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JPH05155896A - 新規マクロライド化合物及びその製造法 - Google Patents

新規マクロライド化合物及びその製造法

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Publication number
JPH05155896A
JPH05155896A JP3078144A JP7814491A JPH05155896A JP H05155896 A JPH05155896 A JP H05155896A JP 3078144 A JP3078144 A JP 3078144A JP 7814491 A JP7814491 A JP 7814491A JP H05155896 A JPH05155896 A JP H05155896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture
substance
group
compound
methanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3078144A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Takahashi
勇夫 高橋
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Koji Nagai
浩二 永井
Yoji Yamaguchi
洋司 山口
Toshio Sasaki
敏雄 佐々木
Mitsuji Shibazaki
充至 柴崎
Masashi Hiramoto
昌志 平本
Yukihiro Takebayashi
幸弘 竹林
Seiji Washisaki
清司 鷲崎
Mikio Morioka
幹夫 森岡
Suu Fan Ryan
スー ファン リャン
Fuu Chin Wan
フー チン ワン
Wei Wen Tuan
ウェイ ウェン ツァン
Char Wei Ryu
チャー ウェイ リュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shanghai Institute of Materia Medica of CAS
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Shanghai Institute of Materia Medica of CAS
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shanghai Institute of Materia Medica of CAS, Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Shanghai Institute of Materia Medica of CAS
Priority to JP3078144A priority Critical patent/JPH05155896A/ja
Priority to EP91920688A priority patent/EP0596112A1/en
Priority to PCT/JP1991/001629 priority patent/WO1992012988A1/ja
Publication of JPH05155896A publication Critical patent/JPH05155896A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H17/00Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H17/08Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H15/00Compounds containing hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
    • C07H15/26Acyclic or carbocyclic radicals, substituted by hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
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    • C12P19/44Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides
    • C12P19/60Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides having an oxygen of the saccharide radical directly bound to a non-saccharide heterocyclic ring or a condensed ring system containing a non-saccharide heterocyclic ring, e.g. coumermycin, novobiocin
    • C12P19/62Preparation of O-glycosides, e.g. glucosides having an oxygen of the saccharide radical directly bound to a non-saccharide heterocyclic ring or a condensed ring system containing a non-saccharide heterocyclic ring, e.g. coumermycin, novobiocin the hetero ring having eight or more ring members and only oxygen as ring hetero atoms, e.g. erythromycin, spiramycin, nystatin

