JPH0434982B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0434982B2 JPH0434982B2 JP60010009A JP1000985A JPH0434982B2 JP H0434982 B2 JPH0434982 B2 JP H0434982B2 JP 60010009 A JP60010009 A JP 60010009A JP 1000985 A JP1000985 A JP 1000985A JP H0434982 B2 JPH0434982 B2 JP H0434982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- substituted
- unsaturated carboxylic
- grams
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/01—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
この発明は、アミド窒素において置換されてい
ないα,β−不飽和カルボン酸アミドを出発原料
として用いるN−置換α,β−不飽和カルボン酸
アミドの製造方法に関する。 N−置換α,β−不飽和カルボン酸アミドは、
当該技術分野において重要な役割を持つ。例え
ば、この種の材料は、合成樹脂工業における重要
な単量体である。しかしながら、N−置換α,β
−不飽和カルボン酸アミドは除草剤としても有用
である。 したがつて、工業的および経済的に満足できる
N−置換α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造
方法は、従来から、化学的研究および開発の対象
となつている。しかしながら、これまでは、欠点
の全くないN−置換α,β−不飽和カルボン酸ア
ミドの製造方法を開発することに成功していな
い。 これまで知られている製造方法の利点および次
点についての詳細な説明がヨーロツパ特許第
0013416号に記載されている。 α,β−不飽和カルボン酸エステルもしくはニ
トリルから出発して、従来の最も優れた方法で
は、反応性二重結合が水、アルコールまたはアミ
ンの付加によつて保護される(いわゆるミカエル
付加。例えば、O.Bayer,Angew.Chem.61
(1949),229頁、およびOrg.React.10(1959)179
頁参照)。この保護基は、次に、1またはそれ以
上の反応工程において離脱して二重結合を再び形
成する。この離脱反応は熱的に、場合に応じて触
媒を添加することによつて、おこなうことができ
る。 ヨーロツパ特許第0070425号には、工業的に容
易に入手できるアクリルアミドから出発する上記
タイプの反応工程が記載されている。一段の反応
において、第一もしくは第二アミンが炭素二重結
合に付加し、続いて、アモニアの離脱を伴なつて
過剰のアミン(二重結合が水またはアルコールに
よつて保護されるときのβ−ヒドロキシプロピオ
ンアミドもしくはβ−アルコキシプロピオンアミ
ドを用いた相応する方法と類似)と、アンモニア
の脱離を伴なつてアミド交換し、ついで真空中で
さらに温度を高めることによつてアミノ保護基が
さらに離脱する。こうして所望のN−置換アクリ
ルアミドが生成する。この多段反応工程の欠点と
して、その例が示しているように、アミン成分を
大(約3倍)過剰に用いなければならないことが
挙げられる。このアミン成分については、工業的
に特に興味のあるN−置換α,β−不飽和カルボ
ン酸アミドを製造するときに比較的高価な化合物
を用いこととなる。これは、例えば、3−ジメチ
ルアミノプロピルアミン、およびN′,N′,3,
3−テトラメチルプロパンジアミン−1,3の場
合である。このような場合、上記方法は、過小評
価すべからざる経済的な不利益を伴なう。特に、
アミンをすぐにさらに用いることは、最後の反応
工程の高められた温度(200℃ないし300℃)下に
おいて生じ得る副反応(ホフマン・コープ離脱反
応)によつて困難なものとなる。 西ドイツ国特許公開第2623838号および第
2836520号に、N−置換β−アルコキシプロピオ
ンアミドの製造方法およびそのN−置換(メタ)
アクリルアミドへの分解反応が記載されている。 保護基として短鎖アルコールを用いると、西ド
イツ国特許公開第2623838号の教示するところと
は反対に、N−置換β−アルコキシプロピオンア
ミドのみが分解することなく蒸留する。顕著な分
解は高温下において初めて開始する。高い熱分解
温度に供されて、副生成物が生成し、それに応じ
て所望生成物の収率が低下する。 西ドイツ国特許公開第2836520号は、熱分解工
程において塩基性触媒を用いることを開示してい
る。これによつて熱分解温度を約100℃に低下さ
せることができる。しかしながら、この方法にも
欠点がある。すなわち、塩基性触媒は、アニオン
副反応(特に、アクリルアミド誘導体の場合に
は、アニオン縮合もしくは重合)を開始させ、不
所望な収率低下をもたらす。 保護基としてヘキサノールのような長鎖アルコ
ールを用いたときには、α、β−不飽和カルボン
酸アミドへのミカエル付加反応の場合には、わず
かな反応が生じるだけである。対応する、α,β
−カルボン酸エステルへの付加の場合には、付加
的なエステル交換によつて少なくとも4種の生成
物の混合物が生成し、後の反応工程において煩雑
な分離操作が必要となる。 この発明の目的は、炭素二重結合に対するアル
コールの保護効果を利用して、アミド交換および
その後の熱分解によつてN−置換α,β−不飽和
カルボン酸アミドを副反応を伴なうことなく製造
することのできる方法を提供することにある。そ
のためには、アルコール保護基が容易にかつ完全
に非置換α,β−不飽和カルボン酸アミドと反応
し、かつ触媒を用いないアミド交換反応後、でき
るだけ低い温度で分解して所望のN−置換α,β
−不飽和カルボン酸アミドを生成することが必要
である。 上記目的は、この発明によれば、アミド窒素に
おいて置換されていないα,β−不飽和カルボン
酸アミドを、塩基性触媒の存在下にミカエル付加
反応に従つて、少なくとも2個のアルコール性
OH基を有する有機ポロヒドロキシ化合物であつ
て1010hPaにおいて150℃以上の沸点を有するも
のと反応させ、相応するミカエル付加物を第一も
しくは第二アミンと、アンモニア離脱を伴なつ
て、反応させて、保護された二重結合を有するN
−置換カルボン酸アミドを生成し、その後この生
成物から、高められた温度下において、ポリヒド
ロキシ化合物を離脱させることによつて達成され
