JPH04337104A - 固定クリップ - Google Patents
固定クリップInfo
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- JPH04337104A JPH04337104A JP3132027A JP13202791A JPH04337104A JP H04337104 A JPH04337104 A JP H04337104A JP 3132027 A JP3132027 A JP 3132027A JP 13202791 A JP13202791 A JP 13202791A JP H04337104 A JPH04337104 A JP H04337104A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixed
- engagement
- fixture
- engaging
- clamping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Clamps And Clips (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業の利用分野】本発明は、自動車の配線を束ねたハ
ーネスや各種輸液パイプ等を自動車のボディー等に固定
するクリップに関する。
ーネスや各種輸液パイプ等を自動車のボディー等に固定
するクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の電気系統の配線を束ねた
ハーネスやブレーキ、クラッチ等の作動液を輸液するパ
イプを自動車のボディーに固定する固定具として、2つ
の円弧状挟持片を回動可能に連結すると共に、それぞれ
の先端に互いに係合する鋸歯状係合片を突設したプラス
チック製の固定クリップが提案されている(実公昭59
−42488号公報)。
ハーネスやブレーキ、クラッチ等の作動液を輸液するパ
イプを自動車のボディーに固定する固定具として、2つ
の円弧状挟持片を回動可能に連結すると共に、それぞれ
の先端に互いに係合する鋸歯状係合片を突設したプラス
チック製の固定クリップが提案されている(実公昭59
−42488号公報)。
【0003】即ち、この固定クリップは、図4に示した
ように2つの円弧状挟持片a,a’を互いに長さ方向一
端部で回動可能に連結すると共に、それぞれの挟持片a
,a’の先端部を幅方向中間部においてその長さ方向に
沿って2分割し、一方の分割片c,b’を外側に膨出さ
せて二つの分割片b,c、b’,c’が互い違いになる
ように形成し、一方の挟持片aにおいては非膨出分割片
bの上面に断面鋸歯状の係合歯dを形成してこれを係合
片とすると共に、膨出片cを横ずれ防止片とし、他方の
挟持片a’においては、膨出片b’の下面(内面)に係
合歯d’を形成して係合片b’とすると共に、非膨出片
c’を横ずれ防止片としたものである。なお、図中eは
自動車のボディー等に設けられた嵌着孔に嵌合して、こ
の固定クリップをボディー等に固定する嵌合突起である
。
ように2つの円弧状挟持片a,a’を互いに長さ方向一
端部で回動可能に連結すると共に、それぞれの挟持片a
,a’の先端部を幅方向中間部においてその長さ方向に
沿って2分割し、一方の分割片c,b’を外側に膨出さ
せて二つの分割片b,c、b’,c’が互い違いになる
ように形成し、一方の挟持片aにおいては非膨出分割片
bの上面に断面鋸歯状の係合歯dを形成してこれを係合
片とすると共に、膨出片cを横ずれ防止片とし、他方の
挟持片a’においては、膨出片b’の下面(内面)に係
合歯d’を形成して係合片b’とすると共に、非膨出片
c’を横ずれ防止片としたものである。なお、図中eは
自動車のボディー等に設けられた嵌着孔に嵌合して、こ
の固定クリップをボディー等に固定する嵌合突起である
。
【0004】この固定クリップは、図5に示したように
両挟持片a,a’を互いに内側に回動させることにより
、その内側回動限においてそれぞれの係止片b,b’及
び横ずれ防止片c,c’が互いに重なり合うと共に、両
係合片b,b’の係合歯d,d’が互いに係合して両挟
持片a,a’の間にパイプやハーネスfを挟持し、嵌合
突起eを自動車のボディーg等に形成された嵌着孔に嵌
合させることによりパイプやハーネスfを自動車のボデ
ィーgに固定するものであり、この場合横ずれ防止片c
