JPH0445519B2 - - Google Patents
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- JPH0445519B2 JPH0445519B2 JP4090388A JP4090388A JPH0445519B2 JP H0445519 B2 JPH0445519 B2 JP H0445519B2 JP 4090388 A JP4090388 A JP 4090388A JP 4090388 A JP4090388 A JP 4090388A JP H0445519 B2 JPH0445519 B2 JP H0445519B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- deacetylated
- medium
- culture
- polysaccharide
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
複合多糖類あるいは微生物によつて生成される
ことが知られている。親水性コロイドとしてまた
その粘性と流動学的性質によりこの複合多糖類の
作用のいくつかが水性の系における濃化剤として
使われてきた。 科学技術の他の分野に関し、濃化、懸濁および
または安定剤として有用な性質を有する新しい複
合多糖類を発見する目的の研究が継続された。こ
れらの目的の性質を有する新しい複合多糖を与え
ることが本発明の目的である。この新規化合物の
製造法を与えることも目的である。さらに濃化ま
たは懸濁または安定剤としてこの新規複合多糖を
含む処方の提供も目的である。またさらに本発明
の目的は本発明の続く記述から明確になるであろ
う。 本発明は選ばれた炭素源上で細菌の作用により
生産される新規複合多糖に関する。また本発明は
制御された条件下で選ばれた炭素源と培養地成分
で細菌を培養することにより複合多糖を製造する
新規な方法に関する。本発明の複合多糖は主に炭
水化物残基と少量の蛋白質を含む高分子量の多糖
である。時々これは「ガム(gum)」と呼ばれる
が複合多糖という術語がより正確で的確であると
考えられる。本発明の以下の記述において、該化
合物は時により複合多糖60またはS−60と呼ぶこ
とにする。 この新規化合物は広範囲にわたる分類学的研究
に基き、今までに未記載の微生物で未同定のシユ
ードモナス属の菌(unnamed Pseudomonas
species)により適当な栄養培地で醗酵すること
により製造することができる。該複合多糖を製造
する時に使用するこの微生物の拘束を受けない
(unrestricted)永久寄託が1978年11月21日にア
メリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨン
(American Type Culture Collection)により
受け入れ番号ATCC31461で行われ、1981年1月
31日にブダペスト条約に基づき寄託された。 シユードモナス(Pseudomonas)属の種々の
分類の手がかり及びシユードモナス
(Pseudomonas)属の培養の記述はPergey's
Mannal〔ブリード(Breed)ら、(1957)〕の7版
及びBergey's Manual〔ドウドロフら
(Doudoroff)ら、(1974)〕の8版、また他の学
派による種々の出版物;ヒユー(Hugh)とギラ
ルゲイ(Gilardi)、1974、シユードモナス
(Pseudomonas)、臨床微生物便覧(Manul of
Clinical Microbiologg)、2版、レネツト
(Lennete)ら編、250−269ページ、アメリカ微
生物学会、ワシントンD。C:ウエーバー
(Weaver)ら、1972、診らしい病原性グラム陰
性細菌の同定(Identification of Unusual
Pathogenic Geam−Negatiue Bacteria)、イ
ー・オー・キング(E.O.King)、疾病制御のため
のセンター(Center for Disease Control)、ア
トランタ;イイズカ(Iizuka)ら、1963、シユー
ドモナス属の分類の試み(Attempt of
Grouping the Genus Pseudomonas)、J.Gem.
Appl.Microbiologg 9:7−82;ヘンドリツク
(Hendrie)ら、1966、微生物学者のための同定
方法(Identification Meth ods for
Microbiologists)、Aの部(PartA)、ギブス
(Gibbs)ら編、1−7ページ、アカデミツク・
プレス(Academic Press)、ニユーヨークに見
られる。 これらの手がかりと記述からATCC31461のそ
れと同様の形態学的及び培養上の特徴を有するシ
ユードモナス(Pseudomonas)種を捜した。以
下の考察は新しいシユードモナス
(Psudomonas)種の帰属に必要かつ正当化する
ものである。 菌株に関する記述 1 細胞形態の特徴 単細胞、直線またはしばしば曲がつた棒状、
一般的に0.6−0.8×2.0−3.0μm、しばしば先細
になつた端、培養期間を長くするとより大きく
より長く(0.8−1.0×>3μm)なり、奇形細胞
及び多形性が、特に炭水化物の制限量の培地上
で現われる。反対に、炭水化物を含んだ培地上
で生育する時には細胞はむしろ一定の桿菌状を
保つが、培養が長くなると再び大部分の細胞は
大きくなり多形性が現われる。グラム陰性、莱
膜を有せず、ポリ−β−ヒドロキシ酪酸とポリ
ホスフエートの顆粒が特に窒素欠損培地上での
培養で見られる。極多毛性の鞭毛着性状態によ
る運動性が、つまり1〜4本の鞭毛がある一方
の端に着毛及び時には端に近い(Subpolav)
所から着生していることにより、見られる。 2 コロニー形態の特徴 肉汁寒天(nutvient agar)平板上では、小
(直径0.8−1.1mm)及び大(直径3.2−3.5mm)の
コロニーが現われる。コロニーは黄色カロチノ
イド色素を有し、平滑、円形、凸円状からクツ
シヨン状である。大きなコロニーはしばしば同
心円状のしわを有する。コロニーの表面は硬く
非粘着性の組織で白金耳で押すとコロニー全体
が除かれる。YM寒天平板上では、比較的大き
い(直径〜6−7mm)、黄色、円形、平滑、粘
質性、凸円状のただ一種類のコロニーが現われ
る。粘質性で弾力のある膜がコロニーの表面上
に形成され、コロニー表面の膜全体を除くこと
ができる。二次生育が最初のコロニーの周縁に
できる。これらのコロニーの色は周縁よりも中
心の法がより暗黄色であり、同心円状の色素形
成が見られる。細胞内黄色カロチノイド色素に
加えて、拡散性褐色色素が培養期間を長くする
と自動酸化の結果として現われる。この現象は
肉汁寒天(Nutrient agar)上でより容易に認
められる。蛍光性色素は生産されなかつた。 3 生理学的及び生化学的特徴 S−60菌株の生育範囲は約20℃から41℃まで
である。4℃では生育は起きない。3.0%NaCl
は生育を阻止するのに充分であり、菌株はPH5
と11の間で生育が可能である。 ほとんどすべての炭水化物から酸が生成しガ
スは発生しないが、ポリアルコールからは生成
しない。ウレアーゼは生産される。MR、VP、
及びインドールテストはすべて陰性である。ア
ルギニン、ジヒドロラーゼ、リジンとオルニチ
ンデカルボキシラーゼは生産されない。リトマ
ス・ミルクでは酸の生成及び還元が起こる。脂
肪分解性卵黄反応(lipolytic egg yolk
reaction)は陰性である。ゼラチンを弱く加水
分解するが、カゼイン、澱粉、アルギン酸、ペ
クチン、セルロール、キチン、DNAを加水分
解しない。 4 抗生物質に対する感受性 菌株はカナマイシン、ネオマイシン、クロー
ルテトラサイクリン、エリスロマイシンに非常
に感受性があり、ストレプトマイシンとペニシ
リンにはない。 5 栄養上の特徴 有機物性の生長因子は必要ではないし、アン
ニウム塩は単一の窒素源として要求を満たす。
少なくとも35の有機化合物、すなわちローリボ
ース、澱粉、2−ケトグルコネート、ムケート
(mucate)以外の大部分の炭水化物が利用され
た。さらにアセテート、カプロエート、カプリ
レート、ペラルゴネート、スクシネート、アゼ
レート、L−マレエート、DL−β−ヒドロキ
