ
ートポンプ等の熱源機である。
【0023】15は戸外から室内機2へ連通した外気導
入ダクト、16は外気を送風する送風機、17は、外気
導入ダクト15部に装着され室内機2への外気導入量を
調整する絞り形式の送風調節ユニット、18はこの絞り
形式の送風調節ユニット17内に回転可能に取付けられ
ているダンパ、19は外気導入ダクト15内に配設され
室内機2への外気導入量を検出する送風量検出器であ
る。この空気調和機では各被空気調和室の室温と設定温
度の差に応じて、差が大である時はその被空気調和室へ
の送風量を大きく、差が小である時はその被空気調和室
への送風量を小さくなるようにダンパ8の開度を制御
し、さらに各被空気調和室へ送風される給気温度が略一
定となるように熱源機14を制御する。
入ダクト、16は外気を送風する送風機、17は、外気
導入ダクト15部に装着され室内機2への外気導入量を
調整する絞り形式の送風調節ユニット、18はこの絞り
形式の送風調節ユニット17内に回転可能に取付けられ
ているダンパ、19は外気導入ダクト15内に配設され
室内機2への外気導入量を検出する送風量検出器であ
る。この空気調和機では各被空気調和室の室温と設定温
度の差に応じて、差が大である時はその被空気調和室へ
の送風量を大きく、差が小である時はその被空気調和室
への送風量を小さくなるようにダンパ8の開度を制御
し、さらに各被空気調和室へ送風される給気温度が略一
定となるように熱源機14を制御する。
【0024】次に外気導入について説明する。図1にお
いて、20は送風量検出器11の検出信号に基づき各被
空気調和室への実際の送風量を検出する送風量検出手
段、21は送風量検出手段20の出力に基づいて送風量
に対する外気導入量の割合と、その割合から導かれる外
気導入量を決定する外気割合決定手段、22は外気割合
決定手段21で決定された外気導入量に基づいて外気量
を制御する外気量制御手段である。この外気量制御手段
22には送風調節ユニット17が接続されており、外気
量制御手段22からの信号に応じて外気量を制御する。
23は送風量検出器19の検出信号に基づき実際の外気
量を測定する外気量測定手段であり、この外気量測定手
段23で測定された外気量に基づいて、前記外気割合決
定手段21で決定された外気導入量となるように、外気
量制御手段22が外気量の制御を行う。
いて、20は送風量検出器11の検出信号に基づき各被
空気調和室への実際の送風量を検出する送風量検出手
段、21は送風量検出手段20の出力に基づいて送風量
に対する外気導入量の割合と、その割合から導かれる外
気導入量を決定する外気割合決定手段、22は外気割合
決定手段21で決定された外気導入量に基づいて外気量
を制御する外気量制御手段である。この外気量制御手段
22には送風調節ユニット17が接続されており、外気
量制御手段22からの信号に応じて外気量を制御する。
23は送風量検出器19の検出信号に基づき実際の外気
量を測定する外気量測定手段であり、この外気量測定手
段23で測定された外気量に基づいて、前記外気割合決
定手段21で決定された外気導入量となるように、外気
量制御手段22が外気量の制御を行う。
【0025】ここで、上記のように構成された空気調和
機における外気導入の機能及び動作の一例について、図
2を参考にして説明する。図2は各被空気調和室の送風
量の算出から外気量制御までの流れを示すフローチャー
トである。ステップS1ではルームサーモスタット12
から検出された、各被空気調和室の設定温度と実際の室
温との差から、それぞれの被空気調和室の送風量が決定
される。ステップS2では各被空気調和室ごとに決定さ
れた送風量と、予め定められたその被空気調和室に供給
する外気量から、その被空気調和室が必要とする外気割
合即ち送風量に含有する外気量の割合を算出する。ステ
ップS3では各被空気調和室ごとに決定された外気割合
の中で最大のものを選択する。ステップS4では、各被
空気調和室の送風量の総和である総送風量と、ステップ
S3で選択された最大外気割合との積により、総送風量
に含有すべき外気量を求める。さらにステップS5で
は、送風機16によって導入される外気量が、ステップ
S4で算出された外気量となるように、外気量制御手段
22と送風調節ユニット17で制御する。
機における外気導入の機能及び動作の一例について、図
2を参考にして説明する。図2は各被空気調和室の送風
量の算出から外気量制御までの流れを示すフローチャー
トである。ステップS1ではルームサーモスタット12
から検出された、各被空気調和室の設定温度と実際の室
温との差から、それぞれの被空気調和室の送風量が決定
される。ステップS2では各被空気調和室ごとに決定さ
れた送風量と、予め定められたその被空気調和室に供給
する外気量から、その被空気調和室が必要とする外気割
合即ち送風量に含有する外気量の割合を算出する。ステ
ップS3では各被空気調和室ごとに決定された外気割合
の中で最大のものを選択する。ステップS4では、各被
空気調和室の送風量の総和である総送風量と、ステップ
S3で選択された最大外気割合との積により、総送風量
に含有すべき外気量を求める。さらにステップS5で
は、送風機16によって導入される外気量が、ステップ
S4で算出された外気量となるように、外気量制御手段
22と送風調節ユニット17で制御する。
【0026】ステップS1及びステップS2の動作の一
例を、図3を参考に説明する。図3は予め定められた設
定温度と室温の差と、送風量及び外気割合の関係を示す
相関図である。図3に示すように、設定温度と室温の差
が大きい場合は送風量が大きく、設定温度と室温の差が
小さくなるに従って送風量は小さくなるように制御され
る。さらに設定最大風量QMAX と設定最小風量QMIN を
設けて送風量の最大値と最小値を定め、どんなに温度差
が大きくなっても送風量が設定最大風量QMAXを越え
ず、逆にどんなに温度差が小さくなっても送風量が設定
最小風量QMIN を越えないように制御される。ここで室
温や送風量が変化しても、その被空気調和室には一定の
外気量(必要外気量)が必要である。
例を、図3を参考に説明する。図3は予め定められた設
定温度と室温の差と、送風量及び外気割合の関係を示す
相関図である。図3に示すように、設定温度と室温の差
が大きい場合は送風量が大きく、設定温度と室温の差が
小さくなるに従って送風量は小さくなるように制御され
る。さらに設定最大風量QMAX と設定最小風量QMIN を
設けて送風量の最大値と最小値を定め、どんなに温度差
が大きくなっても送風量が設定最大風量QMAXを越え
ず、逆にどんなに温度差が小さくなっても送風量が設定
最小風量QMIN を越えないように制御される。ここで室
温や送風量が変化しても、その被空気調和室には一定の
外気量(必要外気量)が必要である。
【0027】例えばその必要外気量が設定最大風量Q
MAX の10[%]であるとすると、通常の各被空気調和室
の送風量Qiの外気割合[%]は QMAX ×0.1/Qi×100 となる。従って、たとえば設定最小風量QMIN が設定最
大風量QMAX の半分であるとすれば、この場合の外気割
合は20[%]となる。このように、外気割合は各被空気
調和室の送風量の値に基づいて各々決定されることにな
る。即ち、言い換えれば、外気割合は、各被空気調和室
の熱負荷の大小によって決定される送風量に対応して、
各被空気調和室ごとに求められることになる。さらにそ
の外気割合の中で最大のものを選択することによって、
少なくとも全ての被空気調和室において室温や送風量に
かかわらず、必要外気量が確保される。
MAX の10[%]であるとすると、通常の各被空気調和室
の送風量Qiの外気割合[%]は QMAX ×0.1/Qi×100 となる。従って、たとえば設定最小風量QMIN が設定最
大風量QMAX の半分であるとすれば、この場合の外気割
合は20[%]となる。このように、外気割合は各被空気
調和室の送風量の値に基づいて各々決定されることにな
る。即ち、言い換えれば、外気割合は、各被空気調和室
