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JPH04352799A - 新規ポリペプチド化合物およびそれらの製造方法 - Google Patents

新規ポリペプチド化合物およびそれらの製造方法

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Publication number
JPH04352799A
JPH04352799A JP3245284A JP24528491A JPH04352799A JP H04352799 A JPH04352799 A JP H04352799A JP 3245284 A JP3245284 A JP 3245284A JP 24528491 A JP24528491 A JP 24528491A JP H04352799 A JPH04352799 A JP H04352799A
Authority
JP
Japan
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alkoxy
alkanoyl
formula
salt
phenyl
Prior art date
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Granted
Application number
JP3245284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3307410B2 (ja
Inventor
Toshiaki Iwamoto
岩元 俊朗
Akihiko Fujie
藤江 昭彦
Kumiko Nitta
久美子 新田
Yasuhisa Tsurumi
鶴海 泰久
Shinji Shigematsu
重松 伸治
Chiyoshi Kasahara
千義 笠原
Sukehiro Hino
日野 資弘
Masakuni Okuhara
奥原 正国
Kazuo Sakane
坂根 和夫
Koji Kawabata
浩二 川端
Hidenori Oki
秀徳 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Priority claimed from GB909013558A external-priority patent/GB9013558D0/en
Priority claimed from GB909023666A external-priority patent/GB9023666D0/en
Priority claimed from GB919101552A external-priority patent/GB9101552D0/en
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JPH04352799A publication Critical patent/JPH04352799A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K11/00Depsipeptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K11/02Depsipeptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof cyclic, e.g. valinomycins ; Derivatives thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/50Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link
    • C07K7/54Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring
    • C07K7/56Cyclic peptides containing at least one abnormal peptide link with at least one abnormal peptide link in the ring the cyclisation not occurring through 2,4-diamino-butanoic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

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  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Stringed Musical Instruments (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規ポリペプチド化合物
およびその塩類に関する。
【0002】より詳しくは、抗菌活性(特に抗真菌活性
)を有する新規ポリペプチド化合物およびその塩類、そ
れらの製造方法、およびそれらを含有する抗菌剤に関す
る。
【0003】
【発明の目的】本発明の一つの目的は、ヒトおよび動物
における多数の病原性微生物に対して高い活性を有する
ポリペプチド化合物およびその塩類を提供することであ
る。
【0004】本発明の他の目的は、前記ポリペプチド化
合物およびその塩類の製造方法を提供することである。
【0005】本発明のさらなる目的は、前記ポリペプチ
ド化合物またはその塩類を有効成分として含有する抗菌
剤を提供することである。
【0006】
【発明の構成】本発明の目的化合物であるポリペプチド
化合物は新規であって、下記の一般式[I]で表わすこ
とができる: [式中、R1は水素またはアシル、R2はヒドロキシま
たはアシルオキシ、R3は水素またはヒドロキシスルホ
ニルオキシ、R4は水素またはカルバモイルをそれぞれ
意味する。(但し、(i)R3が水素である場合は、R
2はアシルオキシであり、また(ii)R2がヒドロキ
シ、R3がヒドロキシスルホニルオキシおよびR4がカ
ルバモイルである場合は、R1はパルミトイルではない
。)]
【0007】本発明のポリペプチド化合物[I]は下記
の方法によって製造できる。
【0008】方法1
【0009】方法2
【0010】方法3
【0011】方法4
【0012】方法5
【0013】[式中、R3およびR4はそれぞれ前と同
じ意味であり、
【0014】原料化合物[II]またはその塩類は新規
であり、下記の発酵法によって製造できる。
【0015】方法A
【0016】原料化合物[IV]のあるものは新規であ
り、上記方法1ないし4に従って調整することができる
【0017】目的化合物[I]の塩類の好適な例として
は、慣用的な無毒性のモノまたはジ塩であって、アルカ
リ金属塩(たとえばナトリウム塩、カリウム塩など)お
よびアルカリ土類金属塩(たとえばカルシウム塩、マグ
ネシウム塩など)などの金属塩、アンモニウム塩、有機
塩基との塩(たとえばトリメチルアミン塩、トリエチル
アミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシル
アミン塩、N,N−ジベンジルエチレンジアミン塩など
)、有機酸付加塩(たとえば蟻酸塩、酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩な
ど)、無機酸付加塩(たとえば塩酸塩、臭化水素酸塩、
ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩など)、アミノ酸との
塩(たとえばアルギニン塩、アスパラギン酸塩、グルタ
ミン酸塩など)などが挙げられる。
【0018】本明細書の前記および後記の記載において
、種々の定義の好適な例を次に詳細に説明する。
【0019】「低級」なる語は、特に断わりのない限り
、炭素原子数1ないし6個を意味する。
【0020】「高級」なる語は、特に断わりのない限り
、炭素原子数7ないし20個を意味する。
【0021】好適な「アシル」としては、カルボン酸、
炭酸、カルバミン酸、スルホン酸などから誘導される脂
肪族アシル、芳香族アシル、複素環アシル、アリール置
換脂肪族アシルおよび複素環置換脂肪族アシルを挙げる
ことができる。
【0022】上記「アシル」の好適な例としては、ハロ
ゲン(たとえばフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード);
ヒドロキシ、後記高級アルコキシ、上記アリールなどの
適当な置換基を1または2個以上(好ましくは1ないし
3個)有していてもよいアリール(たとえばフェニル、
ナフチル、アントリルなど);後記低級アルコキシ;ア
ミノ;保護されたアミノ[好ましくはアシルアミノ、た
とえば、低級アルコキシカルボニルアミノ(たとえば、
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ
、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルア
ミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、ペンチルオキシ
カルボニルアミノ、ヘキシルオキシカルボニルアミノ、
など)など];ジ(低級)アルキルアミノ(たとえば、
ジメチルアミノ、N−メチルエチルアミノ、ジエチルア
ミノ、N−プロピルブチルアミノ、ジペンチルアミノ、
ジヘキシルアミノなど);低級アルコキシイミノ(たと
えば、メトキシイミノ、エトキシイミノ、プロポキシイ
ミノ、ブトキシイミノ、t−ブトキシイミノ、ペンチル
オキシイミノ、ヘキシルオキシイミノなど);後記高級
アルコキシなどの適当な置換基を1または2個以上(好
ましくは1ないし3個)有していてもよいフェニル(低
級)アルコキシイミノなどのアル(低級)アルコキシイ
ミノ(たとえば、ベンジルオキシイミノ、フェネチルオ
キシイミノ、ベンズヒドリルオキシイミノなど);高級
アルキル(たとえば、ヘプチル、オクチル、2−エチル
ヘキシル、ノニル、デシル、3,7−ジメチルオクチル
、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、
ペンタデシル、3−メチル−10−エチルドデシル、ヘ
キサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル
、イコシルなど)などの適当な置換基を1または2個以
上(好ましくは1ないし3個)有していてもよい複素環
チオ(好ましくは、ピリジルチオ);アミノ、上記保護
されたアミノ、上記高級アルキルなどの適当な置換基を
1または2個以上(好ましくは、1ないし3個)有して
いてもよい複素環基(たとえば、チエニル、イミダゾリ
ル、ピラゾリル、フリル、テトラゾリル、チアゾリル、
チアジアゾリルなど)などの適当な置換基を1または2
個以上(好ましくは、1ないし3個)有していてもよい
低級アルカノイル(例えば、ホルミル、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、ヘキサ
ノイル、ピバロイル、など);
【0023】高級アルカ
ノイル(例えば、ヘプタノイル、オクタノイル、ノナノ
イル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウロイル、トリ
デカノイル、ミリストイル、ペンタデカノイル、パルミ
トイル、10,12−ジメチルテトラデカノイル、ヘプ
タデカノイル、ステアロイル、ノナデカノイル、イコサ
ノイルなど);
【0024】下記高級アルコキシなどの
適当な置換基を1または2個以上(好ましくは1ないし
3個)有していてもよい上記アリールなどの適当な置換
基を1または2個以上(好ましくは1ないし3個)有し
ていてもよい低級アルケノイル(たとえば、アクリロイ
ル、メタクリロイル、クロトノイル、3−ペンテノイル
、5−ヘキセノイルなど);
【0025】高級アルケノイル(たとえば、4−ヘプテ
ノイル、3−オクテノイル、3,6−デカジエノイル、
3,7,11−トリメチル−2,6,10−ドデカトリ
エノイル、4,10−ヘプタデカジエノイルなど);

0026】低級アルコキシカルボニル(たとえば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル
、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニ
ルなど);
【0027】高級アルコキシカルボニル(たとえば、ヘ
プチルオキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、
2−エチルヘキシルオキシカルボニル、ノニルオキシカ
ルボニル、デシルオキシカルボニル、3,7−ジメチル
オクチルオキシカルボニル、ウンデシルオキシカルボニ
ル、ドデシルオキシカルボニル、トリデシルオキシカル
ボニル、テトラデシルオキシカルボニル、ペンタデシル
オキシカルボニル、3−メチル−10−エチルドデシル
オキシカルボニル、ヘキサデシルオキシカルボニル、ヘ
プタデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカル
ボニル、ノナデシルオキシカルボニル、イコシルオキシ
カルボニルなど);
【0028】アリールオキシカルボニル(たとえば、フ
ェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニルなど)
【0029】アリールグリオキシロイル(たとえば、フ
ェニルグリオキシロイル、ナフチルグリオキシロイルな
ど);
【0030】適当な置換基を1または2個以上有してい
てもよいアル(低級)アルコキシカルボニル、たとえば
、ニトロまたは低級アルコキシを有していてもよいフェ
ニル(低級)アルコキシカルボニル(たとえば、ベンジ
ルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベン
ジルオキシカルボニルなど);
【0031】低級アルキルスルホニル(たとえば、メチ
ルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル
、イソプロピルスルホニル、ペンチルスルホニル、ブチ
ルスルホニルなど);
【0032】下記低級アルキル、下記高級アルコキシな
どの適当な置換基を1または2個以上(好ましくは1な
いし3個)有していてもよいアリールスルホニル(たと
えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニルなど)
【0033】フェニル(低級)アルキルスルホニルなど
のアル(低級)アルキルスルホニル(たとえば、ベンジ
ルスルホニル、フェネチルスルホニル、ベンズヒドリル
スルホニルなど);
【0034】上記ハロゲン;低級アルキル(たとえば、
メチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、ペン
チル、ヘキシルなど);上記高級アルキル;下記低級ア
ルコキシ、上記ハロゲン、上記アリールなどの適当な置
換基を1または2個以上(好ましくは1ないし10個)
有していてもよい低級アルコキシ(たとえば、メトキシ
、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、ペ
ンチルオキシ、ヘキシルオキシなど);上記ハロゲンな
どの適当な置換基を1または2個以上(好ましくは1な
いし17個)有していてもよい高級アルコキシ(たとえ
ば、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、2−エチルヘキ
シルオキシ、ノニルオキシ、デシルオキシ、3,7−ジ
メチルオクチルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオ
キシ、トリデシルオキシ、テトラデシルオキシ、ペンタ
デシルオキシ、3−メチル−10−エチルドデシルオキ
シ、ヘキサデシルオキシ、ヘプタデシルオキシ、オクタ
デシルオキシ、ノナデシルオキシ、イコシルオキシなど