シブチレート、ピルウ゛エート、エタノール、
n−プロパノール、p−ヒドロキシベンゾエー
ト、フエニルアセテート、L−α−アラニン、
L−スレオニン、L−ロイシン、DL−イソロ
イシン、L−アスパルテート、L−グルタメー
ト、L−チロシンが利用された。 6 DNAのGC含量 DNAの評価はモル%で〜68(Tmより)とい
う結果になつた。
ことが知られている。親水性コロイドとしてまた
その粘性と流動学的性質によりこの複合多糖類の
作用のいくつかが水性の系における濃化剤として
使われてきた。 科学技術の他の分野に関し、濃化、懸濁および
または安定剤として有用な性質を有する新しい複
合多糖類を発見する目的の研究が継続された。こ
れらの目的の性質を有する新しい複合多糖を与え
ることが本発明の目的である。この新規化合物の
製造法を与えることも目的である。さらに濃化ま
たは懸濁または安定剤としてこの新規複合多糖を
含む処方の提供も目的である。またさらに本発明
の目的は本発明の続く記述から明確になるであろ
う。 本発明は選ばれた炭素源上で細菌の作用により
生産される新規複合多糖に関する。また本発明は
制御された条件下で選ばれた炭素源と培養地成分
で細菌を培養することにより複合多糖を製造する
新規な方法に関する。本発明の複合多糖は主に炭
水化物残基と少量の蛋白質を含む高分子量の多糖
である。時々これは「ガム(gum)」と呼ばれる
が複合多糖という術語がより正確で的確であると
考えられる。本発明の以下の記述において、該化
合物は時により複合多糖60またはS−60と呼ぶこ
とにする。 この新規化合物は広範囲にわたる分類学的研究
に基き、今までに未記載の微生物で未同定のシユ
ードモナス属の菌(unnamed Pseudomonas
species)により適当な栄養培地で醗酵すること
により製造することができる。該複合多糖を製造
する時に使用するこの微生物の拘束を受けない
(unrestricted)永久寄託が1978年11月21日にア
メリカン・タイプ・カルチヤー・コレクシヨン
(American Type Culture Collection)により
受け入れ番号ATCC31461で行われ、1981年1月
31日にブダペスト条約に基づき寄託された。 シユードモナス(Pseudomonas)属の種々の
分類の手がかり及びシユードモナス
(Pseudomonas)属の培養の記述はPergey's
Mannal〔ブリード(Breed)ら、(1957)〕の7版
及びBergey's Manual〔ドウドロフら
(Doudoroff)ら、(1974)〕の8版、また他の学
派による種々の出版物;ヒユー(Hugh)とギラ
ルゲイ(Gilardi)、1974、シユードモナス
(Pseudomonas)、臨床微生物便覧(Manul of
Clinical Microbiologg)、2版、レネツト
(Lennete)ら編、250−269ページ、アメリカ微
生物学会、ワシントンD。C:ウエーバー
(Weaver)ら、1972、診らしい病原性グラム陰
性細菌の同定(Identification of Unusual
Pathogenic Geam−Negatiue Bacteria)、イ
ー・オー・キング(E.O.King)、疾病制御のため
のセンター(Center for Disease Control)、ア
トランタ;イイズカ(Iizuka)ら、1963、シユー
ドモナス属の分類の試み(Attempt of
Grouping the Genus Pseudomonas)、J.Gem.
Appl.Microbiologg 9:7−82;ヘンドリツク
(Hendrie)ら、1966、微生物学者のための同定
方法(Identification Meth ods for
Microbiologists)、Aの部(PartA)、ギブス
(Gibbs)ら編、1−7ページ、アカデミツク・
プレス(Academic Press)、ニユーヨークに見
られる。 これらの手がかりと記述からATCC31461のそ
れと同様の形態学的及び培養上の特徴を有するシ
ユードモナス(Pseudomonas)種を捜した。以
下の考察は新しいシユードモナス
(Psudomonas)種の帰属に必要かつ正当化する
ものである。 菌株に関する記述 1 細胞形態の特徴 単細胞、直線またはしばしば曲がつた棒状、
一般的に0.6−0.8×2.0−3.0μm、しばしば先細
になつた端、培養期間を長くするとより大きく
より長く(0.8−1.0×>3μm)なり、奇形細胞
及び多形性が、特に炭水化物の制限量の培地上
で現われる。反対に、炭水化物を含んだ培地上
で生育する時には細胞はむしろ一定の桿菌状を
保つが、培養が長くなると再び大部分の細胞は
大きくなり多形性が現われる。グラム陰性、莱
膜を有せず、ポリ−β−ヒドロキシ酪酸とポリ
ホスフエートの顆粒が特に窒素欠損培地上での
培養で見られる。極多毛性の鞭毛着性状態によ
る運動性が、つまり1〜4本の鞭毛がある一方
の端に着毛及び時には端に近い(Subpolav)
所から着生していることにより、見られる。 2 コロニー形態の特徴 肉汁寒天(nutvient agar)平板上では、小
(直径0.8−1.1mm)及び大(直径3.2−3.5mm)の
コロニーが現われる。コロニーは黄色カロチノ
イド色素を有し、平滑、円形、凸円状からクツ
シヨン状である。大きなコロニーはしばしば同
心円状のしわを有する。コロニーの表面は硬く
非粘着性の組織で白金耳で押すとコロニー全体
が除かれる。YM寒天平板上では、比較的大き
い(直径〜6−7mm)、黄色、円形、平滑、粘
質性、凸円状のただ一種類のコロニーが現われ
る。粘質性で弾力のある膜がコロニーの表面上
に形成され、コロニー表面の膜全体を除くこと
ができる。二次生育が最初のコロニーの周縁に
できる。これらのコロニーの色は周縁よりも中
心の法がより暗黄色であり、同心円状の色素形
成が見られる。細胞内黄色カロチノイド色素に
加えて、拡散性褐色色素が培養期間を長くする
と自動酸化の結果として現われる。この現象は
肉汁寒天(Nutrient agar)上でより容易に認
められる。蛍光性色素は生産されなかつた。 3 生理学的及び生化学的特徴 S−60菌株の生育範囲は約20℃から41℃まで
である。4℃では生育は起きない。3.0%NaCl
は生育を阻止するのに充分であり、菌株はPH5
と11の間で生育が可能である。 ほとんどすべての炭水化物から酸が生成しガ
スは発生しないが、ポリアルコールからは生成
しない。ウレアーゼは生産される。MR、VP、
及びインドールテストはすべて陰性である。ア
ルギニン、ジヒドロラーゼ、リジンとオルニチ
ンデカルボキシラーゼは生産されない。リトマ
ス・ミルクでは酸の生成及び還元が起こる。脂
肪分解性卵黄反応(lipolytic egg yolk
reaction)は陰性である。ゼラチンを弱く加水
分解するが、カゼイン、澱粉、アルギン酸、ペ
クチン、セルロール、キチン、DNAを加水分
解しない。 4 抗生物質に対する感受性 菌株はカナマイシン、ネオマイシン、クロー
ルテトラサイクリン、エリスロマイシンに非常
に感受性があり、ストレプトマイシンとペニシ
リンにはない。 5 栄養上の特徴 有機物性の生長因子は必要ではないし、アン
ニウム塩は単一の窒素源として要求を満たす。
少なくとも35の有機化合物、すなわちローリボ
ース、澱粉、2−ケトグルコネート、ムケート
(mucate)以外の大部分の炭水化物が利用され
た。さらにアセテート、カプロエート、カプリ
レート、ペラルゴネート、スクシネート、アゼ
レート、L−マレエート、DL−β−ヒドロキ
シブチレート、ピルウ゛エート、エタノール、
n−プロパノール、p−ヒドロキシベンゾエー
ト、フエニルアセテート、L−α−アラニン、
L−スレオニン、L−ロイシン、DL−イソロ
イシン、L−アスパルテート、L−グルタメー
ト、L−チロシンが利用された。 6 DNAのGC含量 DNAの評価はモル%で〜68(Tmより)とい
う結果になつた。
【表】
【表】
【表】
第2表に本願発明における菌種と近縁種との比
較データを示す。
較データを示す。
【表】
培養条件:
複合多糖S−60は未同定のシユードモナス
(Pseudomonas)種の微生物の接種による制御
された条件下で適当な水性栄養培地の好気培養
中に生産される。培地は炭素、窒素、無機塩源
を含む通常の培地である。 一般的に、炭水化物(例えば、グルコース、