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記一般式 化1で示される新規マクロライ
ド化合物及びその製造法。キブデロスポランギウム(K
ibdelosporangium)属に属する微生物
を培養し,培養物から生成蓄積した上記化合物を採取す
ることを特徴とする。 【化1】 (式中, Rはイソバレリルオキシ基または水酸基
を,Rはメチル基またはヒドロキシメチル基,R
メチル基または水素原子を意味する。但し,Rがイソ
バレリルオキシ基で,R,Rがメチル基である化合
物を除く。) 【効果】 医薬,殊に抗菌剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬,殊に抗菌剤として
有用な化合物であるマクロライド化合物及び発酵法によ
る該化合物の製造法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】先に本発明者等は,キ
ブデロスポランギウム属に属する微生物であるキブデロ
スポランギウム エス・ピー(Kibdelospor
angium sp.)YL−02107Q(微工研菌
寄第11467号)の培養液から,新規な下記化3で示
されるマクロライド化合物を純粋に単離し,特許出願を
行った(特願平2−143804号)。
【0003】
【化3】 YL−02107Q物質
【0004】本発明者等は,前記の培養液をさらに詳細
に分析したところ,YL−02107Q物質とは構造を
異にする,新規な14員環マクロライド化合物を純粋に
単離することに成功し,本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は下記
一般式(I)で示される新規マクロライド化合物に関す
る。
【0006】
【化4】
【0007】式中,Rはイソバレリルオキシ基
【0008】
【化5】
【0009】または水酸基を,Rはメチル基またはヒ
ドロキシメチル基,Rはメチル基または水素原子を意
味する。但し,Rがイソバレリルオキシ基で,R
がメチル基である化合物を除く。
【0010】また,本発明者は,上記マクロライド化合
物(I)を生産する能力を有す微生物を培地に培養し,
培養物中に該化合物を生産させ,次いで該化合物を採取
することからなる新規マクロライド化合物の製造法であ
る。本発明の化合物を生産する菌株は中華人民共和国の
斉斉哈爾(チチハル)で採取された土壌より分離された
微生物で,次のような菌学的性状を有する。
【0011】(1)形態 各種有機及び無機培地で基生菌糸は良く発達,分岐し,
菌糸の幅はほぼ0.4μmであり,培地によりわずかに
菌糸の断裂が観察される。気菌糸は灰白色を呈し,形状
は長い直線状またはゆるやかな曲線状で,不規則に分岐
し,50個以上の胞子連鎖を形成する。胞子の形状は円
筒形,大きさは0.4〜0.6μm×1.5〜2.5μ
mで,その表面は平滑である。
【0012】またオートミール寒天培地などの培地上
で,気菌糸中に胞子嚢様の構造が多数観察される。それ
らは,形は亜球状で表面には皺が見られ,大きさは5〜
15μmであり,中には胞子は認められない。菌核,運
動性のエレメント,輪生糸などの器官は観察されない。
【0013】(2) 各種寒天培地上の性状 各種寒天培地上の性状は,以下に示すとおりである。特
に記載しない限り,27℃で21日間培養し,常法に従
って観察したものである。色調の記載については色の標
準(日本色彩研究所)によった。 表1. YL−02107Q株の各種寒天培地上の性状
【0014】
【表1】
【0015】(注) G: 生育程度 A: 気菌糸の着生及びその色相 R: 裏面の色相 S: 可溶性色素
【0016】(3) 生理的性質 表2. YL−02107Q株の各種生理性状
【0017】
【表2】
【0018】(注) 生育温度は各温度(5,10,1
5,20,24,27,30,33,37,40,4
5,50℃)で7〜21日までの観察結果,ミルクに対
する作用は37℃で3〜21日までの観察結果,それ以
外は,特に指摘のないかぎり27℃で2週間後の観察結
果を示す。
【0019】(4) 炭素源の資化性(プリドハム・ゴ
ドリーブ寒天培地,27℃培養) 表3. YL−02107Q株の炭素源の資化性
【0020】
【表3】
【0021】(5) 菌体成分の化学分析 LECHVALIER らの方法(LECHVALIE
R.MP.et al;pp277−238 in D
IETZ,A et.al.ed., Actinom
ycete Taxonomy,SIM Specia
l publication No.6,1980)に
従い本菌株の酸加水分解物及び,細胞壁成分の分析を行
った結果,表4の様に細胞壁タイプ IV−A であっ
た。 表4. YL−02107Q株の菌体化学分析データ
【0022】
【表4】
【0023】上記諸性状を要約すると,YL−0210
7Q株は,寒天培地中に伸長した基生菌糸上に気菌糸を
豊富に着生し,気菌糸の一部に胞子連鎖を形成する。基
生菌糸は培地によってわずかに断裂が生じることがあ
る。胞子は桿菌状で,表面は平滑であり,運動性は認め
られない。気菌糸中に多数の胞子嚢様の構造が形成され
るがその中には胞子は観察されない。菌体成分の化学分
析の結果,細胞壁タイプはIV型,主たるメナキノン分
子種はMK−9(H)であった。
【0024】以上の性質を有する菌種を各種の文献等に
より検索すると,本菌株は1986年にShearer
らによって提唱されたキブデロスポランギウム属(Ge
nus Kibdelosporangium)と形
態,化学分析値がほとんど一致するため,本属に属する
菌株であると判断した。そこで,本属でただ1種報告さ
れているKibdelosporangium ari
dumと文献上で各種性状を比較した。その結果,K.
