JPH0451551B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0451551B2 JPH0451551B2 JP12068484A JP12068484A JPH0451551B2 JP H0451551 B2 JPH0451551 B2 JP H0451551B2 JP 12068484 A JP12068484 A JP 12068484A JP 12068484 A JP12068484 A JP 12068484A JP H0451551 B2 JPH0451551 B2 JP H0451551B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- hydantoin
- yield
- hydroxybenzaldehyde
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、5−アリーリデンヒダントインの製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
5−アリーリデンヒダントインは芳香核に置換
基を有するフエニルアラニンを製造するための重
要な中間体である。
基を有するフエニルアラニンを製造するための重
要な中間体である。
アルデヒド類とヒダントイン類を縮合させて5
−置換ヒダントイン類を製造する反応は、
Wheeler−Hoffman反応と呼ばれ、公知である。
(J.Am,Chem,Soc.、45、369(1911))。この方
法では反応は酢酸及び無水酢酸ナトリウムの存在
下で行なわれる。またこの反応についての別の詳
細な例は、Org.Syn.、Coll.Vol.5627に記載され
ており、反応は無水ピペラジン中で行なわれてい
る。これらの方法は、いずれも高価な有機溶媒を
使用しており、また収率も70%程度と低いため
に、工業的に満足すべきものではない。
−置換ヒダントイン類を製造する反応は、
Wheeler−Hoffman反応と呼ばれ、公知である。
(J.Am,Chem,Soc.、45、369(1911))。この方
法では反応は酢酸及び無水酢酸ナトリウムの存在
下で行なわれる。またこの反応についての別の詳
細な例は、Org.Syn.、Coll.Vol.5627に記載され
ており、反応は無水ピペラジン中で行なわれてい
る。これらの方法は、いずれも高価な有機溶媒を
使用しており、また収率も70%程度と低いため
に、工業的に満足すべきものではない。
本発明は、アリールアルデヒドをアミノ酸の存
在下、PH8〜12の範囲でヒダントイン(2,4−
イミダゾリジンジオン)と反応させることによ
り、工業的に有利に5−アリーリデンヒダントイ
ンを製造する方法を提供するものである。本発明
によれば、水系の溶媒中で、比較的短かい反応時
間内に結晶性の良い5−アリーリデンヒダントイ
ンを好収率で得ることができる。
在下、PH8〜12の範囲でヒダントイン(2,4−
イミダゾリジンジオン)と反応させることによ
り、工業的に有利に5−アリーリデンヒダントイ
ンを製造する方法を提供するものである。本発明
によれば、水系の溶媒中で、比較的短かい反応時
間内に結晶性の良い5−アリーリデンヒダントイ
ンを好収率で得ることができる。
本発明の原料であるアリールアルデヒドとして
は、ハロゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基、
低級アルキルメルカプト基、低級アルキル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルアミノ基、
の少くとも1種にて置換されたベンズアルデヒド
が用いられる。置換基が2以上のとき該置換基は
同一でも異なつても良く、また2つの置換基が互
いに結合して環状となつても良い。これらの代表
的なものを例示すれば、例えば、p−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド,3,4−ジオキシベンズアル
デヒド,p−メトキシベンズアルデヒド,p−メ
チルベンズアルデヒド,o−ヒドロキシベンズア
ルデヒド,3,4−メチレンジオキシベンズアル
デヒド,p−エチルベンズアルデヒド,p−イソ
プロピルベンズアルデヒド,p−アセトキシベン
ズアルデヒド,p−アセトアミノベンズアルデヒ
ド,p−メチルチオベンズアルデヒド,p−クロ
ロベンズアルデヒド,p−フロロベンズアルデヒ
ドなどが使用できる。
は、ハロゲン原子、水酸基、低級アルコキシ基、
低級アルキルメルカプト基、低級アルキル基、低
級アルカノイル基、低級アルカノイルアミノ基、
の少くとも1種にて置換されたベンズアルデヒド
が用いられる。置換基が2以上のとき該置換基は
同一でも異なつても良く、また2つの置換基が互
いに結合して環状となつても良い。これらの代表
的なものを例示すれば、例えば、p−ヒドロキシ
ベンズアルデヒド,3,4−ジオキシベンズアル
デヒド,p−メトキシベンズアルデヒド,p−メ
チルベンズアルデヒド,o−ヒドロキシベンズア
ルデヒド,3,4−メチレンジオキシベンズアル
デヒド,p−エチルベンズアルデヒド,p−イソ
プロピルベンズアルデヒド,p−アセトキシベン
ズアルデヒド,p−アセトアミノベンズアルデヒ
ド,p−メチルチオベンズアルデヒド,p−クロ
ロベンズアルデヒド,p−フロロベンズアルデヒ
ドなどが使用できる。
本発明で使用される反応溶媒としては、一般に
水が用いられるが、水のみならず、必要に応じて
メタノール,エタノール,ジオキサンなどの水に
可溶な有機溶媒を水と混合したものを使用するこ
ともできる。
