JPH04372447A - 自動車用制動装置 - Google Patents
自動車用制動装置Info
- Publication number
- JPH04372447A JPH04372447A JP17609891A JP17609891A JPH04372447A JP H04372447 A JPH04372447 A JP H04372447A JP 17609891 A JP17609891 A JP 17609891A JP 17609891 A JP17609891 A JP 17609891A JP H04372447 A JPH04372447 A JP H04372447A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- braking
- braking force
- supply
- wheel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の制動装置に関
し、特に、制動力により旋回動作を補助しうるモーメン
トを発生させうる、自動車用制動装置に関する。
し、特に、制動力により旋回動作を補助しうるモーメン
トを発生させうる、自動車用制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車において、操舵応答性
等の操舵性能を向上させる手段として、前輪に加え後輪
を操舵する4WS(4輪操舵)システムが開発されてい
る。
等の操舵性能を向上させる手段として、前輪に加え後輪
を操舵する4WS(4輪操舵)システムが開発されてい
る。
【0003】例えば、後輪を前輪と同相に転舵すること
で、高速時などの操舵応答性の向上が図れる。
で、高速時などの操舵応答性の向上が図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の操舵手段では、車幅方向(横方向)の力のコ
ントロールのみであるため、回頭性などの操舵応答性等
が必ずしも十分でない。つまり、旋回開始時や斜線変更
に伴う操舵方向の変更等の開始時に、4輪の操舵のみで
は、得られるヨーモーメントに限界があり、より速い操
舵への追従は困難であって、緊急回避時の急操舵時の応
答性やスポーツ走行時の応答性として十分でない。
うな従来の操舵手段では、車幅方向(横方向)の力のコ
ントロールのみであるため、回頭性などの操舵応答性等
が必ずしも十分でない。つまり、旋回開始時や斜線変更
に伴う操舵方向の変更等の開始時に、4輪の操舵のみで
は、得られるヨーモーメントに限界があり、より速い操
舵への追従は困難であって、緊急回避時の急操舵時の応
答性やスポーツ走行時の応答性として十分でない。
【0005】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、十分な操舵応答性を得られるようにした、自
動車用制動装置を提供することを目的とする。
たもので、十分な操舵応答性を得られるようにした、自
動車用制動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の自動
車用制動装置は、自動車の制動系において、制動力を発
生する制動力発生手段と、該自動車の左側輪を制動する
左輪制動機構と、該自動車の右側輪を制動する右輪制動
機構とをそなえるとともに、該自動車の旋回操作時に該
制動力発生手段からの制動力を該左輪制動機構及び該右
輪制動機構の何れかに操舵補助用制動力として供給しう
る制動力供給調整手段と、該制動力供給調整手段による
操舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方向
とを上記自動車の操舵状態に応じて操舵を補助しうるよ
うに設定する供給状態設定手段とが設けられていること
を特徴としている。
車用制動装置は、自動車の制動系において、制動力を発
生する制動力発生手段と、該自動車の左側輪を制動する
左輪制動機構と、該自動車の右側輪を制動する右輪制動
機構とをそなえるとともに、該自動車の旋回操作時に該
制動力発生手段からの制動力を該左輪制動機構及び該右
輪制動機構の何れかに操舵補助用制動力として供給しう
る制動力供給調整手段と、該制動力供給調整手段による
操舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方向
とを上記自動車の操舵状態に応じて操舵を補助しうるよ
うに設定する供給状態設定手段とが設けられていること
を特徴としている。
【0007】また、好ましくは、上記自動車に、ハンド
ル角を検出するハンドル角センサをそなえ、上記供給状
態設定手段を、上記ハンドル角センサからのハンドル角
