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JPH0512628U - 2サイクルエンジンの排気管構造 - Google Patents

2サイクルエンジンの排気管構造

Info

Publication number
JPH0512628U
JPH0512628U JP6545691U JP6545691U JPH0512628U JP H0512628 U JPH0512628 U JP H0512628U JP 6545691 U JP6545691 U JP 6545691U JP 6545691 U JP6545691 U JP 6545691U JP H0512628 U JPH0512628 U JP H0512628U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
catalyst
cycle engine
passage
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6545691U
Other languages
English (en)
Inventor
晃 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP6545691U priority Critical patent/JPH0512628U/ja
Publication of JPH0512628U publication Critical patent/JPH0512628U/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数個の排気ポートを有し、且つ排気系に触
媒を装着する方式において、低速と高速時の排気の吹出
しと触媒による排気ガス浄化を最適に行う。 【構成】 シリンダ3の軸方向に上段と下段の排気ポー
ト12,14を設け、上段排気ポート12には排気マニ
ホールド15の2つの排気通路15a,15bを連通
し、この2つの排気通路15a,15bの間に、低速時
に遮断し高速時に連通するように切換える排気切換弁2
1を設け、低速と高速時の排気抵抗等を適性化する。ま
た、このように排気通路増減変化により、触媒による排
気ガス浄化も触媒の負担を軽減して良好に行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用の筒内直噴式2サイクルエンジンにおいて、運転条件に応じ て排気抵抗,触媒による排気ガス浄化を可変制御する排気管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
2サイクルエンジンは、ピストンが下死点に達する前に排気ポートが開いて燃 焼ガスを追い出す、所謂ブローダウンが行われ、この直後に掃気ポートも開いて 新気等の導入による掃気作用を行う構成になっている。従って、ブローダウン時 の燃焼ガスの吹出しが、新気の充填,燃焼の効率や安定性に直接影響することに なる。このことから、排気ポートをシリンダの軸方向に分離して複数個設け、低 速及び高速の広い運転領域においてブローダウン効果を向上することが提案され ている。
【0003】 また、2サイクルエンジンにおいても、排気ガスに、4サイクルエンジンの場 合と同様の未燃焼成分のCO,HC等の有害成分が含まれているため、この排気 ガスを所定の基準に低減するように浄化する必要がある。この排気ガス浄化対策 として触媒法の有効性が高いことが知られており、このため排気系に触媒を装着 することが提案されている。ところで、排気系に触媒を装着すると、それは直ち に排気抵抗等を増大してブローダウン効果に影響を与えることになり、このこと から上述の複数排気ポートによるブローダウン効果と、触媒による排気ガス浄化 を、広い運転領域において両立するように構成することが要求される。
【0004】 従来、上記2サイクルエンジンの排気管構造に関しては、例えば特開昭62− 70615号公報の先行技術がある。ここで、シリンダの長手方向に複数個の排 気ポートを設け、ピストンには排気制御孔を有するスライドシャッタを装着し、 ピストンの移動に応じてスライドシャッタにより排気ポートを上段から下段に順 次開くことで、燃焼ガスを温度,圧力を複数に分離した状態で排出することが示 されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記先行技術のものにあっては、複数個の排気ポートを1個ずつ開 いて排出する構成であるから、排気抵抗が常に一定になり、特に高速時の高出力 化を達成することができない。また各排気ポートがそれぞれ排気管に連通してい るので、触媒を装着した場合にその負荷が増大する等の問題がある。
【0006】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、複数個の排気ポートを有し且つ排 気系に触媒を装着する方式において、低速と高速時の排気の吹出しと触媒による 排気ガス浄化を最適に行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、少なくともシリンダの軸方向に多段の排 気ポートを設けた2サイクルエンジンにおいて、最上段の排気ポートに2つの排 気通路を有する排気マニホールドを連通し、この2つの排気通路の間に、運転条 件により連通または遮断するように切換える排気切換弁を設けるものである。
【0008】
【作用】
上記構成に基づき、エンジン運転時の排気行程で先ず最上段の排気ポートが開 くと、高温,高圧の大部分の燃焼ガスが排出されるが、このとき運転条件により 排気切換弁の切換動作で排気通路の通路面積が変化される。例えば、低速時に排 気量が少ない場合は1つの排気通路で排気され、高速時に排気量が増大すると2 つの排気通路で排気され、いすれも排気抵抗等が適性化する。また、このように 排気通路が増減変化されることで、触媒による浄化も負担を軽減して良好に行う ことが可能になる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1において、本考案の2 サイクルエンジンとして、筒内直噴式の場合について説明する。符号1は筒内直 噴式2サイクルエンジンであり、エンジン本体2のシリンダ3にピストン4が移 動可能に挿入され、燃焼室5に燃料を高圧で直接噴射するインジェクタ6と点火 プラグ7が取付けられる。シリンダ3の途中には複数個の掃気ポート8が開口し て配置され、これらの掃気ポート8がシリンダ3の周囲で縦スワール等を生じる ように形成される掃気通路9に連通する。また、給気系には空気のみを加圧して 強制的に供給する掃気ポンプ10が設けられ、この掃気ポンプ10を有する給気 通路11が上記掃気通路9に連通してある。