);高級アルケニルオキシ(たとえば、3−ヘプテニル
オキシ、7−オクテニルオキシ、2,6−オクタジエニ
ルオキシ、5−ノネニルオキシ、1−デセニルオキシ、
3,7−ジメチル−6−オクテニルオキシ、3,7−ジ
メチル−2,6−オクタジエニルオキシ、8−ウンデセ
ニルオキシ、3,6,8−ドデカトリエニルオキシ、5
−トリデセニルオキシ、7−テトラデセニルオキシ、1
,8−ペンタデカジエニルオキシ、15−ヘキサデセニ
ルオキシ、11−ヘプタデセニルオキシ、7−オクタデ
セニルオキシ、10−ノナデセニルオキシ、18−イコ
セニルオキシなど);カルボキシ;上記高級アルコキシ
などの適当な置換基を1または2個以上(好ましくは1
ないし3個)有していてもよい上記アリール;上記低級
アルコキシもしくは上記高級アルコキシなどの適当な置
換基を1または2個以上(好ましくは1ないし3個)有
していてもよいアリールオキシ(たとえば、フェノキシ
、ナフチルオキシ、アントリルオキシなど)などの適当
な置換基を1または2個以上(好ましくは1ないし5個
)有していてもよいアロイル(たとえば、ベンゾイル、
ナフトイル、アントリルカルボニルなど);などを挙げ
ることができる。
【0035】前記「アシル」中、好ましいものとしては
、低級アルカノイル;ハロ(低級)アルカノイル;
【0
036】ヒドロキシ、低級アルコキシ、高級アルコキシ
、アリール、アミノ、保護されたアミノ、ジ(低級)ア
ルキルアミノ、低級アルコキシイミノまたは高級アルコ
キシを1または2個以上(好ましくは1ないし3個)有
していてもよいアル(低級)アルコキシイミノを1また
は2個以上(好ましくは1ないし3個)有していてもよ
いアル(低級)アルカノイル;
【0037】高級アルキルを1または2個以上(好まし
くは1ないし3個)有していてもよい複素環チオ(低級
)アルカノイル;低級アルコキシイミノ、高級アルキル
、アミノまたは保護されたアミノを1または2個以上(
好ましくは1ないし3個)有していてもよい複素環(低
級)アルカノイル;高級アルコキシを1または2個以上
(好ましくは1ないし3個)有していてもよいアル(低
級)アルコキシイミノ(低級)アルカノイル;高級アル
カノイル;
【0038】高級アルコキシを1または2個以上(好ま
しくは1ないし3個)有していてもよいアル(低級)ア
ルケノイル;高級アルケノイル;低級アルコキシカルボ
ニル;高級アルコキシカルボニル;アリールオキシカル
ボニル;低級アルキルまたは高級アルコキシを1または
2個以上(好ましくは1ないし3個)有していてもよい
アリールスルホニル;
【0039】ハロゲン、低級アルキル、高級アルキル、
カルボキシ、ハロゲンを1または2個以上(好ましくは
1ないし10個)有していてもよい低級アルコキシ、低
級アルコキシ(低級)アルコキシ、アル(低級)アルコ
キシ、ハロゲンを1または2個以上(好ましくは1ない
し17個)有していてもよい高級アルコキシ、高級アル
ケニルオキシ、高級アルコキシを1または2個以上(好
ましくは1ないし3個)有していてもよいアリールまた
は低級アルコキシもしくは高級アルコキシを1または2
個以上(好ましくは1ないし3個)有していてもよいア
リールオキシを1または2個以上(好ましくは1ないし
5個)有していてもよいアロイルを挙げることができ、
それらの中でもより好ましいものは、
【0040】低級アルカノイル;ハロ(低級)アルカノ
イル;それぞれヒドロキシ、低級アルコキシ、高級アル
コキシ、フェニル、アミノ、低級アルコキシカルボニル
アミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、低級アルコキシイ
ミノまたは高級アルコキシを1ないし3個有していても
よいフェニル(低級)アルコキシイミノを1ないし3個
有していてもよいフェニル(低級)アルカノイルもしく
はナフチル(低級)アルカノイル;
【0041】高級アルキルを1ないし3個有していても
よいピリジルチオ(低級)アルカノイル;それぞれ低級
アルコキシイミノ、高級アルキル、アミノまたは低級ア
ルコキシカルボニルアミノを1ないし3個有していても
よいイミダゾリル(低級)アルカノイルもしくはチアゾ
リル(低級)アルカノイル;高級アルコキシを1ないし
3個有していてもよいフェニル(低級)アルコキシイミ
ノ(低級)アルカノイル;高級アルカノイル;高級アル
コキシを1ないし3個有していてもよいフェニル(低級
)アルケノイル;
【0042】高級アルケノイル;低級アルコキシカルボ
ニル、高級アルコキシカルボニル;フェノキシカルボニ
ル;それぞれ低級アルキルまたは高級アルコキシを1な
いし3個有していてもよいフェニルスルホニルもしくは
ナフチルスルホニル;
【0043】それぞれ、ハロゲン、低級アルキル、高級
アルキル、カルボキシ、ハロゲンを6ないし10個有し
ていてもよい低級アルコキシ、低級アルコキシ(低級)
アルコキシ、フェニル(低級)アルコキシ、ハロゲンを
12ないし17個有していてもよい高級アルコキシ、高
級アルケニルオキシ、高級アルコキシを1ないし3個有
していてもよいフェニル、または、低級アルコキシもし
くは高級アルコキシを1ないし3個有していてもよいフ
ェノキシを1ないし5個有していてもよいベンゾイル、
ナフトイルもしくはアントリルカルボニル;を挙げるこ
とができ、さらにより好ましいものとしては、
【004
4】「(C1−C4)アルカノイル;ハロ(C1−C4
)アルカノイル;ヒドロキシ、(C1−C4)アルコキ
シ、(C7−C16)アルコキシ、フェニル、アミノ、
(C1−C4)アルコキシカルボニルアミノ、ジ(C1
−C4)アルキルアミノ、(C1−C4)アルコキシイ
ミノまたは(C7−C16)アルコキシを有していても
よいフェニル(C1−C4)アルコキシイミノを1ない
し3個有していてもよいフェニル(C1−C4)アルカ
ノイル;(C1−C4)アルコキシカルボニルアミノを
1ないし3個有していてもよいナフチル(C1−C4)
アルカノイル;
【0045】1−(C7−C16)アルキルピリジニオ
チオ(C1−C4)アルカノイル;(C7−C16)ア
ルキルまたは(C1−C4)アルコキシカルボニルアミ
ノを1ないし3個有していてもよいイミダゾリル(C1
−C4)アルカノイル;(C1−C4)アルコキシイミ
ノまたはアミノを1ないし3個有していてもよいチアゾ
リル(C1−C4)アルカノイル;(C7−C16)ア
ルコキシを1ないし3個有していてもよいフェニル(C
1−C4)アルコキシイミノ(C1−C4)アルカノイ
ル;
【0046】(C7−C17)アルカノイル;(C7−
C16)アルコキシを1ないし3個有していてもよいフ
エニル(C1−C4)アルケノイル;(C7−C18)
アルケノイル;(C3−C6)アルコキシカルボニル;
(C7−C16)アルコキシカルボニル;フェノキシカ
ルボニル;(C1−C4)アルキルまたは(C7−C1
6)アルコキシを有していてもよいフェニルスルホニル
;(C7−C16)アルコキシを有していてもよいナフ
チルスルホニル;
【0047】ハロゲン、(C3−C6)アルキル、(C
7−C16)アルキル、カルボキシ、ハロゲンを6ない
し10個有していてもよい(C1−C6)アルコキシ、
(C1−C4)アルコキシ(C1−C4)アルコキシ、
フェニル(C3−C6)アルコキシ、ハロゲンを12な
いし17個有していてもよい(C7−C16)アルコキ
シ、(C7−C16)アルコキシを1ないし3個有して
いてもよいフェニルまたは(C3−C6)アルコキシも
しくは(C7−C16)アルコキシを1ないし3個有し
ていてもよいフェノキシを1ないし5個有していてもよ
いベンゾイル;(C3−C6)アルコキシ、(C7−C
16)アルコキシ、または(C7−C16)アルケニル
オキシを1ないし3個有していてもよいナフトイル;ま
たは、アントリルカルボニルを挙げることができ、
【0
048】最も好ましいものとしては、アセチル、2−ブ
ロモアセチル、2−(4−ビフェニリル)アセチル、2
−(4−オクチルオキシフェニル)アセチル、3−(4
−オクチルオキシフェニル)プロピオニル、2−アミノ
−2−(4−オクチルオキシフェニル)アセチル、2−
(t−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(4−オクチ
ルオキシフェニル)アセチル、2−アミノ−3−(4−
オクチルオキシフェニル)プロピオニル、2−(t−ブ
トキシカルボニルアミノ)−3−(4−オクチルオキシ
フェニル)プロピオニル、2−ジメチルアミノ−3−(
4−オクチルオキシフェニル)プロピオニル、2−(t
−ブトキシカルボニルアミノ)−2−(2−ナフチル)
アセチル、2−メトキシ−2−(4−オクチルオキシフ
ェニル)アセチル、2−メトキシイミノ−2−(4−オ
クチルオキシフェニル)アセチル、2−(4−オクチル
オキシベンジルオキシイミノ)−2−(4−ヒドロキシ
フェニル)アセチル、2−(4−オクチルオキシベンジ
ルオキシイミノ)−2−フェニルアセチル、2−(4−
オクチルオキシベンジルオキシイミノ)アセチル、2−
(1−オクチル−4−ピリジニオ)チオアセチル、2−
メトキシイミノ−2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)アセチル、2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
−3−(1−オクチル−4−イミダゾリル)プロピオニ
ル、
【0049】3−(4−オクチルオキシフェニル)アク
リロイル、3,7,11−トリメチル−2,6,10−
ドデカトリエノイル、t−ブトキシカルボニル、オクチ
ルオキシカルボニル、フェノキシカルボニル、p−トリ
ルスルホニル、4−オクチルオキシフェニルスルホニル
、6−オクチルオキシ−2−ナフチルスルホニル、
【0
050】4−(t−ブチル)ベンゾイル、4−オクチル
ベンゾイル、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−(
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペン
チルオキシ)ベンゾイル、4−(2−ブトキシエトキシ
)ベンゾイル、4−(4−フェニルブトキシ)ベンゾイ
ル、4−オクチルオキシベンゾイル、2−カルボキシ−
4−オクチルオキシベンゾイル、3−メトキシ−4−オ
クチルオキシベンゾイル、4−(2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデカ
フルオロオクチルオキシ)−2,3,5,6−テトラフ
ルオロベンゾイル、4−(4−オクチルオキシフェニル
)ベンゾイル、4−(4−ヘプチルオキシフェニル)ベ
ンゾイル、4−(4−ヘキシルオキシフェノキシ)ベン
ゾイル、4−(4−オクチルオキシフェノキシ)ベンゾ
イル、
【0051】6−ブトキシ−2−ナフトイル、6−ヘキ
シルオキシ−2−ナフトイル、6−オクチルオキシ−2
−ナフトイル、6−(2−エチルヘキシルオキシ)−2
−ナフトイル、6−デシルオキシ−2−ナフトイル、6
−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−2−ナフトイ
ル、6−ドデシルオキシ−2−ナフトイル、6−(3,
7−ジメチル−6−オクテニルオキシ)−2−ナフトイ
ル、6−(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニル
オキシ)−2−ナフトイルおよび2−アントリルカルボ
ニルを挙げることができる。
【0052】好適な「パルミトイル以外のアシル」とし
ては、既に例示した「アシル」のうちパルミトイル以外
のものを挙げることができる。
【0053】「高級アルコキシおよび保護されたアミノ
を有するアル(低級)アルカノイル」および「高級アル
コキシおよびアミノを有するアル(低級)アルカノイル
」の「アル(低級)アルカノイル」部分の好適な例とし
ては、既に「アシル」に対して例示したものを、また適
置換「高級アルコキシ」および「保護されたアミノ」の
好適な例としては、既に「アシル」に対して例示したも
のを、それぞれ挙げることができる。
【0054】好適な「ハロ(低級)アルカノイル」とし
ては、既に「アシル」に対して例示したものを挙げるこ
とができる。
【0055】「高級アルキルを有していてもよいピリジ
ルチオ(低級)アルカノイル」における「ピリジルチオ
(低級)アルカノイル」の好適な例としては、既に「ア
シル基」に対して例示したものを、また、置換基「高級
アルキル」の好適な例としては、既に「アシル基」に対
して例示したものを、それぞれ挙げることができる。
【0056】好適な「アシルオキシ」としては、ヒドロ
キシスルホニルオキシ、ホスホノオキシなどが挙げられ
る。
【0057】上記で定義された目的化合物[I]のうち
、下記の化合物[Ih]が好ましいものである。 (式中、R1は水素またはアシルを意味する。但し、R
1はパルミトイルではないものとする。)
【0058】
方法2におけるアシル化反応に好適な「アシル化剤」と
しては、導入されるアシル基に対応する酸化合物または
そのカルボキシ基における反応性誘導体またはその塩類
が挙げられるが、前記アシル化剤の好適な例としては、
式: で表わされる化合物またはそのカルボキシ基における反
応性誘導体またはそれらの塩類を挙げることができる。
【0059】化合物[V]のうち、下記の化合物は新規
である。
【0060】
【0061】
【0062】(式中、R6は低級アルコキシ、高級アル
コキシまたは高級アルケニルオキシ、R7は−COOH
または−SO3H、R8は1ないし4個のハロゲン、R
9はハロゲンを1ないし2個以上有する低級アルコキシ
、ハロゲンを1ないし2個以上有する高級アルコキシを
それぞれ意味する。)
【0063】化合物[V−1]および[V−2]は、下
記の方法によって製造できる。
【0064】方法B
【0065】方法C
【0066】(式中、R6、R7、R8、R9はそれぞ
れ前と同じ意味、R10は低級アルキル、高級アルキル
または高級アルケニル、R11はハロゲンを1または2
個以上有する低級アルキルまたはハロゲンを1または2
個以上有する高級アルキル、XおよびYはそれぞれ脱離
基を意味する。)
【0067】前記定義において、好適な「低級アルコキ
シ」、「高級アルコキシ」、「高級アルケニルオキシ」
、「ハロゲン」、「低級アルキル」および「高級アルキ
ル」としては、既に例示したものを挙げることができる
【0068】好適な「高級アルケニル」としては、3−
ヘプテニル、7−オクテニル、2,6−オクタジエニル
、5−ノネニル、1−デセニル、3,7−ジメチル−6
−オクテニル、3,7−ジメチル−2,6−オクタジエ
ニル、8−ウンデセニル、3,6,8−ドデカトリエニ
ル、5−トリデセニル、7−テトラデセニル、1,8−
ペンタデカジエニル、15−ヘキサデセニル、11−ヘ
プタデセニル、7−オクタデセニル、10−ノナデセニ
ル、18−イコセニルなどが挙げられ、なかでも(C7
−C16)アルケニルが好ましい。
【0069】R9のうち、「低級アルコキシ」はハロゲ
ンを1または2個以上(好ましくは1なし10個、より
好ましくは6ないし10個)有し、「高級アルコキシ」
はハロゲンを1または2個以上(好ましくは1ないし1
7個、より好ましくは12ないし17個)有する。
【0070】R11のうち、「低級アルキル」はハロゲ
ンを1または2個以上(好ましくは1ないし10個、よ
り好ましくは6ないし10個)有し、「高級アルキル」
はハロゲンを1または2個以上(好ましくは1ないし1
7個、より好ましくは12ないし17個)有する。
【0071】R6のうち、好ましい「低級アルコキシ」
としては(C4−C6)アルコキシが挙げられる。
【0072】好適な「脱離基」としては、上記ハロゲン
、低級アルカノイルオキシ(たとえばアセトキシなど)
、スルホニルオキシ(たとえばメシルオキシ、トシルオ
キシなど)などを挙げることができる。
【0073】化合物[V−1]および[V−2]の好適
な塩類およびそのカルボキシ基における反応性誘導体に
関しては、化合物[V]について後に例示するものと同
じものを挙げることができる。
【0074】方法BおよびCにおける反応は、後に述べ
る本明細書の製造例中の方法またはこれと同様の方法に
従って行うことができる。
