JPH0488985A - ヒトパルボウィルス構造蛋白質遺伝子 - Google Patents
ヒトパルボウィルス構造蛋白質遺伝子Info
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- JPH0488985A JPH0488985A JP20282790A JP20282790A JPH0488985A JP H0488985 A JPH0488985 A JP H0488985A JP 20282790 A JP20282790 A JP 20282790A JP 20282790 A JP20282790 A JP 20282790A JP H0488985 A JPH0488985 A JP H0488985A
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- human parvovirus
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- dna
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- structural protein
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、流産、胎児水腫、肝障害、出血熱、関節炎や
リューマチなど種々の疾患の病因に係わる新規なヒトパ
ルボウイルス構造蛋白質遺伝子に関する。
リューマチなど種々の疾患の病因に係わる新規なヒトパ
ルボウイルス構造蛋白質遺伝子に関する。
バルポウイルスの仲間は、−本鎖の直鎖DNAゲノムを
有する最小のウィルス群(Parvoviridae科
)に属する。Parvovirjdae科ウィルスを電
子顕微鏡で見ると、その粒子は球状で、正二十面体様対
称性を示し、32個のキャプソメア(capsomer
e )から成る0直径約20〜25nmの極めて小型の
ウィルスで、エンベローブヲ保有せず、熱、乾燥、脂質
溶剤、洗剤などに比較的耐性のウィルスである( In
tervirology、 23.6l−73(198
5) )。を椎動物に感染するバルボウイルスの宿主に
は、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス
、ミンク、イタチ、ガチョウ及びヒトが含まれるが、一
般に病原性は似ているものの、これらのウィルス間で免
疫学的な交叉性は見出されていない。従って、ヒトパル
ボウイルスの診断やワクチンの開発に使用可能なウィル
ス抗原は、ヒトパルボウイルス由来のものであることが
重要な条件となる。
有する最小のウィルス群(Parvoviridae科
)に属する。Parvovirjdae科ウィルスを電
子顕微鏡で見ると、その粒子は球状で、正二十面体様対
称性を示し、32個のキャプソメア(capsomer
e )から成る0直径約20〜25nmの極めて小型の
ウィルスで、エンベローブヲ保有せず、熱、乾燥、脂質
溶剤、洗剤などに比較的耐性のウィルスである( In
tervirology、 23.6l−73(198
5) )。を椎動物に感染するバルボウイルスの宿主に
は、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス
、ミンク、イタチ、ガチョウ及びヒトが含まれるが、一
般に病原性は似ているものの、これらのウィルス間で免
疫学的な交叉性は見出されていない。従って、ヒトパル
ボウイルスの診断やワクチンの開発に使用可能なウィル
ス抗原は、ヒトパルボウイルス由来のものであることが
重要な条件となる。
ヒトバルポウイルスは、1975年に初めてその存在が
知られたCLancet、 i 、72−73. (1
975)〕が、病原性は不明であった。その後、遺伝性
溶血性疾患を有する僧体に、劇症の再生不良性貧血を引
き起こすことが知られ(Lancet、 i、664−
665(1981)) 、小児に流行する伝染性紅斑症
の病因ウィルスとして確かなものとなった〔Lance
t、 i 、1378.(1983)) 、更に、健常
成人においても、現在までのところ、発熱、不定の発疹
