JPH0510791Y2 - - Google Patents
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- JPH0510791Y2 JPH0510791Y2 JP1988088190U JP8819088U JPH0510791Y2 JP H0510791 Y2 JPH0510791 Y2 JP H0510791Y2 JP 1988088190 U JP1988088190 U JP 1988088190U JP 8819088 U JP8819088 U JP 8819088U JP H0510791 Y2 JPH0510791 Y2 JP H0510791Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- looper
- horn
- thread
- sewing machine
- passage
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 19
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- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B57/00—Loop takers, e.g. loopers
- D05B57/06—Loop takers, e.g. loopers for overedge-stitch sewing machines
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、縁かがり縫いを行うオーバロツク
ミシンのルーパ切換え装置に関する。
ミシンのルーパ切換え装置に関する。
従来、1本針3本糸の縁かがり縫いを行うオー
バロツクミシンにおいて、被縫製物の厚さ変更等
に基づいて、1本針2本糸の縁かがり縫いに切換
える際、この切換え作業をワンタツチにて行える
ようにしたものが知られている(例えば特公昭60
−20031号、実公昭63−1984号公報等)。これらの
オーバロツクミシンにあつては、上ルーパ取付杆
にカギルーパ部材の基端部を揺動自在に支持し、
カギルーパ部材の旋回にて、上ルーパ先端部に正
確に係合する作用位置と係合を離脱する不作用位
置とに切換えるようになつており、この切換え作
業は、カギルーパ部材を取外すことなくワンタツ
チにて行える。
バロツクミシンにおいて、被縫製物の厚さ変更等
に基づいて、1本針2本糸の縁かがり縫いに切換
える際、この切換え作業をワンタツチにて行える
ようにしたものが知られている(例えば特公昭60
−20031号、実公昭63−1984号公報等)。これらの
オーバロツクミシンにあつては、上ルーパ取付杆
にカギルーパ部材の基端部を揺動自在に支持し、
カギルーパ部材の旋回にて、上ルーパ先端部に正
確に係合する作用位置と係合を離脱する不作用位
置とに切換えるようになつており、この切換え作
業は、カギルーパ部材を取外すことなくワンタツ
チにて行える。
しかしながら、このような従来のオーバロツク
ミシンのルーパ切換え装置にあつては、カギルー
パ部材が不作用位置を採る際、露出しているカギ
ルーパ部材を1本針3本糸の縁かがり縫いの作業
の邪魔にならない位置にまで旋回させなければな
らず、カギルーパ部材の大きな収容空間を要する
のみならず、1本針2本糸の縁かがり縫いを行う
作用位置と前記不作用位置との切換えに、手指の
比較的大きな動作を必要とする場合が多く、速や
かな切換え作業が行い難いという不具合がある。
更に、カギルーパ部材に安定した作用位置を採ら
せるために、特公昭60−20031号公報に開示され
る考案にあつては、カギルーパ部材の突起を上ル
ーパの糸穴に挿入し、また実公昭63−1984号公報
に開示される考案にあつては、カギルーパ部材の
突起を上ルーパの凹所に挿入して、それぞれ位置
決めする構造であり、カギルーパ部材に正確な作
用位置を採らせるために、高精度の構造にならざ
るを得ず、製造上の隘路となつていた。
ミシンのルーパ切換え装置にあつては、カギルー
パ部材が不作用位置を採る際、露出しているカギ
ルーパ部材を1本針3本糸の縁かがり縫いの作業
の邪魔にならない位置にまで旋回させなければな
らず、カギルーパ部材の大きな収容空間を要する
のみならず、1本針2本糸の縁かがり縫いを行う
作用位置と前記不作用位置との切換えに、手指の
比較的大きな動作を必要とする場合が多く、速や