aridumはメラニン様色素の生成が認められる点,
硝酸塩の還元作用,スターチの加水分解能が陰性である
点,グリコペプチド抗生物質を生産する点などにおいて
本菌株と異なっていた。
【0025】従って,本菌株はキブデロスポランギウム
属の新種と考えられ,キブデロスポランギウム エス・
ピー(Kibdelosporangiumsp.)Y
L−02107Qと命名した。本菌株は,工業技術院微
生物工業研究所に微工研菌寄第11467号として寄託
されている。
【0026】
【製造法】本発明の新規マクロライド化合物の製造法を
実施するに当たり,該化合物の生産菌株キブデロスポラ
ンギウム エス・ピー YL−02107Q株を栄養源
を含有する培地に接種し,好気的に発育させることによ
り,本発明の新規マクロライド化合物を含む培養物が得
られる。栄養物としては,放線菌の栄養源として公知の
ものを使用すればよい。
【0027】たとえば市販されているペプトン,肉エキ
ス,コーン・スティープリカー,綿実粉,落花生粉,大
豆粉,酵母エキス,NZ−アミン,カゼインの水解物,
魚粉,硝酸ソーダ,硝酸アンモニウム等の無機または有
機の窒素源,市販されている糖蜜,澱粉,デキストリ
ン,庶糖,グルコース,マルトース,フラクトース,キ
シロース,ラムノース,マンニトール,グリセリン等の
炭水化物あるいは脂肪等に炭素源が,使用できる。
【0028】また,金属塩として,Na,K,Mg,C
a,Zn,Fe等の硫酸塩,塩酸塩,硝酸塩,燐酸塩,
炭酸塩等が必要に応じて添加される。さらに,バリン,
ロイシン,イソロイシン,スレオニン,フェニルアラニ
ン,トリプトファン,メチオニン,リジン,アルギニン
等の他,通常知られているアミノ酸類や,オレイン酸メ
チル,ラード油,シリコン油,界面活性剤等の抗生物質
生成促進物質または消泡剤等も必要に応じて適宜使用さ
れる。
【0029】これらのもの以外でも,該生産菌が利用
し,本発明の新規マクロライド化合物の生産に役立つも
のであれば何れでも使用することができる。培養法とし
ては,一般の抗生物質の生産方法と同様に行えばよく,
その培養方法は固体培養でも液体培養でもよい。液体培
養の場合は静置培養,撹拌培養,振盪培養等のいずれを
実施してもよいが,特に通気撹拌培養が好ましい。
【0030】また,培養温度は生産菌が発育し,本発明
の化合物を生産する温度,すなわち15℃〜40℃の範
囲で適宜変更出来るが,およそ25℃〜32℃の範囲が
好ましい。培地のpHは4〜9の範囲で適宜変更できる
が,できればpH6〜8が好ましい。培養時間は種々の
条件によって異なり,10時間〜168時間であるが,
通常24時間〜120時間程度で培養物中に蓄積される
目的化合物が最高力価に達する。
【0031】培養物から目的とする化合物を採取するに
は,微生物の生産する代謝産物に用いる通常の抽出,分
離,精製の手段が適宜利用される。培養物中の目的化合
物は培養物をそのままか,または遠心分離あるいは培養
物に濾過助剤を加え濾過して得られた培養濾液に,酢酸
エチル,クロロホルム,ベンゼン,トルエン等の水と混
和しない有機溶媒を加えて抽出する。
【0032】また,培養濾液を適宜の担体に接触させ,
濾液中の目的化合物を吸着させ,次いで適当な溶媒で溶
出する事により目的化合物を抽出することができる。更
に詳しく述べるならば,例えばダイヤイオンHP−2
0,アンバーライトXAD−2,ダイヤイオンSP−9
00またはダイヤイオンCHP−20Pのごとき多孔性
吸着樹脂に接触させて目的物を吸着させる。ついでメタ
ノール,エタノール,アセトン,アセトニトリル等の有
機溶剤と水の混合液を用いて目的物を溶出させる。この
時の溶媒の混合比は,目的化合物が最も効率よく溶出し
うる値にすることはいうまでもない。
【0033】すなわち溶媒比率を低濃度より段階的,ま
たは連続的に高濃度まで上げて行くことにより,目的化
合物の含まれる比率の,より高い画分を得ることが出来
る。酢酸エチル,クロロホルム等に有機溶媒で抽出する
場合には培養濾液にこれらの溶媒を加え,よく振盪し,
目的化合物を抽出後,得られた抽出液を稀塩酸水溶液の
ような酸性水溶液,また稀炭酸水素ナトリウム水溶液の
ようなアルカリ性水溶液で順次洗浄し,目的化合物を含
む抽出画分を得ることができる。
【0034】つぎに上記の各操作法を用いて得られた目
的化合物含有画分は常用の吸着処理,例えば活性炭,ア
ルミナ,シリカゲル,セルロース等を担体に用いたカラ
ムクロマトグラフィーや,シリカゲル系ODS逆相担体
のカラムを用いた高速液体クロマトグラフィー等の常法
