JPH05101728A - 圧縮撚線導体の製造装置 - Google Patents
圧縮撚線導体の製造装置Info
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- JPH05101728A JPH05101728A JP33742991A JP33742991A JPH05101728A JP H05101728 A JPH05101728 A JP H05101728A JP 33742991 A JP33742991 A JP 33742991A JP 33742991 A JP33742991 A JP 33742991A JP H05101728 A JPH05101728 A JP H05101728A
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- twisting
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単でしかも高速回転を可能とし、2
度撚撚線機の生産能力を損なわずに、安価に圧縮撚線導
体を製造する装置を提供すること。 【構成】 圧縮成形器4の後方に、中空回転軸3を配置
し、これから対称的に翼状のフライヤ5を突設する。中
空回転軸のフライヤより後方には、該回転軸と同軸かつ
回転自在にドラム状の引取キャプスタン7を装着する。
引取キャプスタン7は、無段変速機19によりフライヤ
と同方向にかつ異なる速度で回転される。複数の素線群
W1 ,W2 ……Wn は圧縮成形器4を出て中空回転軸3
に入り、一方のフライヤを通って引取キャプスタン7へ
と送られる。引取キャプスタン7は、これらの素線に撚
りをかけつつ巻き取り、該撚線を解いて他方のフライヤ
を介して2度撚撚線機Bに供給する。
度撚撚線機の生産能力を損なわずに、安価に圧縮撚線導
体を製造する装置を提供すること。 【構成】 圧縮成形器4の後方に、中空回転軸3を配置
し、これから対称的に翼状のフライヤ5を突設する。中
空回転軸のフライヤより後方には、該回転軸と同軸かつ
回転自在にドラム状の引取キャプスタン7を装着する。
引取キャプスタン7は、無段変速機19によりフライヤ
と同方向にかつ異なる速度で回転される。複数の素線群
W1 ,W2 ……Wn は圧縮成形器4を出て中空回転軸3
に入り、一方のフライヤを通って引取キャプスタン7へ
と送られる。引取キャプスタン7は、これらの素線に撚
りをかけつつ巻き取り、該撚線を解いて他方のフライヤ
を介して2度撚撚線機Bに供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中心線の周囲に複数本
の素線が同心円状に撚り合わされた形式の圧縮撚線導体
の製造装置に関する。
の素線が同心円状に撚り合わされた形式の圧縮撚線導体
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる圧縮撚線導体の製造は主と
してシングルツイストバンチャー或は筒形撚線機によっ
て行なわれている。しかし、これらの撚線機では機構上
撚り合わせの回転速度を増大させることが困難であるな
どの理由により生産効率の向上には限界がある。又、公
知の2度撚撚線機を圧縮撚線導体の製造に適用すれば生
産効率の向上をはかることは可能であるが、いわゆる撚
り浮きの形成による製品不良、フライヤ部での断線等の
問題があり、そのまま適用することは困難である。又、
これらの問題点を解決すべく提案されている圧縮撚線導
体の製造装置として、例えば実公昭57−31193号
公報明細書或は特公昭57−47317号公報明細書に
開示される装置がある。しかし、前者の公報記載の装置
にあっては2度撚撚線機の内部引取キャプスタンの上流
に主たる圧縮成形用ダイスが配設される構造であり、こ
の圧縮成形用ダイスは撚線導体との摩擦により加熱され
るため冷却を必要とし、このための専用の冷却装置を2
度撚撚線機の内部に設置するスペースを確保するにはか
なりの無理を生じ、設置するとすれば2度撚撚線機の構
造が大型化し、又、冷却装置の維持管理上にも新たな問
題が生ずる。更に、圧縮成形用ダイスが2度撚撚線機内