の熱負荷の大小によって決定される送風量に対応して、
各被空気調和室ごとに求められることになる。さらにそ
の外気割合の中で最大のものを選択することによって、
少なくとも全ての被空気調和室において室温や送風量に
かかわらず、必要外気量が確保される。
【0028】上記のように構成された空気調和機におけ
る換気機能は外気導入のみであるため、外界に対して住
宅内が正圧になり、汚染空気の戸外への排出は、ドアや
窓等の隙間から行われることになる。また、本実施例で
は、外気導入のみの機能を備えた空気調和機について説
明を行ったが、給排気型の換気装置や、全熱交換式の換
気装置を備えた空気調和機においても、同様の効果を得
る事ができる。
る換気機能は外気導入のみであるため、外界に対して住
宅内が正圧になり、汚染空気の戸外への排出は、ドアや
窓等の隙間から行われることになる。また、本実施例で
は、外気導入のみの機能を備えた空気調和機について説
明を行ったが、給排気型の換気装置や、全熱交換式の換
気装置を備えた空気調和機においても、同様の効果を得
る事ができる。
【0029】実施例2 図4はこの発明の他の実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1と同
一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1の各
被空気調和室への送風量を検出する送風量検出手段に関
する他の実施例であって、各被空気調和室への送風量を
直接的ではなく間接的に検出する、本件と同一出願人に
よる特開平3−177740号公報を応用したものであ
る。特開平3−177740号公報は、試運転によって
各被空気調和室にいたるダクトの送風抵抗を試運転にお
いて予め既知化し、そのデータを基に合理的な送風制御
と各被空気調和室の要求送風量を正確に満足させようと
するものである。
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1と同
一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1の各
被空気調和室への送風量を検出する送風量検出手段に関
する他の実施例であって、各被空気調和室への送風量を
直接的ではなく間接的に検出する、本件と同一出願人に
よる特開平3−177740号公報を応用したものであ
る。特開平3−177740号公報は、試運転によって
各被空気調和室にいたるダクトの送風抵抗を試運転にお
いて予め既知化し、そのデータを基に合理的な送風制御
と各被空気調和室の要求送風量を正確に満足させようと
するものである。
【0030】図4において、24は主ダクト5の根元部
に配設され送風機4からの送風量を検出する送風量検出
器、25は送風機4の出口空気圧と入口空気圧との圧力
差を検出する圧力差検出器であり、試運転モードにおい
ては、特開平3−177740号公報の図3に示したよ
うに、ダンパ制御手段26がダンパ8を各々1台ごとに
開閉度合いを変えると共に他を全閉とし、この時の送風
機4の送風量を風量検出器24と風量測定手段27で測
定すると共に、送風機4の出口空気と入口空気との圧力
差を圧力差検出器25と圧力差検出手段28で測定す
る。そして上記のダンパ制御手段26によるダンパ8の
開閉情報ならびに風量測定手段27による風量情報、圧
力差検出手段28による送風圧力差情報から、風量演算
手段29はこれらの関係を演算してテーブル化あるいは
定式化する。
に配設され送風機4からの送風量を検出する送風量検出
器、25は送風機4の出口空気圧と入口空気圧との圧力
差を検出する圧力差検出器であり、試運転モードにおい
ては、特開平3−177740号公報の図3に示したよ
うに、ダンパ制御手段26がダンパ8を各々1台ごとに
開閉度合いを変えると共に他を全閉とし、この時の送風
機4の送風量を風量検出器24と風量測定手段27で測
定すると共に、送風機4の出口空気と入口空気との圧力
差を圧力差検出器25と圧力差検出手段28で測定す
る。そして上記のダンパ制御手段26によるダンパ8の
開閉情報ならびに風量測定手段27による風量情報、圧
力差検出手段28による送風圧力差情報から、風量演算
手段29はこれらの関係を演算してテーブル化あるいは
定式化する。
【0031】これら一連の動作は全てのダンパ系統につ
いて行われ、各枝ダクト6に所定の風量を送風するため
に、送風圧力差やダンパ8の開閉度合をいかに制御すべ
きかの情報を順次蓄積する。実際の運転においては、各
被空気調和室の室温センサー30と熱負荷検出手段31
により、各被空気調和室の現状室温と設定室温との差か
ら各被空気調和室の熱供給充足状況を検出し、風量演算
手段29は各被空気調和室の要求風量を決定する。その
後、特開平3−177740号公報の図4に示したよう
に、上記の試運転モードで得られた、各枝ダクト6に前
記要求風量を送風するためには送風圧力差やダンパ8の
開閉度合をいかに制御すべきかの情報に基づき、ダンパ
制御手段26は各ダンパ8の開度角度を設定・制御す
る。さらに、送風機制御手段32は、送風量検出器24
と風量測定手段27で測定された送風量と前記各枝ダク
ト6ごとの要求風量の総和とが等しくなるように、送風
機4の回転数の制御を行う。以上述べたように、この実
施例によれば、各被空気調和室への送風量を間接的では
あるが正確に把握することが可能である。
いて行われ、各枝ダクト6に所定の風量を送風するため
に、送風圧力差やダンパ8の開閉度合をいかに制御すべ
きかの情報を順次蓄積する。実際の運転においては、各
被空気調和室の室温センサー30と熱負荷検出手段31
により、各被空気調和室の現状室温と設定室温との差か
ら各被空気調和室の熱供給充足状況を検出し、風量演算
手段29は各被空気調和室の要求風量を決定する。その
後、特開平3−177740号公報の図4に示したよう
に、上記の試運転モードで得られた、各枝ダクト6に前
記要求風量を送風するためには送風圧力差やダンパ8の
開閉度合をいかに制御すべきかの情報に基づき、ダンパ
制御手段26は各ダンパ8の開度角度を設定・制御す
る。さらに、送風機制御手段32は、送風量検出器24
と風量測定手段27で測定された送風量と前記各枝ダク
ト6ごとの要求風量の総和とが等しくなるように、送風
機4の回転数の制御を行う。以上述べたように、この実
施例によれば、各被空気調和室への送風量を間接的では
あるが正確に把握することが可能である。
【0032】この実施例は、実施例1で説明した送風量
検出器11およびその検出信号に基づき各被空気調和室
への実際の送風量を検出する送風量検出手段20が不要
であるが他の構成は実施例1と同様である。即ち、この
空気調和機では各被空気調和室の室温と設定温度の差に
応じて、差が大である時はその被空気調和室への送風量
を大きく、差が小である時はその被空気調和室への送風
量を小さくなるようにダンパ8の開度を制御し、さらに
各被空気調和室へ送風される給気温度が略一定となるよ
うに熱源機14を制御する。
検出器11およびその検出信号に基づき各被空気調和室
への実際の送風量を検出する送風量検出手段20が不要
であるが他の構成は実施例1と同様である。即ち、この
空気調和機では各被空気調和室の室温と設定温度の差に
応じて、差が大である時はその被空気調和室への送風量
を大きく、差が小である時はその被空気調和室への送風
量を小さくなるようにダンパ8の開度を制御し、さらに
各被空気調和室へ送風される給気温度が略一定となるよ
うに熱源機14を制御する。
【0033】次に外気導入について説明する。21は風
量演算手段29の出力に基づいて送風量に対する外気導
入量の割合とそれから導かれる外気導入量を決定する外
気割合決定手段、22は外気割合決定手段21で決定さ
れた外気導入量に基づいて外気量を制御する外気量制御
手段である。この外気量制御手段22には送風調節ユニ
ット17が接続されており、外気量制御手段22からの
信号に応じて外気量を制御する。23は送風量検出器1