水が用いられるが、水のみならず、必要に応じて
メタノール,エタノール,ジオキサンなどの水に
可溶な有機溶媒を水と混合したものを使用するこ
ともできる。
使用するアミノ酸としては、グルタミン酸,ア
スパラギン酸,リジン,アルギニン,オルニチ
ン,グリシン,α−アラニン,ロイシン,イソロ
イシン,バリン,β−アラニン,フエニルアラニ
ン,チロシン,ドーパ,フエニルグリシン,セリ
ン,スレオニン,メチオニン,タウリン,S−カ
ルボキシメチルシステイン,γ−アミノ酪酸,ト
ラネキサム酸,3−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸などを、単独に、又は、混合して使用でき
る。またこれらアミノ酸の塩、例えばアルカリ金
属,アルカリ土類金属塩や鉱酸塩等を用いること
もできる。これらの使用量はヒダントインに対し
て0.1〜2モル比、好ましくは0.3〜1モル比が良
い。少ないと効果が少なく、また多く使用しても
それに見合う効果が得られず、経済的でない。
スパラギン酸,リジン,アルギニン,オルニチ
ン,グリシン,α−アラニン,ロイシン,イソロ
イシン,バリン,β−アラニン,フエニルアラニ
ン,チロシン,ドーパ,フエニルグリシン,セリ
ン,スレオニン,メチオニン,タウリン,S−カ
ルボキシメチルシステイン,γ−アミノ酪酸,ト
ラネキサム酸,3−アミノシクロヘキサンカルボ
ン酸などを、単独に、又は、混合して使用でき
る。またこれらアミノ酸の塩、例えばアルカリ金
属,アルカリ土類金属塩や鉱酸塩等を用いること
もできる。これらの使用量はヒダントインに対し
て0.1〜2モル比、好ましくは0.3〜1モル比が良
い。少ないと効果が少なく、また多く使用しても
それに見合う効果が得られず、経済的でない。
反応時のPHは8〜12、好ましくは9〜10が良
い。アミノ酸を中性ないし酸性で使用しても効果
は得られず、上記PHに反応液PHを調製する必要が
ある。PHの調製に使用するアルカリの種類として
は、特に制限はなく、例えば、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属水酸化物およびそれらの
炭酸塩,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物等が使用できる。
い。アミノ酸を中性ないし酸性で使用しても効果
は得られず、上記PHに反応液PHを調製する必要が
ある。PHの調製に使用するアルカリの種類として
は、特に制限はなく、例えば、水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリ
ウムなどのアルカリ金属水酸化物およびそれらの
炭酸塩,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム
等のアルカリ土類金属水酸化物等が使用できる。
反応温度及び時間については、必ずしも厳密な
制限はないが、通常は、40〜100℃好ましくは60
〜80℃であり、1〜10時間、好ましくは2〜5時
間である。
制限はないが、通常は、40〜100℃好ましくは60
〜80℃であり、1〜10時間、好ましくは2〜5時
間である。
反応生成物である5−アリーリデンヒダントイ
ンは水に難溶性であるので、反応の進行と共に結
晶として析出するので遠心分離等の方法により、
容易に分離回収することができる。
ンは水に難溶性であるので、反応の進行と共に結
晶として析出するので遠心分離等の方法により、
容易に分離回収することができる。
以下実施例によつて、本発明の方法について更
に具体的に説明する。但し、これらは説明のため
の単なる例示であり、本発明は、これらの例に何
ら制限されない。
に具体的に説明する。但し、これらは説明のため
の単なる例示であり、本発明は、これらの例に何
ら制限されない。
実施例 1
温度計、還流冷却器、攪拌器を備えた3つ口
500mlセパラブルフラスコを恒温槽中にセツトし
た。
500mlセパラブルフラスコを恒温槽中にセツトし
た。
水200ml,ヒダントイン50.0g(=0.50mol),
グリシン18.8g(=0.25mol),固型カセイソーダ
5.0g(=0.125mol),p−ヒドロキシベンズアル
デヒド61.1g(=0.50mol)を入れて昇温し、80
℃にて2時間攪拌した。この間反応液のPHは9.8
〜9.6であつた。室温まで冷却した後、遠心分離
により、5−p−ヒドロキシベンジリデンヒダン
トイン93.0gを得た。ヒダントインに対し、91.2
%の収率であつた。
グリシン18.8g(=0.25mol),固型カセイソーダ
5.0g(=0.125mol),p−ヒドロキシベンズアル
デヒド61.1g(=0.50mol)を入れて昇温し、80
℃にて2時間攪拌した。この間反応液のPHは9.8
〜9.6であつた。室温まで冷却した後、遠心分離
により、5−p−ヒドロキシベンジリデンヒダン
トイン93.0gを得た。ヒダントインに対し、91.2
%の収率であつた。
実施例 2
実施例1において、グリシンをL−リジン・塩
酸塩45.7g(=0.25mol),p−ヒドロキシベンズ
アルデヒドを3,4−ジヒドロキシベンズアルデ
ヒド69.1g(=0.50mol)にかえて、同様に反応,
操作した。この間、反応液のPHは9.4〜9.2であつ
た。5−(3,4−ジヒドロキシベンジリデン)−
ヒダントインの収量102.5g。ヒダトインに対し、
93.2%の収率であつた。
酸塩45.7g(=0.25mol),p−ヒドロキシベンズ
アルデヒドを3,4−ジヒドロキシベンズアルデ
ヒド69.1g(=0.50mol)にかえて、同様に反応,
