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JPH05157506A - スロットルポジションセンサ - Google Patents

スロットルポジションセンサ

Info

Publication number
JPH05157506A
JPH05157506A JP3320715A JP32071591A JPH05157506A JP H05157506 A JPH05157506 A JP H05157506A JP 3320715 A JP3320715 A JP 3320715A JP 32071591 A JP32071591 A JP 32071591A JP H05157506 A JPH05157506 A JP H05157506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
position sensor
throttle position
circuit
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3320715A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2546096B2 (ja
Inventor
Haruhiko Suzuki
治彦 鈴木
Kazuomi Ota
和臣 太田
Kimiaki Yamaguchi
公昭 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP3320715A priority Critical patent/JP2546096B2/ja
Publication of JPH05157506A publication Critical patent/JPH05157506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2546096B2 publication Critical patent/JP2546096B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁電変換素子を使用した非接触型のスロット
ルポジションセンサにおいて、その出力信号からセンサ
の故障を容易に検出できるようにする。 【構成】 スロットルバルブの回転軸に連動して回転す
るロータ5の内周部に、ロータ5の回転軸と直交する方
向に着磁された同心円筒状の永久磁石15を設ける。ま
たこの永久磁石15の中空部内に、ロータ5の回転軸に
沿った面に平行且つ回転軸を中心に対称に、磁界方向を
検出するための一対のホール素子21,22を設ける。
そしてこれら各ホール素子21,22を、プリント基板
27に形成された一対のセンサ回路により個々に作動さ
せて検出信号を処理し、その処理した検出信号を、ター
ミナル24,貫通コンデンサ17,コネクタターミナル
32を介して、個々に外部に出力するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のスロットル
バルブの回転軸に取り付けられ、スロットルバルブ開度
を検出するスロットルポジションセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関のスロットルバルブ
の開度を検出するスロットルポジションセンサとして、
例えば、実開昭59−41708号公報に開示されてい
る導電樹脂抵抗体の接点摺動による可変抵抗器型のスロ
ットルポジションセンサや、特開平2−298802号
公報に開示されている磁気検知方式による非接触型のス
ロットルポジションセンサが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の可
変抵抗器型スロットルポジションセンサは、導電樹脂抵
抗体上にて接点を摺動させるものであるため、使用に伴
いその摺動部分で劣化が生じ、耐久寿命に限界があると
いった問題があった。
【0004】一方、上記後者の磁気検知方式によるスロ
ットルポジションセンサは、非接触型であるため、耐久
性が非常に高く、可変抵抗器型のような問題はないが、
磁電変換素子からの検出信号に対して増幅等の処理を施
す信号処理回路が設けられているため、センサ内で磁電
変換素子や回路素子の故障或は断線等の異常が発生して
も、何等かの信号が出力されることとなり、その出力信
号から故障診断を行うことができずに、スロットルバル
ブ開度を誤検出してしまうことがあった。尚この場合、
