JP2000211456A - 乗員の脚部保護装置 - Google Patents
乗員の脚部保護装置Info
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- 210000003127 knee Anatomy 0.000 claims abstract description 111
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 2
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 物入れを設けた車両のインストルメントパネ
ルに衝突した乗員の膝の荷重を効率よく吸収する脚部保
護装置を提供すこと。 【解決手段】 インストルメントパネル1の下部に形成
して乗員の膝Nを受入れるニーパネル2と、これの膝受
入れ位置21の上方位置で、室内側に開口する箱型容器
状でニーパネル2の背面側に突出する物入れ3と、物入
れ3にその外周側面をはちまき状に囲むように取付けた
金属板よりなる第1の衝撃吸収部材4と、第1の衝撃吸
収部材4とニーパネル2の膝受入れ位置21との間に介
在する第2の衝撃吸収部材5と、物入れ3の前方かつ上
方位置に設けられたインストルメントパネルリインフォ
ースメント6と第1の衝撃吸収部材4との間に介在する
第3の衝撃吸収部材7とで乗員の脚部保護装置を構成す
る。
ルに衝突した乗員の膝の荷重を効率よく吸収する脚部保
護装置を提供すこと。 【解決手段】 インストルメントパネル1の下部に形成
して乗員の膝Nを受入れるニーパネル2と、これの膝受
入れ位置21の上方位置で、室内側に開口する箱型容器
状でニーパネル2の背面側に突出する物入れ3と、物入
れ3にその外周側面をはちまき状に囲むように取付けた
金属板よりなる第1の衝撃吸収部材4と、第1の衝撃吸
収部材4とニーパネル2の膝受入れ位置21との間に介
在する第2の衝撃吸収部材5と、物入れ3の前方かつ上
方位置に設けられたインストルメントパネルリインフォ
ースメント6と第1の衝撃吸収部材4との間に介在する
第3の衝撃吸収部材7とで乗員の脚部保護装置を構成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の衝突など
による急減速時に乗員の脚部、特に膝を保護する脚部保
護装置に関する。
による急減速時に乗員の脚部、特に膝を保護する脚部保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室前面には、乗員の脚部前方
位置に、車両衝突時などの急減速時において乗員の膝を
保護する脚部保護装置を設けている。脚部保護装置とし
て、実開平7−9662号に開示されたように、乗員の
膝を受入れるニーパネルの内側に変形容易な衝撃吸収部
材たるブラケットを設けたものが多用されている。図5
にその代表例を示し、ブラケット9は薄い金属板よりな
る断面ほぼく字形で、両端をそれぞれ、インストルメン
トパネル1内に設置した車幅方向に伸びるインストルメ
ントパネルリインフォースメント(以下、リインフォー
スメントという)6の乗員の脚部前方位置に結合し、屈
曲端91を車室側に向けて固定している。ニーパネル2
は、インストルメントパネル1と一体に成形した合成樹
脂板で、背面中間部がブラケット9の屈曲端91と接合
している。
位置に、車両衝突時などの急減速時において乗員の膝を
保護する脚部保護装置を設けている。脚部保護装置とし
て、実開平7−9662号に開示されたように、乗員の
膝を受入れるニーパネルの内側に変形容易な衝撃吸収部
材たるブラケットを設けたものが多用されている。図5
にその代表例を示し、ブラケット9は薄い金属板よりな
る断面ほぼく字形で、両端をそれぞれ、インストルメン
トパネル1内に設置した車幅方向に伸びるインストルメ
ントパネルリインフォースメント(以下、リインフォー
スメントという)6の乗員の脚部前方位置に結合し、屈
曲端91を車室側に向けて固定している。ニーパネル2
は、インストルメントパネル1と一体に成形した合成樹
脂板で、背面中間部がブラケット9の屈曲端91と接合
している。
【0003】車両衝突時、乗員の膝Nが踵を中心に前斜
め上方へ移動し、図5に示すように、膝Nがニーパネル