,c’がそれぞれ係合片b,b’の側面に当接した状態
となり、これにより係合片b,b’が横方向(挟持片a
,a’の幅方向)にずれて、両者の係合状態が解除して
しまうことを防止するように構成されている。
両挟持片a,a’を互いに内側に回動させることにより
、その内側回動限においてそれぞれの係止片b,b’及
び横ずれ防止片c,c’が互いに重なり合うと共に、両
係合片b,b’の係合歯d,d’が互いに係合して両挟
持片a,a’の間にパイプやハーネスfを挟持し、嵌合
突起eを自動車のボディーg等に形成された嵌着孔に嵌
合させることによりパイプやハーネスfを自動車のボデ
ィーgに固定するものであり、この場合横ずれ防止片c
,c’がそれぞれ係合片b,b’の側面に当接した状態
となり、これにより係合片b,b’が横方向(挟持片a
,a’の幅方向)にずれて、両者の係合状態が解除して
しまうことを防止するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記固
定クリップは、上述したように横ずれ防止片c,c’に
より、係合片b,b’に対して横方向(挟持片a,a’
の幅方向)の力に対しては、係合状態を保持することが
できるものの、外側に重なる係合片b’を外側に引き上
げる、又は押し上げる力(図2中矢印Fで示した方向へ
の力)に対しては何等の対策もなされておらず、パイプ
やハーネスを挟持した後、クリップを自動車のボディー
gに取り付ける際や取付けた後に、係合片b’に何かが
ぶつかったり、引掛ったりした場合には、両係合片b,
b’の係合状態が解除されてしまうおそれがあった。
定クリップは、上述したように横ずれ防止片c,c’に
より、係合片b,b’に対して横方向(挟持片a,a’
の幅方向)の力に対しては、係合状態を保持することが
できるものの、外側に重なる係合片b’を外側に引き上
げる、又は押し上げる力(図2中矢印Fで示した方向へ
の力)に対しては何等の対策もなされておらず、パイプ
やハーネスを挟持した後、クリップを自動車のボディー
gに取り付ける際や取付けた後に、係合片b’に何かが
ぶつかったり、引掛ったりした場合には、両係合片b,
b’の係合状態が解除されてしまうおそれがあった。
【0006】また、挟持片a,a’、係合片b,b’及
び横ずれ防止片c,c’の縁部はパイプやハーネスを傷
付けないようにその角部にRを付けることが好ましいが
、上記固定クリップにおいては、係合片b,b’及び横
ずれ防止片c,c’が挟持片a,a’の先端部を幅方向
中間部においてその長さ方向に沿って2分割することに
より形成されているので、金型を用いてこの固定クリッ
プを一体成形する場合、係合片b,b’及び横ずれ防止
片c,c’の縁部にR付けを行うことは困難である。
び横ずれ防止片c,c’の縁部はパイプやハーネスを傷
付けないようにその角部にRを付けることが好ましいが
、上記固定クリップにおいては、係合片b,b’及び横
ずれ防止片c,c’が挟持片a,a’の先端部を幅方向
中間部においてその長さ方向に沿って2分割することに
より形成されているので、金型を用いてこの固定クリッ
プを一体成形する場合、係合片b,b’及び横ずれ防止
片c,c’の縁部にR付けを行うことは困難である。
【0007】即ち、上記固定クリップを金型を用いて一
体成形する場合、挟持片a,a’の幅方向中間部を金型
のパーディングラインとすることが一般的であるが、こ
の場合に係合片b,b’及び横ずれ防止片c,c’の縁
部にRを付ける場合には、係合片b,b’及び横ずれ防
止片c,c’部分における金型の断面は、図6に示した
ようになり、成形後、係合片b及び横ずれ防止片cを金
型h,h’から傷付けずに綺麗に抜き取ることは不可能
である。
体成形する場合、挟持片a,a’の幅方向中間部を金型
のパーディングラインとすることが一般的であるが、こ
の場合に係合片b,b’及び横ずれ防止片c,c’の縁
部にRを付ける場合には、係合片b,b’及び横ずれ防
止片c,c’部分における金型の断面は、図6に示した
ようになり、成形後、係合片b及び横ずれ防止片cを金
型h,h’から傷付けずに綺麗に抜き取ることは不可能
である。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
、両挟持片の係合状態が外力により解除されてしまうよ
うなことがなく、パイプやハーネス等の固定物を確実に
保持することができ、しかも成形時に各部縁部に容易に