フルクトース、マルトース、砂糖、キシロー
ス、マンニトールなど)は栄養培地における同
化性炭素源として単独のあるいは組み合せて使
うことができる。培地中に使われる炭素源また
は炭素源類の正確な量は一部分培地の他の成分
によるが、一般的に炭水化物の量は普通培地重
量あたり約2%と4%の間で変化する。これら
の炭素源は個々に、またはいくつかの炭素源類
を組み合せて培地に使用できる。一般に、蛋白
質性の多くの物質が培養工程中における窒素源
として使うことができる。適当な窒素源は、例
えば、酵母加水分解物、生酵母、大豆粉、綿実
粉、カゼイン加水分解物、コーンスチープリカ
ー、蒸溜酒残渣の可溶性粉、トマトペーストな
どを含む。窒素源は、単独でまたは組み合せ
て、水性培地の重量あたり約0.05%から0.2%
までの範囲の量で使われる。 培養培地に加えることができる栄養無機塩類
はナトリウム、カリウム、アンモニウム、カル
シウム、リン酸、硫酸、塩素、炭酸などのイオ
ンになり得る通常の塩類である。コバルト、マ
ンガン、鉄、マグネシウムのような痕跡金属も
また含まれる。 実施例に述べる培地は使用可能な広範囲の培
地の一例にすぎず、これに限定されるものでは
ないことに留意されたい。 培養は約25℃から35℃までの間の温度範囲で
行うが、最適の結果を得るには、約28℃から32
℃までの温度で培養を行うことが好適である。
シユードモナス(Pseudomonas)菌の生育及
び多糖S−60の生産のための栄養培地のPHは約
6から8まで変えることができる。 新多糖S−60は表面及び液中培養で生産され
るが、液中培養を行う方が好適である。小規模
な培養は菌を適当な栄養培地に接種、生産培地
に移した後、約30℃の一定温度、シエーカー上
で数日間培養を行うことにより便利に行なわれ
る。 培養は種菌の生育が培地の入つた減菌フラス
コで始められ、1ないしそれ以上の段階を経
る。種菌生育用の栄養培地は炭素及び窒素源の
適当な組み合せたものである。種菌のフラスコ
は約30℃の一定温度で、1〜2日間または満足
な生育が得られるまでの振盪し、得られた増殖
の一部を第二段の種または生産用培地に接種す
ることに使われる。必要とするなら中間段階の
種用フラスコを要するに同様な方法により増殖
させる。すなわち、直前の段階の種用フラスコ
の内容物の一部が生産培地に接種することに使
われる。接種したフラスコは一定温度で数日間
振盪し、培養期の最後にフラスコの内容物をイ
ソプロピラルコールのような適当なアルコール
で沈澱させることにより回収する。 大きな規模の時には、撹拌器及び培養培地を
通気する手段を備えた適当なタンクで培養を行
うことが好適である。この方法によると、栄養
培地はタンク内で作り約121℃までの温度に加
熱減菌す。冷却後、減菌した培地に生産培地に
前に生育させた種を接種し、培養を栄養培地を
撹拌及びまたは通気しながら及び約30℃の温度
に保ちながら、例えば2日から4日間の培養期
間で行う。このS−60を生産する方法は特に大
量の製造に適している。 生産物はイソプロパノールのような適当なア
ルコールで沈澱させることにより培養培地から
回収する。 多糖S−60の物理学的及び化学的諸性質 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)菌
により生産される複合多糖はおよそ主に炭水化
物、O−グリコシド結合したエステルのアセチル
基が3−4.5%、蛋白質10−15%からなる。 多糖S−60の炭水化物部分はウロン酸(〜12%
ガム重量に対し)と中性糖のグルコースとカムノ
ースを含む。ラムノースとグルコースのおよその
モル比は1.5対1である。 4.5%のアセチル含量はS−60樹脂の0.2%水性
溶液をアルカリ生ヒドロキシルアミン試薬と処理
し、続いて酸性塩化第2鉄試薬で処理することに
より決定した〔エス・ヘストリン(S.Hestrin)
(1949)J.Biol.chem.180,249−261〕。 多糖S−60の中性糖は以下のように決定した。
生成物10mgを2Nd2SO41mlに溶解し、混合物を
100℃4時間加熱する。得られる溶液を冷却し水
酸化バリウムで中和後固体二酸化炭素でPHを5−
6とする。得られる硫酸バリウムの沈澱を遠心分
離により除き上清を減圧下しシロツプ状になるま
で濃縮する。加水分解物の糖は3重量%OV−
225を保持したガスクロームQ80/100メツシユを
210℃で使いヒユレツト−パツカード5750型クロ
マトグラフ(Hewlett−Packard Model 5750
chromatrgraph)でそれらのアルドノニトリル酢
酸エステル誘導体をガスクロマトグラフを行うこ
とにより試験的に固定する。糖は真の標準品と比
較することにより同定・定量する〔ジエー・ケ
ー・ベアード(J.K.Baird)、エム・ジエー・ホル
ロイド(M.J.Holroyde)、デイー・シー・エルウ
ツド(D.C.Ellwood)(1973)Carbohydr.Res.27、
464−467〕。 多糖の種々の中性糖はまだピリジン:酢酸エチ
ル:水(2:5:5:)の上層を溶媒とするホワ
ツトマン1番(WhatmanNo.1)クロマトグラフ
用紙による下降法ペーパークロマトグラフを用
いることにやり特徴ずけられた。クロマトグラフ
は硝酸銀に浸漬及びフタル酸−アニリン噴霧試薬
により染色した。構成糖は糖の標準品と同時クロ
マトグラフイーを行うことにより及びフタル酸−
アニリン試薬との特異的呈色反応により固定し
た。 多糖のウロン酸含量は2つの異なつた方法によ
り決定した。ある方法では試料を19%塩酸で脱炭
産した遊離した二酸化炭素を標準水酸化ナトリウ
ムで捕捉し逆滴定によ〔ビー・エル・ブラウニン
グ(B.L.Browning)(1967)Methods of Wood
Chemistry、632−633〕及びカルバゾール比色
法により〔テイー・ピター(T.Bitter)、エツ
チ・エム・ムアー(H.M.Muir)(1962)Mnal.
Biochem.4、330−334〕決定した。 紙電気泳動は上述の中和した酸加水分解物に
あるウロン酸の分離及び試験的同定に用いた。こ
の分解物の一定量及び既知のウロン酸標準品をカ
マグ(Camag)電気泳動用紙60−011番にの
せ、電気泳動をカマグ(Camag)モデルHVE電
気泳動装置を用いてPH2.7緩衝液中2.0時間行なつ
た。クロマトグラムを風乾し硝酸銀浸漬試薬で染
色し分離したウロン酸の位置を求めた。2つの大
きな及び1つの小さなスポツトが見られた。大き
なスポツトの1つはグルクロン酸(RGlcA=1.0)
と同様の移動度で動きもう一方の大きなスポツト
(RGlcA=0.85)及び小さなスポツト(RGlcA=0.73)
はより小さな移動度であつた。これらと同一条件
下で既知ウロン酸の相対移動度は以下の通りであ
る: Rm グルクロン酸 1.0 マンニユロン酸 0.96 ガラクツロン酸 0.65 グルロン酸 0.63 自然のS−60の赤外吸収スペクトルはKBr錠
剤法で乾燥物質について行なつた。複合多糖は水
酸基、メチレン基、カルボニル基、カルボン酸基
を示す3400cm-1、2950cm-1、1740cm-1、1620cm-1
にピークを示した。塩化メチレン染料を受けつけ
ず、実質的にN,N−ジメチルホルムアミドに不
溶、DMSOまたはホルムアミド可溶である。 S−60の試料は以下の元素分析値を示す:N−
2.00%、C−42.62%、H−5.80%。 多糖S−60は水に低濃度で溶解した時に水性溶
液に粘度を与える。この事、剪断に対する感受性
及び全体の流動学的性質のため、これは水性の系
における濃化、懸濁及び安定剤として、例えば織
物工業の捺染溶糊、または低流動水性除草剤組成
物、サラダドレツシング、濃厚プデイング、粘着
剤組成物処方用の添加剤として有用である。加熱
及び冷却後、これは弱い弾力のあるゲルを形成す
る。 脱アセチル、非清澄S−60 乾燥高分子または培養液を高PH(例えば、炭酸
ナトリウムまたは水酸化ナトリウムを用いてPH10
にする)で90−100℃の高温に10分から45分間加
熱すると脱アセチル化が容易に起こる。得られる
脱アセチル多糖S−60は堅い弾力のないまたはも
ろいゲルを形成し、工業的及び食品関係における
多くの応用に有用である。脱アセチルS−60の組
成は主に炭水化物、蛋白質〜17%、アセチル〜0
