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JPH0513460A - 電界効果型トランジスタ - Google Patents

電界効果型トランジスタ

Info

Publication number
JPH0513460A
JPH0513460A JP3161389A JP16138991A JPH0513460A JP H0513460 A JPH0513460 A JP H0513460A JP 3161389 A JP3161389 A JP 3161389A JP 16138991 A JP16138991 A JP 16138991A JP H0513460 A JPH0513460 A JP H0513460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimensional
quasi
semiconductor
electron
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3161389A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Usagawa
利幸 宇佐川
Akiyoshi Sawada
明美 佐和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3161389A priority Critical patent/JPH0513460A/ja
Publication of JPH0513460A publication Critical patent/JPH0513460A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】化合物半導体を用いた擬一次元的な電子系を多
重に形成することにより高周波での低ノイズ特性を大幅
に改善した素子構造を提供する。 【構成】図1(a)に示すように、多重に並べた三角柱
構造の側面に形成された擬一次元的電子系をFETの能
動層にすることにより、図3(a)、(b)に示すよう
に電子の経過通路のゆらぎを一次元的にすることで高周
波でのノイズを大幅に低減する。 【効果】ドレイン電流10mAのとき12GHzでのノイズ
指数NFを0.13dBまで低減できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重の一次元量子細線を
用いた電界効果型トランジスタに係り、特に大電流が取
れ、高周波でのノイズが極端に低い電界効果型トランジ
スタに関する。
【0002】
【従来の技術】昭和62年7月より、DBS(Direct
Broading Satellite Service:衛星放送直接受信サー
ビス)による24時間テレビ放送が開始され、DBS受
信システムの高性能化への要求が強まっている。また、
受信フロントエンドでのHEMT(High Electron Mob
ility Transistor)の採用により、急激にその需要が増
加している。
【0003】実際、AlGaAs/GaAs系HEMT
で0.9dB、AlGaAs/InGaAs Pseudomorphi
cHEMTで0.5dBのNF(ノイズ指数)が、12GHz帯で
達成されている。これらについては例えば、文献1:第
3回アジア パシフィックマイクロウエーブ カンファ
レンス プロシーディングズ(Asia-Pasific Microwave
Conference Proceedings),Tokyo 1990,p951-p954
あるいは文献2:第21回固体素子カンファレンス,To
kyo,1989,pp285-288を参照されたい。
【0004】ところで、アンテナの小型化、個人機器の
無線通信などには、さらに低消費電力で、ノイズ指数の
優れたFET(電界効果型トランジスタ)が必要とされ
ているが、結晶構造、ゲート構造の最適化などでの改善
は既に技術が飽和状態にあり、現在以上にNFを画期的
に低減することは困難になってきている。
【0005】一方、一次元電子系をFETの能動層に用
いるという準一次元FETのアイデアがだされ、そのデ
バイス特性が検討されている[文献3:アイイーイーイ
ーアイディーイーエム(IEEE IEDM)1989,89-125参
照]。
【0006】この準一次元FETの素子平面図と断面図
を図2(a)、(b)に示す。通常のHEMT構造をM
BE(分子線エピタキシー)などの技術で形成し、幅約
0.15μm程度の細線領域30を残してメサエッチ除去し(31
部分)、準一次元の細線を並べ、0.3μmレベルのゲート
長Lgを実現する。ゲート電極20とソース、ドレイン電
極21、22を各々形成する。
【0007】n+AlGaAs13、i-AlGaAs(ア
ンドープ層)12とアンドープi-GaAs層の界面に二
次元電子ガス(2DEG)15が形成され、線幅w0=0.1
5μmの準一次元領域(非常に細い線状領域)30が、メサ
エッチで除去されたデッドスペース幅(=w1)を隔てて
多重に形成されている。
【0008】いま、準一次元領域が全部でN本、上記デ
ッドスペース領域もN本であったとすると、平面図にお
いてFETのウエーハ上での幅w(この値が例えば3吋
ウエーハ上で何個のFETが取れるかを左右する)は、
【0009】
【数1】 w=N(w0+w1) ……(数1) と表される。
【0010】また、準一次元領域は、ショットキーゲー
ト電極20により、メサ段面両側から空乏層を伸ばしてい
るので、実効的な準一次元領域幅w0effは、
【0011】
【数2】 w0eff=ηw0 ……(数2) と表される。
【0012】通常この空乏層による補正因子ηは、0.7
程度である。従って、FETの電荷を運びうる実効的F
ET幅weffは、N個の準一次元領域が存在するので、
【0013】
【数3】 weff=Nηw0 ……(数3) で表される。
【0014】GaAsウエーハ面内で、FETの占める
占有領域wと実効的にトランジスタとして働く有効領域
effとの比αは次式で与えられる。
【0015】
【数4】
【0016】上記の値αは、GaAsウエーハがどの程
度有効に使われているかを表すパラメータである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の準一次元FETを試作してみると、簡単な理
論から予測される一次元効果[文献4:ジャパニーズ
ジャーナル オブ アプライド フィジクス(Jap. J.