R付けを施すことができる固定クリップを提供すること
を目的とする。
、両挟持片の係合状態が外力により解除されてしまうよ
うなことがなく、パイプやハーネス等の固定物を確実に
保持することができ、しかも成形時に各部縁部に容易に
R付けを施すことができる固定クリップを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、各種配線を束ねたハーネスや各種パイプ等
の固定物を自動車のボディーなどの被固定体に固定する
固定クリップであって、長さ方向一端部外面に断面鋸歯
状の第1係合歯が形成された円弧状第1挟持体と、該第
1挟持体の長さ方向一端部外面側に上記係合歯を覆うよ
うに形成された筒状の係合ハウスと、長さ方向一端部が
上記第1挟持体の長さ方向他端部と回動可能に連結され
た円弧状の第2挟持体と、該第2挟持体の長さ方向他端
部に長さ方向に沿って突設され、第2挟持体を内側に回
動させた場合に、上記係合ハウス内で上記第1挟持体の
一端部外面に重なる係止片と、該係止片下面に形成され
た上記第1係合歯と係合する第2係合歯と、上記第1又
は第2挟持体の外面に設けられ、上記被固定体に固定さ
れる固定部とを具備してなり、上記第1係合歯と第2係
合歯とを係合させることによって上記第1挟持体と第2
挟持体とで形成したリング体内に上記固定物を挟持固定
すると共に、上記固定部を上記被固定体に固定すること
により、固定物を被固定体に固定するように構成したこ
とを特徴とする固定クリップを提供する。
成するため、各種配線を束ねたハーネスや各種パイプ等
の固定物を自動車のボディーなどの被固定体に固定する
固定クリップであって、長さ方向一端部外面に断面鋸歯
状の第1係合歯が形成された円弧状第1挟持体と、該第
1挟持体の長さ方向一端部外面側に上記係合歯を覆うよ
うに形成された筒状の係合ハウスと、長さ方向一端部が
上記第1挟持体の長さ方向他端部と回動可能に連結され
た円弧状の第2挟持体と、該第2挟持体の長さ方向他端
部に長さ方向に沿って突設され、第2挟持体を内側に回
動させた場合に、上記係合ハウス内で上記第1挟持体の
一端部外面に重なる係止片と、該係止片下面に形成され
た上記第1係合歯と係合する第2係合歯と、上記第1又
は第2挟持体の外面に設けられ、上記被固定体に固定さ
れる固定部とを具備してなり、上記第1係合歯と第2係
合歯とを係合させることによって上記第1挟持体と第2
挟持体とで形成したリング体内に上記固定物を挟持固定
すると共に、上記固定部を上記被固定体に固定すること
により、固定物を被固定体に固定するように構成したこ
とを特徴とする固定クリップを提供する。
【0010】
【作用】本発明の固定クリップは、ハーネスやパイプ等
の固定物を第1及び第2挟持体の間に挿入し、両挟持体
を内側に回動させ、第1係合歯と第2係合歯とを係合さ
せて第1及び第2挟持体とでリング体を形成すると共に
、このリング体内に上記固定物を挟持固定し、この状態
で固定部を自動車のボディー等の被固定体に固定するこ
とにより固定物を被固定体に固定するものである。
の固定物を第1及び第2挟持体の間に挿入し、両挟持体
を内側に回動させ、第1係合歯と第2係合歯とを係合さ
せて第1及び第2挟持体とでリング体を形成すると共に
、このリング体内に上記固定物を挟持固定し、この状態
で固定部を自動車のボディー等の被固定体に固定するこ
とにより固定物を被固定体に固定するものである。
【0011】この場合、上記第2係合歯は第1係合歯を
覆うように形成された係合ハウス内で第1係合歯と係合
するように構成されているので、係合片にいずれの方向
の外力が加わっても両係合歯の係合状態が解除されてし
まうようなことがなく、確実に固定物を挟持固定するこ
とができるものである。
覆うように形成された係合ハウス内で第1係合歯と係合
するように構成されているので、係合片にいずれの方向
の外力が加わっても両係合歯の係合状態が解除されてし
まうようなことがなく、確実に固定物を挟持固定するこ
とができるものである。
【0012】また、本発明の固定クリップは、第1及び
第2係合歯の係合解除を防止する係合ハウスを第1挟持
体の全幅に沿って形成することができ、また係合片も第
2挟持体の幅方向中間部において長さ方向に沿って突設
することができるので、金型を用いて固定クリップを一
体成形する場合に、容易に各部縁部にR付けを行うこと
ができる。