情報に基づいてハンドル角方向の変更時を操舵補助用制
動力の供給タイミングに設定するとともにこの時の旋回
内輪側を供給方向に設定するように構成する。
ル角を検出するハンドル角センサをそなえ、上記供給状
態設定手段を、上記ハンドル角センサからのハンドル角
情報に基づいてハンドル角方向の変更時を操舵補助用制
動力の供給タイミングに設定するとともにこの時の旋回
内輪側を供給方向に設定するように構成する。
【0008】
【作用】上述の本発明の自動車用制動装置では、供給状
態設定手段が、自動車の操舵状態に応じて、制動力供給
調整手段による操舵補助用制動力の供給タイミングとこ
の時の供給方向とを操舵を補助しうるように設定する。 そして、制動力供給調整手段が、制動力発生操作手段か
らの制動力をこの設定された条件に応じて左輪制動機構
又は右輪制動機構へ操舵補助用制動力として供給する。 これにより、左右輪の一方へ加わる制動力により車体に
ヨー方向へのモーメントが発生して、このモーメントを
車両の操舵補助に利用できる。
態設定手段が、自動車の操舵状態に応じて、制動力供給
調整手段による操舵補助用制動力の供給タイミングとこ
の時の供給方向とを操舵を補助しうるように設定する。 そして、制動力供給調整手段が、制動力発生操作手段か
らの制動力をこの設定された条件に応じて左輪制動機構
又は右輪制動機構へ操舵補助用制動力として供給する。 これにより、左右輪の一方へ加わる制動力により車体に
ヨー方向へのモーメントが発生して、このモーメントを
車両の操舵補助に利用できる。
【0009】特に、ハンドル角を検出するハンドル角セ
ンサをそなえて、供給状態設定手段が、上記ハンドル角
センサからのハンドル角に基づいてハンドル角方向の変
更時を操舵補助用制動力の供給タイミングに設定すると
ともにこの時の旋回内輪側を供給方向に設定することで
、車体に発生するヨー方向モーメントのタイミングと方
向とが適切に制御され、このモーメントによる操舵補助
を確実に行なえる。
ンサをそなえて、供給状態設定手段が、上記ハンドル角
センサからのハンドル角に基づいてハンドル角方向の変
更時を操舵補助用制動力の供給タイミングに設定すると
ともにこの時の旋回内輪側を供給方向に設定することで
、車体に発生するヨー方向モーメントのタイミングと方
向とが適切に制御され、このモーメントによる操舵補助
を確実に行なえる。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜図3は本発明の一実施例としての自
動車用制動装置を示すもので、図1はその概略構成を示
す摸式図、図2はその要部の作動を示すフローチャート
、図3はその要部の作動特性を示すグラフ、図4はその
要部の作動状態を説明するためのグラフである。
説明すると、図1〜図3は本発明の一実施例としての自
動車用制動装置を示すもので、図1はその概略構成を示
す摸式図、図2はその要部の作動を示すフローチャート
、図3はその要部の作動特性を示すグラフ、図4はその
要部の作動状態を説明するためのグラフである。
【0011】図1に示すように、本実施例の自動車用制
動装置Bは、人為的な制動操作を行なうブレーキペダル
22と、ブレーキペダル22の操作とは別個に制動力を
発生する制動力発生手段Cと、自動車の左側輪(つまり
左前輪1Lと左後輪13L)を制動する左輪制動機構L
Bと、自動車の右側輪(つまり右前輪1Rと右後輪13
R)を制動する右輪制動機構RBと、左輪制動機構LB
及び右輪制動機構RBへの制動力の供給を調整する制動
力供給調整手段Aと、制動力供給調整手段Aによる制動
力の供給状態を設定する供給状態設定手段15Aとをそ
なえている。
動装置Bは、人為的な制動操作を行なうブレーキペダル
22と、ブレーキペダル22の操作とは別個に制動力を
発生する制動力発生手段Cと、自動車の左側輪(つまり
左前輪1Lと左後輪13L)を制動する左輪制動機構L
Bと、自動車の右側輪(つまり右前輪1Rと右後輪13
R)を制動する右輪制動機構RBと、左輪制動機構LB
及び右輪制動機構RBへの制動力の供給を調整する制動
力供給調整手段Aと、制動力供給調整手段Aによる制動
力の供給状態を設定する供給状態設定手段15Aとをそ
なえている。
【0012】ブレーキペダル22は、マスターシリンダ
22Aに接続されており、ブレーキペダル22の踏込量
に応じてマスターシリンダ22Aから制動用油圧が送出
されるようになっている。
22Aに接続されており、ブレーキペダル22の踏込量
に応じてマスターシリンダ22Aから制動用油圧が送出
されるようになっている。
【0013】制動力発生手段Cは油圧ポンプ32とこの
油圧ポンプ32で加圧された圧油を蓄えるアキュムレー
タ33とからなり、ブレーキペダル22とは関係なく常
に所定の油圧を蓄えるようになっている。
油圧ポンプ32で加圧された圧油を蓄えるアキュムレー
タ33とからなり、ブレーキペダル22とは関係なく常
に所定の油圧を蓄えるようになっている。
【0014】左輪制動系LBは、前左輪1Lと後左輪1
3Lとに所要の配分比で制動力を作用させるようになっ
ており、油圧配管やシリンダやシリンダにより駆動され
るブレーキシュー等の油圧式制動機構311,313で
構成されている。右輪制動系RBは、左輪制動系LBと
同様に油圧式制動機構312,314で構成され、前右
輪1Rと後右輪13Rとに所要の配分比で制動力を作用
させるようになっている。
3Lとに所要の配分比で制動力を作用させるようになっ
ており、油圧配管やシリンダやシリンダにより駆動され
るブレーキシュー等の油圧式制動機構311,313で
構成されている。右輪制動系RBは、左輪制動系LBと
同様に油圧式制動機構312,314で構成され、前右
輪1Rと後右輪13Rとに所要の配分比で制動力を作用
させるようになっている。
【0015】そして、左輪制動系LBと右輪制動系RB
とは、相互に独立して作動するようになっており、制動
力供給調整手段Aを通じて、右輪制動系RBで作用する
制動力と、左輪制動系LBで作用する制動力とが所要の
配分比に従うように調整されるようになっている。
とは、相互に独立して作動するようになっており、制動
力供給調整手段Aを通じて、右輪制動系RBで作用する
制動力と、左輪制動系LBで作用する制動力とが所要の
配分比に従うように調整されるようになっている。
【0016】制動力供給調整手段Aは、油圧コントロー
ルバルブにより構成されており、油圧コントロールバル
ブAは、ブレーキペダル22の踏み込みを受けて送出さ
れるマスターシリンダの油圧を、この油圧コントロール
バルブAに連結された右輪制動系RBおよび左輪制動系
LBの各油圧系へ所定の配分比で配分するとともに、ブ
レーキペダル22が踏み込まれていなくても、供給状態
設定手段15Aで制動力の供給を行なうとされると、制
動力発生手段Cからの制動力を左輪制動機構LB及び右
輪制動機構RBの何れか一方に適当な量だけ操舵補助用
制動力として供給するようになっている。
ルバルブにより構成されており、油圧コントロールバル
ブAは、ブレーキペダル22の踏み込みを受けて送出さ
れるマスターシリンダの油圧を、この油圧コントロール
バルブAに連結された右輪制動系RBおよび左輪制動系
LBの各油圧系へ所定の配分比で配分するとともに、ブ
レーキペダル22が踏み込まれていなくても、供給状態
設定手段15Aで制動力の供給を行なうとされると、制
動力発生手段Cからの制動力を左輪制動機構LB及び右
輪制動機構RBの何れか一方に適当な量だけ操舵補助用
制動力として供給するようになっている。
【0017】供給状態設定手段15Aは、自動車に搭載
される電子制御ユニット(ECU)15に設けられ、自
動車の走行状態に応じて制動力供給調整手段Aによる操
舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方向と
を設定するものである。
される電子制御ユニット(ECU)15に設けられ、自
動車の走行状態に応じて制動力供給調整手段Aによる操
舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方向と
を設定するものである。
【0018】なお、ECU15には、車両の速度を検出
する車速センサ29や車両の旋回状態を検出するヨーレ
イトセンサ23や車両の横加速度を検出する横Gセンサ
27やハンドル4の操作角度(ハンドル角)を検出する
ハンドル角センサ16が接続されている。
する車速センサ29や車両の旋回状態を検出するヨーレ
イトセンサ23や車両の横加速度を検出する横Gセンサ
27やハンドル4の操作角度(ハンドル角)を検出する
ハンドル角センサ16が接続されている。
【0019】供給状態設定手段15Aを更に説明すれば
、供給状態設定手段15Aは、ハンドル角センサ16で
検出されたハンドル角θから、ハンドル角速度θ′(=
dθ/dt)と、ハンドル角加速度θ″(=d2 θ/
dt2 )とを算出して、これらのハンドル角速度θ′
及びハンドル角加速度θ″と車速センサ29で検出され
た車速Vとに基づいて、操舵補助用制動力の供給タイミ
ングとこの時の供給方向と供給量とを設定するようにな
っている。
、供給状態設定手段15Aは、ハンドル角センサ16で
検出されたハンドル角θから、ハンドル角速度θ′(=
dθ/dt)と、ハンドル角加速度θ″(=d2 θ/
dt2 )とを算出して、これらのハンドル角速度θ′
及びハンドル角加速度θ″と車速センサ29で検出され
た車速Vとに基づいて、操舵補助用制動力の供給タイミ