る。 驚くべきことに、1010hPa(760トル)において
150℃以上の沸点を有する多価アルコールは(メ
タ)アクリルアミドのようなα,β−不飽和カル
ボン酸アミドに容易に付加し、その後容易かつ完
全に離脱する。このポリヒドロキシ化合物のアミ
ド窒素において置換されていないα,β−不飽和
カルボン酸への塩基触媒付加反応は、再離脱反応
と同様に、ほとんど副反応を生起することなく迅
速かつ完全に進行する。 少なくとも2個のアルコール性OH基を有する
ポリヒドロキシ化合物として、直鎖もしくは分枝
鎖の脂肪族多価アルコールが特に適している。好
ましくは、2個ないし6個の炭素原子を有する脂
肪族ジオール例えば1,2−エタンジオールであ
る。同様に好適なものは、3個ないし6個の炭素
原子を有する脂肪族トリオール例えば、グリセリ
ンまたはトリメチロールプロパンである。また、
アミノアルコールやエーテル結合を有する多価ア
ルコールのようなヘテロ原子を有する多価アルコ
ールも好適である。アミノアルコールの例はトリ
エタノールアミンであり、エーテルアルコールの
例はジーヒドロキシエーテル特にジ−(2−ヒド
ロキシエチル)エーテルである。 通常やや発熱反応であるポリヒドロキシ化合物
のカルボン酸アミドへの付加反応は、せいぜいポ
リヒドロキシ化合物の沸点までの温度、好ましく
は20ないし70℃の温度、特に40ないし50℃の温度
でおこなわれ、その際、ポロヒドロキシ化合物と
α,β−不飽和カルボン酸アミドのモル比は
0.75:1ないし2:1である。好ましくは、両者
は等モル量用いられる。 ミカエル付加反応は、アルカリヒドロキシドま
たはアルカリアルコラートを用いた塩基性触媒の
下で進行する。触媒として、ベンジルトリメチル
アンモニウムヒドロキシド(トリトン(Triton)
B)のような第四アンモニウムヒドロキシド、並
びに塩基性イオン交換体も適している。この反応
は、実際上、定量的である。重合禁止剤を添加す
ることも可能であるが、通常、必ずしも必要なこ
とではない。 出発物質としてのカルボン酸アミドとして、原
則的には、全てのα,β−カルボン酸アミドを用
いることができる。特に好ましいカルボン酸アミ
ドは、一般式 (ここで、R1およびR2は水素またはメチル基)
で示されるα,β−不飽和カルボン酸アミドであ
る。その典型的な例を挙げると、アクリルアミ
ド、メタクリルアミドおよびクロトンアミドであ
る。 得られるミカエル付加物は、単離することなく
第一または第二アミン好ましくは脂肪族アミンと
のアミド交換反応に供される。 この発明の方法において、原則的に全ての第一
および第二アミンが好適であるが、好ましいアミ
ンは一般式 で示されるものである。この式において、R3は
水素、およびR4は−Q−R5(ここで、Qは、それ
ぞれ置換していることのある直鎖もしくは分枝鎖
の有機基、5員もしくは6員のイソもしくはヘテ
ロ環状(特に、環員として酸素原子および(また
は)窒素原子を有するもの)環からなる有機基あ
るいはこの種環を含有する有機基であつて、それ
ぞれ2個ないし18個の炭素原子を有するもの、お
よびR5は水素、ジアルキルアミノ基またはアル
コキシ基であつてそれぞれのアルキル基が1個な
いし4個の炭素原子を有するもの)、またはR3お
よびR4はそれぞれ1個ないし5個の炭素原子を
有するアルキル基であり、あるいはR3およびR4
は一緒に5員もしくは6員のイソもしくはヘテロ
環状環を構成していてもよい。 一般式HNR3R4で示される典型的なアミンに
は、式 H−NH−(Q)−R6、
ないα,β−不飽和カルボン酸アミドを出発原料
として用いるN−置換α,β−不飽和カルボン酸
アミドの製造方法に関する。 N−置換α,β−不飽和カルボン酸アミドは、
当該技術分野において重要な役割を持つ。例え
ば、この種の材料は、合成樹脂工業における重要
な単量体である。しかしながら、N−置換α,β
−不飽和カルボン酸アミドは除草剤としても有用
である。 したがつて、工業的および経済的に満足できる
N−置換α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造
方法は、従来から、化学的研究および開発の対象
となつている。しかしながら、これまでは、欠点
の全くないN−置換α,β−不飽和カルボン酸ア
ミドの製造方法を開発することに成功していな
い。 これまで知られている製造方法の利点および次
点についての詳細な説明がヨーロツパ特許第
0013416号に記載されている。 α,β−不飽和カルボン酸エステルもしくはニ
トリルから出発して、従来の最も優れた方法で
は、反応性二重結合が水、アルコールまたはアミ
ンの付加によつて保護される(いわゆるミカエル
付加。例えば、O.Bayer,Angew.Chem.61
(1949),229頁、およびOrg.React.10(1959)179
頁参照)。この保護基は、次に、1またはそれ以
上の反応工程において離脱して二重結合を再び形
成する。この離脱反応は熱的に、場合に応じて触
媒を添加することによつて、おこなうことができ
る。 ヨーロツパ特許第0070425号には、工業的に容
易に入手できるアクリルアミドから出発する上記
タイプの反応工程が記載されている。一段の反応
において、第一もしくは第二アミンが炭素二重結
合に付加し、続いて、アモニアの離脱を伴なつて
過剰のアミン(二重結合が水またはアルコールに
よつて保護されるときのβ−ヒドロキシプロピオ
ンアミドもしくはβ−アルコキシプロピオンアミ
ドを用いた相応する方法と類似)と、アンモニア
の脱離を伴なつてアミド交換し、ついで真空中で
さらに温度を高めることによつてアミノ保護基が
さらに離脱する。こうして所望のN−置換アクリ
ルアミドが生成する。この多段反応工程の欠点と
して、その例が示しているように、アミン成分を
大(約3倍)過剰に用いなければならないことが
挙げられる。このアミン成分については、工業的
に特に興味のあるN−置換α,β−不飽和カルボ
ン酸アミドを製造するときに比較的高価な化合物
を用いこととなる。これは、例えば、3−ジメチ
ルアミノプロピルアミン、およびN′,N′,3,
3−テトラメチルプロパンジアミン−1,3の場
合である。このような場合、上記方法は、過小評
価すべからざる経済的な不利益を伴なう。特に、
アミンをすぐにさらに用いることは、最後の反応
工程の高められた温度(200℃ないし300℃)下に
おいて生じ得る副反応(ホフマン・コープ離脱反
応)によつて困難なものとなる。 西ドイツ国特許公開第2623838号および第
2836520号に、N−置換β−アルコキシプロピオ
ンアミドの製造方法およびそのN−置換(メタ)