第2係合歯の係合解除を防止する係合ハウスを第1挟持
体の全幅に沿って形成することができ、また係合片も第
2挟持体の幅方向中間部において長さ方向に沿って突設
することができるので、金型を用いて固定クリップを一
体成形する場合に、容易に各部縁部にR付けを行うこと
ができる。
【0013】即ち、本発明の固定クリップは、いずれの
個所においても幅方向中間部で分割されている部分を有
しないので、幅方向中間部を金型のパーティングライン
として一体成形する場合、R付けを行う全縁部が、金型
キャビティーの最深部となり、このため成形体を金型か
ら抜き取ることが困難になるようなことがなく、容易に
R付け成形を行うことができるものである。
個所においても幅方向中間部で分割されている部分を有
しないので、幅方向中間部を金型のパーティングライン
として一体成形する場合、R付けを行う全縁部が、金型
キャビティーの最深部となり、このため成形体を金型か
ら抜き取ることが困難になるようなことがなく、容易に
R付け成形を行うことができるものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例にかかる固定クリッ
プにつき、図1〜図3を参照して説明する。この固定ク
リップは、金型を用いて一体成形されたプラスチック製
のもので、長板を円弧状に湾曲させた形状の第1挟持体
1及び第2挟持体2を具備しており、これら挟持体1,
2は、互いにその長さ方向一端部において回動可能に連
結されている。
プにつき、図1〜図3を参照して説明する。この固定ク
リップは、金型を用いて一体成形されたプラスチック製
のもので、長板を円弧状に湾曲させた形状の第1挟持体
1及び第2挟持体2を具備しており、これら挟持体1,
2は、互いにその長さ方向一端部において回動可能に連
結されている。
【0015】上記第1挟持体1の先端部外面には、断面
鋸歯状の第1係合歯3が形成されていると共に、該挟持
体先端部を一壁とする略四角筒状の係合ハウス4が上記
第1係合歯3を覆うように形成されている。ここで、上
記係合ハウス4を形成する一方の側壁5aは、先端部か
ら中間部にかけて、他方の側壁5bは基端部から中間部
にかけてそれぞれ切り欠かれた状態に開放されていると
共に、側壁5aの先端側縁部と側壁5bの基端側縁部と
の間には、幅方向に沿って両外方に開放した隙間部6が
形成されている。また、該係合ハウス4の先端面及び基
端面は、それぞれ開放されていると共に、外壁(上壁)
7は第1挟持体1の長さ方向に沿って湾曲している。
鋸歯状の第1係合歯3が形成されていると共に、該挟持
体先端部を一壁とする略四角筒状の係合ハウス4が上記
第1係合歯3を覆うように形成されている。ここで、上
記係合ハウス4を形成する一方の側壁5aは、先端部か
ら中間部にかけて、他方の側壁5bは基端部から中間部
にかけてそれぞれ切り欠かれた状態に開放されていると
共に、側壁5aの先端側縁部と側壁5bの基端側縁部と
の間には、幅方向に沿って両外方に開放した隙間部6が
形成されている。また、該係合ハウス4の先端面及び基
端面は、それぞれ開放されていると共に、外壁(上壁)
7は第1挟持体1の長さ方向に沿って湾曲している。
【0016】この第1挟持体1の長さ方向中間部には、
脚突起8が突設されており、更にこの脚突起8の先端に
係止板9を介して先端外周縁部がテーパー状に形成され
た円筒状の固定体10が突設されている。なお、係止板
9下面の長さ方向両端縁部には、幅方向に沿って押圧突
条9a,9aが突設されている。
脚突起8が突設されており、更にこの脚突起8の先端に
係止板9を介して先端外周縁部がテーパー状に形成され
た円筒状の固定体10が突設されている。なお、係止板
9下面の長さ方向両端縁部には、幅方向に沿って押圧突
条9a,9aが突設されている。
【0017】上記固定体10の周壁には互いに対向する
位置に窓部11,11が形成されていると共に、該窓部
11,11下端からそれぞれ外側斜め上方に向けて長尺
の係止爪12,12及び短尺の係止爪13,13が突設
されており、それぞれの係止爪12,12,13,13
の先端部が固定体10の外周面から外方へ突出している
。
位置に窓部11,11が形成されていると共に、該窓部
11,11下端からそれぞれ外側斜め上方に向けて長尺
の係止爪12,12及び短尺の係止爪13,13が突設
されており、それぞれの係止爪12,12,13,13
の先端部が固定体10の外周面から外方へ突出している
