JPH04501065A - 改良されたバキュロウイルス発現ベクター - Google Patents
改良されたバキュロウイルス発現ベクターInfo
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
サレタバキニロウイルス ベタ9−
アメリカ合衆国政府は、本発明の権利を有する。この研究は、国立衛生研究所の
研究費N、r、H,No、Al23719 ニ援助された。
挾1しし!
本発明は、遺伝子発現の改良に関する方法および組成物に関する。より詳しくは
、本発明は、バキュロウィルス基における異種遺伝子の発現を改良するための新
規なプロモータ類に関する。
及豆旦麓盈
本明細書において、本発明の目的に対して下記の定義が適用される。
用語”発現”は、下記のように特徴づけられ得る。1個の細胞は、多くのタンパ
ク質を合成する能力がある。細胞が合成することができる多くのタンパク質は、
常に合成されるわけではない。所定の遺伝子によりコードされた所定のポリペプ
チドが細胞により合成されたときに、その遺伝子は発現されたといえる。発現さ
れるために、その所定のポリペプチドをコードするDNA配列は該遺伝子の制御
領域に対して適切に配置されていなければならない。この制御領域の機能は、そ
の制御の下に遺伝子の発現を許すことである。
用語”ベクター”とは、細胞中で複製され得る、完全なレプリコンを含む2本鎖
のDNAである染色体外分子を指す。一般にベクターは、ウィルス、または細菌
および酵母のプラスミドに由来する。バ牛10ウィルスベクターはパキュロウイ
ルスレプリフンを含む。
用語”遺伝子”とは、1本のタンパク質鎖の合成のための情報を伝達し、その合
成を指示するDNA配列を指す。
用語”感染”とは、細胞の複製および増殖に好ましい条件において、細胞への作
用物(例えばウィルス、細菌など)による侵入を指す。
用語” トランスフェクシ璽ン”とは、ウィルスの精製された核酸を細胞に感染
させる技術を指す。
用語′異種遺伝子”は、ここではバキエロウイルスベクターに関連し、通常はそ
のベクターが由来するウィルスにより生産されるのではなく、組換えDNAとし
て細胞に導入されるか、あるいは、組換えDNAゲノムを有するウィルス内に存
在するポリペプチドをコードするDNAをさす。ここで使用される用語”パラセ
ンジャー遺伝子”あるいは”パラセンジャーDNA”は、用語“異種遺伝子”と
同等である。ここで使用される”外来性の“とは、′異種の”と同意である。
用語” トランスプレイスメント プラスミド”とは、ウィルスベクターの構築
における中間生成物として使用される細菌ベクターをさす。トランスブレイスメ
ンドブラスミドは、同種の組換えにより、外来性ゲノム情報のウィルスゲノムの
特定部位への転移を促進する。上記外来性ゲノム情報とは、例えば、新規プロモ
ーター、およびそのプロモーターの制御ノ下に存在する異種構造遺伝子の組み合
せである。この同種の組換えは、そのキメラ遺伝子に隣接するDNA配列により
生じる。
遺伝子工学は、生化学的に有用なある種の生産物が多量に生産され得る段階にま
で発展してきた。例えば、2つの商業的に成功した医薬品であるヒト成長ホルモ
ンおよび組織プラズミノーゲンアクティベーター(t−PA)は、今や多量に生
産され、病理学的な種々の治療に使用されている。しかし、科学者は、種々の生
化学的な系においてタンパク質や他の生産物を生産するための新しくより能率的
な系の発見を絶えず試みている。
遺伝子を1つの種から他の種に転移し、かつ発現させる技術は、全ての生物のD
NAが、同じ4個のヌクレオチドを含有する長い鎖を有する化学的に類似したも
のであるという理由により、可能となっている。ヌクレオチド配列は、基本的に
全ての生物種に同様のアミノ酸とヌクレオチド配列との対応関係により特定のア
ミノ酸をコードするコドン(トリブレブト)で配列されている。DNAは、遺伝
子の発現の開始を媒介する制御領域およびフード領域を含む遺伝子に組み立てら
れている。
これらの制御領域は、一般に、′プロモーター”と呼ばれる。
RNAポリメラーゼと称される酵素は、プロモーター領域に結合し、さらに活性
化されるか、あるいは何らかの方法で指令を与えられる。このことによりこの酵
素はコード領域に沿って移動し、そのDNAからメツセンジャーリボ核酸(謬R
NA)へ二一ドされた情報を転写する。そのmRNAは、認識シグナルを含有す
る。それは、リポソーム結合についてのシグナルと、翻訳の開始および終止シグ
ナルと、ボリアデニール化についてのシグナルである。次に細胞性リポソームは
、+eRNAのヌクレオチドコドンの情報を、ヌクレオチドコドンにより決定さ
れるアミノ酸配列をもつタンパク質に翻訳する。
制限エンドヌクレアーゼの一般的な使用、ならびにDNA配列を操作する能力は
、有用な制限部位の配列を含有する、望ましいヌクレオチド配列を有する2本鎖
のオリゴヌクレオチドを化学的に合成できることができるようになり太き(改良
されている。実質的には、天然に存在する、クローンされた、遺伝的に変化させ
られた、あるいは化学的に合成されたDNAセグメントは、適切な配列あるいは
認識部位がDNA分子の末端に接続することにより、他のどのようなセグメント
とも対になり得る。この生成物は、適当な制限エンドヌクレアーゼの加水分解作
用によりDNA分子を結合させるために必要な相補的末端を生じる。遺伝子転移
のスキームには、種々の多くの変形が存在し得るが、その技術においては、それ
らの配列の発現を可能とするようにプロモーター領域に関して適切なfE置およ
び方向に、DNA配列を挿入するこが可能であることに、注目すべきことが重要
である。あらゆるDNA配列は、人工的な組換え分子、あるいはキメラ、あるい
はハイブリッドDNAと呼ばれる複合体を構築するためにベクター分子に挿入さ
れ得る可能性がある。大部分の目的においては、用いられるベクターは、2本鎖
の染色体外DNA分子であり、このDNA分子は、組換えDNA分子が形質転換
により細菌や酵母に入れられたときに複製され得るための完全なレプリコンを含
有する。通常使用されるベクターは、ウィルス出来であり、あるいは細菌および
酵母に関連するプラスミドである。
遺伝コードの性質のため、挿入された遺伝子あるいはその遺伝子部分は、ベクタ
ーが複製する細胞中において発現を調節し得る制御領域(プロモーター)に結合
するならば、それがコードしているアミノ酸配列の生産を指示する。
プロモーター領域に対して適切な関係に、クローン化された遺伝子が配置された
発現ベクターの構築のための一般的な技術は、文献(T、Maniatisら、
(1982)Molecular Cloning ALaboratory
Manual、Co1d Spring Harbor Laboratory
)に開示されている。
上記の一般的なスキームと技術とを利用する多くのベクター系は、遺伝子的に修
飾された生物によるタンパク質の、商業的あるいは実験的な合成に使用されるた
めに開発された。
これらの多くのベクター系では、ベクターの複製および異種遺伝子の発現のため
に、原核性の111rs性の宿主を用いる。さらに、ベクターの複製および異種
遺伝子発現のために真核性の細胞を用いる系も用いられてきた。このような系は
B型肝炎ウィルスの表面抗原の合成、およびヒト組織プラスミノーゲンアクティ
ベーターの合成に用いられている。
真核性の宿主は、生物学的に活性になるために、合成のあとに修飾を必要とする
(例えば糖付加)、真核細胞のタンパク質の生産に望ましい。原核性細胞は、一
般にこのような修飾を行えない。
真核性宿主においてウィルスベクターを使用することは、最近のかなりの量の研
究において課題となっている。ウィルス性ベクター系には、その有用性を減じる
重大な不都合ならびに限界がある。例えば、ある種のウィルス性ベクターは、価
格的に高くつく真核細胞の培養系において経済的にタンパク質を生産するために
、遺伝子発現を十分に高レベルに到達させることができい。ある種の真核細胞に
対するウィルス性ベクターは、哺乳類系において病原性あるいは発ガン性があり
、突発的感染と結び付く重大な、健康および安全性についての潜在性な問題をも
たらす可能性がある。ある種のウィルス性ベクターには、そのウィルス粒子の中
へ安定に挿入することができる異種遺伝子の大きさに関して、きびしい制限があ
る。
遺伝子工学の技術がより高度になるにつれて、1個を越える異種遺伝子の、例え
ば1個を越えるタンパク質をコードする遺伝子の調和的な発現を達成し、種々の
遺伝子生産物の調和的な活性を得るために、これらを宿主細胞に挿入することの
興味が増している。
理想的なウィルス性のベクターとは、異種DNAの大きいセグメントを安定に保