かな切換え作業が行い難いという不具合がある。
更に、カギルーパ部材に安定した作用位置を採ら
せるために、特公昭60−20031号公報に開示され
る考案にあつては、カギルーパ部材の突起を上ル
ーパの糸穴に挿入し、また実公昭63−1984号公報
に開示される考案にあつては、カギルーパ部材の
突起を上ルーパの凹所に挿入して、それぞれ位置
決めする構造であり、カギルーパ部材に正確な作
用位置を採らせるために、高精度の構造にならざ
るを得ず、製造上の隘路となつていた。
この考案は、かかる従来の技術的課題に鑑みて
なされたものであり、その構成は、上糸を有して
上下動する針と、先端部の糸穴に挿通した上ルー
パ糸を有し、被縫製物の移動方向と交錯状に作動
する上ルーパと、下ルーパ糸を有する下ルーパと
が協働して1本針3本糸の縁かがり縫いを行うオ
ーバロツクミシンにおいて、前記上ルーパのブレ
ード部の糸穴付近の基端側背面に先端が開口する
案内通路を形成し、該案内通路にホーンを進退自
在に遊挿し、該開口から突出した該ホーンの先端
部と上ルーパの先端側背面とでカギルーパを形成
すると共に、該ホーンの基端部を保持する保持手
段を上ルーパ側に設けたオーバロツクミシンのル
ーパ切換え装置である。
なされたものであり、その構成は、上糸を有して
上下動する針と、先端部の糸穴に挿通した上ルー
パ糸を有し、被縫製物の移動方向と交錯状に作動
する上ルーパと、下ルーパ糸を有する下ルーパと
が協働して1本針3本糸の縁かがり縫いを行うオ
ーバロツクミシンにおいて、前記上ルーパのブレ
ード部の糸穴付近の基端側背面に先端が開口する
案内通路を形成し、該案内通路にホーンを進退自
在に遊挿し、該開口から突出した該ホーンの先端
部と上ルーパの先端側背面とでカギルーパを形成
すると共に、該ホーンの基端部を保持する保持手
段を上ルーパ側に設けたオーバロツクミシンのル
ーパ切換え装置である。
そして、前記案内通路は、湾曲部を介して接続
する先端側通路と基端側通路とにて形成し、該基
端側通路を上ルーパのブレード部の長手方向に延
在させることができ、また前記保持手段は、ホー
ンを保持する保持部材と、該保持部材に連繋し、
保持部材を移動操作するための操作部材とで構成
することができ、更に前記保持手段は、ホーンを
作用位置又は不作用位置に位置決めする位置決め
手段を含んでいるものとすることができる。ま
た、前記ホーンは、プラスチツク単繊維にて製作
することができる。
する先端側通路と基端側通路とにて形成し、該基
端側通路を上ルーパのブレード部の長手方向に延
在させることができ、また前記保持手段は、ホー
ンを保持する保持部材と、該保持部材に連繋し、
保持部材を移動操作するための操作部材とで構成
することができ、更に前記保持手段は、ホーンを
作用位置又は不作用位置に位置決めする位置決め
手段を含んでいるものとすることができる。ま
た、前記ホーンは、プラスチツク単繊維にて製作
することができる。
しかして、この考案によれば、保持手段を操作
してホーンに後退した不作用位置を採らせ、ホー
ンの先端部を上ルーパの案内通路内に完全に後退
した状態を与えて、1本針3本糸の縁かがり縫い
を行うことができ、また保持手段を操作してホー
ンに前進した作用位置を採らせ、ホーンの先端部
を上ルーパの案内通路の開口から所定長さだけ突
出させ、ホーンの突出した先端部と上ルーパの先
端側背面とでカギルーパを形成することにより、
上ルーパ糸を糸穴から引き抜いた状態での1本針
2本糸の縁かがり縫いを行うことができる。この
案内通路の開口は、定位置にあるため、ホーンの
先端部は常に定位置にある。
してホーンに後退した不作用位置を採らせ、ホー
ンの先端部を上ルーパの案内通路内に完全に後退
した状態を与えて、1本針3本糸の縁かがり縫い
を行うことができ、また保持手段を操作してホー
ンに前進した作用位置を採らせ、ホーンの先端部
を上ルーパの案内通路の開口から所定長さだけ突
出させ、ホーンの突出した先端部と上ルーパの先
端側背面とでカギルーパを形成することにより、
上ルーパ糸を糸穴から引き抜いた状態での1本針
2本糸の縁かがり縫いを行うことができる。この
案内通路の開口は、定位置にあるため、ホーンの
先端部は常に定位置にある。
そして、案内通路を、湾曲部を介して接続する
先端側通路と基端側通路とにて形成し、基端側通
路を上ルーパのブレード部の長手方向に延在させ
れば、ホーンの進退動作はブレード部の基端側に
おいてブレード部の長手方向に押引力を作用させ
て与えることができ、また保持手段を、ホーンを
保持する保持部材と、該保持部材に連繋し、保持