症、出血熱様疾患、肝障害、関節炎、流産や胎児水腫な
どの原因となることが知られている〔医学のあゆみ、
142.530−532(1987))。またリュウー
マチへの関与も推定されている〔第36回日本ウィルス
学会抄録、 328(1988) )。
知られたCLancet、 i 、72−73. (1
975)〕が、病原性は不明であった。その後、遺伝性
溶血性疾患を有する僧体に、劇症の再生不良性貧血を引
き起こすことが知られ(Lancet、 i、664−
665(1981)) 、小児に流行する伝染性紅斑症
の病因ウィルスとして確かなものとなった〔Lance
t、 i 、1378.(1983)) 、更に、健常
成人においても、現在までのところ、発熱、不定の発疹
症、出血熱様疾患、肝障害、関節炎、流産や胎児水腫な
どの原因となることが知られている〔医学のあゆみ、
142.530−532(1987))。またリュウー
マチへの関与も推定されている〔第36回日本ウィルス
学会抄録、 328(1988) )。
以上のように、ヒトパルボウイルスは、臨床上極めて興
味深いウィルスであるといえる。しかしながら、ウィル
ス抗原の取得が困難であるため、診断系の一般化が遅れ
ており、血液のスクリーニングや臨床検査が容易に行え
ないのが現状である。
味深いウィルスであるといえる。しかしながら、ウィル
ス抗原の取得が困難であるため、診断系の一般化が遅れ
ており、血液のスクリーニングや臨床検査が容易に行え
ないのが現状である。
ヒトバルポウイルスの個体への侵入経路は、輸血と鼻腔
が知られ、その標的細胞は極く限られた赤芽球の前駆細
胞である(Nature、 302.426−429(
+983) )。ヒトパルボウイルスが体内に侵入した
場合、血中のウィルスの増殖は、一般に感染後6〜12
日の不顕性期に観察され、症状が現れてからのウィルス
抗原の検出は困難である。従って、ヒトパルボウイルス
感染の証明は、ウィルス抗原そのものではなく、血清中
に抗ヒトパルボウイルス抗体を検出することによって行
われている。
が知られ、その標的細胞は極く限られた赤芽球の前駆細
胞である(Nature、 302.426−429(
+983) )。ヒトパルボウイルスが体内に侵入した
場合、血中のウィルスの増殖は、一般に感染後6〜12
日の不顕性期に観察され、症状が現れてからのウィルス
抗原の検出は困難である。従って、ヒトパルボウイルス
感染の証明は、ウィルス抗原そのものではなく、血清中
に抗ヒトパルボウイルス抗体を検出することによって行
われている。
ヒトパルボウイルス診断系は、現在、献血検体およそ2
万例に1例の割合で発見されるウィルス血症の血清より
、ウィルス粒子を精製し、それを抗原として、免疫電気
向流法〔医学のあゆみ、 135.317−318(1
985)) 及Uエンf イムイムノアッセイ法〔医学
のあゆみ、 134.909−910(1985))や
ラジオイムノアッセイ法〔感染症学雑誌58.1213
−1220(1985))が極く限られた範囲内で行わ
れているにすぎない。しかも、免疫電気向流法は検出感
度が低く、さらに広範な検査のためには、いずれの方法
においてもウィルス抗原量が不足している。このような
状況からヒトパルボウイルスの診断系の開発のためには
、有用かつ大量のウィルス抗原の取得が重要である。
万例に1例の割合で発見されるウィルス血症の血清より
、ウィルス粒子を精製し、それを抗原として、免疫電気
向流法〔医学のあゆみ、 135.317−318(1
985)) 及Uエンf イムイムノアッセイ法〔医学
のあゆみ、 134.909−910(1985))や
ラジオイムノアッセイ法〔感染症学雑誌58.1213
−1220(1985))が極く限られた範囲内で行わ
れているにすぎない。しかも、免疫電気向流法は検出感
度が低く、さらに広範な検査のためには、いずれの方法
においてもウィルス抗原量が不足している。このような
状況からヒトパルボウイルスの診断系の開発のためには
、有用かつ大量のウィルス抗原の取得が重要である。
一般に、診断、医薬応用のためのウィルス抗原の取得方
法は、in vjtroでウィルスを感染・増殖させる
方法、もしくは、ウィルス遺伝子をクローニングして、
抗原蛋白を大量に発現させる方法に大別される。in
