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JPH0432834B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0432834B2
JPH0432834B2 JP58223187A JP22318783A JPH0432834B2 JP H0432834 B2 JPH0432834 B2 JP H0432834B2 JP 58223187 A JP58223187 A JP 58223187A JP 22318783 A JP22318783 A JP 22318783A JP H0432834 B2 JPH0432834 B2 JP H0432834B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solution
ribose
arabinose
boric acid
acid
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58223187A
Other languages
English (en)
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JPS60115595A (ja
Inventor
Hiroshi Hagiri
Takashi Tobe
Masahiko Hatsutori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Tanabe Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Tanabe Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Tanabe Co Ltd filed Critical Tokyo Tanabe Co Ltd
Priority to JP22318783A priority Critical patent/JPS60115595A/ja
Priority to US06/659,272 priority patent/US4602086A/en
Priority to DE3437571A priority patent/DE3437571A1/de
Publication of JPS60115595A publication Critical patent/JPS60115595A/ja
Publication of JPH0432834B2 publication Critical patent/JPH0432834B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はD−アラビノースからD−リボースを
製造する方法に関する。
D−リボースは核酸の構成成分として、ビタミ
ンB2の合成原料として重要な化合物である。従
来、D−リボースの製造方法としては、天然物か
ら抽出する方法、微生物による醗酵法、フランま
たはグルコースを原料として化学合成する方法な
どが知られているが、方法が繁雑である、収率が
低いなどの欠点があり、工業的に安価にD−リボ
ースを製造する方法としては必ずしも満足すべき
ものではなかつた。
通常、工業的規模で行なわれるD−リボースの
製造方法は原料としてD−グルコースを使用し、
これをアルカリ水溶液中で酸素で酸化して得られ
るD−アラボン酸をカルシウム塩として分離し、
ついでアルカリ水溶液中で加熱することによりエ
ピメリ化して生じるD−リボン酸を水銀または亜
鉛などの金属塩として分離した後、ラクトン化し
てD−リボノラクトンとし、次にこれをナトリウ
ムアマルガムで還元してD−リボースとする方法
である。この方法ではD−アラボン酸をアルカリ
水溶液中で加熱するとD−アラボン酸70:D−リ
ボン酸30の平衝混合物になり、D−リボン酸比率
は30%以上にならず、また、アマルガム還元に大
量の水銀を使用する欠点がある。
その後、ビリクらにより種々の糖が水溶液中モ
リブデン酸を触媒としてエピメリ化されること、
例えばL型のアラビノースの約33%がL−リボー
スにエピメリ化されることが報告された(チエコ
スロバキア特許第149472号、ケミカル・アブスト
ラクツ81,78189K)。これを応用して、原料とし
てD−グルコースを使用するが、D−アラボン酸
およびD−リボン酸を経由せずに、酸化してD−
グルコン酸を製造し、これを次亜塩素酸によりD
−アラビノースとし、次に水溶液中モリブデン酸
化合物を触媒としてエピメリ化してD−リボー
スを製造する方法が提案された(特開昭55−
164699号公報)。この方法ではエピメリ化率(平
衝混合物中のリボースの比率)が約25%である