2のブラケット9結合部の下方位置に当たると、ニーパ
ネル2とともにブラケット9の屈曲端91が前斜め上方
に押し込まれる。これによりブラケット9は全体的にリ
インフォースメント6に向かって潰れるように変形し、
ブラケット9の変形により膝荷重が吸収されるようにな
っている。
め上方へ移動し、図5に示すように、膝Nがニーパネル
2のブラケット9結合部の下方位置に当たると、ニーパ
ネル2とともにブラケット9の屈曲端91が前斜め上方
に押し込まれる。これによりブラケット9は全体的にリ
インフォースメント6に向かって潰れるように変形し、
ブラケット9の変形により膝荷重が吸収されるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インストル
メントパネル1に物入れを設置して欲しいというユーザ
ーの要望がある。インストルメントパネル1に物入れを
設ける場合、物入れの設置場所はメーター類やスイッチ
類が設置されておらず、また、物の出し入れが容易なこ
とからインストルメントパネル1下部のニーパネル2位
置が好都合である。しかしながら、ニーパネル2の近傍
に、パネル面に開口し、パネル背面側に突出する箱型容
器状で、奥行きのある物入れを設けると、衝撃吸収用の
ブラケット9を設置することができなくなる。また、ブ
ラケット9を設けたとしてもブラケット自体が小型とな
り、変形ストロークが短いので車両衝突時に乗員の膝荷
重を充分に吸収することができない。図4の破線Bで示
すように膝の移動ストロークの過程で膝荷重が急上昇
し、荷重許容基準値Cを越えるおそれがある。そこで本
発明は、物入れを有効に利用し、乗員の膝荷重を効率よ
く吸収する脚部保護装置を実現することを課題としてな
されたものである。
メントパネル1に物入れを設置して欲しいというユーザ
ーの要望がある。インストルメントパネル1に物入れを
設ける場合、物入れの設置場所はメーター類やスイッチ
類が設置されておらず、また、物の出し入れが容易なこ
とからインストルメントパネル1下部のニーパネル2位
置が好都合である。しかしながら、ニーパネル2の近傍
に、パネル面に開口し、パネル背面側に突出する箱型容
器状で、奥行きのある物入れを設けると、衝撃吸収用の
ブラケット9を設置することができなくなる。また、ブ
ラケット9を設けたとしてもブラケット自体が小型とな
り、変形ストロークが短いので車両衝突時に乗員の膝荷
重を充分に吸収することができない。図4の破線Bで示
すように膝の移動ストロークの過程で膝荷重が急上昇
し、荷重許容基準値Cを越えるおそれがある。そこで本
発明は、物入れを有効に利用し、乗員の膝荷重を効率よ
く吸収する脚部保護装置を実現することを課題としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両の急減速
時に乗員の脚部を保護する脚部保護装置であって、イン
ストルメントパネルの下部に設けて乗員の膝を受入れる
ニーパネルと、ニーパネルの膝の受入れ位置の上方位置
でインストルメントパネルに設け、室内側に開口する箱
型容器状でニーパネルの背面側に突出する物入れと、物
入れにその外周側面をはちまき状に囲むように取付けた
金属板よりなる第1の衝撃吸収部材と、第1の衝撃吸収
部材と上記ニーパネルの膝受入れ位置との間に介在する
第2の衝撃吸収部材と、上記物入れの前方かつ上方位置
に設けられたリインフォースメントと上記第1の衝撃吸
収部材との間に介在する第3の衝撃吸収部材とで脚部保
護装置を構成する(請求項1)。車両の急減速時に乗員
の膝がニーパネルに衝突してニーパネルを前斜め上方へ
押し込むと、ニーパネルおよび物入れとともに第1、第
2および第3の衝撃吸収部材が変形して膝荷重を効果的
に吸収する。
時に乗員の脚部を保護する脚部保護装置であって、イン
ストルメントパネルの下部に設けて乗員の膝を受入れる
ニーパネルと、ニーパネルの膝の受入れ位置の上方位置
でインストルメントパネルに設け、室内側に開口する箱
型容器状でニーパネルの背面側に突出する物入れと、物
入れにその外周側面をはちまき状に囲むように取付けた
金属板よりなる第1の衝撃吸収部材と、第1の衝撃吸収
部材と上記ニーパネルの膝受入れ位置との間に介在する
