JPH05155884A - 縮合ピラジン誘導体 - Google Patents
縮合ピラジン誘導体Info
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- JPH05155884A JPH05155884A JP3326178A JP32617891A JPH05155884A JP H05155884 A JPH05155884 A JP H05155884A JP 3326178 A JP3326178 A JP 3326178A JP 32617891 A JP32617891 A JP 32617891A JP H05155884 A JPH05155884 A JP H05155884A
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- JP
- Japan
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- compound
- derivative
- pyrazine
- mixture
- trityl
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- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 アンジオテンシンII受容体拮抗作用を示
し、高血圧症、うっ血性心不全、腎不全および緑内障な
どの治療に有用な縮合ピラジン誘導体を提供する。 【構成】 本発明は、式 (式中、R1 は水素、低級アルキルまたはシクロアルキ
ルを表し、R2 は水素、ベンジル、ベンズヒドリルまた
はトリチルを表し、R3 およびR4 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、ZはCHまたはNを
表す)で表される縮合ピラジン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩。
し、高血圧症、うっ血性心不全、腎不全および緑内障な
どの治療に有用な縮合ピラジン誘導体を提供する。 【構成】 本発明は、式 (式中、R1 は水素、低級アルキルまたはシクロアルキ
ルを表し、R2 は水素、ベンジル、ベンズヒドリルまた
はトリチルを表し、R3 およびR4 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、ZはCHまたはNを
表す)で表される縮合ピラジン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンジオテンシンII
(以下、AIIという)受容体拮抗作用を示し、高血圧
症、うっ血性心不全、腎不全および緑内障等の治療に有
用な縮合ピラジン誘導体に関する。
(以下、AIIという)受容体拮抗作用を示し、高血圧
症、うっ血性心不全、腎不全および緑内障等の治療に有
用な縮合ピラジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】ペプチド系昇圧ホルモンの一種であるA
IIの受容体拮抗剤として、構造中にビフェニルメタン
誘導体を含む縮合複素環化合物が知られている。ピリジ
ン、ピリミジン等の六員環含窒素複素環とフェニル、チ
エニル等の芳香環が縮合した縮合複素環化合物が、特開
平3−44377号公報、特開平3−115271号公
報、EP−443568AおよびEP−445811A
にAIIの受容体拮抗剤として開示されている。しかし
ながら本発明に関連して、構造中にビフェニルメタン誘
導体を含み、六員環含窒素複素環がピラジンで芳香環と
縮合した化合物については知られていない。
IIの受容体拮抗剤として、構造中にビフェニルメタン
誘導体を含む縮合複素環化合物が知られている。ピリジ
ン、ピリミジン等の六員環含窒素複素環とフェニル、チ
エニル等の芳香環が縮合した縮合複素環化合物が、特開
平3−44377号公報、特開平3−115271号公
報、EP−443568AおよびEP−445811A
にAIIの受容体拮抗剤として開示されている。しかし
ながら本発明に関連して、構造中にビフェニルメタン誘
導体を含み、六員環含窒素複素環がピラジンで芳香環と
縮合した化合物については知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、AI
I受容体拮抗作用を有する新規縮合ピラジン誘導体を提
供することにある。
I受容体拮抗作用を有する新規縮合ピラジン誘導体を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 は水素、低級アルキルまたは
シクロアルキルを表し、R2 は水素、ベンジル、ベンズ
ヒドリルまたはトリチルを表し、R3 およびR4 は同一
または異なって水素または低級アルキルを表し、ZはC
HまたはNを表す)で表される縮合ピラジン誘導体〔以
下、化合物(I)という。他の式番号の化合物について
も同様である〕またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
シクロアルキルを表し、R2 は水素、ベンジル、ベンズ
ヒドリルまたはトリチルを表し、R3 およびR4 は同一
または異なって水素または低級アルキルを表し、ZはC
HまたはNを表す)で表される縮合ピラジン誘導体〔以
下、化合物(I)という。他の式番号の化合物について
も同様である〕またはその薬理学的に許容される塩に関
する。
【0007】式(I)の各基の定義において、低級アル
キルは、直鎖または分岐状の炭素数1〜6の例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert- ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシル等が、また、シクロアルキルは、炭素数
3〜8の例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等を包含す
る。
キルは、直鎖または分岐状の炭素数1〜6の例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec-ブチル、tert- ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシル等が、また、シクロアルキルは、炭素数
3〜8の例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等を包含す
る。
【0008】化合物(I)の薬理学的に許容される塩
は、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、
酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩等の有
機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の
金属塩、アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム
塩、モルホリン等の付加塩があげられる。次に化合物
(I)の製造法について説明する。
は、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、
酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩等の有
機酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の
金属塩、アンモニウム塩、テトラメチルアンモニウム
塩、モルホリン等の付加塩があげられる。次に化合物
(I)の製造法について説明する。
【0009】化合物(I)は、次の反応工程に従い得る
ことができる。
ことができる。
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R2aは水素以外のR2 の定義と同
じであり、Hal はハロゲンを表し、R 1 、R2 、R3 、
R4 およびZは前記と同義である)
じであり、Hal はハロゲンを表し、R 1 、R2 、R3 、
R4 およびZは前記と同義である)
【0012】Hal の定義におけるハロゲンは、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子を表す。化合物(I)においてR2
が水素以外の基である化合物(Ia)は、公知の方法
〔Heterocyclic compounds,"condensed pyrazines" G.
