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JPH05156939A - 多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液冷強制空冷装置 - Google Patents

多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液冷強制空冷装置

Info

Publication number
JPH05156939A
JPH05156939A JP19854491A JP19854491A JPH05156939A JP H05156939 A JPH05156939 A JP H05156939A JP 19854491 A JP19854491 A JP 19854491A JP 19854491 A JP19854491 A JP 19854491A JP H05156939 A JPH05156939 A JP H05156939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
jacket
cooling
push rod
cylinders
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19854491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimichi Takamatsu
善道 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP19854491A priority Critical patent/JPH05156939A/ja
Publication of JPH05156939A publication Critical patent/JPH05156939A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却風による冷却効果の低い箇所ほど、冷却
液による冷却効果を高くすることにより、シリンダブロ
ック全体の冷却性能を高めるとともに、熱歪を抑制す
る。 【構成】 冷却フアンで起こした冷却風をシリンダブロ
ック3に前から後ろに向けて吹き通す。シリンダ同士間
にジャケット15を形成する。各シリンダ3a、3bと各プッ
シュロッド室16a、16bとの間の肉壁部17に夫々ジャケッ
ト18a、18bを形成する。ポンプ10で循環される冷却液
は、最後側のジャケット18bから入り、一つ前側のジャ
ケット15へと順に流れ込み、最前側のジャケット18aか
ら出ていく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強制空冷多気筒頭上弁
エンジンのシリンダブロックの一部を冷却風で、残部を
圧送される冷却液で冷却するよう構成したシリンダブロ
ックの一部液冷装置に関する。
【0002】
【従来技術】上記した一部液冷装置としては、特開平2
−115516号公報で開示されているように、ポンプ
で圧送した冷却液を、圧送路からシリンダ同士間ジャケ
ットと各吸排気弁間冷却路とに通過させてから、副燃焼
室ジャケット及び放熱器に順に通過させ、圧送路に戻し
て循環させるように構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、各シリンダと各プッシュロッド室との間に存在する
シリンダ・プッシュロッド室間肉壁部での冷却が不充分
になりやすく、シリンダ部が周方向での温度差に起因し
て熱歪を生じることがあった。又、エンジン前側に設け
た冷却ファンからの冷却風をシリンダブロックに前から
後ろに向けて吹き通す構成上、後側に位置するシリンダ
は前側に位置するシリンダほど空冷効果を充分に受ける
ことができず、シリンダブロックの前後の温度差に起因
する熱歪も生じやすいものであった。
【0004】本発明は、一部液冷装置における冷却液の
供給構造に改良を加えることで、シリンダブロックでの
熱歪の発生を抑制できるようにすることを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多気筒頭上弁エンジン1の前側に冷却フ
ァン6とファンケース7とを設け、この冷却ファン6で
起した冷却風をファンケース7で案内してシリンダブロ
ック3に前から後ろに向けて吹き通すように構成し、こ
のシリンダブロック3の前後に並ぶ複数のシリンダ3
a、3b同士の間に、シリンダ同士間ジャケット15を
形成し、このシリンダ同士間ジャケット15と放熱器8
とに亘って冷却液をポンプ10で循環させるように構成
した多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液
冷強制空冷装置において前記各シリンダ3a、3bとそ
の横側の各プッシュロッド室16a、16bとの間のシ
リンダプッシュロッド間肉壁部17に夫々シリンダ・プ
ッシュロッド間ジャケット18a、18bを形成し、最
後側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケット18bに
冷却液入口aを開口するとともに、最前側のシリンダ・
プッシュロッド間ジャケット18aに冷却液出口bを開
口し、最後側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケット
18bから、これの前側のシリンダ同士間ジャケット1
5を経て、最前側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケ
ット18aにまで順を追って連通させた構成とした。
【0006】
【作用】本発明構成によると、最後側のシリンダ・プッ
シュロッド間ジャケットに導入された冷却液は、最後側
のシリンダ・プッシュロッド室間肉壁部を最初に冷却し
たのち、その前側のシリンダ同士間ジャケットに入って
シリンダ同士間の肉壁部を冷却し、その後、最前側のシ
リンダ・プッシュロッド間ジャケットに入って前側のシ
リンダ・プッシュロッド室間肉壁部を冷却する。
【0007】
【実施例】図1に本発明の強制空冷多気筒頭上弁エンジ
ンの一例である二気筒ディーゼルエンジンの一部を切欠
いた側面が、図2にエンジン上部の縦断後面が、又、図
3にシリンダヘッドの一部を切欠いた平面が夫々示され
ている。このエンジン1は、強制空冷によるクランクケ
ース2の冷却と、部分液冷(油冷)によるシリンダブロ
ック3及びシリンダヘッド4の冷却とを組合わせた冷却
システムを備えている。
【0008】つまり、クランクケース2に貫通支承した
クランク軸5の前端に取付けたフライホイール兼用の冷
却ファン6で冷却風を生起し、この冷却風をスパイラル
ケース7で案内してクランクケース2上部のシリンダブ
ロック3及びその上面に連結したシリンダヘッド4の外
周に導いてこれらを冷却するとともに、スパイラルケー
ス7の上部から導出した冷却風の一部で圧送式の一部冷
却装置の放熱器8を冷却する構造となっている。
【0009】シリンダブロック3及びシリンダヘッド4
に対する一部液冷装置の構成が図2及び図3に示されて
いる。つまりクランクケース2の底部に形成されたオイ
ルパン9に冷却液を兼ねた潤滑オイルが貯溜され、クラ
ンク軸5にギヤ連動連結されて駆動されるトロコイド型
のポンプ10によって前記オイルがストレーナ11を介
して吸引され、ポンプ10で圧送されたオイルの一部は
レギュレーティングバルブ12で調圧された所定の圧力
でもって潤滑油路13に供給されてエンジン1における
潤滑必要箇所に送り込まれたのち、オイルパン9に戻さ
れ、かつ、レギュレーティングバルブ12を通ったオイ
ルがシリンダブロック3及びシリンダヘッド4の一部液
冷装置の冷却液として利用される。
【0010】つまり、シリンダブロック3に前後に並べ
て設けられたシリンダ3a、3bの間のシリンダ間肉壁
部14にシリンダ同士間ジャケット15が立て向きに形
成されるとともに、各シリンダ3a、3bとその横側の
各プッシュロッド室16a、16bとの間に存在するシ
リンダ・プッシュロッド室間肉壁部17に夫々シリンダ
・プッシュロッド間ジャケット18a、18bが同じく
立て向きに形成され、かつ、後側のシリンダ・プッシュ
ロッド間ジャケット18bに、前記レギュレーティング
バルブ12を通ったオイルの圧送路19に接続された冷
却液入口aが設けられている。
【0011】又、シリンダ同士間ジャケット15の一端
と各シリンダ・プッシュロッド間ジャケット18a、1
8bとを連通する連通路20a、20bが設けられてい
る。この連通路20a、20bは、シリンダブロック3
の上面に凹設した溝をシリンダヘッド4の下面で覆って
形成したものであるが、シリンダヘッド4の下面にの
み、あるいはシリンダブロック3の上面とシリンダヘッ
ド4の下面に夫々溝を設けて前記連通路20a、20b
を形成することもできる。
【0012】又、各シリンダ3a、3bに対する各吸・
排気弁21、22の間の肉壁部には横向きに走る弁間冷
却路23a、23bが夫々形成され、各弁間冷却路23
a、23bの始端と各シリンダ・プッシュロッド間ジャ
ケット18a、18bの上端とが夫々連通路24a、2
4bで連通されるとともに、各弁間冷却路23a、23
bの終端が各シリンダ3a、3bに対応する各副燃焼室
25a、25bを取り囲む副燃焼室ジャケット26a、
26bに夫々連通接続されている。
【0013】そして、各副燃焼室ジャケット26a、2
6bに接続された1本の排出路27が前記放熱器8の入
口8aに配管接続されるとともに、放熱器8の出口8b
とシリンダヘッド4に設けた戻り孔28とが配管接続さ
れ、更にこの戻り孔28がシリンダブロック3内の戻り
通路29を介してクランクケース2内のオイルパン9に
連通されている。
【0014】つまり、レギュレーティングバルブ12を
通ってシリンダブロック3に送り込まれたオイルは先ず
後側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケット18bに
流入して後側シリンダ3bのプッシュロッド側を冷却
し、その後オイルの一部は連通路24b及び弁間冷却路
23bを経て後側の副燃焼室ジャケット26bに至り、
この間に弁間肉壁部と副燃焼室25bを冷却する。
【0015】又、後側シリンダ・プッシュロッド間ジャ
ケット18bのオイルの他の一部は後の連通路20bを
介してシリンダ同士間ジャケット15に入り、シリンダ
同士間肉壁部14を冷却したのち、前側の連通路20a
を介して前側のシリンダ・プッシュロッド間ジャッケッ
ト18aに流入して、前側シリンダ3aのプッシュロッ
ド側を冷却する。更に、前側のシリンダ・プッシュロッ
ド間ジャケット18aのオイルは連通路24a及び弁間
冷却路23aを経て前側の副燃焼室ジャケット26aに
流入して、この間に弁間肉壁部と前側の副燃焼室25a
冷却する。
【0016】その後、前後の副燃焼室ジャケット26
a、26bから出た高温のオイルは排出路27を経て放
熱器8に入って強制冷却され、温度の下がったオイルは
戻り孔28及び戻り通路29を経てオイルパン9に回収
される。
【0017】尚、戻り孔28と前側の弁間冷却路23a
の始端部との間にはリリーフ弁30が介在されており、
弁間冷却路23a側のオイル圧が設定圧以上になるとオ