アクリルアミドへの分解反応が記載されている。 保護基として短鎖アルコールを用いると、西ド
イツ国特許公開第2623838号の教示するところと
は反対に、N−置換β−アルコキシプロピオンア
ミドのみが分解することなく蒸留する。顕著な分
解は高温下において初めて開始する。高い熱分解
温度に供されて、副生成物が生成し、それに応じ
て所望生成物の収率が低下する。 西ドイツ国特許公開第2836520号は、熱分解工
程において塩基性触媒を用いることを開示してい
る。これによつて熱分解温度を約100℃に低下さ
せることができる。しかしながら、この方法にも
欠点がある。すなわち、塩基性触媒は、アニオン
副反応(特に、アクリルアミド誘導体の場合に
は、アニオン縮合もしくは重合)を開始させ、不
所望な収率低下をもたらす。 保護基としてヘキサノールのような長鎖アルコ
ールを用いたときには、α、β−不飽和カルボン
酸アミドへのミカエル付加反応の場合には、わず
かな反応が生じるだけである。対応する、α,β
−カルボン酸エステルへの付加の場合には、付加
的なエステル交換によつて少なくとも4種の生成
物の混合物が生成し、後の反応工程において煩雑
な分離操作が必要となる。 この発明の目的は、炭素二重結合に対するアル
コールの保護効果を利用して、アミド交換および
その後の熱分解によつてN−置換α,β−不飽和
カルボン酸アミドを副反応を伴なうことなく製造
することのできる方法を提供することにある。そ
のためには、アルコール保護基が容易にかつ完全
に非置換α,β−不飽和カルボン酸アミドと反応
し、かつ触媒を用いないアミド交換反応後、でき
るだけ低い温度で分解して所望のN−置換α,β
−不飽和カルボン酸アミドを生成することが必要
である。 上記目的は、この発明によれば、アミド窒素に
おいて置換されていないα,β−不飽和カルボン
酸アミドを、塩基性触媒の存在下にミカエル付加
反応に従つて、少なくとも2個のアルコール性
OH基を有する有機ポロヒドロキシ化合物であつ
て1010hPaにおいて150℃以上の沸点を有するも
のと反応させ、相応するミカエル付加物を第一も
しくは第二アミンと、アンモニア離脱を伴なつ
て、反応させて、保護された二重結合を有するN
−置換カルボン酸アミドを生成し、その後この生
成物から、高められた温度下において、ポリヒド
ロキシ化合物を離脱させることによつて達成され
る。 驚くべきことに、1010hPa(760トル)において
150℃以上の沸点を有する多価アルコールは(メ
タ)アクリルアミドのようなα,β−不飽和カル
ボン酸アミドに容易に付加し、その後容易かつ完
全に離脱する。このポリヒドロキシ化合物のアミ
ド窒素において置換されていないα,β−不飽和
カルボン酸への塩基触媒付加反応は、再離脱反応
と同様に、ほとんど副反応を生起することなく迅
速かつ完全に進行する。 少なくとも2個のアルコール性OH基を有する
ポリヒドロキシ化合物として、直鎖もしくは分枝
鎖の脂肪族多価アルコールが特に適している。好
ましくは、2個ないし6個の炭素原子を有する脂
肪族ジオール例えば1,2−エタンジオールであ
る。同様に好適なものは、3個ないし6個の炭素
原子を有する脂肪族トリオール例えば、グリセリ
ンまたはトリメチロールプロパンである。また、
アミノアルコールやエーテル結合を有する多価ア
ルコールのようなヘテロ原子を有する多価アルコ
ールも好適である。アミノアルコールの例はトリ
エタノールアミンであり、エーテルアルコールの
例はジーヒドロキシエーテル特にジ−(2−ヒド
ロキシエチル)エーテルである。 通常やや発熱反応であるポリヒドロキシ化合物
のカルボン酸アミドへの付加反応は、せいぜいポ
リヒドロキシ化合物の沸点までの温度、好ましく
は20ないし70℃の温度、特に40ないし50℃の温度
でおこなわれ、その際、ポロヒドロキシ化合物と
α,β−不飽和カルボン酸アミドのモル比は
0.75:1ないし2:1である。好ましくは、両者
は等モル量用いられる。 ミカエル付加反応は、アルカリヒドロキシドま
たはアルカリアルコラートを用いた塩基性触媒の
下で進行する。触媒として、ベンジルトリメチル
アンモニウムヒドロキシド(トリトン(Triton)
B)のような第四アンモニウムヒドロキシド、並
びに塩基性イオン交換体も適している。この反応
は、実際上、定量的である。重合禁止剤を添加す
ることも可能であるが、通常、必ずしも必要なこ
とではない。 出発物質としてのカルボン酸アミドとして、原
則的には、全てのα,β−カルボン酸アミドを用
いることができる。特に好ましいカルボン酸アミ
ドは、一般式 (ここで、R1およびR2は水素またはメチル基)
で示されるα,β−不飽和カルボン酸アミドであ
る。その典型的な例を挙げると、アクリルアミ
ド、メタクリルアミドおよびクロトンアミドであ
る。 得られるミカエル付加物は、単離することなく
第一または第二アミン好ましくは脂肪族アミンと
のアミド交換反応に供される。 この発明の方法において、原則的に全ての第一
および第二アミンが好適であるが、好ましいアミ
ンは一般式 で示されるものである。この式において、R3は
水素、およびR4は−Q−R5(ここで、Qは、それ
ぞれ置換していることのある直鎖もしくは分枝鎖
の有機基、5員もしくは6員のイソもしくはヘテ
ロ環状(特に、環員として酸素原子および(また
は)窒素原子を有するもの)環からなる有機基あ
るいはこの種環を含有する有機基であつて、それ
ぞれ2個ないし18個の炭素原子を有するもの、お
よびR5は水素、ジアルキルアミノ基またはアル
コキシ基であつてそれぞれのアルキル基が1個な
いし4個の炭素原子を有するもの)、またはR3お
よびR4はそれぞれ1個ないし5個の炭素原子を
有するアルキル基であり、あるいはR3およびR4
は一緒に5員もしくは6員のイソもしくはヘテロ
環状環を構成していてもよい。 一般式HNR3R4で示される典型的なアミンに
は、式 H−NH−(Q)−R6、
【式】
【式】または
【式】
(ここで、Qは上に述べた定義と同じ、R6は
R5と同じ、R7およびR8はR3およびR4と同じ、お
よびR9は1個ないし4個の炭素原子を有するア
ルキル基)が含まれる。 好適な第一アミンとしては、メチルアミン、エ
チルアミン、n−ブチルアミン、2−エチルヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン、メトキシプ
ロピルアミン、好ましくはN,N−ジメチルプロ
パンジアミン−1,3、N,N−2,2−テトラ
メチルプロパンジアミン−1,3、およびN,N
−ジメチルエタンジアミン−1,2があり、第二
アミンとしては、ジメチルアミン、ジブチルアミ
ン、モルホリン、およびN−メチルピペラジンが