第2の衝撃吸収部材と、上記物入れの前方かつ上方位置
に設けられたリインフォースメントと上記第1の衝撃吸
収部材との間に介在する第3の衝撃吸収部材とで脚部保
護装置を構成する(請求項1)。車両の急減速時に乗員
の膝がニーパネルに衝突してニーパネルを前斜め上方へ
押し込むと、ニーパネルおよび物入れとともに第1、第
2および第3の衝撃吸収部材が変形して膝荷重を効果的
に吸収する。
【0006】上記第2の衝撃吸収部材を断面ほぼU字形
の金属板で構成し、左右の両側面の上端を上記第1の衝
撃吸収部材に結合し、底面部を上記ニーパネルの膝受入
れ位置の背面と対向せしめる(請求項2)一方、上記第
3の衝撃吸収部材を断面ほぼU字形の金属板で構成し、
左右側面の上端をリインフォースメントに結合するとと
もに、底面を上記第1の衝撃吸収部材の上面と対向せし
める(請求項3)。第2および第3の衝撃吸収部材は構
造簡素で、かつ、板厚を変えることで膝荷重の吸収量を
調整することができる。
の金属板で構成し、左右の両側面の上端を上記第1の衝
撃吸収部材に結合し、底面部を上記ニーパネルの膝受入
れ位置の背面と対向せしめる(請求項2)一方、上記第
3の衝撃吸収部材を断面ほぼU字形の金属板で構成し、
左右側面の上端をリインフォースメントに結合するとと
もに、底面を上記第1の衝撃吸収部材の上面と対向せし
める(請求項3)。第2および第3の衝撃吸収部材は構
造簡素で、かつ、板厚を変えることで膝荷重の吸収量を
調整することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1ないし図3に基づいて本発明
の実施の形態を説明する。図2は車両のインストルメン
トパネル1の運転席側を示し、インストルメントパネル
1の運転席側の下部中央にはステアリングコラム(図
略)を設置する切欠き10が設けてある。また、インス
トルメントパネル1の下部には、切欠き10の両側で乗
員の左右の膝と対向する位置にニーパネル2が設けてあ
る。ニーパネル2はインストルメントパネル1と一体成
形され、図1および図2に示すように、インストルメン
トパネル1から前斜め下方に向かって湾曲して延びてお
り、乗員の膝Nと対向する下端部が、車両の急減速時に
乗員の膝を受入れる膝受入れ部21としてある。
の実施の形態を説明する。図2は車両のインストルメン
トパネル1の運転席側を示し、インストルメントパネル
1の運転席側の下部中央にはステアリングコラム(図
略)を設置する切欠き10が設けてある。また、インス
トルメントパネル1の下部には、切欠き10の両側で乗
員の左右の膝と対向する位置にニーパネル2が設けてあ
る。ニーパネル2はインストルメントパネル1と一体成
形され、図1および図2に示すように、インストルメン
トパネル1から前斜め下方に向かって湾曲して延びてお
り、乗員の膝Nと対向する下端部が、車両の急減速時に
乗員の膝を受入れる膝受入れ部21としてある。
【0008】インストルメントパネル1の下部には、ニ
ーパネル2の膝受入れ部21の上方位置に、車室に向か
って開口し、ニーパネル2の膝受入れ部21の背面側へ
前斜め下方に突出する箱型容器状の物入れ3が一体成形
してある。これらインストルメントパネル1、ニーパネ
ル2および物入れ3は、若干弾性のある合成樹脂で成形
し、変形時に割れ破損しにくくしてある。
ーパネル2の膝受入れ部21の上方位置に、車室に向か
って開口し、ニーパネル2の膝受入れ部21の背面側へ
前斜め下方に突出する箱型容器状の物入れ3が一体成形
してある。これらインストルメントパネル1、ニーパネ
ル2および物入れ3は、若干弾性のある合成樹脂で成形
し、変形時に割れ破損しにくくしてある。
【0009】ニーパネル2の背面側には、物入れ3の容
器体30の外周をはちまき状に囲む第1の衝撃吸収部材
4と、ニーパネル2の膝受入れ部21と物入れ3の容器
体30の間に介在する第2の衝撃吸収部材5が設けてあ
る。
器体30の外周をはちまき状に囲む第1の衝撃吸収部材
4と、ニーパネル2の膝受入れ部21と物入れ3の容器
体30の間に介在する第2の衝撃吸収部材5が設けてあ
る。
【0010】図1および図3に示すように、第1の衝撃
吸収部材4は、断面ほぼコ字形に曲成した左右一対の薄
肉の金属板4a,4b(図3)を組み合わせた構造で、
