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JPH04359072A - 水性記録用インク組成物 - Google Patents

水性記録用インク組成物

Info

Publication number
JPH04359072A
JPH04359072A JP3134658A JP13465891A JPH04359072A JP H04359072 A JPH04359072 A JP H04359072A JP 3134658 A JP3134658 A JP 3134658A JP 13465891 A JP13465891 A JP 13465891A JP H04359072 A JPH04359072 A JP H04359072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink composition
ink
aqueous recording
acetylene
registered trademark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3134658A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Yanase
柳瀬 宣幸
Michiya Tsukahara
塚原 道也
Junko Shimizu
清水 純子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP3134658A priority Critical patent/JPH04359072A/ja
Publication of JPH04359072A publication Critical patent/JPH04359072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体インクを用いて記
録を行うインクジェットプリンタに供する水性記録用イ
ンク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録用液体インク組成物に、アセ
チレンアルコール、またはアセチレングリコールを添加
剤として使用した例が、特公昭58ー6752、特開昭
63ー139964等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からアセチレンア
ルコール、またはアセチレングリコール類は濡れ性改善
剤として用いられており、染料を着色剤としたこれらを
含有するインクを用いて普通紙上に印字させた場合、速
やかに被記録紙中に浸透し優れたインク乾燥性が得られ
る反面、インク乾燥後でも水、有機溶剤等に弱く、水滴
等により容易に被記録紙上でインク流れが発生、印字品
質劣化やひどい場合には文字等が消滅し、その耐水性、
耐溶剤性の向上が大きな課題となっていた。
【0004】また着色剤に顔料を用いることによって、
記録物に高い耐光性、耐薬品性、耐水性が付与できる反
面、着色剤に染料を使用したインクに比べて耐擦性に弱
く、印字物汚れ等を防止するために顔料を被記録紙上に
定着させる必要があった。インク中への定着成分の添加
は、定着成分に通常水溶性高分子類を用いるため、イン
ク粘度の上昇、吐出ノズル付近での固化等、吐出安定性
の悪化が問題となっていた。
【0005】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、その一つの目的は、新規の水性記録用インク
組成物を提供することにある。
【0006】本発明のもう一つの目的は、顔料のもつ、
高い耐光性、耐薬品性、耐水性を活かし、さらに耐擦性
をも付与した、電子写真方式並の高い記録物の保存安定
性を有する水性記録用インク組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水性記録用イン
ク組成物は、少なくとも顔料と、下記一般式(1)また
は(2)に示されるアセチレンアルコール、またはアセ
チレングリコールを1種以上含有してなることを特徴と
する。
【0008】
【化2】
【0009】(ただしR1〜R7は、水素原子、または
炭素数1〜6のアルキル基のいずれかを示す。)また前
記アセチレンアルコール、またはアセチレングリコール
をインク全重量に対して0.01〜5重量%含有し、前
記水性記録用インク組成物の20℃における表面張力が
、25dyn/cm〜40dyn/cmの範囲にあるこ
とを特徴とする。
【0010】(発明の具体的説明)以下、本発明の水性
記録用インク組成物に用いられる材料に関して、詳細に
説明する。
【0011】従来からインク組成物用溶媒としては、低
粘度であること、安全性に優れること、取扱が容易であ
ること、コストが安いこと、臭気が無いこと等の理由よ
り主に水が用いられている。また諸特性の向上を目的と
して、エタノール、プロパノール等のアルコール類、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン
等の多価アルコール類、あるいはそれらのエーテル化物
、エステル化物等の水溶性有機溶剤を添加することがで
きる。
【0012】着色剤のうちカーボンブラックは、酸性カ
ーボンブラック、塩基性カーボンブラックのどちらでも
使用することができるが、主溶媒である水との親和性が
良いことが望まれ、その表面に水酸基、カルボキシル基
、スルホン基等の親水性官能基を有するか、親水性官能
基を有する物質による被膜層が多いものであり、pHが
6以下のものを用いるのが好ましい。このカーボンブラ
ックのpHは以下の測定法により得られた値を言う。 すなわち、測定するカーボンブラック3gおよび蒸留水
100gをビーカーに入れ全重量を測定し、これを1時
間煮沸する。室温まで放冷後全重量を測定し、煮沸によ
る減量分の蒸留水を加え攪拌した後10分間静置し、上
澄液のpHをガラス電極式pHメーターで測定する。
【0013】上記の測定法によりpHが6以下である市
販のカーボンブラックは、例えば三菱化成工業社登録商
標#2400B、#2350、#2200B、#100
0、MA100、MA7、MA8、MA11、デグサ社
登録商標スペシャルブラック550、スペシャルブラッ
ク350、スペシャルブラック250、スペシャルブラ
ック100、コロンビヤンカーボン社登録商標ラーベン
1255、ラーベン1200、ラーベン1170、ラー
ベン1060、ラーベン1040、ラーベン1030、
キャボット社登録商標モナーク1300、モーガルL、
リーガル400、バルカンXC−72等使用することが
できるが、本発明のpH6以下のカーボンブラックは、
上記市販のものに限定されず、各種の酸化剤、およびプ
ラズマ処理等の表面改質法により処理され、pHが6以
下になったものも使用できる。
【0014】また塩基性カーボンブラックとしては、ア
ミン類の官能基を有するか、アミン類の官能基を有する
物質による被膜層が多いものであり、pHが7以上のも
のを示す。具体的にpHが7以上である市販のカーボン
ブラックは、例えば三菱化成工業社登録商標#2300
、#900、#950、#850、MCF88、CF9
、#4000B、#52、#44、#40、#5B、デ
グサ社登録商標プリンテックス95、プリンテックス9
0、プリンテックス85、プリンテックス80、プリン
テックス75、プリンテックス55、プリンテックス4
5、プリンテックス40、プリンテックスP、コロンビ
ヤンカーボン社登録商標ラーベン790、ラーベン45
0、ラーベン430、ラーベン420、ラーベン410
、ラーベンH20、キャボット社登録商標モナーク88
0、モナーク800、モナーク700、リーガル330
R、エルフテックス8、エルフテックス12、ライオン
アクゾ社登録商標ケチェンブラックEC、ケッチェンブ
ラックEC−DJ500、ケッチェンブラックEC−D
J600等使用することができる。また酸性カーボンブ
ラック同様、本発明のpH7以上のカーボンブラックは
、上記市販のものに限定されず、各種の処理剤、および
表面改質法により処理され、pHが7以上になったもの
も使用できる。これらカーボンブラックの添加量はイン
ク組成物全重量に対して0.5〜30重量%が好ましい
が、さらには3〜12重量%が好ましい。
【0015】本発明に使用できる有機顔料は特に限定さ
れるものではなく、トルイジンレッド、パーマネントカ
ーミンFB、ファストイエロAAA、ジスアゾオレンジ
PMP、レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、
フタロシアニンブルー、キナクリドンレッド、ジオキサ
ンバイオレット、ピクトリアピュアブルー、アルカリブ
ルートナー、オルトニトロアニリンブラック等の有機顔
料類が使用できる。これら顔料の濡れ性向上のために、
その表面処理等施してもよい。その添加量は、1〜30
重量%が好ましいが、さらに詳しくは3〜10重量%が
好ましい。さらに従来から用いられている着色剤として
、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応染
料、分散染料等と組み合わせて使用することができる。
【0016】本発明に使用できる分散剤は、通常の水溶
性界面活性剤、または高分子分散剤である。水溶性界面
活性剤としては、通常の水溶性であるイオン性、または
ノニオン性界面活性剤を添加することができる。例えば
アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、高級アル
キルジカルボン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、
高級アルキルスルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮
合物、スルホ琥珀酸エステル塩、ナフテン酸塩等使用す
ることができる。次にカチオン界面活性剤としては、脂
肪族アミン塩、第4アンモニウム塩、スルホニウム塩、
ホスフォニウム塩等、両性界面活性剤としてはベタイン
型等、ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレ
ン化合物の脂肪酸エステル型、ポリエチレンオキサイド
縮合型等の内1種、もしくは2種以上使用することがで
きる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシ化合
物の脂肪酸エステル、ポリエチレンオキサイド縮合物等
使用することができる。その添加量は、その種類に応じ
て適宜設定することができる。分散剤のインク組成物全
重量に対する添加量は、0.01〜5重量%が好ましい
【0017】次に示す高分子分散剤は、顔料粒子に対し
保護コロイド層として働くことが期待でき、目詰まり等
吐出安定性を阻害しない程度に添加するのは好ましい。 具体的には、ゼラチン、カゼイン等のタンパク質、アラ
ビアゴム等の天然ゴム、サボニン等のグルコキシド、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース等のセルロース誘導体、リグニン
スルホン酸塩、セラック等の天然高分子、ポリアクリル
酸塩、スチレンーアクリル酸共重合物塩、ビニルナフタ
レンーアクリル酸共重合物塩、スチレンーマレイン酸共
重合物塩、ビニルナフタレンーマレイン酸共重合物塩、
βーナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウ
ム塩、ポリリン酸等の陰イオン性高分子、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコ
ール等の非イオン性高分子であり、これらの内1種、ま
たは2種以上を混合して用いることができる。高分子分
散剤の添加量はインク組成物全重量に対し、0.3〜2
重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5〜1重量%
である。
【0018】以上の他、必要に応じてトリエタノールア
ミン等のアルカノールアミン類をpH調整剤として添加
することができる。また安息香酸、ジクロロフェン、ヘ
キサクロロフェン、ソルビン酸、p−ヒドロキシ安息香
酸エステル、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)等を
防カビ剤、防腐剤、防錆剤、の目的で含有することがで
きる。さらに消泡剤や、ノズル乾燥防止用として尿素、
チオ尿素、エチレン尿素等含有することができる。
【0019】次に本発明によるアセチレンアルコール、
またはアセチレングリコール類の具体例を示す。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】ただし本発明のアセチレングリコール類は
、上記化合物に限定されるものではなく、その他種々の
構造が考えられる。ただしアルキル基の炭素数が6を越
えるものは、そのアセチレンアルコール、またはアセチ
レングリコールの水に対する溶解性が悪く適さない。
【0031】本発明の水性記録用インク組成物の分散方
法は、従来から用いられている顔料微細分散法、例えば
ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、
アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル等によ
って簡便に製造することができる。
【0032】また分散後の粗大粒子、混裁物を除去する
ために、フィルターを用いて加圧、または減圧濾過処理
を1回以上の工程で行う、あるいは遠心分離機を用いて
遠心分離処理を単独、もしくは濾過処理と組み合わせて
行うのがよい。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0034】(実施例1) 組成 カーボンブラック:                
                         
     4重量%(CF9:三菱化成登録商標) 具体例の化合物(A):              
                        0
.2重量%分散剤:                
                         
               1重量%β−ナフタレ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(ラベリ
ンFHL:第一工業製薬登録商標) 溶媒:グリセリン                 
                         
      4重量%      イオン交換水   
                         
            90.7重量%インク組成物
調製方法は、先ず溶媒であるイオン交換水に所定量の2
倍量の本発明による具体例の化合物(A)と分散剤とを
溶解させ、完全溶解後カーボンブラックを同様に2倍の
添加量で加える。この分散剤、カーボンブラック混合液
を前混練としてミキサーで2時間攪拌、混合し、次にサ
ンドミルを用いて8時間本分散させた。その後、巨大粒
子を除くため東洋濾紙No2で2kg/cm2の圧力で
減圧濾過し、さらに0.8μmのアセチルセルロース製
メンブランフィルタ(東洋濾紙製)を用い、1Kg/c