【0075】化合物[V]のうち、化合物[V−1]お
よび[V−2]以外に新規な化合物があるが、これらは
、例えば、後に述べる製造例中の方法によって製造する
ことができる。
【0076】方法4の「ピリジンチオン」の好適な例と
しては、1,2−ジヒドロピリジン−2−チオン、1,
4−ジヒドロピリジン−4−チオンなどを挙げることが
でき、前記「ピリジンチオン」は上記「高級アルキル」
を有していてもよい。
【0077】本発明の目的化合物[I]またはその塩類
の製造法を以下に詳細に説明する。 方法1 目的化合物[Ia]またはその塩類は、化合物[II]
またはその塩類をN−アシル基の脱離反応に付すことに
よって製造できる。この反応は、加水分解、還元、酵素
との反応などの常法によって行うことができる。
【0078】加水分解は、塩基またはルイス酸を含む酸
の存在下で行うのが好ましい。好適な塩基としては、ア
ルカリ金属(たとえばナトリウム、カリウムなど)、ア
ルカリ土類金属(たとえばマグネシウム、カルシウムな
ど)、それらの水酸化物または炭酸塩または重炭酸塩、
トリアルキルアミン(たとえばトリメチルアミン、トリ
エチルアミンなど)、ピコリン、1,5−ジアザビシク
ロ[4.3.0]ノン−5−エン、1,4−ジアザビシ
クロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデセン−7などの無機塩基および有
機塩基を挙げることができる。好適な酸としては、有機
酸(たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸など)および無機酸(たとえば塩
酸、臭化水素酸、硫酸、塩化水素、臭化水素など)を挙
げることができる。トリハロ酢酸(たとえばトリクロロ
酢酸、トリフルオロ酢酸など)などのルイス酸を用いる
脱離は、カチオン捕捉剤(たとえばアニソール、フェノ
ールなど)の存在下で行うのが好ましい。反応は、通常
、水、アルコール(たとえばメタノール、エタノールな
ど)、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、それらの混
合物、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われ
る。液状の塩基または酸は溶媒としても用いることがで
きる。反応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加
温下で反応は行われる。
【0079】本脱離反応に用いられる還元方法としては
化学還元および接触還元を挙げることができる。化学還
元に用いられる好適な還元剤としては、金属(たとえば
スズ、亜鉛、鉄など)または金属化合物(たとえば塩化
クロム、酢酸クロムなど)と有機または無機酸(たとえ
ば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、p−
トルエンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸など)との組合
わせを挙げることができる。接触還元に用いられる好適
な触媒としては、白金触媒(たとえば白金板、白金海綿
、白金黒、コロイド白金、酸化白金、白金線など)、パ
ラジウム触媒(たとえばパラジウム海綿、パラジウム黒
、酸化パラジウム、パラジウム炭、コロイドパラジウム
、パラジウム−硫酸バリウム、パラジウム−炭酸バリウ
ムなど)、ニッケル触媒(たとえば還元ニッケル、酸化
ニッケル、ラネーニッケルなど)、コバルト触媒(たと
えば還元コバルト、ラネーコバルトなど)、鉄触媒(た
とえば還元鉄、ラネー鉄など)、銅触媒(たとえば還元
銅、ラネー銅、ウルマン銅など)などの慣用のものを挙
げることができる。還元は、通常、水、メタノール、エ
タノール、プロパノール、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、それらの混合物など、反応に悪影響を及ぼさない慣
用の溶媒中で行われる。さらに、化学還元に用いられる
上記酸が液状の場合、これらの酸は溶媒としても使用で
きる。また、接触還元に用いられる好適な溶媒としては
、上記溶媒のほか、ジエチルエーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、それらの混合物などの慣用の溶媒を
挙げることができる。この還元の反応温度は特に限定さ
れず、通常、冷却ないし加温下で反応は行われる。
【0080】酵素との反応は、化合物[II]またはそ
の塩類をN−アシル基の脱離反応に適した酵素と反応さ
せることによって行われる。前記酵素の好適な例として
は、アクチノプラネス属に属する微生物、好ましくは、
アクチノプラネス・ユタヘンシス(Actinopla
nes  utahensis)種、アクチノプラネス
・ミズーリエンシス(Actinoplanes  m
issouriensis)種に属する微生物、たとえ
ばアクチノプラネス・ユタヘンシスIFO−13244
、アクチノプラネス・ユタヘンシスATCC12301
、アクチノプラネス・ミズーリエンシスNRRL120
53などによって生産されるものを挙げることができる
。この脱離反応は、通常、燐酸緩衝液、トリス−HCl
緩衝液、その他反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行わ
れる。反応温度は特に限定されず、室温または加温下で
反応は行われる。
【0081】方法2 目的化合物[Ib]またはその塩類は、化合物[Ia]
またはその塩類をアシル化反応に付すことによって製造
できる。この方法のアシル化反応は、化合物[Ia]ま
たはその塩類を前記「アシル化剤」、たとえば化合物[
V]またはそのカルボキシ基における反応性誘導体また
はその塩類と反応させることにより行われる。
【0082】化合物[V]のカルボキシ基における反応
性誘導体の好適な例としては、酸ハライド、酸無水物、
活性アミド、活性エステルなどを挙げることができる。 反応性誘導体の好適な例としては、酸塩化物;酸アジド
;置換燐酸(たとえばジアルキル燐酸、フェニル燐酸、
ジフェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン化燐酸など
)、ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、スル
ホン酸(たとえばメタンスルホン酸など)、脂肪族カル
ボン酸(たとえば酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸
、ピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、2−エチル
酪酸、トリクロロ酢酸など)または芳香族カルボン酸(
たとえば安息香酸など)などの酸との混合酸無水物;対
称型酸無水物;イミダゾール、4−置換イミダゾール、
ジメチルピラゾール、トリアゾール、テトラゾールまた
は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールとの活性
アミド;または活性エステル(たとえばシアノメチルエ
ステ ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニトロフ
ェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、
トリクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエ
ステル、メシルフェニルエステル、フェニルアゾフェニ
ルエステル、フェニルチオエステル、p−ニトロフェニ
ルチオエステル、p−クレシルチオエステル、カルボキ
シメチルチオエステル、ピラニルエステル、ピリジルエ
ステル、ピペリジルエステル、8−キノリルチオエステ
ルなど)またはN−ヒドロキシ化合物(たとえばN,N
−ジメチルヒドロキシルアミン、1−ヒドロキシ−2−
(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、
N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1H−
ベンゾトリアゾールなど)などを挙げることができる。 使用する化合物[V]の種類に応じて、これらの反応性
誘導体から適当なものを選択すればよい。
【0083】化合物[V]およびその反応性誘導体の好
適な塩類の例としては、化合物[I]で例示したものと
同じものを挙げることができる。反応は、通常、水、ア
ルコール(たとえばメタノール、エタノールなど)、ア
セトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロホルム、
塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢
酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、
その他反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒などの慣用の
溶媒中で行われる。これらの慣用の溶媒は水との混合物
として用いることもできる。
【0084】この反応では、化合物[V]を遊離酸また
はその塩類の形で用いる場合、反応は慣用の縮合剤、た
とえば、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド;
N−シクロヘキシル−N′−モルホリノエチルカルボジ
イミド;N−シクロヘキシル−N′−(4−ジエチルア
ミノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,N′−ジエ
チルカルボジイミド;N,N′−ジイソプロピルカルボ
ジイミド;N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド;N,N′−カルボニルビス−
(2−メチルイミダゾール);ペンタメチレンケテン−
N−シクロヘキシルイミン;ジフェニルケテン−N−シ
クロヘキシルイミン;エトキシアセチレン;1−アルコ
キシ−1−クロロエチレン;トリアルキルホスファイト
;ポリ燐酸エチル;ポリ燐酸イソプロピル;オキシ塩化
燐(塩化ホスホリル);三塩化燐;エチルチオニル;塩
化オキサリル;ハロ蟻酸低級アルキル(たとえばクロロ
蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソプロピルなど);トリフェ
ニルホスフィン;2−エチル−7−ヒドロキシベンズイ
ソオキサゾリウム塩;水酸化2−エチル−5−(m−ス
ルホフェニル)イソオキサゾリウム分子内塩;1−(p
−クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1
H−ベンゾトリアゾール;N,N−ジメチルホルムアミ
ドと塩化チオニル、ホスゲン、クロロ蟻酸トリクロロメ
チル、オキシ塩化燐、塩化メタンスルホニルなどと反応
させて製造されるいわゆるビルスマイヤー試薬などの存
在下で行うのが好ましい。
【0085】反応はアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属
重炭酸塩、トリ(低級)アルキルアミン、ピリジン、ジ
(低級)アルキルアミノピリジン(たとえば4−ジメチ
ルアミノピリジンなど)、N−(低級)アルキルモルホ
リン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミンなど
の無機または有機塩基の存在下で行うこともできる。反
応温度は特に限定されず、通常、冷却ないし加温下で反
応は行われる。
【0086】方法3 目的化合物[Id]またはその塩類は、化合物[Ic]
またはその塩類をアミノ保護基の脱離反応に付すことに
よって製造できる。化合物[Ic]および[Id]の好
適な塩類としては、化合物[I]で例示したものを挙げ
ることができる。本脱離反応は上記方法1で説明した常
法によって行うことができる。
【0087】方法4 目的化合物[If]またはその塩類は、化合物[Ie]
またはその塩類を化合物[III]またはその塩類と反
応させることによって製造できる。化合物[If]の好
適な塩類としては、化合物[I]で例示したものを挙げ
ることができる。化合物[III]の好適な塩類として
は、化合物[I]で例示した酸付加塩を挙げることがで
きる。
【0088】この反応は、水、燐酸緩衝液、アセトン、
クロロホルム、アセトニトリル、ニトロベンゼン、塩化
メチレン、塩化エチレン、ホルムアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、メタノール、エタノール、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド
、その他反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒などの溶媒
、好ましくは極性の高い溶媒中で行うことができる。 前記溶媒のうち、親水性溶媒は水との混合物として用い
ることができる。化合物[III]が液状の場合、これ
を溶媒としても使用できる。
【0089】反応は塩基、たとえばアルカリ金属水酸化
物、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩などの
無機塩基、トリアルキルアミンなどの有機塩基などの存
在下で行うのが好ましい。反応温度は特に限定されず、
通常、冷却下、室温、加温または加熱下で反応は行われ
る。この反応は、アルカリ金属ハロゲン化物(たとえば
ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムなど)、アルカリ金
属チオシアン酸塩(たとえばチオシアン酸ナトリウム、
チオシアン酸カリウムなど)などの存在下で行うのが好
ましい。
【0090】方法5 目的化合物[Ig]またはその塩類は、化合物[IV]
またはその塩類をアシル化反応に付すことによって製造
できる。化合物[Ig]および[IV]の好適な塩類と
しては、化合物[I]で例示したものを挙げることがで
きる。この方法5の「アシル化剤」の好適な例としては
、導入されるアシルに対応する酸化合物、たとえば燐酸
およびその誘導体(たとえば塩化ホスホリル、ジフェニ
ルホスホロクロリデートなど)、硫酸およびその誘導体
[たとえば三酸化硫黄−ピリジン、三酸化硫黄−トリ(
低級)アルキルアミン(たとえばトリメチルアミン、ト
リエチルアミンなど)、クロロスルホン酸など]などを
挙げることができる。
【0091】本発明の原料化合物[II]の製造法を以
下詳細に説明する。 製造法A 化合物[II]またはその塩類は発酵法により製造する
ことができる。発酵法を以下詳細に説明する。この発明
の化合物[II]またはその塩類は、コレオフォマ・エ
スピーF−11899(Coleophoma  sp
.F−11899)のようなコレオフォマ属に属する化
合物[II]またはその塩類−産生菌株を栄養培地中で
発酵させることにより産生することができる。
【0092】(i)微生物 化合物[II]またはその塩類の産生に使用される微生
物の特性を以下説明する。菌株F−11899は福島県
いわき市で採取された土壌試料から分離された。この菌
株は種々の培地上でやや抑制的に生育し、暗灰色ないし
褐灰色の集落を形成した。アナモルフ(分生子果)は三
浦のLCA平板1)上、または、コーンミール平板上に
置いた蒸気滅菌した葉片に、分離株を接種した場合に形
成したが、寒天培地上ではテレオモルフもアナモルフも
生成しなかった。その形態学的特徴、培養上の特徴およ
び生理学的特徴は下記のとおりである。
【0093】種々の寒天培地上での培養上の特徴を表1
にまとめて示す。バレイショデキストロース寒天上での
培養物はやや速やかに生育し、25℃、2週間後に直径
3.5−4.0cmに達した。この集落表面は平坦でフ
ェルト状であり、やゝしわが多く、褐灰色であった。集
落中心は淡灰色ないし褐灰色であり、気菌糸で覆われて
いた。裏面の色は暗灰色であった。麦芽エキス寒天上の
集落はより抑制的に生育し、同条件で直径2.5−3.