が、水銀を使用しない点および工程数が短い点で
前記方法より優れている。モリブデン酸(モリブ
デン酸化合物)を触媒として用いるエピメリ化
反応では、反応終了水溶液中のモリブデン酸の分
離を簡単にするため、モリブデン酸にかえてモリ
ブデン酸を担持したイオン交換樹脂(特公昭56−
40700号公報)、モリブデン酸を担持したイオン交
換繊維(特開昭55−76894号公報、D−アラビノ
ースからD−リボースへのエピメリ化率30.6%、
特開昭57−54197号公報、D−アラビノースから
D−リボースへのエピメリ化率27.2%)が提案さ
れた。
L型のアラビノースではジメチルホルムアミド
中ジオクソビス(2,4−ペンタン)ジオノート
−O,O′−)モリブデニウムの存在下に加熱
すると、L−アラビノースの36%がL−リボース
にエピメリ化することが知られている〔アベら:
ケミカル アンド フアームシユーテイカル ブ
リチン 28,1324(1980)〕。
上記の技術水準下、エピメリ化率を高め、工業
的に安価にD−リボースを製造するため研究した
結果、本発明者らはD−アラビノースを水溶液中
モリブデン酸イオンを触媒としてエピメリ化して
D−リボースを製造する公知の反応系にホウ酸化
合物を加えることにより、エピメリ化率が70%ま
で向上することを見出し先に特許出願した(特願
昭58−189976号)。本発明者らは更に研究した結
果、前記の公知の反応系において、溶媒を水に代
えて有機溶媒とし、ホウ酸化合物を添加すること
により、エピメリ化率が約94%まで向上すること
を見出し、本発明を完成した。
本発明で使用する溶媒としてはメタノール、エ
タノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブ
タノール、t−ブタノール、n−アミルアルコー
ル、イソアミルアルコール、sec−アミルアルコ
ール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコー
ル、2−エチル−ヘキサノール、シクロヘキサノ
ール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、エチレングリコール
モノメチルエーテル(メチルセロソルブ)、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル(カルビト
ール)、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル(メチルカルビトール)などのアルコール類、
アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケト
ン、1,4−ジオキサン、ピリジン、α−ピコリ
ン、2,6−ルチジン、アセトニトリル、N,N
−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメ
チルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキ
シド(DMSO)などD−アルビノースおよびホ
ウ酸化合物を溶解する溶媒であればよいが、これ
らの溶媒に限定されるものではない。
溶媒の使用量はD−アラビノースに対して10倍
量(w/w)以下、好ましくは0.5〜3倍量であ
る。
溶媒として含水溶媒を用いることもできるが、
含水率が上るに従いエピメリ化率が下るので含水
率の低い溶媒または無水溶媒を用いることが望ま
しい。
モリブデン酸イオンの供給源としては、糖類の
エピメリ化に使用するモリブデン酸化合物であ
れば使用でき、例えばモリブデン酸、モリブデン
酸アンモニウム、モリブデン酸カリウム、モリブ
デン酸ナトリウム、モリブデン酸カルシウム、ア
セチルアセトンモリブデン酸塩などが挙げられ、
またイオン交換樹脂に担持されたモリブデン酸、
イオン交換繊維に担持されたモリブデン酸を用い
てもよく、その使用量はモリブデン酸イオンとし
てD−アラビノースに対し1〜10%(w/w)、
好ましくは5〜10%である。
ホウ酸化合物としては、溶媒として無水溶媒を
用いる場合にはホウ酸を用いることが好ましく、
溶媒として含水溶媒を用いる場合にはホウ酸、酸
化ホウ素、ホウ酸メチル;ホウ酸エチル、ホウ酸
アンモニウム、ホウ酸カリウムなどのホウ酸塩が
用いられる。ホウ酸塩を用いる場合には有機また
は無機の酸で加水分解してホウ酸を生成させてか
ら使用する。ホウ酸化合物の使用量はD−アラビ
ノースに対し0.5倍モル以上、好ましくは1.5〜3
倍モル程度である。
反応温度は沸点90℃未満の溶媒を用いる場合は
還流下で、沸点90℃以上の溶媒を用いる場合は90
〜95℃でよく常圧下でよい。反応時間は30〜60分
である。反応終了液を室温まで冷却するとホウ酸