部材を移動操作する操作部材とで構成すれば、操
作部材に移動操作を与えることによつて保持部材
に連繋するホーンに進退移動(作用位置又は不作
用位置への移動)を与えることができる。更に保
持手段に、ホーンを作用位置又は不作用位置に位
置決めする位置決め手段を含ませることによつ
て、ホーンの進退各位置を適正かつ確実に与える
ことができる。またホーンをプラスチツク単繊維
にて製作すれば、縫糸との摩擦係数、なじみ性、
耐摩耗性等の点で優れ、弾力性、加工容易性でも
良好である。
先端側通路と基端側通路とにて形成し、基端側通
路を上ルーパのブレード部の長手方向に延在させ
れば、ホーンの進退動作はブレード部の基端側に
おいてブレード部の長手方向に押引力を作用させ
て与えることができ、また保持手段を、ホーンを
保持する保持部材と、該保持部材に連繋し、保持
部材を移動操作する操作部材とで構成すれば、操
作部材に移動操作を与えることによつて保持部材
に連繋するホーンに進退移動(作用位置又は不作
用位置への移動)を与えることができる。更に保
持手段に、ホーンを作用位置又は不作用位置に位
置決めする位置決め手段を含ませることによつ
て、ホーンの進退各位置を適正かつ確実に与える
ことができる。またホーンをプラスチツク単繊維
にて製作すれば、縫糸との摩擦係数、なじみ性、
耐摩耗性等の点で優れ、弾力性、加工容易性でも
良好である。
以下、この考案の1実施例について第1〜6図
を参照して説明する。
を参照して説明する。
図中において符号1はオーバロツクミシンの上
ルーパを示し、上ルーパ1は取付座部2に挿通さ
せた取付ねじ4によつて上ルーパ取付杆3の上端
に固着される。この上ルーパ取付杆3は、図外の
ミシンフレームの前面に回動可能に設けられた上
ルーパ案内6を摺動自在に貫通し、被縫製物の移
動方向と交錯状に作動する所定の繰返し運動を上
ルーパ1に与える。
ルーパを示し、上ルーパ1は取付座部2に挿通さ
せた取付ねじ4によつて上ルーパ取付杆3の上端
に固着される。この上ルーパ取付杆3は、図外の
ミシンフレームの前面に回動可能に設けられた上
ルーパ案内6を摺動自在に貫通し、被縫製物の移
動方向と交錯状に作動する所定の繰返し運動を上
ルーパ1に与える。
下ルーパ5は、糸穴5aに下ルーパ糸を有し、
ミシンフレームの前後方向に延びる下ルーパ軸7
を支点として揺動し、第1図に示す矢印A方向の
往復揺動運動をする。
ミシンフレームの前後方向に延びる下ルーパ軸7
を支点として揺動し、第1図に示す矢印A方向の
往復揺動運動をする。
針8は、下端部の針穴8aに上糸を有して上下
動し、下ルーパ5の図上での左方揺動に伴つて下
降する。
動し、下ルーパ5の図上での左方揺動に伴つて下
降する。
上ルーパ1は、取付座部2の前端から折曲がつ
て接続する側壁部9、側壁部9から針8側に向け
て(図上にて左方)延在するブレード部10及び
側壁部9から上方向に延びるブラケツト部20と
を有し、ブレード部10の前面側には、側壁部9
の右側基端面からブレード部10の先端部にまで
延びる案内通路11が形成されている。この案内
通路11は、進退自在に遊挿され、可撓性を備え
る棒状のホーン18を案内するものであり、その
先端部は湾曲部11aを経て、上ルーパ1のブレ
ード部10の糸穴12付近の基端側背面(第4図
上にて上方)に開口する先端側通路11bを形成
し、この先端側通路11bはブレード部10の先
端部に前後に穿設した糸穴12と背面側の空間に
おいて交差している。また湾曲部11aの基端
は、ブレード部10の長手方向に延在する基端側
通路11cに接続し、基端側通路11cは、ブレ
ード部10の軽量化を図るために先端部の前側面
が解放されている。ブレード部10の先端部分背
面には、湾曲した突出部13と凹部14とが先端
側から連続して形成されている。
て接続する側壁部9、側壁部9から針8側に向け
て(図上にて左方)延在するブレード部10及び
側壁部9から上方向に延びるブラケツト部20と
を有し、ブレード部10の前面側には、側壁部9
の右側基端面からブレード部10の先端部にまで
延びる案内通路11が形成されている。この案内
通路11は、進退自在に遊挿され、可撓性を備え
る棒状のホーン18を案内するものであり、その
先端部は湾曲部11aを経て、上ルーパ1のブレ
ード部10の糸穴12付近の基端側背面(第4図
上にて上方)に開口する先端側通路11bを形成
し、この先端側通路11bはブレード部10の先
端部に前後に穿設した糸穴12と背面側の空間に
おいて交差している。また湾曲部11aの基端