操作した。この間、反応液のPHは9.4〜9.2であつ
た。5−(3,4−ジヒドロキシベンジリデン)−
ヒダントインの収量102.5g。ヒダトインに対し、
93.2%の収率であつた。
実施例 3
実施例1において、グリシンをL−グルタミン
酸ソーダ・一水塩46.8g(=0.25mol)に、p−
ヒドロキシベンズアルデヒドをp−メトキシベン
ズアルデヒド68.1g(=0.50mol)にかえて同様
に反応,操作した。この間、反応液のPHは9.9〜
9.7であつた。5−(p−メトキシベンジリデン)
−ヒダントインの収量104.5g。ヒダントインに
対し95.9%の収率であつた。
酸ソーダ・一水塩46.8g(=0.25mol)に、p−
ヒドロキシベンズアルデヒドをp−メトキシベン
ズアルデヒド68.1g(=0.50mol)にかえて同様
に反応,操作した。この間、反応液のPHは9.9〜
9.7であつた。5−(p−メトキシベンジリデン)
−ヒダントインの収量104.5g。ヒダントインに
対し95.9%の収率であつた。
実施例 4
実施例1において、グリシンをタウリン31.3g
(=0.25mol)に、p−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドをp−トルアルデヒド60.0g(=0.50mol)
にかえて、同様に反応,操作した。この間、反応
液のPHは9.8〜9.6であつた。5−(p−メチルベ
ンジリデン)−ヒダントインの収量94.5g。ヒダ
ントインに対し、93.6%の収率であつた。
(=0.25mol)に、p−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドをp−トルアルデヒド60.0g(=0.50mol)
にかえて、同様に反応,操作した。この間、反応
液のPHは9.8〜9.6であつた。5−(p−メチルベ
ンジリデン)−ヒダントインの収量94.5g。ヒダ
ントインに対し、93.6%の収率であつた。
実施例 5
実施例1において、グリシンをβ−アラニン
22.2g(=0.25mol)に、p−ヒドロキシベンズ
アルデヒドをo−ヒドロキシベンズアルデヒド
61.1g(=0.50mol)にかえて、同様に6時間反
応させた。この間、反応液のPHは、9.6〜9.2であ
つた。5−(o−ヒドロキシベンジリデン)−ヒダ
ントインの収量89.3g。ヒダントインに対して
87.5%の収率であつた。
22.2g(=0.25mol)に、p−ヒドロキシベンズ
アルデヒドをo−ヒドロキシベンズアルデヒド
61.1g(=0.50mol)にかえて、同様に6時間反
応させた。この間、反応液のPHは、9.6〜9.2であ
つた。5−(o−ヒドロキシベンジリデン)−ヒダ
ントインの収量89.3g。ヒダントインに対して
87.5%の収率であつた。
実施例 6
実施例1において、p−ヒドロキシベンズアル
デヒドを3,4−メチレンジオキシベンズアルデ
ヒド75.0g(=0.50mol)にかえて、同様に反応,
操作した。この間、反応液のPHは9.8〜9.6であつ
た。5−(3,4−メチレンジオキシベンジリデ
ン)−ヒダントインの収量109.1g。ヒダントイン
に対して94.1%の収率であつた。
デヒドを3,4−メチレンジオキシベンズアルデ
ヒド75.0g(=0.50mol)にかえて、同様に反応,
操作した。この間、反応液のPHは9.8〜9.6であつ
た。5−(3,4−メチレンジオキシベンジリデ
ン)−ヒダントインの収量109.1g。ヒダントイン
に対して94.1%の収率であつた。
Claims (1)
- 1 アリールアルデヒド(但し、ベンズアルデヒ
ドを除く)をアミノ酸又はその塩の存在下、PH8
〜12の範囲の水性溶液中でヒダントインと反応さ
せることを特徴とする5−アリーリデンヒダント
イン類の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12068484A JPS611668A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 5−アリ−リデンヒダントインの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12068484A JPS611668A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 5−アリ−リデンヒダントインの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS611668A JPS611668A (ja) | 1986-01-07 |
JPH0451551B2 true JPH0451551B2 (ja) | 1992-08-19 |
Family
ID=14792388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12068484A Granted JPS611668A (ja) | 1984-06-14 | 1984-06-14 | 5−アリ−リデンヒダントインの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS611668A (ja) |
-
1984
- 1984-06-14 JP JP12068484A patent/JPS611668A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS611668A (ja) | 1986-01-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |