JPH0445282A - 給水・給湯用内面Snメツキ銅管およびその製造方法 - Google Patents
給水・給湯用内面Snメツキ銅管およびその製造方法Info
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- JPH0445282A JPH0445282A JP15284490A JP15284490A JPH0445282A JP H0445282 A JPH0445282 A JP H0445282A JP 15284490 A JP15284490 A JP 15284490A JP 15284490 A JP15284490 A JP 15284490A JP H0445282 A JPH0445282 A JP H0445282A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、淡水配管系、すなわち建物等の給水、給湯系
の配管に使用される内面Snめっき銅管とその製造方法
に関する。
の配管に使用される内面Snめっき銅管とその製造方法
に関する。
[従来の技術〕
上水道の給水用配管材料としては銅管、銅管、ステンレ
ス銅管、塩化ビニール管等が使用されている。このなか
でも銅管は、長尺であってもコイル状に巻き上げ、運搬
を容易にすることが可能であり、また工事の施工性や水
、温水に対し1耐食性か良好であることで広く使用され
ており、寺に建築用配管には多く使用されている。しか
し、特殊な水質条件下(たとえばpHが比較的低い上水
)では、銅管内表面から銅イオンが溶出し、水中の銅イ
オン濃度が厚生省の上水道水水質基準であるippm以
上になることがある。また、銅イオン量がlppm以下
であっても、洗剤の種類により、青色に着色されること
があり、水中の銅イオンの量は少ないほうが望ましい。
ス銅管、塩化ビニール管等が使用されている。このなか
でも銅管は、長尺であってもコイル状に巻き上げ、運搬
を容易にすることが可能であり、また工事の施工性や水
、温水に対し1耐食性か良好であることで広く使用され
ており、寺に建築用配管には多く使用されている。しか
し、特殊な水質条件下(たとえばpHが比較的低い上水
)では、銅管内表面から銅イオンが溶出し、水中の銅イ
オン濃度が厚生省の上水道水水質基準であるippm以
上になることがある。また、銅イオン量がlppm以下
であっても、洗剤の種類により、青色に着色されること
があり、水中の銅イオンの量は少ないほうが望ましい。
この銅イオンの溶出を減少させる方法として、Cu−M
g系合金等の開発または給水中へ薬剤の投入が行われて
きた。しかし、合金系では、溶解、鋳造、加工等の製造
方法が繁雑となり、高価になる。また、給水中への薬剤
の投入では薬剤の補充、投入設備の新設等が必要であっ
た。
g系合金等の開発または給水中へ薬剤の投入が行われて
きた。しかし、合金系では、溶解、鋳造、加工等の製造
方法が繁雑となり、高価になる。また、給水中への薬剤
の投入では薬剤の補充、投入設備の新設等が必要であっ
た。
これらを解決するために、銅管の内面に低融点の金属ま
たは合金とフラックスを被覆した後加熱することにより
合金を被覆し、耐食性を向上させたもの(特開昭60−
200954号公報、特開昭60−200975号公報
、特開昭62−61717号公報、特開昭62−617
18号公報)、内面にCu−5nの合金層を形成させた
銅管(特開昭61−221359号公報)、銅管内に溶
融状態のメッキ金属をフローティングプラグを用いてメ
ッキする方法(特開昭62−61716号公報)等が提
案されている。
たは合金とフラックスを被覆した後加熱することにより
合金を被覆し、耐食性を向上させたもの(特開昭60−
200954号公報、特開昭60−200975号公報
、特開昭62−61717号公報、特開昭62−617
18号公報)、内面にCu−5nの合金層を形成させた
銅管(特開昭61−221359号公報)、銅管内に溶
融状態のメッキ金属をフローティングプラグを用いてメ
ッキする方法(特開昭62−61716号公報)等が提
案されている。
[発明が解決しようとする課題]
上述の従来の技術は、いずれもそれなりにそれ相当の性
能が得られるものであるが、メッキ金属粉末とフラック
スとを銅管内面に均一に塗着し、加熱を行って皮膜を形
成することは、高度な技術・熟練を必要とする作業であ
り、常に一定品質の製品を提供することは困難であった
。また、このようなメッキ手段は、管の直径に対し長さ
の短い管材には適用できるが、給水・給湯用配管のよう