にあるため線通しの際の作業性が悪いという欠点も指摘
される。
してシングルツイストバンチャー或は筒形撚線機によっ
て行なわれている。しかし、これらの撚線機では機構上
撚り合わせの回転速度を増大させることが困難であるな
どの理由により生産効率の向上には限界がある。又、公
知の2度撚撚線機を圧縮撚線導体の製造に適用すれば生
産効率の向上をはかることは可能であるが、いわゆる撚
り浮きの形成による製品不良、フライヤ部での断線等の
問題があり、そのまま適用することは困難である。又、
これらの問題点を解決すべく提案されている圧縮撚線導
体の製造装置として、例えば実公昭57−31193号
公報明細書或は特公昭57−47317号公報明細書に
開示される装置がある。しかし、前者の公報記載の装置
にあっては2度撚撚線機の内部引取キャプスタンの上流
に主たる圧縮成形用ダイスが配設される構造であり、こ
の圧縮成形用ダイスは撚線導体との摩擦により加熱され
るため冷却を必要とし、このための専用の冷却装置を2
度撚撚線機の内部に設置するスペースを確保するにはか
なりの無理を生じ、設置するとすれば2度撚撚線機の構
造が大型化し、又、冷却装置の維持管理上にも新たな問
題が生ずる。更に、圧縮成形用ダイスが2度撚撚線機内
にあるため線通しの際の作業性が悪いという欠点も指摘
される。
【0003】又、後者の特公昭57−47317号公報
記載の装置は、2度撚撚線機の上流に前撚り兼引取装置
が配設され、この前撚り兼引取装置のフレーム内にキャ
プスタンローラが配設されている。そしてフレームは通
常2度撚撚線機の回転数Nと同方向に(2倍±δ)Nの
回転数で回転する。このδの値は、素線の材質、素線の
直径、撚り合わせる素線数、円圧成形の度合い、さらに
は2度撚撚線機の回転数等によってかなり大幅に変化
し、特公昭55−49366号公報では、δ=0.2〜
0.8の値が示されている。
記載の装置は、2度撚撚線機の上流に前撚り兼引取装置
が配設され、この前撚り兼引取装置のフレーム内にキャ
プスタンローラが配設されている。そしてフレームは通
常2度撚撚線機の回転数Nと同方向に(2倍±δ)Nの
回転数で回転する。このδの値は、素線の材質、素線の
直径、撚り合わせる素線数、円圧成形の度合い、さらに
は2度撚撚線機の回転数等によってかなり大幅に変化
し、特公昭55−49366号公報では、δ=0.2〜
0.8の値が示されている。
【0004】一方、フレーム内に設けられるキャプスタ
ンローラは、フレームと共にその回転軸に対して公転
し、撚線に撚をかけると同時に、フレームの回転軸と直
交する回転軸まわりに自転して撚線を巻き取る。このキ
ャプスタンローラは、巻き取りのための自転数が前記フ
レームの回転数に比べて非常に小さく、また、回転する
フレーム内にあることから、従来は遊星歯車機構によっ
て駆動されている。さらにキャプスタンローラは、撚線
を引き取るために大きな牽引力を必要とし、ある程度大
きくして強度を持たせる必要がある。これらの理由から
従来の装置は大型で、構造が複雑になり高価であった。
しかも、装置の大型化は回転上昇に伴う遠心力の増大を
伴い、フレームの強度も問題となるので高速化には限度
があり、生産効率も上がらなかった。さらに、無段変速
機はキャプスタンローラとフレームとの双方の回転数を
共に変化させるので、撚ピッチを変えることはできな
い。従って、撚ピッチを変えるには遊星歯車機構の歯車
比を変える必要があり、非常に手間がかかった。
ンローラは、フレームと共にその回転軸に対して公転
し、撚線に撚をかけると同時に、フレームの回転軸と直
交する回転軸まわりに自転して撚線を巻き取る。このキ
ャプスタンローラは、巻き取りのための自転数が前記フ
レームの回転数に比べて非常に小さく、また、回転する
フレーム内にあることから、従来は遊星歯車機構によっ
て駆動されている。さらにキャプスタンローラは、撚線
を引き取るために大きな牽引力を必要とし、ある程度大
きくして強度を持たせる必要がある。これらの理由から
従来の装置は大型で、構造が複雑になり高価であった。
しかも、装置の大型化は回転上昇に伴う遠心力の増大を
伴い、フレームの強度も問題となるので高速化には限度