。
【0018】上記第2挟持体2の先端部には、円弧状に
湾曲した係合片14が脚突起部15を介して第2挟持体
2の長さ方向に沿って突設されており、この係合片14
の先端側内面(下面)には、上記第1係合歯3と係合す
る第2係合歯16が形成されている。そして、図3に示
したように、第1及び第2両挟持体1,2を互いに内側
に回動させることにより、係合片14が上記係合ハウス
4内に挿入されて、第1挟持体1の先端部外面に重なる
と共に、上記第1係合歯3と第2係合歯16とが互いに
係合するようになっている。なお、上記第1係合歯3と
第2係合歯16とは、第1及び第2挟持体1,2を互い
に外側に回動させようとする力(図3中、矢印Fで示し
た方向への力)に対してのみ係止力を生じるラチェット
歯となっており、係合片14が係合ハウス4内に進入す
るときには、カチカチと音を立てながら容易に進入させ
ることができるようになっている。
湾曲した係合片14が脚突起部15を介して第2挟持体
2の長さ方向に沿って突設されており、この係合片14
の先端側内面(下面)には、上記第1係合歯3と係合す
る第2係合歯16が形成されている。そして、図3に示
したように、第1及び第2両挟持体1,2を互いに内側
に回動させることにより、係合片14が上記係合ハウス
4内に挿入されて、第1挟持体1の先端部外面に重なる
と共に、上記第1係合歯3と第2係合歯16とが互いに
係合するようになっている。なお、上記第1係合歯3と
第2係合歯16とは、第1及び第2挟持体1,2を互い
に外側に回動させようとする力(図3中、矢印Fで示し
た方向への力)に対してのみ係止力を生じるラチェット
歯となっており、係合片14が係合ハウス4内に進入す
るときには、カチカチと音を立てながら容易に進入させ
ることができるようになっている。
【0019】また、第2挟持片2の基端部内面には、径
方向に沿って(第2挟持片2の中心に向けて)長板状の
固定物押圧片17が突設されている。
方向に沿って(第2挟持片2の中心に向けて)長板状の
固定物押圧片17が突設されている。
【0020】この固定クリップを用いてハーネスやパイ
プといった固定物を自動車のボディー等の被固定体に固
定する場合は、図3に示したように、固定物18を第1
及び第2両挟持体1,2の間に挿入し、両挟持体1,2
を互いに内側に回動させて第1係合歯3と第2係合歯1
6とを係合させることにより、両挟持体1,2でリング
体19を形成すると共に、該リング体19内に固定物1
8を挟持固定する。なお、このとき固定体18の径がリ
ング体19の内径よりも小さい場合でも、固定物押圧体
17が固定物18に当接して外側に撓み(図3中17’
参照)、該固定体17’の復帰弾発力により固定物18
が第1挟持体1と固定体17’との間で径方向に押圧さ
れた状態となり、固定物18がリング体19内にしっか
りと固定されるものである。
プといった固定物を自動車のボディー等の被固定体に固
定する場合は、図3に示したように、固定物18を第1
及び第2両挟持体1,2の間に挿入し、両挟持体1,2
を互いに内側に回動させて第1係合歯3と第2係合歯1
6とを係合させることにより、両挟持体1,2でリング
体19を形成すると共に、該リング体19内に固定物1
8を挟持固定する。なお、このとき固定体18の径がリ
ング体19の内径よりも小さい場合でも、固定物押圧体
17が固定物18に当接して外側に撓み(図3中17’
参照)、該固定体17’の復帰弾発力により固定物18
が第1挟持体1と固定体17’との間で径方向に押圧さ
れた状態となり、固定物18がリング体19内にしっか
りと固定されるものである。
【0021】次いで、この状態で固定体10を被固定体
20に形成された嵌合孔に挿入し、係止爪12,12,
13,13を被固定体20に係合させることにより、固
定クリップを固定物18を保持した状態で被固定体に固
定する。このとき、固定体10を被固定体20の嵌合孔
に挿入して押し込むことにより、係止爪12,12,1
3,13が嵌合孔の内周面で押圧され、係止爪12,1
2,13,13の突出先端部が窓部11内に埋没するご
とく撓むと共に、固定体10が進出限まで進出するとこ
れら係止爪12,12,13,13が弾性復帰して被固
定体20と係合するようになっている。また、この場合
係止板9の押圧突条9a,9aが被固定体20に当接し
、図3中参照符号9’で示したように、係止板9が撓ん