は、ブレード部10の長手方向に延在する基端側
通路11cに接続し、基端側通路11cは、ブレ
ード部10の軽量化を図るために先端部の前側面
が解放されている。ブレード部10の先端部分背
面には、湾曲した突出部13と凹部14とが先端
側から連続して形成されている。
案内通路11に遊挿されたホーン18は、先端
側通路11bの開口から進退自在であり、ホーン
18の先端部が先端側通路11bの開口から所定
長さ突出した状態にて、この突出した先端部と上
ルーパ1の先端側背面とで第5図に示すカギルー
パ24を形成する。ところで、ホーン18は、直
径1mm前後の鋼材製でもよいが、ナイロン、テフ
ロン等のプラスチツク単繊維製が望ましい。その
理由は、プラスチツク単繊維は、縫糸との摩擦係
数、なじみ性、耐摩耗性等の点で優れ、弾力性、
加工容易性でも優れるからである。
側通路11bの開口から進退自在であり、ホーン
18の先端部が先端側通路11bの開口から所定
長さ突出した状態にて、この突出した先端部と上
ルーパ1の先端側背面とで第5図に示すカギルー
パ24を形成する。ところで、ホーン18は、直
径1mm前後の鋼材製でもよいが、ナイロン、テフ
ロン等のプラスチツク単繊維製が望ましい。その
理由は、プラスチツク単繊維は、縫糸との摩擦係
数、なじみ性、耐摩耗性等の点で優れ、弾力性、
加工容易性でも優れるからである。
また、ホーン18の基端側通路11cから突出
した基端部は、保持手段28にて保持される。す
なわち、ホーン18の基端部は、基端側通路11
cの長手方向に実質的に揺動自在な保持部材19
にて挟持され、この保持部材19は上ルーパ1の
ブラケツト部20にねじ込んだヒンジねじ25に
て揺動自在に軸支される。また、保持部材19に
は、基端側通路11cとほぼ直交する長穴21が
形成されており、ブラケツト部20の通孔20a
に大径部を挿入した操作部材である偏心ピン22
の小径偏心部22aが長穴21に係合し、Cクリ
ツプよりなる止め輪26にて偏心ピン22の抜け
止めが図られている。しかして、偏心ピン22を
正逆に回動させれば、小径偏心部22aが長穴2
1内にて偏心回動するので、保持部材19がヒン
ジねじ25を支点として揺動操作され、これによ
つてホーン18を長手方向に進退移動させること
ができる。そして、U字形をなす位置決め手段2
3が、ピン27にて傾斜角度を調節してその中央
部において側壁部9に固定され、この位置決め手
段23の上向きの開口部に保持部材19の下端部
を受け入れている。しかして、保持部材19の下
端部が前進して得られるホーン18の作用位置
は、保持部材19が位置決め手段23の先端側内
側縁23aに当接して位置決めされ、また保持部
材19が後退して得られるホーン18の不作用位
置は、保持部材19が位置決め手段23の基端側
内側縁23bに当接して位置決めされる。この保
持部材19による作用位置及び不作用位置の位置
決め変更は、ピン27を緩めて位置決め手段23
の傾斜角度を調節してなされる。
した基端部は、保持手段28にて保持される。す
なわち、ホーン18の基端部は、基端側通路11
cの長手方向に実質的に揺動自在な保持部材19
にて挟持され、この保持部材19は上ルーパ1の
ブラケツト部20にねじ込んだヒンジねじ25に
て揺動自在に軸支される。また、保持部材19に
は、基端側通路11cとほぼ直交する長穴21が
形成されており、ブラケツト部20の通孔20a
に大径部を挿入した操作部材である偏心ピン22
の小径偏心部22aが長穴21に係合し、Cクリ
ツプよりなる止め輪26にて偏心ピン22の抜け
止めが図られている。しかして、偏心ピン22を
正逆に回動させれば、小径偏心部22aが長穴2
1内にて偏心回動するので、保持部材19がヒン
ジねじ25を支点として揺動操作され、これによ
つてホーン18を長手方向に進退移動させること
ができる。そして、U字形をなす位置決め手段2
3が、ピン27にて傾斜角度を調節してその中央
部において側壁部9に固定され、この位置決め手
段23の上向きの開口部に保持部材19の下端部
を受け入れている。しかして、保持部材19の下
端部が前進して得られるホーン18の作用位置
は、保持部材19が位置決め手段23の先端側内
側縁23aに当接して位置決めされ、また保持部
材19が後退して得られるホーン18の不作用位
置は、保持部材19が位置決め手段23の基端側
内側縁23bに当接して位置決めされる。この保
持部材19による作用位置及び不作用位置の位置
決め変更は、ピン27を緩めて位置決め手段23
の傾斜角度を調節してなされる。