W.H.Cheeseman, R.F.Cookson 編集 p78(197
9)〕あるいはそれに準じて得ることが出来る化合物
(II)を、あらかじめ、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等の金属水素化物またはナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等の金
属低級アルコキシドの存在下、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、メタノール、エタノール等の
低級アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の溶媒中、0℃ないし溶媒の沸点で処理す
ることにより金属塩を調製し、所望により溶媒を適当な
上記記載の他の溶媒と交換して、公知の方法(例えば、
特開平3ー95181号公報、特開平3ー148279
号公報)あるいはそれに準じて得ることが出来る化合物
(III)とを室温ないし用いた溶媒の沸点で反応させ
ることにより得ることが出来る。
素、ヨウ素の各原子を表す。化合物(I)においてR2
が水素以外の基である化合物(Ia)は、公知の方法
〔Heterocyclic compounds,"condensed pyrazines" G.
W.H.Cheeseman, R.F.Cookson 編集 p78(197
9)〕あるいはそれに準じて得ることが出来る化合物
(II)を、あらかじめ、水素化ナトリウム、水素化カ
リウム等の金属水素化物またはナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウム第三ブトキシド等の金
属低級アルコキシドの存在下、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、メタノール、エタノール等の
低級アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の溶媒中、0℃ないし溶媒の沸点で処理す
ることにより金属塩を調製し、所望により溶媒を適当な
上記記載の他の溶媒と交換して、公知の方法(例えば、
特開平3ー95181号公報、特開平3ー148279
号公報)あるいはそれに準じて得ることが出来る化合物
(III)とを室温ないし用いた溶媒の沸点で反応させ
ることにより得ることが出来る。
【0013】また、化合物(I)においてR2 が水素で
ある化合物(Ib)は、化合物(Ia)をイミノ保護基
を脱離しうる通常の方法、例えば、加水分解、還元など
の脱離反応に付すことにより得ることが出来る。
ある化合物(Ib)は、化合物(Ia)をイミノ保護基
を脱離しうる通常の方法、例えば、加水分解、還元など
の脱離反応に付すことにより得ることが出来る。
【0014】加水分解の場合、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基、
塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、プロピオン酸等有機酸の
存在下、前記したと同様の有機溶媒、水またはこれらの
混合物中で室温ないし溶媒の沸点で行われる。また、還
元反応は、通常、常圧でラネーニッケル、パラジウム炭
素、酸化白金等を触媒とした接触還元法により、前記し
たと同様の有機溶媒、水またはこれらの混合物中で室温
ないし溶媒の沸点で行われる。
化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基、
塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、プロピオン酸等有機酸の
存在下、前記したと同様の有機溶媒、水またはこれらの
混合物中で室温ないし溶媒の沸点で行われる。また、還
元反応は、通常、常圧でラネーニッケル、パラジウム炭
素、酸化白金等を触媒とした接触還元法により、前記し
たと同様の有機溶媒、水またはこれらの混合物中で室温
ないし溶媒の沸点で行われる。
【0015】上述した製法における中間体および目的化
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離精製することができる。また、
中間体においては特に精製することなく次の反応に供す
ることも可能である。化合物(I)の塩を取得したいと
き、化合物(I)が塩の形で得られるときはそのまま精
製すればよく、また、遊離の形で得られるときは化合物
(I)を適当な溶媒中、酸または塩基を加えて単離、精
製すればよい。
合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば濾
過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグ
ラフィー等に付して単離精製することができる。また、
中間体においては特に精製することなく次の反応に供す
ることも可能である。化合物(I)の塩を取得したいと
き、化合物(I)が塩の形で得られるときはそのまま精
製すればよく、また、遊離の形で得られるときは化合物
(I)を適当な溶媒中、酸または塩基を加えて単離、精
製すればよい。
【0016】また、化合物(I)およびその薬理学的に
許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で
存在することもあるが、これらの付加物も本発明に包含
される。本発明により得られる化合物(I)の代表例を
第1表に示す。
許容される塩は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で
存在することもあるが、これらの付加物も本発明に包含
される。本発明により得られる化合物(I)の代表例を
第1表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】次に、代表的な化合物(I)の薬理作用に
ついて実験例により具体的に説明する。
ついて実験例により具体的に説明する。
【0020】実験例1 ウシ副腎皮質を用いた受容体拮