ングとこの時の供給方向と供給量とを設定するようにな
っている。
【0020】つまり、図4のθ′の特性図に示すように
、ハンドル角速度θ′の方向が、例えば+方向(ここで
は右方向)から−方向(ここでは左方向)へと切り替わ
ったときを操舵補助用制動力の供給タイミングとする。 また、ここでは、旋回方向を変更する瞬間的な操舵補助
を狙っているので、制動力の供給時間はかなり短い時間
(Δt)に設定され、この短期間Δtだけ制動した後は
すぐに制動を停止されるようになっている。
、ハンドル角速度θ′の方向が、例えば+方向(ここで
は右方向)から−方向(ここでは左方向)へと切り替わ
ったときを操舵補助用制動力の供給タイミングとする。 また、ここでは、旋回方向を変更する瞬間的な操舵補助
を狙っているので、制動力の供給時間はかなり短い時間
(Δt)に設定され、この短期間Δtだけ制動した後は
すぐに制動を停止されるようになっている。
【0021】そして、供給方向は、図4の左輪制動力及
び右輪制動力の特性図に示すように、旋回内輪側(即ち
、左旋回時には左輪、右旋回時には右輪)の操舵機構に
設定し、供給量は以下のように設定する。
び右輪制動力の特性図に示すように、旋回内輪側(即ち
、左旋回時には左輪、右旋回時には右輪)の操舵機構に
設定し、供給量は以下のように設定する。
【0022】すなわち、図3に示すような特性のマップ
がECU15のROMに記憶されており、供給量(供給
制動力)はこのマップに基づいて車速Vとハンドル角加
速度θ″とに対応する制御基準圧力Pとして設定できる
。例えば、車速VがViでハンドル角加速度θ″がθ″
iであれば、マップから車速Viでハンドル角加速度θ
″iに対応する制御基準圧力Piまたはこれに応じた供
給制動力BPi(BPi∝Pi)を設定できる。
がECU15のROMに記憶されており、供給量(供給
制動力)はこのマップに基づいて車速Vとハンドル角加
速度θ″とに対応する制御基準圧力Pとして設定できる
。例えば、車速VがViでハンドル角加速度θ″がθ″
iであれば、マップから車速Viでハンドル角加速度θ
″iに対応する制御基準圧力Piまたはこれに応じた供
給制動力BPi(BPi∝Pi)を設定できる。
【0023】ただし、この制動力BPiは、最大値BP
MAX を限度として、これ以上の制動力を要するとき
には、制動力BPiを与える時間Δtを増加させるよう
にして、制動が過大とならないようにしている。なお、
最大値BPMAX は、PMAX =荷重×路面μ×0
.3程度で、車輪の前後スリップが4%程度に収まるよ
うに設定されている。
MAX を限度として、これ以上の制動力を要するとき
には、制動力BPiを与える時間Δtを増加させるよう
にして、制動が過大とならないようにしている。なお、
最大値BPMAX は、PMAX =荷重×路面μ×0
.3程度で、車輪の前後スリップが4%程度に収まるよ
うに設定されている。
【0024】このような制動力供給の制御は、ブレーキ
ペダル22の踏み込みの有無に関わらず、オープンルー
プで行なわれ、例えば、ブレーキペダル22が踏み込ま
れていない時には、右輪制動系RBおよび左輪制動系L
Bのうちの一方の制動機構(旋回内側の制動機構)のみ
に制動力BPiを与える。また、ブレーキペダル22が
踏み込まれていたら、この踏込量に応じて出力されるマ
スターシリンダ22Aから制動用油圧(前輪に与える制
動力合計に相当する)が制動力BPiに達するまでは、
上述の一方の制動機構のみに制動力を与え、踏込量に応
じて出力されるマスターシリンダ22Aから制動用油圧
が制動力BPiを越えたら、越えた分については所定の
割合(例えば1:1)で、右輪制動系RBと左輪制動系
LBとへ配分する。
ペダル22の踏み込みの有無に関わらず、オープンルー
プで行なわれ、例えば、ブレーキペダル22が踏み込ま
れていない時には、右輪制動系RBおよび左輪制動系L
Bのうちの一方の制動機構(旋回内側の制動機構)のみ
に制動力BPiを与える。また、ブレーキペダル22が
踏み込まれていたら、この踏込量に応じて出力されるマ
スターシリンダ22Aから制動用油圧(前輪に与える制
動力合計に相当する)が制動力BPiに達するまでは、
上述の一方の制動機構のみに制動力を与え、踏込量に応
じて出力されるマスターシリンダ22Aから制動用油圧
が制動力BPiを越えたら、越えた分については所定の
割合(例えば1:1)で、右輪制動系RBと左輪制動系
LBとへ配分する。
【0025】これにより、ブレーキペダル22の踏込み
の有無によらず、旋回を補助する方向に制動力BPiに
よるモーメントMが生じて旋回応答性が高まり、また、
ブレーキペダル22の踏込時には、踏込量に応じて制動
力が増大されるようになっている。