ある。上に述べたように、有利なことにミカエル
付加と同一容器内でおこなわれるアミド交換反応
は、触媒量(通常、1ないし5モル%)のカルボ
ン酸例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸または酪
酸の存在下でおこなうことが好ましい。この酸
は、またミカエル付加反応の塩基性触媒の中和剤
として作用する。好ましくはアクリル酸が用いら
れる。無機酸は、原則的に触媒として適している
が、後の熱分解が困難である。 アミド交換反応において、第一もしくは第二ア
ミンは、通常、アミド窒素において置換されてい
ないα,β−不飽和カルボン酸アミドに対して
1:1ないし1.5:1のモル比で用いられる。こ
の反応における転化率は理論値の90%以上であ
る。過剰の第一もしくは第二アミンが残つた場合
は、熱分解前にこれを留去できる。アミノオキシ
ドの形成を介して生じ得る副反応を避けるため
に、アミド交換ばかりでなく後の熱分解も不活性
ガス例えば窒素下でおこなうことが好ましい。ア
ミノオキシドは、高められた温度の下でコープ分
解を受けやすく、それによつて分子中にさらに二
重結合が生じ、これがその後の重合の際に架橋手
として作用するので、水に不溶性の重合体が生成
する。 アミド交換反応は、100℃ないし180℃の範囲内
の温度好ましくは130℃ないし170℃の温度でこれ
をおこなう。 こうして得られたN−置換β−被保護プロピオ
ンアミドを10ないし100hPaの減圧真空下、少な
くとも150℃好ましくは150℃ないし300℃の温度
で熱分解させる。その際、好ましい熱分解温度
は、製造すべきN−置換α,β−不飽和カルボン
酸アミドの種類に合わせる。好ましい熱分解温度
は170ないし210℃である。この温度領域におい
て、例えばN−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミドまたはN−(N′,N′,
2,2−テトラメチル−3−アミノプロピル)ア
クリルアミドが高い収率で熱分解的に得られる。 この反応において、重合禁止剤を添加してもよ
い。しかしながら、これは、しばしば、必要では
ない。 重合禁止剤を用いる場合には、銅粉または有機
もしくは無機銅()塩のような不揮発性物質
を用いることが好ましい。分離カラムにおける生
成物混合物の分別は、同様に、真空下でおこなう
ことが好ましい。分離カラムの大きさは、多価ア
ルコールおよび製造すべきN−置換α,β−不飽
和カルボン酸アミドの種類に合わせる。熱分解と
分別とは、組み合わせて、または別々の工程にお
いて順次おこなうことができる。多価アルコール
が、生成した二重結合と再び反応する危険性はな
い。その再反応は、強塩基性触媒が存在しないと
進行しないからである。例えばヨーロツパ特許第
0070425号に従つてアミンを保護基として用いた
場合、不都合なことに、上記再反応が生じ、収率
の低下をもたらすが、この発明の方法によれば、
収率の低下は有効に防止される。 この発明は、特にカチオン性単独もしくは共重
合体を製造する上で有用な単量体として用いられ
るN−置換(メタ)アクリルアミドを製造するた
めの新規な、損失の少ない方法を提供するもので
ある。上記単独もしくは共重合体は種々の用途に
適用できるものである。 以下、この発明を実施例によつて説明するが、
この発明はそれに限定されるものではない。 実施例1:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミド(DIMAPA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にN,N−ジメチルプロパンジアミン−1,
3を460グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込みな
がら130℃から170℃の温度範囲で、アンモニアの
発生が終了するまで6ないし8時間熱した。この
反応生成物を、熱分解するために、200ないし210
℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにおいて
30hPaの圧力の下で、DIMAPAを側方から、並
びに離脱した1,2−エタンジオールおよび過剰
のアミンを頂部から吸引した。DIMAPA留分は
93%生成物428グラムを与えた。この生成物の沸
点Kp30は140ないし150℃であつた。収率は理論
値の85%であつた。 NMR(CDCl):δ=1.55ないし1.95(m,2);
2.25(s,6);2.4(t,2);3.1ないし3.55(m,
2);5.45ないし6.3(m,3);8.1(m,1) 実施例2:N−(N′,N′,2,2−テトラメチル
−3−アミノプロピル)アクリルアミド
(TEMAPA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で攪拌した。氷酢酸6グラム
(0.1モル)を用いて中和した後、攪拌下にN,
N,2,2−テトラメチルプロパンジアミン−
1,3を586グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込
みながら130℃から170℃の温度範囲で、アンモニ
アの発生が終了するまで6ないし8時間熱した。
この反応生成物を、熱分解するために、190ない
し210℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにお
いて30hPaの圧力の下で、TEMAPAを側方か
ら、並びに離脱した1,2−エタンジオールおよ
び過剰のアミンを頂部から吸引した。TEMAPA
留分は95%生成物428グラムを与えた。この生成
物の沸点Kp30は135ないし145℃であつた。収率
は理論値の90%であつた。 NMR(CDCl):δ=0.9(s,6);2.3(m,8);
3.15(d,2);5.3ないし6.5(m,3);8.0(m,
1) 実施例3:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
エチル)アクリルアミド(DIMETA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、40%トリトンB水溶
液6.2グラム(0.015モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にN,N−ジメチルエタンジアミン−1,2
を397グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込みなが
