JPH04361644A - 織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装置 - Google Patents
織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装置Info
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- JPH04361644A JPH04361644A JP3133067A JP13306791A JPH04361644A JP H04361644 A JPH04361644 A JP H04361644A JP 3133067 A JP3133067 A JP 3133067A JP 13306791 A JP13306791 A JP 13306791A JP H04361644 A JPH04361644 A JP H04361644A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、専用の駆動モータに
よって駆動する回転ドラム形の緯糸測長貯留装置(以下
、単に測長装置という)を介して緯入れを行なう場合に
、駆動モータの応答遅れに基づくショートピックを有効
に防止することができる織機の回転ドラム形測長装置の
駆動モータ制御方法と、その装置に関する。
よって駆動する回転ドラム形の緯糸測長貯留装置(以下
、単に測長装置という)を介して緯入れを行なう場合に
、駆動モータの応答遅れに基づくショートピックを有効
に防止することができる織機の回転ドラム形測長装置の
駆動モータ制御方法と、その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回転ドラム形測長装置は、可変速モータ
からなる駆動モータMと、駆動モータMによって駆動さ
れるドラムDと、拘束ピンPと、給糸体Wa からの糸
WをドラムDに積極的に供給する送出ローラR、Rとを
備えてなる(図6)。
からなる駆動モータMと、駆動モータMによって駆動さ
れるドラムDと、拘束ピンPと、給糸体Wa からの糸
WをドラムDに積極的に供給する送出ローラR、Rとを
備えてなる(図6)。
【0003】駆動モータMには、ドラムDの回転量を検
出するパルス発生器PGが連結されている。拘束ピンP
は、ドラムDの前端側において、ブラケットPa に搭
載されており、ドラムDに形成する環状の凹溝Da に
向けて前進し、先端を凹溝Da に挿入するとき、ドラ
ムD上の糸Wと係合し、後退して先端を凹溝Da から
抜去するとき、糸Wとの係合を解放することができる。
出するパルス発生器PGが連結されている。拘束ピンP
は、ドラムDの前端側において、ブラケットPa に搭
載されており、ドラムDに形成する環状の凹溝Da に
向けて前進し、先端を凹溝Da に挿入するとき、ドラ
ムD上の糸Wと係合し、後退して先端を凹溝Da から
抜去するとき、糸Wとの係合を解放することができる。
【0004】糸Wは、給糸体Wa から解舒されると、
送出ローラR、R、ヤーンガイドG1を経てドラムDの
後部側に供給され、ドラムD上に巻き付けられて貯留さ
れる。ドラムD上の糸Wは、ドラムDの前部側から解舒
され、ヤーンガイドG2 、クランプ装置CL、緯入れ
ノズルNZを経て、図示しない経糸開口に緯入れされる
ものとする。
送出ローラR、R、ヤーンガイドG1を経てドラムDの
後部側に供給され、ドラムD上に巻き付けられて貯留さ
れる。ドラムD上の糸Wは、ドラムDの前部側から解舒
され、ヤーンガイドG2 、クランプ装置CL、緯入れ
ノズルNZを経て、図示しない経糸開口に緯入れされる
ものとする。
【0005】送出ローラR、Rは、たとえば、その一方
をドラムDの後端部に摺接するなどの手段により、給糸
体Wa からの糸Wを、ドラムDの周速と同一の糸速に
より積極的にドラムDに供給する積極給糸機構を形成し
ている。拘束ピンP、クランプ装置CL、緯入れノズル
NZは、織機サイクルの所定の時期に作動し、糸Wの緯
入れ動作を実行する。すなわち、拘束ピンPをドラムD
の凹溝Da から後退させた上、緯入れノズルNZを作
動させ、クランプ装置CLを開くことにより、ドラムD
上に貯留されている糸Wは、自由飛走状態で緯入れする
ことができ、この状態で拘束ピンPを凹溝Da に挿入
すれば、いわゆる拘束飛走を実現することができる。
をドラムDの後端部に摺接するなどの手段により、給糸
体Wa からの糸Wを、ドラムDの周速と同一の糸速に
より積極的にドラムDに供給する積極給糸機構を形成し
ている。拘束ピンP、クランプ装置CL、緯入れノズル
NZは、織機サイクルの所定の時期に作動し、糸Wの緯
入れ動作を実行する。すなわち、拘束ピンPをドラムD
の凹溝Da から後退させた上、緯入れノズルNZを作
動させ、クランプ装置CLを開くことにより、ドラムD
上に貯留されている糸Wは、自由飛走状態で緯入れする
ことができ、この状態で拘束ピンPを凹溝Da に挿入
すれば、いわゆる拘束飛走を実現することができる。
【0006】かかる測長装置を複数台並設し、多色緯入
れを実現するとき、1台の測長装置に着目すると、その
ドラムD上に貯留される糸Wの貯留量Qは、緯入れパタ
ーンの1リピートを構成する複数の織機サイクルNまた
は時間tに対し、たとえば図7のようになる。ただし、
ここでは、1リピートは、5織機サイクルからなるもの
とし、その第1、2、4サイクルにおいては緯入れが行
なわれず、第3、5サイクルにおいて緯入れが行なわれ
るものとする。
れを実現するとき、1台の測長装置に着目すると、その
ドラムD上に貯留される糸Wの貯留量Qは、緯入れパタ
ーンの1リピートを構成する複数の織機サイクルNまた
は時間tに対し、たとえば図7のようになる。ただし、
ここでは、1リピートは、5織機サイクルからなるもの
とし、その第1、2、4サイクルにおいては緯入れが行
なわれず、第3、5サイクルにおいて緯入れが行なわれ
るものとする。
【0007】貯留量Qは、第1サイクルの始点において
Q=0(ターン)であるが、ドラムDが、図示しない主
軸に対し、比率a=3(ターン/サイクル)で追従して
回転されるために、第2サイクルの終点までにQ=6(
ターン)に増加する。その後、ドラムDは、比率a=2
(ターン/サイクル)に減速され、第3サイクルの途中
において、緯入れノズルNZを作動させ、拘束ピンPを
後退させるとともに、クランプ装置CLを開くと(図7
の点X1 )、糸Wは、自由飛走状態で緯入れされる(
同図の自由飛走区間T1 )。つづいて、拘束ピンPの
みを前進させると(同図の点X2 )、糸Wは、拘束飛
走状態となる(同図の拘束飛走区間T2 )。拘束飛走