の有無によらず、旋回を補助する方向に制動力BPiに
よるモーメントMが生じて旋回応答性が高まり、また、
ブレーキペダル22の踏込時には、踏込量に応じて制動
力が増大されるようになっている。
【0026】上述の構成により、本実施例の自動車用制
動装置Bでは、以下のようにして制動を制御する。
動装置Bでは、以下のようにして制動を制御する。
【0027】制動力供給調整手段Aによる右輪制動系R
B及び左輪制動系LBへの制動力の供給状態は供給状態
設定手段15Aで設定されるが、この供給状態設定手段
15Aおよび制動力供給調整手段Aによる制御は、例え
ば図2のフローチャートに示すような手順で行なわれる
。
B及び左輪制動系LBへの制動力の供給状態は供給状態
設定手段15Aで設定されるが、この供給状態設定手段
15Aおよび制動力供給調整手段Aによる制御は、例え
ば図2のフローチャートに示すような手順で行なわれる
。
【0028】まず、ハンドル角センサ16からのハンド
ル角θから求められたハンドル角加速度θ″と車速セン
サ9から車速Vとが読み込まれる(ステップS1)。
ル角θから求められたハンドル角加速度θ″と車速セン
サ9から車速Vとが読み込まれる(ステップS1)。
【0029】ついで、図3のマップによって制御基準圧
力Piが設定される(ステップS2)。すなわち、車速
値Viとハンドル角加速度値θ″iとから、これに対応
した制御基準圧力Piを設定する。
力Piが設定される(ステップS2)。すなわち、車速
値Viとハンドル角加速度値θ″iとから、これに対応
した制御基準圧力Piを設定する。
【0030】そして、ステップS3で、ハンドル角θか
ら求められたハンドル角速度θ′が読み込まれる。
ら求められたハンドル角速度θ′が読み込まれる。
【0031】さらに、ステップS4で、ハンドル角速度
θ′の符号変化があったかどうかが判断され、この符号
変化があった時は操舵方向の変更時であり、操舵補助用
制動力の供給タイミングであるとして、操舵補助制御を
行なう。
θ′の符号変化があったかどうかが判断され、この符号
変化があった時は操舵方向の変更時であり、操舵補助用
制動力の供給タイミングであるとして、操舵補助制御を
行なう。
【0032】符号変化があったら、ハンドル角速度θ′
の符号変化が正から負(ここでは、右方向から左方向)
であるか負から正(ここでは、左方向から右方向)であ
るかが判断される(ステップS5)。
の符号変化が正から負(ここでは、右方向から左方向)
であるか負から正(ここでは、左方向から右方向)であ
るかが判断される(ステップS5)。
【0033】この判断により、正から負(ここでは、右
方向から左方向)ならば、左旋回であり、ステップS6
に進み、旋回内輪である左輪制動機構LBを作動させ、
負から正(ここでは、左方向から右方向)ならば、右旋
回であり、ステップS7に進み、旋回内輪である右輪制
動機構RBを短時間(Δt)だけ作動させる。
方向から左方向)ならば、左旋回であり、ステップS6
に進み、旋回内輪である左輪制動機構LBを作動させ、
負から正(ここでは、左方向から右方向)ならば、右旋
回であり、ステップS7に進み、旋回内輪である右輪制
動機構RBを短時間(Δt)だけ作動させる。
【0034】このときの制動力は、ステップS2におい
て算出された制御基準圧力に対応したブレーキ液圧を発
生させて得るようにする。
て算出された制御基準圧力に対応したブレーキ液圧を発
生させて得るようにする。
【0035】このような動作を、図4において説明する
と、ハンドル角θが右方向への増加から減少に転ずる時
は、ハンドル角速度θ′が時間軸を正から負へ横切る。 このときは、右方向への操舵から左方向への操舵に変更
されたときであり、左旋回の旋回内輪である左輪側が基
準圧力Piで短時間Δtだけ制動される(ステップS6
)。
と、ハンドル角θが右方向への増加から減少に転ずる時
は、ハンドル角速度θ′が時間軸を正から負へ横切る。 このときは、右方向への操舵から左方向への操舵に変更
されたときであり、左旋回の旋回内輪である左輪側が基
準圧力Piで短時間Δtだけ制動される(ステップS6
)。
【0036】一方、ハンドル角θが左方向への増加から
減少に転ずる時は、ハンドル角速度θ′が時間軸を負か
ら正へ横切る。このときは左方向への操舵から右方向へ
の操舵に変更されたときであり、右旋回の旋回内輪であ
る右輪側が制動基準圧力Piで短時間Δtだけ制動され
る(ステップS7)。
減少に転ずる時は、ハンドル角速度θ′が時間軸を負か
ら正へ横切る。このときは左方向への操舵から右方向へ
の操舵に変更されたときであり、右旋回の旋回内輪であ
る右輪側が制動基準圧力Piで短時間Δtだけ制動され
る(ステップS7)。
【0037】これにより、制動力によるヨーモーメント