な管の直径に対し長さの長い管材(通常内径15.88
mm、長さ4m以上)には適用できなかった。
能が得られるものであるが、メッキ金属粉末とフラック
スとを銅管内面に均一に塗着し、加熱を行って皮膜を形
成することは、高度な技術・熟練を必要とする作業であ
り、常に一定品質の製品を提供することは困難であった
。また、このようなメッキ手段は、管の直径に対し長さ
の短い管材には適用できるが、給水・給湯用配管のよう
な管の直径に対し長さの長い管材(通常内径15.88
mm、長さ4m以上)には適用できなかった。
また、銅表面から銅イオンが溶出するのを避けるために
は、銅表面をSn−で被覆することは、公知である。し
かもニーリックの著書に「銅イオンによる水の汚染は、
銅管の内面をSnで被覆することによって(tinne
d copper)避けることができる。この被覆に
孔(pare )が存在すると、SnまたはCu−8n
金属間化合物がCuに対してカソードとなって、Cuが
露出した部分の腐食が促進されるので、孔は避けなけれ
ばならないJ (H,H,ニーリック著 [腐食反応
とその制御−原理と応用−CORRO8ION AND
C0RRO8IONCONTRORJ産業図書(19
68) p275)とあるように、忌み嫌われていた。
は、銅表面をSn−で被覆することは、公知である。し
かもニーリックの著書に「銅イオンによる水の汚染は、
銅管の内面をSnで被覆することによって(tinne
d copper)避けることができる。この被覆に
孔(pare )が存在すると、SnまたはCu−8n
金属間化合物がCuに対してカソードとなって、Cuが
露出した部分の腐食が促進されるので、孔は避けなけれ
ばならないJ (H,H,ニーリック著 [腐食反応
とその制御−原理と応用−CORRO8ION AND
C0RRO8IONCONTRORJ産業図書(19
68) p275)とあるように、忌み嫌われていた。
しかし、置換メッキまたは化学還元メッキで形成された
皮膜は、微小孔があっても、Snの水素化電圧が高くな
るため、または犠牲陽極効果により、銅イオンが溶出し
ないことが推定される。
皮膜は、微小孔があっても、Snの水素化電圧が高くな
るため、または犠牲陽極効果により、銅イオンが溶出し
ないことが推定される。
そこで本発明の目的は、銅管の内面を、従来考えられて
いなかった置換メッキ法または化学還元メッキ法により
、厚さ3μm以下のSnメッキ層で被覆し、水道水によ
る銅イオンの溶出を軽減し、しかも安価で取り扱い容易
な内面処理銅管を提供することにある。
いなかった置換メッキ法または化学還元メッキ法により
、厚さ3μm以下のSnメッキ層で被覆し、水道水によ
る銅イオンの溶出を軽減し、しかも安価で取り扱い容易
な内面処理銅管を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、置換メッキまたは化学還元メッキによる極めて
薄い皮膜は、たとえ微小な孔が存在する皮膜であっても
、銅イオンの溶出防止に十分な効果があることを知見し
、本発明を完成するに至った。
た結果、置換メッキまたは化学還元メッキによる極めて
薄い皮膜は、たとえ微小な孔が存在する皮膜であっても
、銅イオンの溶出防止に十分な効果があることを知見し
、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、銅管内面に置換メッキまた
は化学還元メッキにより、母材である銅の上に、厚さ3
μm以下に積層されたSn結晶粒から成るSnメッキ皮
膜を有する給水・給湯用内面Snメッキ銅管を第1の発
明とし、コイル状の銅管の端部開口部から管内部に、メ
ッキ前処理液およびSn換算量で1 g/l 〜20
g/lの置換メッキ液または化学還元メッキ液を、
10〜60分間連続的に流通させ、厚さ3μm以下のS
nメッキ皮膜を銅管内面に形成させることにより、給水
・給湯用内面Snメッキ銅管を製造する方法を第2の発
明とするものである。
は化学還元メッキにより、母材である銅の上に、厚さ3
μm以下に積層されたSn結晶粒から成るSnメッキ皮
膜を有する給水・給湯用内面Snメッキ銅管を第1の発
明とし、コイル状の銅管の端部開口部から管内部に、メ
ッキ前処理液およびSn換算量で1 g/l 〜20
g/lの置換メッキ液または化学還元メッキ液を、
10〜60分間連続的に流通させ、厚さ3μm以下のS
nメッキ皮膜を銅管内面に形成させることにより、給水
・給湯用内面Snメッキ銅管を製造する方法を第2の発
明とするものである。
[作用コ