により,更に純粋に分離精製することができる。
【0035】
【実施例】以上,本発明化合物及びその製造法について
説明したが,以下に実施例により更に具体的に説明す
る。
【0036】実施例1−a グルコース1.0%,ポテトスターチ2.0%,酵母エ
キス0.5%,ポリペプトン0.5%,炭酸カルシウム
0.4%を含む培地(pH7.0)を作成し,これを5
00mlの三角フラスコに各60mlずつ分注し,12
0℃で20分間滅菌したものを第一段種培地とし,これ
にベネット寒天上によく成育させたキブデロスポランギ
ウム エス・ピーYL−02107Q株の菌糸をかき取
って接種し,28℃で48時間振とう培養を行ない,第
一段種培養液とした。
【0037】つぎに,上記と同様の培地を作成し,これ
を30l培養槽に18l分注し,120℃で30分間減
菌したものを第二段種培地とし,これに上記第一段種培
養液を2%の割合で接種し,毎分30lの通気量,回転
数200rpm,温度28℃で72時間培養を行ない第
二段種培養液とした。
【0038】つぎに本培養は,300lの培養槽にグル
コース1%,ポテトスターチ2%,ソイビンミール0.
5%,フェザーミール0.5%,炭酸カルシウム0.4
%を含む培地(pH7.0)200lを作成し,予め1
20℃で30分間滅菌しておく。これに上記第二段種培
養液の全量を接種し,毎分200lの通気量,回転数8
0rpm,温度28℃,6日間培養した。目的化合物等
のバチルスズブチリスATCC6633株に対する抗菌
活性は最大となった。このようにして得られた培養液
に,ラジオライト#600(昭和化学工業社製)を加
え,撹拌した後に濾過した。
【0039】得られた培養濾液(pH7.8)を塩酸で
pH7.0に調整した後,20lのダイヤイオンHP−
20(三菱化成工業社製)を充填した外径18cm高さ
150cmのカラムを通導させて,目的化合物等を吸着
させた。次いで50lの蒸留水で良く水洗いした後,2
5%アセトン水40lで洗浄し,最後に50lの80%
アセトン水を用いて目的化合物を溶出した。この溶出液
を減圧下で濃縮し,pHを7.0に調整し,40lの酢
酸エチルを加え,抽出した後,分液して水層を除去し
た。
【0040】この様にして得られた酢酸エチル抽出液を
減圧濃縮してYL−02107Q物質およびYL−02
107Q−B〜D物質を含む飴状粗抽出物430gを得
た。この粗抽出物を1000mlの酢酸エチルに溶解
し,6lのシリカゲル(ワコーゲルC−300,和光純
薬工業社製)のカラム(9×150)2本に,各々半量
づつチャージし,酢酸エチル:メタノール(100:
0.5)で溶出した。この溶出液は500mlづつのフ
ラクションに分画して取った。
【0041】目的化合物等の確認にはシリカゲルプレー
ト(キーゼルゲル60F25420cm×20cm,メ
ルク社製)を用い,クロロホルム:メタノール(9:
1)の溶媒で展開するクロマトグラフィーを行い,10
%硫酸溶液を噴霧し,110℃20分間加熱して発色
し,目的化合物等を確認した。フラクションナンバー8
〜15にYL−02107Q物質が溶出され,フラクシ
ョンナンバー16〜40にYL−02107Q−B〜D
物質が溶出された。これらを集め,減圧下で濃縮乾固し
た後,真空デシケーターの中で一夜乾燥し,YL−02
107−Q−B〜D物質を混合物として,10g得た。
【0042】得られたYL−02107Q−B〜D物質
の混合物を30mlのクロロホルムに溶解し,別に外径
5cm長さ120cmのクロマト管にクロロホルムで充
填した1lのシリカゲル(ワコーゲルC−300,和光
純薬工業社製)のカラムにチャージし,クロロホルム:
メタノール(100:3)の展開溶出液で溶出した。こ
の溶出液はフラクションコレクターで20gずつに分画
して取った。目的化合物の確認は,実施例1で記したシ
リカゲル薄層クロマトグラフィーと,高速液体クロマト
グラフィーによった。高速液体クロマトグラフィーの条
件はYMC−pack−A−312 ODS(YMC株
式会社製)の4.6mm×150mmカラムに溶離液と
してアセトニトリル:メタノール:テトラヒドロフラ
ン:水(20:30:10:40)を毎分1mlの流量
割合で流して用い,220nmでの紫外線吸収を用いて
検出した。
【0043】実施例1−b 実施例1−aで得られたYL−02107Q−B物質を
含むフラクション,YL−02107Q−C物質を含む
フラクション,YL−02107Q−D物質を含むフラ
クションを集め,減圧下で濃縮乾固した後,真空デシケ
ーター中で一夜乾燥して,各々1.4g,1.2g,