イルを戻り孔28側に放出して、放熱器8に高圧が働く
のを防止している。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。 (1)シリンダ・プッシュロッド間ジャケットを設けた
ことによって、シリンダのプッシュロッド側の肉壁部で
の過熱を抑制してシリンダブロックの冷却性能を高める
ことができる。
【0019】(2)冷却風路の下手側に位置して空冷効
果の受けにくい後側のシリンダ側から冷却液を供給し
て、一部液冷を後側ほど強力に行うようにしたので、シ
リンダブロックにおける前後での温度落差が少なくな
り、もってシリンダブロックの熱歪を少なくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一部液冷装置を備えた多気筒頭上
弁エンジンの一部を切欠いた側面図。
【図2】前側シリンダ周りの液冷装置の構成を示すエン
ジン上部の縦断後面図。
【図3】液冷装置の構成を示すシリンダヘッドの一部を
切欠いた平面図。
【図4】液冷装置の冷却液流路構成を示す概略斜視図。 1…多気筒頭上弁エンジン、 3…シリンダブロック、
3a・3b…シリンダ、 6…冷却ファン、 7…フ
ァンケース、 8…放熱器、 9…オイルパン、10…
ポンプ、 15…シリンダ同士間ジャケット、 16a
・16b…プッシュロッド室、 17…シリンダ・プッ
シュロッド室間内肉壁部、 18a・18b…シリンダ
・プッシュロッド間ジャケット、 a…冷却液入口、
b…冷却液出口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒頭上弁エンジン(1)の前側に冷
    却ファン(6)とファンケース(7)とを設け、この冷
    却ファン(6)で起した冷却風をファンケース(7)で
    案内してシリンダブロック(3)に前から後ろに向けて
    吹き通すよう構成し、このシリンダブロック(3)の前
    後に並ぶ複数のシリンダ(3a)(3b)同士の間に、
    シリンダ同士間ジャケット(15)を形成し、このシリ
    ンダ同士間ジャケット(15)と放熱器(8)とに亘っ
    て冷却液をポンプ(10)で循環させるように構成した
    多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液冷強
    制空冷装置において前記各シリンダ(3a)(3b)と
    その横側の各プッシュロッド室(16a)(16b)と
    の間のシリンダプッシュロッド間肉壁部(17)に夫々
    シリンダ・プッシュロッド間ジャケット(18a)(1
    8b)を形成し、最後側のシリンダ・プッシュロッド間
    ジャケット(18b)に冷却液入口(a)を開口すると
    ともに、最前側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケッ
    ト(18a)に冷却液出口(b)を開口し、最後側のシ
    リンダ・プッシュロッド間ジャケット(18b)から、
    これの前側のリンダ同士間ジャケット(15)を経て、
    最前側のシリンダ・プッシュロッド間ジャケット(18
    a)にまで順を追って連通させて構成したことを特徴と
    する多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液
    冷強制空冷装置。
JP19854491A 1991-07-12 1991-07-12 多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液冷強制空冷装置 Pending JPH05156939A (ja)

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JP19854491A JPH05156939A (ja) 1991-07-12 1991-07-12 多気筒頭上弁エンジンのシリンダブロックの一部液冷強制空冷装置

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Publications (1)

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JPH05156939A true JPH05156939A (ja) 1993-06-22

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JP (1) JPH05156939A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270737A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Honda Motor Co Ltd 4サイクル空油冷エンジンにおけるオイル通路構造
JP2010196564A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd 多気筒エンジンのシリンダヘッド冷却用油路
JP2010196565A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Honda Motor Co Ltd 多気筒エンジンのシリンダヘッド冷却用油路
CN119196133A (zh) * 2024-09-26 2024-12-27 山东益诚液压设备有限公司 一种液压油自动循环冷却油缸

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