ら、125℃から170℃の温度範囲で、アンモニアの
発生が終了するまで6ないし8時間熱した。この
反応生成物を、熱分解するために、200ないし210
℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにおいて
30hPaの圧力の下で、DIMETAを側方から、並
びに離脱した1,2−エタンジオールおよび過剰
のアミンを頂部から吸引した。DIMETA留分は
95%生成物409グラムを与えた。この生成物の沸
点Kp30は138ないし146℃であつた。収率は理論
値の91%であつた。 NMR(CDCl):δ=2.23(s,6);2.45(t,
2);3.3(m,2);5.4ないし6.25(m,3);7.6
(m,1) 実施例4:N−(2−エチルヘキシル)アクリル
アミド 1,2ーエタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下に2−エチルヘキシルジアミン582グラム
(4.5モル)を加え、窒素を吹込みながら、130℃
から170℃の温度範囲で、アンモニアの発生が終
了するまで6ないし8時間熱した。この反応生成
物を、熱分解するために、190ないし220℃に熱せ
られた蒸留器に入れ、カラムにおいて30hPaの圧
力の下で、N−(2−エチルヘキシル)アクリル
アミドを側方から、並びに離脱した1,2−エタ
ンジオールおよび過剰のアミンを頂部から吸引し
た。こうして、純度95%のN−(2−エチルヘキ
シル)アクリルアミド(Kp30=155ないし160℃)
を542グラム得た。 実施例5:N−プロピルアクリルアミド 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にn−プロピルアミン266グラム(4.5モル)
を加え、オートクレーブ中、1バールの加圧下に
130℃から170℃の温度範囲で、6ないし8時間熱
した。この反応生成物を、熱分解するために180
ないし200℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラム
において66.5hPaの圧力の下で、N−プロピルア
クリルアミドを側方から、並びに離脱した1,2
−エタンジオールおよび過剰のアミンを頂部から
吸引した。こうして、副成分として1,2−エタ
ンジオールを4%の割合で含有するN−プロピル
アクリルアミド(Kp66.5=138ないし142℃)を
351グラム得た。 実施例6:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミド(DIMAPA) グリセリン276.3グラム(3.0モル)を55ないし
65℃に熱し、85%水酸化カリウム溶液4グラム
(0.06モル)を加え、結晶性アクリルアミド213.2
グラム(3.0モル)を少量づつ加えた。溶解後、
60℃で5時間攪拌したところ、単量体含有率は
0.8%に低下した。アクリル酸を14.5グラム(0.2
モル)およびN,N−ジメチルプロパンジアミン
1,3を460グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込
みながら、130℃から170℃の温度範囲で、アンモ
ニアの発生が終了するまで8ないし10時間熱し
た。この反応生成物を、熱分解するために、190
ないし210℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラム
において30hPaの圧力の下で、DIMAPAおよび
グリセリンを側方から、および過剰のアミンを頂
部から吸引した。こうして、Kp30=160ないし
170℃のDIMAPAを含有する生成物645グラムを
得た。収率は理論値の80%であつた。
R5と同じ、R7およびR8はR3およびR4と同じ、お
よびR9は1個ないし4個の炭素原子を有するア
ルキル基)が含まれる。 好適な第一アミンとしては、メチルアミン、エ
チルアミン、n−ブチルアミン、2−エチルヘキ
シルアミン、シクロヘキシルアミン、メトキシプ
ロピルアミン、好ましくはN,N−ジメチルプロ
パンジアミン−1,3、N,N−2,2−テトラ
メチルプロパンジアミン−1,3、およびN,N
−ジメチルエタンジアミン−1,2があり、第二
アミンとしては、ジメチルアミン、ジブチルアミ
ン、モルホリン、およびN−メチルピペラジンが
ある。上に述べたように、有利なことにミカエル
付加と同一容器内でおこなわれるアミド交換反応
は、触媒量(通常、1ないし5モル%)のカルボ
ン酸例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸または酪
酸の存在下でおこなうことが好ましい。この酸
は、またミカエル付加反応の塩基性触媒の中和剤
として作用する。好ましくはアクリル酸が用いら
れる。無機酸は、原則的に触媒として適している
が、後の熱分解が困難である。 アミド交換反応において、第一もしくは第二ア
ミンは、通常、アミド窒素において置換されてい
ないα,β−不飽和カルボン酸アミドに対して
1:1ないし1.5:1のモル比で用いられる。こ
の反応における転化率は理論値の90%以上であ
る。過剰の第一もしくは第二アミンが残つた場合
は、熱分解前にこれを留去できる。アミノオキシ
ドの形成を介して生じ得る副反応を避けるため
に、アミド交換ばかりでなく後の熱分解も不活性
ガス例えば窒素下でおこなうことが好ましい。ア
ミノオキシドは、高められた温度の下でコープ分
解を受けやすく、それによつて分子中にさらに二
重結合が生じ、これがその後の重合の際に架橋手
として作用するので、水に不溶性の重合体が生成
する。 アミド交換反応は、100℃ないし180℃の範囲内
の温度好ましくは130℃ないし170℃の温度でこれ
をおこなう。 こうして得られたN−置換β−被保護プロピオ
ンアミドを10ないし100hPaの減圧真空下、少な
くとも150℃好ましくは150℃ないし300℃の温度
で熱分解させる。その際、好ましい熱分解温度
は、製造すべきN−置換α,β−不飽和カルボン
酸アミドの種類に合わせる。好ましい熱分解温度
は170ないし210℃である。この温度領域におい
て、例えばN−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミドまたはN−(N′,N′,
2,2−テトラメチル−3−アミノプロピル)ア
クリルアミドが高い収率で熱分解的に得られる。 この反応において、重合禁止剤を添加してもよ
い。しかしながら、これは、しばしば、必要では
ない。 重合禁止剤を用いる場合には、銅粉または有機