抗試験 ウシ副腎皮質の組織を細断した後、0.25M蔗糖液
[NaHCO3 ,エチレンジアミン四酢酸(EDT
A),ロイペプシン、ペプスタチンA、フェニルメタン
スルホニルフルオリド含有]に懸濁し、ホモジナイズし
た。ホモジネ−トを3,000rpmで10分遠心し、
上清を9,000rpmで遠心した。更に上清を30,
000rpmで60分遠心した後、沈澱をNaHCO3
−EDTA液で懸濁し30,000rpmで60分遠心
した。得られた沈澱をリン酸緩衝液に懸濁し、これをA
II受容体源として拮抗試験に用いた。
抗試験 ウシ副腎皮質の組織を細断した後、0.25M蔗糖液
[NaHCO3 ,エチレンジアミン四酢酸(EDT
A),ロイペプシン、ペプスタチンA、フェニルメタン
スルホニルフルオリド含有]に懸濁し、ホモジナイズし
た。ホモジネ−トを3,000rpmで10分遠心し、
上清を9,000rpmで遠心した。更に上清を30,
000rpmで60分遠心した後、沈澱をNaHCO3
−EDTA液で懸濁し30,000rpmで60分遠心
した。得られた沈澱をリン酸緩衝液に懸濁し、これをA
II受容体源として拮抗試験に用いた。
【0021】試験化合物または溶媒に、上記調製したA
II受容体液250μl、Tris50mM緩衝液[ウ
シ血清アルブミン(BSA)0.2%含有]250μ
l、12 5 I−AII(2.5×10-10 M)20μlを
加え、混合物を室温で2時間放置した。次いで混合物を
ガラス繊維フィルタ−(GF/Bワットマン社)で濾過
し、フィルタ−をテストチュ−ブに入れてγ−カウンタ
−を用いて放射能を計測した。125 I−AIIの全特異
的結合の50%阻害を示す試験化合物の阻害濃度(IC
50)を算出し、その結果を第2表に示した。
II受容体液250μl、Tris50mM緩衝液[ウ
シ血清アルブミン(BSA)0.2%含有]250μ
l、12 5 I−AII(2.5×10-10 M)20μlを
加え、混合物を室温で2時間放置した。次いで混合物を
ガラス繊維フィルタ−(GF/Bワットマン社)で濾過
し、フィルタ−をテストチュ−ブに入れてγ−カウンタ
−を用いて放射能を計測した。125 I−AIIの全特異
的結合の50%阻害を示す試験化合物の阻害濃度(IC
50)を算出し、その結果を第2表に示した。
【0022】
【表3】
【0023】実験例2 AIIに対する昇圧応答の抑制
試験 雄性 Wistar ラットをペントバルビタールで麻酔した
後、右大腿動脈より腹部大動脈内に血圧測定用カニュー
レを、右大腿静脈内にAII注入用カニューレをを挿入
した。カニューレは皮下を通して背面に出し固定し、血
圧を動脈カニューレから圧変換器を用いてポリグラフ上
に記録した。
試験 雄性 Wistar ラットをペントバルビタールで麻酔した
後、右大腿動脈より腹部大動脈内に血圧測定用カニュー
レを、右大腿静脈内にAII注入用カニューレをを挿入
した。カニューレは皮下を通して背面に出し固定し、血
圧を動脈カニューレから圧変換器を用いてポリグラフ上
に記録した。
【0024】手術の翌日、該ラットをケージに入れ、A
II0.3μg/kgの静脈内注射に応じる平均動脈血
圧の変化を、試験化合物を経口投与する前の昇圧に対す
る抑制率として示した。本試験によれば、化合物2は1
mg/kgの経口投与によって、投与後1時間で72%
の抑制率を示した。
II0.3μg/kgの静脈内注射に応じる平均動脈血
圧の変化を、試験化合物を経口投与する前の昇圧に対す
る抑制率として示した。本試験によれば、化合物2は1
mg/kgの経口投与によって、投与後1時間で72%
の抑制率を示した。
【0025】化合物(I)もしくはその薬理学的に許容
される塩は、例えば、錠剤、カプセル剤、注射剤、点滴
剤、坐剤等の通常適用される剤形に調製して、経口的に
あるいは筋肉内注射、静脈内注射、動脈内注射、点滴も
しくは直腸内投与のような非経口的投与で投与すること
ができる。それらの経口的または非経口的に投与する剤
形の製剤化には通常知られた方法が適用され、例えば、
各種の賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、懸濁化剤、等
張化剤、乳化剤等を含有していてもよい。
される塩は、例えば、錠剤、カプセル剤、注射剤、点滴
剤、坐剤等の通常適用される剤形に調製して、経口的に
あるいは筋肉内注射、静脈内注射、動脈内注射、点滴も
しくは直腸内投与のような非経口的投与で投与すること
ができる。それらの経口的または非経口的に投与する剤
形の製剤化には通常知られた方法が適用され、例えば、
各種の賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、懸濁化剤、等
張化剤、乳化剤等を含有していてもよい。
【0026】使用する製剤用担体としては、例えば、
水、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、白糖、マ
ンニット、ラクトース、でん粉、セルロース、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、アルギン酸、タルク、クエン酸ナト
リウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ステ
アリン酸マグネシウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン酸エステル等があげら
れる。
水、注射用蒸留水、生理食塩水、グルコース、白糖、マ
ンニット、ラクトース、でん粉、セルロース、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、アルギン酸、タルク、クエン酸ナト
リウム、炭酸カルシウム、リン酸水素カルシウム、ステ
アリン酸マグネシウム、尿素、シリコーン樹脂、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン酸エステル等があげら
れる。
【0027】投与量は、投与形態、患者の年齢、体重、
症状等により異なるが、例えば、通常経口で0.05―
5g/60kg/日が適当であり、点滴の場合は、0.