の一部が析出する。この析出物を除去することに
より後処理の負担を軽減することができる。
本発明により製造されたD−リボース含有反応
液中にはD−リボース以外にD−アラビノース、
微量のD−キシロースとD−リクソース、モリブ
デン酸イオンおよびホウ酸が含まれており、その
他反応溶媒や使用した原料に基づくイオン、副生
物が含まれていることもある。
上記のD−リボース含有反応液から溶媒を留去
後、触媒であるモリブデン酸を公知の方法、例え
ばイオン交換または電気透析により除去すること
ができ、触媒除去液からホウ酸またはその塩を公
知の方法、例えばメタノールなどの低級アルキル
アルコールを加えて加熱乾固をり返すか、イオン
交換樹脂(弱塩基性)で処理することにより除去
することができる。
触媒およびホウ酸またはホウ酸塩を除去した溶
液からD−リボースを公知の方法、例えばカルシ
ウムイオンまたはバリウムイオンを負荷した陽イ
オン交換樹脂で分離することができる。
本発明によれば最高約94%のエピメリ化率が達
成され、しかもD−キシロースおよびD−リクソ
ースの生成率が低い利点がある。本発明ではエピ
メリ化率が高い(反応溶液中のD−リボースの含
有率が高く、それ以外の糖の含有率が低い)の
で、D−リボースを高収率で単離することができ
る。D−リボースをビタミンB2製造の原料とす
る場合には、本発明により製造されたD−リボー
ス含有溶液からD−リボースを単離せずに、触媒
のみを除去した溶液を4−ニトロ−O−キシレン
または3,4−キシリジンの存在下接触還元し、
生成した混合物を結晶化することにより純粋なN
−D−リビチル−3,4−キシリジンが得られ
る。この場合、D−リボース以外の糖およびこれ
らの糖との反応で消費される副原料の損失はD−
リボースの単離に要する費用に比べ非常に小さい
ものであり、この点も本発明の利点の一つであ
る。上記のN−D−リビチル−3,4−キシリジ
ンをジアゾニウム塩溶液とカツプリング反応して
1−D−リビチルアミノ−3,4−ジメチル−6
−フエニルアゾベンゼンを製造し、ついでバルビ
ツール酸と縮合すればビタミンB2が得られる。
実施例中の糖分の組成は試料溶液中の糖分をホ
ウ素化水素ナトリウムで還元し対応する糖アルコ
ールとし、ついで無水トリフルオル酢酸でアセチ
ル化し、これがガスクロマトグラフイーにより測
定した。
実施例 1 D−アラビノース15.0gにエチルアルコール15
ml、モリブデン酸アンモニウム1.2gおよびホウ
酸18.5gを加え、78℃で60分間攪拌下加熱した。
D−アラビノースおよびホウ酸は常温ではあまり
溶解しないが加温すると徐々に溶解した。反応液
を冷却し、析出物を別し、溶媒を減圧下留去し
た。残存物に水30mlを加え弱塩基性陰イオン交換
樹脂〔アンバーライトIRA−99,オルガノ(株)製〕
で処理してモリブデン酸を除いた。更に弱塩基性
陰イオン交換樹脂〔アンバーライトIRA−743,
オルガノ(株)製〕で処理してホウ酸イオンを除去
し、処理済みの溶液を糖濃度が約50%になるまで
減圧下濃縮した。この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 94.0% D−アラビノース 4.2% D−キシロースとD−リクソース 1.8% であつた。
この溶液をカルシウム型にした陽イオン交換樹
脂〔MK−31、三菱化成工業(株)製〕を充填したカ
ラムに120ml/hrの流速で通液し、フラクシヨン
コレクターにより分画した。D−リボースの分画
を集めて減圧下濃縮してエタノールを加え冷所に
一夜放置するとD−リボースの結晶12.6gが得ら
れた。融点84〜85℃、比旋光度〔α〕24 D=−18.4°
(C=1,H2O)。
実施例 2 D−アラビノース15gに5%含水エチレングリ
コール37.5ml、モリブデン酸(80%)2.3gおよ
びホウ酸ナトリウム(Na2B4O7・10H2O)76.3
gを加え、硫酸を加えてPH3.5に調整した。90℃
で60分間攪拌下加熱した後、冷却しエチレングリ
コール15mlを加え一夜放置し析出物を別した。
液から溶媒を減圧下留去し、残存物にメタノー
ル100mlを加えてホウ酸の大部分と硫酸ナトリウ
ムを別除去した。この操作を3回くり返した。
ついで溶液中のメタノールを留去し、水30mlを加
えてMR型弱塩基性陰イオン交換樹脂〔IRA−
743,オルガノ(株)製〕で処理してモリブデン酸イ
オンを除き、更にダイヤイオンCRBO2〔三菱化成
工業(製)〕でホウ酸を除いた後、糖濃度が約50
%になるまで濃縮した。この溶液中の糖分を測定
すると D−リボース 89.3% D−アラビノース 7.8% D−キシロースとD−リクソース 2.9% であつた。
この溶液をホウ酸型とした陰イオン交換樹脂
(Dowex 1−X4,100〜200メツシユ)に2.0ml/