状態では、送出ローラR、Rによって供給される糸Wが
、ドラムDを経由してそのまま緯入れノズルNZに供給
されるので、ドラムD上の貯留量Qは、一定に保つこと
ができる。
Q=0(ターン)であるが、ドラムDが、図示しない主
軸に対し、比率a=3(ターン/サイクル)で追従して
回転されるために、第2サイクルの終点までにQ=6(
ターン)に増加する。その後、ドラムDは、比率a=2
(ターン/サイクル)に減速され、第3サイクルの途中
において、緯入れノズルNZを作動させ、拘束ピンPを
後退させるとともに、クランプ装置CLを開くと(図7
の点X1 )、糸Wは、自由飛走状態で緯入れされる(
同図の自由飛走区間T1 )。つづいて、拘束ピンPの
みを前進させると(同図の点X2 )、糸Wは、拘束飛
走状態となる(同図の拘束飛走区間T2 )。拘束飛走
状態では、送出ローラR、Rによって供給される糸Wが
、ドラムDを経由してそのまま緯入れノズルNZに供給
されるので、ドラムD上の貯留量Qは、一定に保つこと
ができる。
【0008】第3サイクルの終点において緯入れが完了
すると、ここで緯入れされる糸Wの長さ(以下、1ピッ
ク当りの長さという)qは、第3サイクルにおいて緯入
れがなされないとした場合の仮想貯留量Qa と、緯入
れ後の実貯留量Qb とから、q=Qa −Qb =6
(ターン)となっている。その後、第4サイクルにおい
ては緯入れが行なわれず、第5サイクルにおいては、同
様にして、1ピック当りの長さq=6(ターン)の糸W
を緯入れして、1リピートを終了する。なお、第4、5
サイクルにおける貯留量曲線は、第3サイクルの終点に
おける実貯留量Qb を基点とし、第3サイクルにおけ
る緯入れがなされないとした仮想貯留量曲線(同図の一
点鎖線)を平行移動して定めることができる。第5サイ
クルの終点においては、実貯留量Qb =0(ターン)
となり、第1サイクルの始点の状態に復帰する。
すると、ここで緯入れされる糸Wの長さ(以下、1ピッ
ク当りの長さという)qは、第3サイクルにおいて緯入
れがなされないとした場合の仮想貯留量Qa と、緯入
れ後の実貯留量Qb とから、q=Qa −Qb =6
(ターン)となっている。その後、第4サイクルにおい
ては緯入れが行なわれず、第5サイクルにおいては、同
様にして、1ピック当りの長さq=6(ターン)の糸W
を緯入れして、1リピートを終了する。なお、第4、5
サイクルにおける貯留量曲線は、第3サイクルの終点に
おける実貯留量Qb を基点とし、第3サイクルにおけ
る緯入れがなされないとした仮想貯留量曲線(同図の一
点鎖線)を平行移動して定めることができる。第5サイ
クルの終点においては、実貯留量Qb =0(ターン)
となり、第1サイクルの始点の状態に復帰する。
【0009】ここで、ドラムDは、図示しない追従制御
装置により、駆動モータMが所定の比率aで主軸に追従
するように、その回転量を制御するものとし、比率aは
、緯入れすべき各織機サイクルの終点において、仮想貯
留量Qa が所定の1ピック当りの長さq以上となるよ
うに、図示しない緯糸選択装置によって指定するものと
する。また、1リピートの終点における実貯留量Qb
は、Qb =0とするに代え、図7の実線で示す貯留量
曲線を上方に平行移動することにより、Qb ≠0とし
てもよいものとする。
装置により、駆動モータMが所定の比率aで主軸に追従
するように、その回転量を制御するものとし、比率aは
、緯入れすべき各織機サイクルの終点において、仮想貯
留量Qa が所定の1ピック当りの長さq以上となるよ
うに、図示しない緯糸選択装置によって指定するものと
する。また、1リピートの終点における実貯留量Qb
は、Qb =0とするに代え、図7の実線で示す貯留量
曲線を上方に平行移動することにより、Qb ≠0とし
てもよいものとする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、主軸に対する駆動モータMの比率aを変更する
ときに、駆動モータMの応答に遅れがあると、ロングピ
ックやショートピックが発生し、安定な緯入れ動作がで
きなくなるという問題がある。
ときは、主軸に対する駆動モータMの比率aを変更する
ときに、駆動モータMの応答に遅れがあると、ロングピ
ックやショートピックが発生し、安定な緯入れ動作がで
きなくなるという問題がある。
【0011】たとえば、図7において、第3サイクルの
始点において、比率aをa=3(ターン/サイクル)か
らa=2(ターン/サイクル)に変更すると、駆動モー
タMは、応答遅れのために直ちに比率a=2(ターン/
サイクル)となることができず、そのときの仮想貯留量
曲線は上方に湾曲する(同図の二点鎖線)。
始点において、比率aをa=3(ターン/サイクル)か
らa=2(ターン/サイクル)に変更すると、駆動モー
タMは、応答遅れのために直ちに比率a=2(ターン/
サイクル)となることができず、そのときの仮想貯留量
曲線は上方に湾曲する(同図の二点鎖線)。
【0012】一方、駆動モータMは、追従制御装置によ
って回転量を制御されているから、このときの偏差ΔQ
は、その最大値をとった後(同図の点Y1 )、徐々に
減少して、いずれは消滅する(同図の点Y2 )。しか
し、同図のように、偏差ΔQが、緯入れすべき織機サイ
クル(以下、緯入れサイクルという)の終点までに解消
されず、次回の緯入れのための貯留区間にまで残存する
と、第3サイクルにおける緯入れ長さは、所定の1ピッ
ク当りの長さqに対し、Δq=Qa1−Qa だけロン
グピックとなり、第5サイクルにおける緯入れ長さは、
Δq=Qa −Qa2だけショートピックになってしま
う。ただし、Qa1、Qa2は、それぞれ、駆動モータ
Mに応答遅れがあるときに、第3サイクル、第5サイク
ルの終点における仮想貯留量を示すものとし、第5サイ
クルの終点における仮想貯留量Qa2は、第3サイクル
の終点における実貯留量Qb を基点とし、駆動モータ
Mに応答遅れがあるときの仮想貯留量曲線を平行移動し
て定めることができる。
って回転量を制御されているから、このときの偏差ΔQ
は、その最大値をとった後(同図の点Y1 )、徐々に
減少して、いずれは消滅する(同図の点Y2 )。しか
し、同図のように、偏差ΔQが、緯入れすべき織機サイ
クル(以下、緯入れサイクルという)の終点までに解消
されず、次回の緯入れのための貯留区間にまで残存する
と、第3サイクルにおける緯入れ長さは、所定の1ピッ
ク当りの長さqに対し、Δq=Qa1−Qa だけロン
グピックとなり、第5サイクルにおける緯入れ長さは、
Δq=Qa −Qa2だけショートピックになってしま
う。ただし、Qa1、Qa2は、それぞれ、駆動モータ
Mに応答遅れがあるときに、第3サイクル、第5サイク