9の検出信号に基づき実際の外気量を測定する外気量測
定手段であり、この外気量測定手段23で測定された外
気量に基づいて、前記外気割合決定手段21で決定され
た外気導入量となるように、外気量制御手段22が外気
量の制御を行う。後の動作・効果は実施例1と全く同様
である。
量演算手段29の出力に基づいて送風量に対する外気導
入量の割合とそれから導かれる外気導入量を決定する外
気割合決定手段、22は外気割合決定手段21で決定さ
れた外気導入量に基づいて外気量を制御する外気量制御
手段である。この外気量制御手段22には送風調節ユニ
ット17が接続されており、外気量制御手段22からの
信号に応じて外気量を制御する。23は送風量検出器1
9の検出信号に基づき実際の外気量を測定する外気量測
定手段であり、この外気量測定手段23で測定された外
気量に基づいて、前記外気割合決定手段21で決定され
た外気導入量となるように、外気量制御手段22が外気
量の制御を行う。後の動作・効果は実施例1と全く同様
である。
【0034】実施例3 図5はこの発明の他の実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1と同
一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1に急
速換気機能を付加したものである。即ち、33は被空気
調和室に設けたスイッチあるいはガス濃度センサーなど
の急速換気信号入力手段、34はこの急速換気信号入力
手段のオン出力に基づいて外気割合決定手段21に外気
割合を予め定めた最大比率とするように指示すると共
に、前記急速換気信号入力がオンとなった被空気調和室
のへの送風量を当該被空気調和室の定格最大値とするよ
うにダンパコントローラー13へ指示する急速換気制御
手段である。
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1と同
一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1に急
速換気機能を付加したものである。即ち、33は被空気
調和室に設けたスイッチあるいはガス濃度センサーなど
の急速換気信号入力手段、34はこの急速換気信号入力
手段のオン出力に基づいて外気割合決定手段21に外気
割合を予め定めた最大比率とするように指示すると共
に、前記急速換気信号入力がオンとなった被空気調和室
のへの送風量を当該被空気調和室の定格最大値とするよ
うにダンパコントローラー13へ指示する急速換気制御
手段である。
【0035】次にこの実施例の動作について説明する。
即ち、ある被空気調和室のガスあるいは粉塵濃度などの
増加により、居住者がスイッチを操作することにより、
あるいはガス濃度センサーなどにより自動的に、前記急
速換気信号入力手段33がオンとなった場合、急速換気
制御手段34は、この急速換気信号入力手段のオン出力
に基づいて外気割合決定手段21に外気割合を予め定め
た最大比率とするように指示すると共に、前記急速換気
信号入力がオンとなった被空気調和室のへの送風量を当
該被空気調和室の定格最大値とするようにダンパコント
ローラー13へ指示する。このことにより、まず、当該
被空気調和室への送風量は、室温の如何にかかわらず、
定格最大値に増加する。
即ち、ある被空気調和室のガスあるいは粉塵濃度などの
増加により、居住者がスイッチを操作することにより、
あるいはガス濃度センサーなどにより自動的に、前記急
速換気信号入力手段33がオンとなった場合、急速換気
制御手段34は、この急速換気信号入力手段のオン出力
に基づいて外気割合決定手段21に外気割合を予め定め
た最大比率とするように指示すると共に、前記急速換気
信号入力がオンとなった被空気調和室のへの送風量を当
該被空気調和室の定格最大値とするようにダンパコント
ローラー13へ指示する。このことにより、まず、当該
被空気調和室への送風量は、室温の如何にかかわらず、
定格最大値に増加する。
【0036】さらに、外気割合決定手段21は送風量検
出手段20からの送風量情報に基づき、外気割合が予め
定めた最大比率となるように外気量を決定し、外気量制
御手段22はその決定外気量に基づいて実施例1と同様
に導入外気量を制御する。従って、当該被空気調和室の
送風量は定格最大値に増加し、さらにその外気割合が予
め定めた最大比率となるため、当該被空気調和室への外
気導入量は最大となり、非常に急速な換気動作が実現す
る。この際、他の被空気調和室への送風制御は、外気割
合は最大となるものの、通常の室温制御ルーチンに基づ
いて行われるため、その室温への影響はほとんど無い。
このように本実施例によれば、急速換気が必要な被空気
調和室の外気導入量を最大にすることによって効果的か
つ迅速な換気を実現すると共に、他の被空気調和室の温
度変動の無い合理的な急速換気モードの実現が可能とな
る。
出手段20からの送風量情報に基づき、外気割合が予め
定めた最大比率となるように外気量を決定し、外気量制
御手段22はその決定外気量に基づいて実施例1と同様
に導入外気量を制御する。従って、当該被空気調和室の
送風量は定格最大値に増加し、さらにその外気割合が予
め定めた最大比率となるため、当該被空気調和室への外
気導入量は最大となり、非常に急速な換気動作が実現す
る。この際、他の被空気調和室への送風制御は、外気割
合は最大となるものの、通常の室温制御ルーチンに基づ
いて行われるため、その室温への影響はほとんど無い。
このように本実施例によれば、急速換気が必要な被空気
調和室の外気導入量を最大にすることによって効果的か
つ迅速な換気を実現すると共に、他の被空気調和室の温
度変動の無い合理的な急速換気モードの実現が可能とな
る。
【0037】実施例4 図6はこの発明の他の実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1およ
び実施例3と同一符号は同一内容を表す。この実施例
は、実施例3の急速換気機能をさらに向上させるため
に、被空気調和室に排気ダンパを付加したものである。
即ち、35は被空気調和室の内面に外界と連通させて設
けた排気ダンパ、36は排気ダンパ35の開閉動作を制
御する排気ダンパ開閉手段である。
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1およ
び実施例3と同一符号は同一内容を表す。この実施例
は、実施例3の急速換気機能をさらに向上させるため
に、被空気調和室に排気ダンパを付加したものである。
即ち、35は被空気調和室の内面に外界と連通させて設
けた排気ダンパ、36は排気ダンパ35の開閉動作を制
御する排気ダンパ開閉手段である。
【0038】この実施例では、ある被空気調和室のガス
あるいは粉塵濃度などの増加により、居住者がスイッチ
を操作することによりあるいはガス濃度センサーなどに
より自動的に、前記急速換気信号入力手段33がオンと
なった場合、急速換気制御手段34は、この急速換気信
号入力手段33のオン出力に基づいて外気割合決定手段
21に外気割合を予め定めた最大比率とするように指示
すると共に、前記急速換気信号入力がオンとなった被空
気調和室のへの送風量を当該被空気調和室の定格最大値
とするようにダンパコントローラー13へ指示する。同
時に、急速換気制御手段34は、前記急速換気信号入力
手段33がオンとなった被空気調和室の排気ダンパ35
を開放するように、排気ダンパ開閉手段36に指示す
る。これらの操作・制御により、まず、当該被空気調和
室への送風量は、室温の如何にかかわらず、定格最大値
に増加する。
あるいは粉塵濃度などの増加により、居住者がスイッチ
を操作することによりあるいはガス濃度センサーなどに
より自動的に、前記急速換気信号入力手段33がオンと
なった場合、急速換気制御手段34は、この急速換気信
号入力手段33のオン出力に基づいて外気割合決定手段
21に外気割合を予め定めた最大比率とするように指示
すると共に、前記急速換気信号入力がオンとなった被空