があり、生産効率も上がらなかった。さらに、無段変速
機はキャプスタンローラとフレームとの双方の回転数を
共に変化させるので、撚ピッチを変えることはできな
い。従って、撚ピッチを変えるには遊星歯車機構の歯車
比を変える必要があり、非常に手間がかかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる公知の
圧縮撚線導体製造装置の問題点に鑑がみ、上記の諸問題
を有利に解決して構造が簡単でしかも前撚機及び引取機
の高速回転を可能とすると共に、2度撚撚線機の生産能
力を損なることがなく、かつ安価に圧縮撚線導体を製造
する装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
圧縮撚線導体製造装置の問題点に鑑がみ、上記の諸問題
を有利に解決して構造が簡単でしかも前撚機及び引取機
の高速回転を可能とすると共に、2度撚撚線機の生産能
力を損なることがなく、かつ安価に圧縮撚線導体を製造
する装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【実施例】以下に本発明を実施例を示す図面に基づいて
説明する。添付の図面は本発明装置の概略平面図を示
す。図において本発明装置は複数の素線W1 ,W2 …W
n の撚口ダイス1、圧縮成形器4並びに前撚機と引取機
とからなる装置A、及び2度撚撚線機B及びこれら装置
の駆動系より構成されるが、本発明装置の特徴とする部
分は前撚機及び引取機とからなる装置Aの構成にある。
説明する。添付の図面は本発明装置の概略平面図を示
す。図において本発明装置は複数の素線W1 ,W2 …W
n の撚口ダイス1、圧縮成形器4並びに前撚機と引取機
とからなる装置A、及び2度撚撚線機B及びこれら装置
の駆動系より構成されるが、本発明装置の特徴とする部
分は前撚機及び引取機とからなる装置Aの構成にある。
【0007】すなわち、圧縮成形器4は撚口ダイス1の
後方において両端部に固定された機枠2a及び2bに回
転自在に支持された中空回転軸3の前端部に回転自在に
装着される。圧縮成形器4の後方に位置する中空回転軸
3には前撚機として先端部に屈折部5a,5bを設けた
翼状の一対のフライヤ5が対称位置に突設固定され、
又、引取機としてフライヤ5の後方に位置する中空回転
軸3の外周に軸受6を介してドラム状の引取キャプスタ
ン7が装着されて構成される。
後方において両端部に固定された機枠2a及び2bに回
転自在に支持された中空回転軸3の前端部に回転自在に
装着される。圧縮成形器4の後方に位置する中空回転軸
3には前撚機として先端部に屈折部5a,5bを設けた
翼状の一対のフライヤ5が対称位置に突設固定され、
又、引取機としてフライヤ5の後方に位置する中空回転
軸3の外周に軸受6を介してドラム状の引取キャプスタ
ン7が装着されて構成される。
【0008】上記の構成において圧縮成形器4は中心軸
線に沿って内径が漸次減少する成形孔4aを有するいわ
ゆるダイス形式のものを使用することができ、これには
空気又はアルコール類等の冷媒を使った冷却装置を取付
けることができる。
線に沿って内径が漸次減少する成形孔4aを有するいわ
ゆるダイス形式のものを使用することができ、これには
空気又はアルコール類等の冷媒を使った冷却装置を取付
けることができる。
【0009】又、フライヤ5の基部に対応する中空回転
軸3の内壁並びにフライヤ5の先端屈折部5a,5bに
は案内ローラ8a,8e並びに8b,8c及び8dが夫
々取付けられ、又、フライヤ5と引取キャプスタン7と
は後述する駆動系により同方向にかつ異なる速度で回転
される。
軸3の内壁並びにフライヤ5の先端屈折部5a,5bに
は案内ローラ8a,8e並びに8b,8c及び8dが夫
々取付けられ、又、フライヤ5と引取キャプスタン7と
は後述する駆動系により同方向にかつ異なる速度で回転
される。
【0010】次に2度撚撚線機Bは公知の構造で構成さ
れ、前記引取キャプスタン7の後方両端部に固定された
機枠9a,9bに夫々回転自在に支持された中空回転軸
10a及び10bの間に一対の弓状のフライヤ11が渡
架され、又、フライヤ11内には両端が支軸12a,1