ルの終点における仮想貯留量を示すものとし、第5サイ
クルの終点における仮想貯留量Qa2は、第3サイクル
の終点における実貯留量Qb を基点とし、駆動モータ
Mに応答遅れがあるときの仮想貯留量曲線を平行移動し
て定めることができる。
【0013】なお、かかる事情は、1リピート内におい
て比率aを変更する場合のみならず、織機が起動する際
や、開口運動パターンの変化による織機の負荷変動、電
源電圧変動等により、織機の回転数に変動がある場合等
においても同様に発生する。すなわち、駆動モータMを
所定の比率aで主軸に追従して回転制御するとき、比率
aの変更や織機の回転数の変動等があると、駆動モータ
Mの応答遅れによって偏差ΔQが生じ、さらに、その偏
差ΔQが緯入れサイクルの終点までに解消されないと、
そのときの緯入れ長さに過不足が生じるだけでなく、次
回の緯入れにおいても、前回の緯入れ長さの過不足と反
対の過不足が生じる。
て比率aを変更する場合のみならず、織機が起動する際
や、開口運動パターンの変化による織機の負荷変動、電
源電圧変動等により、織機の回転数に変動がある場合等
においても同様に発生する。すなわち、駆動モータMを
所定の比率aで主軸に追従して回転制御するとき、比率
aの変更や織機の回転数の変動等があると、駆動モータ
Mの応答遅れによって偏差ΔQが生じ、さらに、その偏
差ΔQが緯入れサイクルの終点までに解消されないと、
そのときの緯入れ長さに過不足が生じるだけでなく、次
回の緯入れにおいても、前回の緯入れ長さの過不足と反
対の過不足が生じる。
【0014】なお、一般に、ロングピックは、織布に対
して致命的な欠点とはならないが、ショートピックは、
織布内に緯糸の欠落部分を生じるので、致命的な欠点と
なる。
して致命的な欠点とはならないが、ショートピックは、
織布内に緯糸の欠落部分を生じるので、致命的な欠点と
なる。
【0015】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、追従制御装置の制御偏差をクリアすることによっ
て、駆動モータに応答遅れがあっても、少なくともショ
ートピックの発生を有効に防止することができる織機の
回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装
置を提供することにある。
術の問題に鑑み、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、追従制御装置の制御偏差をクリアすることによっ
て、駆動モータに応答遅れがあっても、少なくともショ
ートピックの発生を有効に防止することができる織機の
回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、追従制御装置を
介し、所定の比率で主軸に追従してドラム駆動用の駆動
モータを回転制御するに際し、少なくとも所定の緯入れ
サイクルにおいて、追従制御装置の制御偏差をクリアす
ることをその要旨とする。
めのこの出願に係る第1発明の構成は、追従制御装置を
介し、所定の比率で主軸に追従してドラム駆動用の駆動
モータを回転制御するに際し、少なくとも所定の緯入れ
サイクルにおいて、追従制御装置の制御偏差をクリアす
ることをその要旨とする。
【0017】第2発明の構成は、主軸の回転量と駆動モ
ータの回転量とを入力し、所定の比率で主軸に追従して
駆動モータを回転制御する追従制御装置に対し、少なく
とも所定の緯入れサイクルにおいて、追従制御装置の制
御偏差をクリアするリセット手段を付設することをその
要旨とする。
ータの回転量とを入力し、所定の比率で主軸に追従して
駆動モータを回転制御する追従制御装置に対し、少なく
とも所定の緯入れサイクルにおいて、追従制御装置の制
御偏差をクリアするリセット手段を付設することをその
要旨とする。
【0018】なお、リセット手段は、クランク角を入力
し、所定の設定クランク角において、追従制御装置の制
御偏差をクリアするようにしてもよく、また、緯糸選択
装置からの緯糸選択信号を入力し、追従制御装置の制御
偏差をクリアすべき織機サイクルを判別するようにして
もよい。
し、所定の設定クランク角において、追従制御装置の制
御偏差をクリアするようにしてもよく、また、緯糸選択
装置からの緯糸選択信号を入力し、追従制御装置の制御
偏差をクリアすべき織機サイクルを判別するようにして
もよい。
【0019】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、追従制御
装置の制御偏差は、駆動モータの応答遅れのために発生
し、したがって、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、それを強制的にクリアすれば、駆動モータは、そ
の後、制御偏差がない状態で回転制御されるから、所定
の比率で主軸に追従させることができる。すなわち、制
御偏差をクリアした後、次ぎの緯入れのための貯留量曲
線は、駆動モータが正規の比率で主軸に追従するために
、正規の傾きとなり、したがって、次ぎの緯入れの際に
、ショートピックが発生するおそれがない。
装置の制御偏差は、駆動モータの応答遅れのために発生
し、したがって、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、それを強制的にクリアすれば、駆動モータは、そ
の後、制御偏差がない状態で回転制御されるから、所定
の比率で主軸に追従させることができる。すなわち、制
御偏差をクリアした後、次ぎの緯入れのための貯留量曲
線は、駆動モータが正規の比率で主軸に追従するために
、正規の傾きとなり、したがって、次ぎの緯入れの際に
、ショートピックが発生するおそれがない。
【0020】なお、このようにして制御偏差をクリアす
る場合、制御偏差が発生した原因は問わない。すなわち
、その原因は、主軸に対する駆動モータの比率を変更す
る場合の他、織機の起動や、開口運動パターンの変化に
よる織機の負荷変動、電源電圧の変動等により、織機の
回転数が変動する場合等であってもよく、また、それら
の組合せであってもよい。さらに、ここで、所定の緯入
れサイクルとは、制御偏差の発生原因が生じた後の最初
の緯入れサイクルをいうものとする。
る場合、制御偏差が発生した原因は問わない。すなわち
、その原因は、主軸に対する駆動モータの比率を変更す
る場合の他、織機の起動や、開口運動パターンの変化に
よる織機の負荷変動、電源電圧の変動等により、織機の
回転数が変動する場合等であってもよく、また、それら
の組合せであってもよい。さらに、ここで、所定の緯入
れサイクルとは、制御偏差の発生原因が生じた後の最初
の緯入れサイクルをいうものとする。