が、旋回方向へ適当な大きさだけ作用し、操舵方向変更
時において、操舵補助が行わなわれて、急操舵時やスポ
ーツ走行時等における操舵がスムーズに応答性良く行な
われる。
が、旋回方向へ適当な大きさだけ作用し、操舵方向変更
時において、操舵補助が行わなわれて、急操舵時やスポ
ーツ走行時等における操舵がスムーズに応答性良く行な
われる。
【0038】なお、ステップS4でハンドル角速度θ′
の符号変化がない場合や、ステップS6,S7で制動の
動作が行なわれた後は、再び上記制御を繰り返す。
の符号変化がない場合や、ステップS6,S7で制動の
動作が行なわれた後は、再び上記制御を繰り返す。
【0039】この結果、車体のヨー挙動が速やかで確実
に安定状態へと制御されて、旋回時におけるスピン抑制
やドリフト抑制を高いレベルで実現でき、特に車体の挙
動の限界付近での制御効果を多く得られるようになる。 また、不良な路面状態やアクセルのオン・オフや制動操
作の状態によっては損なわれやすい直進安定性を向上で
きる効果もある。
に安定状態へと制御されて、旋回時におけるスピン抑制
やドリフト抑制を高いレベルで実現でき、特に車体の挙
動の限界付近での制御効果を多く得られるようになる。 また、不良な路面状態やアクセルのオン・オフや制動操
作の状態によっては損なわれやすい直進安定性を向上で
きる効果もある。
【0040】なお、この自動車用制動装置は、4WSシ
ステムをそなえた自動車に装備して、4WSシステムと
協働してヨー挙動の安定化を図ることも十分に考えられ
、これにより、車両の走行性能を一層向上できる。
ステムをそなえた自動車に装備して、4WSシステムと
協働してヨー挙動の安定化を図ることも十分に考えられ
、これにより、車両の走行性能を一層向上できる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動車用
制動装置によれば、自動車の制動系において、制動力を
発生する制動力発生手段と、該自動車の左側輪を制動す
る左輪制動機構と、該自動車の右側輪を制動する右輪制
動機構とをそなえるとともに、該自動車の旋回操作時に
該制動力発生手段からの制動力を該左輪制動機構及び該
右輪制動機構の何れかに操舵補助用制動力として供給し
うる制動力供給調整手段と、該制動力供給調整手段によ
る操舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方
向とを上記自動車の操舵状態に応じて操舵を補助しうる
ように設定する供給状態設定手段とが設けられるという
構成により、従来の4輪操舵等では不十分とされていた
旋回応答性を大きく向上でき、レーンチェンジなどを俊
敏に行なえるようになる利点や、緊急回避のための急操
舵時に要求される応答性やスポーツ走行時に要求される
応答性を確保できるようになる利点がある。
制動装置によれば、自動車の制動系において、制動力を
発生する制動力発生手段と、該自動車の左側輪を制動す
る左輪制動機構と、該自動車の右側輪を制動する右輪制
動機構とをそなえるとともに、該自動車の旋回操作時に
該制動力発生手段からの制動力を該左輪制動機構及び該
右輪制動機構の何れかに操舵補助用制動力として供給し
うる制動力供給調整手段と、該制動力供給調整手段によ
る操舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方
向とを上記自動車の操舵状態に応じて操舵を補助しうる
ように設定する供給状態設定手段とが設けられるという
構成により、従来の4輪操舵等では不十分とされていた
旋回応答性を大きく向上でき、レーンチェンジなどを俊
敏に行なえるようになる利点や、緊急回避のための急操
舵時に要求される応答性やスポーツ走行時に要求される
応答性を確保できるようになる利点がある。
【0042】上記自動車に、ハンドル角を検出するハン
ドル角センサをそなえ、上記供給状態設定手段を、上記
ハンドル角センサからのハンドル角情報に基づいてハン
ドル角方向の変更時を操舵補助用制動力の供給タイミン
グに設定するとともにこの時の旋回内輪側を供給方向に
設定するように構成することで、上述の効果を確実に得
られる。
ドル角センサをそなえ、上記供給状態設定手段を、上記
ハンドル角センサからのハンドル角情報に基づいてハン
ドル角方向の変更時を操舵補助用制動力の供給タイミン
グに設定するとともにこの時の旋回内輪側を供給方向に
設定するように構成することで、上述の効果を確実に得
られる。
【図1】本発明の一実施例としての自動車用制動装置の
概略構成を示す摸式図である。
概略構成を示す摸式図である。
【図2】本発明の一実施例としての自動車用制動装置の
要部の作動を示すフローチャートである。
