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JPH04342404A - アジ化ナトリウムの製造法 - Google Patents

アジ化ナトリウムの製造法

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Publication number
JPH04342404A
JPH04342404A JP14233891A JP14233891A JPH04342404A JP H04342404 A JPH04342404 A JP H04342404A JP 14233891 A JP14233891 A JP 14233891A JP 14233891 A JP14233891 A JP 14233891A JP H04342404 A JPH04342404 A JP H04342404A
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JP
Japan
Prior art keywords
sodium azide
methanol
nitrite
sodium
reaction
Prior art date
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Granted
Application number
JP14233891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2799373B2 (ja
Inventor
Takaaki Hanabusa
花房 孝明
Jun Mitsui
順 光井
Ryozo Oda
織田 亮三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Kasei Kogyo Co Ltd filed Critical Toyo Kasei Kogyo Co Ltd
Priority to JP14233891A priority Critical patent/JP2799373B2/ja
Publication of JPH04342404A publication Critical patent/JPH04342404A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアジ化ナトリウムの合成
において、新規な方法によつて製造された亜硝酸メチル
ガスと水加ヒドラジン及び水酸化ナトリウムとにより高
品質にして低価格であり、かつ廃液処理の簡単な新規な
高収率のアジ化ナトリウムの製造法に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来アジ化ナトリウムの製造法としてナ
トリウムアミドに亜酸化窒素を通じて製造する方法(ナ
トリウムアミド法という)とヒドラジン水化物のアルコ
−ル溶液に亜硝酸アルキルと水酸化ナトリウムを反応さ
せて製造する方法(ヒドラジン法)とがある。また亜硝
酸メチル(CH3 ONO)は従来亜硝酸イソアミルに
メタノ−ルを添加して製造され、常温では気体である。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】上記従来のナトリウムアミド法は高温か又
は高圧の反応条件が必要であり、また安全性にも問題が
ある。また従来のヒドラジン法は高温又は高圧の反応条
件を必要としないが、従来の方法では(イ) 亜硝酸ア
ルキルに亜硝酸ブチル(Inorganic Synt
hesis 2、P294,1946) や(ロ) 亜
硝酸エチル(USP,1628360,1927 )を
使用する。
【0004】(イ) の亜硝酸ブチルを使用する方法は
亜硝酸ブチルが常温で液体であるため亜硝酸ブチル合成
時に分液工程や洗浄工程を必要とし、取扱者が毒性の強
い亜硝酸ブチルと接触する可能性が高く、危険であるた
め取扱いを慎重にする必要があり、更に原料が悪臭を有
し水と共沸するブチルアルコ−ルを使用することより亜
硝酸ブチルの合成及びアジ化ナトリウムの合成時の臭気
及び廃液処理に問題点がある。また(ロ) の亜硝酸エ
チルを使用する方法では亜硝酸エチルの合成に比較的高
価なエチルアルコ−ルを使用する必要がある。
【0005】更に(イ),(ロ) の両方法ともアジ化
ナトリウムの合成において、高収率でアジ化ナトリウム
を得るためには溶媒に水と共沸する前記のエチルアルコ
−ルを使用するため、アジ化ナトリウムが高価になり、
また廃液の処理に問題点がある。
【0006】本発明は上記従来の種々な問題点をことご
とく解決して高品質で、かつ安価なアジ化ナトリウムを
高収率で製造することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は亜硝酸ナ
トリウムにメタノ−ルを添加した混合液に酸を添加して
製造された常温でガス状の亜硝酸メチルと水加ヒドラジ
ン及び水酸化ナトリウムのメタノ−ル溶液とを反応させ
て製造されるアジ化ナトリウムの製造法であり、その第
2はアジ化ナトリウムの反応液又はアジ化ナトリウムの
母液を濃縮した後、メタノ−ルを添加し、冷却後、濾取
し、得られた結晶をメタノ−ルで洗浄することによつて
アジ化ナトリウムを収得する方法である。
【0008】本発明を反応式で示すと下記の通りである
。 CH3 OH+NaNO2 +HX=CH3 ONO+
H2 O+NaX………(1) CH3 ONO+Na
OH+N2 H4 H2 O=           
                 NaN3 +CH
3 OH+3H2 O………(2) 上記(1) 式に
おいてHXは酸を、NaXはそのナトリウム塩である。
【0009】本発明者等は上記(1) 式で示す如く亜
硝酸ナトリウムの水溶液とメタノ−ルとの混合液に硫酸
、塩酸、硝酸等の酸を摂氏10〜40度で(以下度はす
べて摂氏度とする)添加することによつて、ガス状亜硝
酸メチル(CH3 ONO)が得られることを見付けた
。その際メタノ−ルは亜硝酸ナトリウムに対して当量以
上、好適には1.0 〜1.2 倍当量使用する必要が
ある。1.0 倍当量以下では収率が低下するし、また
1.2 倍当量以上多く使用しても収率の上昇が望めな
い。酸としては上記のように硫酸、塩酸、硝酸が好適に