2bで夫々機枠9a,9bに固定され静止状態に保持さ
れた浮枠13が架設され、又、この浮枠13上に巻取ボ
ビン14が載置される。更に、中空回転軸10a,10
b内のフライヤ11取付位置には案内ローラ15a,1
5bが設けられ、又、浮枠13上には案内ローラ16が
設けられる。
れ、前記引取キャプスタン7の後方両端部に固定された
機枠9a,9bに夫々回転自在に支持された中空回転軸
10a及び10bの間に一対の弓状のフライヤ11が渡
架され、又、フライヤ11内には両端が支軸12a,1
2bで夫々機枠9a,9bに固定され静止状態に保持さ
れた浮枠13が架設され、又、この浮枠13上に巻取ボ
ビン14が載置される。更に、中空回転軸10a,10
b内のフライヤ11取付位置には案内ローラ15a,1
5bが設けられ、又、浮枠13上には案内ローラ16が
設けられる。
【0011】次に本発明装置の駆動系の一例について説
明すると、原動機Mの出力軸17に取付けられたプーリ
ーN1 で2度撚撚線機Bの中空回転軸10bに取付けら
れたプーリーN2 を駆動させることにより中空回転軸1
0bを回転駆動させると同時にフライヤ11を回転させ
る。次にフライヤ11の回転により中空回転軸10bと
反対側の中空回転軸10aが同時に回転され、その回転
駆動力は中空回転軸10aに取付けられたプーリーN2
と同径のプーリーN3 を介して中空回転軸3と同方向に
併設された共通回転軸18の一端に取付けられたプーリ
ーN4 に伝達される。このプーリーN4 は前記プーリー
N2 およびN3 の約1/2の直径に製作され、共通回転
軸18は2度撚撚線機Bの中空回転軸の約2倍の速度で
回転される。共通回転軸18の前方には無段変速機19
の入力軸20に連結されるプーリーN5 が設けられ、又
無段変速機19の出力軸21は引取キャプスタン7の軸
受6に設けられたプーリーN6 に連結され、引取キャプ
スタン7を回転させる。又、共通回転軸18のプーリー
N5の前方にはプーリーN7 が設けられ、このプーリー
N7 は中空回転軸3の前部に設けられたプーリーN8 に
連結される。即ち、引取キャプスタン7は翼状のフライ
ヤ5と同心でかつ独立して回転するので、外部から無段
変速機19によってフライヤ5とは異なる回転速度で駆
動でき、これによって遊星歯車機構が不要になるので、
構成が簡単になる。また、無段変速機19はフライヤ5
の回転数には影響を与えないので、引取キャプスタン7
の巻き取り速度のみを変更することができ、撚線の撚り
ピッチを自由に設定できるようになる。
明すると、原動機Mの出力軸17に取付けられたプーリ
ーN1 で2度撚撚線機Bの中空回転軸10bに取付けら
れたプーリーN2 を駆動させることにより中空回転軸1
0bを回転駆動させると同時にフライヤ11を回転させ
る。次にフライヤ11の回転により中空回転軸10bと
反対側の中空回転軸10aが同時に回転され、その回転
駆動力は中空回転軸10aに取付けられたプーリーN2
と同径のプーリーN3 を介して中空回転軸3と同方向に
併設された共通回転軸18の一端に取付けられたプーリ
ーN4 に伝達される。このプーリーN4 は前記プーリー
N2 およびN3 の約1/2の直径に製作され、共通回転
軸18は2度撚撚線機Bの中空回転軸の約2倍の速度で
回転される。共通回転軸18の前方には無段変速機19
の入力軸20に連結されるプーリーN5 が設けられ、又
無段変速機19の出力軸21は引取キャプスタン7の軸
受6に設けられたプーリーN6 に連結され、引取キャプ
スタン7を回転させる。又、共通回転軸18のプーリー
N5の前方にはプーリーN7 が設けられ、このプーリー
N7 は中空回転軸3の前部に設けられたプーリーN8 に
連結される。即ち、引取キャプスタン7は翼状のフライ
ヤ5と同心でかつ独立して回転するので、外部から無段
変速機19によってフライヤ5とは異なる回転速度で駆
動でき、これによって遊星歯車機構が不要になるので、
構成が簡単になる。また、無段変速機19はフライヤ5
の回転数には影響を与えないので、引取キャプスタン7
の巻き取り速度のみを変更することができ、撚線の撚り
ピッチを自由に設定できるようになる。