本発明は、皮膜の厚さか非常に薄く、たとえ微小孔が存
在しても、Sn結晶粒が積層されたSnメッキ皮膜を、
銅管内面に有することが特徴である。
在しても、Sn結晶粒が積層されたSnメッキ皮膜を、
銅管内面に有することが特徴である。
結晶粒が積層されること
Snの置換メッキにおいては、銅と錫との置換反応によ
って析出が進行する。第2図に示した走査電子顕微鏡の
写真から、メッキの析出形態は、(a)ないしくe)に
示すような状態で、各時間毎に結晶粒が積層されたもの
である。この皮膜形成過程を模式的に第1図(a)ない
しくc)に示した。化学還元メッキにおいては、表面の
触媒活性により皮膜が積層される。
って析出が進行する。第2図に示した走査電子顕微鏡の
写真から、メッキの析出形態は、(a)ないしくe)に
示すような状態で、各時間毎に結晶粒が積層されたもの
である。この皮膜形成過程を模式的に第1図(a)ない
しくc)に示した。化学還元メッキにおいては、表面の
触媒活性により皮膜が積層される。
メッキ皮膜の厚さ
メッキ皮膜の厚さは、銅イオンの溶出を防止するために
は、0.1μm以上存在することが好ましい。また、置
換メッキの場合には、銅と錫とのfi[換反応によって
析出が進行するため、せいぜい3μmが限度である。化
学還元メッキでは、反応が遅く、被着に長時間を要する
こと、および3μm以上と厚くなっても銅イオンの溶出
防止効果が飽和するので、3μm以下が好ましい。
は、0.1μm以上存在することが好ましい。また、置
換メッキの場合には、銅と錫とのfi[換反応によって
析出が進行するため、せいぜい3μmが限度である。化
学還元メッキでは、反応が遅く、被着に長時間を要する
こと、および3μm以上と厚くなっても銅イオンの溶出
防止効果が飽和するので、3μm以下が好ましい。
銅イオンの溶出を防止するには、銅が露出していないこ
とが最も好ましい。たとえば、ニーリックの著書に「銅
の露出部分における腐食が促進されるので孔は避けなけ
ればならない。」とあるように、忌み嫌われていた。し
かし、置換メッキまたは化学還元メッキで形成された皮
膜は、被覆率が50%以上であれば、Snの水素化電圧
が高くなるため、または犠牲陽極効果により、銅イオン
が溶出しないことが推定される。本発明はたとえ銅が露
出していても、snメンキ法によっては溶出を防止でき
ることにある。しかし、被覆率が50%以下ではこの効
果が得られなくなる。
とが最も好ましい。たとえば、ニーリックの著書に「銅
の露出部分における腐食が促進されるので孔は避けなけ
ればならない。」とあるように、忌み嫌われていた。し
かし、置換メッキまたは化学還元メッキで形成された皮
膜は、被覆率が50%以上であれば、Snの水素化電圧
が高くなるため、または犠牲陽極効果により、銅イオン
が溶出しないことが推定される。本発明はたとえ銅が露
出していても、snメンキ法によっては溶出を防止でき
ることにある。しかし、被覆率が50%以下ではこの効
果が得られなくなる。
次に、製造方法について説明する。
管内部に処理液を連続的に流通させること管内部に処理
液を連続的に流通させることは、管内面の処理を行うの
は特には発明力を要しないが、給水、給湯用銅管のよう
な直径に対する長さの長いものに対しては有効である。
液を連続的に流通させることは、管内面の処理を行うの
は特には発明力を要しないが、給水、給湯用銅管のよう
な直径に対する長さの長いものに対しては有効である。
また、処理液として置換メッキまたは化学還元メッキを
用いるのは、メッキ皮膜の析出速度が遅いため、銅管の
内面に薄い皮膜を均一に形成させる効果がある。
用いるのは、メッキ皮膜の析出速度が遅いため、銅管の
内面に薄い皮膜を均一に形成させる効果がある。
メッキ液中のSn濃度
Sn濃度は、メッキ厚さに最も影響を及ぼすものであり
、1 g/I!以下では皮膜形成速度が低く、温度をあ
げても長時間を必要とするので工業的に不利である。2
0 g / lを越えるとメッキ液の種類によっては溶
解が飽和し、液が製作できなくなる。
、1 g/I!以下では皮膜形成速度が低く、温度をあ
げても長時間を必要とするので工業的に不利である。2
0 g / lを越えるとメッキ液の種類によっては溶
解が飽和し、液が製作できなくなる。
処理時間
置換メッキは、銅と錫との置換反応によって析出が進行
するため、露出した銅部分か少なくなれば、析出が低下
するので、皮膜厚さを制御するには処理時間を調整する
のが好ましい。また、化学還元メッキは、メッキ液を新
しく更新すれば、厚いメッキ厚さが得られるが、皮膜厚
さを制御するには、析出速度は1μm / h r程度
であるので、処理時間を調整するのが好ましい。
するため、露出した銅部分か少なくなれば、析出が低下
するので、皮膜厚さを制御するには処理時間を調整する
のが好ましい。また、化学還元メッキは、メッキ液を新
しく更新すれば、厚いメッキ厚さが得られるが、皮膜厚
さを制御するには、析出速度は1μm / h r程度
であるので、処理時間を調整するのが好ましい。
温度は、メッキ厚さに影響を及ぼし、温度が高いはとメ
ッキ速度が速くなり好ましいか、80℃以上ではメッキ
液に分解が起こるので好ましくない。
ッキ速度が速くなり好ましいか、80℃以上ではメッキ
液に分解が起こるので好ましくない。
[実施例]
本発明の実施例について説明する。
実施例1
一辺の長さが100mmの脱酸銅の板材を用意し、下記
に示す工程で第1表に示す置換メッキ液のおよび化学還
元メッキ液のを用い、液温度を60℃とし、処理時間を
種々変えたメッキを行い、メッキ厚さを種々変化させた
試験材を得た。
に示す工程で第1表に示す置換メッキ液のおよび化学還
元メッキ液のを用い、液温度を60℃とし、処理時間を
種々変えたメッキを行い、メッキ厚さを種々変化させた
試験材を得た。
アルカリ脱脂→水洗→
酸洗(高濃度酸性溶液)→水洗→
中和(希薄酸性溶液)→メ・ンキ→
水洗→湯洗→乾燥
第1表
得られた試験材の一部を、塩酸溶液で溶解し、重量減少
量からメッキ厚さを計算によって求め、第2表に示すよ
うなメッキ厚さを有する試験材を得た。これらの試験材
を水道水中に24時間浸漬し、水道水中に溶出した銅イ
オン量を、原子吸光光度分析法によって測定し、これら
の結果を第2表に示した。
量からメッキ厚さを計算によって求め、第2表に示すよ
うなメッキ厚さを有する試験材を得た。これらの試験材
を水道水中に24時間浸漬し、水道水中に溶出した銅イ
オン量を、原子吸光光度分析法によって測定し、これら
の結果を第2表に示した。
100 X 100 mmの銅板を用い1こ。
これらから発明例のNo1〜10は、メッキ皮膜厚さが
0.1μm以上存在するため、銅イオン溶出量がo、o
sppm以下であり、良好である。これに対し、比較例
のNo、11は、メッキ皮膜厚さが4μm存在するため
、銅イオン溶出量がO,lllppm以下と良好である
が、これは板材を溶融メッキ法で得られたもので、長い
管材の内面メッキを行うのは困難である。
0.1μm以上存在するため、銅イオン溶出量がo、o
sppm以下であり、良好である。これに対し、比較例
のNo、11は、メッキ皮膜厚さが4μm存在するため
、銅イオン溶出量がO,lllppm以下と良好である
が、これは板材を溶融メッキ法で得られたもので、長い
管材の内面メッキを行うのは困難である。
No、12および16は、いずれもメンキ厚さが厚いた
め、銅イオン溶出量が0.01ppm以下と良好である
か、フラックス加熱法および電気メッキ法で得られたも
ので、長い管材の内面メッキを行うのは困難である。
め、銅イオン溶出量が0.01ppm以下と良好である
か、フラックス加熱法および電気メッキ法で得られたも
ので、長い管材の内面メッキを行うのは困難である。
No、13および14は、置換メッキおよび化学還元メ
ッキであるが、メッキ厚さが0.01μmと薄いため、
銅イオンの溶出量が0.36ppmおよび0.20pp
mとなり本発明の基準値(0,1ppm)を越えている
。
ッキであるが、メッキ厚さが0.01μmと薄いため、
銅イオンの溶出量が0.36ppmおよび0.20pp
mとなり本発明の基準値(0,1ppm)を越えている
。
No 15は、化学還元メッキでメッキ皮膜厚さを4μ
m形成させたものであるか、銅イオン溶出量が0.01
ppm以下であり良好であるが、化学還元メッキの速度
が低く、液の更新を頻繁に行うことと、これらの処理に
長時間を必要とするので好ましくない。
m形成させたものであるか、銅イオン溶出量が0.01
ppm以下であり良好であるが、化学還元メッキの速度
が低く、液の更新を頻繁に行うことと、これらの処理に
長時間を必要とするので好ましくない。
No、17は、メッキ処理していない銅板材であり、銅
イオン溶出量が1.24ppmと多くなっている。
イオン溶出量が1.24ppmと多くなっている。
実施例2
各種置換メッキ液を用い、Sn濃度、処理時間および処
理温度を変えた試験を、実施例1と同様な方法で行い、
その結果を第3表に示す。
理温度を変えた試験を、実施例1と同様な方法で行い、
その結果を第3表に示す。
第3表
置換メッキ液■■■は、第1表に示す組成でSn化合物