もしくは無機銅()塩のような不揮発性物質
を用いることが好ましい。分離カラムにおける生
成物混合物の分別は、同様に、真空下でおこなう
ことが好ましい。分離カラムの大きさは、多価ア
ルコールおよび製造すべきN−置換α,β−不飽
和カルボン酸アミドの種類に合わせる。熱分解と
分別とは、組み合わせて、または別々の工程にお
いて順次おこなうことができる。多価アルコール
が、生成した二重結合と再び反応する危険性はな
い。その再反応は、強塩基性触媒が存在しないと
進行しないからである。例えばヨーロツパ特許第
0070425号に従つてアミンを保護基として用いた
場合、不都合なことに、上記再反応が生じ、収率
の低下をもたらすが、この発明の方法によれば、
収率の低下は有効に防止される。 この発明は、特にカチオン性単独もしくは共重
合体を製造する上で有用な単量体として用いられ
るN−置換(メタ)アクリルアミドを製造するた
めの新規な、損失の少ない方法を提供するもので
ある。上記単独もしくは共重合体は種々の用途に
適用できるものである。 以下、この発明を実施例によつて説明するが、
この発明はそれに限定されるものではない。 実施例1:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミド(DIMAPA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にN,N−ジメチルプロパンジアミン−1,
3を460グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込みな
がら130℃から170℃の温度範囲で、アンモニアの
発生が終了するまで6ないし8時間熱した。この
反応生成物を、熱分解するために、200ないし210
℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにおいて
30hPaの圧力の下で、DIMAPAを側方から、並
びに離脱した1,2−エタンジオールおよび過剰
のアミンを頂部から吸引した。DIMAPA留分は
93%生成物428グラムを与えた。この生成物の沸
点Kp30は140ないし150℃であつた。収率は理論
値の85%であつた。 NMR(CDCl):δ=1.55ないし1.95(m,2);
2.25(s,6);2.4(t,2);3.1ないし3.55(m,
2);5.45ないし6.3(m,3);8.1(m,1) 実施例2:N−(N′,N′,2,2−テトラメチル
−3−アミノプロピル)アクリルアミド
(TEMAPA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で攪拌した。氷酢酸6グラム
(0.1モル)を用いて中和した後、攪拌下にN,
N,2,2−テトラメチルプロパンジアミン−
1,3を586グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込
みながら130℃から170℃の温度範囲で、アンモニ
アの発生が終了するまで6ないし8時間熱した。
この反応生成物を、熱分解するために、190ない
し210℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにお
いて30hPaの圧力の下で、TEMAPAを側方か
ら、並びに離脱した1,2−エタンジオールおよ
び過剰のアミンを頂部から吸引した。TEMAPA
留分は95%生成物428グラムを与えた。この生成
物の沸点Kp30は135ないし145℃であつた。収率
は理論値の90%であつた。 NMR(CDCl):δ=0.9(s,6);2.3(m,8);
3.15(d,2);5.3ないし6.5(m,3);8.0(m,
1) 実施例3:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
エチル)アクリルアミド(DIMETA) 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、40%トリトンB水溶
液6.2グラム(0.015モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にN,N−ジメチルエタンジアミン−1,2
を397グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込みなが
ら、125℃から170℃の温度範囲で、アンモニアの
発生が終了するまで6ないし8時間熱した。この
反応生成物を、熱分解するために、200ないし210
℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラムにおいて
30hPaの圧力の下で、DIMETAを側方から、並
びに離脱した1,2−エタンジオールおよび過剰
のアミンを頂部から吸引した。DIMETA留分は
95%生成物409グラムを与えた。この生成物の沸
点Kp30は138ないし146℃であつた。収率は理論
値の91%であつた。 NMR(CDCl):δ=2.23(s,6);2.45(t,
2);3.3(m,2);5.4ないし6.25(m,3);7.6
(m,1) 実施例4:N−(2−エチルヘキシル)アクリル
アミド 1,2ーエタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下に2−エチルヘキシルジアミン582グラム
(4.5モル)を加え、窒素を吹込みながら、130℃
から170℃の温度範囲で、アンモニアの発生が終
了するまで6ないし8時間熱した。この反応生成
物を、熱分解するために、190ないし220℃に熱せ
られた蒸留器に入れ、カラムにおいて30hPaの圧
力の下で、N−(2−エチルヘキシル)アクリル
アミドを側方から、並びに離脱した1,2−エタ
ンジオールおよび過剰のアミンを頂部から吸引し
た。こうして、純度95%のN−(2−エチルヘキ
シル)アクリルアミド(Kp30=155ないし160℃)
を542グラム得た。 実施例5:N−プロピルアクリルアミド 1,2−エタンジオール186.2グラム(3.0モ
ル)を45ないし55℃に熱し、85%水酸化カリウム
溶液2グラム(0.03モル)を加え、結晶性アクリ
ルアミド213.2グラム(3.0モル)を少量づつ加え
た。溶解後、50℃で3時間攪拌した。アクリル酸
6.5グラム(0.09モル)を用いて中和した後、攪
拌下にn−プロピルアミン266グラム(4.5モル)
を加え、オートクレーブ中、1バールの加圧下に
130℃から170℃の温度範囲で、6ないし8時間熱
した。この反応生成物を、熱分解するために180