0cmに達した。表面は平坦で薄いか、ないしはフェル
ト状で、オリーブ褐色であった。集落中心は黄灰色であ
り、気菌糸で覆われていた。裏面は褐灰色であった。
【0094】形態学的特徴は三浦のLCA平板にのせた
滅菌葉片上の培養物に基づいて決定した。分生子果は葉
片上にのみ生成した。これらは分生子殻状(pychi
dial)、表在性、単独で、円盤状ないしアンプル状
、底部で平たくなっており、単室、薄壁であり、黒色で
、直径90−160(−200)μm、高さ40−70
μmであった。孔口はしばしば単一、円形で中心にあり
、乳頭状で、直径10−30μm、高さ10−20μm
であった。分生子柄は分生子殻内壁の下層から生成した
。これらは無色で、分枝しないか、またはごく僅かに分
枝しており、隔膜があって滑面であった。分生子形成細
胞は内生出芽型、フィアロ型、末端に分生子を有し、ア
ンプル状ないし倒西洋梨型で無色、滑面で5−8×4−
6μmであり、カラーを有していた。カラーは鐘状ない
し筒状で14−18×3−5μmであった。分生子は無
色、筒状で、薄壁であり、隔膜が無く滑面で、14−1
6(−18)×2−3μmであった。栄養菌糸は隔膜が
あり、褐色、滑面で分枝していた。菌糸細胞は筒状で太
さ2−7μmであった。厚膜胞子は無かった。菌株F−
11899はバレイショデキストロース寒天上で生育温
度範囲0℃ないし31℃、至適温度23℃ないし27℃
を有していた。上記特性は菌株F−11899がコエロ
ミセテス(Coelomycetes)目に属すること
を示す。2),3),4)そこで、発明者らはこの菌株
を「コエロミセテス菌株F−11899」と命名した。
【0095】
【0096】
【0097】これらの特徴は25℃、14日間培養後に
観察した。色名記載はザ・メス−エン・ハンドブック・
オブ・カラー(The  Methuen  Hand
bookof  colour)5)に基づいた。 1)三浦、および工藤:アン・アガーメディアム・フォ
ー・アクアチック・ハイホミセテス(An  agar
−medium  for  aquatic  Hy
phomycetes)、Trans.Ycolo. 
 Soc.Japan,第11巻、116−118頁、
1970年。 2)  アークス・ジェー・エー・フォン(Arx,J
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ルレーチング・イン・ピュア・カルチャー(TheGe
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15頁、ジェー・クレーマー・バダズ(J.Crame
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ザ・コエロミセテス−フンジー・  インパーフェクチ
・ウイズ・ピクニディア;アセルブリ・アンド・ストロ
マータ(The  Coelomycetes−Fun
gi  Imperfecti  with  Pyc
nidia;Acervuli  and  Stro
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ブ・ザ・フンジー(Dictionary  of  
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ルス・マイコロジカル・インスチチュート、キュー(C
ommonwealth  Mycological 
 Institute,Kew)、1983年。 5)コーネラップ・エー(Kornerup  A.)
およびワンシャー・ジェー・エイチ(Wanscher
  J.H.):メスーエン・ハンドブック・オブ・カ
ラー(Methuen  Handbook  of 
 Colour)第三版、252頁、メスーエン、ロン
ドン(Methuen,London)、1983年。
【0098】コエロミセテス  菌株F−11899は
茨城県つくば市東1丁目1−3に所在の工業技術院微生
物工業技術研究所に微工研条寄第2635号(FERM
  BP−2635)として1989年10月26日付
で寄託された。しかしながらその後、発明者らはさらに
菌株F−11899の分類の研究を行って、菌株F−1
1899がコエロミセテス目に属するコレオフォマ・エ
ンペトリ(ロストラップ)ペトラーク[Coleoph
oma  empetri(Rostrup)Petr
ak]1929年2),3),4)に類似しているが、
ただ、分生子殻の特徴、すなわち、丸味を帯びているか
底部が平らであること、埋没していることおよび乳頭状
の孔口部がないことの点で幾つか異なることを見出した
。これらの特徴を考慮して、発明者らはこの菌株をさら
に詳しく分類し、「コレオフォマ・エスピーF−118
99(Coleophoma  sp.F−11899
)」と命名した。これに関連して、発明者らは工業技術
院微生物工業技術研究所に1990年9月21日付で、
「コエロミセテス  菌株F−11899」という名前
を「コレオフォマ・エスピーF−11899」に訂正す
る手続を取った。
【0099】(ii)化合物[II]またはその塩類の
産生 この発明の化合物[II]またはその塩類は、コレオフ
ォマ属に属する化合物[II]またはその塩類−産生菌
株を、同化し得る炭素源および窒素源を含む栄養培地中
、例えば振とう培養、深部培養等の好気条件下に生育せ
しめる時に産生される。栄養培地中の好ましい炭素源は
、グルコース、スクロース、デンプン、フルクトースま
たはグリセリン等のような炭水化物である。
【0100】好ましい窒素源は酵母エキス、ペプトン、
グルテン粉、綿実粉、大豆粉、コーン・スティープ・リ
カー、乾燥酵母、小麦胚芽等並びに、例えば硝酸アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等のア
ンモニウム塩類、尿素、アミノ酸等のような無機および
有機窒素化合物である。炭素源および窒素源は組合わせ
て使用すると有利ではあるが、痕跡程度の生育因子およ
びかなりの量の無機栄養素を含む低純度のものも使用に
適しているので、それらの純粋な形で使用する必要はな
い。
【0101】所望に応じて、培地に炭酸ナトリウムまた
は炭酸カルシウム、リン酸ナトリウムまたはリン酸カリ
ウム、塩化ナトリウムまたは塩化カリウム、沃化ナトリ
ウム、または沃化カリウム、マグネシウム塩類、銅塩類
、亜鉛塩類、またはコバルト塩類等のような無機塩類を
加えてもよい。必要に応じて、とりわけ培養培地が激し
く発泡する場合には、流動パラフィン、脂肪油、植物油
、鉱油またはシリコン等のような消泡剤を加えてもよい
【0102】他の生物学的活性物質の大量生産のために
使用される望ましい方法の場合のように、化合物[II
]またはその塩類の大量生産には深部好気培養条件が望
ましい。少量産生の場合には、フラスコ中またはビン中
の振とう培養または表面培養が行われる。さらに、生育
を大型タンク内で行う場合には、化合物[II]または
その塩類の生産工程における生育遅延を回避するために
、生産タンクに接種するのに菌を栄養細胞の形で使用す
るのが望ましい。すなわち、まず比較的少量の培養培地
に菌の胞子または菌糸体を接種し、その接種培地を培養
することにより栄養細胞を生産し、これを大型タンクに
移すのが望ましい。栄養細胞を生産する培地は化合物[
II]またはその塩類の生産に利用する培地と実質的に
同じであるかまたは異なってもよい。
【0103】培養混合物の攪拌および通気は種々の方法
で行えばよい。攪拌はプロペラまたはこれに類似の機械
的撹拌装置、回転または振とう発酵装置、種々のポンプ
装置、または培地中の滅菌空気の通過によって行えばよ
い。通気は発酵混合物中を滅菌空気を通過させることに
より行えばよい。発酵は通常約10℃と40℃との間の
温度、好ましくは20℃ないし30℃で、約50時間な
いし150時間行われるが、発酵条件と規模とに従って
変化させてもよい。発酵が完了すれば、培養ブロスは次
いで化合物[II]またはその塩類を回収するために、
例えば適切な溶媒または数種の溶媒の混合物による溶媒
抽出、クロマトグラフィー、または適切な溶媒または数
種の溶媒の混合物からの再結晶等の、生物学的活性物質
の回収および精製に常用される種々の操作法に付される
【0104】この発明によれば、化合物[II]または
その塩類は一般的に培養菌糸体中および培養ブロス中の
両方に見出される。従って、化合物[II]またはその
塩類はブロス全体からアセトンまたは酢酸エチル、また
はこれらの溶媒の混合物等のような適切な有機溶媒を用
いる抽出によって抽出される。抽出液は化合物[II]
またはその塩類を得られるような常法、例えば抽出液を
溶媒留去または蒸留により濃縮して少量とし、活性物質
、すなわち化合物[II]またはその塩類を含む残渣を
、例えばクロマトグラフィーまたは適切な溶媒または数
種の溶媒の混合物からの再結晶により精製することによ
り処理され、目的物が得られる。化合物[II]がその
塩類として単離された場合には、常法により遊離の化合
物[II]または化合物[II]の別の塩類に導くこと
ができる。
【0105】
【発明の効果】本発明のポリペプチド化合物[I]の生
物学的性質 本発明のポリペプチド化合物[I]の有用性を示すため
に、代表的化合物の若干の生物学的データを以下に説明
する。
【0106】試験1  抗菌活性(1):後記において
開示する実施例2の化合物(以下FR131535物質
と呼ぶ)の抗菌活性を、酵母の窒素を基礎としたデキス
トロース培地(YNBD培地)を用いて、96ウエルマ
ルチトレイ中でのマイクロブロス希釈法によって測定し
た。倍々希釈系列の試料溶液50μlに、微生物の生理
食塩水中懸濁液50μlを加えて、最終濃度を1×10
5コロニー形成単位/mlとした。カンジダの培養物を
37℃で22時間インキュベートした。インキュベーシ
ョン後、各ウエル中の微生物の生育を比濁法によって求
めた。結果は、濁度が無試料ウエルの半分となる濃度を
IC50値として示した。結果を第2表に示す。
【0107】
【0108】試験2  FR131535物質の急性毒
性: FR131535物質の急性毒性を、ICRマウス(雌
性、4週令)で静脈内一回投与により求めた。用量50
0mg/kgで毒性症状は観察されなかった。
【0109】試験3  抗菌活性(2):後記において
開示する実施例12の化合物(以下FR139687物
質と呼ぶ)の試験管内抗菌活性を、下記の寒天平板2倍
希釈法によって求めた。2%グルコースを含有するサブ
ローブロス(Sabouraud  broth)中で
各試験微生物を一夜培養したもの(生菌数105/ml
)の一白金耳を、FR139687物質を各種段階濃度
で含有する酵母の窒素を基礎としたデキストロース寒天
(YNBDA)上に画線し、最小発育阻止濃度(MIC
)を、30℃で24時間インキュベーション後μg/m
l単位で表わした。
【0110】
【0111】試験結果から、本発明のポリペプチド化合
物[I]が抗菌活性(とくに抗真菌活性)を有すること
が明らかである。
【0112】この発明の製剤は、有効成分としてポリペ
プチド化合物[I]またはその塩類を直腸投与、経肺(
経鼻ないしバッカル吸入)、点鼻、点眼、外用(局所)
、経口または非経口(皮下、静脈内および筋肉内を含む
)などの投与または吸入に適した有機あるいは無機担体
または賦形剤と共に含有する固形、半固形あるいは液状
の製剤の形で用いることができる。有効成分は例えば、
錠剤、ペレット剤、トローチ、カプセル剤、坐剤、クリ
ーム剤、軟膏剤、エアゾール剤、吸入用粉末薬、液剤、
乳剤、懸濁剤、その他使用に適した剤形に用いられる慣
用の無毒性の医薬として許容される担体と共に配合する
ことができる。さらに、必要に応じて補助剤、安定化剤
、粘稠化剤、着色剤および香料を使用することができる
。目的化合物[I]またはその塩類は疾患の経過または
状態に所望の治療効果を生じるに足りる量を製剤に含有
させればよい。
【0113】この製剤をヒトまたは動物に適用する場合
、静脈内、筋肉内または経口投与によるのが好ましい。 ポリペプチド化合物[I]の治療有効量は治療される各
患者の年令および条件によっても変動するが、一般には
ポリペプチド化合物[I]を、静脈内投与の場合にはヒ
トまたは動物体重1kg当り1日量0.01−20mg
、筋肉内投与の場合にはヒトまたは動物体重1kg当り
1日量0.1−20mg、経口投与の場合にはヒトまた
は動物体重1kg当り1日量0.5−50mgで感染症
の治療または予防のために投与することができる。
【0114】
【実施例】以下、製造例並びに実施例により本発明を詳
述する。
【0115】製造例1 メタノール(50ml)に塩化チオニル(8.73ml
)を−5℃で加え、混合物を10分間攪拌後、D−2−
(p−ヒドロキシフェニル)グリシン(5g)を氷冷下
に加える。混合物を12時間室温で撹拌する。反応混合
物を減圧濃縮して、D−2−(p−ヒドロキシフェニル
)グリシンメチルエステル塩酸塩(6.3g)を得る。
【0116】製造例2 D−2−(p−ヒドロキシフェニル)グリシンメチルエ
ステル塩酸塩(6.3g)とトリエチルアミン(8.7
1ml)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液にジ
−t−ブチル  ジカルボネート(di−t−buty
l  dicarbonate)(6.82g)を加え
る。 混合物を室温で2時間撹拌する。反応混合物をジエチル
エーテル(1l)に加え、不溶物を濾去し、濾液を減圧
下濃縮して、N−(t−ブトキシカルボニル)−D−2
−(p−ヒドロキシフェニル)グリシンメチルエステル
(6.83g)を得る。
【0117】製造例3 N−(t−ブトキシカルボニル)−D−2−(p−ヒド
ロキシフェニル)グリシンメチルエステル(6.8g)
と重炭酸カリウム(1.84g)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(34ml)中懸濁液に臭化オクチル(4.