m2 の圧力で加圧濾過し分散液を得た。 次にこの分散液を前記溶媒であるイオン交換水で希釈し
、さらにグリセリンを加え所定の濃度になるように調整
した。
【0035】こうして得られたインク組成物について、
B形粘度計(東京計器登録商標)1号ロータを用いて2
0℃における粘度を、HLV−ST形表面張力計(協和
界面科学登録商標)を用いて20℃における表面張力を
測定した。
【0036】また吐出ノズル径50μm、圧電素子駆動
電圧120V、駆動周波数2kHz、解像度360ドッ
ト/インチの試作24ノズルインクジェット評価機を用
いて、PPC用紙(ゼロックス社登録商標PPC用紙)
、再生紙(本州製紙登録商標やまゆり)、ボンド紙(ミ
ード社登録商標ギルバートボンド25%コットン紙)、
上質紙(王子製紙登録商標OK上質紙L)にべた、アル
ファベット文字等を印字し下記に示す評価を行った。
【0037】(テスト1)文字印字サンプル目視による
印字品質評価。
【0038】評価結果は、次のように分類した。
【0039】   にじみが肉眼で観察されない・・・・・・・・・・
・・・・◎  にじみは見られるが文字は認識できる・
・・・・・・・・・△  文字が認識できない・・・・
・・・・・・・・・・・・・・×(テスト2)Macb
eth  TR−927型(Kollomorgan社
登録商標)光学濃度計によるべた印字部分の濃度評価。
【0040】評価結果は、次にように分類した。
【0041】   O.D.値1.3以上・・・・・・・・・・・・・
・・・・◎  O.D.値1.1以上1.3未満・・・
・・・・・・・・・△  O.D.値1.1未満・・・
・・・・・・・・・・・・・・×(テスト3)100g
/cm2 の圧力でべた印字部分を木綿布で擦り、印字
汚れを調査する耐擦性評価。
【0042】評価結果は、次のように分類した。
【0043】   印字物汚れが観察されない・・・・・・・・・・・
・・・・◎  若干印字物汚れが発生するが、文字は判
別できる・・・・・△  印字物汚れで文字が判別でき
ない・・・・・・・・・・・・×(テスト4)文字印字
部分を指で擦り印字汚れを目視で観察する指触性評価。 評価結果は、次のように分類した。
【0044】   印字物汚れが観察されない・・・・・・・・・・・
・・・・◎  若干印字物汚れが発生するが、文字は判
別できる・・・・・△  印字物汚れで文字が判別でき
ない・・・・・・・・・・・・×(テスト5)1μlの
水滴を文字印字部分に滴下し、インク流れの有無を目視
で観察する耐水性評価。
【0045】評価結果は、次のように分類した。
【0046】   インク流れが観察されない・・・・・・・・・・・
・・・・◎  インクは流れるが、文字は判読できる・
・・・・・・・・・△  インクが流れ文字がつぶれる
・・・・・・・・・・・・・・×(テスト6)べた印字
部分を水道水中24時間浸漬した後、濃度変化を測定す
る浸漬評価。
【0047】評価結果は、次のように分類した。
【0048】   濃度変化がOD値で0.1以内であった・・・・・
・・・・◎  濃度変化がOD値で0.3以内であった
・・・・・・・・・△  濃度変化がOD値で0.3よ
り大きかった・・・・・・・・×(テスト7)36時間
常温での連続印字中のドット抜けの有無を調査する、連
続吐出安定性評価。
【0049】評価結果は、次のように分類した。
【0050】   36時間以内にドット抜け10回以内発生・・・・
・・・・◎  24時間以内にドット抜け10回以内発
生・・・・・・・・・△  1時間以内にドット抜け1
0回以上発生・・・・・・・・・×(テスト8)ガラス
製サンプル瓶密閉中における環境温度70℃、湿度85
%30日間でのカーボンブラック粒子の粒径変化を40
0倍透過顕微鏡で観察する保存安定性評価。
【0051】評価結果は、下記のように分類した。
【0052】   30日で粒径に変化無し・・・・・・・・・・・・
・・・・◎  30日で若干粒径変化が観察された・・
・・・・・・・・・△  30日で明らかに粒系が大き
くなった・・・・・・・・・・×実施例1の評価結果は
、いずれの評価も◎であった。
【0053】(実施例2)前記本発明の具体例の化合物
(A)を具体例化合物(B)〜(J)に変更し、実施例
1と同様の方法で、表1に実施例2−1〜2−9として
示す組成でインク組成物を得た。表中の数値で特に記載
の無いものは重量%を示している。またEDTAはエチ
レンジアミン四酢酸で、防腐剤としてインク中に添加し
てある。インク調製後の物性値として、20℃における
粘度、表面張力を併せて記載した。 (比較例1〜4)表1に示す組成で、実施例1と同様の
方法でインクを調製し、インク組成物を得た。
【0054】
【表1】
【0055】インク調製後、実施例1と同様の評価を行
った。結果を第2表に示す。
【0056】
【表2】
【0057】実施例2−1〜2−9のインク組成物はい
ずれの評価においても、良好な結果を示した。しかし比
較例1のように、本発明によるアセチレンアルコール、
またはアセチレングリコール化合物の添加量が0.01
重量%に満たないものは、その浸透効果が小さく、印字