有する能力があり、効果的に細胞を感染させる能力があり、その細胞のタンパク
質合成のすべてを、実質的に外来の遺伝子を高度に発現するように変化させるよ
うな能力があるものである。高度に真核的な環境における多くの異種遺伝子の、
増殖ならびに高レベルの発現においてベクターに適したウィルスは、バキユロウ
イルスAutOgrapha california 核ポリへドロシス(核多
角体病)ウィルス(AeMNP■)である、(Miller、L、に、(198
1)−Virus Vector forGenetic Engineeri
ng in Invertebrates、−Genetic Engines
ring in the Plant 5cienses、 N、 Panop
olous編、Praeger Publ、、N、Y、、pp、203−224
;米国特許 No、 4.745.051)バキュロウィルス群には、核ポリへ
ドロシスウィルス(NPV)とグラヌロシスウイルス(ay)のサブグループが
存在する。
バキュロウィルスは、節足動物宿主のみに感染する。NPVおよびGVのウィル
ス粒子は、タンパク質性の結晶中にとじこめられている。バキユロウイルスのと
じこめられた形態において、ピリオン(エンベロープに包まれたヌクレオカプシ
ド)は、結晶性タンパク質マトリックス中に埋め込まれている。この構造は、封
入体ないしは包接体とよばれるが、自然界において生体外で見いだされる形態で
あり、そして生物間の感染を広めることに一役かっている。サブグループNPV
は、1つの大きい(5μ冒にも達する)多面体結晶中に封入された多くのピリオ
ンを生産する。他方、サブグループGvは、小さな結晶中に封入された1個のピ
リオンを生産する。そのいずれの形態においても結晶性タンパク質マトリックス
は、NPVあるいはGVにおいて各々ポリヘトリンあるいはグラヌリンとして知
られている25kDaから33kDaの単独のポリペプチドから本質的に構成さ
れている。
バキユロウィルスの構造ならびに感染の過程についてのより一般的な情報は、下
記の総説にある。: Carstens (1980)−Baculoviru
ses−Frfend or Man、Foe of Jnsects?、−T
rends and Biochemieal 5cience、52:107
−10; Harrap and Payne (1979)−The 5tr
uctural Properties and Indentificati
on of 1nsect Viruses−in Advances in
Virus Re5each4o1.25.M、A、Layerら編、Acad
e+sic Press、 New York、pp、273−355;および
Ml 11er、 L、に、(1981) (、前出)。
バキ二ロウイルスヘルパー独立性のウィルス性ベクターは、特に、生物学的に活
性な真核性のタンパク質の高レベルの生産に有用である。い(つかの外来遺伝子
の発現レベルは、組換え感染細胞の総タンパク質の10%から25%であると報
告されている。1本鎖のペプチドの断片、糖付加、りん酸化、重合、複合体の形
成、単離ならびにタンパク質の加水分解などの翻訳後の適当な修飾は、この発現
系を用いて生産された種々の興なる異型タンパク質について報告されている。
現在まで開示されているバキ二ロウイルス発現ベクターは、外来遺伝子発現を導
くために超後期プロモーター(very latepromoter)、たとえ
ば、ポリヘトリンあるいはポリペプチド10(plo>プロモーターを使用して
いる。(Luckow and Su+smerSによる総説(1988)−T
rends in the Develops+ent of Baculov
irus Expression Vectors、+旧o/Technolo
gy 6:47−55;Miller几、に、 (1988)−Baculo−
viruses as Gene ExpressionVectors、 ”
Ann、Review of Microbiology、42:177−19
9.)これらのプロモーターは、ウィルス感染の過程の間に調節され、非常に遅
く通常感染後18から24時間後に開始する感染過程において活性化される。ポ
リヘトリンならびにp10遺伝子は、細胞培養における複製に欠くことのできな
いものではない。従って、この遺伝子は、出芽状態のウィルスの生成に影響する
ことなく、問題としている異種遺伝子と置き換えられ得る。しかしながら、ポリ
ヘトリン遺伝子置き換えは、ウィルスの封入体形成に影響する。組換え体のプラ
ーク中に封入されたウィルスが存在しないことにより、組換えウィルスについて
の表現型の選択がなされ得る。これは有用であるが、いくぶん繁雑である。これ
はまた、昆虫の幼虫においてより安価にタンパク質を大量生産するのに、組換え
ウィルスを使用することの可能性に限界を与える。
バキ二ロウイルスベクターの経済的価値および一般的な有用性は、異種遺伝子の
発現を導くために用いられるプロモーターの性質に強く依存している。ポリへド
リンプロモーターは、タンパク質の高レベル生産のために広く一般にえらばれる
プロモーターである。しかしながら、しばしばより高レベルのタンパク質生産が
経済的な実現性のためには必要とされる。
高生産性に加えて、ベクターには、1個以上の異種遺伝子を発現し得ることが必
要とされてる。このようなベクターの不都合さは、ベクター内でプロモーター配
列が複製されるときにそれらがゲノムとして不安定であることである。その不安
定さを最小限にするために、もう1つ別のプロモーターが、個々の異種遺伝子の
発現のためにもちいられなければならない。これらのプロモーターは、ゲノムの
不安定さの問題を避けるために、ベクター内に自然に生じるウィルス性プロモー
ターとは興なる(非相同であるンべきである。ベクターはまた、タンパク質生産
の初期において遺伝子発現を行うプロモーターを含む能力をもたねばならない。
このことによりタンパク質の品質を同上させ、タンパク質は翻訳後の必要な修飾
を受け生物学的活性あるいは免疫学的性質を有するようになる。このような、翻
訳後の修飾は、AcMNPvベクターの超後期プロモーター、例えばポリヘトリ
ンおよびploが活性化されるとき、感染の超後期段階において減少するように
みえる。
バキ10ウィルス系において異種遺伝子の著しく増加された発現をもたらすか、
あるいは、高品質タンパク質の生産を可能とする、修飾され、あるいは合成され
たプロモーター領域が必要とされる。新しいプロモーターは、十分適応性を有す
るべきものであり、単独の異種遺伝子、あるいは一連の異種遺伝子がベクター系
へ挿入され、そのことにより種々のタンパク質が1度に、あるいは異なる時期に
生産され得る。さらに、もしもベクターが適切な昆虫宿主へ経口投与され得るな
らば、ポリヘトリン遺伝子が、存在するべきである。
及朋f1枚
本発明は、新規あるいは修飾されたプロモーターの制御の下に、異種遺伝子を配
置することによりその異種遺伝子を発現させるために、バキニロウイルス遺伝子
発現ベクターを用いる改良された方法を提供する。より好ましくは、上記プロモ
ーターは遺伝子の高レベル発現を促進し、昆虫細胞における遺伝子生産物の適切
な翻訳後の修飾を可能とする新規プロモーターである。より詳細には、好ましい
実施態様においては、本発明は異種遺伝子が接続され修飾されたバキニロウイル
スプロモーターを提供することを包含する。本プロモーターは、トランスブレイ
スメンドブラスミドにより、あるいは直接挿入により、ウィルス中へ挿入され、
適当な宿主細胞に感染するために用いられる組換えウィルスベクターが生産され
る。その感染された宿主細胞は異種遺伝子産物を生産するために用いられる。
本発明によれば、異極遺伝子の発現レベルあるいは、遺伝子の収集(colle
ctton of genes)のレベルを向上するための方法ならびに組成が
開示される。本発明は、パ牛二ロウイルス発現系において機能する天然バキ:L
ロウイルスプロモーターの修飾物あるいは合成的に修飾されたプロモーターを含
む新規プロモーターを包含する。その新規プロモーターは、2個の開始部位を持
つプロモーター(例えば、2個のATAAG)のような組み合せプロモーターま
たは、2個の異なるプロモータ期プロモーターのような、プロモーターの組み合
せであり得る。本発明は、また新規な配!ないしはゲノムの方向づけにおける外
来遺伝子の配置を包含することも意図する。全ての前記プロモーターは、ここで
は、′修飾されたバキュロウィルスプロモーター”と称する。
本発明の修飾されたバ牛二口ウィルスプロモーターは、A4Tにきわめて富む領