2個のセンサを使用すれば、各センサからの検出信号の
違いからセンサの故障診断を行なうことができるが、こ
れではコストアップ、サイズアップとなってしまう。
【0005】本発明はこうした問題を解決するためにな
されたもので、磁電変換素子を使用した非接触型のスロ
ットルポジションセンサにおいて、その出力信号からセ
ンサの故障を容易に検出できるようにすることを目的と
してなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るためになされた本発明は、内燃機関のスロットルバル
ブの開度を検出するスロットルポジションセンサであっ
て、上記スロットルバルブに連動して回転するロータ
と、該ロータの先端に固定され、該ロータの回転軸と直
交する磁路を形成する磁石と、該磁石により形成された
磁路に配設され、該磁路での磁界方向を検出する2個の
磁電変換素子と、各磁電変換素子により得られた検出信
号を各々処理して外部に出力する2個の信号処理回路
と、上記各部を収納するハウジングと、を備えたことを
特徴とするスロットルポジションセンサを要旨としてい
る。
【0007】
【作用】このように本発明のスロットルポジションセン
サにおいては、スロットルバルブに連動して回転するロ
ータの先端に、ロータの回転軸と直交する磁路を形成す
る磁石が固定されているため、磁路での磁界方向はロー
タの回転角度,延いてはスロットルバルブの開度に応じ
て変化する。磁電変換素子は、この磁路での磁界方向を
検出することにより、スロットルバルブの開度に応じた
検出信号を発生し、信号処理回路は、その検出信号を処
理して外部に出力する。また本発明では、磁電変換素子
及び信号処理回路が2個ずつ備えられており、各信号処
理回路が各磁電変換素子からの検出信号を各々処理して
外部に出力する。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。尚、以下の説明において、図1は本実施例のスロッ
トルポジションセンサの内部構成を表す断面図、図2は
図1におけるA−B−C−A線に沿った断面図、図3は
図1におけるD−E−C−A線に沿った断面図、図4は
スロットルポジションセンサの底面図、図5は図2にお
けるF−F線に沿った断面図である。
【0009】図1〜図4に示す如く、本実施例のスロッ
トルポジションセンサは、樹脂製で中空のハウジング1
を備えている。ハウジング1の中心部には、ベアリング
3が埋設されており、このベアリング3には、磁性材か
らなる中空のロータ5が回転自在に設けられている。ま
たロータ5の図1に示す下端部には、スロットルバルブ
の回転を受けるレバー7が固設されており、このレバー
7とハウジング1との間にはコイルバネ9が設けられて
いる。
【0010】図4に示す如く、このコイルバネ9の両端
にはフック部9a、9bが形成されており、これら各フ
ック部9a,9bは、夫々、ハウジング1に形成された
突起部1a及びレバー7に形成された溝部7aに係止さ
れている。この結果、コイルバネ9は、スロットルバル
ブに連動して回動するレバー7とロータ5とをスロット
ルバルブの閉方向(矢印X方向)に付勢する。
【0011】一方、ロータ5の図1における上端外周部
にはワッシャ10が固設されており、このワッシャ10
とベアリング3の図1における上端外周部との間には、
ウェーブ状の弾性のあるワッシャ11が設けられてい
る。つまり、このワッシャ11により、図1に示すZ方
向のガタが発生しないようにされている。
【0012】またロータ5の内周部には、同心円筒状
で、ロータ5の回転軸と直交する方向に着磁された、N
d−Fe−B系等の希土類からなる永久磁石15が、磁
力及び接着により固定されている。次に永久磁石15の
図1における上方には、4個の貫通コンデンサ17がは
んだ等により電気的に接続固定され、中央に穴部20a
が形成され、周囲にハウジング1への取付穴が形成され
た非磁性の導電材からなるケース20が配設されてい
る。またこのケース20の更に上方には、ホール素子2
1,22,各種回路素子23,及び4個のターミナル2
4が実装され、且つホール素子21,22を収納してい
るホルダ25が固定されたプリント基板27が配設され
ている。そしてこれらケース20及びプリント基板27
は、スクリュ29にてハウジング1に固定されている。
【0013】ここでホルダ25は、ホール素子21,2
2のプリント基板27への固定及び位置決めを行うため
のもので、図5に示す如く、ホール素子21,22は、
ホルダ25のラッチ25aにより、ホルダ25の壁に押
し付けられて、固定及び位置決めされる。