minの流速で通液し、フラクシヨンコレクターで
分画した。D−リボースの分画を集めて減圧下濃
縮し、メクノールを加えてホウ酸を留去し、エタ
ノール2:1アセトン溶液35mlを加えて一夜冷所
に放置するとD−リボースの結晶11.8gが得られ
た。融点84℃、比旋光度〔α〕24 D=−18.6°(C=
1,H2O)。
実施例 3 D−アラビノース20gにイソプロパノール20
ml、モリブデン酸カリウム2.2gおよびホウ酸
25.0gを加え、82.3℃で40分間攪拌下加熱した。
反応後イソプロパノール20mlを加え一夜冷所に放
置するとホウ酸の一部が析出した。これを別後
溶媒を減圧下留去し、水を加えて電気透析により
モリブデン酸を除去し、更にイオン交換体〔ダイ
ヤイオンCRBO2、三菱化成工業(株)製〕でホウ酸
を除去し、糖濃度が約50%となるまで減圧下濃縮
した。この溶液の糖分を測定すると D−リボース 91.9% D−アラビノース 6.9% D−キシロースとD−リクソース 1.0% であつた。
この溶液を実施例1と同様に操作してD−リボ
ースの結晶16.3gを得た。融点84〜85℃、比旋光
度〔α〕24 D=−18.3°(C=1,H2O)。
実施例 4 D−アラビノース15.0gにアセトン15ml、アセ
チルアセトンモリブデン酸塩〔MoO2(CH2
COCH2COCH32〕2.5gおよびホウ酸12.4gを加
え、40分間攪拌下還流した。反応後溶媒を減圧下
留去し、残存物にメタノール60mlを加え、生成し
た不溶物を除去し、メタノールを留去し水30mlを
加えて弱塩基性陰イオン交換樹脂〔アンバーライ
トIRA−99およびIRA−743、オルガノ(株)製〕で
処理してモリブデン酸イオンおよびホウ酸イオン
を除去した。処理済み溶液を糖濃度が約50%にな
るまで濃縮した。この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 90.5% D−アラビノース 7.7% D−キシロースとD−リクソース 1.8% であつた。
この溶液をカルシウムを負荷したイオン交換樹
脂〔ダイヤイオンMK−31、三菱化成工業(株)製〕
で処理して、D−リボースの分画を集めて濃縮し
エタノール2:1アセトン溶液を加えて一夜冷蔵
庫中に放置してD−リボースの結晶12.1gを得
た。融点83〜84℃、比旋光度〔α〕24 D=−18.4°(C
=1,H2O)。
実施例 5 D−アラビノース15gに10%含水イソプロパノ
ール45ml、ホウ酸メチル31.0gおよびモリブデン
酸アンモニウム1.2gを加え、50%硫酸でPH3.3に
調整した。この溶液を60分間還流下反応した。反
応液を除冷後析出物を過後、減圧下溶媒を留去
した。この溶液を弱塩基性陰イオン交換樹脂〔ア
ンバーライトIRA−99およびIRA−743、オルガ
ノ(株)製〕で処理してモリブデン酸イオンおよびホ
ウ酸イオンを除去した。このイオン交換処理液を
糖濃度が約50%になるまで濃縮した。この溶液の
糖分を測定すると D−リボース 89.6% D−アラビノース 8.3% D−キシロースとD−リクソース 2.1% であつた。
この溶液をカルシウム型陽イオン交換樹脂
〔MK−31、三菱化成工業(株)製〕に通液してクロ
マトグラフイーによりD−リボースの分画を集め
て濃縮しエタノール2:1アセトン溶液50mlを加
えて冷蔵庫中に一夜放置するとD−リボースの結
晶12.0gが得られた。融点86℃、比旋光度〔α〕
24 D=−18.7°(C=1,H2O)。
実施例 6 D−アラビノース20gにn−プロパノール18
ml、モリブデン酸アンモニウム1.5gおよびホウ
酸23.0gを加え、90℃で60分間攪拌下加熱した。
反応液を冷却後、n−プロパノール20mlを加え冷
所に放置するとホウ酸の一部が析出した。これを
別した後、実施例1と同様に操作してモリブデ
ン酸およびホウ酸を弱塩基性陰イオン交換樹脂で
除去し、減圧下糖濃度が約50%になるまで濃縮し
た。この溶液の糖分を測定すると D−リボース 91.3% D−アラビノース 7.3% D−キシロースとD−リクソース 1.4% であつた。この溶液の還元糖の定量値は53.5%で
あつた。この溶液500mlをオートクレーブに入れ、
メタノール137ml、3,4−キシリジン16.3g、
ラネーニツケル(含水)11.7gおよび酢酸ナトリ
ウム0.5gを加え、水素を40Kg/cm2まで充填し、
攪拌下60℃まで昇温し80分間反応した。反応液か
らラネーニツケルを別し、液を約200mlまで
濃縮し、徐々に冷却すると結晶が析出した。この
結晶を別し水−メタノール(メタノール50%)
で2回再結晶してN−D−リビチル−3,4−キ
シリジン24.8gを得た。融点145℃、比旋光度
〔α〕20 D=−21.8°(C=1,H2O)。