域が隣接したATAAG配列でなる群から選ばれる1またはそれ以上の特性を有
している。このATA、AC配列は、上流の活性化配列であり、転写開始部位の
約10ないし約30bp上流に位置しており、約10bpのGCに富む配列であ
り、リンカ−・スキャン・プロモーターであるLSXVI、 LSXIV、およ
びLSXVllの上流賦活化配列に類似L7ており、外来遺伝子に偶然に存在す
る’rAAG配列から起こるアンチセンス転写を阻止するために、望ましい転写
に対立する配置においてポリアデニル化部位(A2[IA3部位)であり、そし
て、3個の非常に遅いプロモーター(vp39. plO,pa、 9)の1個
以上および/または、非常に強く発現する、非常に遅い遺伝子(ポリヘトリン、
、 、 pfo)とからなる選ばれた要素である。これらの要素の選択は、豊富
に発現された後期ならびに超後期遺伝子の非翻訳リーダー配列中での存在または
保存に基づく。修飾されたプロモーターの上流の活性配列(activator
5equence)は、下流に位置する転写開始部位での転写レベルを増すた
めに作用する配列である。
バキニロウイルス発現ベクターにおいては、後期あるいは超後期プロモーターを
もちいるためには、上流の活性配列は、GCに富む配列であり、少なくとも約6
0%G+Cのヌクレオチド組成をもつ。
本発明の修飾されたプロモーターは、他のAcMNPVプロモーターと、限られ
た配列の相同性あるいは連続性を持っているにすぎない。この新規なプロモータ
ーの主たる利点はs AcMNPvゲノムのいかなる領域にも、そのAcMNP
Yゲノムの他の領域と組換えをおこさないで安定して組み込まれ得る点にある。
この修飾されたプロモーターは、ポリへドリンプロモーターよりも強力に設計さ
れ得る。
本発明の修飾されたプロモーターは、当業者において周知の方法によっていくつ
かの異なるトランスブレイスメンドブラスミドに挿入されてきた。例えば、プラ
スミドpsynVIは、3.1から6.16 map−L−−/トの間のAcM
NPV配列中で、EcoRVからKpnlまでのセグメントの代わりに合成プロ
モーターを含有する。本発明の一面によれば、プロモーターの方向は、発現の方
向が正常のポリヘトリン遺伝子発現の方向と反対であり、それ故、外来遺伝子が
この方向に位置するとき、遺伝子発現が潜在的に増大するという利点を持つ。外
来遺伝子はこのプラスミドのマルチクローニング部位に位置し得、そして、組換
えウィルスは封入された負の表現型に基づいて同定され得る。
第2のトランスブレイスメンドブラスミドpsynVll−wtpは、合成プロ
モーター(パラセンジャー遺伝子挿入のためのマルチクローニング部位を有する
)、および野生型ポリヘトリンプロモーターの制御下に、ポリヘトリン遺伝子を
有する。このトランスブレイスメンドブラスミドは、ポリへドリンー欠損変異ウ
ィルス由来のDNAを共トランスフェクトされると、ポリヘトリンと外来遺伝子
の生産物との両者の生産を指令する組換えウィルスの構築(あるいは形成)が可
能となる。その利点は2倍となる。すなわち、つまり組換えウィルスは、容易に
見え、かつ速やかに選択されうる(正の封体で)表現型を有しており、そして、
その組換えウィルスは経口的に昆虫に感染し得る。それ故に、容易に昆虫におけ
る大量生産のために用いられる。
トランスブレイスメンドブラスミドは、種々の状態で発現を増大する多くの付加
的な方法において操作され得る。例えば、外来遺伝子の挿入に効果的なポリアデ
ニル化部位が含有されていない場合に、能率的なポリアデニル化が起きるように
、マルチクローニング部位に、および外来遺伝子挿入の下流にポリアデニル化シ
グナルをふくむことが有用である。トランスブレイスメンドブラスミドの構築に
使用されなかったマルチクローニング部位の部分は、ATGの近くのACTに富
むリーダー配列およびAACAAT配列が高発現されたバキュロウィルス遺伝子
(すなわち、vp39. plo、およびpa、 9)にとって好ましいもので
あるから、発現を同上するために削除される。
リンカ−スキャン修飾から、あるいは他のプロモーターの要素から修飾されたプ
ロモーターを構築する能力は、プロモーターを設計することにおいての新規な試
みである。その新規プロモーターのほとんどの構成要素は、1つの理論的な順序
で配列される。非翻訳リーダー配列の要素の順序には融通性があるようである。
従って、本発明によれば、修飾されたプロモーターにより多数の異種遺伝子が1
つのベクターにより発現されることが可能となる。
本発明の1つの目的は、1を越える異種遺伝子が1つのベクターで発現されるこ
とを可能とする、修飾されたプロモーターを持つバキ二ロウイルスベクターを提
供することにある。
本発明のさらにもう1つの目的は、ウィルスゲノムの一部の相同組換えおよびそ
れに続いて起こる欠失あるいは変換の可能性を実質上避けるために、ウィルス中
での他のプロモーターとは、その配列において十分に異なる修飾されたプロモー
ターを提供することにある。
本発明のさらにもう1つの目的は、適切な昆虫宿主に経口投与され得る組換えバ
キニロウイルス発現ベクターを提供し、その結果昆虫宿主ウィルスベクター系が
所望の異型タンノくり質を生産することが可能となることにある。
さらにもう1つの目的は、ポリヘトリン系と比較して、異型タンパク質の発現の
増加を可能とする、バキュロウィルス基における発現ベクターを提供することに
ある。
本発明のこれら、および他の目的の特性と利点は、下記の開示された実施態様の
詳細な記述ならびに添付の請求の範囲により明らかである。
培養された宿主細胞において複製能力のあるバキユロウィルスは、本発明のベク
ターに変換するのに有用である。好ましくは、使用されるバキユロウィルスは、
核ポリへドロシスウィルスであり、更に好ましくは、Autographiea
californLeaである。
本発明のベクターは、当該分野において周知の遺伝子工学技術により調製され、
好ましくは、本発明の修飾されたプロモーターを含有するキメラ遺伝子を、挿入
することにより調製される。このような挿入は、上記バキユロウィルスの複製機
能を妨害することなく挿入を許容し得る前記ゲノムの領域において、相同組換え
を行うことにによってなされ、これらは、当業者にとって明かである。該プロモ
ーターの制御の下に配置された異種遺伝子と組み合わせてバキユロウィルスのゲ
ノムへ挿入することにより調製される。
本発明の修飾されたプロモーターの制御の下の異種遺伝子の発現に有用な宿主細
胞とは、当業者に周知であるようにその中で本発明のバ牛二ロウイルスベクター
が、複製および発現の可能な昆虫細胞のことであり、インビトロで培養された昆
虫細胞ならびに昆虫の幼虫をも包含する。
本発明の後期および超後期プロモーターの保存された配列は、当業者にとり容易
に同定され得、そして、表1にその例が示されている。
当業者に周知のいかなる上流の活性化配列も本発明のキメラ遺伝子の発現を増強
するために使用される。本発明の好ましい上流の活性化配列は、約tobpのG
+Cに富む配列であり、さらに好ましくは、配列CCAAGCTTGGにより例
示される旧ndl+1部位リンカ−である。
発現ベクターとして作用するバキユロウィルスと相同であり、本発明のキメラ遺
伝子に隣接する、当業者に周知の配列を有するいかなるトランスブレイスメンド
ブラスミドも、本発明の実施に使用し得る。この相同の隣接する配列は、バキユ
ロウィルスに対するトランスブレイスメンドブラスミドからキメラ遺伝子の相同
組換えを引き起こすのに十分なくらい長くなければならないと理解されている。
本発明により例示されているトランスブレイスメンドブラスミドは、 pi:v
ssおよびその誘導体である。
図面の簡単な説明
第1図は、PhcLSXIVと呼ばれるプラスミドの模式図である。
第2図は、psynV[−と呼ばれるプラスミドの模式図である。
第3図は、psynVI+マtpと呼ばれるプラスミドの模式図である。
第4図は、I)SynwtVI−と呼ばれるプラスミドの模式図である。
第5図は、psPLsXIVV[+cATと呼ばれるプラスミドの模式図である
。
第6図は、pLsX[VVI+cATと呼ばれるプラスミドの模式図である。
第7図は、プラスミドphcvtの模式図である。
第8図は、プラスミドpEV+eodの模式図である。
第9図は、プラスミドpEV+aodX IVの模式図である。
第10図は、プラスミドpSynV I−CATの模式図である。
第11図は、プラスミドpSynV I+vtpCATlの模式図である。
第12図は、プラスミドpsynwtYI−CATIの模式図である。
第13図は、プラスミドpLsXIVsVI+の模式図である。
第14図は、プラスミドpLsXIV2の模式図である。