各金属板4a,4bを互いに開口を向かい合わせて配
し、両者4a,4bの上下の端末を重ね合わせて結合し
た断面四角形の筒状に形成してある。第1の衝撃吸収部
材4は前方へ突出するステー40を備えている。ステー
40はほぼコ字形に曲成した薄肉の帯状金属板で、両側
の端末をそれぞれ第1の衝撃吸収部材4の上面41およ
び下面42に溶接して両者間を上下に架けわたしてい
る。ステー40はその前面に上下に三つの貫通穴45,
46,47を備えている。
吸収部材4は、断面ほぼコ字形に曲成した左右一対の薄
肉の金属板4a,4b(図3)を組み合わせた構造で、
各金属板4a,4bを互いに開口を向かい合わせて配
し、両者4a,4bの上下の端末を重ね合わせて結合し
た断面四角形の筒状に形成してある。第1の衝撃吸収部
材4は前方へ突出するステー40を備えている。ステー
40はほぼコ字形に曲成した薄肉の帯状金属板で、両側
の端末をそれぞれ第1の衝撃吸収部材4の上面41およ
び下面42に溶接して両者間を上下に架けわたしてい
る。ステー40はその前面に上下に三つの貫通穴45,
46,47を備えている。
【0011】一方、第2の衝撃吸収部材5は、薄肉の金
属板を断面ほぼU字形に曲成したもので、その開口寸法
は第1の衝撃吸収部材4の横幅とほぼ同じ寸法としてあ
り、前後幅も第1の衝撃吸収部材4のそれとほぼ同じ寸
法に形成してある。第2の衝撃吸収部材5の底面51は
ほぼ平坦状で、その両端から起立した左右の側面52に
はそれぞれ中央位置に横長長円状の抜穴53を設けて両
側面52の剛性を低くしている。そして、第2の衝撃吸
収部材5は、底面51が第1の衝撃吸収部材4の下面4
2から離間するように、両側面52の上端をそれぞれ第
1の衝撃吸収部材4の左右の両側面43の下端に溶接し
て第1の衝撃吸収部材4に連結してある。
属板を断面ほぼU字形に曲成したもので、その開口寸法
は第1の衝撃吸収部材4の横幅とほぼ同じ寸法としてあ
り、前後幅も第1の衝撃吸収部材4のそれとほぼ同じ寸
法に形成してある。第2の衝撃吸収部材5の底面51は
ほぼ平坦状で、その両端から起立した左右の側面52に
はそれぞれ中央位置に横長長円状の抜穴53を設けて両
側面52の剛性を低くしている。そして、第2の衝撃吸
収部材5は、底面51が第1の衝撃吸収部材4の下面4
2から離間するように、両側面52の上端をそれぞれ第
1の衝撃吸収部材4の左右の両側面43の下端に溶接し
て第1の衝撃吸収部材4に連結してある。
【0012】第1の衝撃吸収部材4およびこれと一体に
連結した第2の衝撃吸収部材5は、第1の衝撃吸収部材
4内に物入れ3の容器体30を貫通せしめ、第1の衝撃
吸収部材4で物入れ3の容器体30の外周を周方向には
ちまき状に囲むとともに、第2の衝撃吸収部材5を物入
れ3とニーパネル2の膝受入れ部21との間に位置せし
め、第2の衝撃吸収部材5の底面51を膝受入れ部21
の背面に若干の間隔をおいて対向せしめる。そして、第
1および第2の衝撃吸収部材4,5は、ステー40を物
入れ3に締結することで固定してある。即ち、ステー4
0の前面を物入れ3の底面から前方に突設した取付け座
31に当接せしめ、ステー40の中間の貫通穴46に取
付け座31の突起32を嵌入して位置決めし、上下の貫
通穴45,47を介してねじ部材48を取付け座31の
ねじ穴に締込む。
連結した第2の衝撃吸収部材5は、第1の衝撃吸収部材
4内に物入れ3の容器体30を貫通せしめ、第1の衝撃
吸収部材4で物入れ3の容器体30の外周を周方向には
ちまき状に囲むとともに、第2の衝撃吸収部材5を物入
れ3とニーパネル2の膝受入れ部21との間に位置せし
め、第2の衝撃吸収部材5の底面51を膝受入れ部21
の背面に若干の間隔をおいて対向せしめる。そして、第
1および第2の衝撃吸収部材4,5は、ステー40を物
入れ3に締結することで固定してある。即ち、ステー4
0の前面を物入れ3の底面から前方に突設した取付け座
31に当接せしめ、ステー40の中間の貫通穴46に取
付け座31の突起32を嵌入して位置決めし、上下の貫
通穴45,47を介してねじ部材48を取付け座31の
ねじ穴に締込む。
【0013】インストルメントパネル1の内部には、物
入れ3の前斜め上方位置に車幅方向にパイプ状のリイン
フォースメント6が設けてある。物入れ3とリインフォ