気調和室のへの送風量を当該被空気調和室の定格最大値
とするようにダンパコントローラー13へ指示する。同
時に、急速換気制御手段34は、前記急速換気信号入力
手段33がオンとなった被空気調和室の排気ダンパ35
を開放するように、排気ダンパ開閉手段36に指示す
る。これらの操作・制御により、まず、当該被空気調和
室への送風量は、室温の如何にかかわらず、定格最大値
に増加する。
【0039】さらに、外気割合決定手段21は送風量検
出手段20からの送風量情報に基づき、外気割合が予め
定めた最大比率となるように外気量を決定し、外気量制
御手段22はその決定外気量に基づいて実施例1と同様
に導入外気量を制御する。従って、当該被空気調和室の
送風量は定格最大値に増加し、さらにその外気割合が予
め定めた最大比率となるため、当該被空気調和室への外
気導入量は最大となる。また、その時当該被空気調和室
に設置された排気ダンパ35が開放されるため、当該被
空気調和室のガスあるいは粉塵などの汚染空気は、排気
ダンパ35を介してそのほとんどが外界に放出され、室
内機2のリターン口10に戻り再循環する割合が非常に
小さくなるため、当該被空気調和室の実効換気量が増加
すると共に、他の被空気調和室への汚染空気の拡散が極
小となる。
出手段20からの送風量情報に基づき、外気割合が予め
定めた最大比率となるように外気量を決定し、外気量制
御手段22はその決定外気量に基づいて実施例1と同様
に導入外気量を制御する。従って、当該被空気調和室の
送風量は定格最大値に増加し、さらにその外気割合が予
め定めた最大比率となるため、当該被空気調和室への外
気導入量は最大となる。また、その時当該被空気調和室
に設置された排気ダンパ35が開放されるため、当該被
空気調和室のガスあるいは粉塵などの汚染空気は、排気
ダンパ35を介してそのほとんどが外界に放出され、室
内機2のリターン口10に戻り再循環する割合が非常に
小さくなるため、当該被空気調和室の実効換気量が増加
すると共に、他の被空気調和室への汚染空気の拡散が極
小となる。
【0040】この際、他の被空気調和室への送風制御
は、外気割合は最大となるものの、通常の室温制御ルー
チンに基づいて行われるため、その室温への影響はほと
んど無い。このように本実施例によれば、急速換気が必
要な被空気調和室の外気導入量を最大にし、さらに当該
被空気調和室の内面に外界と連通させて設けた排気ダン
パを開放することによって、一層効果的かつより迅速な
換気動作を実現すると共に、他の被空気調和室の温度変
動と他の被空気調和室への汚染空気の拡散が極小となる
極めて合理的な急速換気モードの実現が可能となる。
は、外気割合は最大となるものの、通常の室温制御ルー
チンに基づいて行われるため、その室温への影響はほと
んど無い。このように本実施例によれば、急速換気が必
要な被空気調和室の外気導入量を最大にし、さらに当該
被空気調和室の内面に外界と連通させて設けた排気ダン
パを開放することによって、一層効果的かつより迅速な
換気動作を実現すると共に、他の被空気調和室の温度変
動と他の被空気調和室への汚染空気の拡散が極小となる
極めて合理的な急速換気モードの実現が可能となる。
【0041】実施例5 図7はこの発明の他の実施例である空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1〜4
と同一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1
の換気制御機能に各被空気調和室への熱供給制御機能を
付加し、各被空気調和室へ必要外気導入量を確保しなが
ら各被空気調和室の室温制御性を満足させようとするも
のである。即ち、37は各ダンパコントローラー13か
ら各被空気調和室の現状室温と設定値との差、即ち熱供
給充足状況情報を得、その情報を基に、熱源機14およ
び各ダンパコントローラー13を制御する熱供給制御手
段である。実施例1の説明で述べたように、通常、熱源
機14は、室内機2の出口空気温度(給気温度)が略一
定となるように制御される。熱供給制御手段37は、そ
の制御に加えて各被空気調和室へ必要外気導入量を確保
しながら各被空気調和室の室温を設定値に制御するため
に設置されたものである。
ム全体を示す構成図である。図において、実施例1〜4
と同一符号は同一内容を表す。この実施例は、実施例1
の換気制御機能に各被空気調和室への熱供給制御機能を
付加し、各被空気調和室へ必要外気導入量を確保しなが
ら各被空気調和室の室温制御性を満足させようとするも
のである。即ち、37は各ダンパコントローラー13か
ら各被空気調和室の現状室温と設定値との差、即ち熱供
給充足状況情報を得、その情報を基に、熱源機14およ
び各ダンパコントローラー13を制御する熱供給制御手
段である。実施例1の説明で述べたように、通常、熱源
機14は、室内機2の出口空気温度(給気温度)が略一
定となるように制御される。熱供給制御手段37は、そ
の制御に加えて各被空気調和室へ必要外気導入量を確保
しながら各被空気調和室の室温を設定値に制御するため
に設置されたものである。
【0042】次にこの実施例の作用について図8のフロ
ーチャートに従って説明する。このフローチャートは実
施例1の図2で説明したフローチャートに続いて制御さ
れるものである。即ち、実施例1で説明したような外気
導入制御が実施された場合、熱供給制御手段37には、
各ダンパコントローラー13から各被空気調和室の現状
室温と設定値との差、即ち熱供給充足状況情報が入力さ
れる(ステップS6)。これらの情報を基に、熱供給制
御手段37は各被空気調和室の熱負荷充足状況を判断す
る(ステップS7)。つづいて、ステップS8では、全
ての被空気調和室の室温が設定値に達しているかどうか
(全ての被空気調和室の熱供給が充足しているかどう
か)を判定する。即ち、全ての被空気調和室の室温が設
定値に達している場合は、ステップS9に分岐して熱源
機14を停止し、室内機2内に設けた熱交換器3での熱
変換動作を停止させる。このような全ての被空気調和室
の熱供給が充足している場合は、実施例1の図3の説明
で述べたように、各被空気調和室への送風量は予め定め
られた各被空気調和室の設定最小風量に制御され、さら
にその外気割合は最大値に制御される。
ーチャートに従って説明する。このフローチャートは実
施例1の図2で説明したフローチャートに続いて制御さ
れるものである。即ち、実施例1で説明したような外気
導入制御が実施された場合、熱供給制御手段37には、
各ダンパコントローラー13から各被空気調和室の現状
室温と設定値との差、即ち熱供給充足状況情報が入力さ
れる(ステップS6)。これらの情報を基に、熱供給制
御手段37は各被空気調和室の熱負荷充足状況を判断す
る(ステップS7)。つづいて、ステップS8では、全
ての被空気調和室の室温が設定値に達しているかどうか
(全ての被空気調和室の熱供給が充足しているかどう
か)を判定する。即ち、全ての被空気調和室の室温が設
定値に達している場合は、ステップS9に分岐して熱源
機14を停止し、室内機2内に設けた熱交換器3での熱
変換動作を停止させる。このような全ての被空気調和室
の熱供給が充足している場合は、実施例1の図3の説明
で述べたように、各被空気調和室への送風量は予め定め
られた各被空気調和室の設定最小風量に制御され、さら
にその外気割合は最大値に制御される。
【0043】従って、ステップS9が実行された場合に
は、空気調和機2は各被空気調和室の設定最小風量Q
MIN の総和に等しい総送風量で送風のみを行うことにな
り、各被空気調和室には必要外気量が確保される。一
方、ステップS8で、全ての被空気調和室の室温が設定
値に達していないと判断した場合は、ステップS10が
実行され、全ての被空気調和室の室温が設定値に達して
いないかどうか(全ての被空気調和室の熱供給が充足し
ていないかどうか)を判定する。ステップS10で、全
ての被空気調和室の熱供給が充足していないと判断され
れば、ステップS6に戻る。逆に一部の被空気調和室の