%である。炭水化物部分は〜13%のウロン酸、お
よびそのモル比が1.5:1の中性糖ラムノースと
グルコースから成る。 脱アセチル化樹脂のある使用法は堅くもろいゲ
ルなので型をつくる及び堅い構造物として使うこ
とができることから、香料のような適当な溶液と
処理した後、室内防臭剤、または空気清浄剤など
に応用を見いだす。脱アセチル樹脂はまだゲル電
気泳動において、電子顕微鏡使用時のミクロトー
ム用のゲル化剤にも使われる。自然の及び脱アセ
チル樹脂はまた放射線学におけるバリウム、菓子
類の懸濁剤として、及び工具作り、歯科学、犯罪
学における型どり物質としても使われる。 KBr錠剤法での乾燥物質で測定した脱アセチ
ルS−60の赤外吸収スペクトルは3400cm-1、2950
cm-1、1740cm-1、1650cm-1、1610cm-1にピークを
示した。 脱アセチルS−60の試料は以下の元素分析値を
示す:N−2.67%、C−4189%、H−6.07%。 脱アセチル、清澄S−60 清澄、脱アセチルS−60の組成は以下に示すと
おりである:〜2%蛋白質、0%アセチル、及び
炭水化物、後者は〜22%のウロン酸およそのモル
比が1.5:1の中性糖ラムノースとグリコースか
ら成る。 KBr錠剤法で乾燥物質で測定した清澄、脱ア
セチルS−60の赤外吸収スペクトルは3400cm-1、
2950cm-1に、1600cm-1ピークを示した。脱アセチ
ル、清澄S−60の試料は以下の元素分析値を示
す:N−0.42%、C−36.85%、H−5.62%。試料
は次の比旋光度を示す。 〔α〕25 589=−45゜ 脱アセチル清澄樹脂は広範囲の培養基を使用す
る種々の臨床または非臨床微生物のための、微生
物学での培養基における寒天代用品として特に有
用である。寒天に起き換えるために必要な脱アセ
テル清澄樹脂の濃度は使用する培地によるが、約
0.5から約1.25%(容量あたりの重量比)の範囲
内である。微生物の生育の特徴は標準の寒天を基
にした培地のそれと全く同様である。 以下の詳細な実施例は本発明の代表的な菌を説
明したものである。 実施例 1 複合多糖S−60生産用の培養工程 A 継代培養 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
菌、ATCC3146はNAまたはYM寒天上で非常
によく生育するから、日常、これらを継代培養
に使用する。培養温度は30℃である。微生物は
黄橙色のカロチノイド色素と褐色の可溶性色素
を2−5日間の培養で生産する。 B 種菌の製造 フラスコの種菌は30℃で培養したYM培地で
作られる。新しい平板培養の菌を接種した時、
YM培地の培養は24時間までに良い生育と樹脂
の形成を与える。 種培養容器として1ガロン発酵槽を用いる発
酵用種培地は最終の発酵槽の培地と同じもので
ある。 C 最終の発酵槽用培地 樹脂のナトリウム−とカリウム−塩型は異な
つた培地で作られる:それらは共に以下に述べ
る。微生物は一定のK+を要求しこれをナトリ
ウム型培養培地に加えねばならない。(3%デ
キストロースも使うことができる。 ナトリウム塩 カリウム塩 3.0%グルコース 3.0%グルコース 0.01%MgSO4・7H2O 0.01%MgSO4、7H2O 0.09%NH4NO3 0.09%NH4NO3 0.05%プロモソイ(Promosoy)
0.05%プロモソイ(Promosy) (大豆蛋白濃縮物) 1ml/lHoLe塩類 1ml/lHoLe塩類 1ppmFe++ 1ppmF++ 0.05%Na2HPO4 0.05%K2HPO4 10ppmK+ PH制御=NaOH PH制御=KOH HoLe塩類は酒石酸、モリブデン酸マグネシ
ウム、CoCl3、ZnCl2、CuCl2、ホウ酸、塩化マ
ンガン、硫酸第1鉄を含む痕後元素の溶液であ
る。 低カルシウム生成物を目的とする時、上記の
培地のいずれかも脱イオン水で使用する。培養
は50時間で完了し;培養液の粘度は通常5000−
8000cpsである。 D 回収 生成物のゲル化する性質のために良好な繊維
形成は普通自然の放置を沈澱では起きない。し
かし、90−95℃で10−15分間の低温殺菌により
(この間に濃培養液は加熱−著しく薄くなる)、
優秀な繊維が培養液の容量の2倍量の99%イソ
プロパノールを用いて冷却することなく培養液
からの沈澱により得られることがわかつた。樹
脂1.5%の平均収率が20と70の発酵槽がグ
ルコース3%により得られる。 E 乾燥 生成物を回収し50−55℃で1時間までに強制
通気式トレイドライヤーで乾燥する。 F 生成物の品質 K+塩の1%粘度は通常3000cpsの範囲内にあ
り、低カルシウムナトリウム塩のものでは約
7000cpsである。 実施例 2 複合多糖S−60の脱アセチル化と清澄化すべて
の使用法において必ずしも必要ではないが樹脂の
清澄化は樹脂を寒天の代用品として使用するとき
には価値がある。清澄化は脱アセチルの前(自然
のままの状態)または後でも行うことができる。
脱アセチル化は熱アルカリを用い清澄化は熱い状
態で行われるから、2つの方法は容易に便利で結
合される。脱アセチル化と清澄化は共に培養液ま
たは乾燥高分子のいずれでも行うことができる。
脱アセチル化では、培養液を使用するならば、PH
をKOHで10に合わせ溶液を90℃で15分間加熱、
希H2SO4でPHを7とし、CaCl2を0.2%濃度になる
ように加え冷却する。堅くもろいゲルが得られ
る。 脱アセチル化と清澄化の両方法における一般方
法は以下に示す: A 培養液または樹脂の2%溶液を90℃に加熱す
る。 B PHをKOHで10にする。 C 培養液または溶液の温度を15分間90−95℃に
保つ。 D PHを希HClまたはH2SO4で6−8とする。 E 10g/のスーパーエイド(Super Aid)を
過する物質に加える。 F この物質を136cm3の面積をもつフイルター部
分を用いて約6mmのスーパーエイド(Super
Aid)の層と約20−30psiの圧力で圧力フイル
ター部分(予備加熱)を通して過する。 G 液はゲル化を防ぐためにただにちにイソプ
ロパノールで沈澱させ繊維を1時間またはそれ
より少ない時間で50℃で乾燥する。脱アセチル
化が不必要の時は、上述の方法はPHを上げるこ
と以外はそまま従う:90℃に保ち、溶液をただ
ちに過し、回収する。 清澄化はいつもカリウム塩型で行われる:KCl
は必要なら前に作つた生成物の溶液に加えること
ができる。 実施例 3 複合多糖S−60のゲルの特徴 自然のままの樹脂及び脱アセチル樹脂のK+型
とCa++型の両方の型で、カラゲニン及び寒天と
比較したデータを編集したものを下に示す:
(Pseudomonas)種の微生物の接種による制御
された条件下で適当な水性栄養培地の好気培養
中に生産される。培地は炭素、窒素、無機塩源
を含む通常の培地である。 一般的に、炭水化物(例えば、グルコース、
フルクトース、マルトース、砂糖、キシロー
ス、マンニトールなど)は栄養培地における同
化性炭素源として単独のあるいは組み合せて使
うことができる。培地中に使われる炭素源また
は炭素源類の正確な量は一部分培地の他の成分
によるが、一般的に炭水化物の量は普通培地重
量あたり約2%と4%の間で変化する。これら
の炭素源は個々に、またはいくつかの炭素源類
を組み合せて培地に使用できる。一般に、蛋白
質性の多くの物質が培養工程中における窒素源
として使うことができる。適当な窒素源は、例
えば、酵母加水分解物、生酵母、大豆粉、綿実
粉、カゼイン加水分解物、コーンスチープリカ
ー、蒸溜酒残渣の可溶性粉、トマトペーストな
どを含む。窒素源は、単独でまたは組み合せ
て、水性培地の重量あたり約0.05%から0.2%
までの範囲の量で使われる。 培養培地に加えることができる栄養無機塩類
はナトリウム、カリウム、アンモニウム、カル
シウム、リン酸、硫酸、塩素、炭酸などのイオ
ンになり得る通常の塩類である。コバルト、マ
ンガン、鉄、マグネシウムのような痕跡金属も
また含まれる。 実施例に述べる培地は使用可能な広範囲の培
地の一例にすぎず、これに限定されるものでは
ないことに留意されたい。 培養は約25℃から35℃までの間の温度範囲で
行うが、最適の結果を得るには、約28℃から32
℃までの温度で培養を行うことが好適である。
シユードモナス(Pseudomonas)菌の生育及
び多糖S−60の生産のための栄養培地のPHは約