1.0gの白色粉末を得た。次いで,これらの白色粉末
各々400mgを各々4mlのメタノールに溶解し,各
々0.4mlずつに分け高速液体クロマトグラフィーに
かけて目的のYL−02107Q−B物質,YL−02
107Q−C物質,YL−02107Q−D物質を純粋
に分取した。高速液体クロマトグラフィーの条件はYM
C−packD−5 ODS(YMC株式会社製)の2
cm×25cmカラムに溶離液としてアセトニトリル:
メタノール:テトラヒドロフラン:水(20:30:1
0:40)を毎分10mlの流量割合で流して用い,2
20nmでの紫外線吸収を用いて検出した。
【0044】この様にして得られた分取画分を各々濃縮
して,酢酸エチルで抽出し,得られた酢酸エチルの抽出
液を芒硝を加えて脱水後,ろ去し,減圧下で濃縮乾固し
た。これを真空デシケーター中で一夜乾燥し,純粋なY
L−02107Q−B物質101mg,YL−0210
7Q−C物質97mgおよびYL−02107Q−D物
質90mgの白色粉末を得た。以下に,YL−0210
7Q−B〜D物質の化学構造式及び理化学的性状につい
て記載する。
【0045】YL−02107Q−B物質
【0046】
【化6】
【0047】理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点: 105.4〜110.5℃ (5) 比旋光度:〔α〕D23=−54.60(C=
1,メタノール中) (6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくで
ある。 (7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図2に示
すごとくである。 (8) 分子量: 949.141 (9) マススペクトル: 971m/z〔M+Na〕
(FAB−Mass) (10)分子式: C4780O19 (11)元素分析値: C478019・nHO(n=1.50)として C(%) H(%) N(%) O(%) 計算値 57.83 8.57 0.00 33.60 実測値 57.91 8.38 0.00 (12)H−NMRスペクトル:図5に示すごとくで
ある。 (13)13C−NMRスペクトル:図8に示すごとく
である。 (14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.45 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.35 (YL−02107Q物質のRf値0.45の時) (15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min 検 出 λ220nm 保持時間(R.T)=1
3.9min(YL−02107Q物質のRT=20.
1min)
【0048】YL−02107Q−C物質
【0049】
【化7】
【0050】理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点: 116.3〜122.4℃ (5) 比旋光度: 〔α〕D23=−73.86(C
=1,メタノール中) (6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくで
ある。 (7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図3に示
すごとくである。 (8) 分子量: 979.167 (9) マススペクトル: 1001.6m/z〔M+
Na〕(FAB−Mass) (10)分子式: C488220 (11)元素分析値: C488220・nHO(n=1.50)として C(%) H(%) N(%) O(%) 計算値 57.30 8.51 0.00 34.19 実測値 57.42 8.42 0.00 (12)H−NMRスペクトル:図6に示すごとくで
ある。 (13)13C−NMRスペクトル:図9に示すごとく
である。 (14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.40 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.30 (YL−02107Q物質のRf値0.35の時) (15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min 検 出 λ220nm保持時間(R.T)=1
1.1min(YL−02107Q物質のRT=20.