Vitro感染系は、特殊な遺伝的疾患患者の骨髄細胞
を用いた報告例がある[BIood、70.384−3
91(1987) )が、ウィルスの回収率は極めて低
(、また、通常の骨髄中にはウィルス標的細胞が極めて
少ないため、骨髄細胞を用いたjn vjtro感染系
はその使用範囲に制限がある。多くの株化細胞も、ヒト
パルボウイルスに対する感受性を消失していた。最近、
株化細胞の1つに感染性が確認されたが、この系ではウ
ィルスの増殖は極めて低い〔臨床と微生物、 16,1
77−186(1989))。
法は、in vjtroでウィルスを感染・増殖させる
方法、もしくは、ウィルス遺伝子をクローニングして、
抗原蛋白を大量に発現させる方法に大別される。in
Vitro感染系は、特殊な遺伝的疾患患者の骨髄細胞
を用いた報告例がある[BIood、70.384−3
91(1987) )が、ウィルスの回収率は極めて低
(、また、通常の骨髄中にはウィルス標的細胞が極めて
少ないため、骨髄細胞を用いたjn vjtro感染系
はその使用範囲に制限がある。多くの株化細胞も、ヒト
パルボウイルスに対する感受性を消失していた。最近、
株化細胞の1つに感染性が確認されたが、この系ではウ
ィルスの増殖は極めて低い〔臨床と微生物、 16,1
77−186(1989))。
本発明者らは、先に胎児肝組織由来の赤芽球細胞を用い
たin vitroのヒトパルボウイルス増殖方法を報
告している〔特開昭63−242166号〕この方法は
、in vitroでヒトパルボウイルスを増殖させる
のに有力な方法であるが、原料の入手の点でやや難点が
あり、広く利用するためには必ずしも十分ではなかった
。
たin vitroのヒトパルボウイルス増殖方法を報
告している〔特開昭63−242166号〕この方法は
、in vitroでヒトパルボウイルスを増殖させる
のに有力な方法であるが、原料の入手の点でやや難点が
あり、広く利用するためには必ずしも十分ではなかった
。
遺伝子組換え法によってウィルス抗原を取得する為には
、ヒトパルボウイルス遺伝子が必要である。現在、ヒト
パルボウイルスに感染した鎌形赤血球貧血患者血清由来
のヒトパルボウイルスB19株遺伝子の全配列が報告さ
れている( J、 Virol、 58.921〜93
6(1986) )。この遺伝子産物の解析から、ウィ
ルス構造蛋白質としてウィルス粒子に存在するのは、V
P−1(分子量約84KDa)及びVP−2(分子量約
58KDa)の2種類の蛋白質のみであり、また、精製
ヒトパルボウイルス粒子と患者血清との反応性から、ヒ
トパルボウイルスに感染した宿主がこれらVP−1及び
VP−2を標的として抗原抗体反応を惹起することが確
かめられている(J。
、ヒトパルボウイルス遺伝子が必要である。現在、ヒト
パルボウイルスに感染した鎌形赤血球貧血患者血清由来
のヒトパルボウイルスB19株遺伝子の全配列が報告さ
れている( J、 Virol、 58.921〜93
6(1986) )。この遺伝子産物の解析から、ウィ
ルス構造蛋白質としてウィルス粒子に存在するのは、V
P−1(分子量約84KDa)及びVP−2(分子量約
58KDa)の2種類の蛋白質のみであり、また、精製
ヒトパルボウイルス粒子と患者血清との反応性から、ヒ
トパルボウイルスに感染した宿主がこれらVP−1及び
VP−2を標的として抗原抗体反応を惹起することが確
かめられている(J。
Virol、61.2627(1987) ) 、更に
また、VP−2遺伝子の蛋白コード領域は、VP−1遺
伝子の内部に完全に含まれていることも確認されており
、従って、診断系の抗原として、VP−1及びVP−2
抗原はどちらも好適な部分抗原であるといえる。
また、VP−2遺伝子の蛋白コード領域は、VP−1遺
伝子の内部に完全に含まれていることも確認されており
、従って、診断系の抗原として、VP−1及びVP−2
抗原はどちらも好適な部分抗原であるといえる。
c問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは、ヒトパルボウイルス遺伝子を得
るべく鋭意検討したところ、従来公知のヒトパルボウイ
ルス遺伝子と、アミノ酸レベル及びDNAレベルで幾つ
か構造の異なる新規な、診断系の開発に有用なヒトパル