次に作用について説明する。
先ず、針8、上ルーパ1及び下ルーパ5が協働
して1本針3本糸の縁かがり縫いを行う場合につ
いて第2,4図を参照して説明する。偏心ピン2
2を回動操作して、保持部材19を位置決め手段
23の基端側内側縁23bに当接させてホーン1
8に不作用位置を採らせ、ホーン18の先端部を
上ルーパ1の先端側通路11b内に完全に後退さ
せる。この状態で、針8の糸穴8aに通した上
糸、上ルーパ1の糸穴12に通した上ルーパ糸及
び下ルーパ5の糸穴5aに通した下ルーパ糸の3
本の糸によつて、1本針3本糸の縁かがり縫いを
行う。
して1本針3本糸の縁かがり縫いを行う場合につ
いて第2,4図を参照して説明する。偏心ピン2
2を回動操作して、保持部材19を位置決め手段
23の基端側内側縁23bに当接させてホーン1
8に不作用位置を採らせ、ホーン18の先端部を
上ルーパ1の先端側通路11b内に完全に後退さ
せる。この状態で、針8の糸穴8aに通した上
糸、上ルーパ1の糸穴12に通した上ルーパ糸及
び下ルーパ5の糸穴5aに通した下ルーパ糸の3
本の糸によつて、1本針3本糸の縁かがり縫いを
行う。
次に、1本針2本糸の縁かがり縫いに切換える
場合には、第3,5図に示すように、偏心ピン2
2を逆方向に回動操作して、保持部材19を位置
決め手段23の先端側内側縁23aに当接させ、
ホーン18の先端部を上ルーパ1の先端側通路1
1bの開口から所定長さ突出させてホーン18に
作用位置を採らせると共に、上ルーパ1の糸穴1
2から上ルーパ糸を引き抜く。この状態で、針8
の糸穴8a及び下ルーパ5の糸穴5aにそれぞれ
糸通しした2本の糸によつて、1本針2本糸の縁
かがり縫いを行う。
場合には、第3,5図に示すように、偏心ピン2
2を逆方向に回動操作して、保持部材19を位置
決め手段23の先端側内側縁23aに当接させ、
ホーン18の先端部を上ルーパ1の先端側通路1
1bの開口から所定長さ突出させてホーン18に
作用位置を採らせると共に、上ルーパ1の糸穴1
2から上ルーパ糸を引き抜く。この状態で、針8
の糸穴8a及び下ルーパ5の糸穴5aにそれぞれ
糸通しした2本の糸によつて、1本針2本糸の縁
かがり縫いを行う。
ところで、この実施例にあつては、保持部材1
9及び位置決め手段23を上ルーパ1に取付けた
が、保持部材19及び位置決め手段23は上ルー
パ1側に取付ければよく、上ルーパ1と一体の上
ルーパ取付杆3に取付けることも可能である。
9及び位置決め手段23を上ルーパ1に取付けた
が、保持部材19及び位置決め手段23は上ルー
パ1側に取付ければよく、上ルーパ1と一体の上
ルーパ取付杆3に取付けることも可能である。
第7,8図には、この考案の他の実施例を示
し、前記実施例と同一部分には同一符号を付し、
また同一機能部分には符号にダツシユを付して示
してある。この実施例にあつては、案内通路1
1′は、上ルーパ1のブレード部10にのみ形成
され、上ルーパ1の糸穴12付近の基端側背面に
開口する先端側通路11′b、湾曲部11′a及び
基端側通路11′cからなつている。そして、ホ
ーン18′は、先端側通路11′bに進退自在に遊
挿され、ホーン18′の基端部のねじ部18′aは
コイルスプリングよりなる保持部材19′に螺合
して保持され、基端側通路11′cを挿通する保
持部材19′の基端部には、ブレード部10の基
端部に形成した凹所23′に摺動自在に支持した
操作部材29が固着され、操作部材29の一部が
凹所23′から外部に突出して操作部29aを形
成している。
し、前記実施例と同一部分には同一符号を付し、
また同一機能部分には符号にダツシユを付して示
してある。この実施例にあつては、案内通路1
1′は、上ルーパ1のブレード部10にのみ形成
され、上ルーパ1の糸穴12付近の基端側背面に
開口する先端側通路11′b、湾曲部11′a及び
基端側通路11′cからなつている。そして、ホ
ーン18′は、先端側通路11′bに進退自在に遊
挿され、ホーン18′の基端部のねじ部18′aは
コイルスプリングよりなる保持部材19′に螺合
して保持され、基端側通路11′cを挿通する保
持部材19′の基端部には、ブレード部10の基
端部に形成した凹所23′に摺動自在に支持した
操作部材29が固着され、操作部材29の一部が
凹所23′から外部に突出して操作部29aを形
成している。
しかして、操作部29aを操作して、保持部材
19′をブレード10の長手方向に進退移動させ
れば、可撓性を有する保持部材19′が案内通路
11′に沿つて移動するので、ホーン18′の先端