【0010】 排気系においては、シリンダ3の途中の掃気ポート8と略同一位置に、ブロー ダウン用として高温,高圧の燃焼ガスを排出する上段排気ポート12が開口して 設けられ、この上段排気ポート12にはその閉じタイミングを適正に設定する排 気ロータリ弁13が設置されている。また、上段排気ポート12より下死点側に ずれた位置に、燃焼ガスと新気の混合したものを排出する下段排気ポート14が 同様に開口して設けられ、これらの上,下段排気ポート12,14は1本の排気 マニホールド15に連通する。
【0011】 排気マニホールド15は、図2に示すように方形の筒状に形成され、その内部 の一部が2つの仕切り16,17により上段排気通路15a、中段排気通路15 b及び下段排気通路15cに区画される。ここで特に上段排気通路15aの断面 積や長さは、低,中速時の排気の動的効果や抵抗が最適になるように設定され、 この上段排気通路15aに第1の触媒18が設置され、排気マニホールド15の 下流の集合部15dに第2の触媒19が設置されている。また、上部仕切り16 の上流側には連通孔20が設けられて、この連通孔20に排気切換弁21が上段 と中段の排気通路15a,15bを連通または遮断するように設置される。排気 切換弁21は、負圧ダイヤフラム等のアクチュエータ22を有して制御ユニット 23からの信号で切換動作するものであり、エンジン運転条件の例えば低速時に は遮断し、高速時には連通する。
【0012】 ここで、多気筒エンジンの場合は、例えば各気筒毎に第1の触媒18が各別に 設けられ、全ての気筒で第2の触媒19が共通に設けられている。またこれらの 触媒18,19は、いずれも未燃焼成分のCO,HCを酸化反応させることが可 能になっている。
【0013】 次に、この実施例の作用について説明する。先ず、エンジン運転時にピストン 4が上死点から下降すると、先ず、上段排気ポート12が開き、主として高温, 高圧の燃焼ガスがそのガス圧により排出される。次いで、ピストン4により掃気 ポート8が開いて掃気ポンプ10により空気のみがシリンダ3に強制的に供給さ れ、この空気流はシリンダ3内部で縦スワールを生じる。このとき、ピストン4 により下段排気ポート14も開き、残りの燃焼ガスが縦スワールの空気流により 効率良く押出されるのであり、こうしてシリンダ3の内部には新しい空気を満た すように掃気作用される。そしてピストン4が下死点から上昇する際に、下段排 気ポート14、掃気ポート8が閉じ、更に上段排気ポート12は排気ロータリ弁 13により早目に閉じて燃料噴射の時期を早く設定することが可能になる。
【0014】 そこで低速時には、上記掃気行程の後にピストン4の上昇に伴いシリンダ3の 空気が圧縮され、点火直前にインジェクタ6により燃料が噴射され、この燃料の 濃混合気に点火プラグ7で着火して良好に成層燃焼されるのであり、この燃焼後 に排気行程に移行する。またこのような条件では、排気切換弁21が遮断動作さ れる。このため、上段排気ポート12が開いた際の比較的少量の燃焼ガスはすべ て排気マニホールド15の上段排気通路15aを通って、過度のブローダウンを 抑えると共に適正な通路抵抗で排出され、且つ第1の触媒18に導入して浄化さ れる。また下段排気ポート14からの燃焼ガスと空気は、排気マニホールド15 の下段排気通路15cを通って排出され、これと上記第1の触媒18で浄化され た排気は集合部15dで混合して酸化等が促進され、その後第2の触媒19に導 入して一層有効に浄化される。
【0015】 次いで、高速時には、圧縮行程において排気ロータリ弁13が閉じた直後にイ ンジェクタ6により早目に燃料噴射して予混合され、この混合気に点火プラグ7 で着火して良好に均一燃焼される。そしてこの条件では、排気行程で排気切換弁 21が、アクチュエータ22により連通側に切換わり、通路面積が増大変化され る。そこで上段排気ポート12からの多量の燃焼ガスは、排気マニホールド15 の上段と中段の排気通路15a,15bを通り、排気抵抗の小さい状態で排出さ れることになり、これに伴い掃気作用が促進して掃気、充填効率を向上する。こ とき、上段排気通路15aを通過する燃焼ガスのみが第1の触媒18に導入し、 負担の少ない状態で浄化される。そしてこの第1の触媒18で浄化された排気, 及び中段と下段の排気通路15b,15cに排出される燃焼ガスは、集合部15 dで混合されて第2の触媒19に導入し、有効に浄化されるのである。
【0016】 以上、本考案の実施例について説明したが、これのみに限定されない。例えば 排気ロータリ弁や触媒が無い場合に、筒内直噴式以外のエンジンの場合にも、同 様に適応できる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、2サイクルエンジンの排気系に排気ポ ートが多段化して設けられる方式において、大部分の燃焼ガスを排出する最上段 の排気ポートからの排気通路が、運転条件により通路面積を可変するように構成 されているので、低速時にはブローダウンが抑制されて、排気に伴う放射音が低 減する。また高速時には、排気抵抗が低減して掃気等の効率が良くなり、出力が 向上する。触媒は、常に燃焼ガスを排出する上段排気通路と、全ての排気の集合 部にそれぞれ設置されるので、全ての運転条件で有効に排気ガス浄化することが でき、高速時には上記通路面積の増大変化により上段排気通路の触媒の負担が軽 減して好ましい。上段排気通路の触媒は低温活性触媒を採用することができ、こ れにより低速での浄化効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る2サイクルエンジンの排気管構造
の実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 筒内直噴式2サイクルエンジン 2 エンジン本体 3 シリンダ 12 上段排気ポート 14 下段排気ポート 15 排気マニホールド 15a,15b,15c 排気通路 15d 集合部 18,19 触媒 21 排気切換弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 7/08 B 7114−3G F02B 27/06 B 7367−3G