ボウイルス遺伝子を見出し本発明を完成するに到った。
るべく鋭意検討したところ、従来公知のヒトパルボウイ
ルス遺伝子と、アミノ酸レベル及びDNAレベルで幾つ
か構造の異なる新規な、診断系の開発に有用なヒトパル
ボウイルス遺伝子を見出し本発明を完成するに到った。
即ち、本発明の要旨は、下記式(1)〜式(3)で表さ
れる部分塩基配列を有するヒトパルボウイルス構造蛋白
質VP−1遺伝子及び下記式(2)〜式(3)で表され
る部分塩基配列を有するヒトパルボウイルス構造蛋白質
VP−2遺伝子に存する。
れる部分塩基配列を有するヒトパルボウイルス構造蛋白
質VP−1遺伝子及び下記式(2)〜式(3)で表され
る部分塩基配列を有するヒトパルボウイルス構造蛋白質
VP−2遺伝子に存する。
式(1)
%式%
式(2)
AGAAGCCAGC
GAGGGGGGGG
GTCAAAAGCA
GGGGGCCACT
ACTCTGTAAC
TCCAGACAGT
ATATGACCCA
ATAAGGTGTT
GCAAGTAGCT
CAGTGGAAAG
TTTGCACCAT
T
AAAGTGATGA
AAAACTGTGT
TGTGGAATTT
TTACGGGAAC
CTTATTCAAA
TCΔTTATAAT
ACTGGTGCAG
CAGTAATCCT
TGTGCAGTGA
TTTAGTGCCA
TTGTACATTT
TTTTAATTCC
GAGCACCATT
TTCTCCCNTA
GCCACAATGC
GAGGCAAAGG
TAGTCCCATA
式(3)
%式%
(上記式中、Nは構造未決定の塩基を表す。)以下に本
発明を説明する。
発明を説明する。
本発明のヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子は、分子
量的84KDaのVP−1遺伝子と分子量的58KDa
のVP−2遺伝子の2種類で、VP−2遺伝子はvp−
i遺伝子の領域内に含まれている。
量的84KDaのVP−1遺伝子と分子量的58KDa
のVP−2遺伝子の2種類で、VP−2遺伝子はvp−
i遺伝子の領域内に含まれている。
VP−1遺伝子は、前記式(I)、式(2)及び式(3
)で表される部分塩基配列を含み、VP−2遺伝子は、
前記式(2)及び式(3)で表される部分塩基配列を含
む。
)で表される部分塩基配列を含み、VP−2遺伝子は、
前記式(2)及び式(3)で表される部分塩基配列を含
む。
本発明のヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子をクロー
ニングするための材料としては、例えば、小児の伝染性
紅斑症(E I)の原因ウィルスに感染した成人患者急
性期血清等が挙げられる。
ニングするための材料としては、例えば、小児の伝染性
紅斑症(E I)の原因ウィルスに感染した成人患者急
性期血清等が挙げられる。
このような血清中のウィルス粒子を、例えばサッカロー
ス密度勾配遠心によって沈澱させて精製し、得られるウ
ィルス粒子から常法に従っでヒトバルポウィルスDNA
を抽出・精製して、クローニングに供する。
ス密度勾配遠心によって沈澱させて精製し、得られるウ
ィルス粒子から常法に従っでヒトバルポウィルスDNA
を抽出・精製して、クローニングに供する。
クローニングは、ヒトパルボウイルスBIQ株の遺伝子
配列(J、 Vjrol、 58.921−936(1
986) )に基づき合成したDNAをプライマーとし
て使用して、ポリメラーセ連鎖反応法CPCR法: N
ature、fi…、 163(1986) )によっ
て目的とするヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子を増
幅することができる。
配列(J、 Vjrol、 58.921−936(1
986) )に基づき合成したDNAをプライマーとし
て使用して、ポリメラーセ連鎖反応法CPCR法: N
ature、fi…、 163(1986) )によっ
て目的とするヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子を増
幅することができる。
具体的には、例えば、精製したヒトパルボウイルスDN