部が上ルーパ1の先端側通路11′b内に完全に
後退した状態での1本針3本糸の縁かがり縫い、
又はホーン18′の先端部が先端側通路11′bの
開口から所定長さ突出し、ホーン18′の突出し
た先端部と上ルーパ1の先端側背面とでカギルー
パ24を形成した状態での1本針2本糸の縁かが
り縫いをワンタツチにて選択的に切換えることが
できる。
19′をブレード10の長手方向に進退移動させ
れば、可撓性を有する保持部材19′が案内通路
11′に沿つて移動するので、ホーン18′の先端
部が上ルーパ1の先端側通路11′b内に完全に
後退した状態での1本針3本糸の縁かがり縫い、
又はホーン18′の先端部が先端側通路11′bの
開口から所定長さ突出し、ホーン18′の突出し
た先端部と上ルーパ1の先端側背面とでカギルー
パ24を形成した状態での1本針2本糸の縁かが
り縫いをワンタツチにて選択的に切換えることが
できる。
そして、ホーン18′の作用位置又は不作用位
置への位置決めは、凹所23′の対向する内壁に
て形成される位置決め手段23′a,23′bにて
なされる。すなわち、操作部材29の先端が一方
の位置決め手段23′aに当接して作用位置の位
置決めがなされ、操作部材29の基端が他方の位
置決め手段23′bに当接して不作用位置の位置
決めがなされる。しかして、この実施例によつて
も、前記実施例とほぼ同様の作用が得られる。こ
れらの保持部材19′、操作部材29及び位置決
め手段23′a,23′bによつて、ホーン18′
の基端部を保持する保持手段28が構成される。
置への位置決めは、凹所23′の対向する内壁に
て形成される位置決め手段23′a,23′bにて
なされる。すなわち、操作部材29の先端が一方
の位置決め手段23′aに当接して作用位置の位
置決めがなされ、操作部材29の基端が他方の位
置決め手段23′bに当接して不作用位置の位置
決めがなされる。しかして、この実施例によつて
も、前記実施例とほぼ同様の作用が得られる。こ
れらの保持部材19′、操作部材29及び位置決
め手段23′a,23′bによつて、ホーン18′
の基端部を保持する保持手段28が構成される。
ところで位置決め手段23,23′a,23′b
は、上記各実施例にあつてはストツパ作用のみを
有するものを採用したが、ノツチとこれに係合す
る鋼球とを用いるもの等の従来公知の各種の位置
決め手段とすることができる。
は、上記各実施例にあつてはストツパ作用のみを
有するものを採用したが、ノツチとこれに係合す
る鋼球とを用いるもの等の従来公知の各種の位置
決め手段とすることができる。
以上の説明によつて理解されるように、この考
案によれば、ホーンを進退させて作用位置又は不
作用位置を選択的に採らせることにより、1本針
3本糸の縁かがり縫いと1本針2本糸の縁かがり
縫いとの切換えがワンタツチにてなされ、ホーン
を後退させて案内通路内に位置させるだけで不作
用位置が採られるので、カギルーパ部材を旋回さ
せて作用位置と不作用位置とを切換えるものと比
較して、この切換え装置の収容空間を削減でき、
かつ僅かな操作量にて容易にこの切換えがなされ
ると共に、ホーンの先端部が上ルーパの糸穴に近
接する開口から突出してカギルーパを形成するた
め、カギルーパが常に定位置に確実に構成され、
簡素な構造によつてカギルーパの信頼性が著しく
向上した。
案によれば、ホーンを進退させて作用位置又は不
作用位置を選択的に採らせることにより、1本針
3本糸の縁かがり縫いと1本針2本糸の縁かがり
縫いとの切換えがワンタツチにてなされ、ホーン
を後退させて案内通路内に位置させるだけで不作
用位置が採られるので、カギルーパ部材を旋回さ
せて作用位置と不作用位置とを切換えるものと比
較して、この切換え装置の収容空間を削減でき、
かつ僅かな操作量にて容易にこの切換えがなされ
ると共に、ホーンの先端部が上ルーパの糸穴に近
接する開口から突出してカギルーパを形成するた
め、カギルーパが常に定位置に確実に構成され、
簡素な構造によつてカギルーパの信頼性が著しく
向上した。
第1図はこの考案の1実施例を示す正面図、第
2図は1本針3本糸の縁かがり縫い状態の上ルー
パを示す正面図、第3図は1本針2本糸の縁かが
り縫い状態の上ルーパを示す正面図、第4図は第
2図の−線断面図、第5図は第3図の−
線断面図、第6図は上ルーパを示す分解斜視図、
第7図はこの考案の他の実施例の要部を拡大して
示す断面図、第8図は同じくホーン及び保持部材
を示す分解図である。 1……上ルーパ、2……取付座部、3……上ル
ーパ取付杆、5……下ルーパ、8……針、8a…