6から8まで変えることができる。 新多糖S−60は表面及び液中培養で生産され
るが、液中培養を行う方が好適である。小規模
な培養は菌を適当な栄養培地に接種、生産培地
に移した後、約30℃の一定温度、シエーカー上
で数日間培養を行うことにより便利に行なわれ
る。 培養は種菌の生育が培地の入つた減菌フラス
コで始められ、1ないしそれ以上の段階を経
る。種菌生育用の栄養培地は炭素及び窒素源の
適当な組み合せたものである。種菌のフラスコ
は約30℃の一定温度で、1〜2日間または満足
な生育が得られるまでの振盪し、得られた増殖
の一部を第二段の種または生産用培地に接種す
ることに使われる。必要とするなら中間段階の
種用フラスコを要するに同様な方法により増殖
させる。すなわち、直前の段階の種用フラスコ
の内容物の一部が生産培地に接種することに使
われる。接種したフラスコは一定温度で数日間
振盪し、培養期の最後にフラスコの内容物をイ
ソプロピラルコールのような適当なアルコール
で沈澱させることにより回収する。 大きな規模の時には、撹拌器及び培養培地を
通気する手段を備えた適当なタンクで培養を行
うことが好適である。この方法によると、栄養
培地はタンク内で作り約121℃までの温度に加
熱減菌す。冷却後、減菌した培地に生産培地に
前に生育させた種を接種し、培養を栄養培地を
撹拌及びまたは通気しながら及び約30℃の温度
に保ちながら、例えば2日から4日間の培養期
間で行う。このS−60を生産する方法は特に大
量の製造に適している。 生産物はイソプロパノールのような適当なア
ルコールで沈澱させることにより培養培地から
回収する。 多糖S−60の物理学的及び化学的諸性質 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)菌
により生産される複合多糖はおよそ主に炭水化
物、O−グリコシド結合したエステルのアセチル
基が3−4.5%、蛋白質10−15%からなる。 多糖S−60の炭水化物部分はウロン酸(〜12%
ガム重量に対し)と中性糖のグルコースとカムノ
ースを含む。ラムノースとグルコースのおよその
モル比は1.5対1である。 4.5%のアセチル含量はS−60樹脂の0.2%水性
溶液をアルカリ生ヒドロキシルアミン試薬と処理
し、続いて酸性塩化第2鉄試薬で処理することに
より決定した〔エス・ヘストリン(S.Hestrin)
(1949)J.Biol.chem.180,249−261〕。 多糖S−60の中性糖は以下のように決定した。
生成物10mgを2Nd2SO41mlに溶解し、混合物を
100℃4時間加熱する。得られる溶液を冷却し水
酸化バリウムで中和後固体二酸化炭素でPHを5−
6とする。得られる硫酸バリウムの沈澱を遠心分
離により除き上清を減圧下しシロツプ状になるま
で濃縮する。加水分解物の糖は3重量%OV−
225を保持したガスクロームQ80/100メツシユを
210℃で使いヒユレツト−パツカード5750型クロ
マトグラフ(Hewlett−Packard Model 5750
chromatrgraph)でそれらのアルドノニトリル酢
酸エステル誘導体をガスクロマトグラフを行うこ
とにより試験的に固定する。糖は真の標準品と比
較することにより同定・定量する〔ジエー・ケ
ー・ベアード(J.K.Baird)、エム・ジエー・ホル
ロイド(M.J.Holroyde)、デイー・シー・エルウ
ツド(D.C.Ellwood)(1973)Carbohydr.Res.27、
464−467〕。 多糖の種々の中性糖はまだピリジン:酢酸エチ
ル:水(2:5:5:)の上層を溶媒とするホワ
ツトマン1番(WhatmanNo.1)クロマトグラフ
用紙による下降法ペーパークロマトグラフを用
いることにやり特徴ずけられた。クロマトグラフ
は硝酸銀に浸漬及びフタル酸−アニリン噴霧試薬
により染色した。構成糖は糖の標準品と同時クロ
マトグラフイーを行うことにより及びフタル酸−
アニリン試薬との特異的呈色反応により固定し
た。 多糖のウロン酸含量は2つの異なつた方法によ
り決定した。ある方法では試料を19%塩酸で脱炭
産した遊離した二酸化炭素を標準水酸化ナトリウ
ムで捕捉し逆滴定によ〔ビー・エル・ブラウニン
グ(B.L.Browning)(1967)Methods of Wood
Chemistry、632−633〕及びカルバゾール比色
法により〔テイー・ピター(T.Bitter)、エツ
チ・エム・ムアー(H.M.Muir)(1962)Mnal.
Biochem.4、330−334〕決定した。 紙電気泳動は上述の中和した酸加水分解物に
あるウロン酸の分離及び試験的同定に用いた。こ
の分解物の一定量及び既知のウロン酸標準品をカ
マグ(Camag)電気泳動用紙60−011番にの
せ、電気泳動をカマグ(Camag)モデルHVE電
気泳動装置を用いてPH2.7緩衝液中2.0時間行なつ
た。クロマトグラムを風乾し硝酸銀浸漬試薬で染
色し分離したウロン酸の位置を求めた。2つの大
きな及び1つの小さなスポツトが見られた。大き
なスポツトの1つはグルクロン酸(RGlcA=1.0)
と同様の移動度で動きもう一方の大きなスポツト
(RGlcA=0.85)及び小さなスポツト(RGlcA=0.73)
はより小さな移動度であつた。これらと同一条件
下で既知ウロン酸の相対移動度は以下の通りであ
る: Rm グルクロン酸 1.0 マンニユロン酸 0.96 ガラクツロン酸 0.65 グルロン酸 0.63 自然のS−60の赤外吸収スペクトルはKBr錠
剤法で乾燥物質について行なつた。複合多糖は水
酸基、メチレン基、カルボニル基、カルボン酸基
を示す3400cm-1、2950cm-1、1740cm-1、1620cm-1
にピークを示した。塩化メチレン染料を受けつけ
ず、実質的にN,N−ジメチルホルムアミドに不
溶、DMSOまたはホルムアミド可溶である。 S−60の試料は以下の元素分析値を示す:N−
2.00%、C−42.62%、H−5.80%。 多糖S−60は水に低濃度で溶解した時に水性溶
液に粘度を与える。この事、剪断に対する感受性
及び全体の流動学的性質のため、これは水性の系
における濃化、懸濁及び安定剤として、例えば織
物工業の捺染溶糊、または低流動水性除草剤組成
物、サラダドレツシング、濃厚プデイング、粘着
剤組成物処方用の添加剤として有用である。加熱
及び冷却後、これは弱い弾力のあるゲルを形成す
る。 脱アセチル、非清澄S−60 乾燥高分子または培養液を高PH(例えば、炭酸
ナトリウムまたは水酸化ナトリウムを用いてPH10
にする)で90−100℃の高温に10分から45分間加
熱すると脱アセチル化が容易に起こる。得られる
脱アセチル多糖S−60は堅い弾力のないまたはも
ろいゲルを形成し、工業的及び食品関係における
多くの応用に有用である。脱アセチルS−60の組
成は主に炭水化物、蛋白質〜17%、アセチル〜0
%である。炭水化物部分は〜13%のウロン酸、お
よびそのモル比が1.5:1の中性糖ラムノースと
グルコースから成る。 脱アセチル化樹脂のある使用法は堅くもろいゲ
ルなので型をつくる及び堅い構造物として使うこ
とができることから、香料のような適当な溶液と
処理した後、室内防臭剤、または空気清浄剤など
に応用を見いだす。脱アセチル樹脂はまだゲル電
気泳動において、電子顕微鏡使用時のミクロトー
ム用のゲル化剤にも使われる。自然の及び脱アセ
チル樹脂はまた放射線学におけるバリウム、菓子
類の懸濁剤として、及び工具作り、歯科学、犯罪
学における型どり物質としても使われる。 KBr錠剤法での乾燥物質で測定した脱アセチ
ルS−60の赤外吸収スペクトルは3400cm-1、2950
cm-1、1740cm-1、1650cm-1、1610cm-1にピークを
示した。 脱アセチルS−60の試料は以下の元素分析値を
示す:N−2.67%、C−4189%、H−6.07%。 脱アセチル、清澄S−60 清澄、脱アセチルS−60の組成は以下に示すと
おりである:〜2%蛋白質、0%アセチル、及び
炭水化物、後者は〜22%のウロン酸およそのモル
比が1.5:1の中性糖ラムノースとグリコースか
ら成る。 KBr錠剤法で乾燥物質で測定した清澄、脱ア
セチルS−60の赤外吸収スペクトルは3400cm-1、
2950cm-1に、1600cm-1ピークを示した。脱アセチ
ル、清澄S−60の試料は以下の元素分析値を示
す:N−0.42%、C−36.85%、H−5.62%。試料