第15図は、プラスミドphc39の模式図である。
第16図は、プラスミドpEVvp39/LSXIV CATの模式図である。
箪17図は、プラスミド模式図についての説明書きである。
バされた の な1日
本発明によれば、バキニロウイルス発現ベクター中の遺伝子の発現あるいは遺伝
子の収集を改良するための方法および構成が提供される。より詳細には、本発明
は、外来遺伝子の発現を導くのに用いられ、そして感染の間に生産されるタンパ
ク質の質の改良をするための新規なプロモーターを含有するプラスミドを提供す
る。この新規なプロモーターは、必要に応じて、合成プロモーター、天然プロモ
ーターの修飾物および/または、天然型、修飾型あるいは合成型プロモーターの
組み合せを含有し得る。この新規なプロモーターは、また、組み合されたプロモ
ーターを含有する。それには2つの開始部位(すなわち2つの^TAAG)を有
するプロモーター、あるいは、例えば初期/超後期プロモーター、あるいは後期
/超後期プロモーターのような2つの異なるバキユロウィルスのプロモーターの
組み合せが含まれるがこれらに限定されない。
本発明はまた、新規位置へ、あるいはゲノムの位置づけにおいて、プロモーター
外来遺伝子を配置させることをふくむことを意図する。
昆虫バキxoウィルスAutographa caIifornica核ポリへ
ドロシスウィルス(AcMNPV)は、広く遺伝子発現ベクターとして用いられ
る(LuckovおよびSummersによる総説、Trendsin the
Development of Baculovirus Expressi
on Vectors。
B1o/Technology 6:47−55,1988;Miller、L
、に、、 Baculovirusesas Gene Expression
Vectors、Ann、Reviev of Microbiology。
42:17?−199,1988)。ヘルパー独立性ウィルスベクター系は、一
般に、超後期ウィルスプロモーター、つまりポリへドリンプロモーターあるいは
plOプロモーターの制御の下にAcMNPVゲノム中で発現される外来遺伝子
の挿入物を含む。この2つの新規なプロモーターは、各々の遺伝子の高レベルの
転写を行わせ、その結果、感染過程の最後の段階、すなわち、封入段階でmRN
Aの高い定常状態のレベルをもたらすので、特に有用であると考えられる。封入
、すなわちウィルス粒子が疑似結晶性のタンパク質マトリックス中へ埋め込まれ
ることは、宿主幼虫の効果的な経口感染に必要とされるにもかかわらず、細胞培
養におけるウィルスの増殖には必須なものではない。
それ故に、封入段階に特定の遺伝子を再配置すること、および封入遺伝子の代わ
りに異種遺伝子を高レベルで発現させることは、細胞培養中の感染の原因である
非封入性ウィルス(出芽性ウィルス)による生産に対し何ら観察できる影響を及
ぼさない。
バキュロウィルス発現系は、バキュロウィルス遺伝子の構造、あるいはバキュロ
ウィルスプロモーターの性質についてのほんのわずかの知識をもとにして当初は
発展した。(上記Miller、 L、 ’1. 、1981)ポリへドリンプ
ロモーターに基づくベクター系に対して開発された最初のトランスブレイスメン
ドブラスミドの1つはpAc373であった。これは、遺伝子発現の通常レベル
に必要な配列のいくつかが、このベクター中にはないことが報告される以前には
広く使用されていた(MatSuuraら(198〕)−Bacul。
virus expression vectors:The require
ments for high 1evel expression of p
roteins、1ncludiB glycoproteins−J。
Gen、Virol、68:1233−1250) o ポリヘトリン遺伝子の
+1 (ATGのA)の位置のすぐ上流のヌクレオチドを含有するトランスブレ
イスメンドブラスミドは、今やベクターの使用にとり推薦される(上記Luck
ov and Summers(198g);Miller、L、に、(198
g))。
+1 (例えば、ポリヘトリンのオープンリーディングフレームの中で)下流の
位置のヌクレオチドは、最適な転写効果には必要とされていない(上記Carb
onellら(19Bg)″昆虫特異性サソリ神経毒をコードする遺伝子の合成
およびバキュロウィルスをもちいてそれを発現する試み” Gene、?3:4
09−418)。
本発明により配列をコードするポリヘトリンのすぐ上流領域のリンカ−スキャン
変異分析は、この領域のいくつかの新しい性質をあきらかにした。プロモーター
活性の第一の決定要素は、翻訳開始部位のATG(+1.+2.43)に関して
、−50に位置した転写開始部位の配列TAAGTATT中に存在する。転写開
始部位に接続した配列は、より巧妙な方法により、転写のレベルならびにリポー
タ−遺伝子の発現に影響する。TAAGTATTの上流にある10から30まで
の配列のリンカ−の再配置により、転写のレベルおよび遺伝子の発現は50%増
大する。一方、TAAGTATTと+1位置(すなわち、翻訳されていないリー
ダー領域を特定する配列中のことである)の間でリンカ−を再配置するとプロモ
ーター活性は2倍からlO倍調節が減じる。リポータ−遺伝子および93このヌ
クレオチドよりなるポリヘトリン”プロモーター″ (すなわち、+1から−9
2までのこと)のゲノム方向を逆にもどることにより、天然の方向において観察
される場合に比べて、リポータ−遺伝子の発現は、同等あるいはわずかに高レベ
ルになる。いかなる変異も遺伝子発現の一時的な調節も変化させない。修飾され
たポリへドリンブロモータからの全ての遺伝子発現は、非常に遅い段階に限定さ
れる(Rankinう(198g)”バキ二ロウイルスポリヘドリン遺伝子発現
のための転写開始点および重要な決定因子を包囲する8塩基対″ Gene 7
0:39−49.ここに取り入れられている参考文献)。
非常に遅いポリヘトリンおよびplOプロモーターは、たぶん外来遺伝子発現に
対して最も望ましいプロモーターであると考えられているにもかかわらず、外来
遺伝子発現を導く遅いプロモーターの相対的な能力は、直接には験証されたこと
がない。vp6.9(コア)ならびにvp39 (カプシド)をコードする最も
ひんばんに発現された2つの遅いウィルス構造遺伝子は、位置がきめられ、配列
がきめられ、ならびに転写地図が決められた(Wilsonら(1987)“小
さなアルギニンリッチポリペプチドをコードするバキュロウィルスの配置および
転写ならびに配列″J、 Virology、61:661−666)。これら
の遺伝子は、感染後12時間、および強いポリへFリンプロモータからの転写前
約12時間の間に十分に転写された。vp6.9とvp39遺伝子の生産物は、
ウィルスの封入型と出芽型について要求される。それ故に、これらの発現は、感
染後の非常に遅い時期の間中、継続ならびに外来遺伝子に対してポリヘトリンあ
るいはp10プロモーターよりさらに長い時間をかけることが期待されている。
、非常に遅い時期における外来遺伝子生産物の特異的発現は、その生産物が出芽
性のウィルス合成を妨げるような外来遺伝子の発現にとって望ましいと考えられ
る(上記Mii ler、 L、 K。
(1981))。
しかしながら、多くの異種遺伝子生産物は、ウィルス合成に不利に作用しないし
、ならびにより早い時期の高レベルの発現は生産展望からして有利である。遅い
段階での発現は。
また非常に遅い段階での効果的転写後の修飾に対してより好ましい。宿主の核m
RNA転写物は、感染後の12時間から24時間の間に劇的に減少する。そして
翻訳後の修飾は、最初に、宿主遺伝子生産物により伝えられるのであるが、発現
の非常に遅い段階において非効率的にみえる。本発明者は、遅いカプシドプロモ
ーター、すなわちvp39プロモーターは、遅い段階において外来遺伝子の発現
を導くのに優れていることを見いだした。ポリへドリンプロモーターは、感染後
12時間から24時間の間に約5から8倍性能が上昇する。
本発明は、天然ウィルスポリヘトリンならびにp10プロモーターのような、非
常に遅いプロモーターによりもたらされるよりも、外来遺伝子の高レベル発現を
もたらすためのパキニロウイルス遺伝子発現ベクターの改良を包含する。本発明
はまた、2つの異なる研究方法を含有する=(1)ポリへドリンプロモーターの
転写開始点に接続する上流配列の修飾、および(2)外来遺伝子発現を導くため
の遅いvp39 (カプシド)プロモーター、あるいは遅い/非常に遅いプロモ
ーターの組み合せの利用である。プロモーターと外来遺伝子のゲノム配置を逆に
することは、遺伝子発現のレベルにはほとんど影響がないようであるし、ならび
