JPH0510918U - 室外機のフアンガード取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の室外機吹出口に取付けるファン
ガードの取付構造に関し、取付が容易で、かつ輸送中に
脱落したり運転中に振動騒音を発することのないファン
ガードの取付構造を提供しようとすることを目的とす
る。 【構成】 ファンガードの横線の一端を外胴側板に設け
た孔に挿通し、他端を仕切板とサービスパネルとの間に
挟持することにより、ファンガードを取付け固定してな
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機の室外機の吹出口に取付けるファンガードの取付構造に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、室外機の吹出口には不注意に異物が挿入されたりして、送風ファンを損 傷したりする事故を避けるために、線材を縦横網状に溶接したファンガードが取 付けられ、送風ファンの損傷を防止している。 ファンガードの取付は、図４に示すように横線材の両端をカールしてリング状 の座を形成し吹出口部分の筐体外胴側板に直接螺着したり、図６のように筐体外 胴側板の吹出口に連なる両側面に対称形状の引掛け用孔を形成し、図５に示す複 数の横線材の両端を（ａ）（ｂ）（ｃ）の順に挿入し、縦線材の上端を天板によ り押さえて固定する等の方法が取られている。 前者の場合、ファンガードの製作がカール部分を形成するために手間がかかり 、また取付けた状態も外観上あまり好ましくなく、後者の場合は外胴側板の引掛 け用孔部分の形成が面倒で、またファンガードの保持が引掛け用孔に挿入するの みで固定されず、輸送中に脱落したり、運転中に振動して騒音を発する等の問題 が発生している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、ファンガードの製作にあ まり手間がかからず、かつ取付けが容易で輸送中に脱落したり運転中に振動して 騒音を発することのないファンガードの取付構造を提供することを目的としてい る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、複数の線材を縦横に交差させ、網状に形成したフ ァンガードの該横線材の両端を、その一方が他方より若干内側に位置するように 外向きＬ字状に折り曲げるとともに、室外機筐体の前面に位置する外胴側板の一 側を内側に折り曲げ、該折り曲げ部の側面に上記複数の横線材に対応する複数の 孔を設け、吹出口を有する仕切板の一側を、同折り曲げ部先端に密接して筐体前 面と平行に配設し、同仕切板の他側前面に内側に突出した上記横線材の他の先端 に対応する複数の凹部を形成し、上記折り曲げ部の孔に一方の横線材の先端を挿 通し、上記仕切板の凹部に後方に位置する他方の横線材先端を嵌入し、前面より 凹部を覆うサービスパネルを被せ固定するようにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成によれば、ファンガードの複数の横線材の両端を外向きＬ字状に折 り曲げ、一方を他方より若干後方に位置するようにし、筐体の前面に位置する外 胴側板の一側を内側に折り返して形成された側面にファンガードの横線材を挿通 する複数の孔を設け、仕切板の一側を外胴側板の折り返し部先端に密接して筐体 の前面と平行に立設し、仕切板の他側前面に前記複数の孔に対応して上記後方に 位置する横線材先端の折曲げ長さに対応する長さの複数のビート状の凹部を形成 し、ファンガードの複数の横線材先端を折り返し部側面の複数の孔に挿通して固 定し、後方に位置する他方の線材先端を複数のビート状の凹部に嵌入し、凹部を 覆うサービスパネルを取付けることにより仕切板の凹部とサービスパネルの間に 挟持し、ファンガードを固定するようにしている。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の室外機の外観斜視図で、室外機の筐体は底板１、外胴側板２、 サービスパネル３、仕切板４、天板５から構成され、底板１には圧縮機、室外側 熱交換器、取付台により室外側送風機６が載置され、底板１の外周に外胴側板２ 、サービスパネル３、仕切板４を立設し、上面を天板５により覆って筐体を形成 している。 仕切板４の前面には、室外側送風機６のファンの径に合わせて内側にガイドを 有する通風口７が形成され、その前面をファンガード８で覆い、室外側送風機６ のファンに直接手が触れないようにしている。

【０００７】 図２は本考案のファンガード取付状態を示す要部断面平面図で、ファンガード ８は線材を縦横網目状に溶接して形成され、横線材９の両端を外向きＬ字状に後 方に折り曲げ、左側の先端を所定の位置から外側に折り返し、右側の先端を左側 の所定位置からほぼ線径分だけ後方に位置するように外側に折り返して夫々横線 固定部10を形成している。 筐体の前面に位置する外胴側板２の一側を内側に折り曲げて形成した側面にフ ァンガード８の横線９の径に見合う寸法の複数の孔11（または切欠き孔）を設け 、外胴側板１の折り曲げ部に仕切板４の左側前面が密接し筐体前面と平行するよ うに仕切板４が配設され、仕切板４の右側前面には、ファンガード８の右側の横 線固定部10を嵌入する複数の凹部12が形成されている。 この状態で図３に示すように、外胴側板２の折り曲げ部側面の複数の孔11にフ ァンガード８の左側の横線固定部10を挿通し、右側の横線固定部10を仕切板４の 複数の凹部12に嵌入し、サービスパネル３を仕切板４の複数の凹部12を覆い仕切 板４の右側に密接するように立設固定することにより、右側の横線固定部10をサ ービスパネル３と仕切板４の間で挟持し、ファンガード８を前後左右方向にゆる みなく確実に固定している。

【０００８】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、ファンガードの複数の左側固定部を外胴側板 の折り曲げ部の複数の孔に挿通し、複数の右側固定部を仕切板の複数の凹部に嵌 入し、複数の凹部を覆うサービスパネルを被せて固定することにより、ファンガ ードを外胴側板と仕切板およびサービスパネルにて挟持し、ファンガードの脱落 や振動による騒音の発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の室外機の外観斜視図である。

【図２】本考案のファンガード取付状態を示す要部断面
平面図である。

【図３】本考案のファンガードの挿着方法を示す要部斜
視図である。

【図４】従来のファンガードの挿着方法の一例を示す斜
視図である。

【図５】従来のファンガードの挿着方法の他の一例を示
す斜視図である。

【図６】図５の挿着部の詳細を示す要部斜視図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 外胴側板 ３ サービスパネル ４ 仕切板 ５ 天板 ６ 室外側送風機 ７ 通風口 ８ ファンガード ９ 横線材 10 横線固定部 11 孔 12 凹部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の線材を縦横に交差させ、網状に形
   成したファンガードの該横線材の両端を、その一方が他
   方より若干内側に位置するように外向きＬ字状に折り曲
   げるとともに、室外機筐体の前面に位置する外胴側板の
   一側を内側に折り曲げ、該折り曲げ部の側面に上記複数
   の横線材に対応する複数の孔を設け、吹出口を有する仕
   切板の一側を、同折り曲げ部先端に密接して筐体前面と
   平行に配設し、同仕切板の他側前面に内側に突出した上
   記横線材の他の先端に対応する複数の凹部を形成し、上
   記折り曲げ部の孔に一方の横線材の先端を挿通し、上記
   仕切板の凹部に後方に位置する他方の横線材先端を嵌入
   し、前面より凹部を覆うサービスパネルを被せ固定する
   ようにしてなることを特徴とする室外機のファンガード
   取付構造。