は次の比旋光度を示す。 〔α〕25 589=−45゜ 脱アセチル清澄樹脂は広範囲の培養基を使用す
る種々の臨床または非臨床微生物のための、微生
物学での培養基における寒天代用品として特に有
用である。寒天に起き換えるために必要な脱アセ
テル清澄樹脂の濃度は使用する培地によるが、約
0.5から約1.25%(容量あたりの重量比)の範囲
内である。微生物の生育の特徴は標準の寒天を基
にした培地のそれと全く同様である。 以下の詳細な実施例は本発明の代表的な菌を説
明したものである。 実施例 1 複合多糖S−60生産用の培養工程 A 継代培養 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
菌、ATCC3146はNAまたはYM寒天上で非常
によく生育するから、日常、これらを継代培養
に使用する。培養温度は30℃である。微生物は
黄橙色のカロチノイド色素と褐色の可溶性色素
を2−5日間の培養で生産する。 B 種菌の製造 フラスコの種菌は30℃で培養したYM培地で
作られる。新しい平板培養の菌を接種した時、
YM培地の培養は24時間までに良い生育と樹脂
の形成を与える。 種培養容器として1ガロン発酵槽を用いる発
酵用種培地は最終の発酵槽の培地と同じもので
ある。 C 最終の発酵槽用培地 樹脂のナトリウム−とカリウム−塩型は異な
つた培地で作られる:それらは共に以下に述べ
る。微生物は一定のK+を要求しこれをナトリ
ウム型培養培地に加えねばならない。(3%デ
キストロースも使うことができる。 ナトリウム塩 カリウム塩 3.0%グルコース 3.0%グルコース 0.01%MgSO4・7H2O 0.01%MgSO4、7H2O 0.09%NH4NO3 0.09%NH4NO3 0.05%プロモソイ(Promosoy)
0.05%プロモソイ(Promosy) (大豆蛋白濃縮物) 1ml/lHoLe塩類 1ml/lHoLe塩類 1ppmFe++ 1ppmF++ 0.05%Na2HPO4 0.05%K2HPO4 10ppmK+ PH制御=NaOH PH制御=KOH HoLe塩類は酒石酸、モリブデン酸マグネシ
ウム、CoCl3、ZnCl2、CuCl2、ホウ酸、塩化マ
ンガン、硫酸第1鉄を含む痕後元素の溶液であ
る。 低カルシウム生成物を目的とする時、上記の
培地のいずれかも脱イオン水で使用する。培養
は50時間で完了し;培養液の粘度は通常5000−
8000cpsである。 D 回収 生成物のゲル化する性質のために良好な繊維
形成は普通自然の放置を沈澱では起きない。し
かし、90−95℃で10−15分間の低温殺菌により
(この間に濃培養液は加熱−著しく薄くなる)、
優秀な繊維が培養液の容量の2倍量の99%イソ
プロパノールを用いて冷却することなく培養液
からの沈澱により得られることがわかつた。樹
脂1.5%の平均収率が20と70の発酵槽がグ
ルコース3%により得られる。 E 乾燥 生成物を回収し50−55℃で1時間までに強制
通気式トレイドライヤーで乾燥する。 F 生成物の品質 K+塩の1%粘度は通常3000cpsの範囲内にあ
り、低カルシウムナトリウム塩のものでは約
7000cpsである。 実施例 2 複合多糖S−60の脱アセチル化と清澄化すべて
の使用法において必ずしも必要ではないが樹脂の
清澄化は樹脂を寒天の代用品として使用するとき
には価値がある。清澄化は脱アセチルの前(自然
のままの状態)または後でも行うことができる。
脱アセチル化は熱アルカリを用い清澄化は熱い状
態で行われるから、2つの方法は容易に便利で結
合される。脱アセチル化と清澄化は共に培養液ま
たは乾燥高分子のいずれでも行うことができる。
脱アセチル化では、培養液を使用するならば、PH
をKOHで10に合わせ溶液を90℃で15分間加熱、
希H2SO4でPHを7とし、CaCl2を0.2%濃度になる
ように加え冷却する。堅くもろいゲルが得られ
る。 脱アセチル化と清澄化の両方法における一般方
法は以下に示す: A 培養液または樹脂の2%溶液を90℃に加熱す
る。 B PHをKOHで10にする。 C 培養液または溶液の温度を15分間90−95℃に
保つ。 D PHを希HClまたはH2SO4で6−8とする。 E 10g/のスーパーエイド(Super Aid)を
過する物質に加える。 F この物質を136cm3の面積をもつフイルター部
分を用いて約6mmのスーパーエイド(Super
Aid)の層と約20−30psiの圧力で圧力フイル
ター部分(予備加熱)を通して過する。 G 液はゲル化を防ぐためにただにちにイソプ
ロパノールで沈澱させ繊維を1時間またはそれ
より少ない時間で50℃で乾燥する。脱アセチル
化が不必要の時は、上述の方法はPHを上げるこ
と以外はそまま従う:90℃に保ち、溶液をただ
ちに過し、回収する。 清澄化はいつもカリウム塩型で行われる:KCl
は必要なら前に作つた生成物の溶液に加えること
ができる。 実施例 3 複合多糖S−60のゲルの特徴 自然のままの樹脂及び脱アセチル樹脂のK+型
とCa++型の両方の型で、カラゲニン及び寒天と
比較したデータを編集したものを下に示す:
【表】
すべてのいろいろの型のゲルの固化及び融ける
ための広い範囲の温度があることを上述のように
留意されたい。寒天では、変化は主に海草の型に
よりカツパ・カラゲニンではカリウムイオン濃度
がゲルの特徴を決定する。脱アセチルS−60のゲ
ルは主に脱アセチル化の程度により特徴づけられ
る。ほんの少し脱アセチル化するとゲルはより高
い温度で固まり、より弾性がある:実際、弾力の
あるものから堅いものまで広い範囲のゲルが脱ア
セチル化の程度により可能である。ケルは、主に
固化点と融点の間の大きなヒステリシスがあるこ
とから、カツパ・カラゲニンよりも寒天により類
似している。それらは溶かすことがむずかしく、
ゲル−ゾルの変化を観察することがむずかしいこ
とを強調しておく。一方、ゲル化の始まりから固
いゲルに鋭く数度でゲルが固化することからゲル
化点は容易に定義できる。 実施例 4 脱アセチル非清澄S−60 S−60培養液わ90℃に加熱しPHを25%KOHの
添加で10とする。温度を1分間維持し、さらに濃
HClで中和する。この培養を発酵槽から流出さ
せ、熱いうちに2倍量の99%IPAで回収する。脱
アセチルS−60の維持をあつめ、55℃で1時間強
制通気式トレイドライヤーで乾燥し、粉にひく。 実施例 5 脱アセチルS−60の清澄化 実施例4で製造した脱アセチル複合多糖S−60
をライトニン(Lightnin)混合器で1時間脱イオ
ン水中1%濃度に再構成し50℃まで加熱しArti−
Barinkoで混合する。溶液は温度を40℃以上に保
ちながらSorvallRC2−B冷凍遠心機で20分間
10000R.P.M(GSAヘツド(head)で遠心する。
上清をデカントしてとり次に穴が5μ、3μ、1.2μ、
0.8μのゲルマン(Gelman)型
ANHydrophilioAcopor膜(293mm)を通して
過する。液を約3−4倍量の99%イソプロパノ
ールに加え、繊維をあつめ、簡単に強制通気式ト
レイドライヤーで55℃で乾燥し、粉にひく。生成
物は本発明の脱アセチル清澄S−60樹脂である。 実施例 6 脱アセチル清澄S−60を用いて寒天との置換 いくつかの異なつた培地が以下に示す通りに作
られる:
ための広い範囲の温度があることを上述のように
留意されたい。寒天では、変化は主に海草の型に
よりカツパ・カラゲニンではカリウムイオン濃度
がゲルの特徴を決定する。脱アセチルS−60のゲ
ルは主に脱アセチル化の程度により特徴づけられ
る。ほんの少し脱アセチル化するとゲルはより高
い温度で固まり、より弾性がある:実際、弾力の
あるものから堅いものまで広い範囲のゲルが脱ア
セチル化の程度により可能である。ケルは、主に
固化点と融点の間の大きなヒステリシスがあるこ
とから、カツパ・カラゲニンよりも寒天により類
似している。それらは溶かすことがむずかしく、
ゲル−ゾルの変化を観察することがむずかしいこ
とを強調しておく。一方、ゲル化の始まりから固
いゲルに鋭く数度でゲルが固化することからゲル
化点は容易に定義できる。 実施例 4 脱アセチル非清澄S−60 S−60培養液わ90℃に加熱しPHを25%KOHの
添加で10とする。温度を1分間維持し、さらに濃
HClで中和する。この培養を発酵槽から流出さ
せ、熱いうちに2倍量の99%IPAで回収する。脱
アセチルS−60の維持をあつめ、55℃で1時間強