熱供給しか充足していないと判断されれば、ステップS
11が実行され、室内機2の新たな吹出し温度のコント
ロールが行われる。
は、空気調和機2は各被空気調和室の設定最小風量Q
MIN の総和に等しい総送風量で送風のみを行うことにな
り、各被空気調和室には必要外気量が確保される。一
方、ステップS8で、全ての被空気調和室の室温が設定
値に達していないと判断した場合は、ステップS10が
実行され、全ての被空気調和室の室温が設定値に達して
いないかどうか(全ての被空気調和室の熱供給が充足し
ていないかどうか)を判定する。ステップS10で、全
ての被空気調和室の熱供給が充足していないと判断され
れば、ステップS6に戻る。逆に一部の被空気調和室の
熱供給しか充足していないと判断されれば、ステップS
11が実行され、室内機2の新たな吹出し温度のコント
ロールが行われる。
【0044】以下、ステップS11の内容の一実施例に
ついて暖房の場合を例に取り上げ詳細に説明する。新た
な吹出し温度のコントロールは、熱供給が充足している
被空気調和室の温度が設定値よりもずれることを最小に
するために行われる。前述のように、通常、熱源機14
は、室内機2の出口空気温度(給気温度)が略一定とな
るように制御される。その時の目標温度をTS として、
この場合の新たな吹出し温度の目標値TS ´を例えば以
下のように設定する。
ついて暖房の場合を例に取り上げ詳細に説明する。新た
な吹出し温度のコントロールは、熱供給が充足している
被空気調和室の温度が設定値よりもずれることを最小に
するために行われる。前述のように、通常、熱源機14
は、室内機2の出口空気温度(給気温度)が略一定とな
るように制御される。その時の目標温度をTS として、
この場合の新たな吹出し温度の目標値TS ´を例えば以
下のように設定する。
【0045】
【数1】
【0046】ここに、 α :係数 N :熱供給が充足している被空気調和室の数 TiSET :熱供給が充足している各被空気調和室の設定
室温 Ti:熱供給が充足している各被空気調和室の現状室温 上式から明らかなように熱供給が充足している被空気調
和室の数が多いほど、さらに、熱供給が充足している被
空気調和室での設定室温に対しての現状室温の差が多い
ほど、新たな吹出し温度の目標値TS ´は通常時の目標
温度TS よりも低く設定される。従って、熱供給が充足
している被空気調和室の温度と設定値との差異が最小に
制御される。
室温 Ti:熱供給が充足している各被空気調和室の現状室温 上式から明らかなように熱供給が充足している被空気調
和室の数が多いほど、さらに、熱供給が充足している被
空気調和室での設定室温に対しての現状室温の差が多い
ほど、新たな吹出し温度の目標値TS ´は通常時の目標
温度TS よりも低く設定される。従って、熱供給が充足
している被空気調和室の温度と設定値との差異が最小に
制御される。
【0047】また上式は、単に熱供給が充足している被
空気調和室の数から下式のように定めてもよいことは言
うまでもない。 TS ´=TS −α・N この場合は上式から明らかなように、熱供給が充足して
いる被空気調和室の数が多いほど、新たな吹出し温度の
目標値TS ´は通常時の目標温度TS よりも低く設定さ
れることになる。熱供給制御手段37は、室内機2の出
口空気温度(給気温度)がこれらの目標温度となるよう
に、熱源機14を制御する。以上述べた新たな吹出し温
度の目標値TS ´の設定方法は暖房の場合であったが、
冷房の場合も同様な処理が可能であることは言うまでも
ない。
空気調和室の数から下式のように定めてもよいことは言
うまでもない。 TS ´=TS −α・N この場合は上式から明らかなように、熱供給が充足して
いる被空気調和室の数が多いほど、新たな吹出し温度の
目標値TS ´は通常時の目標温度TS よりも低く設定さ
れることになる。熱供給制御手段37は、室内機2の出
口空気温度(給気温度)がこれらの目標温度となるよう
に、熱源機14を制御する。以上述べた新たな吹出し温
度の目標値TS ´の設定方法は暖房の場合であったが、
冷房の場合も同様な処理が可能であることは言うまでも
ない。
【0048】さて、ステップS11が実行され、室内機
2の新たな吹出し温度のコントロールが行われた後、ス
テップS12では、熱供給が充足していない各被空気調
和室の新たな要求風量が設定・制御される。この新たな
要求風量Qiは、前記室内機2の出口空気温度(給気温
度)の新たな目標温度TS ´設定に対応して暖房時では
下式のように設定する。 Qi´=Qi+β×(TS −TS ´) ここに、Qi´:熱供給が充足していない各被空気調和
室の新たな要求風量 Qi :熱供給が充足していない各被空気調和室の通常
の要求風量 β :係数 TS :室内機2の出口空気温度(給気温度)の通常の
目標温度 TS ´:室内機2の出口空気温度(給気温度)の新たな
目標温度 上式から明らかなように、熱供給が充足していない各被
空気調和室に付与される新たな要求風量Qi´は、通常
の要求風量Qiに対して、吹出し温度の目標値の低下に
対応して増加するように設定される。即ち、ステップS
12で、熱供給制御手段37は、各ダンパコントローラ
ー13に対して前記方法で求めた各被空気調和室の新た
な要求風量Qi´を指示し、熱供給が充足していない各
被空気調和室の熱供給量が減少しないようにする。各ダ
ンパコントローラー13は、この指示に基づき各送風調
節ユニット7を制御する。以上述べた熱供給が充足して
いない各被空気調和室に付与される新たな要求風量Qi
´の設定方法は暖房の場合であったが、冷房の場合も同
様な処理が可能である。以上のステップS12の設定・
制御ルーチンが実行された後、制御は最初のステップS
6に戻る。
2の新たな吹出し温度のコントロールが行われた後、ス
テップS12では、熱供給が充足していない各被空気調
和室の新たな要求風量が設定・制御される。この新たな
要求風量Qiは、前記室内機2の出口空気温度(給気温
度)の新たな目標温度TS ´設定に対応して暖房時では
下式のように設定する。 Qi´=Qi+β×(TS −TS ´) ここに、Qi´:熱供給が充足していない各被空気調和
室の新たな要求風量 Qi :熱供給が充足していない各被空気調和室の通常
の要求風量 β :係数 TS :室内機2の出口空気温度(給気温度)の通常の
目標温度 TS ´:室内機2の出口空気温度(給気温度)の新たな
目標温度 上式から明らかなように、熱供給が充足していない各被
空気調和室に付与される新たな要求風量Qi´は、通常
の要求風量Qiに対して、吹出し温度の目標値の低下に
対応して増加するように設定される。即ち、ステップS
12で、熱供給制御手段37は、各ダンパコントローラ
ー13に対して前記方法で求めた各被空気調和室の新た
な要求風量Qi´を指示し、熱供給が充足していない各
被空気調和室の熱供給量が減少しないようにする。各ダ
ンパコントローラー13は、この指示に基づき各送風調
節ユニット7を制御する。以上述べた熱供給が充足して
いない各被空気調和室に付与される新たな要求風量Qi
´の設定方法は暖房の場合であったが、冷房の場合も同
様な処理が可能である。以上のステップS12の設定・
制御ルーチンが実行された後、制御は最初のステップS
6に戻る。
【0049】このように本実施例によれば、実施例1の
換気制御機能に各被空気調和室への熱供給制御機能を付
加し、各被空気調和室へ必要外気導入量を確保しながら
各被空気調和室の熱負荷に合致した適正な熱供給を吹出
し温度と各被空気調和室への送風量を変化させることに
よって実現したものである。
換気制御機能に各被空気調和室への熱供給制御機能を付
加し、各被空気調和室へ必要外気導入量を確保しながら
各被空気調和室の熱負荷に合致した適正な熱供給を吹出
し温度と各被空気調和室への送風量を変化させることに
よって実現したものである。
【0050】
【発明の効果】この発明は、被空気調和室個々の必要外
気量を確実に満足させることによって室内環境の悪化を