【0012】次に本発明装置の作用について説明する。
先ず本発明装置の駆動系を前述の如く設定することによ
り中空回転軸3は共通回転軸18及びプーリーN7 ,N
8 を介して2度撚撚線機Bの中空回転軸10a,10b
の約2倍の速さで回転される。又、引取キャプスタン7
はプーリーN5、無段変速機19及びプーリーN6 を介
して中空回転軸3即ちフライヤ5の回転と同方向に+α
又は−αだけ異なる速度で回転される。ここで本発明の
実施例における各数値の一例を示せば、以下の通りであ
る。2度撚撚線機Bの回転数は1000rpm で、フライ
ヤ5の回転数を2000rpmとし、撚線の撚りピッチは
20mm/回とした。従って、撚線速度Vm/mmは、 V={撚りピッチmm×2度撚撚線機回転数rpm ×2}/
1000 で表される。これから、V=40m/分となる。
先ず本発明装置の駆動系を前述の如く設定することによ
り中空回転軸3は共通回転軸18及びプーリーN7 ,N
8 を介して2度撚撚線機Bの中空回転軸10a,10b
の約2倍の速さで回転される。又、引取キャプスタン7
はプーリーN5、無段変速機19及びプーリーN6 を介
して中空回転軸3即ちフライヤ5の回転と同方向に+α
又は−αだけ異なる速度で回転される。ここで本発明の
実施例における各数値の一例を示せば、以下の通りであ
る。2度撚撚線機Bの回転数は1000rpm で、フライ
ヤ5の回転数を2000rpmとし、撚線の撚りピッチは
20mm/回とした。従って、撚線速度Vm/mmは、 V={撚りピッチmm×2度撚撚線機回転数rpm ×2}/
1000 で表される。これから、V=40m/分となる。
【0013】また、引取キャプスタンの直径を100mm
φとすると、フライヤと引取キャプスタンとの回転数差
はαrpm は α=(撚線速度m/分×1000)/(キャプスタン直
径mm×π) この式に上述の撚線速度Vm/分=40m/分を代入し
て、回転数差α=127rpm を得る。
φとすると、フライヤと引取キャプスタンとの回転数差
はαrpm は α=(撚線速度m/分×1000)/(キャプスタン直
径mm×π) この式に上述の撚線速度Vm/分=40m/分を代入し
て、回転数差α=127rpm を得る。
【0014】かかる駆動状態において複数本の素線群W
1 ,W2…Wn を中心素線W2 を中心として撚口ダイス
1を通過させ、更に圧縮成形器4を通過させる。次いで
中空回転軸3の中空部を経由して案内ローラ8a,8b
を介して引取キャプスタン7に引取られるに先立ち、複
数の素線W1 ,W2 …Wn はフライヤ5の回転により撚
口ダイス1において最終的に撚線に対し付与される撚り
に対して100%の撚りが与えられる。又、素線群は圧
縮成形器4を通過する際に中心素線の周囲に同心円状形
に圧縮成形される。
1 ,W2…Wn を中心素線W2 を中心として撚口ダイス
1を通過させ、更に圧縮成形器4を通過させる。次いで
中空回転軸3の中空部を経由して案内ローラ8a,8b
を介して引取キャプスタン7に引取られるに先立ち、複
数の素線W1 ,W2 …Wn はフライヤ5の回転により撚
口ダイス1において最終的に撚線に対し付与される撚り
に対して100%の撚りが与えられる。又、素線群は圧
縮成形器4を通過する際に中心素線の周囲に同心円状形
に圧縮成形される。
【0015】圧縮成形された撚線Sは次いでフライヤ5
と同方向かつ異なる速度で高速回転される引取キャプス
タン7に、その強い牽引力により引取られたのち、フラ
イヤ5の先端部の案内ローラ8c,8d及び基部の案内
ローラ8eを介し、中空回転軸3の中空部を経由して2
度撚撚線機Bの中空回転軸10aの中空部に送られる。
撚線の牽引力は、フライヤ5の剛性でかなりの部分が負
担されるので、強度不足を心配することなく引取キャプ
スタン7を従来より小型化することができる。かくして
2度撚撚線機Bに送られた撚線Sは案内ローラ15aを
介して2度撚撚線機Bのフライヤ11に添って送られ、
案内ローラ15b及び16を経由して浮枠13上の巻取
ボビン14に巻取られる。この場合、フライヤ11は前
撚機としてのフライヤ5の約半分の速度で回転されるた