01―5mg/kg/分で1日当り経口投与量の限度を
越えない範囲とするのが好ましい。以下に、実施例と参
考例をもって本発明の態様を説明する。
症状等により異なるが、例えば、通常経口で0.05―
5g/60kg/日が適当であり、点滴の場合は、0.
01―5mg/kg/分で1日当り経口投与量の限度を
越えない範囲とするのが好ましい。以下に、実施例と参
考例をもって本発明の態様を説明する。
【0028】
実施例1 2−エチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリ
ド[2,3−b]ピラジン(化合物1) 参考例1で得られる化合物aの406mgをジメチルホ
ルムアミド10mlに溶解し、水素化ナトリウム88m
gを加え、氷冷下10分間攪拌した。次いで、5−
(4’−ブロモメチルビフェニル−2−イル)−1−ト
リチル−1H−テトラゾール(特開平3−95181号
公報等に記載)1.11gのジメチルホルムアミド溶液
を加え室温で10時間攪拌した。これに塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、得られた結晶を濾取した。この粗結晶
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル 1:1)で精製し、化合物1を白色結晶
として928mg(収率68%)得た。
−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリ
ド[2,3−b]ピラジン(化合物1) 参考例1で得られる化合物aの406mgをジメチルホ
ルムアミド10mlに溶解し、水素化ナトリウム88m
gを加え、氷冷下10分間攪拌した。次いで、5−
(4’−ブロモメチルビフェニル−2−イル)−1−ト
リチル−1H−テトラゾール(特開平3−95181号
公報等に記載)1.11gのジメチルホルムアミド溶液
を加え室温で10時間攪拌した。これに塩化アンモニウ
ム水溶液を加え、得られた結晶を濾取した。この粗結晶
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
−酢酸エチル 1:1)で精製し、化合物1を白色結晶
として928mg(収率68%)得た。
【0029】融点:141-143 ℃ IR(KBr)cm -1:1612,1447,791,728 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.87(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.37(2
H,s) 2.68(2H,q,J=7.5Hz) 2.63(3H,s) 2.57(3H,s) 1.23
(3H,t,J=7.5Hz)
H,s) 2.68(2H,q,J=7.5Hz) 2.63(3H,s) 2.57(3H,s) 1.23
(3H,t,J=7.5Hz)
【0030】実施例2 2−エチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物2) 実施例1で得られる化合物1の920mgをジオキサン
10mlに溶解し、1N−塩酸2mlを加え、50℃で
3時間加熱した。溶媒を留去し、残渣に水を加え、水酸
化ナトリウム水溶液で中和した。析出した結晶を濾取し
乾燥した後エーテルとエタノールの混合溶媒で再結晶
し、化合物2を白色結晶として378mg(収率60
%)得た。
−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物2) 実施例1で得られる化合物1の920mgをジオキサン
10mlに溶解し、1N−塩酸2mlを加え、50℃で
3時間加熱した。溶媒を留去し、残渣に水を加え、水酸
化ナトリウム水溶液で中和した。析出した結晶を濾取し
乾燥した後エーテルとエタノールの混合溶媒で再結晶
し、化合物2を白色結晶として378mg(収率60
%)得た。
【0031】融点:150-152 ℃ IR(KBr)cm -1:1645,1426,770 NMR(DMSO-d6)δ(ppm):7.64-7.48(4H,m) 7.03(4H,s) 6.9
2(1H,s) 5.43(2H,s)2.73(2H,q,J=7.5Hz) 2.49(6H,s) 1.
19(3H,t,J=7.5Hz)
2(1H,s) 5.43(2H,s)2.73(2H,q,J=7.5Hz) 2.49(6H,s) 1.