防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室につ
いて速やかな換気が行われるようにし、さらに、被空気
調和室個々の必要外気量を確実に満足させた上で、室内
温度の制御を良好に行うことができる。
気量を確実に満足させることによって室内環境の悪化を
防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室につ
いて速やかな換気が行われるようにし、さらに、被空気
調和室個々の必要外気量を確実に満足させた上で、室内
温度の制御を良好に行うことができる。
【0051】以上のような第1の発明によれば、各被空
気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定し、その
外気割合を満足するように外気取入量を制御することに
よって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気
量を少なくとも満足するようにするため、室内環境の悪
化を防止することができる。
気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定し、その
外気割合を満足するように外気取入量を制御することに
よって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気
量を少なくとも満足するようにするため、室内環境の悪
化を防止することができる。
【0052】以上のような第2の発明によれば、試運転
によって各被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と
送風圧力差との相関関係を演算して各ダクト内の通風抵
抗を算出し、実際の運転では各被空気調和室の設定温度
と現状室温との差から各被空気調和室の熱負荷を検出し
て各被空気調和室の要求風量を指示することによって各
被空気調和室の室温を制御し、さらに、その要求風量に
対して各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気量
を少なくとも満足するように外気割合を決定し、その外
気割合を満足するように外気取入量を制御することによ
って、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気量
を少なくとも満足するように制御するため、各被空気調
和室の送風量をいちいち検出しなくとも被空気調和室個
々の必要外気量を確実に満足させることが可能で室内環
境の悪化を防止することができる。
によって各被空気調和室への風量とダンパの開閉度合と
送風圧力差との相関関係を演算して各ダクト内の通風抵
抗を算出し、実際の運転では各被空気調和室の設定温度
と現状室温との差から各被空気調和室の熱負荷を検出し
て各被空気調和室の要求風量を指示することによって各
被空気調和室の室温を制御し、さらに、その要求風量に
対して各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気量
を少なくとも満足するように外気割合を決定し、その外
気割合を満足するように外気取入量を制御することによ
って、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気量
を少なくとも満足するように制御するため、各被空気調
和室の送風量をいちいち検出しなくとも被空気調和室個
々の必要外気量を確実に満足させることが可能で室内環
境の悪化を防止することができる。
【0053】以上のような第3の発明によれば、各被空
気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定し、その
外気割合を満足するように外気取入量を制御することに
よって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気
量を少なくとも満足するように制御すると共に、特に換
気要求が高い被空気調和室に関しては送風量を増加さ
せ、さらに前記送風量に対する外気割合を増加させて急
速な換気が可能となるように制御するため、室内環境の
悪化を防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和
室について速やかな換気を実現することができる。
気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被空
気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくとも
満足するような送風量に対する外気割合を決定し、その
外気割合を満足するように外気取入量を制御することに
よって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気
量を少なくとも満足するように制御すると共に、特に換
気要求が高い被空気調和室に関しては送風量を増加さ
せ、さらに前記送風量に対する外気割合を増加させて急
速な換気が可能となるように制御するため、室内環境の
悪化を防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和
室について速やかな換気を実現することができる。
【0054】以上のような第4の発明においては、各被
空気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被
空気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくと
も満足するような送風量に対する外気割合を決定し、そ
の外気割合を満足するように外気取入量を制御すること
によって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外
気量を少なくとも満足するように制御すると共に、特に
換気要求が高い被空気調和室に関しては送風量を増加さ
せ、さらに前記送風量に対する外気割合を増加させて急
速な換気が可能となるように制御すると共に、汚染空気
を戸外へ排出するために被空気調和室にとりつけた排気
ダンパーを開放するように制御するため、室内環境の悪
化を防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室
について一層迅速な換気が行われ、さらに汚染空気の大
部分が戸外へ排出されるため、他の被空気調和室への汚
染空気の拡散が最小となる。
空気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被
空気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくと
も満足するような送風量に対する外気割合を決定し、そ
の外気割合を満足するように外気取入量を制御すること
によって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外
気量を少なくとも満足するように制御すると共に、特に
換気要求が高い被空気調和室に関しては送風量を増加さ
せ、さらに前記送風量に対する外気割合を増加させて急
速な換気が可能となるように制御すると共に、汚染空気
を戸外へ排出するために被空気調和室にとりつけた排気
ダンパーを開放するように制御するため、室内環境の悪
化を防止すると共に、室内環境が悪化した被空気調和室
について一層迅速な換気が行われ、さらに汚染空気の大
部分が戸外へ排出されるため、他の被空気調和室への汚
染空気の拡散が最小となる。
【0055】以上のような第5の発明においては、各被
空気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被
空気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくと
も満足するような送風量に対する外気割合を決定し、そ