…糸穴、9……側壁部、10……ブレード部、1
1,11′……案内通路、11a,11′a……湾
曲部、11b,11′b……先端側通路、11c,
11′c……基端側通路、12……糸穴、13…
…突出部、18,18′……ホーン、19,1
9′……保持部材、20……ブラケツト部、22
……偏心ピン(操作部材)、23,23′a,2
3′b……位置決め手段、24……カギルーパ、
28……保持手段、29……操作部材、29a…
…操作部。
2図は1本針3本糸の縁かがり縫い状態の上ルー
パを示す正面図、第3図は1本針2本糸の縁かが
り縫い状態の上ルーパを示す正面図、第4図は第
2図の−線断面図、第5図は第3図の−
線断面図、第6図は上ルーパを示す分解斜視図、
第7図はこの考案の他の実施例の要部を拡大して
示す断面図、第8図は同じくホーン及び保持部材
を示す分解図である。 1……上ルーパ、2……取付座部、3……上ル
ーパ取付杆、5……下ルーパ、8……針、8a…
…糸穴、9……側壁部、10……ブレード部、1
1,11′……案内通路、11a,11′a……湾
曲部、11b,11′b……先端側通路、11c,
11′c……基端側通路、12……糸穴、13…
…突出部、18,18′……ホーン、19,1
9′……保持部材、20……ブラケツト部、22
……偏心ピン(操作部材)、23,23′a,2
3′b……位置決め手段、24……カギルーパ、
28……保持手段、29……操作部材、29a…
…操作部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上糸を有して上下動する針と、先端部の糸穴
に挿通した上ルーパ糸を有し、被縫製物の移動
方向と交錯状に作動する上ルーパと、下ルーパ
糸を有する下ルーパとが協働して1本針3本糸
の縁かがり縫いを行うオーバロツクミシンにお
いて、前記上ルーパのブレード部の糸穴付近の
基端側背面に先端が開口する案内通路を形成
し、該案内通路にホーンを進退自在に遊挿し、
該開口から突出した該ホーンの先端部と上ルー
パの先端側背面とでカギルーパを形成すると共
に、該ホーンの基端部を保持する保持手段を上
ルーパ側に設けたことを特徴とするオーバロツ
クミシンのルーパ切換え装置。 (2) 案内通路は、湾曲部を介して接続する先端側
通路と基端側通路とよりなり、該基端側通路が
上ルーパのブレード部の長手方向に延在してい
る請求項1記載のオーバロツクミシンのルーパ
切換え装置。 (3) 保持手段は、ホーンを保持する保持部材と、
該保持部材に連繋し、保持部材を移動操作する
ための操作部材とを有する請求項1又は2記載
のオーバロツクミシンのルーパ切換え装置。 (4) 保持手段は、ホーンを作用位置又は不作用位
置に位置決めする位置決め手段を含んでいる請
求項1,2又は3記載のオーバロツクミシンの
ルーパ切換え装置。 (5) ホーンが、プラスチツク単繊維である請求項
1,2,3又は4記載のオーバロツクミシンの
ルーパ切換え装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988088190U JPH0510791Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 | |
US07/361,626 US4942834A (en) | 1988-07-02 | 1989-06-05 | Looper shifting device in overlock sewing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988088190U JPH0510791Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0212383U JPH0212383U (ja) | 1990-01-25 |
JPH0510791Y2 true JPH0510791Y2 (ja) | 1993-03-16 |
Family
ID=13935985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988088190U Expired - Lifetime JPH0510791Y2 (ja) | 1988-07-02 | 1988-07-02 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4942834A (ja) |