要部の作動を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例としての自動車用制動装置に
ついてその要部の動作特性を示すグラフである。
ついてその要部の動作特性を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例としての自動車用制動装置に
ついてその要部の作動状態を説明するためのグラフであ
る。
ついてその要部の作動状態を説明するためのグラフであ
る。
1L 左前輪
1R 右前輪
4 ハンドル
13L 左後輪
13R 右後輪
15 ECU
15A 供給状態設定手段
16 ハンドル角センサ
22 制動操作手段としてのブレーキペダル22A
マスターシリンダ 23 ヨーレイトセンサ 27 横Gセンサ 29 車速センサ 32 油圧ポンプ 33 アキュムレータ 311〜314 油圧式制動機構 A 制動力供給調整手段(油圧コントロールバルブ)
B 自動車用制動装置 LB 左輪制動系 RB 右輪制動系
マスターシリンダ 23 ヨーレイトセンサ 27 横Gセンサ 29 車速センサ 32 油圧ポンプ 33 アキュムレータ 311〜314 油圧式制動機構 A 制動力供給調整手段(油圧コントロールバルブ)
B 自動車用制動装置 LB 左輪制動系 RB 右輪制動系
Claims (2)
- 【請求項1】 自動車の制動系において、制動力を発
生する制動力発生手段と、該自動車の左側輪を制動する
左輪制動機構と、該自動車の右側輪を制動する右輪制動
機構とをそなえるとともに、該自動車の旋回操作時に該
制動力発生手段からの制動力を該左輪制動機構及び該右
輪制動機構の何れかに操舵補助用制動力として供給しう
る制動力供給調整手段と、該制動力供給調整手段による
操舵補助用制動力の供給タイミングとこの時の供給方向
とを上記自動車の操舵状態に応じて操舵を補助しうるよ
うに設定する供給状態設定手段とが設けられていること
を特徴とする、自動車用制動装置。 - 【請求項2】 上記自動車が、ハンドル角を検出する
ハンドル角センサをそなえ、上記供給状態設定手段が、
上記ハンドル角センサからのハンドル角情報に基づいて
ハンドル角方向の変更時を操舵補助用制動力の供給タイ
ミングに設定するとともにこの時の旋回内輪側を供給方
向に設定するように構成されていることを特徴とする、
請求項1記載の自動車用制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17609891A JPH04372447A (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 自動車用制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17609891A JPH04372447A (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 自動車用制動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04372447A true JPH04372447A (ja) | 1992-12-25 |
Family
ID=16007664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17609891A Pending JPH04372447A (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 自動車用制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04372447A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19624198B4 (de) * | 1995-06-19 | 2006-05-04 | Fuji Jukogyo K.K. | Bremskraftregelvorrichtung für ein Kraftfahrzeug |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01208255A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-22 | Nippon Denso Co Ltd | 車両の旋回制御装置 |
JPH03112757A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-14 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の旋回挙動制御装置 |