に1個のバキ二口ウイルスベクターにより命令される2個あるいはそれ以上の外
来遺伝子の同時の転移および発現のためのプラスミドのデザインを可能にする。
加えて、本発明に従うと、新規な合成プロモーターは、他の天然バキュロウィル
スプロモーターと最小のDNA配列の相同性をもつようにデザインされた。
このようなプロモーターは、1個の組換えウィルスを用いる1個より多くの外来
遺伝子の発現に有用であり、ならびに、ベクター中で、天然ウィルスプロモータ
ー配列を複製する必要性を除外する。それにより、繰り返されたプロモーター配
列の間での同型の組み換えによるゲノムの潜在的な不安定性が最小になる。
本発明の一部として下記の能力のあるバキ二ロウイルス発現ベクターの形成を仲
介するトランスブレイスメンドブラスミドについて開示している。(1)遺伝子
発現の高められたレベル、(2)2つのパラセンジャー遺伝子の同時発現、(3
)非常に遅い段階および遅い段階におけるパラセンジャー遺伝子の発現、および
/または、(4)パラセンジャー遺伝子およびポリヘトワンタンパク賀両者の同
時発現。トランスブレイスメンドブラスミドは、外来遺伝子挿入のための有用な
制限部位、すなわち、プロモーターの下流の適切な部位にあるマルチクローニン
グ部位を提供することより、そして外来遺伝子が完全なものにされ得るようにウ
ィルスゲノムの領域から、ウィルスDNAの配列を接続させることにより、バキ
ニロウイルスゲノムの中への外来遺伝子の挿入を促進する。接続しているウィル
ス配列は、組換えられていないウィルスDNAと、組換えウィルスベクターをも
たらすために、組換えられたトランスブレイスメンドブラスミドとの間に細胞に
より仲介される相同的組換えのための部位を提供する。
本発明者は、ポリヘトリンTAAGTATTの上流のリンカ−スキャン変異は、
野生型ポリへドリンプロモーター(Rankinう、(1988)上記)に比べ
て転写と外来遺伝子発現とを増大することを見いだした。第1図に示されている
プラスミドphcLsXIV。
およびこれと同じプロモーターと基本的なマルチクローニング部位とをもつがC
AT遺伝子を欠< pEV■odXIVは、リンカ−スキャン 変異プロモータ
ーを含有し、現在、LSXIVプロモーターといわれている。peEV+*od
XIV由来のウィルスあるいはpheLSXIV由来のウィルスは、既知のリン
カ−スキャン修飾よりも高レベルのリポータ−遺伝子(CAT)発現をもたらす
。LSXIVプロモーターの制御の下に、CATリポータ−遺伝子をもつウィル
スからの発現は、本発明者により、ポリへドリンプロモーター(すなわち、ph
cvt由来の、第10図に示されている野生型ポリへドリンプロモーターを含有
する組換えウィルスからのCAT遺伝子発現に比較してのことである)からの発
現に比べて50%高いことが示された。
それ故に、本発明の好ましい実施態様は、TAAGTATT配列の上流での種々
の修飾を有するプロモーターを含有するいくつかのプラスミドを包含する。第1
図にしめされるphcLsXIVと呼ばれるプラスミドは、このような修飾され
たプロモーターを含有するプラスミドの例である。このような性質を持つ他のプ
ラスミドとしてphcLsXV IおよびphcLsXYIIが包含される(表
5に示される)。これらのプラスミドは、組換えウィルスへ組込まれるときに、
遺伝子の高レベル発現をもたらす上流で修飾されたプロモーターを含有する。
もう一つの好ましい実施態様として、本発明は、合成プラスミドを含有してなる
プラスミドを有する。合成プロモーターは、異種遺伝子発現を導(のに使用され
るプロモーターのヌクレオチド配列に多様性を与え、ならびに外来遺伝子発現の
レベルに相異性をもたらす。好ましい合成プロモーターに対する配列は、表1に
示されるDNA配列によってよく説明される。そのDNA配列中の矢印は、開始
点および転写の方向を示す。
プロモーターの要素の配列と順序を可能とする適応性があり、しかも、第2図に
示されるそのプロモーターの配列は、本発明の実施態様の一例であることが理解
される。
上記の合成プロモーターを含有する策2番目の実施態様のトランスブレイスメン
ドブラスミドの例は、東2図にその一般的な構築がしめされている。psynV
I−と称するこのプラスミドは、表1に示される合成プロモーターおよびここで
MCS#2と称されるマルチクローニング部位(MCS)とをもつトランスブレ
イスメンドブラスミドである。psynVI−のMOS$2配列は表2に示され
ている。合成プロモーターの配向性は、外来遺伝子発現が、配向と反対のゲノム
の配向で起こることである。このプロモーターの構築は、野生型ポリへドリンプ
ロモーターのレベルの約10%から20%の異種遺伝子の発現を導く。
本発明の第2番目の好ましい実施態様のもう一つの例は、pSynV I+vt
pと称されるプラスミドである。このプロモーターの図解は第3図に示される。
この構築は、上述のpSyn’/I−と同様に上記の合成プロモーターとMCS
#2とを含む転移ベクターであり、しかも野生型ポリへドリンプロモーターの制
御の下に、ポリヘトリン遺伝子を発現する。これは、2つの遺伝子を同時に発現
し得るプラスミドの例である。このプラスミドは、選択可能な封入型止の表現型
をもたらし、組換えウィルスは封入型止であるので、昆虫を経口的に感染させる
のに使用し得る。このプラスミドの構築は、天然型ポリへドリンプロモーターの
約10%から20%の異種遺伝子の発現を導く。
本発明の簗2番目の好ましい実施態様の一例として含有されるもう一つのプラス
ミドは、psynvtV!−と称されたものであり、それは第4図に示される。
これは、ポリへドリンプロモーター(MCS部位、MCS#1を持つ)および合
成プロモーター(第2番目MCS部位、MCS#2をもつ)とを含有するトラン
スブレイスメンドブラスミドであり、2つの外来遺伝子の発現を特徴とする特徴
がある。このトランスブレイスメンドブラスミドは、それ故に、2個の遺伝子の
発現ベクターの例である。しかしながら、他の合成プロモーターが、上述の合成
プロモーターに対して示された原理に基づいて、ポリへドリンプロモーターを置
き換えるためにデザインされ得るが故に、ポリへドリンプロモーターを使用する
必要性はないと考えられる。
本発明の第3番目の好ましい実施態様において、そのプラスミドは、自然におけ
る配向性とは逆の配向性のプロそ一ターあるいはいくつかのプロモーターを含有
する。psPLsXIVVI+CATおよびpLsXIVVI+cAT (第5
図ならびに第6図)のプラスミドは、逆の配向性を持ったpLsXIVプロモー
タープラスミドである(もとのポリヘトリンの方向に関して)。これらのプラス
ミドは、逆の配向性でLSXIVプロモーターからのCAT発現をテストするの
に使用される。そのpLsXIVVI+cATプラスミドは、タンデム型の2重
プロモーターである。逆の配向性でのLSIIVプロモーターからのCAT遺伝
子発現は、もとの配向性において達成されたレベルと同程度であり得ることが本
発明者により見いだされた。
そのプロモーターは、発現のレベルを高め得るために異なるゲノムの位置/配向
性で位置され得ることが、本発明の一部として意図される。プラスミドpsPL
sXIVVI+cAT (第5図)およびpLsXIV3VI (第13図)と
は、逆の方向性での高レベル発現ベクターの2つの実施例である。
本発明の第4番目の好ましい実施態様は、vp39 (カプシド)プロモーター
配列を含有するプラスミドを包含する。このプロモーターのDNA配列は表3に
示す。リポータ−CAT発現をテストするのに用いられ得るトランスブレイスメ
ンドブラスミドは、phc39およびpEVlod39を包含する。そのvp3
9プロモーターは、天然型のポリへドリンプロモーターに比ベテ、感染後12時
間から24時間の時期に、約5から120倍の高レベル発現をもたらす。また本
発明は、例えば、より初期の遺伝子発現ならびに異型タンパク質のより高い最終
レベル(合計レベル)をもたらすポリヘトリンおよびvp39プロモーターのよ
うな遅い/非常に遅いプロモーターの組み合せを包含することを意図する。感染
過程のより初期に発現されるが故に(すなわち、ポリヘトリンの場合、感染後1
8時間よりむしろ6時間後に姿をみせることである)、その遅いプロモーターか
らの感染後12時間により高レベル発現がえられる。遅い/非常に遅いプロモー
ターの組み合せは、感染後約6時間で理想的には作動し、引き続いて感染後70
時間の開作動し続け、こうして遅いおよび非常に遅い遺伝子発現をもたらす。
ム プロモーターおよびA プロモーターをもっ上ランススレイスメンドブラス
ミドの !
