JPH044614Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコースタに関する。

〔従来の技術とその問題点〕

従来の凸状表示部を設けたコースタとして、実
開昭54−121883号や実開昭54−97283号が公知で
ある。しかし、これ等のコースタは、コツプが滑
らないこと、及び、コースタがコツプの底にくつ
付かない等の機能面のみが重要視されていた。

そのため、本考案は花の香りがするコースタを
提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は底壁の上面に、発泡剤及び香料を混合
した印刷インクを、塗布発泡させて花模様の凸状
表示部を形成し、上記香料がこの花模様の花の種
類に応じた香りを有するものである。

〔作用〕

コースタの底壁の上面に形成した凸状表示部の
花模様を目で見て楽しむだけでなく、その花の種
類に応じた香りを楽しむことが出来る。

〔実施例〕

以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を詳
説する。

第１図は本考案に係るコースタを示し、このコ
ースタは、略円盤形状の底壁１と、該底壁１の外
周に周設される立上り壁２と、からなり、底壁１
上面３に、印刷にて凸状表示部４が形成されてい
る。

しかして、このコースタは、紙、ガラス、硬質
プラスチツク、又はコルクからなり、また、底壁
１の上面３に、発泡剤及び香料を混合した印刷イ
ンクを、塗布発泡させて花模様の凸状表示部４を
立体的に形成する。このインクは、例えば、エチ
レンエマルジヨン、発泡剤及び香料を混合したも
のである。このインクにて、底壁１の上面３に、
部分的に凸状表示部４となる花模様を印刷して、
乾燥炉等の加熱部材にて加熱し、花模様の凸状表
示部４を立体的に形成して、上面３全体を小さな
凹凸面状とする。また、上記香料は、凸状表示部
４の花模様の花の種類に応じた香りを有するもの
を用いる。なお、凸状表示部４の花模様と共に文
字や記号等を同時に形成するも自由である。従つ
て、このように形成された凸状表示部４の凸部
は、連続状とはならない。

従つて、上述の如く構成されたコースタに、第
２図に示す様に、コツプ５を載置すれば、コツプ
５の底面６が凸状表示部４に非密接状に当接す
る。つまり、該底面６と該凸状表示部４とは、当
接する部分と当接しない部分が生じる。また、コ
ツプ５は凸状表示部４に載置されるので、該コツ
プ５の底面６と底壁１上面３との間には僅かな隙
間が生じる。

即ち、コツプ５がこのコースタに載置された状
態にて、該コツプ５の底面６はこのコースタの底
壁１上面３に密接せず、該コツプ５を持ち上げた
ときに、このコースタがいつしよに持ち上がるこ
とがない。

〔考案の効果〕

本考案は、次に記載するような著大な効果を奏
する。

コースタの底壁１の上面３に形成した凸状表
示部４の花模様の種類に応じた香りを、コース
タから発散させることが出来る。従つて、視覚
と嗅覚の両方を同時に楽しむことが出来る。

飲食時にコースタを使用すれば、各人が夫々
の好みにあつた香りを、別々に楽しむことがで
き、しかも、実際の花よりも、長期にわたつて
香りを楽しむことが出来る。

このコースタは香りのする美しい花模様であ
るので、コースタ以外に装飾用としても使用で
き、実用的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る一実施例を示す斜視図、
第２図はコツプが載置された状態の断面図であ
る。 １……底壁、３……上面、４……凸状表示部、
５……コツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁１の上面３に、発泡剤及び香料を混合した
   印刷インクを、塗布発泡させて花模様の凸状表示
   部４を形成し、上記香料がこの花模様の花の種類
   に応じた香りを有することを特徴とするコース
   タ。