実施例 7 D−アラビノース20gにジエチレングリコール
モノエチルエーテル(カルビトール)20ml、モリ
ブデン酸アンモニウム1.5gおよびホウ酸23.0g
を加え、92℃で80分間攪拌下加熱した。反応液に
水60mlを加え減圧下溶媒を留去した。この溶液を
減圧下乾固し、メタノール150mlを加え、析出物
を別した後メタノールを留去し、水50mlを加
え、弱塩基性陰イオン交換樹脂〔アンバーライト
IRA−99、オルガノ(株)製〕に通液してモリブデン
酸を除去した。この溶液を約50%になるまで減圧
下濃縮し糖分を測定すると D−リボース 92.8% D−アラビノース 5.3% D−キシロースとD−リクソース 1.9% であつた。この溶液34.6gの還元糖の定量値は
54.6%であつた。この溶液500mlをオートクレー
ブに入れ、メタノール135ml、3,4−キシリジ
ン15.8g、ラネーニツケル(含水)11.4gおよび
酢酸ナトリウム0.5gを加え、水素を40Kg/cm2
で充填し、攪拌下60℃まで昇温し80分間反応し
た。反応液からラネーニツケルを別し、液を
約200mlまで濃縮し徐々に冷却すると結晶が析出
した。この結晶を別し50%メタノールで再結晶
するとN−D−リビチル−3,4−キシリジンの
結晶25.1gを得た。融点142〜143℃。
元素分析値 (C13H21NO4として) 計算値 C:61.15%、H:8.29%、O:25.07
%、N:5.49% 実測値 C:61.1%、H:8.1%、O:25.2%、
N:5.4% 実施例 8 D−アラビノース15gにn−ヘキサノール15
ml、アセチルアセトンモリブデン酸塩〔MoO2
(CH2COCH2COCH32〕3.2gおよびホウ酸15.4
gを加え、90℃で60分間攪拌した。反応液に水を
加え減圧下共沸蒸留して溶媒を留去した。この溶
液中のモリブデン酸およびホウ酸を電気透析によ
り除去した。この処理液を糖濃度が約50%になる
まで濃縮し、糖分を測定すると D−リボース 91.7% D−アラビノース 6.8% D−キシロースとD−リクソース 1.5% であつた。この溶液27.8gの還元糖の定量値は
50.2%であつた。この溶液500mlを実施例7と同
様に操作してN−D−リビチル−3,4−キシリ
ジンの結晶16.8gを得た。融点145℃、比旋光度
〔α〕24 D=−21.8°(C=0.4、メタノール)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 D−アラビノースを水を含んでいても良い有
    機溶媒中、モリブデン酸イオンの存在下、ホウ酸
    化合物を共存させてエピメリ化することを特徴と
    するD−リボースの製造方法。
JP22318783A 1983-10-13 1983-11-29 D―リボースの製造方法 Granted JPS60115595A (ja)

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US06/659,272 US4602086A (en) 1983-10-13 1984-10-10 Method of producing solution containing D-ribose
DE3437571A DE3437571A1 (de) 1983-10-13 1984-10-11 Verfahren zur herstellung einer d-ribose-haltigen loesung

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JPS60115595A JPS60115595A (ja) 1985-06-22
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US6140498A (en) * 1998-11-17 2000-10-31 Xyrofin Oy Process for the continuous production of high purity L-ribose

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6081196A (ja) * 1983-10-13 1985-05-09 Tokyo Tanabe Co Ltd D―リボースの製造方法

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JPS6081196A (ja) * 1983-10-13 1985-05-09 Tokyo Tanabe Co Ltd D―リボースの製造方法

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