本発明者は、ポリヘトリン遺伝子発現に対する重要な決定因子は、ATAAGT
ATT配列中に位置するらしいことを発見した。
豊富に転写される遅い遺伝子の転写は、ACTに富む領域により接続されたAT
AAG配列中で起こる(Wtlsonら、1987.上記)新規なバキ二口ウイ
ルスプロモーターは、他の豊富に発現された遅いおよび非常に遅い遺伝子と共通
の短い配列モチーフを結合することによって、他のウィルスプロモーターに対し
て、最小限の配列上の相同性を欠くようにデザインされている。
新規プロモーターのデザインに組み込まれた2つの付加的な特徴は、ATAAG
上流のG+Cに富む領域に関するLSIIVリンカ−と、およびATGの近くで
非翻訳領域にあるTTTATT配列である。そのTTTATTは、外来遺伝子挿
入で偶然に起こる、ATAAG配列から逆の配向性で起こる転写物に対するポリ
アデニル化シグナルとなる。
本発明者は、遅いおよび非常に遅いプロモーターは、最もよく起こる転写開始点
にATAAGを含有することを発見した。
この配列は、ポリヘトリン発現ならびにプロモーター活性に重要である。さらに
、ポリへドリンプロモーター」のリンカ−・スキャン変異分析は、非翻訳リーダ
ー領域を通して、ヌクレオチドが最適の遺伝子発現に寄与するように見えること
をしめした。AcMNPVの最も頻ばんに発現される遺伝子の4つのプロモータ
ーの非翻訳リーダー領域を特徴づける配列は、すなわち、主カプシドタンパク質
(p39)をコードする遅い遺伝子、塩基性コアタンパク質(p6.9)をコー
ドする遅い遺伝子、plOをコードする非常に遅い遺伝子、および、ポリヘトリ
ン遺伝子であり、これらは−列に並んでいる。4個ともすべてACTに富む領域
に関しては、ATAAGを含有する。
2個またはそれ以上のプロモーター中にみいだされるいくつかの短いセグメント
が、合成プロモーターの構成要素としてえらばれてきた。2こまたはそれ以上の
プロモーターに共通して最も長いセグメントは、9このヌクレオチドTAAAT
TACAであり、plOおよびp6.9の両者のプロモーター中でみいだされる
。ACAAT配列は、4個のプロモーター(ポリヘトリンではない)中の3個で
、ATG近くに発現され、TACTGTはポリヘトリンとp10プロモーター中
に発見され、TTTGTAはplOとブリへドリンプロモーターとの両方に発見
され、TCAANTCAはplOおよびp39プロモーター中に発見された。さ
らに、全てのプロモーターは、少なくとも3個のTの伸びた部分をもっており、
たいていのものは、Aで接続されておりそして少なくとも3Aの伸びをもってお
り、たいていはピリミジンが前についている。これらの全ての構成要素は、合成
プロモーターモデルにデザインされできた。この構成要素は、長さを最小限にす
るように位置していて、たとえばTの伸びとAの伸びはATAAGのすぐ下流に
いちしており、ATTACの下流のACTに富む部分として作用する。
しかしながら、ACAAT配列は、プロモーターをマルチクローニング部位に結
合する3′制限部位(BglTI)の近くに−している。
ならびに、TTTATT (逆行において、ポリアデニル化シグナルである)は
、この配列に接続しており、逆転写物の終止を促進するように、ATAAGから
できるだけ遠くに位置し、このことにより5′末端でのアンチセンスRNAの妨
害を最小にする。合成プロモーターモデルを構成するために合成されたSynプ
ロモーターと呼ばれる2つのオリゴヌクレオチド配列は、構成要素の標示ととも
に表1に示されている。
トランスブレイスメンドブラスミドpSyn−(第2図)は、ポリへドリンプロ
モーターとして逆方間に発現を導< Synプロモーターを含有する。それはま
た、非常に多くの有用な制限部位を有するマルチクローニング部位(MCS#2
)も包含する。それに、ポリヘトリンのN−末端をコードする627ヌクレオチ
ドを欠き、その故に、このトランスブレイスメンドブラスミドを使用することに
より、封入型負の表現型との組換え体となる。
合成プロモーターおよび結合されたマルチクローニング部位(MCS#2)は、
制限エンドヌクレアーゼ(例えば、MCS#2の下流Sac!あるいはプロモー
ターの上流にpn+もしくはSeaりを用いて、他のAcMNPVゲノム位置へ
の転移のために他のプラスミドへ移動させられ得る。
本発明は、下記の実施例によりさらに説明される。このことにより本発明は何ら
制限を強制されるものではない。これに対して、この記載を読んだとき、本発明
の精神および/または特許請求の範囲から離れることなく当業者に示唆されると
ころの方法が種々の他の実施態様、改変ならびにそれと均等なものを包含するこ
とは明かに理解され得る。
(以下余白)
罠亘皿
実施例1
全てのウィルスは、本来、AcMNPVL−1に由来しくLee and Mi
11e’r (197B)“A、 cal 1fornfca核ポリへドロシス
ウィルスの遺伝子型変異体の単離″J、Viro1.27:754−767)
、プラーク法aughnら、(1977) −昆虫5podoptera fr
ugiperda (Lepidoptera:Noctuidae)からの2
つの昆虫細胞株の樹立″ In Vi工四13: 213−217>中で、以前
に報告された方法(Lee and Miller (1978):Mille
rら(1986)同上”外来遺伝子の高レベル発現のためノ昆虫バキュロウィル
ス宿主ベクター系“遺伝子工学、原理ress、 N、 Y、 、 pp、 2
77−298.1986)を用いて増殖させる。
以前に報告されている方法にしたがって(Carbonellら(1985)″
双翅目の昆虫および哺乳類細胞中での細菌遺伝子のバキコ、ロウイルスにより仲
介された発現” J、Vjrol、56:153−160HRankinら(1
9138)前出: ) CATアブセイされ、そして特異活性が計算された。こ
れらの研究に用いられている全てのCAT−含有プラスミドに対するCAT遺伝
子は、CAT遺伝子が5ailカセツトとして挿入されるpcMlcAT(LK
B Biotechnology、 Piscataway、 L J。)に由
来する。
実施例2
pEViodXIV )ランスブレイスメンドブラスミド(第9図)の構築が説
明される。前述の転移プラスミドphcvt (第7図)の構築の基礎となり、
またpEV+modX IV構築のための開始プラスミドとなる。pEY55プ
ラスミドは、3.18から7.3のマ・ノブ単位(lU)のAcMNPvDNA
を含有している。マルチクローニング部位は、+1から+635までの配列をコ
ードするポリヘトリンにおきかわる。pEV5sノptlcヘクタ一部位と3,
18のAcMNPV DNAのSal 1部位の接続にある多くの制限エンドヌ
クレアーゼ部位は、マルチクローニング部位に用いられ得る制限部位の型を決定
する。
それ故に、この接続部位は、Sma I により消化されるpEV55により取
り除かれる。これは、ベクター接続点で切ることであり、ならびにExor目お
よびマング豆ヌクレアーゼの組み合わされた作用により、接続点で約70個のヌ
クレオチドを削除することにより除去される。この削除部位でのライゲーシヨン
によりプラスミドpEVdelをえる。pEVdel中の6.16wuと7.3
+ouとの間のウィルス性配列は、適切なベクター接続点でBan旧(6゜16
mu)およびNotl (7,3+ou)による消化により削除される。削除さ
れた接続点セの平滑末端ライゲーシヨンによりpEVmod (東8図)を得る
。pE’/sodのポリへドリンプロモーター(−92のEcoRVから+IB
glllまでの)は、phcLSXIV (第1−図)の小EcoRV−Bgl
l!セグメントでおきかえられて改良された好都合なブラスミトテあ6 pEV
modX IVを得る。pEVmodXIVに基づくトランスブレイスメンドブ
ラスミドに由来するウィルスベクターは、pEV55あるいは他のいかなる既知
のプラスミド由来のウィルスベクターよりも約50%高レベルの発現をもたらす
。
実施例3
phc39 (第15図)およびI)E’Vt1lod39 (第9図)トラン
スブレイスメンドブラスミドの構築が説明される。vp39プロモーターを包含
するプラスミドがまず下記のごとく構築される。AcMNPVゲノム上の57.
6から57.9muの間にvp39プロモーターを含むNar IからgcoR
Vのセグメントは、プラスミドベクターブルースクリプトKS−(Strata
gene、 San Djego、CA)の/1cclおよびEeoRVの両部
位にクロー、ニングされる。この得られたプラスミド、psTVNMは、Xho
lおよびApai部位とで切られる。vp39をコードする配列のト末端配列は
、エクソヌクレアー・ゼIIIおよびマング豆ヌクレアーゼによる消化により削
除される。Bgll+リンカ−オリゴヌクレオチドは、 DNAリガーゼを用い
てギャップに挿入される。vp39のATG(+1. +2゜+3)に比べて−
2にあるBgl11部位を含有する1つのプラスミドが選択される。p39pr
oの構−築のために、458bp カプシドプロモーター領域は、Kpn!およ
びEcoRVを用いて、さきに選ばれたプラスミドから除去され、そして、Kp
uIとEcoRVで切断されたプラスミドブルースクリプトKst (Stra
ngene、San Diego、CA)に連結されるO トランスブレイスメ
ンドブラスミドphc39の構築のために、vp39プロモーターを含有するp
39proの、458bpよりなるEcoRVからBglllに至るセグメント
は削除され、ついでEcoFIVおよびBgl I!で消化されたphcvtに
挿入される。こうして、phc曹tのポリへドリンプロモーターはvp39プロ
モーター領域でおきかえられる。こうしてえられたトランスブレイスメンドブラ
スミドphc39(第15図)は、ウィルスベクターvhc39の構築に用いら
れる。感染後12時間から24時間の間において、このベクターを用いるCAT