19(3H,t,J=7.5Hz)
【0032】実施例3 3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3−オキソ−2
−プロピル−4−[2’−(1−トリチル−1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピ
リド[2,3−b]ピラジン(化合物3) 参考例2で得られる化合物bの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物3を白色結晶として226mg
(収率69%)得た。
−プロピル−4−[2’−(1−トリチル−1H−テト
ラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピ
リド[2,3−b]ピラジン(化合物3) 参考例2で得られる化合物bの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物3を白色結晶として226mg
(収率69%)得た。
【0033】融点:150-152 ℃ IR(KBr)cm -1:1618,1461,750,702 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.90(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.38(2
H,s) 2.70(2H,t,J=7.5Hz) 2.63(3H,s) 2.55(3H,s) 1.70
(2H,m) 0.90(3H,t,J=7.5Hz)
H,s) 2.70(2H,t,J=7.5Hz) 2.63(3H,s) 2.55(3H,s) 1.70
(2H,m) 0.90(3H,t,J=7.5Hz)
【0034】実施例4 3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3−オキソ−2
−プロピル−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物4) 実施例3で得られる化合物3の145mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物4を白色結晶として81mg
(収率90%)得た。
−プロピル−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物4) 実施例3で得られる化合物3の145mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物4を白色結晶として81mg
(収率90%)得た。
【0035】融点:133-134 ℃ IR(KBr)cm -1:1655,1432,775 NMR(CD3OD)δ(ppm):7.65-7.5(4H,m) 7.08(4H,s) 7.04(1
H,s) 5.56(2H,s) 2.81(2H,t,J=7.5Hz) 2.60(3H,s) 2.57
(3H,s) 1.66(2H,m) 0.94(3H,t,J=7.5Hz)
H,s) 5.56(2H,s) 2.81(2H,t,J=7.5Hz) 2.60(3H,s) 2.57
(3H,s) 1.66(2H,m) 0.94(3H,t,J=7.5Hz)
【0036】実施例5 2−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメ
チル−3−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物5) 参考例3で得られる化合物cの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物5を白色結晶として163mg
(収率46%)得た。
チル−3−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H
−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メ
チルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物5) 参考例3で得られる化合物cの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物5を白色結晶として163mg
(収率46%)得た。
【0037】融点:148-151 ℃ IR(KBr)cm -1:1625,1460,765,711 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.86(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.46(2
H,s) 2.56(3H,s) 2.53(3H,s) 1.68(1H,m) 1.1-0.83(4H,
m)
H,s) 2.56(3H,s) 2.53(3H,s) 1.68(1H,m) 1.1-0.83(4H,
m)
【0038】実施例6 2−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメ
チル−3−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド
[2,3−b]ピラジン(化合物6) 実施例5で得られる化合物5の133mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物6を白色結晶として38mg
(収率42%)得た。
チル−3−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド
[2,3−b]ピラジン(化合物6) 実施例5で得られる化合物5の133mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物6を白色結晶として38mg
(収率42%)得た。
【0039】融点:128-130 ℃ IR(KBr)cm -1:1650,1488,774 NMR(CD3OD)δ(ppm):7.65-7.50(4H,m) 7.11(4H,m) 6.98
(1H,m) 5.64(2H,s) 2.56(3H,s) 2.55(3H,s) 2.05(1H,m)
1.05(4H,m)
(1H,m) 5.64(2H,s) 2.56(3H,s) 2.55(3H,s) 2.05(1H,m)
1.05(4H,m)
【0040】実施例7 3,4−ジヒドロ−2−イソプロピル−6,8−ジメチ
ル−3−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物7) 参考例4で得られる化合物dの122mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物7を白色結晶として242mg
(収率62%)得た。
ル−3−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−
テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチ
ルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物7) 参考例4で得られる化合物dの122mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物7を白色結晶として242mg
(収率62%)得た。