1min)
【0051】YL−02107Q−D物質
【0052】
【化8】
【0053】理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点: 120.8〜127.2℃ (5) 比旋光度: 〔α〕D23=−79.76(C
=1%,メタノール中) (6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくで
ある。 (7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図4に示
すごとくである。 (8) 分子量: 879.050 (9) マススペクトル: 901.2m/z〔M+N
a〕(FAB−Mass) (10)分子式: C437418 (11)元素分析値: C437418・nHO(n=1.50)として C(%) H(%) N(%) O(%) 計算値 57.00 8.57 0.00 34.43 実測値 56.75 8.28 0.00 (12)H−NMRスペクトル:図7に示すごとくで
ある。 (13)13C−NMRスペクトル:図10に示すごと
くである。 (14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.47 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.38 (YL−02107Q物質のRf値0.35の時) (15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min 検 出 λ220nm保持時間(R.T)=6.
6min(YL−02107Q物質のRT=20.1m
in)
【0054】
【発明の効果】本発明は,新規かつ有用な物を提供する
と共に,本発明の新規なマクロライド化合物は各種細菌
に強い活性を有している。これらの作用を以下に示す。
試験管内における抗菌活性(MIC) YL−02107Q−B〜D物質の,種々の微生物に対
する抗菌活性を,この目的に従来使用されるミューラー
ヒントン培地を用いた寒天平板希釈法によって測定し
た。 表5. YL−02107Q−B〜D物質の抗菌活性
【0055】
【表5】
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はYL−02107Q−B〜D物質のメタ
ノール溶液中の紫外線吸収スペクトルを示す。
【図2】図2はYL−02107Q−B物質の赤外線吸
収スペクトルを示す。
【図3】図3はYL−02107Q−C物質の赤外線吸
収スペクトルを示す。
【図4】図4はYL−02107Q−D物質の赤外線吸
収スペクトルを示す。
【図5】図5はYL−02107Q−B物質のH−N
MRスペクトルを示す。
【図6】図6はYL−02107Q−C物質のH−N
MRスペクトルを示す。
【図7】図7はYL−02107Q−D物質のH−N
MRスペクトルを示す。
【図8】図8はYL−02107Q−B物質の13C−
NMRスペクトルを示す。
【図9】図9はYL−02107Q−C物質の13C−
NMRスペクトルを示す。
【図10】図10はYL−02107Q−D物質の13
C−NMRスペクトルを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】 また,本発明は,上記マクロライド化合
物(I)を生産する能力を有す微生物を培地に培養し,
培養物中に該化合物を生産させ,次いで該化合物を採取
することからなる新規マクロライド化合物の製造法であ
る。本発明の化合物を生産する菌株は中華人民共和国の
斉斉哈爾(チチハル)で採取された土壌より分離された
微生物で,次のような菌学的性状を有する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 (3) 生理的性質 表2. YL−02107Q株の各種生理的性質
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】 たとえば市販されているペプトン,肉エ
キス,コーン・スティープリカー,綿実粉,落花生粉,
大豆粉,酵母エキス,NZ−アミン,カゼインの水解
物,魚粉,硝酸ソーダ,硝酸アンモニウム等の無機また
は有機の窒素源,市販されている糖蜜,澱粉,デキスト
リン,糖,グルコース,マルトース,フラクトース,
キシロース,ラムノース,マンニトール,グリセリン等
の炭水化物あるいは脂肪等炭素源が,使用できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】 すなわち溶媒比率を低濃度より段階的,
または連続的に高濃度まで上げて行くことにより,目的
化合物の含まれる比率の,より高い画分を得ることが出
来る。酢酸エチル,クロロホルム等に有機溶媒で抽出す
る場合には培養濾液にこれらの溶媒を加え,よく振盪
し,目的化合物を抽出後,得られた抽出液を塩酸水溶
液のような酸性水溶液,また炭酸水素ナトリウム水溶
液のようなアルカリ性水溶液で順次洗浄し,目的化合物