【0021】制御偏差をクリアする時点は、一般に、制
御偏差の絶対値が増加傾向から減少傾向に転じた後、次
ぎの緯入れのために、ドラム上の糸の貯留量が増加し始
めるまでの間であれば、何時でもよい。そこで、制御偏
差をクリアする時点としては、織機サイクルの終点に定
めるのが最も簡便である。その時点は、クランク角を監
視することにより、一義的に決定することができるから
である。
御偏差の絶対値が増加傾向から減少傾向に転じた後、次
ぎの緯入れのために、ドラム上の糸の貯留量が増加し始
めるまでの間であれば、何時でもよい。そこで、制御偏
差をクリアする時点としては、織機サイクルの終点に定
めるのが最も簡便である。その時点は、クランク角を監
視することにより、一義的に決定することができるから
である。
【0022】第2発明の構成によるときは、リセット手
段は、少なくとも所定の緯入れサイクルにおいて、追従
制御装置の制御偏差をクリアするから、全体として、第
1発明をそのまま実施することができる。
段は、少なくとも所定の緯入れサイクルにおいて、追従
制御装置の制御偏差をクリアするから、全体として、第
1発明をそのまま実施することができる。
【0023】リセット手段にクランク角を入力すれば、
リセット手段は、クランク角を監視することにより、制
御偏差をクリアすべき時点を一義的に決定することがで
き、また、緯糸選択信号を入力すれば、1リピートを構
成する複数の織機サイクルのうち、現に緯入れを実行し
、しかも、制御偏差をクリアすべき織機サイクルを判別
し、たとえば、その織機サイクルの終点において、制御
偏差をクリアすることができる。
リセット手段は、クランク角を監視することにより、制
御偏差をクリアすべき時点を一義的に決定することがで
き、また、緯糸選択信号を入力すれば、1リピートを構
成する複数の織機サイクルのうち、現に緯入れを実行し
、しかも、制御偏差をクリアすべき織機サイクルを判別
し、たとえば、その織機サイクルの終点において、制御
偏差をクリアすることができる。
【0024】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0025】織機の回転ドラム式測長装置の駆動モータ
制御装置(以下、単に制御装置という)1は、追従制御
装置10にリセット手段20を付設してなる(図1)。 ただし、ここでは、図6の構成からなる2台の測長装置
が並設され、各測長装置の駆動モータMは、それぞれ、
個別の制御装置1を介し、織機の主軸Aに追従して回転
制御される一方、各制御装置1と、各測長装置の図示し
ない拘束ピンP、クランプ装置CLは、共通の緯糸選択
装置2により制御されるものとする。
制御装置(以下、単に制御装置という)1は、追従制御
装置10にリセット手段20を付設してなる(図1)。 ただし、ここでは、図6の構成からなる2台の測長装置
が並設され、各測長装置の駆動モータMは、それぞれ、
個別の制御装置1を介し、織機の主軸Aに追従して回転
制御される一方、各制御装置1と、各測長装置の図示し
ない拘束ピンP、クランプ装置CLは、共通の緯糸選択
装置2により制御されるものとする。
【0026】織機の主軸Aには、クランク角θを検出す
るエンコーダENが連結されており、エンコーダENの
出力は、パルス列信号Sa として、各制御装置1の追
従制御装置10、リセット手段20の他、緯糸選択装置
2にも入力されている。また、緯糸選択装置2からは、
緯糸選択信号S1 、比率信号S2 が各制御装置1に
出力され、前者は、リセット手段20に入力されており
、後者は、比率設定器31を介して追従制御装置10に
入力されている。また、リセット手段20の出力は、ク
リア信号Sc として、追従制御装置10に入力されて
いる。緯糸選択装置2からは、さらに別の出力が駆動信
号S3 、S3 として出力され、緯糸選択装置2は、
各駆動信号S3 により、各測長装置に属する拘束ピン
P、クランプ装置CLを個別に駆動するものとする。
るエンコーダENが連結されており、エンコーダENの
出力は、パルス列信号Sa として、各制御装置1の追
従制御装置10、リセット手段20の他、緯糸選択装置
2にも入力されている。また、緯糸選択装置2からは、
緯糸選択信号S1 、比率信号S2 が各制御装置1に
出力され、前者は、リセット手段20に入力されており
、後者は、比率設定器31を介して追従制御装置10に
入力されている。また、リセット手段20の出力は、ク
リア信号Sc として、追従制御装置10に入力されて
いる。緯糸選択装置2からは、さらに別の出力が駆動信
号S3 、S3 として出力され、緯糸選択装置2は、
各駆動信号S3 により、各測長装置に属する拘束ピン
P、クランプ装置CLを個別に駆動するものとする。
【0027】追従制御装置10の出力は、制御増幅器3
2を介して、ドラムDを駆動する駆動モータMに接続さ
れている。なお、駆動モータMに連結されたパルス発生
器PGの出力は、駆動モータM、ドラムDの回転量Pf
を表わすパルス列信号Sf として、追従制御装置1
0にフィードバックされている。
2を介して、ドラムDを駆動する駆動モータMに接続さ
れている。なお、駆動モータMに連結されたパルス発生
器PGの出力は、駆動モータM、ドラムDの回転量Pf
を表わすパルス列信号Sf として、追従制御装置1
0にフィードバックされている。
【0028】追従制御装置10は、分周器11と、偏差
カウンタ12とを備えてなる(図2)。分周器11には
、エンコーダENからのクランク角θと、比率設定器3
1の出力とが入力され、分周器11の出力は、偏差カウ
ンタ12の加算端子Uに接続されている。
カウンタ12とを備えてなる(図2)。分周器11には
、エンコーダENからのクランク角θと、比率設定器3
1の出力とが入力され、分周器11の出力は、偏差カウ
ンタ12の加算端子Uに接続されている。
【0029】偏差カウンタ12の減算端子Dには、パル
ス検出器PGからの駆動モータMの回転量Pf が入力
され、偏差カウンタ12の出力は、DA変換器13、加
え合せ点14を介して外部に引き出され、制御増幅器3
2に導かれている。なお、駆動モータMの回転量Pf
は、FV変換器15を介し、加え合せ点14に併せ入力
されている。
ス検出器PGからの駆動モータMの回転量Pf が入力
され、偏差カウンタ12の出力は、DA変換器13、加
え合せ点14を介して外部に引き出され、制御増幅器3
2に導かれている。なお、駆動モータMの回転量Pf
は、FV変換器15を介し、加え合せ点14に併せ入力
されている。
【0030】リセット手段20は、クランク角θを入力
し、設定器22を付設する比較器21と、緯糸選択装置
2からの緯糸選択信号S1 を入力し、緯糸選択信号S