汚れを発生させ耐擦性、指触性に劣る結果となった。ま
た若干の粒子凝集傾向にあったため、ドット抜け、保存
安定性評価に劣った。同じく比較例2のように、アセチ
レンアルコル、またはアセチレングリコール化合物の添
加量が適切であっても、インク表面張力が40dyn/
cmより大きいものは、比較例1同様に耐擦性、指触性
に劣る。また比較例3のようにアセチレンアルコール、
またはアセチレングリコール化合物を5重量%より多く
添加すると、水に対する溶解度が不足となり、ドット抜
け等の原因となる。最後に比較例4のようにインク表面
張力が25dyn/cmより小さくなったインク組成物
については、その浸透効果が過剰となり印字物のにじみ
の発生、濃度低下、耐水、浸漬性の悪化等まねき、適当
でない。すなわち本発明のアセチレンアルコール、また
はアセチレングリコール化合物のインク全重量に対する
添加量は、0.01〜5重量%がインクジェットプリン
タに用いるために適切であり、インク表面張力を25d
yn/cm〜40dyn/cmに調製するのが妥当であ
る。
【0058】(実施例3〜9)
【0059】
【表3】
【0060】表3に示す組成で種々の顔料を用い実施例
1同様の方法を用いて、実施例3〜9のインクを調製し
た。
【0061】表3におけるMA100は三菱化成登録商
標、プリンテックス55はデグサ社登録商標のカーボン
ブラックである。またLutetiaBLDN351は
ICI社登録商標のアゾ系顔料、KETRed309は
大日本インキ化学工業社登録商標のキナクリドン系顔料
、KETYellow403は大日本インキ化学工業社
登録商標アゾ系顔料、LutetiaCyaninJ4
NSはICI社登録商標フタロシアニン系顔料である。 カチオライトBC−50は共栄社油脂化学工業社登録商
標のジメチルラウリルベンジルアンモニウムクロライド
であり、ペレックスTRは花王社登録商標ジアルキルス
ルホコハク酸ナトリウムであり界面活性剤である。 デンカポバールB−03は、電気化学工業社登録商標部
分けん化ポリビニルアルコールである。また各インク組
成物の数値は、添加した重量%を示している。インク調
製後の物性値として、20℃における粘度、表面張力値
を併せて表3に記載した。
【0062】(比較例5、6)比較例として表3中に示
す組成で、実施例1と同様の方法でインクを調製した。
【0063】実施例3〜9、比較例5、6のインク組成
物について、実施例1と同様の評価を行った。
【0064】
【表4】
【0065】実施例3〜9については、いずれの評価に
おいても良好な結果となった。比較例5は顔料定着用に
水溶性樹脂を用いた例であるが、実施例3に比べ過剰に
樹脂成分を添加したためにドット抜けがひどく、また水
溶性樹脂では十分な指触性、浸漬性が得られなかった。 次に比較例6は、アニオン界面活性剤を用いて浸透効果
を付与させたものであるが、この場合は浸透効果が過剰
になりにじみの発生、濃度低下、耐水性、浸漬性の悪化
をまねき、さらに起泡性が激しくドット抜けの原因とな
り、インクジェットインクとしては不適であった。
【0066】
【発明の効果】以上本発明によれば、新規の水性記録用
インク組成物を提供することができるという効果を有す
る。
【0067】さらに本発明によれば、顔料のもつ、高い
耐光性、耐薬品性、耐水性を活かし、さらに耐擦性をも
付与した、電子写真方式並の高い記録物の保存安定性を
有する水性記録用インク組成物を提供することができる
という効果を有する。
【0068】また、記録時の目詰まりを防止して信頼性
を確保し、高解像を記録が達成でき、高品位な印字品質
を得る水性記録用インク組成物を提供することができる
という効果を有する。
【0069】また、長期保存時においても、インク組成
物中のカーボンブラックの凝集が発生せず、安定性の優
れた水性記録用インク組成物を提供することができると
いう効果を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも顔料と、下記一般式(1)
    または(2)に示されるアセチレンアルコール、または
    アセチレングリコールを1種以上含有してなることを特
    徴とする水性記録用インク組成物。 【化1】 (ただしR1〜R7は、水素原子、または炭素数1〜6
    のアルキル基のいずれかを示す。)
  2. 【請求項2】  前記アセチレンアルコール、またはア
    セチレングリコールをインク全重量に対して0.01〜
    5重量%含有することを特徴とする請求項1記載の水性
    記録用インク組成物。
  3. 【請求項3】  前記水性記録用インク組成物の20℃
    における表面張力が、25dyn/cm〜40dyn/
    cmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の水性
    記録用インク組成物。
JP3134658A 1991-06-06 1991-06-06 水性記録用インク組成物 Pending JPH04359072A (ja)

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