ースメント6とは離間しており、両者の間には第3の衝
撃吸収部材7が設けてある。第3の衝撃吸収部材7は薄
肉の金属板を断面ほぼコ字形に曲成したもので、その開
口寸法はリインフォースメント6の外径とほぼ同じ寸法
としてあり、横幅は第1の衝撃吸収部材4のそれとほぼ
同じ寸法にしてある。
入れ3の前斜め上方位置に車幅方向にパイプ状のリイン
フォースメント6が設けてある。物入れ3とリインフォ
ースメント6とは離間しており、両者の間には第3の衝
撃吸収部材7が設けてある。第3の衝撃吸収部材7は薄
肉の金属板を断面ほぼコ字形に曲成したもので、その開
口寸法はリインフォースメント6の外径とほぼ同じ寸法
としてあり、横幅は第1の衝撃吸収部材4のそれとほぼ
同じ寸法にしてある。
【0014】第3の衝撃吸収部材7は、その開口をリイ
ンフォースメント6に向け、かつ、リインフォースメン
ト6の延在方向に沿うように、両側の側面71の上端を
それぞれリインフォースメント6の外周に溶接結合して
あり、第3の衝撃吸収部材7はリインフォースメント6
からニーパネル2の膝受入れ部21に向けて後斜め下方
に突出し、底面72が第1の衝撃吸収部材4の上面41
と間隔をおいて対向せしめてある。
ンフォースメント6に向け、かつ、リインフォースメン
ト6の延在方向に沿うように、両側の側面71の上端を
それぞれリインフォースメント6の外周に溶接結合して
あり、第3の衝撃吸収部材7はリインフォースメント6
からニーパネル2の膝受入れ部21に向けて後斜め下方
に突出し、底面72が第1の衝撃吸収部材4の上面41
と間隔をおいて対向せしめてある。
【0015】車両が走行中に衝突して急減速すると 乗
員の脚部は踵を中心に膝Nが前斜め上方へ移動して、膝
Nがニーパネル2の膝受入れ部21に当たり、膝受入れ
部21を前斜め上方に押し込む。膝Nにより膝受入れ部
21が押し込まれると、先ず、第2の衝撃吸収部材5が
その剛性の低い両側面52から膝Nの移動方向に潰れ変
形する。第2の衝撃吸収部材5が潰れるとその底面51
が第1の衝撃吸収部材4の下面42に突き当たり、第1
の衝撃吸収部材4が物入れ3の容器体30とともに膝N
の移動方向に潰れ変形する。更に、潰れた第1の衝撃吸
収部材4および物入れ3の容器体30が第3の衝撃吸収
部材7の底面72に突き当たって第3の衝撃吸収部材7
が膝Nの移動方向に潰れ変形する。そして、第2、第1
および第3の衝撃吸収部材5,4,7が順次潰れ変形し
ていく間に、乗員の膝Nにかかる膝荷重を段階的に効率
よく吸収する。
員の脚部は踵を中心に膝Nが前斜め上方へ移動して、膝
Nがニーパネル2の膝受入れ部21に当たり、膝受入れ
部21を前斜め上方に押し込む。膝Nにより膝受入れ部
21が押し込まれると、先ず、第2の衝撃吸収部材5が
その剛性の低い両側面52から膝Nの移動方向に潰れ変
形する。第2の衝撃吸収部材5が潰れるとその底面51
が第1の衝撃吸収部材4の下面42に突き当たり、第1
の衝撃吸収部材4が物入れ3の容器体30とともに膝N
の移動方向に潰れ変形する。更に、潰れた第1の衝撃吸
収部材4および物入れ3の容器体30が第3の衝撃吸収
部材7の底面72に突き当たって第3の衝撃吸収部材7
が膝Nの移動方向に潰れ変形する。そして、第2、第1
および第3の衝撃吸収部材5,4,7が順次潰れ変形し
ていく間に、乗員の膝Nにかかる膝荷重を段階的に効率
よく吸収する。
【0016】図4はダミー人形を用いた実車テストによ
る膝荷重の測定結果を示し、実線Aに物入れ3と第1、
第2、第3の衝撃吸収部材4,5,7を備えた本発明の
脚部保護装置の結果を、破線Bに物入れ3と本発明の第
3の衝撃吸収部材7に相当する衝撃吸収部材を備え、物
入れ3まわりには衝撃吸収部材が設けられていない脚部
保護装置の結果を示す。一点鎖線Cは膝荷重の許容基準
値を示す。図に示すように、本発明の脚部保護装置によ
れば、膝荷重は膝Nがニーパネル2に衝突した時に上昇
するが、その後の膝の移動ストローク中の膝荷重はほぼ
均一で次第に下がる傾向にあり、膝荷重のピーク値Dも
許容基準値Cを越えないことが確かめられた。一方、比
較装置(破線B)では、膝Nがニーパネル2に衝突し続
いて物入れ3が衝撃吸収部材に衝突すると膝荷重は急上
昇し、許容基準値Cを越えてしまう。
る膝荷重の測定結果を示し、実線Aに物入れ3と第1、