を含む抽出画分を得ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】 実施例1−a グルコース1.0%,ポ
テトスターチ2.0%,酵母エキス0.5%,ポリペプ
トン0.5%,炭酸カルシウム0.4%を含む培地(p
H7.0)を作成し,これを500mlの三角フラスコ
に各60mlずつ分注し,120℃で20分間滅菌した
ものを第一段種培地とし,これにベネット寒天上によく
育させたキブデロスポランギウム エス・ピーYL−
02107Q株の菌糸をかき取って接種し,28℃で4
8時間振とう培養を行ない,第一段種培養液とした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】 つぎに本培養は,300lの培養槽にグ
ルコース1.0%,ポテトスターチ2.0%,ソイビン
ミール0.5%,フェザーミール0.5%,炭酸カルシ
ウム0.4%を含む培地(pH7.0)200lを作成
し,予め120℃で30分間滅菌しておく。これに上記
第二段種培養液の全量を接種し,毎分200lの通気
量,回転数80rpm,温度28℃,6日間培養した。
目的化合物等のバチルス ズブチリスATCC6633
株に対する抗菌活性は最大となった。このようにして得
られた培養液に,ラジオライト#600(昭和化学工業
社製)を加え,撹拌した後に濾過した。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 この様にして得られた分取画分を各々濃
縮して,酢酸エチルで抽出し,得られた酢酸エチルの抽
出液を芒硝を加えて脱水後,去し,減圧下で濃縮乾固
した。これを真空デシケーター中で一夜乾燥し,純粋な
YL−02107Q−B物質101mg,YL−021
07Q−C物質97mgおよびYL−02107Q−D
物質90mgの白色粉末を得た。以下に,YL−021
07Q−B〜D物質の化学構造式及び理化学的性状につ
いて記載する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点: 105.4〜110.5℃ (5) 比旋光度:〔α〕D23=−54.60(C=
1,メタノー中) (6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくで
ある。 (7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図2に示
すごとくである。 (8) 分子量: 949.141 (9) マススペクトル: 971m/z〔M+Na〕
(FAB−Mass) (10)分子式: C478019 (11)元素分析値:C478019・nH
(n=1.50)として (12) H−NMRスペクトル:図5に示すごとく
である。 (13)13C−NMRスペクトル:図8に示すごとく
である。 (14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.45 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.35 (YL−02107Q物質のRf値0.45の時) (15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min 検 出 λ220nm保持時間(R.T) 13.9min
(YL−02107Q物質のR.T=20.1m
in)
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】 理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点: 116.3〜122.4℃ (5) 比旋光度: 〔α〕D23 =−73.86
(C=1,メタノール中) (6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくで
ある。 (7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図3に示
すごとくである。 (8) 分子量: 979.167 (9) マススペクトル: 1001.6m/z〔M+
Na〕(FAB−Mass) (10)分子式: C488220 (11)元素分析値:C488220・nH
(n=1.50)として (12) H−NMRスペクトル:図6に示すごとく
である。 (13)13C−NMRスペクトル:図9に示すごとく
である。 (14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.40 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.30 (YL−02107Q物質のRf値0.45の時) (15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min検 出 λ220nm 保持時間(R.T) 11.1min
(YL−02107Q物質のR.T=20.1mi
n)