JP (1) | JPH0510791Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5215022A (en) * | 1992-02-07 | 1993-06-01 | Mullis Lester S | Looper conversion method |
JPH0947594A (ja) * | 1995-08-09 | 1997-02-18 | Singer Nikko Kk | オーバロックミシンのルーパ切換え装置 |
US5704302A (en) * | 1996-09-25 | 1998-01-06 | Tseng; Hsien Chang | Looper device having a thread feeding mechanism |
DE102004039361B4 (de) * | 2004-08-12 | 2008-02-21 | Nähmaschinenfabrik Emil Stutznäcker GmbH & Co KG | Nähmaschine und Nähorgan |
CN115125678A (zh) * | 2021-03-26 | 2022-09-30 | 本田技研工业株式会社 | 缝制装置、弯针的定位方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2851974A (en) * | 1955-02-03 | 1958-09-16 | Union Special Machine Co | Zigzag sewing machines |
US2982240A (en) * | 1959-08-21 | 1961-05-02 | J & C Bedspread Co | Method of and apparatus for producing tufted products |
US3203379A (en) * | 1961-08-07 | 1965-08-31 | George D Dedmon | Tufting machine with retractable loopers |
US3309900A (en) * | 1964-11-18 | 1967-03-21 | Nahwirkmaschb Malimo Karl Marx | Knitting machines for the production of pile fabrics |
US3783810A (en) * | 1970-11-18 | 1974-01-08 | Rimoldi C Spa Virginio | Looper driving device with periodically variable speed in zig-zag chainstitch sewing machines |
US4011823A (en) * | 1976-01-30 | 1977-03-15 | Rug Crafters | Tufting tool for even stitching |
US4237804A (en) * | 1977-08-02 | 1980-12-09 | Juki Co., Ltd. | Looper changeover device for an edge stitching sewing machine |
US4799439A (en) * | 1981-07-14 | 1989-01-24 | Maruzen Sewing Machine Co., Ltd. | Double purpose looper for overlocking sewing machine |
US4649843A (en) * | 1984-07-19 | 1987-03-17 | Tokyo Juki Industrial Co., Ltd | Sewing machine |
-
1988
- 1988-07-02 JP JP1988088190U patent/JPH0510791Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-06-05 US US07/361,626 patent/US4942834A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4942834A (en) | 1990-07-24 |
JPH0212383U (ja) | 1990-01-25 |
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