Aに、該遺伝子の部分配列からなるDNAブライマーと
該遺伝子に相補的な部分配列からなるDNAブライマー
の2種のDNAブライマーをアニーリングさせ、常法に
従って、該DNAブライマー間のDNAを増幅させる。
Aに、該遺伝子の部分配列からなるDNAブライマーと
該遺伝子に相補的な部分配列からなるDNAブライマー
の2種のDNAブライマーをアニーリングさせ、常法に
従って、該DNAブライマー間のDNAを増幅させる。
得られた各DNA断片を、クローニングベクター、例え
ば、pUCI9(東洋紡社製)等に組み込んでクローニ
ングし、得られるクローンからプラスミドDNAを抽出
し、該ベクターに組み込まれているDNA配列をジデオ
キシ法等により決定することにより、目的とするヒトパ
ルボウイルス構造蛋白質遺伝子の全塩基配列を決めるこ
とができる。
ば、pUCI9(東洋紡社製)等に組み込んでクローニ
ングし、得られるクローンからプラスミドDNAを抽出
し、該ベクターに組み込まれているDNA配列をジデオ
キシ法等により決定することにより、目的とするヒトパ
ルボウイルス構造蛋白質遺伝子の全塩基配列を決めるこ
とができる。
本発明によれば、VP−1遺伝子は、前記式(1)、式
(2)及び式(3)で表される部分塩基配列を有してお
り、また、VP−2遺伝子は、前記式(2)及び式(3
)で表される部分塩基配列を有していることが判った。
(2)及び式(3)で表される部分塩基配列を有してお
り、また、VP−2遺伝子は、前記式(2)及び式(3
)で表される部分塩基配列を有していることが判った。
これら式(1)〜式(3)で表される塩基配列中、塩基
レベルで122個所アミノ酸レベルで6個所が、公知の
ヒトパルボウイルスBle株の配列と異なっていた。
レベルで122個所アミノ酸レベルで6個所が、公知の
ヒトパルボウイルスBle株の配列と異なっていた。
本発明のヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子は、その
全配列或いはPCR法で得られるDNA断片を公知の発
現ベクターに導入し、該発現ベクターで形質転換した宿
主細胞内で発現させることにより、ラジオイムノアッセ
イ法、エンザイムイムノアッセイ法等の診断に使用し得
る組換え抗原を得ることができる。
全配列或いはPCR法で得られるDNA断片を公知の発
現ベクターに導入し、該発現ベクターで形質転換した宿
主細胞内で発現させることにより、ラジオイムノアッセ
イ法、エンザイムイムノアッセイ法等の診断に使用し得
る組換え抗原を得ることができる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1
〔■〕ヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子の調製
小児の伝染性紅斑(El)の流行剤に該原因ウィルスに
感染した成人から血清を採取した。
感染した成人から血清を採取した。
エンザイムイムノアッセイ法及びDNAハイブリダイゼ
ーション法にてヒトパルボウイルス血症を確認できた血
清を選び、ヒトバルポウィルス構造蛋白質遺伝子の材料
とした。
ーション法にてヒトパルボウイルス血症を確認できた血
清を選び、ヒトバルポウィルス構造蛋白質遺伝子の材料
とした。
ウィルスDNA量が約Inμg/mlの上記血清1ml
を、リン酸緩衝生理食塩水(PBS) pH7,4+、
:て2倍に希釈し、12.・000rpm、60分間遠
心した上清を、30%サッカロース水溶液2ml上に重
層した。
を、リン酸緩衝生理食塩水(PBS) pH7,4+、
:て2倍に希釈し、12.・000rpm、60分間遠
心した上清を、30%サッカロース水溶液2ml上に重
層した。
これを日立超遠心機(ローターRPS−56T)で4℃
ニテ35. 00 Orpm、 15時間遠心してウ
ィルス粒子を沈澱として回収した。
ニテ35. 00 Orpm、 15時間遠心してウ
ィルス粒子を沈澱として回収した。
これを75mMNaC1−25mMEDTA水溶液(p
H8,0)に縣濁後、終濃度1%となるようにドデシル
硫酸ナトリウム(SDS)を、また、0.1mg/ml
プロテイナーゼKを加えて56℃にて1時間以上加熱し
てDNAを熱変性させた。