だ状態で固定され、この係止板9の復帰弾発力により、
がたつきなくしっかりと被固定体20に固定されるもの
である。
20に形成された嵌合孔に挿入し、係止爪12,12,
13,13を被固定体20に係合させることにより、固
定クリップを固定物18を保持した状態で被固定体に固
定する。このとき、固定体10を被固定体20の嵌合孔
に挿入して押し込むことにより、係止爪12,12,1
3,13が嵌合孔の内周面で押圧され、係止爪12,1
2,13,13の突出先端部が窓部11内に埋没するご
とく撓むと共に、固定体10が進出限まで進出するとこ
れら係止爪12,12,13,13が弾性復帰して被固
定体20と係合するようになっている。また、この場合
係止板9の押圧突条9a,9aが被固定体20に当接し
、図3中参照符号9’で示したように、係止板9が撓ん
だ状態で固定され、この係止板9の復帰弾発力により、
がたつきなくしっかりと被固定体20に固定されるもの
である。
【0022】なお、本実施例の固定クリップは長尺の係
止爪12,12と短尺の係止爪13,13とが設けられ
ており、これにより種々の厚みの被固定体20に対応す
ることができる。また、ここでは第1挟持体1と第2挟
持体2との間に固定物18を挟持固定した後、固定クリ
ップを被固定体20に固定したが、固定クリップを被固
定体20に固定した後に、第1挟持体1と第2挟持体2
との間に固定物18を挟持固定してもなんら差し支えな
い。
止爪12,12と短尺の係止爪13,13とが設けられ
ており、これにより種々の厚みの被固定体20に対応す
ることができる。また、ここでは第1挟持体1と第2挟
持体2との間に固定物18を挟持固定した後、固定クリ
ップを被固定体20に固定したが、固定クリップを被固
定体20に固定した後に、第1挟持体1と第2挟持体2
との間に固定物18を挟持固定してもなんら差し支えな
い。
【0023】この固定クリップによれば、上記第2係合
歯16は第1係合歯3を覆うように形成された係合ハウ
ス4内で第1係合歯3と係合するように構成されている
ので、係合片14にいずれの方向の外力が加わっても両
係合歯3,16の係合状態が解除されてしまうようなこ
とがなく、確実に固定物を挟持固定することができ、ま
た固定物押圧体17により、固定物18の径が両挟持体
1,2により形成されるリング体19の内径よりも小さ
い場合でも、がたつきなく、しっかりと挟持固定するこ
とができるものである。
歯16は第1係合歯3を覆うように形成された係合ハウ
ス4内で第1係合歯3と係合するように構成されている
ので、係合片14にいずれの方向の外力が加わっても両
係合歯3,16の係合状態が解除されてしまうようなこ
とがなく、確実に固定物を挟持固定することができ、ま
た固定物押圧体17により、固定物18の径が両挟持体
1,2により形成されるリング体19の内径よりも小さ
い場合でも、がたつきなく、しっかりと挟持固定するこ
とができるものである。
【0024】また、本実施例の固定クリップは、金型を
使用して一体成形したものであるが、この固定クリップ
の各縁部には、成形の際に容易にRを付けることができ
る。即ち、上記固定クリップは、第1係合歯3と第2係
合歯16との係合状態が外力により解除してしまうこと
を防止する係合ハウス4が第1挟持体1の全幅に渡って
形成されていると共に、係合片14も第2挟持体2の幅
方向中間部より突設されており、いずれの個所において
も幅方向中間部で分割されている部分を有しないので、
幅方向中間部を金型のパーティングラインとして一体成
形する場合、R付けを行う全縁部が、金型キャビティー
の最深部となり、このため成形体を金型から抜き取るこ
とが困難になるようなことがなく、容易にR付け成形を
行うことができるものであり、また型構造も比較的単純
なものとすることができる。
使用して一体成形したものであるが、この固定クリップ
の各縁部には、成形の際に容易にRを付けることができ
る。即ち、上記固定クリップは、第1係合歯3と第2係
合歯16との係合状態が外力により解除してしまうこと
を防止する係合ハウス4が第1挟持体1の全幅に渡って
形成されていると共に、係合片14も第2挟持体2の幅
方向中間部より突設されており、いずれの個所において
も幅方向中間部で分割されている部分を有しないので、
幅方向中間部を金型のパーティングラインとして一体成
形する場合、R付けを行う全縁部が、金型キャビティー