ないし200℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラム
において66.5hPaの圧力の下で、N−プロピルア
クリルアミドを側方から、並びに離脱した1,2
−エタンジオールおよび過剰のアミンを頂部から
吸引した。こうして、副成分として1,2−エタ
ンジオールを4%の割合で含有するN−プロピル
アクリルアミド(Kp66.5=138ないし142℃)を
351グラム得た。 実施例6:N−(N′,N′−ジメチル−3−アミノ
プロピル)アクリルアミド(DIMAPA) グリセリン276.3グラム(3.0モル)を55ないし
65℃に熱し、85%水酸化カリウム溶液4グラム
(0.06モル)を加え、結晶性アクリルアミド213.2
グラム(3.0モル)を少量づつ加えた。溶解後、
60℃で5時間攪拌したところ、単量体含有率は
0.8%に低下した。アクリル酸を14.5グラム(0.2
モル)およびN,N−ジメチルプロパンジアミン
1,3を460グラム(4.5モル)加え、窒素を吹込
みながら、130℃から170℃の温度範囲で、アンモ
ニアの発生が終了するまで8ないし10時間熱し
た。この反応生成物を、熱分解するために、190
ないし210℃に熱せられた蒸留器に入れ、カラム
において30hPaの圧力の下で、DIMAPAおよび
グリセリンを側方から、および過剰のアミンを頂
部から吸引した。こうして、Kp30=160ないし
170℃のDIMAPAを含有する生成物645グラムを
得た。収率は理論値の80%であつた。
Claims (1)
- 1 β−アルコキシカルボン酸誘導体をアミド交
換させることによつてN−置換カルボン酸を生成
し、その後熱分解的にアルコールを離脱させるこ
とによつてN−置換α,β−不飽和カルボン酸を
生成する工程を含むN−置換α,β−不飽和カル
ボン酸の製造方法において、アミド窒素において
置換されていないα,β−不飽和カルボン酸を、
塩基性触媒の存在下に、少なくとも2個のアルコ
ール性OH基を有する有機ポリヒドロキシ化合物
であつて1010hPaにおいて150℃以上の沸点を有
するものとミカエル付加反応に従つて反応させ、
得られたミカエル付加物を第一もしくは第二アミ
ンとアンモニア離脱を伴なつて反応させることに
よつて、保護された二重結合を有するN−置換カ
ルボン酸を生成し、この生成物から高められた温
度の下で該ポリヒドロキシ化合物を離脱させてN
−置換α,β−不飽和カルボン酸を製造すること
を特徴とするN−置換α,β−不飽和カルボン酸
の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3402599A DE3402599C2 (de) | 1984-01-26 | 1984-01-26 | Verfahren zur Herstellung von N-substituierten α,ß-ungesättigten Carbonsäureamiden |
DE3402599.5 | 1984-01-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60163851A JPS60163851A (ja) | 1985-08-26 |
JPH0434982B2 true JPH0434982B2 (ja) | 1992-06-09 |
Family
ID=6225938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60010009A Granted JPS60163851A (ja) | 1984-01-26 | 1985-01-24 | N‐置換α,β‐不飽和カルボン酸アミドの製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4644083A (ja) |
EP (1) | EP0151967B1 (ja) |
JP (1) | JPS60163851A (ja) |
AT (1) | ATE45727T1 (ja) |
CA (1) | CA1236485A (ja) |
DD (1) | DD228543A5 (ja) |
DE (2) | DE3402599C2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL89371A (en) * | 1988-02-24 | 1993-07-08 | Us Commerce | Polyacrylamide gels, their preparation and their use for detection and separation of proteins |
US4846130A (en) * | 1988-07-05 | 1989-07-11 | General Motors Corporation | Engine ignition timing with knock control by combustion pressure harmonic amplitude ratio |
US4959489A (en) * | 1989-10-02 | 1990-09-25 | Air Products And Chemicals, Inc. | Process for making an acrylamide containing a dialkyl acetal group |
US5631003A (en) * | 1991-09-25 | 1997-05-20 | Henkel Kommanditgesellschaft Auf Aktien | Hair treatment prepartation |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2623838A1 (de) * | 1976-05-28 | 1977-12-15 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von n-substituierten acrylamiden |
US4288390A (en) * | 1977-12-02 | 1981-09-08 | The Dow Chemical Co. | Preparation of N-(aminomethyl)-α,β-ethylenically unsaturated carboxamides and their polymers |
DE2809102C2 (de) * | 1978-03-03 | 1986-12-04 | Röhm GmbH, 6100 Darmstadt | Verfahren zur Herstellung von α,β-ungesättigen Carbonsäureamiden |