H8,0)に縣濁後、終濃度1%となるようにドデシル
硫酸ナトリウム(SDS)を、また、0.1mg/ml
プロテイナーゼKを加えて56℃にて1時間以上加熱し
てDNAを熱変性させた。
この縣濁液中の変性DNAを常法に従い、フェノール・
クロロホルム抽出、エタノール沈澱によりヒトパルボウ
イルスのDNAを精製した。
クロロホルム抽出、エタノール沈澱によりヒトパルボウ
イルスのDNAを精製した。
このDNAは10μmの水に溶解した。
(II)ヒトパルボウイルス構造蛋白質遺伝子のクロー
ニング 上記(1)で得たDNA試料1μmを用いて、5aik
iらの方法(Nature 324.163. (19
86)〕に準じてPCR法によってバルポウイルス遺伝
子を増幅した。PCR法は宝酒造社製タカラGene
Amp ” DNAキットを用い、その説明書に従って
行った。
ニング 上記(1)で得たDNA試料1μmを用いて、5aik
iらの方法(Nature 324.163. (19
86)〕に準じてPCR法によってバルポウイルス遺伝
子を増幅した。PCR法は宝酒造社製タカラGene
Amp ” DNAキットを用い、その説明書に従って
行った。
即ち、50mMKCI、10mMTris−HC1pH
8,3,1,5mMMgCIt0.1%(W/V)ゼラ
チンを含む反応液中で、ヒトパルボウイルスDNA試料
1μmに第1図に示した6種類の合成りNAブライマー
から第2図に示した組合せの2種を選び、それぞれ10
0p100pをアニーリングさせ、増幅反応を行った。
8,3,1,5mMMgCIt0.1%(W/V)ゼラ
チンを含む反応液中で、ヒトパルボウイルスDNA試料
1μmに第1図に示した6種類の合成りNAブライマー
から第2図に示した組合せの2種を選び、それぞれ10
0p100pをアニーリングさせ、増幅反応を行った。
ポリメラーゼ連鎖反応は許容量100μmの反応液中で
、Taqポリメラーゼ非存在下で95℃、5分間反応後
、Taqポリメラーゼ存在下で95℃、1分−30〜3
7℃、1分−72℃、1分のサイクルで増幅反応を35
サイクル行ったのち、さらに72℃、7分間反応させた
。
、Taqポリメラーゼ非存在下で95℃、5分間反応後
、Taqポリメラーゼ存在下で95℃、1分−30〜3
7℃、1分−72℃、1分のサイクルで増幅反応を35
サイクル行ったのち、さらに72℃、7分間反応させた
。
上記方法によって、第2図に示した4個のDNA断片を
得た。
得た。
これらDNA断片は、さらにT4ポリメラーゼで平滑末
端化し、ポリヌクレオチドキナーゼで5′末端にリン酸
基を導入後、pUC19クローニングベクターに組み込
み、大腸菌を形質転換し、形質転換体を培養してそれぞ
れ約100個以上のクローンを得た。
端化し、ポリヌクレオチドキナーゼで5′末端にリン酸
基を導入後、pUC19クローニングベクターに組み込
み、大腸菌を形質転換し、形質転換体を培養してそれぞ
れ約100個以上のクローンを得た。
得られたクローンからDNAを常法により調製し、デュ
ポン社製蛍光シークエンサーGENESIS 200
0を用いて各DNA断片の部分塩基配列を決定した。そ
の配列を第3図に示した。
ポン社製蛍光シークエンサーGENESIS 200
0を用いて各DNA断片の部分塩基配列を決定した。そ
の配列を第3図に示した。
第1図は、実施例で使用した6種類の合成りNAプライ
マー(ON 1〜0N6)の塩基配列(5”→3′)を
表す。 第2図は、実施例で使用した6種類の合成りNAプライ
マー(ON 1〜0N6)及びクローニングした4種の
ヒトパルボウイルスのDNA断片のVP−1遺伝子及び
VP−2遺伝子に対する位置を示す。図中の塩基配列番
号は、ヒトパルボウイルスBlQ株の塩基配列番号に合
わせた。また、各DNA断片における←→は、第3図に
示した塩基配列のDNAの位置を示す。 第3図は、実施例で決定した4種のDNA断片の部分塩
基配列を表す。図中、B19株の遺伝子と異なる塩基に
一印を、また、アミノ酸が異なる部分に一印を付した。
マー(ON 1〜0N6)の塩基配列(5”→3′)を
表す。 第2図は、実施例で使用した6種類の合成りNAプライ
マー(ON 1〜0N6)及びクローニングした4種の
ヒトパルボウイルスのDNA断片のVP−1遺伝子及び