使用される。これらの酸は反応を完結させるために亜硝
酸ナトリウムに対して当量以上使用する必要があり、1
.0 〜1.1 倍当量が好適である。
【0010】更に工業的規模の生産においては亜硝酸メ
チルの合成スケ−ルは、アジ化ナトリウムの合成反応を
完結させるためにアジ化ナトリウムの合成スケ−ルより
も大きくする必要があり、好適には1.0 〜1.5 
倍のスケ−ルである。1.5 倍以上のスケ−ルにする
とアジ化ナトリウムと亜硝酸メチルとの副反応が生起し
、アジ化ナトリウムの収率の低下を来すようになる。
【0011】アジ化ナトリウムの合成方法としてはフレ
−ク又は水溶液の水酸化ナトリウムとヒドラジン水加物
及びメタノ−ルとの混合液に上記(1) 式によつて製
造されたガス状の亜硝酸メチルを吹き込むことによつて
合成される。この場合、吹き込み時の温度は50度以下
で行えばよい。好適には20〜40度である。また水酸
化ナトリウムをヒドラジン水加物に対して1.0 倍当
量以上使用することによつて、アジ化ナトリウムの収率
を高めることが可能で、好適には水酸化ナトリウムはヒ
ドラジン水加物の1.1 〜1.5 倍当量を使用する
。またメタノ−ルはフレ−ク状水酸化ナトリウムを使用
する場合にはそれを溶解する量を使用する必要があるが
、48%水酸化ナトリウム水溶液を使用する場合は水に
不溶の亜硝酸メチルを溶解させるために、合成スケ−ル
としては1モル当たり100 mL以上使用する必要が
ある。
【0012】アジ化ナトリウムは反応液又は析出するア
ジ化ナトリウムを濾取した場合は濾別して得られた母液
を濃縮した後、メタノ−ルを添加、冷却後濾取した。得
られたアジ化ナトリウムにはメタノ−ルで洗浄すること
により高純度高品質にすることができる。
【0013】アジ化ナトリウムの洗浄、濃縮に使用され
るメタノ−ルは簡単に回収され高純度であるため、亜硝
酸メチル合成時の原料、アジ化ナトリウム合成時の溶媒
、アジ化ナトリウム取得時の添加、洗浄にそのまま再使
用可能である。
【0014】
【実施例】
【実施例1】  メタノ−ル53g 、36%亜硝酸ナ
トリウム水溶液288gの混合液に62.5%の硫酸1
18gを内温10度で3時間かけて適下した。発生する
ガスを水加ヒシドラジン50g 、99%水酸化ナトリ
ウム48g 、メタノ−ル200gの混合液中に内温を
20〜35度に保ちながら吹き込む。その温度で1時間
撹拌した後、析出するアジ化ナトリウムを濾取し、メタ
ノ−ルで洗浄し、乾燥して含量99.1%のアジ化ナト
リウム45g (収率69%)を得た。その母液を50
g になるまで濃縮し、メタノ−ル40g を添加して
10度まで冷却した後濾取し、メタノ−ル洗浄したもの
を乾燥して含量99.3%のアジ化ナトリウム10g 
(収率16%)を得た。アジ化ナトリウムの合計収率は
85%であった。
【0017】
【実施例2】  メタノ−ル53g 、36%亜硝酸ナ
トリウム水溶液288gの混合液に62.5%の硫酸1
18gを内温10〜20度で5時間かけて滴下した。発
生するガス状亜硝酸メチルを水加ヒドラジン63g 、
48%水酸化ナトリウム123g、メタノ−ル200g
の混合液中に内温を20〜30度に保ちながら吹き込む
。その温度で1時間撹拌した後150gになるまで濃縮
し、メタノ−ル50g を添加し、10度まで冷却した
後濾取し、メタノ−ル洗浄し、乾燥して含量99.3%
のアジ化ナトリウム62g (収率76%)を得た。
【0018】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明者の発明になる常温で気体の亜硝酸アルキル
に安価で臭気が少なく、原料、溶媒として水と共沸しな
いメタノ−ルを使用することにより廃液処理が簡単に行
い得られる。
【0019】上記したように常温で気体の亜硝酸アルキ
ルを使用し、原料並びに溶媒としてメタノ−ルを使用す
ることにより分液工程、洗浄工程が不必要であるため。 有害な試薬であるのに、閉鎖した状態で反応が行われる
ため取扱いが著しく簡単で安全である。
【0020】アジ化ナトリウムの合成において水と共沸
しないメタノ−ルを使用するため、溶媒の回収を簡単に
行うことができ、亜硝酸アルキル合成工程が著しく簡略
化される
【0021】反応液又は母液を濃縮した後、メタノ−ル
を添加、冷却後得られた結晶を再びメタノ−ルで洗浄す
ることにより高品質で安価なアジ化ナトリウムが高収率
で得られる。
【0022】反応、溶解、洗浄に使用したメタノ−ルは
それぞれ高純度で回収することができるため亜硝酸メチ
ルの合成原料、アジ化ナトリウム合成時の溶媒及びアジ
化ナトリウムの取得時に添加し、また洗浄時にそのまま
再使用が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  亜硝酸ナトリウムにメタノ−ルを添加
    した混合液に酸を添加して製造された常温でガス状の亜
    硝酸メチルと水加ヒドラジン及び水酸化ナトリウムをメ
    タノ−ル溶液中で反応させて製造することを特徴とする
    アジ化ナトリウムの製造法。
  2. 【請求項2】  アジ化ナトリウムの反応液又はアジ化
    ナトリウムの母液を濃縮した後メタノ−ルを添加し、冷
    却後濾取してアジ化ナトリウムを収得する方法。
JP14233891A 1991-05-17 1991-05-17 アジ化ナトリウムの製造法 Expired - Fee Related JP2799373B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114602311A (zh) * 2020-12-08 2022-06-10 湖北远大富驰医药化工股份有限公司 一种循环制备硝基甲烷的方法
CN114602302A (zh) * 2020-12-08 2022-06-10 湖北富博化工有限责任公司 一种硝基甲烷尾气资源化治理方法

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CN114602302B (zh) * 2020-12-08 2023-08-08 湖北富博化工有限责任公司 一种硝基甲烷尾气资源化治理方法
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