Appl.Phis)19,1980,ppL735-L738]すなわち低電界領
域での移動度の増大は、4Kの極低温においてさえ、見
出されなかった。また、12GHzで、ソース・ドレイン
電流Ids=10mAの時のNFも1.5dBと、通常のHEM
T構造に比べても悪い値しか得られなかった。
【0018】さらに、通常、ディープ(Deep)リセス構
造のHEMT、例えば文献5:特開昭62-200711に示され
た構造または前記文献1に開示される素子断面構造で
は、トランジスタ幅wとして200μmで、Ids=10mAの時
のNFも0.8〜1.0dBを実現できるのに、図2に示す準
一次元FETでは、Idsを10mA流すためにはトランジス
タ幅wとして600μmを必要とした。
【0019】このように所要トランジスタ幅wが3倍も
大きくなる理由は、準一次元FETでは、(1)電流の
流れないデッドスペース31が存在(幅〜0.2μm)する、
(2)準一次元電子系のリソグラフィーによる幅w
0(〜0.15μm)よりもメサ段差に集まる両サイドのゲー
ト電極金属20による空乏層のため、実際に有効な幅は上
記w0の約70%程度と見積もられる、などによるものと
考えられる。
【0020】また、準一次元構成にしても、移動度がむ
しろ劣化した理由は、準一次元系のメサ構造を形成する
ときに、実際にはまっすぐな直線を形成することが難し
く、凹凸があるものしか形成できないことにある。さら
には、ドレイン側で高電界のために準一次元系が三次元
的に拡がってしまうことにも依存する。
【0021】しかし、きれいな準一次元系が形成でき、
かつトランジスタ幅wが通常のHEMT構造より小さく
てしかもNFが小さいデバイス構造が実現されれば、高
周波用の低雑音FETとして大きな期待ができる。
【0022】このように準一次元電子系をFETに用い
るとき、ウエーハ上のトランジスタ幅は通常のDeepリセ
スHEMT構造に比べ、3倍を要している。すなわち数
4のα=1/3を意味している。実際の素子では、η=0.