VP−2遺伝子に対する位置を示す。図中の塩基配列番
号は、ヒトパルボウイルスBlQ株の塩基配列番号に合
わせた。また、各DNA断片における←→は、第3図に
示した塩基配列のDNAの位置を示す。 第3図は、実施例で決定した4種のDNA断片の部分塩
基配列を表す。図中、B19株の遺伝子と異なる塩基に
一印を、また、アミノ酸が異なる部分に一印を付した。
Claims (1)
- (1)下記式(1)〜式(3)で表される部分塩基配列
を有するヒトパルボウイルス構造蛋白質VP−1遺伝子
。 式(1) 【遺伝子配列があります。】 式(2) 【遺伝子配列があります。】 【遺伝子配列があります。】 式(3) 【遺伝子配列があります。】 【遺伝子配列があります。】 (上記式中、Nは構造未決定の塩基を表す。)(2)下
記式(2)又は式(3)で表される部分塩基配列を有す
るヒトパルボウイルス構造蛋白質VP−2遺伝子。 式(2) 【遺伝子配列があります。】 【遺伝子配列があります。】 式(3) 【遺伝子配列があります。】 【遺伝子配列があります。】 (上記式中、Nは構造未決定の塩基を表す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20282790A JPH0488985A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | ヒトパルボウィルス構造蛋白質遺伝子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20282790A JPH0488985A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | ヒトパルボウィルス構造蛋白質遺伝子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0488985A true JPH0488985A (ja) | 1992-03-23 |
Family
ID=16463849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20282790A Pending JPH0488985A (ja) | 1990-07-31 | 1990-07-31 | ヒトパルボウィルス構造蛋白質遺伝子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0488985A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6413716B1 (en) | 1995-06-26 | 2002-07-02 | The Japanese Red Cross Society | Method for detection of human parvovirus and reagent therefor |
US7094541B2 (en) | 2001-08-31 | 2006-08-22 | Gen-Probe Incorporated | Assay for detection of human parvovirus B19 nucleic acid |
-
1990
- 1990-07-31 JP JP20282790A patent/JPH0488985A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6413716B1 (en) | 1995-06-26 | 2002-07-02 | The Japanese Red Cross Society | Method for detection of human parvovirus and reagent therefor |
US7094541B2 (en) | 2001-08-31 | 2006-08-22 | Gen-Probe Incorporated | Assay for detection of human parvovirus B19 nucleic acid |
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