の最深部となり、このため成形体を金型から抜き取るこ
とが困難になるようなことがなく、容易にR付け成形を
行うことができるものであり、また型構造も比較的単純
なものとすることができる。
【0025】また、本実施例の固定クリップにおいては
、その成形時に係合ハウス4を構成する側壁5a,5b
の開放部分から第1係合歯3を成形する金型のとび込ま
せ部が進入するが、この場合、側壁5aの先端側縁部と
側壁5bの基端側縁部との間に幅方向に沿って両外方に
開放した隙間部6を形成するように構成されているので
、一の金型のとび込ませ部と、他の金型のとび込ませ部
との間に隙間を形成することができ、成形の繰返しによ
り、両金型のとび込ませ部が互いにこすれ合って破損す
ることを確実に防止することができ、金型の耐久性を向
上させることができる。
、その成形時に係合ハウス4を構成する側壁5a,5b
の開放部分から第1係合歯3を成形する金型のとび込ま
せ部が進入するが、この場合、側壁5aの先端側縁部と
側壁5bの基端側縁部との間に幅方向に沿って両外方に
開放した隙間部6を形成するように構成されているので
、一の金型のとび込ませ部と、他の金型のとび込ませ部
との間に隙間を形成することができ、成形の繰返しによ
り、両金型のとび込ませ部が互いにこすれ合って破損す
ることを確実に防止することができ、金型の耐久性を向
上させることができる。
【0026】なお、本発明の固定クリップは、上記実施
例に限定されるものではなく、例えば固定物押圧体17
は、固定物の径がリング体の径と同じか、または若干大
きい場合には、特に設ける必要はなく、適宜省略するこ
とができる。また、係合ハウス4や固定体10の構成や
形状などは適宜変更することができ、、更にその他の構
成についても本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更し
て差し支えない。
例に限定されるものではなく、例えば固定物押圧体17
は、固定物の径がリング体の径と同じか、または若干大
きい場合には、特に設ける必要はなく、適宜省略するこ
とができる。また、係合ハウス4や固定体10の構成や
形状などは適宜変更することができ、、更にその他の構
成についても本発明の要旨を逸脱しない限り種々変更し
て差し支えない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固定クリ
ップによれば、両挟持体の係合状態が外力により解除さ
れてしまうようなことがなく、パイプやハーネス等の固
定物を確実に保持することができ、しかも成形時に各部
縁部に容易にR付けを施すことができる。
ップによれば、両挟持体の係合状態が外力により解除さ
れてしまうようなことがなく、パイプやハーネス等の固
定物を確実に保持することができ、しかも成形時に各部
縁部に容易にR付けを施すことができる。
【図1】本発明の一実施例にかかる固定クリップを示す
平面図である。
平面図である。
【図2】同固定クリップを図1中の矢印II方向から見
た平面図である。
た平面図である。
【図3】同固定クリップを用いて固定物を被固定体に固
定した状態を示す平面図である。
定した状態を示す平面図である。
【図4】従来の固定クリップを示す斜視図である。
【図5】同固定クリップを用いて固定物を被固定体に固
定した状態を示す一部断面平面図である。
定した状態を示す一部断面平面図である。
【図6】金型を用いて同固定クリップを成形した場合の
係合片b及び横ずれ防止片c部分を示す断面図である。
係合片b及び横ずれ防止片c部分を示す断面図である。
1 第1挟持体
2 第2挟持体
3 第1係合歯
4 係合ハウス
10 固定体(固定部)
14 係合片
16 第2係合歯
18 固定物
19 リング体
20 被固定体
Claims (1)
- 【請求項1】 各種配線を束ねたハーネスや各種パイ
プ等の固定物(18)を自動車のボディーなどの被固定
体(20)に固定する固定クリップであって、長さ方向
一端部外面に断面鋸歯状の第1係合歯(3)が形成され
た円弧状第1挟持体(1)と、該第1挟持体の長さ方向
一端部外面側に上記係合歯(3)を覆うように形成され
た筒状の係合ハウス(4)と、長さ方向一端部が上記第
1挟持体(1)の長さ方向他端部と回動可能に連結され
た円弧状の第2挟持体(2)と、該第2挟持体(2)の
長さ方向他端部に長さ方向に沿って突設され、第2挟持
体(2)を内側に回動させた場合に、上記係合ハウス内