7、w0=0.15μm、w1=0.2μmなので、α=0.3であ
り、測定上の誤差を考えれば、理論値のα=1/3と非常
に良く一致している。
【0023】しかしながら、数4からわかるように、準
一次元領域を単純に並べただけでは、αを1に近付ける
ことは難しく、一つのGaAsウエーハから通常のHE
MT構造で1万個のFETが取れるとき、準一次元FE
Tでは4000個程度しか取れず、コストの大幅な上昇を招
く、FETの大きさが数倍程度になるといった問題を抱
えていた。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、トランジスタ
幅wを通常のFETより大幅に小さくでき、準一次元電
子系の特徴をうまく引き出すことができるFET構造と
して図1(a)、(b)に示す構造の電界効果型トラン
ジスタとした。すなわち、本発明の電界効果型トランジ
スタは、三角柱状に形成された半導体Iと、この半導体
Iを多重に並べた構造において、該半導体I上に、不純
物を実質的に含有しない半導体IIが形成され、さらに、
該半導体IIより電子親和力が小さい半導体IIIが半導体I
Iに対してヘテロ接合に形成され、該半導体III内には少
なくとも不純物をドープされた半導体層を有し、上記三
角柱状に配されたヘテロ接合面に準一次元領域が形成さ
れてなることを特徴とし、該準一次元担体を制御する電
極と、該準一次元電子系にオーミック接続する電極を少
なくとも2個以上形成されてなることを特徴とする。
【0025】
【作用】発明者等は、HEMTとMESFETのノイズ
特性の違いを解析した結果、従来の仮説とは異なる以下
に説明する一般理論を見出した。まず、電界効果型トラ
ンジスタにおいて生ずる雑音は、電子がソースからドレ
インに流れる古典的電子流線(単純な流体とみなしたと
きの電子の流れを示す流線:流体力学のアナロジーから
容易に定義できる)からの熱運動によるゆらぎや乱れに
よる。ここではこれを真性ノイズと呼ぶ。これにたい
し、結晶中の欠陥、ソース・ゲート間の表面準位等に由
来するGaAs材料固有の原因により電子の流れが乱さ
れて発生するノイズは、GaAsMESFET、GaA
sHEMTに共通のノイズ要因であり、いわば寄生ノイ
ズと呼ぶことができる。
【0026】HEMTとGaAsMESFETのノイズ
の差は、MESFETの場合、この古典的電子流線から
三次元的に揺らぐのにたいして、HEMTの場合本質的
に二次元的にしかゆらぐことができないことに起因して
いる。
【0027】MESFETは電子の能動層(チャネル)
が三次元的(バルク的)であり、従って、電子は電子流
線の周りに三次元的にゆらぐことができる。すなわち、
古典的電子流線からのゆらぎを三次元的にする。一方、
HEMTにおいては、AlGaAs/GaAs界面に二
次元的に電子が閉じ込められているため、電子の運動方
向も主として限定されている。このため、古典的電子流
線も、二次元的になり、上記ヘテロ界面に対して垂直方
向のゆらぎが抑制され、古典的電子流線からのゆらぎは
ヘテロ界面の面内で二次元のみになってしまう。
【0028】真性ノイズはゆらぎの自由度に対する対数
量で与えられるので、三次元方向のノイズを1とする
と、二次元方向のノイズは2/3となる。これは、三次元
ゆらぎの自由度が10の3/3乗に比例し、二次元ゆらぎの
自由度は10の2/3乗に比例することに起因する。
【0029】ところで、高周波数でのノイズは、電子が
散乱され、発熱することにより発生する。二次元チャネ
ルを能動層に用いることにより、電子散乱の自由度を三
次元から二次元に小さくしたHEMTにおいては、この
発熱が抑えられ、低ノイズ化が可能になったものであ
る。
【0030】本発明者らは、このようなノイズに係る発
見から、一次元電子系を用いれば、さらにノイズを減少
させることができるのではないかとの着想を得た。すな
わち前述の検討に従えば、一次元のゆらぎの自由度は10
の1/3乗に比例し、原理的に2DEG(二次元電子ガ
ス)を用いたHEMT系の1/2の真性ノイズになる。
【0031】図3(a)は、通常のHEMT構造素子の
平面図である。本図を用いてさらにノイズの発生機構に
ついて説明する。ソース電極21のある1点61から発射さ
れた電子は、電界によりドリフト拡散しながらゲート電
極20の領域に到達する。ところで、ソースから発射され
た電子は、ゲート方向(x方向)には電界によって加速
されるが、ゲートと平行な方向(y方向)には電界が存
在していないため、拡散のみで支配される。2DEGの
拡散係数をDとし、ゲート電極までの到達時間をτs
すると、ソース21上の点60から出発した電子がゲート20
方向に移動して到達する位置は、ソース側ゲート電極に
おいて点60をx方向に移動した点64からlsだけ広がっ
た領域のいずれかの点となる。
【0032】ここで、上記拡散係数Dは、数5で与えら
れ、lsは数6で与えられる。
【0033】
【数5】
【0034】
【数6】
【0035】いま、2DEGの移動度μ=8,000cm2/V
・s、kT=24.8meV(室温)、とすると、D=198.4cm2
V・sになる。τsとして1psec(=10-12sec)を典型的
な値としてとると、
【0036】
【数7】
【0037】程度となる。
【0038】τがソース・ゲート間距離Lに比例すると
考えると、この拡散領域は、放物線70、71で示した領域
になる。ソース電極のある地点60から出発した電子は、
上記ソース・ゲート間距離Lを1μmとすると、回程度
散乱され、運動の方向を曲げられる。図3の線51は上記
の電子の軌跡を模式的に示したものである。この散乱過
程で、電子と電子の散乱では、電界からもらったエネル
ギーを電子間のエネルギー分布に再配分させ、格子と電
子との散乱では電子のエネルギーを結晶側に流してしま
う。
【0039】GaAsMESFETの場合、この拡散領
域が、三次元的(立体的)であるのに対し、HEMTの
場合には二次元的(平面的)であるために、真性ノイズ
が大幅に小さいのであった。そして、ゲート電極領域に
到達した電子についても、電子のランダムなパス50やド
レイン側ゲート電極端での電子の拡がりlについても数
6と同様に評価できる。
【0040】もし、この電子の横方向の拡散を抑えるこ
とができる構造を工夫できれば、高周波でノイズの発生
を大幅に抑えることが可能になる。
【0041】図3(b)は、上記した電子の横方向の拡
散を抑えた平面構造の概念図である。すなわち、幅w0
の準一次元的電子の道筋が多重に形成される。ソース上
のある点62から出発した電子は、ランダムな運動52を行
い、ゲート20の直下まで到達する。この時ランダムな電
子の道筋は、幅w0の準一次元的な構造内だけに留めら
れ、他の道筋に移ることは非常にまれであるので、ゆら
ぎを大幅に下げることができる。ソース側ゲート端に達
した別の電子63についても同様のことがいえる。
【0042】一方、従来の擬一次元FET(例えば図
2)は、電流がとれないという大きな問題があり、実用
に即していなかった。この欠点を解決するために、本発
明においては、図1(a)、(b)に示すように、多重
周期のコルゲート型の2DEG構造とした。
【0043】すなわち、GaAs基板上に、アンドープ
AlGaAs16/アンドープGaAs11/n型AlGa
As13からなる三角柱17を多重に並べると、アンドープ
GaAs11とn型AlGaAs13のヘテロ接合界面に二
次元状電子ガス15が三角柱の内側に形成される。この三
角柱にゲート電極20を上側から形成して電界効果型トラ
ンジスタを構成する。この時、三角柱の側面に形成され
る2DEGは、準一次元的になる。すなわち、三角柱の
側面を幅w0とする準一次元電子伝導路とする図3
(b)に示す多重の準一次元FETになる。
【0044】このようなAlGaAs/GaAs/Al
GaAs三角柱を多重に並べ、AlGaAs16のGaA
s上の幅をh0、三角柱の側面幅をlとし、1個の三角
柱が与える2DEGの幅は、底辺に対する三角柱側面の
傾斜角度をθとすると、h/cosθとなる。三角柱と三
角柱の間の隙間をh1とすると、ウエーハ上の幅w中に
N個の三角柱があると仮定すると、有効なトランジスタ
幅weffは、
【0045】
【数8】 weff=N(h0/cosθ+h1) ……(8)
【0046】
【数9】 w=(h0+h1) ……(9) となり、数4で表されるウエーハの有効利用率αは次式
で与えられ、
【0047】
【数10】
【0048】たとえばh0=0.3μm、h1=0.1μm、θ=
π/3とすると、
【0049】
【数11】
【0050】となり、α>1である。
【0051】そこで、三角柱の側面に形成される準一次
元電子系の真性高周波ノイズが小さいという性質を持つ
ことから本発明の電界効果型トランジスタでは、同一の
トランジスタ幅wのDeepリセスHEMTに比べて電流が
大きくとれ、しかも高周波でのノイズ特性で優る。
【0052】ところで、このような三角柱を形成する方
法については、文献6:第22回固体素子カンファレン
ス(Extended Abstracts of the 22nd 1990 Inte
rnational Conference on Solid State Devices
and Materials, Sendai,1990)の753〜756頁に記載さ
れている。
【0053】
【実施例】AlGaAs/GaAsヘテロ接合系を用い
た場合について図1(a)、(b)を用いて説明する。
【0054】半絶縁性GaAs(100面)10上にCVD
で厚さ10nmのSiO2膜40を形成した。ついで、位相シ
フトリソグラフィーを用いて上記SiO2膜40を、幅h1
