JPH04342644A - 洗車機のロッカーブラシ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗車機においてロッカ
ーブラシを作動させるのに採用される洗車機のロッカー
ブラシ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の洗車機では、たとえば実公昭６１
−３４９１７号公報に見られるように、左右一対の下部
側面洗浄ブラシ（ロッカーブラシ）は、アームを介して
洗車機本体に取付けられており、そしてアームに駆動用
のモータを設けるとともに、アームを介して互いに接近
離間移動自在に構成している。

【０００３】図１１に示すように、ロッカーブラシ６０
を回転させて、シリンダ装置６１を伸展動させ、アーム
６２を回動させて、ロッカーブラシ６０を自動車６３の
外側面下部および車輪６４に当接させる。この状態で、
洗車機６５を走行させる。これにより、上記ロッカーブ
ラシ６０は、車輪６４を含めて車体の両外側面下部の洗
浄を行う。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来形式において、洗車機６５が走行しているとき、ロッ
カーブラシ６０はバンパー６６のコーナ部６７やタイヤ
ハウス６８のコーナ部６９などに引っ掛かり易く、ロッ
カーブラシ６０が引っ掛かった場合、アーム６２が引っ
張られて折れ曲がったりロッカーブラシ６０が破損する
といった問題があった。

【０００５】本発明は上記問題を解決するもので、洗浄
中にロッカーブラシが車体に引っ掛かることのない洗車
機のロッカーブラシ装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、洗車機本体に、水平方向に回動自在な左右
一対の平行四連リンク機構と作動装置とを設け、この平
行四連リンク機構の遊端にそれぞれ保持板を設け、これ
ら保持板にロッカーブラシと回転装置とを設け、各平行
四連リンク機構の一方の連結アームの遊端と、上記保持
板とを、弾性利用の中立維持機構を介して、水平方向に
相対揺動自在に連結したものである。

【０００７】

【作用】上記構成により、回転装置を作動させて、ロッ
カーブラシを回転させる。そして、作動装置を作動させ
て、平行四連リンク機構を回動させ、左右一対の保持板
を互いに接近動させる。これにより、ロッカーブラシは
自動車の両外側面下部および車輪に当接する。この状態
で、洗車機本体を走行させて、ロッカーブラシによる洗
浄を行う。

【０００８】洗車機本体の走行中は、自動車の両外側面
および車輪外側面の凹凸形状に応じて、保持板が、中立
維持機構の弾性力に逆らって、水平方向に相対揺動する
。これにより、バンパーのコーナ部やタイヤハウスのコ
ーナ部などでは、ロッカーブラシは洗車機本体の走行方
向に対して反対方向に水平相対揺動して外方に逃げるた
め、ロッカーブラシが引っ掛かることはない。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図１０に基
づいて説明する。図７，図８に示すように、正面視にお
いて門型の洗車機本体１は複数個の輪体２を介してレー
ル３上に載置してあり、走行駆動装置（図示せず）の作
動により一定経路上を往復走行自在となる。

【００１０】前記洗車機本体１には、第１洗浄水アーチ
４と、第１ワックスアーチ５と、第２洗浄水アーチ６と
、第２ワックスアーチ７と、洗剤アーチ８とがこの順で
配設され、そして第１洗浄水アーチ４の箇所に乾燥用の
トップノズル９ならびにサイドノズル１０を設けるとと
もに、トップブラシ１１とサイドブラシ１２とを、それ
ぞれ揺動自在なアーム１３，１４を介して取付けている
。

【００１１】そして洗車機本体１の両側下部には、それ
ぞれ左右一対のロッカーブラシ１５が互いに接近離間自
在に設けられる。すなわち図１〜図３に示すように、平
行四連リンク機構１７が左右一対設けられ、これら平行
四連リンク機構１７の基端は洗車機本体１側にそれぞれ
固定具１８を介して連結される。

【００１２】上記平行四連リンク機構１７は水平方向に
回動自在であり、これら平行四連リンク機構１７を回動
させる作動装置の一例としてシリンダ装置２１が洗車機
本体１側に設けられている。シリンダ装置２１のピスト
ンロッド２２の先端は、上記平行四連リンク機構１７の
第一連結アーム２５の中間部に連結されている。

【００１３】上記平行四連リンク機構１７の遊端にはそ
れぞれ保持板２４が設けられている。すなわち、これら
保持板２４の先端部は折り曲げられて一段低くなってお
り、平行四連リンク機構１７の第一連結アーム２５の遊
端が水平回動自在に連結されている。また、平行四連リ
ンク機構１７の第二連結アーム２６の遊端は、弾性利用
の中立維持機構２７を介して保持板２４に、水平方向に
相対揺動自在に連結されている。