制通気式トレイドライヤーで乾燥し、粉にひく。 実施例 5 脱アセチルS−60の清澄化 実施例4で製造した脱アセチル複合多糖S−60
をライトニン(Lightnin)混合器で1時間脱イオ
ン水中1%濃度に再構成し50℃まで加熱しArti−
Barinkoで混合する。溶液は温度を40℃以上に保
ちながらSorvallRC2−B冷凍遠心機で20分間
10000R.P.M(GSAヘツド(head)で遠心する。
上清をデカントしてとり次に穴が5μ、3μ、1.2μ、
0.8μのゲルマン(Gelman)型
ANHydrophilioAcopor膜(293mm)を通して
過する。液を約3−4倍量の99%イソプロパノ
ールに加え、繊維をあつめ、簡単に強制通気式ト
レイドライヤーで55℃で乾燥し、粉にひく。生成
物は本発明の脱アセチル清澄S−60樹脂である。 実施例 6 脱アセチル清澄S−60を用いて寒天との置換 いくつかの異なつた培地が以下に示す通りに作
られる:
【表】
【表】
脱イオンをすべての培地に使つた。成分を一緒
にして(バーク(Burk's)を除く)121℃、15psi
で15−20分オートクレブを行い55℃に冷却、減菌
したペトリ皿に注いだ。バーク(Purk's)の成
分はグルコースを除いて一緒にし、別々にオート
クレービを行い、オートクレーブ後培地に加え
る。これらの培養養プレートが固化したら減菌を
検査するために室温で24時間培養した後、それら
に以下の14菌株ですじを引いて接種した: アグロマイセス ラモサス(Agromyces
ramosus)ATCC25173アースロバクター グロ
ビホルミス(Arthrobaterglobifomis)
ATCC8010 オーレオバシデイウム プルランス
(Aureobasidium pullulans)NRRL YB−3861 アゾトバクター インデイカス(Azotobacter
indicus)varミクソゲネス(myxogenes)S−7
菌株ATCC21423アゾトバクター ビネランデイ
(Azotobacter Vinelandii)ATCC9047 ベイジエリンキア ラクテイコゲネス
(Beijerinckia lacticogenes)ATCC19361 エルウ゛イニア カルボラ(Eiwinia
cartovora)ATCC8061エシエリヒア コリ
(Escherichia coli)EG−47菌株 クレブジーラ ニユーモニエ(Klebsiella
pueumoniea)S−53菌株 ノカルデイア サルモニカラー(Nocordia
salmonicolor)ATCC21243 S−60 ストレプトコツカス ヘアエカリス
(Streptococcus faecalis) トリコデルマ ロングブラキアタム
(Trichodermalonghrachiatum)ATCC13631 ズーグロエア ラミゲラ(Zoogloea ramigera)
ATCC25935 プレートを30℃で3−5日間培養した生育を調
べた。S−60で作つた培地上にすべて菌株につい
て良い生育が得られ寒天の代わりS−60で作つた
培地と寒天のものはコロニーの形態ではほとんど
差はなかつた。これらの結果はS−60が微生物学
の培地における寒天の優秀な代用になることを示
している。BHI培地とTSAを除く、S−60を含
むすべての培地のゲル化点は42℃であつた。
BHI寒天とTSAのゲル化点は52℃であつた。寒
天は典型的に42−44℃でゲル化する。 実施例 7 脱アセチルS−60を用いた成型香料ゲルの製
造 (A) 1.50% 多糖S−60 0.75% 炭酸ナトリウム 0.025% p−ヒドロキシ安息香酸メチル 3.00% バラのかおり 4.00% イソプロパノール 2.00% エチレングリコール 88.50% 水 自然のままの多糖S−60を炭酸ナトリウムと防
腐剤と混合し70℃で水に溶解する。溶液はさらに
90℃に加熱しその温度で10分間保ち多糖を脱アセ
チルする。6℃に冷却跡、溶媒に分散させた香料
を加え混合物を通常の空気清浄剤のプラスチツク
の成型に入れる。混合物が38℃に冷えたらゲル化
が起こり芳香を発散する性質を持つ堅い独立した
ゲルを得る。 (B) 乾燥脱アセチル多糖S−60を培養液から希水
酸化ナトリウムでPHを10.0とし90℃に15分間加
熱することより作る。溶液を希塩酸でPH7.0に
中和し2倍量のイソプロパノールで沈澱させ、
乾燥、粉ひく。固体の空気清浄剤ゲルは以下の
方法で脱アセチル生成物から作られる:脱アセ
チル多糖S−60 3.0gを塩化カリウム1.5g及
びp−ヒドロキシ安息香酸メチル防腐剤0.15g
と混合し水177mlを加える。溶液を90℃に加熱
して溶解し60℃に冷却後、はつか油の香料6.0
g、イソプロパノール8.0g、エチレングリコ
ール4.0gの混合物を加える。溶液をプラスチ
ツクの型に入れ室温まで冷却する。香りの強い
はつかの香りをもつた強力な堅いゲルが形成さ
れる。ゲルは簡単に変形できたわむことなくそ
の形を保持する。 本発明の態様を要約すると以下の様である。 1 10−15%蛋白質、3−4.5%アセチル及び主
として炭水化物を含み、炭水化物部分が〜12%
のウロン酸、モル比がおよそ1.5:1であるラ
ムソースとグリコースからなる複合多糖S−60
であつて、該多糖が塩化メチレン染料と不相溶
性であり、実質的にN,N−ジメチルホルムア
ミドに不溶でかつDMSOまたはホルムアミド
可溶であり、3400cm-1、2950cm-1、1740cm-1、
1620cm-1のピークによつて特徴づけられる赤外
吸収スペクトルを有することを特徴とする前記
複合多糖S−60。 2 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
属微生物、ATCC 31461を炭素源、カリウムイ
オン源、窒素源、痕跡無機元素、水を含む醗酵
培地で283℃、PH6−8において40−60時間培
養し、適当な低級アルコールによる沈澱法によ
ガムを回収することから成る第1項記載の複合
多糖S−60の製法。 3 窒素源をコーン・スチーブ・リカー、アルコ
ールをイソプロパノールとする第2項記載の製
法。 4 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
菌、ATCC 31461の凍結乾燥培養物。 5 17%蛋白質、アセチル含量0%で、炭水化物
部分が13%のウロン酸とおよびそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコース
から成る炭水化物を含む脱アセチル化非清澄複
合多糖S−60。 6 2%蛋白質、アセチル含量が0%で、炭水化
物部分がエロン酸22%、およそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコース
から成る炭水化物を含む脱アセチル化清澄複合
多糖S−60。 7 複合多糖S−60の1−5%水性溶液をPH約
10、90−100℃の温度10分から45分間加熱し、
それにより生成する生成物を回収することから
なる第5項記載の化合物の製法。 8 約0.5−5%の脱アセチル化複合多糖S−60
と栄養物から成る微生物学的培養基。 9 脱アセチル化S−60が清澄したものである第
8項記載の培養基。 10 約0.1−5%の脱アセチル化複合多糖S−60、
水及び低級アルカノールから成る香料ゲル組成
物。
にして(バーク(Burk's)を除く)121℃、15psi
で15−20分オートクレブを行い55℃に冷却、減菌
したペトリ皿に注いだ。バーク(Purk's)の成
分はグルコースを除いて一緒にし、別々にオート
クレービを行い、オートクレーブ後培地に加え
る。これらの培養養プレートが固化したら減菌を
検査するために室温で24時間培養した後、それら
に以下の14菌株ですじを引いて接種した: アグロマイセス ラモサス(Agromyces
ramosus)ATCC25173アースロバクター グロ
ビホルミス(Arthrobaterglobifomis)
ATCC8010 オーレオバシデイウム プルランス
(Aureobasidium pullulans)NRRL YB−3861 アゾトバクター インデイカス(Azotobacter
indicus)varミクソゲネス(myxogenes)S−7
菌株ATCC21423アゾトバクター ビネランデイ
(Azotobacter Vinelandii)ATCC9047 ベイジエリンキア ラクテイコゲネス