=100nm、間隔h0=200nmで666本の縞状に残した。MO
CVD有機金属熱分解法により、アンドープAlyGa
1-yAs(y=0.3)を三角柱状に形成した。ここで、上
記yの値は通常0≦y≦0.5の範囲で選ばれる。この時、
上記三角柱の側面とGaAs基板とのなす角度θは60度
であった。また、上記MOCVDは650℃の低温で、A
sH3の分圧を高くして成長させた。
【0055】次に結晶成長温度を800℃に上げてアンド
ープGaAs11を30nm、アンドープAlzGa1-zAs
(z=0.3)18を2nm、Siを2×1018含有するn型Al
xGa1-xAs(x=0.3)13を40nm形成した。
【0056】次にDeepリセスHEMTを形成するときと
同様に、ソース・ゲート間抵抗Rsgを低減する目的でS
iを2×1018含有するn+型GaAs19を160nm形成し
た。以降、ゲート電極20、ソースドレイン電極は、通常
のDeepリセスHEMTを形成するときと同様に形成させ
た。
【0057】以上の工程によって構成された本発明の素
子の平面上のトランジスタ幅w(数9)は200μmゲート
長Lgは0.25μm、ソース電極とゲート電極間の距離Lsg
は1.5μmであった。
【0058】この時のドレイン電流IDSに対する雑音指
数NFと利得Ga測定結果を従来のFETと比較して図
4に示す。チャネルが多重(666本)一次元化された効
果として、著しい特性の向上がなされた。
【0059】ここで、上記実施例の半導体材料として
は、チャネル層のGaAs11を、歪層を有するInx
1-xAsで置き換えることも可能である。これは従来
のPseudomorphicHEMTと代わらない。ただし、この
時にはInの組成xに応じた歪みに耐えられる最大膜厚
が存在することも従来技術と同様である。
【0060】さらに、GaAs基板ではなく、InP基
板上に格子整合のとれたInGaAs/InAlAsヘ
テロ接合を形成してより高性能なHEMTを形成するこ
ともできる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、三角柱状の半導体側面に形成
される準一次元的電子系を多重に並べた構造をFETの
能動層としているため、(1)一次元電子系の特徴を活
かした低ノイズ特性が得られる、(2)隙間なく三角柱
を並べることにより、十分な電流を流すことができない
という従来の欠点を克服することができる、などの効果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果型トランジスタの実施例を示
す斜視図及び断面図である。
【図2】従来例の準一次元FETの平面図及び断面図で
ある。
【図3】本発明の効果を説明するためのFETの平面図
である。
【図4】本発明と従来例のFETの高周波特性を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
11…アンドープGaAs、13…n型AlxGa1-x
s、15…準一次元電子系、16…アンドープAly
1-yAs、17…半導体三角柱、20…ゲート電極、
21…ソース電極、22…ドレイン電極、30…準一次
元電子系チャネル、31…不活性領域、50〜53…電
子拡散経路、70〜73…電子拡散領域。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】三角柱状に形成された半導体Iと、この半
    導体Iを多重に並べた構造において、該半導体I上に、
    不純物を実質的に含有しない半導体IIが形成され、さら
    に、該半導体IIより電子親和力が小さい半導体IIIが半
    導体IIに対してヘテロ接合に形成され、該半導体III内
    には少なくとも不純物をドープされた半導体層を有し、
    上記三角柱状に配されたヘテロ接合面に準一次元半導体
    領域が形成されてなることを特徴とし、該準一次元担体
    を制御する電極と、該準一次元電子系にオーミック接続
    する電極が少なくとも2個以上形成されてなることを特
    徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】上記半導体IがアンドープAlyGa1-y
    s(0≦y≦0.5)、半導体IIがアンドープGaAs、半
    導体IIIがドープされたAlxGa1-xAsから形成され
    てなることを特徴とする請求項1記載の電界効果型トラ
    ンジスタ。
JP3161389A 1991-07-02 1991-07-02 電界効果型トランジスタ Pending JPH0513460A (ja)

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