第2、第3の衝撃吸収部材4,5,7を備えた本発明の
脚部保護装置の結果を、破線Bに物入れ3と本発明の第
3の衝撃吸収部材7に相当する衝撃吸収部材を備え、物
入れ3まわりには衝撃吸収部材が設けられていない脚部
保護装置の結果を示す。一点鎖線Cは膝荷重の許容基準
値を示す。図に示すように、本発明の脚部保護装置によ
れば、膝荷重は膝Nがニーパネル2に衝突した時に上昇
するが、その後の膝の移動ストローク中の膝荷重はほぼ
均一で次第に下がる傾向にあり、膝荷重のピーク値Dも
許容基準値Cを越えないことが確かめられた。一方、比
較装置(破線B)では、膝Nがニーパネル2に衝突し続
いて物入れ3が衝撃吸収部材に衝突すると膝荷重は急上
昇し、許容基準値Cを越えてしまう。
【0017】本発明の脚部保護装置によれば、膝Nの移
動ストロークの過程において、三つの衝撃吸収部材4,
5,7がそれぞれ段階的に膝荷重を吸収し、ストローク
中の膝荷重を均一に近い状態にすることができるから、
膝荷重が膝の所定のストローク内で急激に変化すること
のない効率のよい膝荷重の吸収ができる。
動ストロークの過程において、三つの衝撃吸収部材4,
5,7がそれぞれ段階的に膝荷重を吸収し、ストローク
中の膝荷重を均一に近い状態にすることができるから、
膝荷重が膝の所定のストローク内で急激に変化すること
のない効率のよい膝荷重の吸収ができる。
【0018】また、本発明の脚部保護装置は、各衝撃吸
収部材4,5,7の板厚等を変えて各衝撃吸収部材4,
5,7の膝荷重の吸収量を調整することができ、膝Nの
移動ストローク中の膝荷重を均一に近い状態に容易に設
定できる。
収部材4,5,7の板厚等を変えて各衝撃吸収部材4,
5,7の膝荷重の吸収量を調整することができ、膝Nの
移動ストローク中の膝荷重を均一に近い状態に容易に設
定できる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、物入れを設けたインス
トルメントパネルの脚部保護装置において、物入れを有
効に利用し、限られた短いストロークで乗員の膝荷重を
効率よく吸収することができる。
トルメントパネルの脚部保護装置において、物入れを有
効に利用し、限られた短いストロークで乗員の膝荷重を
効率よく吸収することができる。
【図1】本発明の乗員の脚部保護装置を示すもので、図
2のI−I線に沿う位置での断面図である。
2のI−I線に沿う位置での断面図である。
【図2】本発明の脚部保護装置を備えたインストルメン
トパネルの運転席側の斜視図である。
トパネルの運転席側の斜視図である。
【図3】本発明の脚部保護装置に用いる衝撃吸収部材の
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の脚部保護装置および従来の物入れを備
えたインストルメントパネルの脚部保護装置の膝荷重吸
収特性を示す図である。
えたインストルメントパネルの脚部保護装置の膝荷重吸
収特性を示す図である。
【図5】従来の物入れのないインストルメントパネルの
脚部保護装置を示すもので、図1に対応する断面図であ
る。
脚部保護装置を示すもので、図1に対応する断面図であ
る。
N 乗員の膝 1 インストルメントパネル 2 ニーパネル 21 膝受入れ位置(膝受入れ部) 3 物入れ 4 第1の衝撃吸収部材 5 第2の衝撃吸収部材 6 インストルメントパネルリインフォースメント 7 第3の衝撃吸収部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 和幸 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 林 稔 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 車両の急減速時に乗員の脚部を保護する
脚部保護装置であって、インストルメントパネルの下部
に設けて乗員の膝を受入れるニーパネルと、ニーパネル
の膝の受入れ位置の上方位置でインストルメントパネル
に設け、室内側に開口する箱型容器状でニーパネルの背
面側に突出する物入れと、物入れにその外周側面をはち
まき状に囲むように取付けた金属板よりなる第1の衝撃
吸収部材と、第1の衝撃吸収部材と上記ニーパネルの膝