遺伝子発現は、ポリへドリンプロモーターにょるCATに比べて、5倍から10
倍の高レベルになる。外来遺伝子のより初期の発現は、タンパク質生産のより効
果的な翻訳後の修飾をもたらす。さらに好ましいトランスブレイスメンドブラス
ミド、例えば、pEV+*od39 (示されていない)は、Bgl 11およ
びKpnl末端(例えばMCS#1)を含有するMCS テCAT遺伝子をおき
かえることによりphc39から容易に得られる。
実施例4
ポリへドリンプロモーターの位置に、Synプロモーターおよび隣接するマルチ
クローニング部位(MCS#2)を含有するプラスミドpSynVI−(第2図
)を構築するために、表1に示される2つのSynプロモーターオリゴヌクレオ
チドがアニーリングされ、その2本鎖は、ポリアクリルアミド電気泳動により精
製され、ついでKpnlとEcoRVとで消化されたブルースクリプトプラスミ
ドベクターpBSKS (Stratagene、San Diego、C,A
、) ヘ挿入される。このブルースクリプトプラスミドは、マルチクローニング
部位にSma I制限酵素部位を欠く。これにより、ブルースクリプトプラスミ
ドのマルチクローニング部位へのオリゴヌクレオチドの強制的なりローニング、
および、EcoRVとKpnlとの両方の再生が可能となる。
EeoRVから5scl部位にわたるこのプラスミドのマルチクローニング部位
の部分は、EcoRVとEcoRIと、P+st Iと、Bag旧と、5pel
と、Xbalと、Notlと、5acllと5scl部位とをこの順序で含有ス
ル。その合成プロモーターおよびこのマルチクローニング部位は5sclとマン
グ豆ヌクレアーゼおよびXpnlにより秩序立って消化されて、ブルースクリプ
トベクターから除去される。その小さなセグメントは、ゲルで精製され、ついで
KpnrとEcoRVとで消化され、ゲル精製されたpEVmod (第8図)
の大きいセグメントへ挿入される。MCS#2と称されるS+ga 1部位から
、隣接するマルチクローニング部位を介してのプロモーター配列が決定される。
その配列は表2に示される。5scl部位は、クローニング過程の間に、予期さ
れず偶発的に再生される。
5scl部位の下流へのマング豆ヌクレアーゼの作用は、観察された連結の原因
となる。
リポータ−CAT遺伝子を含有するpsynV Iプラスミドは、構築されたC
AT−含有プラスミドのCAT遺伝子発現を測定することにより、psynVI
プラスミドの遺伝子発現のレベルを測定するために構築される。
psynVI−CATプラスミド(第10図)の構築において、CAT遺伝子は
、5ailによりpcMlcATから削除され、マング豆ヌクレアーゼにより平
滑末端とされ、EeoRVにより切断されたpsynVIへ挿入される。CAT
遺伝子のN末端部分で、EcoR1部位を用いることにより方向性が確かめられ
る。対応するウィルスベクターvsynV I−CATは、ポリへドリンプロモ
ーター制御の下でCATを発現するウィルスベクターで観察されるレベルの、約
10%から約20%のレベルの、CAT発現をもたらす。ポリへドリンプロモー
ター発現と同程度ではないが、構成要素である合成プロモーターからのこの発現
レベルは重要である。Synプロモーター、および組み合せにより得られるプロ
モーターは、2つの異なる外来遺伝子のおよび/または特異的な翻訳後の修飾を
制御するタンパク質をコードする遺伝子の発現に対して有用である。
実施例5
いくつかの応用において、外来遺伝子発現およびポリヘトリン遺伝子発現を可能
とする組換えウィルスを形成するための遺伝子情報を運ぶことは、トランスブレ
イスメンドブラスミドにとって有用である。両者の遺伝子の発現は封入体形成を
もたらし、安価で大量のタンパク質生産のための能率的な昆虫幼虫の経口感染を
可能とする。さらに、昆虫の幼虫中での生産は、分化した昆虫細胞(昆虫の主た
る分泌性の組織を構成する脂肪体を含む)での発現を可能とし、SF9細胞のよ
うな有用な鱗翅類の昆虫細胞系でみられるよりも、より効率的な翻訳後の修飾を
もたらす。
それ故に、psynVI (第2図)は、トランスブレイスメンドブラスミドp
synVI+マtp(第3図)を生産するように修飾される。これは、ポリヘト
リンおよび外来遺伝子両者が同時に高レベルで発現することを可能とし得る。p
synVl+vtpのもう1つの利点は、ポリヘトリン欠損変異体(あるいは、
ポリヘトリン/β−ガラクトシダーゼ融合変異体)のDNAが、ウィルス性のD
NAおよびトランスブレイスメンドブラスミドとともに、初期に宿主細胞へ共ト
ランスフェクトされる時には、封入体陽性のプラークとして、組換えウィルスを
選択する能力があることである。
psyr+vI+マtpトランスブレイスメンドブラスミドは、AcMNPVゲ
ノムのEcoRI−1セグメントを有するプラスミドをEcoRVおよびKpn
lを用いて消化し、ポリへドリンプロモーターならびにN末端ポリヘトリン領域
を削除することにより構築される。約0.7kbのEcoRV/Kpnlセグメ
ントはゲル精製され、Sma IおよびXpnlにより消化されたpsynVl
−に挿入される。ライゲージ璽ンによりSmalおよびEcoRVが削除される
が、ポリへドリンフード領域に見いだされるKpnlは再生される。さらに詳細
には、ポリへドリンプロモーターおよびEcoRV(−92>からKpnl (
+635>までのN末端コード配列は、トランスブレイスメンドブラスミドps
ynVI+豐tpを生産するためにpsy+1VI−に挿入される。このように
、ポリヘトリン+mRNAは、正常なプロモーターの制御の下に正常な方何に転
写され、他方外来遺伝子は合成プロモーターのもとてマルチクローニング部位に
挿入され、そして、ポリヘトリンに対して逆方向に転写される。そのプラスミド
の特徴は、茅3図に示される。EcoRV/S+*alの接続と、合成プロモー
ター、およびマルチクローニング部位(MCS$2)の配列は表1に示される。
転移ベクターpsynvl+vtpの有効性をテストするために、リポータ−C
AT遺伝子は、EcoR’/部位”t’ psynVI+vtp (第3図)の
MC5へ挿入され、プラスミドpsynVI+vtpccATI (第11図)
が得られる。psynV I+CAT1 ノ構築のために、pCM−1CAT(
1)末端が平滑化されたCAT含有5ailセグメントは、EcoRVで消化さ
れたpSynVI+vtpに挿入される。ポリヘトリン遺伝子発現と同時に、リ
ポータ−CAT遺伝子を駆動させるSyr+プロモーターの能カバ、組換えウィ
ルスvsynVI+vtpcAT 1を単離し、CATの発現のレベルをvsy
V I−CATにより得られるレベルと比較することによりテストされる。この
2つのウィルスベクター間にはCAT遺伝子発現における重要な差異は認められ
ず、ポリヘトリン遺伝子の同時発現が外来遺伝子発現を妨げないことを示す。ま
た、組み換えウィルスvSynVI+vtpCATlは封入体を高いレベル生産
するので、ポリヘトリン遺伝子は豊富に発現される。
実施例6
トランスブレイスメンドブラスミドpsynv t V!−の構築(第4図)が
説明される。このプラスミドは、近接した2つのプロモーターを有しており、2
つの異種遺伝子の同時転移および1このベクターによる2つの遺伝子の協同発現
を可能とする。pEV55EcoRV−Kpnlセグメントは、ポリへドリンプ
ロモーターおよびマルチクローニング部位MCS$1を含有しており、Smal
およびKpnlにより消化されたpsynVIへ挿入された。
リポータ−CAT遺伝子を含有するpsynvtVI−は、psynvtVI−
の遺伝子発現の指標となるために構築される。そのプラスミドはpsynvtV
I−CA、TI (第12図)である。psynvtVI−CATIの構築ノタ
メに、pCM−1cATの鈍末端化されたCAT−含有5a11セグメントは、
EcoRV消化psynvtV+−に挿入される。等量のウィルスベクターvs
ynwtV1−CATlは、ポリへビリンプロモーター制御下のCAT発現ベク
ターで観察されるレベルの10%から20%にCAT活性を発現する。
実施例7
pSPLSX IVVI+CATおよびpLsXIVYI+−CAT トランス
ブレイスメンドブラスミド(第5図および第6図)の構築が説明される。
psPLsXIVVl+cATの構築のために、CAT遺伝子ならびに接続され
たLSXJYプロモーターは、Xpnl消化(ならびにマング豆ヌクレアーゼに
より平滑末端化される)ならびにEcoRV消化によりphcLsXIV (第
1図)から削除され、”) イテEC0RV消化によすpSynVI+vtpへ
挿入される。これは、合成プロモーターと縦にならぶ位置にLSXIVプロモー
ターを配置する。そのプラスミドは、ついでEcoRVとIpnlとにより切ら
れ、大きいベクターセグメントは、ゲルで精製される。野生型ポリへドリンプロ
モーターおよびト末端を含有するAcMNPV Ec、oRI−1セグメントの
EcoRV/Kpnl セグメントは、ゲルで精製され、pSPLSXIVVt
+CATのベクターセグメント(EcoRV/Kpnl)へ挿入されることによ
り、 LSXIVプロモーター制御下にCAT遺伝子をモしてポ替ヒドリンプロ
モーター制御下に完全なポリヒドリン遺伝子を含有するpLsXIVVr+cA
Tを生じる。コれらのプラx ミF (vSPLSXIVVI+CAT及びvL
sXIVV+cAT)由来+7)ウィルス性ベクターは、野生型ポリへドリンプ
ロモーターの制御下に、CATを発現するウィルスに比べて、CATを等量おあ
るいは少し上回ったレベルで発現する。pLsXIVVI+cAT由来のウィル
ス性ベクターのさらにもう1つの利点は、ポリヘトリンを高レベルに生産するこ
とである。
実施例8
pLsXIV3VI+およびpLsXIV2 )ランスブレイスメンドブラスミ
ド(第13図および茅14図)の構築が説明される。プラスミドpLsXIVV
I+cATは、BglllとEcoRTにより消化され、粘着末端は、マング豆
