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JPH0454044Y2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0454044Y2
JPH0454044Y2 JP1988101707U JP10170788U JPH0454044Y2 JP H0454044 Y2 JPH0454044 Y2 JP H0454044Y2 JP 1988101707 U JP1988101707 U JP 1988101707U JP 10170788 U JP10170788 U JP 10170788U JP H0454044 Y2 JPH0454044 Y2 JP H0454044Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support member
knee protector
curvature
load
energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1988101707U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0221155U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988101707U priority Critical patent/JPH0454044Y2/ja
Publication of JPH0221155U publication Critical patent/JPH0221155U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0454044Y2 publication Critical patent/JPH0454044Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、自動車の前面衝突時に当接する乗員
脚部の衝撃エネルギを吸収する自動車のニープロ
テクタ装置に関する。
従来の技術 従来、自動車のニープロテクタ装置としては、
第4図に示した構造のものが提案されている(実
開昭57−47554号公報参照)。すなわち、車室内に
配設されたステアリングコラム1の周部には、サ
ポートメンバ2が固着されている。該サポートメ
ンバ2は板状であつて、複数の孔3……が設けら
れているとともに、端部には図示しない乗員の脚
部に対向するニープロテクタ4が取り付けられて
いる。
かかる構造において、自動車の前面衝突時に乗
員の脚部がニープロテクタ4に当接すると、該ニ
ープロテクタ4を介してサポートメンバ2に荷重
が入力される。すると、該サポートメンバ2は、
ニープロテクタ4とステアリングコラム1間の、
孔3……が設けられた部位において、サポートメ
ンバ2が入力荷重Fの方向と同じであるため、圧
縮方向にのみ力が働く。したがつて、入力荷重に
対する変形ストローク、すなわちエネルギ吸収特
性は第3図実線で示したようにピークP(座屈)
が発生し、座屈後は急激に反力が減少する。これ
により乗員の脚部がニープロテクタ4に当接した
際の衝撃エネルギの吸収が急激になされるもので
ある。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の装置において
サポートメンバ2は、前述のように板状であつて
複数の孔3……が設けられた部位にて衝撃エネル
ギを吸収する構造となつている。したがつて、サ
ポートメンバ2の、入力荷重に対する変形ストロ
ークの調整、つまりエネルギ吸収特性のチユーニ
ングに際しては、 サポートメンバ2の板厚および幅を変化させ
る。
サポートメンバ2のステアリングコラム1と
ニープロテクタ4間の長さLを変化させる。
孔3の成形個数、形状及び大きさを変化させ
る。
等の複数の作業を行わなければならず、チユーニ
ング作業が煩雑となる不利を有するものであつ
た。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、前記チユーニング作業の簡易化
を可能にするとともに、さらにはエネルギ吸収特
性を向上せさて、乗員に対する安全性能をも高め
た自動車のニープロテクタ装置を提供することを
目的とするものである。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本考案にあつては、
両端部が車体のダツシユサイドパネルに固定さ
れ、ステアリングコラムを支持するマウントメン
バに、サポートメンバの一端が固着され、該サポ
ートメンバの他端に、車室内に着座した乗員の脚
部に対向するニープロテクタが取り付けられ、前
記サポートメンバには、ニープロテクタを介して
入力される荷重に応じて曲率を変化させる湾曲部
が弓形状に形成されているとともに、サポートメ
ンバの端部には前記湾曲部に比べて高剛性に形成
された形状保持部が設けられている。
作 用 前記構成において、前面衝突時に乗員が慣性に
より前方移動すると、乗員の脚部はこれに対向す
るニープロテクタに当接し、これによりサポート
メンバにはニープロテクタを介して、脚部当接時
の荷重が入力される。すると、サポートメンバは
弓形状であつて曲率半径が大であり、また端部に
は高剛性の形状保持部が設けられているので、形
状保持部では曲がらず、湾曲部で変形するが入力
初期にはサポートメンバの軸方向である座屈荷重
で支持されるため大きな反力となる。そして前記
サポートメンバに設けられている湾曲部は、荷重
の入力に伴つて曲率を変化させつつ大きく弾性変
形した後、引き続き塑性変形し、この湾曲部の曲
率半径を減少させる弾性変形及び塑性変形によつ
て、エネルギ吸収がなされる。また、乗員の着座
姿勢のバラツキによりニープロテクタの上部又は
下部に入力された場合でも端部(形状保持部)で
折れ曲がることはなく、衝突時には湾曲部で変形
し、ニープロテクタ全体が前方へ移動してエネル
ギ吸収がなされる。
したがつて、エネルギ吸収は前記湾曲部が荷重
入力前の曲率から、荷重入力終了後の曲率に至る
曲率変化の過程で、経時的になされることから、
荷重入力前の曲率を設定変更することにより、エ
ネルギ吸収特性は調整される。
実施例 以下、本考案の一実施例について図面に従つて
説明する。すなわち、第1,2図に示したように
車室10内には、インストルメントパネル11が
設けられており、該インストルメントパネル11
の下部には、車幅方向に延在するマウントメンバ
12が配設されている。該マウントメンバ12の
両端部は、該両端部に設けられた支持ステイ1
3,13とともに、車体14のダシユサイドパネ
ル15に固定されており、このマウントメンバ1
2には斜状に延在するステアリングコラム1が支
持されている。該ステアリングコラム1内には、
ステアリングシヤフト16が挿通されており、該
ステアリングシヤフト16の上端部にはステアリ
ングホイール17が取り付けられている。
前記ステアリングコラム1の両側方には、第1
図に明示したように一端に設けられた高剛性の形
状保持部として大径部18を、前記マウントメン
バ12の周面に固着されたサポートメンバ19が
配設されており、該サポートメンバ19の他端に
は高剛性の形状保持部としての大径部20を介し
て屈曲成形された取り付け部21が設けられてい
る。前記両大径部18,20間には、湾曲部22
が弓形状に形成されており、該湾曲部22は曲率
半径RAからなり、上方に屈曲成形されている。
前記取り付け部21には、ナツト24が埋設固
定されており、該ナツト24にはニープロテクタ
23に挿通されたボルト25が螺着されている。
これによつて、前記ニープロテクタ23は、ボル
ト25及びナツト25を介して前記取り付け部2
1に固着され、図外のフロントシートに着座する
乗員Mの脚部Kと対向するように配置されてい
る。
以上の構成にかかる本実施例において、車体1
4が前面衝突すると、慣性により乗員Mは前方移
動し、該乗員Mの脚部Kはこれに対向するニープ
ロテクタ23に激突する。これによりサポートメ
ンバ19にはニープロテクタ23を介して、脚部
K激突時の荷重Fが入力され、該荷重Fは第1図
に示したように、前記両大径部18,20を結ぶ
直線方向に作用する。
したがつて、該大径部18,20は高剛性の形
状保持部としての作用をするので、サポートメン
バ19は端部で折れ曲がることはなく、大径部1
8,20を結ぶ直線からオフセツトした位置にあ
る湾曲部22は、弓形状で曲率半径が大きいので
入力初期にはサポートメンバの軸方向(座屈荷
重)で支持されるため大きな反力となり、弾性変
形領域が大きく、第2図に鎖線で示したように、
荷重Fの入力に伴つて曲率半径RAを減少させつ
つ、大きく弾性変形した後、引き続き塑性変形
し、この湾曲部22の曲率半径RAを減少させる
弾性変形領域及び塑性変形領域によつて、エネル
ギ吸収がなされる。
よつて、このように湾曲部22は塑性変形領域
にてエネルギ吸収を行うだけでなく、変形する初
期の段階では、大きな弾性変形領域においてエネ
ルギ吸収を行うことから、エネルギ吸収量は大き
な弾性変形領域にて吸収される分増加する。した
がつて、重衝突時の多量エネルギを確実に吸収す
ることが可能となるのみならず、軽衝突時の少量
エネルギは、前記弾性変形領域において確実に吸
収され、軽衝突時から重衝突時に渡つて、衝突形
態に応じたエネルギ吸収が可能となる。
そして、前記重衝突時のエネルギ吸収は、第2
図に示したように、前記湾曲部22が荷重F入力
前の曲率半径RAから、荷重F入力終了後の曲率
半径RBに至る曲率変化の過程で、経時的になさ
れることとなる。すなわち、入力F方向に対し圧
縮方向と曲げ方向に力が分散される。したがつ
て、入力荷重に対する変形ストローク、すなわち
エネルギ吸収特性は第3図に実線で示した従来装
置のように、ピークPが生ずるようなことはな
く、鎖線で示した本実施例にあつては、フラツト
な特性となる。このため、乗員Mの脚部Kに対す
る衝撃が有効的に緩和され、全面衝突時における
安全性は高められる。
又、このように曲率半径がRAからRBに変化す
る過程、つまりRA−RBの値でエネルギ吸収がな
されることから、チユーニングに際しては湾曲部
22の、荷重入力前の曲率半径RAを設定変更す
ることにより、エネルギ吸収特性は調整される。
したがつて従来装置のように、前述したサポー
トメンバの板厚および幅を変化させる、サポー
トメンバのステアリングコラムとニープロテクタ
間の長さLを変化させる、孔の成形個数、形状
及び大きさを変化させる、等の煩雑な作業を伴う
ようなことはなく、湾曲部22の曲率半径RA
設定変更する簡易な作業によつてチユーニングが
可能となる。
このため、チユーニング作業の簡易化に起因し
て、低コスト化が可能となるとともに、サポート
メンバ19に湾曲部22を成形する簡易な構成で
あることから、構成の簡易化に起因して低コスト
化が可能となり、安価なニープロテクタ装置を提
供し得るのである。
考案の効果 以上説明したように本考案は、サポートメンバ
に大きな弾性変形領域を有する弓形状に形成され
た湾曲部が設けられ、サポートメンバの端部には
前記湾曲部に比べて高剛性に形成された形状保持
部が設けられたことから、サポートメンバは端部
で折れ曲がることなく、該湾曲部の大きな弾性変
形領域及び塑性変形領域によつて、エネルギ吸収
を行うことができる。したがつて、エネルギ吸収
量は大きな弾性変形領域にて吸収される分増加
し、重衝突時の多量エネルギを確実に吸収するこ
とが可能となるのみならず、軽衝突時の少量エネ
ルギは、前記弾性変形領域において確実に吸収さ
れ、軽衝突時から重衝突時に渡つて衝突形態に応
じた適正な緩衝が可能となる。
又前記湾曲部は、入力される荷重に応じて曲率
を変化させる構造であることから、前記重衝突時
のエネルギ吸収は、湾曲部が荷重入力前の曲率か
ら、荷重入力終了後の曲率に至る変化の過程で、
経時的になされることとなる、このため、入力荷
重に対する変形ストローク、すなわちエネルギ吸
収特性をフラツトにすることができ、これによつ
て乗員の脚部に対する衝撃が有効的に緩和して、
前面衝突時における安全性は高めることが可能と
なる。
又、このように湾曲部の曲率が変化する過程で
エネルギ吸収がなされることから、湾曲部の荷重
入力前の曲率を設定変更するという簡易な作業に
よりチユーニングが可能となるとともに、サポー
トメンバに湾曲を成形した簡易な構成であること
から、該構成の簡易化と前記チユーニング作業の
簡易化とに起因して、装置の低コスト化を図るこ
とを可能にするものである。また、サポートメン
バの端部に形状保持部が設けられているので、ニ
ープロテクタのどの部分に入力された場合でも端
部で変形することがなく、ニープロテクタ全体が
前方移動してエネルギ吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部破断側面
図、第2図は同実施例の作用を示す説明図、第3
図は本実施例と従来装置のエネルギ吸収特性図、
第4図は従来の自動車のニープロテクタ装置を示
す側面図である。 15……ステアリングコラム、19……サポー
トメンバ、22……湾曲部、23……ニープロテ
クタ、M……乗員、K……脚部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングコラムを支持するマウントメンバ
    に、サポートメンバの一端が固着され、該サポー
    トメンバの他端に、着座した乗員の脚部に対向す
    るニープロテクタが取り付けられた自動車のニー
    プロテクタ装置において、前記サポートメンバに
    は、ニープロテクタを介して入力される荷重に応
    じて曲率を変化させる湾曲部が弓形状に形成され
    ているとともに、サポートメンバの端部には前記
    湾曲部に比べて高剛性に形成された形状保持部が
    設けられたことを特徴とする自動車のニープロテ
    クタ装置。
JP1988101707U 1988-07-29 1988-07-29 Expired JPH0454044Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988101707U JPH0454044Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988101707U JPH0454044Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0221155U JPH0221155U (ja) 1990-02-13
JPH0454044Y2 true JPH0454044Y2 (ja) 1992-12-18

Family

ID=31330949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988101707U Expired JPH0454044Y2 (ja) 1988-07-29 1988-07-29

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Families Citing this family (3)

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DE4021145C1 (ja) * 1990-07-03 1991-11-07 Mercedes-Benz Aktiengesellschaft, 7000 Stuttgart, De
WO2011048883A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 日本精工株式会社 ステアリング装置
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JPS6240060B2 (ja) * 1977-11-02 1987-08-26 Grace W R & Co

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JPH0221155U (ja) 1990-02-13

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