【0014】またこのようにホール素子21,22は、
ホルダ25を介してプリント基板27に位置決め固定さ
れるため、ホール素子21,22の位置は、上記構成に
より、ハウジング1,プリント基板27及びホルダ25
の各々の寸法・精度によって決定されるが、本実施例で
は、ホール素子21,22がロータ5の回転軸と直交す
る磁界を感磁して同レベルの検出信号が得られるよう
に、各ホール素子21,22は、永久磁石15の中空部
内にて、ロータ5の回転軸に沿った面に平行で、しかも
回転軸を中心に対称な位置に配設されている。
【0015】次にハウジング1のコネクタ部31に埋没
された4個のコネクタターミナル32は、ケース20に
固定された4個の貫通コンデンサ17と、プリント基板
27に実装された4個のターミナル24とを夫々接続す
るためのもので、これにより、プリント基板27に実装
された各種回路素子23に外部から電源供給を行ない回
路素子23を動作させると共に、この動作によって得ら
れる検出信号を外部に取り出すことが可能となる。
【0016】また上記プリント基板27の図1における
上方のハウジング開口部1bには、ゴムパッキン34が
設けられ、更にその上に磁性材のカバー35を設けて、
ハウジング開口部1bの周縁を熱かしめすることによ
り、これら各部が固定されている。またプリント基板2
7の図1における上方には、ヒューミシールのような防
湿剤36が充てん又は塗布され、ゴムパッキン34によ
り密閉された内部を湿気から保護するようにされてい
る。また図2,図3に示す如く、ハウジング1の外側
の、ロータ5の回転軸を中心として対称な2ヶ所には、
ブッシュ38が埋没された相手取付部1cが形成されて
いる。
【0017】このように構成された本実施例のスロット
ルポジションセンサにおいては、レバー7がスロットル
バルブの回転軸に連結され、その回転に伴いロータ5が
回転する。するとこの回転に伴い永久磁石15が、ホー
ル素子21,22の周りを回転するため、ホール素子2
1,22の感磁面に対する磁界方向が図6に示すように
変化する。
【0018】この結果、ホール素子21,22からの出
力VH は、次式(1) の如く変化し、 VH =VA ・sinθ …(1) 図7に示す如く、ロータ5が−90°から+90°へ回
転する間に、−VA から+VA へと正弦波上を連続的に
変化する。
【0019】次にこうした出力特性が得られるホール素
子21,22を動作させて、検出信号を取り出すための
センサ回路は、プリント基板27に形成された回路パタ
ーンとプリント基板に実装された回路素子23とによ
り、図8に示す如く構成されている。
【0020】図に示す如く、プリント基板27には、セ
ンサ回路として、ホール素子21用センサ回路50とホ
ール素子22用センサ回路60とが各々独立して形成さ
れており、上記4個のターミナル24の内、2つのター
ミナル24a,24bが、各センサ回路50,60から
の検出信号出力端子として使用され、他の2つのターミ
ナル24c,24dが、電源供給用端子、即ち電源電圧
(Vcc)供給用の端子及び接地(Gnd)用の端子と
して使用される。
【0021】そしてこの電源供給用端子となるターミナ
ル24c、24dからの電源供給ライン、即ちVccラ
イン及びGndラインは、プリント基板27上で回路素
子に接続される前に2つに分割され、上記各センサ回路
50,60に個別に電源供給を行なうようにされてい
る。尚図においてコンデンサC1は、電源供給ライン上
のノイズを除去するためのコンデンサである。
【0022】次に上記各センサ回路50,60は、夫
々、以下のように構成されている。即ち、まずホール素
子21用センサ回路50は、正の温度特性を有する感温
抵抗器R1と抵抗器R2〜R6とからなり,ホール素子
21駆動のための基準電圧V11を発生する温度補償回路
51、演算増幅器OP1と抵抗器R7とからなり,温度
補償回路51からの基準電圧V11に基づきホール素子2
1を定電流駆動する駆動回路52、演算増幅器OP2,
OP3と抵抗器R8〜R10とからなり,ホール素子2
1の各出力端子電圧を通過させるバッファ回路53、演
算増幅器OP4とトランジスタTR1と抵抗器R11〜
R17とからなり,バッファ回路53を通過してきた各
出力端子電圧を差動増幅する差動増幅回路54、演算増
幅器OP5と抵抗器R18,R19とからなり,抵抗器
R18,R19により電源電圧VCCを分圧した基準電圧
V12により差動増幅回路54の増幅出力電位を増加させ
る基準電圧生成回路55、及び、コンデンサC2と抵抗
器R20,R21とからなり,差動増幅回路54からの