1 の出力回数nを計数するカウンタ41と、カウンタ
41、設定器42を接続する比較器43と、比較器21
、43の各出力側に接続するアンドゲート23とからな
る(図3)。アンドゲート23の出力は、クリア信号S
c として、追従制御装置10に導かれ(図2)、偏差
カウンタ12のリセット端子Rに入力されている。
し、設定器22を付設する比較器21と、緯糸選択装置
2からの緯糸選択信号S1 を入力し、緯糸選択信号S
1 の出力回数nを計数するカウンタ41と、カウンタ
41、設定器42を接続する比較器43と、比較器21
、43の各出力側に接続するアンドゲート23とからな
る(図3)。アンドゲート23の出力は、クリア信号S
c として、追従制御装置10に導かれ(図2)、偏差
カウンタ12のリセット端子Rに入力されている。
【0031】いま、織機が定常運転中であると、エンコ
ーダENからは、クランク角θを示すパルス列信号Sa
が出力され、追従制御装置10の分周器11に入力さ
れる。ここで、分周器11は、比率設定器31から与え
られる分周比kによりパルス列信号Sa を分周するも
のとすれば、分周器11は、主軸Aの1回転当りNa
/k個のパルスからなる目標回転量信号Sa1を偏差カ
ウンタ12の加算端子Uに送出することができる。ただ
し、Na は、主軸Aの1回転当り、エンコーダENが
出力するパルス列信号Sa のパルス数であり、したが
って、分周器11には、実質的に、主軸Aの回転量Pa
が入力されている。
ーダENからは、クランク角θを示すパルス列信号Sa
が出力され、追従制御装置10の分周器11に入力さ
れる。ここで、分周器11は、比率設定器31から与え
られる分周比kによりパルス列信号Sa を分周するも
のとすれば、分周器11は、主軸Aの1回転当りNa
/k個のパルスからなる目標回転量信号Sa1を偏差カ
ウンタ12の加算端子Uに送出することができる。ただ
し、Na は、主軸Aの1回転当り、エンコーダENが
出力するパルス列信号Sa のパルス数であり、したが
って、分周器11には、実質的に、主軸Aの回転量Pa
が入力されている。
【0032】一方、偏差カウンタ12の減算端子Dには
、パルス発生器PGからのパルス列信号Sf が入力さ
れているから、いま、主軸Aの回転量Pa、駆動モータ
Mの回転量Pf とすると、偏差カウンタ12は、目標
回転量信号Sa1、パルス列信号Sf のパルス数の差
ΔP=Pa Na /k−Pf Nf を算出し、DA
変換器13を介し、制御偏差ΔP1 として、加え合せ
点14に出力することができる。ただし、Nf は、駆
動モータMの1回転当り、パルス検出器PGが出力する
パルス列信号Sf のパルス数である。そこで、制御増
幅器32は、制御偏差ΔP1が解消する方向に駆動モー
タMを回転制御し、したがって、追従制御装置10は、
全体として、主軸Aに追従するようにして、駆動モータ
Mを回転制御することができる。なお、FV変換器15
は、駆動モータMの回転速度を加え合せ点14にフィー
ドバックし、駆動モータMの速度マイナループを形成し
ている。
、パルス発生器PGからのパルス列信号Sf が入力さ
れているから、いま、主軸Aの回転量Pa、駆動モータ
Mの回転量Pf とすると、偏差カウンタ12は、目標
回転量信号Sa1、パルス列信号Sf のパルス数の差
ΔP=Pa Na /k−Pf Nf を算出し、DA
変換器13を介し、制御偏差ΔP1 として、加え合せ
点14に出力することができる。ただし、Nf は、駆
動モータMの1回転当り、パルス検出器PGが出力する
パルス列信号Sf のパルス数である。そこで、制御増
幅器32は、制御偏差ΔP1が解消する方向に駆動モー
タMを回転制御し、したがって、追従制御装置10は、
全体として、主軸Aに追従するようにして、駆動モータ
Mを回転制御することができる。なお、FV変換器15
は、駆動モータMの回転速度を加え合せ点14にフィー
ドバックし、駆動モータMの速度マイナループを形成し
ている。
【0033】なお、主軸Aの1回転当り、すなわち、1
織機サイクル当り、駆動モータMをa回転させることに
より、駆動モータMは、ドラムD上に、比率a(ターン
/サイクル)の割合いで、糸Wを貯留することができる
。そこで、これを実現するためには、aNf =Na
/k k=(Na /Nf )/a となるように、比率設定器31からの分周比kを定めれ
ばよい。
織機サイクル当り、駆動モータMをa回転させることに
より、駆動モータMは、ドラムD上に、比率a(ターン
/サイクル)の割合いで、糸Wを貯留することができる
。そこで、これを実現するためには、aNf =Na
/k k=(Na /Nf )/a となるように、比率設定器31からの分周比kを定めれ
ばよい。
【0034】いま、2台の測長装置のうちの1台は、図
7に準じて、図4の貯留量曲線を実現するように作動さ
せるものとする。すなわち、この測長装置は、5織機サ
イクルからなる1リピートを実現し、その第3、5サイ
クルにおいて、自由飛走区間T1 、拘束飛走区間T2
からなる緯入れを実行するとともに、主軸Aに対する
駆動モータMの比率aは、第1、2サイクルにおいては
a=3(ターン/サイクル)とし、第3、4、5サイク
ルにおいては、a=2(ターン/サイクル)とする。な
お、このとき、他の1台の測長装置は、第1、2、4サ
イクルにおいて緯入れを実行し、その比率aは、第1、
5サイクルにおいてはa=4.5(ターン/サイクル)
とし、第2、3、4サイクルにおいては、a=3(ター
ン/サイクル)として運転することにより、全体として
、2色緯入れを実行することができる。
7に準じて、図4の貯留量曲線を実現するように作動さ
せるものとする。すなわち、この測長装置は、5織機サ
イクルからなる1リピートを実現し、その第3、5サイ
クルにおいて、自由飛走区間T1 、拘束飛走区間T2
からなる緯入れを実行するとともに、主軸Aに対する
駆動モータMの比率aは、第1、2サイクルにおいては
a=3(ターン/サイクル)とし、第3、4、5サイク
ルにおいては、a=2(ターン/サイクル)とする。な
お、このとき、他の1台の測長装置は、第1、2、4サ
イクルにおいて緯入れを実行し、その比率aは、第1、
5サイクルにおいてはa=4.5(ターン/サイクル)
とし、第2、3、4サイクルにおいては、a=3(ター
ン/サイクル)として運転することにより、全体として
、2色緯入れを実行することができる。
【0035】そこで、緯糸選択装置2は、クランク角θ
を入力することにより、現在の織機サイクルが、1リピ
ートのうちのいずれの織機サイクルに該当するかを判別
し、その結果に基づき、各制御装置1に対して、所定の
比率aを比率信号S2 として出力するとともに、その