JPH03112756A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-14 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の旋回挙動制御装置 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP17609891A patent/JPH04372447A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01208255A (ja) * | 1988-02-17 | 1989-08-22 | Nippon Denso Co Ltd | 車両の旋回制御装置 |
JPH03112757A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-14 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の旋回挙動制御装置 |
JPH03112756A (ja) * | 1989-09-28 | 1991-05-14 | Nissan Motor Co Ltd | 車両の旋回挙動制御装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19624198B4 (de) * | 1995-06-19 | 2006-05-04 | Fuji Jukogyo K.K. | Bremskraftregelvorrichtung für ein Kraftfahrzeug |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2605918B2 (ja) | 車両の旋回挙動制御装置 | |
US6415212B2 (en) | Steering device for vehicle | |
US20180029585A1 (en) | Vehicle controller, vehicle, and control system | |
JP3520905B2 (ja) | 車両のヨーイング運動量制御装置 | |
JP5098408B2 (ja) | 車両用制動制御装置 | |
US6027183A (en) | Vehicle dynamics control system | |
JP3610738B2 (ja) | 車輪スリップ制御装置付き車両の挙動制御装置 | |
EP1510438A2 (en) | Control device for vehicle power steering | |
KR20120126071A (ko) | 브레이킹 및 드라이빙 동작들로 드라이빙 역학에 영향을 미치는 방법 및 브레이킹 시스템 | |
JP4380253B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
WO2006093244A1 (ja) | 車輌の制駆動力制御装置 | |
JPH10273031A (ja) | 車両の姿勢制御装置 | |
US6003959A (en) | Vehicle dynamics control system | |
JP4208516B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP2005517572A (ja) | ドライビングスタビリティを制御する方法 | |
JP2600876B2 (ja) | 車両の旋回制御装置 | |
WO2010070738A1 (ja) | 車両挙動制御装置 | |
US5727853A (en) | Stability control device of vehicle improved against hunting | |
JP2005047437A (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP2572860B2 (ja) | 車両の旋回挙動制御装置 | |
JP4172361B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置用制御装置 | |
JPH04372446A (ja) | 自動車用制動装置 | |
JPH04372447A (ja) | 自動車用制動装置 | |
JP4219126B2 (ja) | 車両の運動制御装置 | |
JP2001233229A (ja) | 車両の姿勢制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970722 |