め、撚線Sは引取キャプスタン7を出たところで前記1
00%の撚りに対して50%の撚りに撚戻され、案内ロ
ーラ15bを出たところで再び100%の撚りに撚られ
た撚線となり巻取ボビン14に巻取られる。即ち、撚口
ダイス1を支点として100%撚られた撚線Sはその直
後に圧縮成形器4で円圧成形された後、引取キャプスタ
ン7を出たところでその撚りが半分戻され、次に2度撚
撚線機Bの案内ローラ15bを出たところで再び撚戻さ
れた分と同一の撚りが加えられて元の撚線Sに再撚りさ
れるが、この撚戻し及び再撚りの過程において圧縮導体
中に含まれている撚りむら、撚りくずれ、素線張力の不
均衡などの不良要因が修正除去される。
と同方向かつ異なる速度で高速回転される引取キャプス
タン7に、その強い牽引力により引取られたのち、フラ
イヤ5の先端部の案内ローラ8c,8d及び基部の案内
ローラ8eを介し、中空回転軸3の中空部を経由して2
度撚撚線機Bの中空回転軸10aの中空部に送られる。
撚線の牽引力は、フライヤ5の剛性でかなりの部分が負
担されるので、強度不足を心配することなく引取キャプ
スタン7を従来より小型化することができる。かくして
2度撚撚線機Bに送られた撚線Sは案内ローラ15aを
介して2度撚撚線機Bのフライヤ11に添って送られ、
案内ローラ15b及び16を経由して浮枠13上の巻取
ボビン14に巻取られる。この場合、フライヤ11は前
撚機としてのフライヤ5の約半分の速度で回転されるた
め、撚線Sは引取キャプスタン7を出たところで前記1
00%の撚りに対して50%の撚りに撚戻され、案内ロ
ーラ15bを出たところで再び100%の撚りに撚られ
た撚線となり巻取ボビン14に巻取られる。即ち、撚口
ダイス1を支点として100%撚られた撚線Sはその直
後に圧縮成形器4で円圧成形された後、引取キャプスタ
ン7を出たところでその撚りが半分戻され、次に2度撚
撚線機Bの案内ローラ15bを出たところで再び撚戻さ
れた分と同一の撚りが加えられて元の撚線Sに再撚りさ
れるが、この撚戻し及び再撚りの過程において圧縮導体
中に含まれている撚りむら、撚りくずれ、素線張力の不
均衡などの不良要因が修正除去される。
【0016】この場合、本発明装置によれば撚線Sを圧
縮成形器4から引抜く際の大きな牽引力は引取キャプス
タン7をフライヤ5と同方向にかつフライヤ5の回転速
度に対し+αもしくは−αだけ異なる高速度で回転させ
ることによって得られる。従って圧縮撚線導体の生産速
度は本発明装置による場合、引取キャプスタンの直径×
π×αとなる。
縮成形器4から引抜く際の大きな牽引力は引取キャプス
タン7をフライヤ5と同方向にかつフライヤ5の回転速
度に対し+αもしくは−αだけ異なる高速度で回転させ
ることによって得られる。従って圧縮撚線導体の生産速
度は本発明装置による場合、引取キャプスタンの直径×
π×αとなる。
【0017】なお、2度撚撚線機Bのフライヤ11の回
転速度と前撚機としてのフライヤ5の回転速度との比
は、撚り合わされる導体の材質、サイズ等により一定と
は限らないため、理論比1:2を基準としつつ最適な最
終撚り上り製品が得られるよう駆動伝達系のプーリー径
を夫々経験的に算出して設定する必要がある。
転速度と前撚機としてのフライヤ5の回転速度との比
は、撚り合わされる導体の材質、サイズ等により一定と
は限らないため、理論比1:2を基準としつつ最適な最
終撚り上り製品が得られるよう駆動伝達系のプーリー径
を夫々経験的に算出して設定する必要がある。
【0018】以上説明したように、本発明によれば、以
下の各効果を奏する。 遊星歯車機構が不要になったために機構が単純にな
った。 撚線の牽引力のかなりの部分を、フライヤの剛性で
負担できるので、強度不足を問題とせずにキャプスタン
を小型にできる。 また、無段変速機はフライヤの回転数には影響を与
えないので、巻き取り速度のみを変更することができ、
撚線の撚りピッチを自由に設定できるようになった。 キャプスタンの小型化により高速回転が容易にな
り、生産能力が向上し、撚線の製造コスト引き下げが可
能になった。
下の各効果を奏する。 遊星歯車機構が不要になったために機構が単純にな
った。 撚線の牽引力のかなりの部分を、フライヤの剛性で