【0041】融点:137-138 ℃ IR(KBr)cm -1:1642,1476,768,714 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.76(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.37(2
H,s) 2.77(1H,m) 2.63(3H,s) 2.53(3H,s) 1.25(6H,d,J=
6Hz)
H,s) 2.77(1H,m) 2.63(3H,s) 2.53(3H,s) 1.25(6H,d,J=
6Hz)
【0042】実施例8 3,4−ジヒドロ−2−イソプロピル−6,8−ジメチ
ル−3−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,
3−b]ピラジン(化合物8) 実施例7で得られる化合物7の203mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物8を白色結晶として44mg
(収率33%)得た。
ル−3−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−
5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,
3−b]ピラジン(化合物8) 実施例7で得られる化合物7の203mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物8を白色結晶として44mg
(収率33%)得た。
【0043】融点:144-145 ℃ IR(KBr)cm -1:1663,1418,775 NMR(CD3OD)δ(ppm):7.65-7.51(4H,m) 7.11(5H,m) 5.63
(2H,s) 2.63(1H,m) 2.63(3H,s) 2.60(3H,s) 1.29(6H,d,
J=6Hz)
(2H,s) 2.63(1H,m) 2.63(3H,s) 2.60(3H,s) 1.29(6H,d,
J=6Hz)
【0044】実施例9 2−ブチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリ
ド[2,3−b]ピラジン(化合物9) 参考例5で得られる化合物eの240mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物9を白色結晶として400mg
(収率54%)得た。
−オキソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリ
ド[2,3−b]ピラジン(化合物9) 参考例5で得られる化合物eの240mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物9を白色結晶として400mg
(収率54%)得た。
【0045】融点:144-146 ℃ IR(KBr)cm -1:1637,1477,766,714 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.86(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.33(2
H,s) 2.65(2H,t,J=7.5Hz) 2.65(3H,s) 2.56(3H,s) 1.7-
1.2(4H,m) 0.83(3H,t,J=7.5Hz)
H,s) 2.65(2H,t,J=7.5Hz) 2.65(3H,s) 2.56(3H,s) 1.7-
1.2(4H,m) 0.83(3H,t,J=7.5Hz)
【0046】実施例10 2−ブチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物10) 実施例9で得られる化合物9の350mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物10を白色結晶として154m
g(収率66%)得た。
−オキソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−
b]ピラジン(化合物10) 実施例9で得られる化合物9の350mgを用い、実施
例2の方法に準じ化合物10を白色結晶として154m
g(収率66%)得た。
【0047】融点:160-162 ℃ IR(KBr)cm -1:1651,1415,770 NMR(CD3OD)δ(ppm):7.65-7.52(4H,m) 7.11(5H,m) 5.66
(2H,s) 2.92(2H,t,J=7.5Hz) 2.62(3H,s) 2.61(3H,s) 1.
67(2H,m) 1.38(2H,m) 0.90(3H,t,J=7.5Hz)
(2H,s) 2.92(2H,t,J=7.5Hz) 2.62(3H,s) 2.61(3H,s) 1.
67(2H,m) 1.38(2H,m) 0.90(3H,t,J=7.5Hz)
【0048】実施例11 3,4−ジヒドロ−2,6,8−トリメチル−3−オキ
ソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド
[2,3−b]ピラジン(化合物11) 参考例6で得られる化合物fの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物11を白色結晶として160m
g(収率45%)得た。
ソ−4−[2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール
−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルピリド
[2,3−b]ピラジン(化合物11) 参考例6で得られる化合物fの100mgを用い、実施
例1の方法に準じ化合物11を白色結晶として160m
g(収率45%)得た。
【0049】融点:113-116 ℃ IR(KBr)cm -1:1599,1415,740,691 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.93(1H,m) 7.5-6.8(23H,m) 5.47(2
H,s) 2.71(3H,s) 2.69(3H,s) 2.58(3H,s)
H,s) 2.71(3H,s) 2.69(3H,s) 2.58(3H,s)
【0050】実施例12 3,4−ジヒドロ−2,6,8−トリメチル−3−オキ
ソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−b]ピラ
ジン(化合物12) 実施例11で得られる化合物11の157mgを用い、
実施例2の方法に準じ化合物12を白色結晶として72
mg(収率71%)得た。
ソ−4−[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチルピリド[2,3−b]ピラ
ジン(化合物12) 実施例11で得られる化合物11の157mgを用い、
実施例2の方法に準じ化合物12を白色結晶として72
mg(収率71%)得た。
【0051】融点:274-275 ℃ IR(KBr)cm -1:1597,1415,773 NMR(DMSO-d6)δ(ppm):7.68-7.46(7H,m) 7.15-7.12(2H,
m) 5.56(2H,s) 2.61(6H,s) 2.50(3H,s)
m) 5.56(2H,s) 2.61(6H,s) 2.50(3H,s)