織機サイクルにおいて緯入れを実行すべき測長装置の拘
束ピンP、クランプ装置CLに対し、所定の時期に駆動
信号S3 を送出する。比率設定器31は、緯糸選択装
置2からの比率aに基づき、追従制御装置10の分周器
11に対し、分周比k=(Na /Nf )/aを送出
するから、駆動モータMは、織機サイクルごとに、所定
の比率aで主軸Aに追従するように回転制御することが
できる。したがって、各測長装置は、所定の時期に緯入
れ動作を実行し、所定の緯入れパターンを実現すること
ができる。
を入力することにより、現在の織機サイクルが、1リピ
ートのうちのいずれの織機サイクルに該当するかを判別
し、その結果に基づき、各制御装置1に対して、所定の
比率aを比率信号S2 として出力するとともに、その
織機サイクルにおいて緯入れを実行すべき測長装置の拘
束ピンP、クランプ装置CLに対し、所定の時期に駆動
信号S3 を送出する。比率設定器31は、緯糸選択装
置2からの比率aに基づき、追従制御装置10の分周器
11に対し、分周比k=(Na /Nf )/aを送出
するから、駆動モータMは、織機サイクルごとに、所定
の比率aで主軸Aに追従するように回転制御することが
できる。したがって、各測長装置は、所定の時期に緯入
れ動作を実行し、所定の緯入れパターンを実現すること
ができる。
【0036】なお、図4においては、第3、4、5サイ
クルにおいて、比率aがa=2(ターン/サイクル)か
らa=3(ターン/サイクル)に変化するばかりでなく
、たとえば、開口運動パターンの変化により織機の負荷
が増大するために、織機の回転数が低下することを想定
し、各織機サイクルの横軸方向の幅を長く図示してある
。しかし、駆動モータMは、追従制御装置10を介し、
主軸Aに連続的に追従し、拘束ピンP、クランプ装置C
Lは、緯糸選択装置2を介し、クランク角θに基づいて
駆動制御されるから、織機の回転数が変動しても、これ
らの緯入れ部材は、所定の同期関係を維持して作動する
ことが可能である。
クルにおいて、比率aがa=2(ターン/サイクル)か
らa=3(ターン/サイクル)に変化するばかりでなく
、たとえば、開口運動パターンの変化により織機の負荷
が増大するために、織機の回転数が低下することを想定
し、各織機サイクルの横軸方向の幅を長く図示してある
。しかし、駆動モータMは、追従制御装置10を介し、
主軸Aに連続的に追従し、拘束ピンP、クランプ装置C
Lは、緯糸選択装置2を介し、クランク角θに基づいて
駆動制御されるから、織機の回転数が変動しても、これ
らの緯入れ部材は、所定の同期関係を維持して作動する
ことが可能である。
【0037】駆動モータMの応答性が、比率aの変更、
織機の回転数変動に対して不十分であると、貯留量曲線
が上方に湾曲し(図4の二点鎖線)、貯留量Qに偏差Δ
Qが生じるが、これに対しては、リセット手段20が作
動する。
織機の回転数変動に対して不十分であると、貯留量曲線
が上方に湾曲し(図4の二点鎖線)、貯留量Qに偏差Δ
Qが生じるが、これに対しては、リセット手段20が作
動する。
【0038】リセット手段20は、カウンタ41により
、1リピート中に緯糸選択装置2から出力される緯糸選
択信号S1 の出力回数nを計数し、比較器43がn=
no を検出した場合に、比較器21により、クランク
角θがθ=θo となったことを検出してクリア信号S
c を出力することができる。ただし、no 、θo
は、それぞれ、設定器42、22に設定する設定緯入れ
サイクル、設定クランク角である。そこで、no =1
とすると、比較器43の出力は、1リピート中の第1回
目の緯入れサイクル、すなわち図4の第3サイクルの始
点から終点までの間、連続的に出力することができ、こ
のとき、θo =360(度)とすれば、リセット手段
20は、図4の第3サイクルの終点において、クリア信
号Sc を発生させることができる。
、1リピート中に緯糸選択装置2から出力される緯糸選
択信号S1 の出力回数nを計数し、比較器43がn=
no を検出した場合に、比較器21により、クランク
角θがθ=θo となったことを検出してクリア信号S
c を出力することができる。ただし、no 、θo
は、それぞれ、設定器42、22に設定する設定緯入れ
サイクル、設定クランク角である。そこで、no =1
とすると、比較器43の出力は、1リピート中の第1回
目の緯入れサイクル、すなわち図4の第3サイクルの始
点から終点までの間、連続的に出力することができ、こ
のとき、θo =360(度)とすれば、リセット手段
20は、図4の第3サイクルの終点において、クリア信
号Sc を発生させることができる。
【0039】なお、緯糸選択信号S1 は、緯入れサイ
クルNi の始点から終点までの間、連続的に出力され
、カウンタ41は、1リピートの最終の織機サイクルの
終点においてクリアされるものとする。
クルNi の始点から終点までの間、連続的に出力され
、カウンタ41は、1リピートの最終の織機サイクルの
終点においてクリアされるものとする。
【0040】クリア信号Sc は、追従制御装置10の
偏差カウンタ12の内容をクリアし、制御偏差ΔP1
をクリアする(図2)。したがって、その後、駆動モー
タMは、制御偏差ΔP1 がクリアされることにより、
正規の貯留量曲線の傾きを実現するように、主軸Aに追
従することができるから(図4の第4サイクル以降の二
点鎖線)、次ぎの第5サイクルにおける緯入れにおいて
、ショートピックが発生するおそれがない。第4サイク
ル以降の貯留量曲線は、第3サイクルの終点における実
貯留量Qb を基点とする正規の貯留量曲線に一致させ
ることができるからである。ただし、図4において、Q
a 、Qa1、Qb は、それぞれ、図7と同じく、緯
入れサイクルの終点における正規の仮想貯留量、駆動モ
ータMに応答遅れがあるときの仮想貯留量、緯入れ後の
実貯留量を示し、qは、正規の1ピック当りの緯入れ長
さを示すものとする。なお、このとき、図4の第3サイ
クルにおける緯入れ長さは、Δq=Qa1−Qa だけ
ロングピックとなっているが、これは、致命的な織物欠
点とはならない。
偏差カウンタ12の内容をクリアし、制御偏差ΔP1
をクリアする(図2)。したがって、その後、駆動モー
タMは、制御偏差ΔP1 がクリアされることにより、
正規の貯留量曲線の傾きを実現するように、主軸Aに追
従することができるから(図4の第4サイクル以降の二
点鎖線)、次ぎの第5サイクルにおける緯入れにおいて
、ショートピックが発生するおそれがない。第4サイク
ル以降の貯留量曲線は、第3サイクルの終点における実
貯留量Qb を基点とする正規の貯留量曲線に一致させ
ることができるからである。ただし、図4において、Q
a 、Qa1、Qb は、それぞれ、図7と同じく、緯