176ml)を加える。混合物を60℃で6時間攪拌す
る。反応混合物を水および酢酸エチルの混合物に加える
。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥する。硫酸
マグネシウムを濾去し、濾液を減圧下濃縮してN−(t
−ブトキシカルボニル)−D−2−(p−オクチルオキ
シフェニル)グリシンメチルエステル(6.96g)を
得る。
【0118】製造例4 4N水素化ナトリウム水溶液(8.77ml)にN−(
t−ブトキシカルボニル)−D−2−(p−オクチルオ
キシフェニル)グリシンメチルエステル(6.9g)を
加え、室温で1.5時間撹拌する。反応混合物を水およ
び酢酸エチルの混合物に加え、混合物を1N塩酸でpH
3に調整する。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾
燥する。硫酸マグネシウムを濾去し、濾液を減圧下濃縮
して、N−(t−ブトキシカルボニル)−D−2−(p
−オクチルオキシフェニル)グリシン(3.9g)を得
る。
【0119】製造例5 N−(t−ブトキシカルボニル)−D−2−(p−オク
チルオキシフェニル)グリシン(1g)のアセトニトリ
ル(10ml)溶液とピリジン(0.213ml)のア
セトニトリル(10ml溶液に  N,N′−ジスクシ
ンイミジル  カルボネート(N,N′−disucc
inimidyl  carbonate)(0.67
5g)を加える。混合物を室温で12時間攪拌する。反
応混合物を水および酢酸エチルの混合物に加える。有機
層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥する。硫酸マグネ
シウムを濾去し、濾液から溶媒を減圧下蒸発させて、N
−(t−ブトキシカルボニル)−D−2−(p−オクチ
ルオキシフェニル)グリシンスクシンイミドエステル(
0.92g)を得る
【0120】製造例6 製造例2と同様にして、N−(t−ブトキシカルボニル
)−L−チロシンメチルエステルを得る。
【0121】製造例7 製造例3と同様にして、O4−オクチル−N−(t−ブ
トキシカルボニル)−L−チロシンメチルエステルを得
る。
【0122】製造例8 製造例4と同様にして、O4−オクチル−N−(t−ブ
トキシカルボニル)−L−チロシンを得る。
【0123】製造例9 製造例5と同様にして、  O4−オクチル−N−(t
−ブトキシカルボニル)−L−チロシンスクシンイミド
エステルを得る。
【0124】製造例10 (1)スクロース4%、綿実粉2%、乾燥酵母1%、ペ
プトン1%、KH2PO40.2%、CaCO30.2
%、およびツイーン80(半井化学社製)0.1%より
なる前培養培地(160ml)を500mlエルレンマ
イヤーフラスコ2個それぞれに注ぎ、121℃、30分
間滅菌する。コレオフォマ・エスピーF−11899の
斜面培養物1白金耳を各培地に接種し、振とう条件下2
5℃で4日間培養する。パインデックス#3(松谷化学
社製)3%、グルコース1%、小麦胚芽1%、綿実粉0
.5%、KH2PO42%、Na2HPO4・12H2
O1.5%、ZnSO4・7H2O0.001%および
アデカノール(消泡剤、旭電化社製)0.05%よりな
る生産培地(20l)を30lジャーファーメンターに
注ぎ、121℃、30分間滅菌する。前培養ブロス(3
20ml)を生産培地に接種し、200rpmの攪拌下
および毎分20lの通気下25℃、4日間培養する。こ
のようにして得られる培養ブロス(20l)に等容量の
アセトンを加える。暫時室温で時々攪拌後、ブロスを濾
過する。濾液を減圧濃縮してアセトンを留去する。水性
濾液(10l)を酢酸エチル等容量で2回洗浄し、n−
ブタノール(10l)で2回抽出する。n−ブタノール
層を合わせ、減圧濃縮して残渣をシリカゲル60(E.
メルク社製)のカラム(300ml)にかけ、ジクロロ
メタン−メタノールよりなる有機溶媒混合物で段階的に
溶出する。抗カンジダ作用を有する画分を溶媒混合物(
3:1から1:1)の範囲で溶出する。活性画分を合わ
せ、減圧下に濃縮乾固する。残渣を50%メタノール水
溶液(15ml)に溶解し、ODS  YMC  GE
L(山村化学研究所製)のカラム(250ml)にかけ
る。カラムを50%メタノール水溶液で洗浄し、80%
メタノール水溶液で溶出する。溶出液を濃縮し、さらに
上部固定相の溶媒系n−ブタノール:メタノール:水(
4:1:5)および下降方式に底部可動相を用いて遠心
分離パーチションクロマトグラフィー(CPC)により
精製する。目的化合物(主成分)を含む画分を集めて減
圧濃縮し、シリカゲル60のカラム(35ml)にかけ
る。カラムをn−ブタノール:酢酸:水(6:1:1)
で展開する。活性画分を合わせ、減圧下に濃縮乾固し、
少容量の50%メタノール水溶液に溶解する。溶液をO
DS  YMC  GELのカラム(3.5ml)を通
過させる。カラムを50%メタノール水溶液で洗浄し、
メタノールで溶出する。溶出液を濃縮乾固し、少容量の
水に溶解して0.01N  NaOH水溶液でpH7.
0に調整する。溶液を凍結乾燥して、前記化合物をナト
リウム塩(11mg)の形で(FR901379物質と
呼称)白色粉末として得る。
【0125】上記で得られるFR901379物質は下
記物理化学的性質を有する。 紫外吸収スペクトル: 赤外吸収スペクトル: 1240,1070,1045,800,755,71
0cm−1 1H核磁気共鳴スペクトル:
【0126】上記物理的性質および化学的性質の解析お
よびさらに化学構造の同定を研究した結果から、FR9
01379物質の化学構造は下記のとおりに同定された
【0127】実施例1 FR901379物質のN−アシル基は、酵素を用いた
脱アシル化反応によって脱離される。この脱離反応につ
いて以下に詳細に説明する。
【0128】(1)  アクチノプラネス・ユタヘンシ
ス(Actinoplanes  utahensis
)の培養 FR901379物質のN−アシル基を脱離させるのに
有用な酵素がアクチノプラネス(Actinoplan
es)属に属する微生物、好ましくはアクチノプラネス
・ユタヘンシス種に属する微生物、例えば、アクチノプ
ラネス・ユタヘンシスIFO−13244によって生産
される。アクチノプラネス・ユタヘンシスIFO−13
244を予め培養して寒天斜面上で維持する。この斜面
培養物の一白金耳をとり、澱粉1%、庶糖1%、グルコ
ース1%、綿実粉1%、ペプトン0.5%、大豆粉0.
5%、CaCO30.1%からなる種培地に接種する。 回転振とう機を用い、上述の接種増殖培地を容量225
mlの広口エルレンマイヤー・フラスコ中30℃で約7
2時間培養する。この接種増殖培地をそのまま庶糖2%
、落花生粉1%、K2HPO40.12%、KH2PO
40.05%、MgSO4・7H2O0.025%から
なる醗酵培地に移植する。醗酵培地は容量30lのジャ
ー・ファーメンター中温度30℃で約80時間醗酵させ
る。醗酵培地は常用の撹拌機を用いて回転速度250r
pmで撹拌し、通気量は1分間当り20lとする。醗酵
を終了した培地から基生菌糸体を濾過採取し、水で一回
洗浄する。洗浄菌糸体はそのまま酵素源としてFR90
1379物質のN−アシル基を脱離させる反応に使用す
る。
【0129】(2)脱離条件 FR901379物質を0.25Mリン酸緩衝液(pH
6.5)に溶解して最終濃度0.9mg/mlとする。 この溶液36lにアクチノプラネス・ユタヘンシスIF
O−13244の洗浄菌糸を湿重量2kg相当量加える
。脱離反応は37℃以下の温度で23時間実施する。 FR901379物質の減少と脱アシルFR90137
9物質(以下FR133303と称する)の増加とは逆
相カラムを備えたHPLCで測定する。FR90137
9物質30gからFR133303物質22.2gが反
応系内で生成される。
【0130】(3)FR133303物質の単離上記の
反応混合物を濾過助剤を用いて濾過し、菌糸体をケーキ
として濾去する。得られた濾液を活性炭のカラム(2l
)に通す。該カラムを6lの水で洗浄したのち、50%
アセトン水溶液12lで溶出させる。溶出液を真空下蒸
発させてアセトンを除去し、さらにYMC  GEL 
 ODS−AM  120−S50(山村化学研究所)
のカラム(4l)に通す。このカラムを水洗し、50m
M  NaH2PO4を含む2%アセトニトリル水溶液
で溶出する。溶出は分析HPLCでモニターする。すな
わち、カラムとしてLiChrospher100  
RP−18(Cica−MERCK)を用い、溶媒とし
て、0.5%NH4H2PO4を含む3%アセトニトリ
ル水溶液を流速1ml/分で流し、UVモニターを用い
て波長210nmでFR133303物質を検出する。 FR133303物質を含む画分を合わせて活性炭カラ
ム(400ml)に通す。カラムを水洗して50%アセ
トン水溶液で溶出する。溶出液は真空下に濃縮してアセ
トンを除き、残留物を凍結乾燥して、16.4gのFR
133303物質を白色粉末として得る。
【0131】FR133303物質の物理化学的性質は
次の通りである。 紫外吸収スペクトル: 赤外吸収スペクトル: 1H核磁気共鳴スペクトル: 13C核磁気共鳴スペクトル: FR133303物質の化学構造は、次の如く同定され
る。
【0132】実施例2 (1)4−ヒドロキシ安息香酸(19.2g)の10%
NaOH(120ml)溶液をジメチルスルホキシド(
480ml)に30分間かけて滴下する。この間反応混
合物の温度を30−40℃の間に保つ。添加終了後、溶
液を17−20℃に冷却する。この溶液に1−ブロモオ
クタン(28.95g)を30分間かけて滴下し、反応
混合物を室温で4時間激しく撹拌する。反応混合物を氷
水(1200ml)中に注ぎ、濃塩酸(40ml)で酸
性とする。さらに1時間激しく攪拌後、生成する固形物
を濾去し、アセトニトリル(60ml)に溶解する。 溶液を30分間還流し、室温で一夜静置して、4−オク
チルオキシ安息香酸(13.8g)を結晶として得る。 (融点:96℃、元素分析:C15H22O3として:
計算値:C71.97,H8.86;実測値:C71.
30,H8.89)4−オクチルオキシ安息香酸(13
.8g)のジエチルエーテル(552ml)の溶液に2
,4,5−トリクロロフェノール(10.87g)とN
,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(11.37
g)を加える。溶液を窒素雰囲気下室温で18時間攪拌
する。析出物を濾去し、濾液を減圧濃縮する。残留物を
石油エーテルに溶解し、氷水冷却下で静置する。生成す
る結晶(15.2g)を濾過し、加温したn−ヘキサン
(150ml)に溶解する。室温で一夜静置後、生成す
る結晶を濾去する。濾液を濃縮して油状物を得る。これ
を酢酸エチルとn−ヘキサンの混合溶媒を用いるシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4−オクチ
ルオキシ安息香酸2,4,5−トリクロロフェニルエス
テル(7.58g)を得る。(融点:53℃、元素分析
:C21H23O3Cl3として:計算値:Cl  2
4.75;実測値:Cl  24.05)(2)FR1
33303物質(2.04g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(60ml)溶液に4−オクチルオキシ安息香
酸2,4,5−トリクロロフェニルエステル(2.04
g)と4−ジメチルアミノピリジン(0.283g)を
加える。溶液を窒素雰囲気下室温で15時間攪拌する。 この溶液に4−ジメチルアミノピリジン(0.20g)
を加え、混合物をさらに24時間攪拌する。反応混合物
を水(600ml)中に注ぎ、pHを6.0に調整する
。混合物を等量の酢酸エチルで二回洗浄し、次いで30
mlに濃縮する。濃縮物をDEAE−トーヨーパール(
Cl型、東ソー(株)製)のカラム(150ml)に付
す。カラムを50%メタノール水溶液で洗浄し、1M塩
化ナトリウム水溶液を含む50%メタノール水溶液で展
開する。溶出液のモニターは、溶媒中のアセトニトリル
濃度を40%とする以外は実施例1(3)で述べたのと
同じHPLC系で行う。目的化合物を含む画分を集め、
減圧下溶媒を留去してメタノールを除く。この溶液は、
脱塩のためにYMC  GEL  ODS−AM  1
20−S50のカラム(1l)に吸着させる。カラムを
水洗し、30%アセトニトリル水溶液で溶出する。溶出
液から減圧下にアセトニトリルを除き、凍結乾燥して目
的化合物(以下FR131535物質と称する)(1.
4g)を白色粉末として得る。
【0133】FR131535物質の物理化学的性質は
次の通りである。 赤外吸収スペクトル: 1H核磁気共鳴スペクトル:
【0134】FR131535物質の化学構造は、次の
如く同定された。
【0135】実施例3ないし1lの化合物の化学構造を
以下に示す。
【0136】
【0137】実施例3 FR133303物質(1g)とN−(t−ブトキシカ
ルボニル)−D−2−(p−オクチルオキシフェニル)
グリシンスクシンイミドエステル(0.596g)のN
,N−ジメチルホルムアミド(3ml)溶液に4−ジメ
チルアミノピリジン(0.165g)を加える。混合物
を室温で12時間攪拌する。反応混合物を水(30ml
)に加え、次いでpH6に調整する。水溶液を酢酸エチ
ルで洗浄し、DEAE−トーヨーパール(Cl−)(6
0ml)イオン交換クロマトグラフィーに付し、1M塩
化ナトリウム水溶液中50%メタノールで溶出する。目
的化合物を含む画分を合わせ、減圧下メタノールを除く
。この水溶液を1N塩酸でpH4.5に調整し、ダイヤ
イオンHP−20(商標、三菱化成工業社製)(130
ml)カラムクロマトグラフィーに付し、80%メタノ
ール水溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ
、減圧下メタノールを除く。残留物を凍結乾燥してアシ
ル化された目的化合物(以下FR138260物質と称
する)(0.77g)を得る。
【0138】実施例4 実施例3で得られたFR138260物質(0.25g
)をトリフルオロ酢酸(1.25ml)に加え、10分
間撹拌する。反応混合物を水(30ml)に加え、次い
で飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH4.5に調整する
。この水溶液をダイヤイオンHP−20(100ml)
カラムクロマトグラフィーに付し、80%メタノール水
溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、減圧
下メタノールを除く。残留物を凍結乾燥して目的化合物
(以下FR138727物質と称する)(15mg)を
得る。
【0139】実施例5 実施例3と同様にして、FR133303物質をO4−
オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−L−チロ
シンスクシンイミドエステルと反応させてFR1383
64物質を得る。
【0140】実施例6 FR133303物質(0.5g)を水(5ml)とテ
トラヒドロフラン(5ml)の混合物に溶解し、溶液を
飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH7に調整後、ジ−t
−ブチルカルボネート(0.114g)を室温で加える
。混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH7に保ち
ながら室温で5時間攪拌する。反応混合物を水に加え、
pH6に調整する。この水溶液を酢酸エチルで洗浄し、
DEAE−トーヨーパール(Cl−)(30ml)イオ
ン交換クロマトグラフィーに付し、1M塩化ナトリウム
水溶液中50%メタノールで溶出する。目的化合物を含
む画分を合わせ、減圧下メタノールを除く。水溶液を1
N塩酸でpH4.5に調整し、ダイヤイオンHP−20
(100ml)カラムクロマトグラフィーに付し、80
%メタノール水溶液で溶出する。目的化合物を含む画分
を合わせ、減圧下メタノールを除く。残留物を凍結乾燥
して、アシル化された目的化合物(以下FR13826
1物質と称する)(0.145g)を得る。
【0141】実施例7 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化ア
セチルと反応させてFR138363物質を得る。
【0142】実施例8 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化2
−ブロモアセチルと反応させてFR138728物質を
得る。
【0143】実施例9 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化ベ
ンゾイルと反応させてFR138538物質を得る。
【0144】実施例10 実施例6と同様にして、FR133303物質を2−(
2−アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミ
ノ酢酸と反応させてFR138539物質を得る。
【0145】実施例11 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化ト
シルと反応させてFR138365物質を得る。
【0146】製造例11 6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸(1g)を10%水酸
化ナトリウム水溶液(4.25ml)とジメチルスルホ
キシド(17ml)の混合物に溶解し、これに臭化オク
チル(0.918ml)を加える。混合物を60℃で6
時間撹拌する。反応混合物を水と酢酸エチルの混合物に
加え、濃塩酸でpH3に調整する。有機層を分取し、硫
酸マグネシウムで乾燥する。硫酸マグネシウムを濾去し
、濾液から減圧下溶媒を留去して、6−オクチルオキシ
−2−ナフトエ酸(0.91g)を得る。
【0147】製造例12 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド塩酸塩(0.703g)を6−オクチルオキ
シ−2−ナフトエ酸(0.85g)と1−ヒドロキシ−
1H−ベンゾトリアゾール(0.382g)の酢酸エチ
ル(26ml)溶液に加える。混合物を室温で2時間攪
拌する。反応混合物を水に加え、分取した有機層を水お
よび塩化ナトリウム水溶液で洗浄する。次いで有機層を
硫酸マグネシウムで乾燥する。硫酸マグネシウムを濾去
し、濾液から減圧下溶媒を留去して、1−(6−オクチ
ルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベンゾトリアゾー
ル−3−オキシド(0.74g)を得る。
【0148】実施例12の化合物の化学構造を以下に示
す。
【0149】
【0150】実施例12 FR133303物質(0.5g)および1−(6−オ
クチルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベンゾトリア
ゾール−3−オキシド(0.271g)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(1.5ml)溶液に4−ジメチルア
ミノピリジン(0.0828g)を加える。混合物を1
2時間室温で攪拌する。反応混合物を水に加え、pH6
に調整する。水溶液を酢酸エチルで洗浄し、DEAE−
トーヨーパール(Cl−)(30ml)イオン交換クロ
マトグラフィーに付し、1M塩化ナトリウム溶液中50
%メタノールで溶出する。目的化合物を含む画分を合わ
せ、減圧下メタノールを除く。水溶液を1N塩酸でpH
4.5に調整し、ダイヤイオンHP−20(65ml)
カラムクロマトグラフィーに付し、80%メタノール水
溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、減圧
下メタノールを除く。残留物を凍結乾燥して、アシル化
された目的化合物(以下FR139687物質と称する
)(0.214g)を得る。
【0151】製造例5と同様にして、下記の化合物(製
造例13ないし16)を得る。
【0152】製造例13 N−(t−ブトキシカルボニル)−L−2−(2−ナフ
チル)グリシンスクシンイミドエステル
【0153】製
造例14 2−(4−ビフェニリル)酢酸スクシンイミドエステル
【0154】製造例15 4−t−ブチル安息香酸スクシンイミドエステル
【01
55】製造例16 4−(4−フェニルブトキシ)安息香酸スクシンイミド
エステル
【0156】製造例17 3,7−ジメチルオククノール(5ml)に三臭化燐(
1.01ml)を加える。混合物を60℃で4時間攪拌
する。反応混合物を水とn−ヘキサンの混合物に加える
。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥する。硫酸
マグネシウムを濾去し、濾液から減圧下溶媒を留去して
、臭化3,7−ジメチルオクチル(4.40g)を得る
【0157】製造例11と同様にして、下記の化合物(
製造例18ないし23)を得る。
【0158】製造例18 4−[4−(オクチルオキシ)フェノキシ]安息香酸

0159】製造例19 6−(ブトキシ)−2−ナフトエ酸
【0160】製造例20 6−デシルオキシ−2−ナフトエ酸
【0161】製造例21 6−ヘキシルオキシ−2−ナフトエ酸
【0162】製造例22 6−ドデシルオキシ−2−ナフトエ酸
【0163】製造例23 6−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−2−ナフト
エ酸
【0164】製造例12と同様にして、下記の化合物(
製造例24ないし31)を得る。
【0165】製造例24 1−[4−(4−オクチルオキシ)フェノキシ]ベンゾ
イル−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【01
66】製造例25 1−(6−ブトキシ−2−ナフトイル)−1H−ベンゾ
トリアゾール−3−オキシド
【0167】製造例26 1−(6−デシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベ
ンゾトリアゾール−3−オキシド
【0168】製造例27 1−(6−ヘキシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−
ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【0169】製造例28 1−(6−ドデシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−
ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【0170】製造例29 1−[6−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−2−
ナフトイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシ
【0171】製造例30 1−[(2E,6E)−3,7,11−トリメチル−2
,6,10−ドデカトリエノイル]−1H−ベンゾトリ
アゾール−3−オキシド
【0172】製造例31 製造例17と同様にして、臭化3,7−ジメチル−6−
オクテニルを得る。
【0173】製造例32 水素化ナトリウム(2.04g)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(50ml)中懸濁液に4−ヒドロキシピリ
ジン(5g)を室温で加える。これに臭化オクチル(9
.08ml)を加える。混合物を50℃で2時間攪拌す
る。反応混合物を食塩水(100ml)、テトラヒドロ
フラン(100ml)および酢酸エチル(100ml)
の混合物に加える。有機層を分取し、硫酸マグネシウム
で乾燥する。硫酸マグネシウムを濾去し、濾液から減圧
下溶媒を留去して、1−オクチル−4−ピリドン(14
.7g)を得る。
【0174】製造例33 1−オクチル−4−ピリドン(10.9g)のピリジン
(100ml)溶液に五硫化燐(8.65g)を室温で
加える。混合物を80℃で3時間攪拌する。反応混合物
を水(200ml)と塩化メチレン(200ml)の混
合物に加える。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾
燥する。硫酸マグネシウムを濾去し、濾液から減圧下溶
媒を留去して、1−オクチル−1,4−ジヒドロピリジ
ン−4−チオンを得る。
【0175】製造例1と同様にして、下記の化合物(製
造例34ないし36)を得る。
【0176】製造例34 2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メトキシ酢酸メ
チルエステル
【0177】製造例35 D−チロシンメチルエステル塩酸塩
【0178】製造例36 (4−ヒドロキシフェニル)グリオキシル酸メチルエス
テル
【0179】製造例37 製造例2と同様にして、N−(t−ブトキシカルボニル
)−D−チロシンメチルエステルを得る。
【0180】製造例38 L−チロシンメチルエステル塩酸塩(1g)の水(1.