ヌクレアーゼにより削除される。DNAは、Smalによって切られ、大きいセ
グメントは、ゲルで精製され、ついで、EcoRVおよびSac■末端を有する
マルチクローニング部位(MCS$3)へ結合され、CAT遺伝子を欠< pL
sXIV3VI+を形成する。
このプラスミドは、ついでEcoRVとKpnlとにより消化される。
その大きイセグメントは単離され、pEVmodXIV(OEcoRV/Kpn
lハ、大きいセグメント」に挿入される。各々自身のMCSを有する2つの隣接
するLSXIVプロモーターをもつpLSX IV2となる。9LSXIV3V
l+プラスミドは、力強いLSIIVプロモーターをもちいて外来遺伝子発現を
ポリヘトリン遺伝子発現と同程度のレベルにおいてなし得る。pLsXIV2プ
ラスミドは、各々LSIIVプロモーター制御の下に2つの外来遺伝子の最上の
発現を可能とする。
実施例9
トランスブレイスメンドブラスミドphe39 (第15図)は、vp39プロ
モーターの制御の下にCATリポータ−遺伝子によって構築される。vhc39
からのCAT発現は、そのベクターが野生型プロモーターの制御の下にCATを
有するvhcvtに比べて、感染後12時間における約8倍の高レベルを示す。
phc39のCAT遺伝子は、問題としている異種遺伝子でおきかえられる。感
染過程のより初期の発現は、異型タンパク質生産物のより効果的な翻訳後の修飾
を可能とする。
実施例1O
トランスブレイスメンドブラスミドは、ウィルスベクターへの2つの外来遺伝子
の同時転移を可能とするため、およびその組換えウィルスにより両者の外来遺伝
子を同時に豊富に発現することを可能とするために構築される。トランスブレイ
スメンドブラスミドpsynvtVI (第4図)は、このような2重遺伝子ト
ランスブレイスメンドブラスミドの一例である。
このプラスミドは、psynVI−をSmalおよびKpnlにより消化するこ
とにより、および野生型ポリへドリンブロモーターとMC11とを含有するpE
V5sEeoRV/Ipn+セグメントを挿入することによって構築される。し
たがって、このプラスミドは、2つの異なるマルチクローニング部位を含有し、
それぞれ隣接するSynおよび野生型ポリへドリンプロモーターの下流にある。
実施例11
第2番目の遺伝子の同等の高レベルを可能とする他の例は、pLsXIV2 (
第14図)である。このプラスミドは、隣接するLSIIVプロモーターをもた
らし、その各々は、2つの異なる外来遺伝子を挿入するのに有用な制限部位を含
有マルチクローニング部位(MCS#lおよびMCS#2)をもち、その各々は
LSIIVプロモーターの制御の下にある。隣接プロモーターの能率は、vLs
XIVVI+cATを用いてテストされる。これは、ポリへドリンプロモーター
と隣接しr CAT発現を導< pLsXIVVI+cAT$if築をもつ組換
えウィルスであり、ポリヘトリン遺伝子発現をもたらす。 vLsXIVVI+
cATヘク9−ニよルCAT発現は、CATのみ発現するphcwtのみにより
観察されたときに比較して、同等あるいはわずかに高いレベルである。
実施例12
vp39/ポリへドリンプロモーター融合体構築が説明される。
Bindlllリンカ−は、vp39の462bpプロモーターへ挿入される。
vp39のDNA配列は、表3に示されている(Rankin at al、参
照(1988)上記、一般リンカースキャンアプローチのために)。
Bindlllリンカ−は、遅い/非常に遅い組み合せプロモーターを作成する
ために、リンカ−スキャン修飾プロモーターのHind[I部位と結び付けるこ
とを可能とするように作用する組み合せプロモーターは、(Rankinら(1
988)上記の)LSIIVプロモーターのポリへドリンプロモーターの+1か
ら約−60に融合されたvp39部位(例えば−65から−350まテ)17)
OCT−Aおよび0CT−Bの領域を含有するように構築される。これを行うた
めに、適切な部位(例えば−65のことである)にHindllrリンカ−を有
するこのプラスミドが選ばれる(例えばvp39−65)。Hindlllから
Bg’lllへのセグメントはHindlllをphcLSXIVのHindl
llからBgl[Iへのセグメントと入れ換えられる。組み合せ体vp39/L
SXIVプ・ロモーターを含有するBglllからEcoRVへの全セグメント
は、]P・EVS5へ転移され、トランスブレイスメンドブラスミド、すなわち
CAT発現を制御する組み合せプロモーターをもつpEVvp39/LSXIV
CAT (第16図)、を構築する。
実施例13
トランスブレイスメンドブラスミドpEVvp39/LSXIV (第16図)
の構築は上記実施例12に説明された方法に従って達成された。ハイブリッドv
p39/LSXIVプロモーター配列は表4に示す。vp39/LSXIV組み
合せプロモーターの接続点配列は、接続点(CCAAGCTTG)のHtndl
11部位および接続点のvp39の約1個から10個のヌクレオチド(Nl−1
0)を指す”N1−10 CCAAGCTTG″により印をつけられる。
もちろん前述したことは、本発明の好ましい実施態様に関係するものであること
、ならびに以後追加請求にあるように、本発明の意図ならびに展望から外れるこ
となく、多くの修飾あるいは改変がここに行われるものであることが理解されけ
ればならない。
4→T4む村;八゛
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phcLsXIV
FIG、 1
pSynVI−
FIG、 2
psynVI”wtp
FIG、 3
p8ynwtVI−
FIG、 4
psPL8XIVVf”cAT
FIG、 5
pLsXIWl”cAT
hcwt
FIG、 7
EVmod
FIG、 8
pEVmodXIV
FIG−9
psynV[CAT
FIG、 [0
psynVl〜tpCAT I
FIG、lI
psynwtVl−CAT I
FIG、l2
pt、sx+vsvI+
FIG、 [3
pLsXIV2
FIG、 14
hc3G
FIG、 15
pEVvp39/LSXIVCAT
FIG、 16
Fig、 17
国際調査報告 PCT/LIS 90102814
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.宿主細胞中において遺伝子生産物を生産するためのバキユロウイルスベクタ ーであって、該ベクターは、修飾されたバキュロウイルスプロモーターならびに 異種遺伝子とを有し、該異種遺伝子は、修飾されたプロモーターの調節制御の下 にある。 2.前記修飾されたバキュロウイルスプロモーターが該修飾プロモーターにより 指示される転写の方向とは逆方向のポリアデニル化部位を有し、そして、該ポリ アデニル化部位が、転写開始部位に対して3′側に位置する、請求項1に記載の ベクター。 3.前記修飾されたバキユロウイルスプロモーターが開始部位を2ケ所含有する 、請求項1に記載のベクター。 4.前記修飾されたバキュロウイルスプロモーターが、バキュロウイルスの後期 /超後期プロモーターの保存されたDNA配列を有する、請求項1に記載のベク ター。 5.転写開始部位の約10から約30bp上流に位置するGCに富む配列の約1 0bpを含む上流活性化配列を有し、該上流活性化配列は該修飾されたプロモー ターにより指示される発現を増大させる、請求項1に記載のベクター。 6.前記修飾されたバキュロウイルスプロモーターがphcLSXIV、phc LSXVIIおよびphcLSXVIからなるプラスミドの群から選ばれるプラ スミドから単離される、請求項1に記載のベクター。 7.前記新規プロモーターが表1に示すDNA配列を含む、請求項1に記載のペ クター。 8.前記修飾されたプロモーターが、pEVmod39の修飾後期プロモーター である、請求項4に記載のベクター。 9.前記修飾されたpSPLSXIVVI+CATプロモーターが、前記プラス ミドから単離される、請求項1に記載のベクター。 10.プラスミドpSynVI−、pSynVI+wtp、pSynwtVI− 、pLSXIVVI+、およびpLSXIV2の修飾されたバキュロウイルスプ ロモーターからなる群から選択されるバキュロウイルスプロモーターを有する、 請求項1に記載のベクター。 11.宿主細胞中の複数の遺伝子生産物の生産のための、請求項1に記載のバキ ユロウイルスベクターであって、複数の修飾されたバキュロウイルスプロモータ ーおよび請求項1の異種遺伝子を有するベクター。 12.前記バキュロウイルス発現ベクターが核ポリヘドロシスウイルス由来であ る、請求項1に記載のベクター・13.前記核ポリヘドロシスウイルスがAut ographica californicaウイルスあるいはcの変異体であ る、請求項12に記載のベクター。 14.宿主細胞での異種遺伝子の発現に適したバキュロウイルス発現ベクターを 調製する方法であり、該方法はバキュロウイルスゲノムへ修飾されたバキュロウ イルスプロモーターおよび異種遺伝子を挿入することを包含し、その異種遺伝子 ほ、該修飾されたバキュロウイルスプロモーターの調節制御の下にある。 15.前記バキュロウイルス発現ベクターが、昆虫細胞中で複製するバキュロウ イルスとトランスプレイスメントプラスミドとを接触させ、そして、該外来遺伝 子によりコードされる遺伝子生産物を発現する組み換えウイルスを選択すること により形成される、請求項14に記載の方法。 16.前田バキユロウイルスが核ポリヘドロシスウイルスである、請求項14に 記載の方法。 17.前記核ポリヘドロシスウイルスがAutoraphica califo nica ウイルスまたはその変異体である、請求項16に記載の方法。 18.表1のDNA配列を有する、修節されたバキュロウイルスプロモーター。 19.プラスミドpSPLSXIVVI+CATに含有される、修飾されたバキ ュロウイルスプロモーター。
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