増幅出力をスロットルバルブの開度を表す検出信号V1
(負荷抵抗RL1両端の電圧)として外部に出力するフ
ィルタ回路56により構成されている。
【0023】またホール素子22用センサ回路60は、
ホール素子21用センサ回路50と同様、正の温度特性
を有する感温抵抗器R31と抵抗器R32〜R36とか
らなり基準電圧V21を発生する温度補償回路61、演算
増幅器OP11と抵抗器R37とからなり基準電圧V21
に基づきホール素子22を定電流駆動する駆動回路6
2、演算増幅器OP12,OP13と抵抗器R38〜R
40とからなるバッファ回路63、演算増幅器OP14
とトランジスタTR11と抵抗器R41〜R47とから
なる差動増幅回路64、演算増幅器OP15と抵抗器R
48,R49とからなり基準電圧V22を生成して差動増
幅回路64の増幅出力電位を増加させる基準電圧生成回
路65、及び、コンデンサC12と抵抗器R50,R5
1とからなり、差動増幅回路64からの増幅出力をスロ
ットルバルブの開度を表す検出信号V2(負荷抵抗RL
2両端の電圧)として外部に出力するフィルタ回路66
により構成されている。
【0024】この結果、上記各センサ回路50,60か
らは、スロットルバルブ開度に対応した図9に実線で示
す如き検出信号V1,V2が出力されることとなり、こ
の検出信号V1,V2からスロットルバルブの開度を知
ることができる。尚図9に実線で示す検出信号V1,V
2の特性は、スロットルバルブ開度が0度のときの磁界
方向に対して各ホール素子21,22の感磁面を−30
度オフセットさせたときの出力特性であり、次式(2) の
如く記述できる。
【0025】 V1,V2=K・sin(θ−30)+VM …(2) 即ち、本実施例では、このように構成することにより、
ホール素子21,22が出力する図7に示す正弦波信号
の内、できるだけリニアに変化する領域の信号を検出信
号V1,V2として出力できるようにしているのであ
る。尚、上記(2) 式において、Kはセンサ回路50,6
0の増幅特性に対応した定数であり、VMは基準電圧生
成回路55,65によるオフセット電圧(V12,V22)
である。
【0026】以上説明したように本実施例のスロットル
ポジションセンサにおいては、ハウジング1内に2個の
ホール素子21,22と、各ホール素子21,22を夫
々動作させて検出信号を出力する2個のセンサ回路5
0,60とを組み込み、スロットルバルブ開度に対応し
た2つの検出信号V1,V2を出力するようにされてい
る。
【0027】このため本実施例のスロットルポジション
センサからの検出信号V1,V2に基づきエンジン制御
等を行なう制御装置側では、これら各検出信号V1,V
2を比較することにより、スロットルポジションセンサ
の故障診断を行なうことが可能となる。
【0028】つまりスロットルポジションセンサの故障
としては、センサ構造の不具合による機械的な故障と、
センサ回路内での断線・短絡,ホール素子や回路素子の
不具合等による電気系の故障に大別でき、機械的な故障
は、安全率を高く設定することにより故障率を0に近づ
けることが可能である。しかし電気系の故障は、その原
因がホール素子や回路素子等の部品不良やはんだ付不良
等であるから、故障率を0にするのは不可能であり、ま
た部品不良等によって、センサ回路から図9に点線,
で示すような故障診断が困難な検出信号が出力される
ことがあるので、従来のように一つの検出信号を出力す
るスロットルポジションセンサにおいては、その出力信
号から故障診断を行なうことができない。しかし本実施
例のスロットルポジションセンサにおいては、上記のよ
うに2つの検出信号V1,V2を出力するように構成さ
れているため、各検出信号V1,V2を比較することに
より、スロットルポジションセンサの故障診断を確実に
行なうことができるようになるのである。よって本実施
例のセンサ1個により、従来センサ2個分に相当する故
障診断機能を持つことができ、システム全体のコストダ
ウン,小型化に寄与できる。
【0029】また本実施例のスロットルポジションセン
サにおいては、外部から電源を取り込むための電源供給
ラインを、ターミナル24c,24dにより、Vccラ
イン及びGndラインの各1本とし、各ラインを、プリ
ント基板27上で回路素子に接続される前に2つに分割
して、各センサ回路50,60に電源供給を行なうよう
にし、しかも検出信号は、検出すべきスロットルバルブ
開度領域(図9に示す0〜90度の領域)において、必
ず、0Vより大きい下限ホールド電圧と電源電圧より小
さい上限ホールド電圧との間の電圧となるようにされて