5ml)溶液に重炭酸ナトリウム(0.363g)を氷
冷下に加え、10分間撹拌し、次いでアセトニトリル(
7ml)、37%ホルムアルデヒド水溶液(0.637
ml)および水素化シアノ硼素ナトリウム(sodiu
m  cyanoborohydride)(0.18
2g)を−5℃で加える。混合物を−5℃で2時間攪拌
する。生成する不溶物を濾去し、濾液を酢酸エチルで抽
出する。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで乾燥する
。硫酸マグネシウムを濾去し、濾液から減圧下溶媒を留
去して、N,N−ジメチル−L−チロシンメチルエステ
ル(0.21g)を得る。
【0181】製造例3と同様にして、下記の化合物(製
造例39ないし44)を得る。
【0182】製造例39 2−(4−オクチルオキシフェニル)酢酸メチルエステ
【0183】製造例40 3−(4−オクチルオキシフェニル)プロピオン酸エチ
ルエステル
【0184】製造例41 2−(4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシ酢
酸メチルエステル
【0185】製造例42 O4−オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−D
−チロシンメチルエステル
【0186】製造例43 O4−オクチル−N,N−ジメチル−L−チロシンメチ
ルエステル
【0187】製造例44 (4−オクチルオキシフェニル)グリオキシル酸メチル
エステル
【0188】製造例4と同様にして、下記の化合物(製
造例45ないし51)を得る。
【0189】製造例45 4−(2−ブトキシエトキシ)安息香酸
【0190】製
造例46 2−(4−オクチルオキシフェニル)酢酸
【0191】
製造例47 3−(4−オクチルオキシフェニル)プロピオン酸
【0
192】製造例48 2−(4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシ酢
【0193】製造例49 O4−オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−D
−チロシン
【0194】製造例50 O4−オクチル−N,N−ジメチル−L−チロシン
【0
195】製造例51 (4−オクチルオキシフェニル)グリオキシル酸
【01
96】製造例52 製造例3および4と同様にして、N−(t−ブトキシカ
ルボニル)−L−ヒスチジンメチルエステルからNτ−
オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ヒス
チジンを得る。 製造例11と同様にして、下記の化合物(製造例53な
いし60)を得る。
【0197】製造例53 4−オクチルオキシフタル酸
【0198】製造例54 3−メトキシ−4−オクチルオキシ安息香酸
【0199
】製造例55 4−(4−オクチルオキシフェニル)安息香酸
【020
0】製造例56 6−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ナフトエ酸

0201】製造例57 6−(3,7−ジメチル−6−オクテニルオキシ)ナフ
トエ酸
【0202】製造例58 6−(3,7−ジメチル−2,6−オクタジエニルオキ
シ)ナフトエ酸
【0203】製造例59 (2E)−3−(4−オクチルオキシフェニル)アクリ
ル酸
【0204】製造例60 6−オクチルオキシ−2−ナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム
【0205】製造例61 塩化チオニル(0.692ml)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(0.022ml)溶液に6−オクチルオキ
シ−2−ナフタレンスルホン酸ナトリウム(1g)を氷
冷下に加え、95℃で1.5時間攪拌する。反応混合物
から減圧下溶媒を留去して、6−オクチルオキシ−2−
ナフチルスルホニルクロリド(1g)を得る。
【0206】製造例12と同様にして、下記の化合物(
製造例62ないし71)を得る。
【0207】製造例62 1−(4−オクチルベンゾイル)−1H−ベンゾトリア
ゾール−3−オキシド
【0208】製造例63 1−[4−(4−オクチルオキシフェニル)ベンゾイル
]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【020
9】製造例64 1−[6−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ナフト
イル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【0
210】製造例65 1−[6−(3,7−ジメチル−6−オクテニルオキシ
)−2−ナフトイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3
−オキシド
【0211】製造例66 1−[6−{(E)−3,7−ジメチル−2,6−オク
タジエニルオキシ−2−ナフトイル]−1H−ベンゾト
リアゾール−3−オキシド
【0212】製造例67 1−(2−アントリルカルボニル)−1H−ベンゾトリ
アゾール−3−オキシド
【0213】製造例68 1−[2−(4−オクチルオキシフェニル)アセチル]
−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【0214
】製造例69 1−[3−(4−オクチルオキシフェニル)プロピオニ
ル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【02
15】製造例70 1−[(E)−3−(4−オクチルオキシフェニル)ア
クリロイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシ
【0216】製造例71 1−(O4−オクチル−N,N−ジメチル−L−チロシ
ル)−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシド
【02
17】製造例72 水素化アルミニウムリチウム(4.05g)のテトラヒ
ドロフラン(475ml)中懸濁液に4−オクチルオキ
シベンズアルデヒド(25g)のテトラヒドロフラン(
25ml)溶液を55−60℃で滴下する。反応混合物
を1時間還流下攪拌し、これにフッ化ナトリウム(35
.84g)と水(11.52ml)を氷冷下に加える。 混合物を30分間攪拌後、濾過する。濾液から減圧下溶
媒を留去して、4−オクチルオキシベンジルアルコール
(25.1g)を結晶として得る。
【0218】製造例73 4−オクチルオキシベンジルアルコール(25g)、N
−ヒドロキシフタルイミド(17.15g)およびトリ
フェニルホスフィン(27.74g)のテトラヒドロフ
ラン(250ml)中懸濁液にアゾジカルボン酸ジエチ
ル(18.4g)を氷冷下に滴下する。反応混合物を室
温で2時間攪拌し、減圧下溶媒を留去する。残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製して、N−(4−オ
クチルオキシベンジルオキシ)フタルイミド(33.4
5g)を結晶として得る。
【0219】製造例74 N−(4−オクチルオキシベンジルオキシ)フタルイミ
ド(4.13g)のテトラヒドロフラン(16ml)溶
液にヒドラジン水和物(0.53ml)を室温で加える
。混合物を同温で1時間攪拌後、析出物を濾去する。 濾液に水(6ml)と4−ヒドロキシフェニルグリオキ
シル酸(1.5g)を室温で加える。混合物を重炭酸ナ
トリウム水溶液でpH4−4.5に2時間保ち、これに
酢酸エチルを加え、1N塩酸でpH2に調整する。分取
した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
する。有機溶媒を減圧留去して2−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−2−(4−オクチルオキシベンジルオキシイ
ミノ)酢酸(3.4g)を得る。
【0220】製造例74と同様にして、下記の化合物(
製造例75および76)を得る。
【0221】製造例75 2−フェニル−2−(4−オクチルオキシベンジルオキ
シイミノ)酢酸
【0222】製造例76 2−(4−オクチルオキシベンジルオキシイミノ)酢酸
【0223】製造例77 4−オクチルオキシフェニルグリオキシル酸(0.93
5g)を水(9ml)とテトラヒドロフラン(18ml
)の混合物に溶解し、溶液を1N塩酸でpH3.5−4
に調整し、これにメトキシアミン塩酸塩(0.337g
)を室温で加える。混合物を1N塩酸でpH3.5−4
に保ちながら室温で2時間攪拌する。反応混合物を酢酸
エチルに加える。有機層を分取し、硫酸マグネシウムで
乾燥する。硫酸マグネシウムを濾去し、濾液から減圧下
溶媒を留去して、2−(4−オクチルオキシフェニル)
−2−メトキシイミノ酢酸(0.57g)を得る。
【0224】製造例78 2,3,4,5,6−ペンタフルオロ安息香酸(1g)
と2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペ
ンタノール(1.18g)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(5ml)中混合物に62%水素化ナトリウム(0
.39g)を室温で加える。混合物を同温で1時間攪拌
後、これに水と酢酸エチルの混合物を加える。分取した
有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下溶媒を留去する。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィーで精製して、4−(2,2,3,3,
4,4,5,5−オクタフルオロペンチルオキシ)−2
,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸(923.0m
g)を得る。
【0225】製造例79 4−(2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクチルオキシ)
−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸
【0226
】製造例5と同様にして、下記の化合物(製造例80な
いし90)を得る。
【0227】製造例80 2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−オクチル
オキシベンジルオキシイミノ)酢酸スクシンイミドエス
テル
【0228】製造例81 2−フェニル−2−(4−オクチルオキシベンジルオキ
シイミノ)酢酸スクシンイミドエステル
【0229】製
造例82 2−(4−オクチルオキシベンジルオキシイミノ)酢酸
スクシンイミドエステル
【0230】製造例83 4−(2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオ
ロペンチルオキシ)−2,3,5,6−テトラフルオロ
安息香酸スクシンイミドエステル
【0231】製造例84 4−(2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−ペンタデカフルオロオクチルオキシ)
−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸スクシンイ
ミドエステル
【0232】製造例85 3−メトキシ−4−オクチルオキシ安息香酸スクシンイ
ミドエステル
【0233】製造例86 4−(2−ブトキシエトキシ)安息香酸スクシンイミド
エステル
【0234】製造例87 2−(4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシ酢
酸スクシンイミドエステル
【0235】製造例88 O4−オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−D
−チロシンスクシンイミドエステル
【0236】製造例89 2−(4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシイ
ミノ酢酸スクシンイミドエステル
【0237】製造例90 Nτ−オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−L
−ヒスチジンスクシンイミドエステル
【0238】製造例91 製造例5と同様にして、4−オクチルオキシフタル酸か
ら4−オクチルオキシ無水フタル酸を得る。
【0239】製造例92 製造例5と同様にして、N−オクチルオキシカルボニル
オキシスクシンイミドエステルを得る。
【0240】製造例93 オクチルフェニルエーテル(1.53g)のクロロホル
ム(6ml)溶液にクロロスルホン酸を0℃で加える。 混合物を室温で30分間撹拌後、水とテトラヒドロフラ
ンの混合物中に注ぐ。分取した有機層を食塩水で洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。 残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して
、4−オクチルオキシフェニルスルホニルクロリド(1
.25g)を得る。
【0241】実施例13ないし53の化合物の化学構造
を以下に示す。
【0242】以下の式において、tBuは、t−ブチル
基を、p−TsOHは、p−トルエンスルホン酸を意味
する。
【0243】
【0244】
【0245】
【0246】
【0247】
【0248】
【0249】
【0250】
【0251】実施例13 実施例3と同様にし、FR133303物質をN−オク
チルオキシカルボニルオキシスクシンイミドと反応させ
て、FR139835物質を得る。
【0252】実施例14 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−t
−ブチル安息香酸スクシンイミドエステルと反応させて
FR139537物質を得る。
【0253】実施例15 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−(
2−ブトキシエトキシ)安息香酸スクシンイミドエステ
ルと反応させてFR141145物質を得る。
【0254】実施例16 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−(
4−フェニルブトキシ)安息香酸スクシンイミドエステ
ルと反応させてFR139538物質を得る。
【0255】実施例17 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−オ
クチルオキシ無水フタル酸と反応させてFR14021
5物質を得る。
【0256】実施例18 実施例3と同様にして、FR133303物質を3−メ
トキシ−4−オクチルオキシ安息香酸スクシンイミドエ
ステルと反応させてFR140216物質を得る。
【0257】実施例19 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−(
2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペン
チルオキシ)−2,3,5,6−テトラフルオロ安息香
酸スクシンイミドエステルと反応させてFR14072
7物質を得る。
【0258】実施例20 実施例3と同様にして、FR133303物質を4−(
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8
,8,8−ペンタデカフルオロオクチルオキシ)−2,
3,5,6−テトラフルオロ安息香酸スクシンイミドエ
ステルと反応させてFR143301物質を得る。
【0259】実施例21 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−(
4−ビフェニリル)酢酸スクシンイミドエステルと反応
させてFR140495物質を得る。
【0260】実施例22 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−(
4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシ酢酸スク
シンイミドエステルと反応させてFR139503物質
を得る。
【0261】実施例23 実施例3と同様にして、FR133303物質をO4−
オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−D−チロ
シンスクシンイミドエステルと反応させてFR1395
00物質を得る。
【0262】実施例24 実施例3と同様にして、FR133303物質をN−(
t−ブトキシカルボニル)−L−2−(2−ナフチル)
グリシンスクシンイミドエステルと反応させてFR13
9501物質を得る。
【0263】実施例25 実施例3と同様にして、FR133303物質をNτ−
オクチル−N−(t−ブトキシカルボニル)−L−ヒス
チジンスクシンイミドエステルと反応させてFR139
502物質を得る。
【0264】実施例26 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−(
4−オクチルオキシフェニル)−2−メトキシイミノ酢
酸スクシンイミドエステルと反応させてFR13895
9物質を得る。
【0265】実施例27 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−(
4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−オクチルオキシ
ベンジルオキシイミノ)酢酸スクシンイミドエステルと
反応させてFR140291物質を得る。
【0266】実施例28 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−フ
ェニル−2−(4−オクチルオキシベンジルオキシイミ
ノ)酢酸スクシンイミドエステルと反応させてFR14
1580物質を得る。
【0267】実施例29 実施例3と同様にして、FR133303物質を2−(
4−オクチルオキシベンジルオキシイミノ)酢酸スクシ
ンイミドエステルと反応させてFR141579物質を
得る。