(Beijerinckia lacticogenes)ATCC19361 エルウ゛イニア カルボラ(Eiwinia
cartovora)ATCC8061エシエリヒア コリ
(Escherichia coli)EG−47菌株 クレブジーラ ニユーモニエ(Klebsiella
pueumoniea)S−53菌株 ノカルデイア サルモニカラー(Nocordia
salmonicolor)ATCC21243 S−60 ストレプトコツカス ヘアエカリス
(Streptococcus faecalis) トリコデルマ ロングブラキアタム
(Trichodermalonghrachiatum)ATCC13631 ズーグロエア ラミゲラ(Zoogloea ramigera)
ATCC25935 プレートを30℃で3−5日間培養した生育を調
べた。S−60で作つた培地上にすべて菌株につい
て良い生育が得られ寒天の代わりS−60で作つた
培地と寒天のものはコロニーの形態ではほとんど
差はなかつた。これらの結果はS−60が微生物学
の培地における寒天の優秀な代用になることを示
している。BHI培地とTSAを除く、S−60を含
むすべての培地のゲル化点は42℃であつた。
BHI寒天とTSAのゲル化点は52℃であつた。寒
天は典型的に42−44℃でゲル化する。 実施例 7 脱アセチルS−60を用いた成型香料ゲルの製
造 (A) 1.50% 多糖S−60 0.75% 炭酸ナトリウム 0.025% p−ヒドロキシ安息香酸メチル 3.00% バラのかおり 4.00% イソプロパノール 2.00% エチレングリコール 88.50% 水 自然のままの多糖S−60を炭酸ナトリウムと防
腐剤と混合し70℃で水に溶解する。溶液はさらに
90℃に加熱しその温度で10分間保ち多糖を脱アセ
チルする。6℃に冷却跡、溶媒に分散させた香料
を加え混合物を通常の空気清浄剤のプラスチツク
の成型に入れる。混合物が38℃に冷えたらゲル化
が起こり芳香を発散する性質を持つ堅い独立した
ゲルを得る。 (B) 乾燥脱アセチル多糖S−60を培養液から希水
酸化ナトリウムでPHを10.0とし90℃に15分間加
熱することより作る。溶液を希塩酸でPH7.0に
中和し2倍量のイソプロパノールで沈澱させ、
乾燥、粉ひく。固体の空気清浄剤ゲルは以下の
方法で脱アセチル生成物から作られる:脱アセ
チル多糖S−60 3.0gを塩化カリウム1.5g及
びp−ヒドロキシ安息香酸メチル防腐剤0.15g
と混合し水177mlを加える。溶液を90℃に加熱
して溶解し60℃に冷却後、はつか油の香料6.0
g、イソプロパノール8.0g、エチレングリコ
ール4.0gの混合物を加える。溶液をプラスチ
ツクの型に入れ室温まで冷却する。香りの強い
はつかの香りをもつた強力な堅いゲルが形成さ
れる。ゲルは簡単に変形できたわむことなくそ
の形を保持する。 本発明の態様を要約すると以下の様である。 1 10−15%蛋白質、3−4.5%アセチル及び主
として炭水化物を含み、炭水化物部分が〜12%
のウロン酸、モル比がおよそ1.5:1であるラ
ムソースとグリコースからなる複合多糖S−60
であつて、該多糖が塩化メチレン染料と不相溶
性であり、実質的にN,N−ジメチルホルムア
ミドに不溶でかつDMSOまたはホルムアミド
可溶であり、3400cm-1、2950cm-1、1740cm-1、
1620cm-1のピークによつて特徴づけられる赤外
吸収スペクトルを有することを特徴とする前記
複合多糖S−60。 2 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
属微生物、ATCC 31461を炭素源、カリウムイ
オン源、窒素源、痕跡無機元素、水を含む醗酵
培地で283℃、PH6−8において40−60時間培
養し、適当な低級アルコールによる沈澱法によ
ガムを回収することから成る第1項記載の複合
多糖S−60の製法。 3 窒素源をコーン・スチーブ・リカー、アルコ
ールをイソプロパノールとする第2項記載の製
法。 4 未同定のシユードモナス(Pseudomonas)
菌、ATCC 31461の凍結乾燥培養物。 5 17%蛋白質、アセチル含量0%で、炭水化物
部分が13%のウロン酸とおよびそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコース
から成る炭水化物を含む脱アセチル化非清澄複
合多糖S−60。 6 2%蛋白質、アセチル含量が0%で、炭水化
物部分がエロン酸22%、およそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコース
から成る炭水化物を含む脱アセチル化清澄複合
多糖S−60。 7 複合多糖S−60の1−5%水性溶液をPH約
10、90−100℃の温度10分から45分間加熱し、
それにより生成する生成物を回収することから
なる第5項記載の化合物の製法。 8 約0.5−5%の脱アセチル化複合多糖S−60
と栄養物から成る微生物学的培養基。 9 脱アセチル化S−60が清澄したものである第
8項記載の培養基。 10 約0.1−5%の脱アセチル化複合多糖S−60、
水及び低級アルカノールから成る香料ゲル組成
物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2%タンパク質、アセチル含量が0%で、炭
水化物部分がウロン酸22%、およそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコースか
ら成る炭水化物を含み、3400cm-1、2950cm-1お
よび1600cm-1(KBr)のピークによつて特徴づけ
られる 赤外吸収スペクトル並びに〔α〕25 589=−45゜の比
旋光度を有することを特徴とする脱アセチル化清
澄複合多糖S−60。 2 2%タンパク質、アセチル含量が0%で、炭
水化物部分がウロン酸22%、およそのモル比が
1.5:1である中性糖ラムノースとグルコースか
ら成る炭水化物を含み、3400cm-1、2950cm-1およ
び1600cm-1(KBr)のピークによつて特徴づけら
れる 赤外吸収スペクトル並びに〔α〕25 589=−45゜の比
旋光度を有する脱アセチル化清澄複合多糖S−60
約0.5−5%と栄養物とを用いることを特徴とす
る微生物培養方法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US96653178A | 1978-12-04 | 1978-12-04 | |
US966538 | 1978-12-04 | ||
US966531 | 1978-12-04 | ||
US47505 | 1979-06-08 | ||
US47598 | 1979-06-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63240796A JPS63240796A (ja) | 1988-10-06 |
JPH0445519B2 true JPH0445519B2 (ja) | 1992-07-27 |
Family
ID=25511555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4090388A Granted JPS63240796A (ja) | 1978-12-04 | 1988-02-25 | 脱アセチル化清澄複合多糖s−60 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63240796A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0930017A4 (en) | 1996-08-27 | 2005-03-30 | San Ei Gen Ffi Inc | NEW USE OF NATURAL GELLANG |
-
1988
- 1988-02-25 JP JP4090388A patent/JPS63240796A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63240796A (ja) | 1988-10-06 |
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