【００１４】上記中立維持機構２７の一例として下記の
ものがある。すなわち、図５，図６に示すように、保持
板２４の外端部に揺動板２８を設け、この揺動板２８の
先端部には、先端から保持板２４側に向かって水平状の
切り欠き部２９が形成されている。この切り欠き部２９
には、上記第二連結アーム２６の遊端部が貫通しており
、第二連結アーム２６の遊端部には、揺動板２８に当接
離間自在な前後一対の保持具３０が、外嵌されて第二連
結アーム２６に沿って摺動自在に装着されている。これ
ら保持具３０は円柱体を縦方向に二分割したもので、各
外周面が揺動板２８の前後面に当接している。保持具３
０の前後には、円環状の固定具３１がそれぞれ第二連結
アーム２６に外嵌され固定されている。これら固定具３
１と保持具３０との間には、コイルバネ３２が第二連結
アーム２６に外嵌されて当接離間自在に設けられている
。上記揺動板２８の先端には磁石３３が設けられ、この
磁石３３の前後に対向する磁気近接スイッチ３４が固定
具３１に設けられている。これら磁気近接スイッチ３４
は、洗車機本体１の走行を制御する制御部（図示せず）
に接続されている。

【００１５】図４に示すように、上記保持板２４の上面
には左右方向に設けられた連結軸３６の両端部を支持す
る支持板３７が取り付けられており、連結軸３６の上方
には箱状の揺動体３８が設けられ、揺動体３８の底板の
下面には連結軸３６の両端部に外嵌された連結板３９が
取り付けられている。これにより、揺動体３８は、左右
一対の上記平行四連リンク機構１７および保持板２４を
介して相対向し、連結軸３６の周りに揺動自在に設けら
れている。

【００１６】揺動体３８の下面の外端部にはＬ形の連結
板４０が取り付けられ、この連結板４０に、揺動体３８
を揺動させるシリンダ装置４１のピストンロッド４２が
連結されている。シリンダ装置４１の本体は取付板５９
を介して保持板２４側に設けられている。

【００１７】揺動体３８の下部には、上記連結軸３６と
は直交状の回転軸心４３の周りで回転自在な回転軸（縦
軸）４４が取り付けられている。この回転軸４４は揺動
体３８の底板に取り付けられたハウジング４５に内嵌さ
れ、軸受け４６によって支持されている。回転軸４４の
上端部は揺動体３８の内部に貫通し、上端にはスプロケ
ット４７が設けられている。

【００１８】回転軸４４の下端には、ロッカーブラシ１
５のブラシ軸４８が一体状になって取り付けられている
。図２に示すように、これらロッカーブラシ１５は、ブ
ラシ軸４８の下部を傾斜させることによって、洗車機本
体１の中心方向に角度αだけ傾斜している。

【００１９】揺動体３８の上板には回転装置の一例であ
る電動機４９が設けられている。この電動機４９の駆動
軸は揺動体３８の内部に貫通し、下端にはスプロケット
５０が設けられている。上記各スプロケット４７，５０
はチェン５１によって連動連結されている。５２は自動
車を示し、５３は車輪、５４はタイヤハウス、５５はバ
ンパーを示す。５６は操作パネルを示す。

【００２０】以下、上記構成における作用を説明する。 上記実施例においては、自動車５２を停止させ、洗車機
本体１を走行させながら、各ブラシ１１，１２，１５の
当接離間動、洗浄水アーチ４，６を介しての洗浄水供給
、ワックスアーチ５，７を介してのワックス供給、洗剤
アーチ８を介しての洗剤供給とを適宜に組み合せて作動
させることで所期の洗車を行える。

【００２１】この時、ロッカーブラシ１５は下記のよう
に作動して洗浄を行う。すなわち、図１の仮想線に示す
ように、電動機４９を作動させて、ロッカーブラシ１５
を回転軸心４３の周りに回転させる。そして、シリンダ
装置２１のピストンロッド２２を伸展動させて、平行四
連リンク機構１７を回動させ、左右一対の保持板２４を
互いに内方へ接近動させる。この際、保持板２４に設け
られた揺動板２８は、中立維持機構２７のコイルバネ３
２により前後方向から弾性力を付与されて、中立位置を
維持している。したがって、保持板２４はその姿勢を乱
すことなく内方へ移動し、ロッカーブラシ１５が自動車
５２の両外側面下部および車輪５３の外側面に当接する
。この状態で洗車機本体１を走行させる。

【００２２】洗車機本体１の走行中は、自動車５２の両
外側面下部および車輪５３の外側面の凹凸形状に応じて
、保持板２４は、中立維持機構２７のコイルバネ３２の
弾性力に逆らって、第一連結アーム２５と保持板２４と
の連結部５７を中心にして水平方向に相対揺動する。こ
れにより、図９の仮想線に示すように、タイヤハウス５
４のコーナ部５４ａやバンパー５５のコーナ部５５ａな
どでは、ロッカーブラシ１５は洗車機本体１の走行方向
５８に対して反対方向に水平相対揺動して外方に逃げる
ため、ロッカーブラシ１５が引っ掛かることはない。