の量を変化させた。
の量を変化させた。
メッキ液のSn濃度、処理時間および処理温度か発明の
範囲内にあるN0118〜27は、メッキ厚さとして0
.08μm以上が得られ、銅イオン溶出量が0.O8p
pm以下となり、良好である。
範囲内にあるN0118〜27は、メッキ厚さとして0
.08μm以上が得られ、銅イオン溶出量が0.O8p
pm以下となり、良好である。
これに対し、No、28は、Sn濃度が20g/lと高
いか、処理時間が5分と短く、メッキ厚さか0.08μ
mと薄くなり、銅イオン溶出量が0.10ppmとなっ
た。
いか、処理時間が5分と短く、メッキ厚さか0.08μ
mと薄くなり、銅イオン溶出量が0.10ppmとなっ
た。
No、29.30および31は、置換メッキ液のSn濃
度が0.5g/Iと低いため、処理時間および処理温度
を発明の範囲の上限で行ったが、メッキ厚さが0.05
〜0.07μmとなり、銅イオンの溶出量か015〜0
.18ppmと高くなった。
度が0.5g/Iと低いため、処理時間および処理温度
を発明の範囲の上限で行ったが、メッキ厚さが0.05
〜0.07μmとなり、銅イオンの溶出量か015〜0
.18ppmと高くなった。
実施例3
置換メッキ液および化学還元メッキ液を用い、処理時間
および処理温度を変えた試験を、実施例1と同様な方法
で行い、その結果を第4表に示す。
および処理温度を変えた試験を、実施例1と同様な方法
で行い、その結果を第4表に示す。
第4表
処理時間および処理温度が発明の範囲内にあるNo、3
2〜45は、メッキ厚さとして0.25μm以上が得ら
れ、銅イオン溶出量も0.O4ppm以下となり、良好
である。
2〜45は、メッキ厚さとして0.25μm以上が得ら
れ、銅イオン溶出量も0.O4ppm以下となり、良好
である。
これに対し、比較例のNo、46〜51は、いずれも処
理時間が5分と短いため、メッキ厚さとして0.04μ
m以下となり、銅イオン溶出量も0.19ppm以上と
なった。
理時間が5分と短いため、メッキ厚さとして0.04μ
m以下となり、銅イオン溶出量も0.19ppm以上と
なった。
実施例4
外径15.88 m m 、肉厚0.71mm、長さ5
0mの脱酸銅管のコイルを用意し、実施例1で示した処
理工程で、コイルの管端から処理液を流通させ、メッキ
処理を行なった。 得られた銅管について、コイルの両
端および中央部から長さ500mmの試験材を切り出し
、メッキ皮膜の厚さおよび銅イオン溶出試験を行った。
0mの脱酸銅管のコイルを用意し、実施例1で示した処
理工程で、コイルの管端から処理液を流通させ、メッキ
処理を行なった。 得られた銅管について、コイルの両
端および中央部から長さ500mmの試験材を切り出し
、メッキ皮膜の厚さおよび銅イオン溶出試験を行った。
メッキ皮膜の厚さの測定は、銅管内に塩酸溶液を充填し
、Sn層を溶解させ、重量減少量からメッキ厚さを計算
によって求めた。
、Sn層を溶解させ、重量減少量からメッキ厚さを計算
によって求めた。
銅イオン溶出試験は、500mmの銅管に水道水を充填
・密封し、24時間後における銅イオン溶出量を、原子
吸光光度分析法によって測定した。それらの結果を第5
表に示した。
・密封し、24時間後における銅イオン溶出量を、原子
吸光光度分析法によって測定した。それらの結果を第5
表に示した。
第5表
処理時間および処理温度か発明の範囲内にあるNo 5
2〜54は、メッキ厚さとして033μm以上が得られ
、銅イオン溶出量も0.01pprn以下となり、良好
である。これに対し、比較例のNo、55および56は
、いずれも処理時間が5分と短いため、メッキ厚さとし
て0.02μm以下となり、銅イオン溶出量も0.31
ppm以上となった。
2〜54は、メッキ厚さとして033μm以上が得られ
、銅イオン溶出量も0.01pprn以下となり、良好
である。これに対し、比較例のNo、55および56は
、いずれも処理時間が5分と短いため、メッキ厚さとし
て0.02μm以下となり、銅イオン溶出量も0.31
ppm以上となった。
[発明の効果]
本発明は、以上説明したように構成されているので、簡
単に銅管内面へ薄いSnメッキ皮膜を形成させることが
可能となり、銅イオンの溶出を防止し、しかも継手部品
も従来のものをそのまま使用できるという効果が奏され
、産業上極めて有用である。
単に銅管内面へ薄いSnメッキ皮膜を形成させることが
可能となり、銅イオンの溶出を防止し、しかも継手部品
も従来のものをそのまま使用できるという効果が奏され
、産業上極めて有用である。