【0052】実施例13 2−エチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−
[2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルキノキサリン(化合
物13) 3−エチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソキノキサリ
ン[Chem. Absts., 68,49499n (1968)に記載]87mg
を用い、実施例1の方法に準じ化合物13を白色結晶と
して160mg(収率49%)得た。
[2’−(1−トリチル−1H−テトラゾール−5−イ
ル)ビフェニル−4−イル]メチルキノキサリン(化合
物13) 3−エチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソキノキサリ
ン[Chem. Absts., 68,49499n (1968)に記載]87mg
を用い、実施例1の方法に準じ化合物13を白色結晶と
して160mg(収率49%)得た。
【0053】融点:130-131 ℃ IR(KBr)cm -1:1668,1614,755,705 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.82(2H,m) 7.5-6.75(25H,m) 5.32
(2H,s) 3.00(2H,q,J=7.5Hz) 1.38(3H,t,J=7.5Hz)
(2H,s) 3.00(2H,q,J=7.5Hz) 1.38(3H,t,J=7.5Hz)
【0054】実施例14 2−エチル−1,2−ジヒドロ−2−オキソ−1−
[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル]メチルキノキサリン(化合物14) 実施例13で得られる化合物13の160mgを用い、
実施例2の方法に準じ化合物14を白色結晶として42
mg(収率42%)得た。
[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル
−4−イル]メチルキノキサリン(化合物14) 実施例13で得られる化合物13の160mgを用い、
実施例2の方法に準じ化合物14を白色結晶として42
mg(収率42%)得た。
【0055】融点:98-100℃ IR(KBr)cm -1:1644,1604,758 NMR(DMSO-d6)δ(ppm):7.81(1H,d,J=7.5Hz) 7.64-7.31(7
H,m) 7.19(2H,d,J=7.5Hz) 7.03(2H,d,J=7.5Hz) 5.49(2
H,s) 2.91(2H,q,J=7.5Hz) 1.27(3H,t,J=7.5Hz)
H,m) 7.19(2H,d,J=7.5Hz) 7.03(2H,d,J=7.5Hz) 5.49(2
H,s) 2.91(2H,q,J=7.5Hz) 1.27(3H,t,J=7.5Hz)
【0056】参考例1 2−エチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物a) 2,3−ジアミノ−4,6−ジメチルピリジン(特開平
3−95181号公報等に記載)4.0gをエタノール
63mlに溶解し、2−オキソブタン酸4.0gを加え
て48時間加熱還流した。溶媒を留去し水を加えて析出
した結晶を濾別した後、濾液は、濃縮後シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール 5
0:1)により精製し、化合物aの白色結晶2.24g
(収率28%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.85(1H,s) 3.00(2H,q,J=7.5Hz) 2.
65(3H,s) 2.61(3H,s) 1.42(3H,t,J=7.5Hz)
−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物a) 2,3−ジアミノ−4,6−ジメチルピリジン(特開平
3−95181号公報等に記載)4.0gをエタノール
63mlに溶解し、2−オキソブタン酸4.0gを加え
て48時間加熱還流した。溶媒を留去し水を加えて析出
した結晶を濾別した後、濾液は、濃縮後シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール 5
0:1)により精製し、化合物aの白色結晶2.24g
(収率28%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.85(1H,s) 3.00(2H,q,J=7.5Hz) 2.
65(3H,s) 2.61(3H,s) 1.42(3H,t,J=7.5Hz)
【0057】参考例2 3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3−オキソ−2
−プロピルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物b) 2,3−ジアミノ−4,6−ジメチルピリジン1.37
gをエタノール20mlに溶解し、2−オキソペンタン
酸ナトリウム1.38gと塩酸0.8mlを加えて2時
間加熱還流した。溶媒を留去し水を加えてクロロホルム
で抽出、水洗した後有機層を乾燥、濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム−メタノール 50:1)により精製し、化合物b
の淡黄色結晶1.21g(収率63%)を得た。 NMR(DMSO-d6)δ(ppm):6.80(1H,s) 2.77(2H,q,J=7.5Hz)
2.45(6H,s) 1.77(2H,m)0.92(3H,t,J=7.5Hz)
−プロピルピリド[2,3−b]ピラジン(化合物b) 2,3−ジアミノ−4,6−ジメチルピリジン1.37
gをエタノール20mlに溶解し、2−オキソペンタン
酸ナトリウム1.38gと塩酸0.8mlを加えて2時
間加熱還流した。溶媒を留去し水を加えてクロロホルム
で抽出、水洗した後有機層を乾燥、濃縮した。得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム−メタノール 50:1)により精製し、化合物b
の淡黄色結晶1.21g(収率63%)を得た。 NMR(DMSO-d6)δ(ppm):6.80(1H,s) 2.77(2H,q,J=7.5Hz)
2.45(6H,s) 1.77(2H,m)0.92(3H,t,J=7.5Hz)
【0058】参考例3 2−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメ
チル−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合
物c) シクロプロピルグリオキシル酸カリウム[Coll. Czech.
Chem. Commun., 40,1038 (1975)に記載]1.27gを
用い、参考例2の方法に準じて化合物cの淡黄色結晶5
00mg(収率31%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.78(1H,s) 2.63(3H,s) 2.55(3H,s)
2.15(1H,m) 1.13(4H,m)
チル−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合
物c) シクロプロピルグリオキシル酸カリウム[Coll. Czech.