【００２３】また、万一、洗浄中に、ロッカーブラシ１
５が、自動車５２のドアの隙間や車輪５３のホイールキ
ャップとリムとの隙間などに引っ掛かった場合、図１０
に示すように、洗車機本体１の走行にともなって、保持
板２４が相対揺動し、揺動板２８の先端に設けられた磁
石３３がどちらか一方の磁気近接スイッチ３４に接近す
ることによって、一方の磁気近接スイッチ３４はオンと
なり、洗車機本体１が非常停止される。これにより、ロ
ッカーブラシ装置および自動車５２の破損は回避される
。

【００２４】自動車５２の汚れがひどい場合には、操作
パネル５６の洗車工程スイッチを入れておき、そして所
期の洗車をスタートさせる。すると、洗車機本体１が微
速動するとともに、洗車工程に基づいてシリンダ装置４
１のピストンロッド４２が伸縮動して、揺動板２８が連
結軸３６を介して前後方向に設定角度で揺動する。これ
により図３に示すように、ロッカーブラシ１５は連結軸
３６の周りで揺動するため、ロッカーブラシ１５の掻き
取り方向が変化して強い洗浄力が得られる。

【００２５】上記実施例では、平行四連リンク機構１７
の第一連結アーム２５の遊端を直接保持板２４に連結し
、第二連結アーム２６の遊端を、中立維持機構２７を介
して、保持板２４に連結している。しかし、これは、第
一連結アーム２５の遊端を、中立維持機構２７を介して
、保持板２４に連結し、第二連結アーム２６の遊端を直
接保持板２４に連結したものであってもよい。

【００２６】上記実施例では、中立維持機構２７にコイ
ルバネ３２を用いたが、これは、板バネやゴムなどの弾
性体であってもよい。また、上記実施例では、作動装置
の一例としてシリンダ装置２１を用いたが、これは、電
動機でもよい。さらに、上記実施例では、回転装置の一
例として電動機４９を用いたが、これは、エアモーター
であってもよい。

【００２７】上記実施例では、両側のロッカーブラシ１
５の下部を洗車機本体１の中心方向にそれぞれ角度αだ
け傾斜させているため、車体の両外側面下部の傾斜面に
沿ってぴったりと当接させることができる。しかし、傾
斜させないものであってもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ロッカ
ーブラシが取り付けられた保持板を、弾性利用の中立維
持機構を介して、平行四連リンク機構の遊端に連結した
ことにより、ロッカーブラシは、自動車の両外側面下部
および車輪外側面の凹凸形状に応じて、洗車機の走行方
向に対して反対方向に、水平相対揺動して外方に逃げる
。

【００２９】このためロッカーブラシがバンパーのコー
ナ部やタイヤハウスのコーナ部などに引っ掛かることは
なく、ロッカーブラシによって、ロッカーブラシ装置お
よび自動車外側面に無理な力のかからない、スムーズな
洗浄を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すロッカーブラシ装置の
平面図である。

【図２】図１におけるＡ−Ａ矢視図である。

【図３】図１におけるＢ−Ｂ矢視図である。

【図４】図２における要部の拡大図である。

【図５】同実施例における中立維持機構の斜視図である
。

【図６】同実施例における中立維持機構の平面図である
。

【図７】同実施例における洗車機の側面図である。

【図８】同実施例におけるロッカーブラシ装置の使用状
態を示す概略平面図である。

【図９】同実施例におけるロッカーブラシの動作を示す
概略平面図である。

【図１０】同実施例における中立維持機構の動作を示す
概略平面図である。

【図１１】従来のロッカーブラシ装置を示す平面図であ
る。

【符号の説明】

１　　　　洗車機本体 １５　　　　ロッカーブラシ １７　　　　平行四連リンク機構 ２１　　　　シリンダ装置（作動装置）２４　　　　保
持板 ２６　　　　第二連結アーム（連結アーム）２７　　　
　中立維持機構 ４９　　　　電動機（回転装置）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　洗車機本体に、水平方向に回動自在な
   左右一対の平行四連リンク機構と作動装置とを設け、こ
   の平行四連リンク機構の遊端にそれぞれ保持板を設け、
   これら保持板にロッカーブラシと回転装置とを設け、各
   平行四連リンク機構の一方の連結アームの遊端と、上記
   保持板とを、弾性利用の中立維持機構を介して、水平方
   向に相対揺動自在に連結したことを特徴とする洗車機の
   ロッカーブラシ装置。