の外気割合を満足するように外気取入量を制御すること
によって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外
気量を少なくとも満足するように制御すると共に、空調
負荷が充足された被空気調和室に対しては換気を行いつ
つ室温がオーバーシュートしないように熱源機を制御す
ると共に、空調負荷が充足されていない被空気調和室に
対しては送風量を増加させるように制御するため、被空
気調和室個々の必要外気量を確実に満足させることによ
って室内環境の悪化を防止すると共に、室内温度の制御
を良好に行うことが可能となる。
空気調和室ごとの送風量を検出することによって、各被
空気調和室ごとに予め定められた必要外気量を少なくと
も満足するような送風量に対する外気割合を決定し、そ
の外気割合を満足するように外気取入量を制御すること
によって、各被空気調和室ごとに予め定められた必要外
気量を少なくとも満足するように制御すると共に、空調
負荷が充足された被空気調和室に対しては換気を行いつ
つ室温がオーバーシュートしないように熱源機を制御す
ると共に、空調負荷が充足されていない被空気調和室に
対しては送風量を増加させるように制御するため、被空
気調和室個々の必要外気量を確実に満足させることによ
って室内環境の悪化を防止すると共に、室内温度の制御
を良好に行うことが可能となる。
【図1】この発明の第1の実施例の空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。
ム全体を示す構成図である。
【図2】この発明の第1の実施例の外気量制御方法を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】この発明の第1の実施例の送風量と外気割合と
の関係を示す相関図である。
の関係を示す相関図である。
【図4】この発明の第2の実施例の空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。
ム全体を示す構成図である。
【図5】この発明の第3の実施例の空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。
ム全体を示す構成図である。
【図6】この発明の第4の実施例の空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。
ム全体を示す構成図である。
【図7】この発明の第5の実施例の空気調和機のシステ
ム全体を示す構成図である。
ム全体を示す構成図である。
【図8】この発明の第5の実施例の空気調和機の制御方
法を示すフローチャートである。
法を示すフローチャートである。
2 室内機 14 熱源機 20 送風量検出手段 21 外気割合決定手段 22 外気量制御手段 23 外気量測定手段 26 ダンパ制御手段 27 風量測定手段 28 圧力差検出手段 29 風量演算手段 31 熱負荷検出手段 32 送風機制御手段 34 急速換気制御手段 36 排気ダンパ開閉手段 37 熱供給制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 利彰 静岡市小鹿三丁目18番1号 三菱電機株式 会社静岡製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 冷暖房運転を行うための熱源機と、吹出
風量の可変機能を有する空気調和機と、この空気調和機
から給気の供給を受ける被空気調和室の負荷状況に応じ
てそこへの送風量を制御する可変風量調節手段と、この
可変風量調節手段による送風量の制御状況に応じて前記
空気調和機の吹出風量を制御する制御手段と、前記被空
気調和室からの排気の一部を還気として外気と合わせて
前記空気調和機へ戻す還気手段とを備えてなる多室系空
気調和機において、各被空気調和室ごとの送風量を検出
する送風量検出手段と、各被空気調和室ごとに予め定め
られた必要外気量を少なくとも満足するような、送風量
に対する外気割合を決定し、その値と前記送風量検出手
段で検出した各被空気調和室の送風量の総和に基づき、
必要外気量を演算する外気割合決定手段と、取入れ外気
量を検出する外気量測定手段と、外気取入量が前記外気
割合決定手段の演算値と一致するように制御する外気量
制御手段とを具備することを特徴とする外気取入量制御
装置を備えた多室系空気調和機。 - 【請求項2】 冷暖房運転を行うための熱源機に接続さ
れ、熱媒体を流通させる熱交換器で熱交換された空気を
ダクト及び枝ダクトを介して複数の被空気調和室へ送風
する送風量可変機能を有する送風機を備えた空気調和機
と、前記被空気調和室からの排気の一部を還気して外気
と合わせて前記空気調和機へ戻す還気手段と、前記枝ダ
クト部に装着され前記複数の被空気調和室への送風量を
ダンパの開閉により調整する送風調整手段と、前記送風
調整手段のダンパの開閉を試運転モード時は各1台ごと
に開閉度合を変えると共に他を全閉とし、運転モード時
は各被空気調和室への送風量に相応した角度にダンパを
制御するダンパ制御手段と、前記送風機の送風量を検出
する風量測定手段と、試運転モード時に前記送風機の出
口空気圧と入口空気圧との圧力差を検出しダクト系に対
する送風圧力差を検出する圧力差検出手段と、運転モー
ド時に各被空気調和室の設定温度と現状室温とから各被
空気調和室の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、試運
転モード時に前記圧力差検出手段と風量測定手段とダン
パ制御手段の各出力により、各ダクト内の通風抵抗を算
出し、運転モード時は熱負荷検出手段の出力から各被空
気調和室への要求送風量を算出する風量演算手段と、運
転モード時に、実際の送風量を検出する風量測定手段の
出力と前記各被空気調和室への要求送風量の総和とが一
致するように前記送風機を制御する送風機制御手段と、
各被空気調和室ごとに予め定められた必要外気量を満足
するような、送風量に対する外気割合を決定し、その値
と前記送風量検出手段で検出した各被空気調和室の送風
量の総和に基づき、必要外気量を演算する外気割合決定
手段と、取入れ外気量を検出する外気量測定手段と、外
気取入量が前記外気割合決定手段の演算値と一致するよ
うに制御する外気量制御手段とを具備することを特徴と
する外気取入量制御装置を備えた多室系空気調和機。 - 【請求項3】 請求項1記載の外気取入量制御装置を備
えた多室系空気調和機であって、換気要求が特に高い被
空気調和室への送風量を増加させ、かつ前記外気割合決
定手段に対して外気割合を増加させるように指示する急
速換気制御手段を具備することを特徴とする外気取入量
制御装置を備えた多室系空気調和機。 - 【請求項4】 請求項1記載の外気取入量制御装置を備
えた多室系空気調和機であって、に急速な換気を行うた
めに、室内空気を戸外へ排出するように被空気調和室に
とりつけた排気ダンパーと、前記排気ダンパを開放する
排気ダンパ開閉手段と、換気要求が特に高い被空気調和
室の急速換気時にその被空気調和室に対する送風量を増
加させ、さらに、前記外気割合決定手段に対して外気割
合を増加させるように指示すると共に、前記排気ダンパ
を開放するように排気ダンパ開閉手段に指示する急速換
気制御手段とを具備することを特徴とする外気取入量制
御装置を備えた多室系空気調和機。 - 【請求項5】 請求項1記載の外気取入量制御装置を備
えた多室系空気調和機であって、空調負荷が充足された
被空気調和室に換気を行いつつ室温がオーバーシュート
しないように熱源機を制御すると共に、空調負荷が充足
されていない被空気調和室の送風量を増加するように制
御する熱供給制御手段を具備することを特徴とする外気
取入量制御装置を備えた多室系空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336906A JP2661444B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3336906A JP2661444B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05164381A true JPH05164381A (ja) | 1993-06-29 |