【0268】実施例30 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[(2E,6E)−3,7,11−トリメチル−2,6
,10−ドデカトリエノイル]−1H−ベンゾトリアゾ
ール−3−オキシドと反応させてFR141146物質
を得る。
【0269】実施例31 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(4−オクチルベンゾイル)−1H−ベンゾトリアゾー
ル−3−オキシドと反応させてFR140731物質を
得る。
【0270】実施例32 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[4−(4−オクチルオキシ)フェノキシ]ベンゾイル
−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと反応させ
てFR140217物質を得る。
【0271】実施例33 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[4−(4−オクチルオキシフェニル)ベンゾイル]−
1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと反応させて
FR142472物質を得る。
【0272】実施例34 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(6−ブトキシ−2−ナフトイル)−1H−ベンゾトリ
アゾール−3−オキシドと反応させてFR140496
物質を得る。
【0273】実施例35 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(6−ヘキシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベン
ゾトリアゾール−3−オキシドと反応させてFR140
497物質を得る。
【0274】実施例36 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[6−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ナフトイル
]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと反応さ
せてFR143483物質を得る。
【0275】実施例37 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(6−デシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベンゾ
トリアゾール−3−オキシドと反応させてFR1407
28物質を得る。
【0276】実施例38 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[6−(3,7−ジメチルオクチルオキシ)−2−ナフ
トイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと
反応させてFR142172物質を得る。
【0277】実施例39 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[6−(3,7−ジメチル−6−オクテニルオキシ)−
2−ナフトイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オ
キシドと反応させてFR143326物質を得る。
【0278】実施例40 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[6−{(E)−3,7−ジメチル−2,6−オクタジ
エニルオキシ}−2−ナフトイル]−1H−ベンゾトリ
アゾール−3−オキシドと反応させてFR142390
物質を得る。
【0279】実施例41 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(6−ドデシルオキシ−2−ナフトイル)−1H−ベン
ゾトリアゾール−3−オキシドと反応させてFR140
729物質を得る。
【0280】実施例42 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(2−アントリルカルボニル)−1H−ベンゾトリアゾ
ール−3−オキシドと反応させてFR140730物質
を得る。
【0281】実施例43 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[2−(4−オクチルオキシフェニル)アセチル]−1
H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと反応させてF
R143020物質を得る。
【0282】実施例44 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[3−(4−オクチルオキシフェニル)プロピオニル]
−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと反応させ
てFR143021物質を得る。
【0283】実施例45 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
[(E)−3−(4−オクチルオキシフェニル)アクリ
ロイル]−1H−ベンゾトリアゾール−3−オキシドと
反応させてFR141315物質を得る。
【0284】実施例46 実施例12と同様にして、FR133303物質を1−
(O4−オクチル−N,N−ジメチル−L−チロシル)
−1H−ペンゾトリアゾール−3−オキシドと反応させ
てFR140105物質を得る。
【0285】実施例47 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化4
−オクチルオキシフェニルスルホニルと反応させてFR
141564物質を得る。
【0286】実施例48 実施例6と同様にして、FR133303物質を塩化6
−オクチルオキシ−2−ナフチルスルホニルと反応させ
てFR143170物質を得る。
【0287】実施例49 実施例5で得られたFR138364物質(0.24g
)のアセトニトリル(5ml)溶液にp−トルエンスル
ホン酸(0.132g)を加え、室温で8時間攪拌する
。反応混合物を水に加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
でpH4.5に調整する。水溶液をダイヤイオンHP−
20カラムクロマトグラフィーに付し、80%メタノー
ル水溶液で溶出する。目的化合物を含む画分を合わせ、
減圧下メタノールを除く。残留物を凍結乾燥して、FR
138912物質(0.15g)を得る。
【0288】実施例50 実施例8で得られたFR138728物質(0.15g
)と1−オクチル−1,4−ジヒドロピリジン−4−チ
オン(0.031g)のN,N−ジメチルホルムアミド
中混合物を氷冷下1.5時間攪拌する。反応混合物をジ
エチルエーテル(50ml)で粉末化する。析出物を濾
過し、五酸化燐で減圧下乾燥する。粉末を水(300m
l)に加え、pH4.5に調製する。水溶液をダイヤイ
オンHP−20(50ml)カラムクロマトグラフィー
に付し、80%メタノール水溶液で溶出する。目的化合
物を含む画分を合わせ、減圧下メタノールを除く。残留
物を凍結乾燥して、FR138960物質(0.15g
)を得る。
【0289】実施例3と同様にして、下記の化合物(実
施例51ないし53)を得る。
【0290】実施例51
【0291】実施例52 FR138912物質
【0292】実施例53 FR138960物質 製造例5と同様にして、下記の化合物(製造例94およ
び95)を得る。 製造例94 4−(4−ヘプチルオキシフェニル)安息香酸スクシン
イミドエステル 製造例95 4−(4−ヘキシルオキシフェノキシ)安息香酸スクシ
ンイミドエステル 実施例54および55の化合物の化学構造を以下に示す
。 実施例3と同様にして、下記の化合物(実施例54およ
び55)を得る。 実施例54 実施例55

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  式: [式中、R1は水素またはアシル、R2はヒドロキシま
    たはアシルオキシ、R3は水素またはヒドロキシスルホ
    ニルオキシ、およびR4は水素またはカルバモイルをそ
    れぞれ意味する。(但し、(i)R3が水素である場合
    は、R2はアシルオキシであり、また(ii)R2がヒ
    ドロキシ、R3がヒドロキシスルホニルオキシおよびR
    4がカルバモイルである場合は、R1はパルミトイルで
    はない。)]で表わされるポリペプチド化合物およびそ
    の塩類。 【請求項2】  式: (式中、R1は前と同じ意味。)で表わされる請求項1
    に記載のポリペプチド化合物。 【請求項3】  R1が適当な置換基を1または2個以
    上有していてもよい低級アルカノイル;高級アルカノイ
    ル;適当な置換基を1または2個以上有していてもよい
    低級アルケノイル;高級アルケノイル;低級アルコキシ
    カルボニル;高級アルコキシカルボニル;アリールオキ
    シカルボニル;アリールグリオキシロイル;適当な置換
    基を1または2個以上有していてもよいアル(低級)ア
    ルコキシカルボニル;低級アルキルスルホニル;適当な
    置換基を1または2個以上有していてもよいアリールス
    ルホニル;アル(低級)アルキルスルホニル;または適
    当な置換基を1または2個以上有していてもよいアロイ
    ルである請求項2に記載の化合物。 【請求項4】  R1が低級アルカノイル;ハロ(低級
    )アルカノイル;ヒドロキシ、低級アルコキシ、高級ア
    ルコキシ、アリール、アミノ、保護されたアミノ、ジ(
    低級)アルキルアミノ、低級アルコキシイミノ、および
    高級アルコキシを1ないし3個有していてもよいアル(
    低級)アルコキシイミノからなる群より選ばれた適当な
    置換基を1ないし3個有していてもよいアル(低級)ア
    ルカノイル;高級アルキルを1ないし3個有していても
    よい複素環チオ(低級)アルカノイル;低級アルコキシ
    イミノ、高級アルキル、アミノおよび保護されたアミノ
    からなる群より選ばれた適当な置換基を1ないし3個有
    していてもよい複素環(低級)アルカノイル;高級アル
    コキシを1ないし3個有していてもよいアル(低級)ア
    ルコキシイミノ(低級)アルカノイル;高級アルカノイ
    ル;高級アルコキシを1ないし3個有していてもよいア
    ル(低級)アルケノイル;高級アルケノイル;低級アル
    コキシカルボニル;高級アルコキシカルボニル;アリー
    ルオキシカルボニル;低級アルキルおよび高級アルコキ
    シからなる群より選ばれた適当な置換基を1ないし3個
    有していてもよいアリールスルホニル;またはハロゲン
    、低級アルキル、高級アルキル、カルボキシ、ハロゲン
    を1ないし10個有していてもよい低級アルコキシ、低
    級アルコキシ(低級)アルコキシ、アル(低級)アルコ
    キシ、ハロゲンを1ないし17個有していてもよい高級
    アルコキシ、高級アルケニルオキシ、高級アルコキシを
    1ないし3個有していてもよいアリールおよび低級アル
    コキシもしくは高級アルコキシを1ないし3個有してい
    てもよいアリールオキシからなる群より選ばれた適当な
    置換基を1ないし5個有していてもよいアロイルである
    請求項3に記載の化合物。 【請求項5】  R1が低級アルカノイル;ハロ(低級
    )アルカノイル;それぞれヒドロキシ、低級アルコキシ
    、高級アルコキシ、フェニル、アミノ、低級アルコキシ
    カルボニルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、低級ア
    ルコキシイミノおよび高級アルコキシを1ないし3個有
    していてもよいフェニル(低級)アルコキシイミノから
    なる群より選ばれた適当な置換基を1ないし3個有して
    いてもよいフェニル(低級)アルカノイルもしくはナフ
    チル(低級)アルカノイル;高級アルキルを1ないし3
    個有していてもよいピリジルチオ(低級)アルカノイル
    ;それぞれ低級アルコキシイミノ、高級アルキル、アミ
    ノおよび低級アルコキシカルボニルアミノからなる群よ
    り選ばれた適当な置換基を1ないし3個有していてもよ
    いイミダゾリル(低級)アルカノイルもしくはチアゾリ
    ル(低級)アルカノイル;高級アルコキシを1ないし3
    個有していてもよいフェニル(低級)アルコキシイミノ
    (低級)アルカノイル;高級アルカノイル;高級アルコ
    キシを1ないし3個有していてもよいフェニル(低級)
    アルケノイル;高級アルケノイル;低級アルコキシカル
    ボニル;高級アルコキシカルボニル;フェノキシカルボ
    ニル;それぞれ低級アルキルおよび高級アルコキシから
    なる群より選ばれた適当な置換基を1ないし3個有して
    いてもよいフェニルスルホニルもしくはナフチルスルホ
    ニル;またはそれぞれハロゲン、低級アルキル、高級ア
    ルキル、カルボキシ、ハロゲンを6ないし10個有して
    いてもよい低級アルコキシ、低級アルコキシ(低級)ア
    ルコキシ、フェニル(低級)アルコキシ、ハロゲンを1
    2ないし17有していてもよい高級アルコキシ、高級ア
    ルケニルオキシ、高級アルコキシを1ないし3個有して
    いてもよいフェニルおよび低級アルコキシもしくは高級
    アルコキシを1ないし3個有していてもよいフェノキシ
    からなる群より選ばれた適当な置換基を1ないし5個有
    していてもよいベンゾイル、ナフトイルもしくはアント
    リルカルボニルである請求項4に記載の化合物。 【請求項6】  R1が高級アルコキシを1ないし3個
    有していてもよいフェニル(低級)アルケノイル;また
    は、それぞれハロゲン、低級アルキル、高級アルキル、
    カルボキシ、ハロゲンを6ないし10個有していてもよ
    い低級アルコキシ、低級アルコキシ(低級)アルコキシ
    、フェニル(低級)アルコキシ、ハロゲンを12ないし
    17個有していてもよい高級アルコキシ、高級アルケニ
    ルオキシ、高級アルコキシを1ないし3個有していても
    よいフェニルおよび低級アルコキシもしくは高級アルコ
    キシを1ないし3個有していてもよいフェノキシからな
    る群より選ばれた適当な置換基を1ないし5個有してい
    てもよいベンゾイル、ナフトイルもしくはアントリルカ
    ルボニルである請求項5に記載の化合物。 【請求項7】  R1が高級アルコキシを有していても
    よいフェニル(低級)アルケノイル;またはそれぞれ高
    級アルコキシ、高級アルケニルオキシまたは高級アルコ
    キシを有していてもよいフェニルを有していてもよいベ
    ンゾイルもしくはナフトイルである請求項6に記載の化
    合物。 【請求項8】  R1が高級アルコキシを有するベンゾ
    イルである請求項7に記載の化合物。 【請求項9】  R1が4−オクチルオキシベンゾイル
    である請求項8に記載の化合物。 【請求項10】  R1が高級アルコキシを有するフェ
    ニル(低級)アルケノイル;または高級アルコキシまた
    は高級アルケニルオキシを有するナフトイルである請求
    項7に記載の化合物。 【請求項11】  式: [式中、R6は(C4−C6)アルコキシ、高級アルコ
    キシまたは高級アルケニルオキシ、R7は−COOHま
    たは−SO3Hを意味する。]で表わされる化合物また
    はそのカルボキシ基における反応性誘導体またはその塩
    類。 【請求項12】  式: (式中、R8は1ないし4個のハロゲン、R9がハロゲ
    ンを1または2個以上有する低級アルコキシ、ハロゲン
    を1または2個以上有する高級アルコキシを意味する)
    で表わされる化合物またはそのカルボキシ基における反
    応性誘導体またはその塩類。 【請求項13】  式[II]: で表わされる化合物またはその塩類をN−アシル基の脱
    離反応に付して、式[Ia] で表わされる化合物またはその塩類を得るか、ii)上
    記で得られた化合物[Ia]またはその塩類をアシル化
    反応に付して、式[Ib]: で表わされる化合物またはその塩類を得るか、iii)
    式[Ic]: ルカノイルを意味する)で表わされる化合物またはその
    塩類をアミノ保護基の脱離反応に付して、式[Id]:
    を意味する)で表される化合物またはその塩類を得るか
    、 iv)式[Ie]: で表わされる化合物またはその塩類を高級アルキルを有
    していてもよいピリジンチオンまたはその塩類と反応さ
    せて、式[If]: イルを意味する)で表わされる化合物またはその塩類を
    得るか、 v)式[IV]: (式中、R3は水素またはヒドロキシスルホニルオキシ
    、R4は水素またはカルバモイル、およびR5はアシル
    をそれぞれ意味する)で表わされる化合物またはその塩
    類をアシル化反応に付して、式[Ig]:(式中、R3
    およびR4はそれぞれ前と同じ意味、で表わされる化合
    物またはその塩類を得て、[式中、R1は水素またはア
    シル、R2はヒドロキシまたはアシルオキシ、R3およ
    びR4はそれぞれ前と同じ意味である。(但し、(i)
    R3が水素である場合は、R2はアシルオキシであり、
    また(ii)R2がヒドロキシ、R3がヒドロキシスル
    ホニルオキシ、およびR4がカルバモイルである場合は
    、R1はパルミトイルではない)]で表わされる化合物
    またはその塩類を得ることを特徴とする新規ポリペプチ
    ド化合物の製造方法。 【請求項15】  請求項1に記載の化合物またはその
    塩類を有効成分として、医薬として許容される担体また
    は賦形剤と共に含有する抗菌剤。
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