いる。このため、例えば図10に示す如く、エンジン等
の制御回路から電源を取り込むためのVccライン及び
Gndラインを各々2本として、2つのセンサ回路に各
々電源供給を行なうようにした場合に比べて、故障診断
機能を低下させることなく、電源供給用の端子(ターミ
ナル)を減らして、センサの小型化及びコストダウンを
図ることが可能となる。
【0030】つまり図10のようにVccライン及びG
ndラインを各々2本とした場合、各電源供給ラインの
何れかが断線すると、その断線が生じた側のセンサ回路
からの検出信号が、0Vもしくは上限ホールド電圧より
高い電圧となり、他方のセンサからはスロットルバルブ
開度に対応した電圧の検出信号が出力されるため、故障
判定を行うことができる。これに対して、本実施例で
は、分割後の電源供給ライン上(例えば図8に示すP
1、P2)にて断線が発生した場合には、電源供給ライ
ンを各々2本にした場合と同様の検出信号が得られるも
のの、分割前の電源供給ライン上(例えば図8に示すP
3)にて断線が発生した場合には、各センサ回路からの
検出信号が共に0Vとなってしまう。しかし上記のよう
に本実施例では、検出信号が常に0Vより大きい下限ホ
ールド電圧と電源電圧より小さい上限ホールド電圧との
間の電圧となるようにされているため、検出信号V1,
V2が同じであっても、その値が0Vであるか或は上限
ホールド電圧より高いかにより故障判定を行なうことが
できる。従って図10に示すように電源供給ラインを各
センサ回路に対応して各々2本設けた場合に比べ、故障
診断機能を低下させることなく、電源供給用の端子を減
らすことができるのである。
【0031】また例えば図11に示す如く、電源供給ラ
イン(図ではVccライン)を、ラインLにより、回路
素子を通した後で分割した場合、分割前の電源供給ライ
ン上(図に示すP4の点)で断線が発生すると、各セン
サ回路50,60からは図9に点線で示す如き検出信
号V1,V2が出力され、この場合には、故障診断を行
うことができなくなるが、本実施例では、上記のよう
に、各センサ回路50,60への電源供給ラインを回路
素子を通す前に分割しているので、こうした問題もな
く、故障診断を確実に行うことが可能となる。
【0032】また次に本実施例では、開度検出用の磁路
を形成する磁石に、同心円筒状の永久磁石15を用いて
いるため、従来装置に比べ、小さな磁石で検出用の磁界
強度を確保できると共に、その組付工程を簡素化するこ
とができる。即ち、図12に示す如く、従来の磁気検知
方式のスロットルポジションセンサでは、ロータ70の
回転軸を挟んで対向配設された一方の磁石71の対向面
71aから他方の磁石72の対向面72aへと磁路を形
成することにより、開度検出用の磁路を形成していた
が、この方法では、ロータ70の回転中心位置にて必要
磁界強度を得るために、ロータ70を大きくする必要が
あり、また組付工程も2個の磁石71,72を精密に対
向させるために多大な工数を要していた。しかし本実施
例では、ロータ回転軸を直交する方向に着磁した同心円
筒形の永久磁石15をロータ5に固定しているため、従
来装置に比べ、同じロータ寸法で、ロータ回転中心位置
の磁界強度を15%高くでき、ロータ5の小型化を図る
ことができると共に、組付も1個の磁石を固定するだけ
でよいので簡単になる。
【0033】また本実施例では、磁電変換素子にホール
素子21,22を使用し、各ホール素子21,22を、
ロータ5の回転軸に沿った面に平行且つ回転軸を中心に
対称な位置に配設しているため、ホール素子21,22
の各感磁面に印加される磁界強度を常に等しくすること
ができる。このため各センサ回路50,60から出力さ
れる検出信号V1、V2を等しくすることができ、故障
診断を高精度に行うことが可能となる。
【0034】また次に実施例では、永久磁石15に、N
d−Fe−B系等の希土類からなる永久磁石を使用して
いるが、これは希土類からなる永久磁石が大きな磁界強
度を得ることができるためであり、これにより、使用す
る永久磁石を小型化して、スロットルポジションセンサ
の小型・軽量化を図ることができる。
【0035】また本実施例では、プリント基板27のタ
ーミナル24と貫通コンデンサ17とをコネクタターミ
ナル32にて接続しているため、貫通コンデンサ17に
よりコネクタターミナル32から侵入するノイズを遮断
して、スロットルバルブ開度の検出精度を向上できる。
【0036】また更に本実施例では、ホール素子21,
22を、ホルダ25に収納してプリント基板27に固定
しているため、ホール素子21,22の位置決めが容易