(4)で上記第1挟持体(1)の一端部外面に重なる係
止片(14)と、該係止片(14)下面に形成された上
記第1係合歯(3)と係合する第2係合歯(16)と、
上記第1又は第2挟持体の外面に設けられ、上記被固定
体(20)に固定される固定部(10)とを具備してな
り、上記第1係合歯(3)と第2係合歯(16)とを係
合させることによって上記第1挟持体(1)と第2挟持
体(2)とで形成したリング体(19)内に上記固定物
(18)を挟持固定すると共に、上記固定部(10)を
上記被固定体(20)に固定することにより、固定物(
18)を被固定体(20)に固定するように構成したこ
とを特徴とする固定クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3132027A JPH04337104A (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 固定クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3132027A JPH04337104A (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 固定クリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04337104A true JPH04337104A (ja) | 1992-11-25 |
Family
ID=15071790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3132027A Pending JPH04337104A (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | 固定クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04337104A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084978A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | クリップ |
USD817162S1 (en) | 2013-11-06 | 2018-05-08 | Daiwa Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Clip |
KR102053681B1 (ko) * | 2018-08-08 | 2019-12-09 | (주)동희산업 | 플라스틱 연료탱크의 호스 고정기구 |
JP2021120593A (ja) * | 2017-04-19 | 2021-08-19 | 株式会社オンダ製作所 | 長尺体保持具 |
JP2022111123A (ja) * | 2017-04-19 | 2022-07-29 | 株式会社オンダ製作所 | 長尺体保持具 |
-
1991
- 1991-05-08 JP JP3132027A patent/JPH04337104A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014084978A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Daiwa Kasei Kogyo Kk | クリップ |
USD817162S1 (en) | 2013-11-06 | 2018-05-08 | Daiwa Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Clip |
JP2021120593A (ja) * | 2017-04-19 | 2021-08-19 | 株式会社オンダ製作所 | 長尺体保持具 |
JP2022111123A (ja) * | 2017-04-19 | 2022-07-29 | 株式会社オンダ製作所 | 長尺体保持具 |
KR102053681B1 (ko) * | 2018-08-08 | 2019-12-09 | (주)동희산업 | 플라스틱 연료탱크의 호스 고정기구 |
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