入れサイクルの終点における正規の仮想貯留量、駆動モ
ータMに応答遅れがあるときの仮想貯留量、緯入れ後の
実貯留量を示し、qは、正規の1ピック当りの緯入れ長
さを示すものとする。なお、このとき、図4の第3サイ
クルにおける緯入れ長さは、Δq=Qa1−Qa だけ
ロングピックとなっているが、これは、致命的な織物欠
点とはならない。
【0041】以上の説明において、リセット手段20は
、すべての緯入れサイクルにおいてクリア信号Sc を
出力してもよい。すなわち、リセット手段20において
、カウンタ41、設定器42、比較器43を省略し、緯
糸選択信号S1 をアンドゲート23に直接入力させる
ことにより、クリア信号Sc は、図4の第5サイクル
の終点においても、リセット手段20から出力される。 ただし、そこでは、駆動モータMの応答遅れはなく、し
たがって、偏差カウンタ12には、クリアすべき内容が
残存していないので、このときのクリア信号Sc は、
何ら格別の動作をしない。
、すべての緯入れサイクルにおいてクリア信号Sc を
出力してもよい。すなわち、リセット手段20において
、カウンタ41、設定器42、比較器43を省略し、緯
糸選択信号S1 をアンドゲート23に直接入力させる
ことにより、クリア信号Sc は、図4の第5サイクル
の終点においても、リセット手段20から出力される。 ただし、そこでは、駆動モータMの応答遅れはなく、し
たがって、偏差カウンタ12には、クリアすべき内容が
残存していないので、このときのクリア信号Sc は、
何ら格別の動作をしない。
【0042】一般に、クリア信号Sc は、緯入れすべ
き織機サイクルにおいて、貯留量Qの偏差ΔQと、追従
制御装置10の制御偏差ΔP1 との絶対値|ΔQ|、
|ΔP1|が増加傾向から減少傾向に転ずる時点(図4
の点Y1 )以降、当該織機サイクルの終点までの区間
T内に発生させれば十分である。クリア信号Sc によ
って制御偏差ΔP1 がクリアされると、その後、駆動
モータMは、正規の貯留量曲線の傾きを実現することが
でき、したがって、次ぎの緯入れに対するショートピッ
クの発生を有効に防止することができるからである。よ
って、図3の設定クランク角θo は、クリア信号Sc
が区間T内にある限り、θo ≦360(度)として
もよい。また、設定クランク角θo は、クランプ装置
CLが閉状態となるクランク角に一致させてもよい。
き織機サイクルにおいて、貯留量Qの偏差ΔQと、追従
制御装置10の制御偏差ΔP1 との絶対値|ΔQ|、
|ΔP1|が増加傾向から減少傾向に転ずる時点(図4
の点Y1 )以降、当該織機サイクルの終点までの区間
T内に発生させれば十分である。クリア信号Sc によ
って制御偏差ΔP1 がクリアされると、その後、駆動
モータMは、正規の貯留量曲線の傾きを実現することが
でき、したがって、次ぎの緯入れに対するショートピッ
クの発生を有効に防止することができるからである。よ
って、図3の設定クランク角θo は、クリア信号Sc
が区間T内にある限り、θo ≦360(度)として
もよい。また、設定クランク角θo は、クランプ装置
CLが閉状態となるクランク角に一致させてもよい。
【0043】
【他の実施例】リセット手段20は、カウンタ41、設
定器42、比較器43を省略し、緯糸選択信号S1 と
、図示しない織機の制御回路からの速度制御信号Sn
とを入力するオアゲート24を付加することができる(
図5)。
定器42、比較器43を省略し、緯糸選択信号S1 と
、図示しない織機の制御回路からの速度制御信号Sn
とを入力するオアゲート24を付加することができる(
図5)。
【0044】速度制御信号Sn は、たとえば、織機の
回転数を計測する速度センサの出力を微分して、織機の
加速度を検出し、この加速度の絶対値が所定の設定値よ
り大きいときに発生するものとすれば、クリア信号Sc
は、織機の回転数が何らかの原因で急激に変動し、駆
動モータMの応答遅れによる偏差ΔQ、制御偏差ΔP1
が過大となるおそれがある場合に必らず発生させるこ
とができ、その後の緯入れの際のショートピックを防止
することができる。なお、このような速度制御信号Sn
は、織機の回転数の増減に対して発生させることがで
きるから、任意の原因による定常運転中の回転数変動の
他、織機の起動の際の駆動モータMの応答遅れに対して
も、よく対処することが可能である。
回転数を計測する速度センサの出力を微分して、織機の
加速度を検出し、この加速度の絶対値が所定の設定値よ
り大きいときに発生するものとすれば、クリア信号Sc
は、織機の回転数が何らかの原因で急激に変動し、駆
動モータMの応答遅れによる偏差ΔQ、制御偏差ΔP1
が過大となるおそれがある場合に必らず発生させるこ
とができ、その後の緯入れの際のショートピックを防止
することができる。なお、このような速度制御信号Sn
は、織機の回転数の増減に対して発生させることがで
きるから、任意の原因による定常運転中の回転数変動の
他、織機の起動の際の駆動モータMの応答遅れに対して
も、よく対処することが可能である。
【0045】また、速度制御信号Sn は、これに代え
て、開口運動パターン指令信号や、織機起動信号として
もよい。
て、開口運動パターン指令信号や、織機起動信号として
もよい。
【0046】一般に、クリア信号Sc は、前述のよう
に、駆動モータMに応答遅れがなく、制御偏差ΔP1
が存在しないときに発生させても、何ら格別な弊害がな
い。そこで、リセット手段20は、複数の測長装置によ
り多色緯入れを行なう場合であっても、緯糸選択信号S
1 により、制御偏差ΔP1 をクリアすべき織機サイ
クルを判別することなく、すべての織機サイクルにおい
てクリア信号Sc を発生させてもよい。また、制御偏
差ΔP1 の発生原因が生じる織機サイクルが緯入れサ
イクルでないときは、その後の最初の緯入れサイクルに
おいてクリア信号Sc を出力すれば十分である。すな
わち、クリア信号Sc は、少なくとも所定の緯入れサ
イクルにおいて、発生させれば足りる。なお、測長装置
を1台のみ使用し、緯糸選択装置2を使用せずに1色緯
入れを実行するときは、すべての織機サイクルにおいて
、一律にクリア信号Sc を発生させてよいことはいう
までもない。
に、駆動モータMに応答遅れがなく、制御偏差ΔP1
が存在しないときに発生させても、何ら格別な弊害がな
い。そこで、リセット手段20は、複数の測長装置によ
り多色緯入れを行なう場合であっても、緯糸選択信号S
1 により、制御偏差ΔP1 をクリアすべき織機サイ
クルを判別することなく、すべての織機サイクルにおい
てクリア信号Sc を発生させてもよい。また、制御偏
差ΔP1 の発生原因が生じる織機サイクルが緯入れサ