第1図(a)(b)(c)は、Sn結晶が積層される状
況を示す模式図である。 第2図(a)l;!1分後、第2図(b)は5分後、第
2図(c)は10分後、第2図(d)は30分後、第2
図(e)は60分後の置換メッキにょるSn結晶が積層
された状況を示す走査型顕微鏡写真図である。 代理人 星 野 昇 −4F1Fl −
況を示す模式図である。 第2図(a)l;!1分後、第2図(b)は5分後、第
2図(c)は10分後、第2図(d)は30分後、第2
図(e)は60分後の置換メッキにょるSn結晶が積層
された状況を示す走査型顕微鏡写真図である。 代理人 星 野 昇 −4F1Fl −
Claims (2)
- (1)給水・給湯用銅管の内部表面皮膜構造において、
母材である銅の上に、厚さ3μm以下に積層されたSn
結晶粒から成るSnメッキ皮膜を有することを特徴とす
る給水・給湯用内面Snメッキ銅管。 - (2)コイル状の銅管の端部開口部から管内部に、メッ
キ前処理液およびSn換算量で1g/l〜20g/lの
置換メッキ液または化学還元メッキ液を、10〜60分
間連続的に流通させ、厚さ3μm以下のSnメッキ皮膜
を銅管内面に形成させることを特徴とする給水・給湯用
内面Snメッキ銅管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2152844A JP2544678B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 給水・給湯用内面Snメツキ銅管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2152844A JP2544678B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 給水・給湯用内面Snメツキ銅管およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0445282A true JPH0445282A (ja) | 1992-02-14 |
JP2544678B2 JP2544678B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=15549367
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JP2152844A Expired - Lifetime JP2544678B2 (ja) | 1990-06-13 | 1990-06-13 | 給水・給湯用内面Snメツキ銅管およびその製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996028686A1 (fr) * | 1995-03-16 | 1996-09-19 | Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho | Tuyau en alliage de cuivre pour eau froide ou eau chaude equipe d'un film protecteur sur sa face interne, production de ce tuyau et echangeur de chaleur pour la production d'eau chaude |
JP2007069985A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-03-22 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ガラスロービング包装体、ガラスロービング梱包体及びその梱包方法 |
JP2009180452A (ja) * | 2008-01-31 | 2009-08-13 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 給湯機用水熱交換器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1990
- 1990-06-13 JP JP2152844A patent/JP2544678B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2544678B2 (ja) | 1996-10-16 |
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