Chem. Commun., 40,1038 (1975)に記載]1.27gを
用い、参考例2の方法に準じて化合物cの淡黄色結晶5
00mg(収率31%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.78(1H,s) 2.63(3H,s) 2.55(3H,s)
2.15(1H,m) 1.13(4H,m)
【0059】参考例4 3,4−ジヒドロ−2−イソプロピル−6,8−ジメチ
ル−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物
d) 3−メチル−2−オキソブタン酸ナトリウム454mg
を用い、参考例2の方法に準じて化合物dの淡黄色結晶
386mg(収率54%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.85(1H,s) 3.25(1H,m) 2.65(6H,s)
1.43(6H,d,J=6Hz)
ル−3−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物
d) 3−メチル−2−オキソブタン酸ナトリウム454mg
を用い、参考例2の方法に準じて化合物dの淡黄色結晶
386mg(収率54%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.85(1H,s) 3.25(1H,m) 2.65(6H,s)
1.43(6H,d,J=6Hz)
【0060】参考例5 2−ブチル−3,4−ジヒドロ−6,8−ジメチル−3
−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物e) 2−オキソヘキサン酸ナトリウム500mgを用い、参
考例2の方法に準じて化合物eの淡黄色結晶243mg
(収率32%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.95(1H,s) 3.00(2H,bt) 2.66(3H,
s) 2.65(3H,s) 2.0-1.3(4H,m) 0.97(3H,bt)
−オキソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物e) 2−オキソヘキサン酸ナトリウム500mgを用い、参
考例2の方法に準じて化合物eの淡黄色結晶243mg
(収率32%)を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):6.95(1H,s) 3.00(2H,bt) 2.66(3H,
s) 2.65(3H,s) 2.0-1.3(4H,m) 0.97(3H,bt)
【0061】参考例6 3,4−ジヒドロ−2,6,8−トリメチル−3−オキ
ソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物f) ピルビン酸メチル400mgを用い、参考例2の方法に
準じて化合物fの淡黄色結晶134mg(収率18%)
を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.22(1H,s) 2.47(3H,s) 2.44(3H,s)
2.42(3H,s)
ソピリド[2,3−b]ピラジン(化合物f) ピルビン酸メチル400mgを用い、参考例2の方法に
準じて化合物fの淡黄色結晶134mg(収率18%)
を得た。 NMR(CDCl3)δ(ppm):7.22(1H,s) 2.47(3H,s) 2.44(3H,s)
2.42(3H,s)
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、式(I)で表される縮
合ピラジン誘導体およびその薬理学的に許容される塩
は、AII受容体拮抗作用を示し、AIIにより誘発さ
れ、または悪化した高血圧症、うっ血性心不全、腎不全
および緑内障の治療に有用である。
合ピラジン誘導体およびその薬理学的に許容される塩
は、AII受容体拮抗作用を示し、AIIにより誘発さ
れ、または悪化した高血圧症、うっ血性心不全、腎不全
および緑内障の治療に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 471/04 120 8415−4C (72)発明者 山田 耕二 静岡県裾野市佐野1309−3
Claims (1)
- 【請求項1】 式 【化1】 (式中、R1 は水素、低級アルキルまたはシクロアルキ
ルを表し、R2 は水素、ベンジル、ベンズヒドリルまた
はトリチルを表し、R3 およびR4 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、ZはCHまたはNを
表す)で表される縮合ピラジン誘導体またはその薬理学
的に許容される塩。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326178A JPH05155884A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 縮合ピラジン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3326178A JPH05155884A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 縮合ピラジン誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05155884A true JPH05155884A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18184915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3326178A Withdrawn JPH05155884A (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 縮合ピラジン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05155884A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6071913A (en) * | 1997-03-28 | 2000-06-06 | Development Center For Biotechnology | Angiotensin II receptor antagonistic 1,2,4-triazin-5-one derivatives |
WO2009109341A1 (en) | 2008-03-05 | 2009-09-11 | Merck Patent Gmbh | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP3326178A patent/JPH05155884A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6071913A (en) * | 1997-03-28 | 2000-06-06 | Development Center For Biotechnology | Angiotensin II receptor antagonistic 1,2,4-triazin-5-one derivatives |
WO2009109341A1 (en) | 2008-03-05 | 2009-09-11 | Merck Patent Gmbh | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
JP2011514896A (ja) * | 2008-03-05 | 2011-05-12 | メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | ピリドピラジノン誘導体インスリン分泌刺激剤、それらを得る方法および糖尿病を治療するためのそれらの使用 |
US8178556B2 (en) | 2008-03-05 | 2012-05-15 | Merck Patent Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
US8609689B2 (en) | 2008-03-05 | 2013-12-17 | Merck Patent Gmbh | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
US8642617B2 (en) | 2008-03-05 | 2014-02-04 | Merck Patent Gmbh | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
AU2009221213B2 (en) * | 2008-03-05 | 2014-02-27 | Merck Patent Gmbh | Pyridopyrazinones derivatives insulin secretion stimulators, methods for obtaining them and use thereof for the treatment of diabetes |
EA020372B1 (ru) * | 2008-03-05 | 2014-10-30 | Мерк Патент Гмбх | Стимуляторы секреции инсулина - производные пиридопиразинонов, способы их получения и их применение для лечения диабета |
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