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともシリンダの軸方向に多段の排
    気ポートを設けた2サイクルエンジンにおいて、最上段
    の排気ポートに2つの排気通路を有する排気マニホール
    ドを連通し、この2つの排気通路の間に、運転条件によ
    り連通または遮断するように切換える排気切換弁を設け
    ることを特徴とする2サイクルエンジンの排気管構造。
  2. 【請求項2】 上記排気切換弁は、低速時に遮断し、高
    速時に連通するよう切換動作することを特徴とする請求
    項1記載の2サイクルエンジンの排気管構造。
  3. 【請求項3】 上記排気マニホールドは、上段排気ポー
    トと常に連通する上段排気通路と、排気切換弁により上
    段排気ポートと連通する中段排気通路と、下段排気ポー
    トと連通する下段排気通路とを有し、上段排気通路に第
    1の触媒が設置され、全ての排気通路の下流側の集合部
    に第2の触媒が設置されることを特徴とする請求項1記
    載の2サイクルエンジンの排気管構造。
JP6545691U 1991-07-24 1991-07-24 2サイクルエンジンの排気管構造 Pending JPH0512628U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027929A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Usui Internatl Ind Co Ltd 触媒式排気浄化ユニットを活性化する方法及び装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027929A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Usui Internatl Ind Co Ltd 触媒式排気浄化ユニットを活性化する方法及び装置
JP4574901B2 (ja) * 2001-07-13 2010-11-04 臼井国際産業株式会社 触媒式排気浄化ユニットを活性化する方法及び装置

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