であり、しかもホルダ25により、長時間の使用に伴う
温度・振動ストレスによるホール素子21,22のリー
ドのシャフト回転方向へのねじれを防止することができ
るため、スロットルポジションセンサの耐久性も確保で
きる。
【0037】また本実施例では、ロータ5をベアリング
3を介してハウジング1に固定しているため、ロータ5
の回転方向への組み付けガタをベアリング3により低減
でき、レバー7に何らかの外力が加わることにより生ず
るロータ5のかたぎによる検出特性変動を低減できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスロット
ルポジションセンサにおいては、2個の磁電変換素子
と、各磁電変換素子からの検出信号を処理して外部に出
力する2個の信号処理回路とを備え、各信号処理回路か
ら2つの検出信号を出力するようにされている。このた
め本発明のスロットルポジションセンサにおいては、各
信号処理回路から出力される2つの検出信号に基づき、
スロットルポジションセンサの故障診断を、簡単且つ正
確に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスロットルポジションセンサの内部構
成を表す断面図である。
【図2】図1におけるA−B−C−A線に沿った断面図
である。
【図3】図1におけるD−E−C−A線に沿った断面図
である。
【図4】スロットルポジションセンサの底面図である。
【図5】図2におけるF−F線に沿った断面図である。
【図6】ホール素子21,22と永久磁石15との配置
及びホール素子21,22によるスロットルバルブ開度
の検出動作を説明する説明図である。
【図7】ホール素子21,22の出力信号特性を表す線
図である。
【図8】 センサ回路の構成を表す電気回路図である。
【図9】 図7のセンサ回路により得られる検出信号特
性を表す線図である。
【図10】 センサ回路への電源供給ラインの他の接続
例を説明する説明図である。
【図11】 図7のセンサ回路に対して電源供給ライン
の分割位置を変更したセンサ回路の構成を表す電気回路
図である。
【図12】 従来のスロットルポジションセンサにおけ
る開度検出用磁石の組み付け状態を説明する説明図であ
る。
【符号の説明】
1…ハウジング 5…ロータ 15…永久磁石 17…貫通コンデンサ 20…ケース 21,22
…ホール素子 24…ターミナル 25…ホルダ 27…プリント
基板 32…コネクタターミナル 35…カバー 50,
60…センサ回路 51,61…温度補償回路 52,62…駆動回路 53,63…バッファ回路 54,64…差動増幅回
路 55,65…基準電圧生成回路 56,66…フィル
タ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のスロットルバルブの開度を検
    出するスロットルポジションセンサであって、 上記スロットルバルブに連動して回転するロータと、 該ロータの先端に固定され、該ロータの回転軸と直交す
    る磁路を形成する磁石と、 該磁石により形成された磁路に配設され、該磁路での磁
    界方向を検出する2個の磁電変換素子と、 各磁電変換素子により得られた検出信号を各々処理して
    外部に出力する2個の信号処理回路と、 上記各部を収納するハウジングと、 を備えたことを特徴とするスロットルポジションセン
    サ。
  2. 【請求項2】 上記磁石が、上記ロータの回転軸と直交
    する方向に着磁された同心円筒形の磁石であることを特
    徴とする請求項1に記載のスロットルポジションセン
    サ。
  3. 【請求項3】 上記2個の磁電変換素子がホール素子で
    あり、各ホール素子を、上記ロータの回転軸に沿った面
    に平行且つ該回転軸を中心に対称に配設してなることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスロットルポ
    ジションセンサ。
  4. 【請求項4】 外部から上記信号処理回路に電源供給を
    行なうための電源供給ラインを1本とし、該電源供給ラ
    インをセンサ内で分割して、上記各信号処理回路に個々
    に電源供給を行なうように構成してなることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れか記載のスロットルポジ
    ションセンサ。
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