受入れ位置との間に介在する第2の衝撃吸収部材と、上
端を上記物入れの前方かつ上方位置に設けられたインス
トルメントパネルリインフォースメントと上記第1の衝
撃吸収部材との間に介在する第3の衝撃吸収部材を備
え、上記ニーパネルの膝受入れ時に、ニーパネルおよび
上記物入れとともに、上記第1、第2および第3の衝撃
吸収部材を変形せしめるようになしたことを特徴とする
乗員の脚部保護装置。 - 【請求項2】 上記第2の衝撃吸収部材を断面ほぼU字
形の金属板で構成し、左右の両側面の上端を上記第1の
衝撃吸収部材に結合し、底面部を上記ニーパネルの膝受
入れ位置の背面と対向せしめた請求項1記載の乗員の脚
部保護装置。 - 【請求項3】 上記第3の衝撃吸収部材を断面ほぼU字
形の金属板で構成し、左右側面の上端をインストルメン
トパネルリインフォースメントに結合するとともに、底
面を上記第1の衝撃吸収部材の上面と対向せしめた請求
項1記載の乗員の脚部保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014051A JP2000211456A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | 乗員の脚部保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11014051A JP2000211456A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | 乗員の脚部保護装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000211456A true JP2000211456A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11850306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11014051A Pending JP2000211456A (ja) | 1999-01-22 | 1999-01-22 | 乗員の脚部保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000211456A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6536802B1 (en) * | 2001-11-13 | 2003-03-25 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Vehicle instrument panel assembly |
JP2015160578A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の衝突エネルギー吸収構造 |
JP2017114415A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の乗員保護構造 |
-
1999
- 1999-01-22 JP JP11014051A patent/JP2000211456A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6536802B1 (en) * | 2001-11-13 | 2003-03-25 | Trw Vehicle Safety Systems Inc. | Vehicle instrument panel assembly |
JP2015160578A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の衝突エネルギー吸収構造 |
JP2017114415A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-06-29 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の乗員保護構造 |
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