負担できるので、強度不足を問題とせずにキャプスタン
を小型にできる。 また、無段変速機はフライヤの回転数には影響を与
えないので、巻き取り速度のみを変更することができ、
撚線の撚りピッチを自由に設定できるようになった。 キャプスタンの小型化により高速回転が容易にな
り、生産能力が向上し、撚線の製造コスト引き下げが可
能になった。
【図1】本発明の圧縮撚線導体製造装置の一実施例を示
す概略平面図である。
す概略平面図である。
1 撚口ダイス 3 中空回転軸 4 圧縮成形器 5 フライヤ 7 引取キャプスタン 10a,10b 中空回転軸 11 フライヤ 13 浮枠 14 巻取ボビン 19 無段変速機
Claims (1)
- 【請求項1】 素線群の撚口ダイスと、該撚口ダイスの
後方に回転自在に設置された圧縮成形器と、該圧縮成形
器の後方に設けられた前撚機及び引取機と、該前撚機及
び引取機の後方に設けられ、浮枠上に巻取ボビンが担持
された2度撚撚線機とからなり、前記前撚機及び引取機
が2度撚撚線機の約2倍の速度で同方向に回転する圧縮
撚線導体の製造装置において、 前記圧縮成形器の後方に、圧縮成形器側から前撚機及び
引取機を一体的に設けた中空回転軸を配置し、前記前撚
機にあっては中空回転軸に対称的に突設した翼状のフラ
イヤをもって構成し、また前記引取機にあっては前記フ
ライヤの後方に位置して中空回転軸に該回転軸と同軸か
つ回転自在に装着し、前記フライヤの一方から送り出さ
れる撚線を巻き取るとともに、該撚線を解いて他方のフ
ライヤを介し、2度撚撚線機に供給するドラム状の引取
キャプスタンをもって構成してなり、更に、該引取キャ
プスタンをフライヤと同方向にかつ異なる速度で回転す
る無段変速機を前撚機及び引取機の外部に設けたことを
特徴とする圧縮撚線導体の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3337429A JPH0821274B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 圧縮撚線導体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3337429A JPH0821274B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 圧縮撚線導体の製造装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1500284A Division JPS60160515A (ja) | 1984-02-01 | 1984-02-01 | 圧縮撚線導体の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101728A true JPH05101728A (ja) | 1993-04-23 |
JPH0821274B2 JPH0821274B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=18308550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3337429A Expired - Lifetime JPH0821274B2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | 圧縮撚線導体の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821274B2 (ja) |
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- 1991-12-20 JP JP3337429A patent/JPH0821274B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
JPH0821274B2 (ja) | 1996-03-04 |
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