DE2836520C2 (de) * | 1978-08-21 | 1984-03-22 | Chemische Fabrik Stockhausen GmbH, 4150 Krefeld | Verfahren zur Herstellung von alpha , beta -ungesättigten, N-substituierten Carbonsäureamiden |
ATE15377T1 (de) * | 1978-12-27 | 1985-09-15 | Stockhausen Chem Fab Gmbh | Polymerisate von alpha,beta-ungesaettigten nsubstituierten carbonsaeureamiden und ihre verwendung als sedimentations-, flockungs-, entwaesserungs- und retentionshilfsmittel. |
DE3128574C2 (de) * | 1981-07-20 | 1984-03-29 | Deutsche Texaco Ag, 2000 Hamburg | Verfahren zur Herstellung von N-substituierten Acryl- und Methacrylamiden |
-
1984
- 1984-01-26 DE DE3402599A patent/DE3402599C2/de not_active Expired
-
1985
- 1985-01-22 AT AT85100604T patent/ATE45727T1/de not_active IP Right Cessation
- 1985-01-22 DE DE8585100604T patent/DE3572476D1/de not_active Expired
- 1985-01-22 CA CA000472562A patent/CA1236485A/en not_active Expired
- 1985-01-22 DD DD85272696A patent/DD228543A5/de unknown
- 1985-01-22 EP EP85100604A patent/EP0151967B1/de not_active Expired
- 1985-01-24 JP JP60010009A patent/JPS60163851A/ja active Granted
- 1985-01-25 US US06/695,125 patent/US4644083A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3402599A1 (de) | 1985-09-05 |
DE3402599C2 (de) | 1986-02-27 |
EP0151967A2 (de) | 1985-08-21 |
JPS60163851A (ja) | 1985-08-26 |
EP0151967A3 (en) | 1986-07-30 |
ATE45727T1 (de) | 1989-09-15 |
EP0151967B1 (de) | 1989-08-23 |
DE3572476D1 (en) | 1989-09-28 |
US4644083A (en) | 1987-02-17 |
DD228543A5 (de) | 1985-10-16 |
CA1236485A (en) | 1988-05-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3674828B2 (ja) | β−ヒドロキシアルキルアミドを調製するための方法 | |
JP3374863B2 (ja) | ジアルキルカーボネートの製造方法 | |
JPS6024785B2 (ja) | N−置換アクリル−及びメタクリルアミドの製造法 | |
JP4523597B2 (ja) | アルキルアミン(メタ)アクリルアミドを連続的に製造する方法 | |
US5334759A (en) | Preparation of formic acid from carbon monoxide and water | |
JPS6236028B2 (ja) | ||
JP3341216B2 (ja) | ヒドロキシフェニルカルボキシレートの製造方法 | |
JPH07145122A (ja) | N−アルキル−α,β−不飽和カルボン酸アミドの製造方法 | |
JPS5829287B2 (ja) | N−置換アクリルアミドまたはn−置換メタクリルアミドの製造方法 | |
JP2007230967A (ja) | アルキルアミノプロピオン酸アミド誘導体の製造方法 | |
JPH0434982B2 (ja) | ||
CA1175830A (en) | Process for preparing n-substituted acrylamides and methacrylamides | |
EP0486715B1 (en) | Aminoacetal derivatives | |
JPH0737430B2 (ja) | シクロプロパンカルボキサミドの製造方法 | |
JP2001233844A (ja) | 3−ヒドロキシプロピオニトリルの製造方法 | |
US5587515A (en) | Method of manufacturing N-monosubstituted (meth)acrylamides | |
CA1076136A (en) | Process for the preparation of 5-oxohexanoic acid and its derivatives | |
JP3274258B2 (ja) | N−モノ置換−(メタ)アクリルアミドの製法 | |
JP5649049B2 (ja) | ヒドロキシアルキル(メタ)アクリルアミドの製造法 | |
JP3242213B2 (ja) | N−(メタ)アクリロイルモルホリンの製造方法 | |
JP2593312B2 (ja) | アゾビスアミジン塩類の製造方法 | |
JPH0729994B2 (ja) | N−アルキルアルキレンジアミンの製造方法 | |
JPH0283358A (ja) | 不飽和カルボン酸アミドの製造方法 | |
JPH02124858A (ja) | 不飽和カルボン酸アミドの製造方法 | |
JPH0742258B2 (ja) | 3―置換アミノアクリル酸エステル類の製造法 |