イクルでないときは、その後の最初の緯入れサイクルに
おいてクリア信号Sc を出力すれば十分である。すな
わち、クリア信号Sc は、少なくとも所定の緯入れサ
イクルにおいて、発生させれば足りる。なお、測長装置
を1台のみ使用し、緯糸選択装置2を使用せずに1色緯
入れを実行するときは、すべての織機サイクルにおいて
、一律にクリア信号Sc を発生させてよいことはいう
までもない。
【0047】また、この発明は、送出ローラR、Rを使
用せず、ドラムDの後部に常時複数ターンの糸Wを存在
させ、その糸Wを介して拘束飛走を実現させる測長装置
に対しても、そのまま適用することができる。
用せず、ドラムDの後部に常時複数ターンの糸Wを存在
させ、その糸Wを介して拘束飛走を実現させる測長装置
に対しても、そのまま適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、駆動モータを回転制御する追従制御装置の制御偏
差をクリアすることによって、それ以後、駆動モータは
、制御偏差がない状態で主軸に追従し、ドラム上に正規
の貯留量を実現することができるから、次ぎの緯入れに
際し、織布に対して致命的な欠点となるショートピック
の発生を有効に防止することができるという優れた効果
がある。
1発明によれば、少なくとも所定の緯入れサイクルにお
いて、駆動モータを回転制御する追従制御装置の制御偏
差をクリアすることによって、それ以後、駆動モータは
、制御偏差がない状態で主軸に追従し、ドラム上に正規
の貯留量を実現することができるから、次ぎの緯入れに
際し、織布に対して致命的な欠点となるショートピック
の発生を有効に防止することができるという優れた効果
がある。
【0049】第2発明によるときは、追従制御装置に対
してリセット手段を付設することによって、リセット手
段は、必要に応じて追従制御装置の制御偏差を強制的に
クリアすることができるから、円滑に第1発明を実施す
ることができる。
してリセット手段を付設することによって、リセット手
段は、必要に応じて追従制御装置の制御偏差を強制的に
クリアすることができるから、円滑に第1発明を実施す
ることができる。
【図1】 全体構成概略ブロック系統図
【図2】
要部詳細ブロック系統図(1)
要部詳細ブロック系統図(1)
【図3】 要部詳細ブ
ロック系統図(2)
ロック系統図(2)
【図4】 動作説明線図
【図5】 他の実施例を示す図3相当の要部ブロック
系統図
系統図
【図6】 測長装置の構成説明図
【図7】 従来例における図4相当図
A…主軸
D…ドラム
M…駆動モータ
N…織機サイクル
Pa 、Pf …回転量
ΔP1 …制御偏差
a…比率
θ…クランク角
θo …設定クランク角
S1 …緯糸選択信号
1…駆動モータ制御装置
2…緯糸選択装置
10…追従制御装置
20…リセット手段
Claims (4)
- 【請求項1】 追従制御装置を介し、所定の比率で主
軸に追従してドラム駆動用の駆動モータを回転制御する
に際し、少なくとも所定の緯入れサイクルにおいて、前
記追従制御装置の制御偏差をクリアすることを特徴とす
る織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法。 - 【請求項2】 主軸の回転量と駆動モータの回転量と
を入力し、所定の比率で主軸に追従して駆動モータを回
転制御する追従制御装置に対し、少なくとも所定の緯入
れサイクルにおいて、前記追従制御装置の制御偏差をク
リアするリセット手段を付設してなる織機の回転ドラム
形測長装置の駆動モータ制御装置。 - 【請求項3】 前記リセット手段は、クランク角を入
力し、所定の設定クランク角において、前記追従制御装
置の制御偏差をクリアすることを特徴とする請求項2記
載の織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御装置
。 - 【請求項4】 前記リセット手段は、緯糸選択装置か
らの緯糸選択信号を入力し、前記追従制御装置の制御偏
差をクリアすべき織機サイクルを判別することを特徴と
する請求項2または請求項3記載の織機の回転ドラム形
測長装置の駆動モータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133067A JP2912731B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3133067A JP2912731B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04361644A true JPH04361644A (ja) | 1992-12-15 |
JP2912731B2 JP2912731B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=15096068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3133067A Expired - Lifetime JP2912731B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 織機の回転ドラム形測長装置の駆動モータ制御方法と、その装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912731B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011257909A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Yaskawa Electric Corp | 複数軸駆動装置、複数軸駆動機械、及び複数軸駆動装置の駆動制御方法 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP3133067A patent/JP2912731B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011257909A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Yaskawa Electric Corp | 複数軸駆動装置、複数軸駆動機械、及び複数軸駆動装置の駆動制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2912731B2 (ja) | 1999-06-28 |
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