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】 理化学的性状 (1) 色および形状: 白色粉末 (2) 酸性,中性,塩基性の区分: 中性 (3) 溶解性: メタノール,エタノール,アセト
ン,酢酸エチル,ベンゼン,トルエン,クロロホルム等
には溶けるが水やヘキサンにはほとんど溶けない。 (4) 融点; 120.8〜127.2℃ 5) 比旋光度: 〔α〕D23=−79.76(C=
1%,メタノール中) 6) 紫外線吸収スペクトル: 図1に示すごとくであ
る。 7) 赤外線吸収スペクトル(KBr): 図4に示す
ごとくである。 8) 分子量: 879.050 9) マススペクトル: 901.2m/z〔M+N
a〕(FAB−Mass) 10)分子式: C437418 11)元素分析値:C437418・nH
(n=1.50)として (12) H−NMRスペクトル:図7に示すごとく
である。 13)13C−NMRスペクトル:図10に示すごとく
である。 14)薄層クロマトグラフィー: 固定相 展開溶媒 Rf値 シリカゲル クロロホルム:メタノール(9:1) 0.47 (YL−02107Q物質のRf値0.53の時) シリカゲル 酢酸エチル:アセトン(3:1) 0.38 (YL−02107Q物質のRf値0.45の時) 15)高速液体クロマトグラフィー: カラム YMC−pack−A−312 ODS
4.6mm×150mm(分析用) 移動相 アセトニトリル:メタノール:テトラヒ
ドロフラン:水(20:30:10:40) 流 速 1ml/min 検 出 λ220nm保持時間(R.T) 6.6min
(YL−02107Q物質のR.T=20.1mi
n)
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】
【発明の効果】本発明は,新規かつ有用な微生物を提供
すると共に,本発明の新規なマクロライド化合物は各種
細菌に強い活性を有している。これらの作用を以下に示
す。試験管内における抗菌活性(MIC) YL−02107Q−B〜D物質の,種々の微生物に対
する抗菌活性を,この目的に従来使用されるミューラー
ヒントン培地を用いた寒天平板希釈法によって測定し
た。 表5. YL−02107Q−B〜D物質の抗菌活性
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 浩二 東京都板橋区蓮根3−16−1 山之内製薬 蓮根寮 (72)発明者 山口 洋司 埼玉県大宮市奈良町136−51 10−205 (72)発明者 佐々木 敏雄 埼玉県浦和市文蔵5−22−12−504 (72)発明者 柴崎 充至 東京都板橋区蓮根3−16−1 山之内製薬 蓮根寮 (72)発明者 平本 昌志 神奈川県横浜市南区弘明寺町134 (72)発明者 竹林 幸弘 千葉県市川市若宮3−3−2 (72)発明者 鷲崎 清司 埼玉県上尾市富士見1−11−30 (72)発明者 森岡 幹夫 埼玉県新座市あたご3丁目12番1号 (72)発明者 リャン スー ファン 中華人民共和国 シャンハイ市200031ユー ヤンロード 319 シャンハイ インスチ テュート オブ マテリア メディカ ア カデミア シニカ 内 (72)発明者 ワン フー チン 中華人民共和国 シャンハイ市200031ユー ヤンロード 319 シャンハイ インスチ テュート オブ マテリア メディカ ア カデミア シニカ 内 (72)発明者 ツァン ウェイ ウェン 中華人民共和国 シャンハイ市200031ユー ヤンロード 319 シャンハイ インスチ テュート オブ マテリア メディカ ア カデミア シニカ 内 (72)発明者 リュー チャー ウェイ 中華人民共和国 シャンハイ市200031ユー ヤンロード 319 シャンハイ インスチ テュート オブ マテリア メディカ ア カデミア シニカ 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中,Rはイソバレリルオキシ基 【化2】 または水酸基を,Rはメチル基またはヒドロキシメチ
    ル基,Rは,メチル基または水素原子を意味する。但
    し,Rがイソバレリルオキシ基で,R,Rがメチ
    ル基である化合物を除く。)で表わされる新規なマクロ
    ライド化合物。
  2. 【請求項2】キブデロスポランギウム(Kibdelo
    sporangium)属に属し,請求項1記載のマク
    ロライド化合物を生産する能力を有する微生物を培地に
    培養し,培養物中に該マクロライド化合物を生成し,蓄
    積させ,培養物から生成蓄積したマクロライド化合物を
    採取することを特徴とする請求項1に記載のマクロライ
    ド化合物の製造法。
  3. 【請求項3】キブデロスポランギウム属に属する微生物
    が,キブデロスポランギウム エス・ピー(Kibde
    losporangium sp.)YL−02107
    Q(微工研菌寄第11467号)である請求項2記載の
    製造法。
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