JP2661444B2 JP2661444B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18303735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3336906A Expired - Fee Related JP2661444B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2661444B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004036918A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Kimura Kohki Co Ltd | ヒートポンプ式空調システム |
JP2006272164A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nissan Motor Co Ltd | 加熱気体供給装置 |
JP2008185330A (ja) * | 2008-04-25 | 2008-08-14 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置、空気調和方法 |
JP2019015436A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | 株式会社竹中工務店 | 空調システム |
KR20190076350A (ko) * | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 주식회사 경동전자 | 공기조화기 및 공기조화기의 제어방법 |
EP3591302A1 (en) * | 2018-07-06 | 2020-01-08 | Koja Oy | Fan coil system and ventilation system |
WO2022045622A1 (ko) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 삼성전자주식회사 | 제어 장치 및 그 제어 방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02290454A (ja) * | 1989-04-28 | 1990-11-30 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機 |
JPH03177740A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-01 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP3336906A patent/JP2661444B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02290454A (ja) * | 1989-04-28 | 1990-11-30 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機 |
JPH03177740A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-01 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004036918A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-02-05 | Kimura Kohki Co Ltd | ヒートポンプ式空調システム |
JP2006272164A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Nissan Motor Co Ltd | 加熱気体供給装置 |
JP2008185330A (ja) * | 2008-04-25 | 2008-08-14 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置、空気調和方法 |
JP2019015436A (ja) * | 2017-07-05 | 2019-01-31 | 株式会社竹中工務店 | 空調システム |
KR20190076350A (ko) * | 2017-12-22 | 2019-07-02 | 주식회사 경동전자 | 공기조화기 및 공기조화기의 제어방법 |
EP3591302A1 (en) * | 2018-07-06 | 2020-01-08 | Koja Oy | Fan coil system and ventilation system |
WO2022045622A1 (ko) * | 2020-08-26 | 2022-03-03 | 삼성전자주식회사 | 제어 장치 및 그 제어 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2661444B2 (ja) | 1997-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4754919A (en) | Air conditioning apparatus | |
US5076346A (en) | Air conditioner | |
KR900001875B1 (ko) | 공기조화기 | |
JP2838941B2 (ja) | ダクト式空気調和機 | |
JPH05164381A (ja) | 外気取入量制御装置を備えた多室系空気調和機 | |
JP3194220B2 (ja) | Vav制御システム | |
JP3438280B2 (ja) | 空調換気装置 | |
JPH10232040A (ja) | 空調システム装置 | |
JP2734280B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPH0763404A (ja) | 空気調和機 | |
JP2636514B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPH0842909A (ja) | 空調システム | |
JPH09133378A (ja) | 空調機 | |
JP3518015B2 (ja) | 換気空調装置 | |
JPH0914737A (ja) | 空気調和制御装置 | |
JPH02290454A (ja) | 空気調和機 | |
JPH08145432A (ja) | 空気調和機 | |
KR20100030767A (ko) | 공조시스템의 외기보상형 급기 캐스케이드 제어방법 | |
JP4346295B2 (ja) | 空調機の風量制御装置 | |
JPH05196280A (ja) | ダクト式空気調和機 | |
JP3016565B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2661274B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP3300964B2 (ja) | Vav制御システム | |
JP2679418B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPH0351657A (ja) | 空気調和機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |