JPH0432833B2 - - Google Patents
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- JPH0432833B2 JPH0432833B2 JP18997683A JP18997683A JPH0432833B2 JP H0432833 B2 JPH0432833 B2 JP H0432833B2 JP 18997683 A JP18997683 A JP 18997683A JP 18997683 A JP18997683 A JP 18997683A JP H0432833 B2 JPH0432833 B2 JP H0432833B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- ribose
- arabinose
- acid
- boric acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Saccharide Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はD−アラビノースからD−リボースを
製造する方法に関する。
製造する方法に関する。
D−リボースは核酸の構成成分として、ビタミ
ンB2の合成原料として重要な化合物である。従
来、D−リボースの製造方法としては、天然物か
ら抽出する方法、微生物による醗酵法、フランま
たはグルコースを原料として化学合成する方法な
どが知られているが、方法が繁雑である、収率が
低いなどの欠点があり、工業的に安価にD−リボ
ースを製造する方法としては必ずしも満足すべき
ものではなかつた。
ンB2の合成原料として重要な化合物である。従
来、D−リボースの製造方法としては、天然物か
ら抽出する方法、微生物による醗酵法、フランま
たはグルコースを原料として化学合成する方法な
どが知られているが、方法が繁雑である、収率が
低いなどの欠点があり、工業的に安価にD−リボ
ースを製造する方法としては必ずしも満足すべき
ものではなかつた。
通常、工業的規模で行なわれるD−リボースの
製造方法は原料としてD−グルコースを使用し、
これをアルカリ水溶液中酸素で酸化して得られる
D−アラボン酸をカルシウム塩として分離し、つ
いでアルカリ水溶液中で加熱することによりエピ
メリ化して生じるD−リボン酸を水銀または亜鉛
などの金属塩として分離した後、ラクトン化して
D−リボノラクトンとし、次にこれをナトリウム
アマルガムで還元してD−リボースとする方法で
ある。この方法ではD−アラボン酸をアルカリ水
溶液中で加熱するとD−アラボン酸70:D−リボ
ン酸30の平衝混合物になり、D−リボン酸比率は
30%以上にならず、また、アマルガム還元に大量
の水銀を使用する欠点がある。
製造方法は原料としてD−グルコースを使用し、
これをアルカリ水溶液中酸素で酸化して得られる
D−アラボン酸をカルシウム塩として分離し、つ
いでアルカリ水溶液中で加熱することによりエピ
メリ化して生じるD−リボン酸を水銀または亜鉛
などの金属塩として分離した後、ラクトン化して
D−リボノラクトンとし、次にこれをナトリウム
アマルガムで還元してD−リボースとする方法で
ある。この方法ではD−アラボン酸をアルカリ水
溶液中で加熱するとD−アラボン酸70:D−リボ
ン酸30の平衝混合物になり、D−リボン酸比率は
30%以上にならず、また、アマルガム還元に大量
の水銀を使用する欠点がある。
その後、ビリクらにより種々の糖が水溶液中モ
リブデン酸を触媒としてエピメリ化されること、
例えばL型のアラビノースの約33%がL−リボー
スにエピメリ化されることが報告された(チエコ
スロバキア特許第149472号、ケミカル・アブスト
ラクツ81,78189K)。これを応用して、原料とし
てD−グルコースを使用するが、D−アラボン酸
およびD−リボン酸を経由せずに、酸化してD−
グルコン酸を製造し、これを次亜塩素酸によりD
−アラビノースとし、次に水溶液中モリブデン酸
化合物を触媒としてエピメリ化してD−リボー
スを製造する方法が提案された(特開昭55−
164699号公報)。この方法ではエピメリ化率(平
衝混合物中のリボースの比率)が約25%である
が、水銀を使用しない点および工程数が短い点で
前記方法より優れている。モリブデン酸(モリブ
デン酸化合物)を触媒として用いるエピメリ化
反応では、反応終了水溶液中のモリブデン酸の分
離を簡単にするため、モリブデン酸にかえてモリ
ブデン酸を担持したイオン交換樹脂(特公昭56−
40700号公報)、モリブデン酸を担持したイオン交
換繊維(特開昭55−76894号公報、D−アラビノ
ースからD−リボースへのエピメリ化率30.6%;
特開昭57−54197号公報、D−アラビノースから
D−リボースへのエピメリ化率27.2%)が提案さ
れた。
リブデン酸を触媒としてエピメリ化されること、
例えばL型のアラビノースの約33%がL−リボー
スにエピメリ化されることが報告された(チエコ
スロバキア特許第149472号、ケミカル・アブスト
ラクツ81,78189K)。これを応用して、原料とし
てD−グルコースを使用するが、D−アラボン酸
およびD−リボン酸を経由せずに、酸化してD−
グルコン酸を製造し、これを次亜塩素酸によりD
−アラビノースとし、次に水溶液中モリブデン酸
化合物を触媒としてエピメリ化してD−リボー
スを製造する方法が提案された(特開昭55−
164699号公報)。この方法ではエピメリ化率(平
衝混合物中のリボースの比率)が約25%である
が、水銀を使用しない点および工程数が短い点で
前記方法より優れている。モリブデン酸(モリブ
デン酸化合物)を触媒として用いるエピメリ化
反応では、反応終了水溶液中のモリブデン酸の分
離を簡単にするため、モリブデン酸にかえてモリ
ブデン酸を担持したイオン交換樹脂(特公昭56−
40700号公報)、モリブデン酸を担持したイオン交
換繊維(特開昭55−76894号公報、D−アラビノ
ースからD−リボースへのエピメリ化率30.6%;
特開昭57−54197号公報、D−アラビノースから
D−リボースへのエピメリ化率27.2%)が提案さ
れた。
L型のアラビノースではジメチルホルムアミド
中ジオクソビス(2,4−ペンタンジオノート−
O,O′−)モリブデニウムの存在下に加熱す
ると、L−アラビノースの36%がL−リボースに
エピメリ化することが知られている〔アベら:ケ
ミカル アンド フアームシユーチカル ブリチ
ン 28、1324(1980)〕。
中ジオクソビス(2,4−ペンタンジオノート−
O,O′−)モリブデニウムの存在下に加熱す
ると、L−アラビノースの36%がL−リボースに
エピメリ化することが知られている〔アベら:ケ
ミカル アンド フアームシユーチカル ブリチ
ン 28、1324(1980)〕。
上記の技術水準下、エピメリ化率を高め、工業
的に安価にD−リボースを製造するため研究した
結果、本発明者らはD−アラビノースを水溶液中
モリブデン酸イオンを触媒としてエピメリ化して
D−リボースを製造する公知の反応系にホウ酸化
合物を加えることにより、エピメリ化率が少なく
とも60%まで向上することを見出し本発明を完成
した。本発明によればジメチルホルムアミドのよ
うな高価な溶媒を用いず、水溶液中で最高約70%
のエピメリ化が達成され、しかもD−キシロース
およびD−リクソースの生成率が低い利点があ
る。
的に安価にD−リボースを製造するため研究した
結果、本発明者らはD−アラビノースを水溶液中
モリブデン酸イオンを触媒としてエピメリ化して
D−リボースを製造する公知の反応系にホウ酸化
合物を加えることにより、エピメリ化率が少なく
とも60%まで向上することを見出し本発明を完成
した。本発明によればジメチルホルムアミドのよ
うな高価な溶媒を用いず、水溶液中で最高約70%
のエピメリ化が達成され、しかもD−キシロース
およびD−リクソースの生成率が低い利点があ
る。
本発明における溶媒(水)の量はD−アラビノ
ースに対して10倍量(w/w)以下、好ましくは
1倍量以下、更に好ましくは0.5〜1倍量である。
モリブデン酸イオンの供給源としては、糖類のエ
ピメリ化に使用するモリブデン酸化合物であれ
ば使用でき、例えばモリブデン酸、モリブデン酸
アンモニウム、モリブデン酸カリウム、モリブデ
ン酸ナトリウム、モリブデン酸カルシウム、アセ
チルアセトンモリブデン塩などが挙げられ、また
イオン交換樹脂に担持されたモリブデン酸、イオ
ン交換繊維に担持されたモリブデン酸を用いても
よく、その使用量はモリブデン酸イオンとしてD
−アラビノースに対し1〜10%(w/w)、好ま
しくは5〜10%である。ホウ酸化合物としては、
水に可溶性のものであれば使用でき、例えばホウ
酸、酸化ホウ素、ホウ酸メチル;ホウ酸アンモニ
ウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸ナトリウムなどの
ホウ酸塩が挙げられ、ホウ酸化合物の使用量はD
−アラビノースに対し0.5倍モル以上、好ましく
は1.5〜3倍モルである。D−アラビノース、モ
リブデン酸イオンおよびホウ酸塩を含む水溶液の
場合は溶液のPHを約3〜3.5に調整して反応させ
る。反応は95℃の場合30分で終了する。反応終了
液を室温まで冷却するとホウ酸の一部が析出す
る。
ースに対して10倍量(w/w)以下、好ましくは
1倍量以下、更に好ましくは0.5〜1倍量である。
モリブデン酸イオンの供給源としては、糖類のエ
ピメリ化に使用するモリブデン酸化合物であれ
ば使用でき、例えばモリブデン酸、モリブデン酸
アンモニウム、モリブデン酸カリウム、モリブデ
ン酸ナトリウム、モリブデン酸カルシウム、アセ
チルアセトンモリブデン塩などが挙げられ、また
イオン交換樹脂に担持されたモリブデン酸、イオ
ン交換繊維に担持されたモリブデン酸を用いても
よく、その使用量はモリブデン酸イオンとしてD
−アラビノースに対し1〜10%(w/w)、好ま
しくは5〜10%である。ホウ酸化合物としては、
水に可溶性のものであれば使用でき、例えばホウ
酸、酸化ホウ素、ホウ酸メチル;ホウ酸アンモニ
ウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸ナトリウムなどの
ホウ酸塩が挙げられ、ホウ酸化合物の使用量はD
−アラビノースに対し0.5倍モル以上、好ましく
は1.5〜3倍モルである。D−アラビノース、モ
リブデン酸イオンおよびホウ酸塩を含む水溶液の
場合は溶液のPHを約3〜3.5に調整して反応させ
る。反応は95℃の場合30分で終了する。反応終了
液を室温まで冷却するとホウ酸の一部が析出す
る。
本発明により製造されたD−リボース含有水溶
液中にはD−リボース以外にD−アラビノース、
微量のキシロースとリクソース、モリブデン酸イ
オンおよびホウ酸が含まれており、その他使用し
た原料に基づくイオン、副生物が含まれているこ
ともある。
液中にはD−リボース以外にD−アラビノース、
微量のキシロースとリクソース、モリブデン酸イ
オンおよびホウ酸が含まれており、その他使用し
た原料に基づくイオン、副生物が含まれているこ
ともある。
上記のD−リボース含有水溶液から触媒を公知
の方法、例えばイオン交換または電気透析により
除去することができ、触媒除去液からホウ酸また
はその塩を公知の方法、例えばホウ酸の場合はそ
のまま、ホウ酸塩の場合はイオン交換樹脂で脱塩
した後濃縮乾固し、メタノールなどの低級アルキ
ルアルコールを加えて加熱乾固をり返すか、また
は亜硫酸水素型または亜硫酸型イオン交換体での
処理により除去することができる。触媒およびホ
ウ酸またはホウ酸塩を除去した溶液からD−リボ
ースを公知の方法、例えばカルシウムイオンまた
はバリウムイオンを負荷した陽イオン交換樹脂で
の処理により分離することができる。この場合必
要に応じて触媒およびホウ酸またはホウ酸塩を除
去した溶液を濃縮しエタノールで抽出してD−ア
ラビノースの大部分を析出させて分離してからイ
オン交換樹脂による処理をしてもよい。
の方法、例えばイオン交換または電気透析により
除去することができ、触媒除去液からホウ酸また
はその塩を公知の方法、例えばホウ酸の場合はそ
のまま、ホウ酸塩の場合はイオン交換樹脂で脱塩
した後濃縮乾固し、メタノールなどの低級アルキ
ルアルコールを加えて加熱乾固をり返すか、また
は亜硫酸水素型または亜硫酸型イオン交換体での
処理により除去することができる。触媒およびホ
ウ酸またはホウ酸塩を除去した溶液からD−リボ
ースを公知の方法、例えばカルシウムイオンまた
はバリウムイオンを負荷した陽イオン交換樹脂で
の処理により分離することができる。この場合必
要に応じて触媒およびホウ酸またはホウ酸塩を除
去した溶液を濃縮しエタノールで抽出してD−ア
ラビノースの大部分を析出させて分離してからイ
オン交換樹脂による処理をしてもよい。
本発明により製造されたD−リボース含有水溶
液で、D−リボース含有率の高いもの、好ましく
は60%以上のものから触媒のみを除去した溶液を
4−ニトロ−O−キシレンまたは3,4−キシリ
ジンの存在下接触還元し、生成した混合物を結晶
化することにより純粋なN−D−リビチル−3,
4−キシリジンが得られる。触媒のみを除去した
D−リボース含有水溶液に接触還元時の溶媒、例
えばメタノールを加えるとホウ酸の一部が析出す
るから析出したホウ酸を除いて接触還元すること
もできる。N−D−リビチル−3,4−キシリジ
ンをジアゾニウム塩溶液とカツプリング反応して
1−D−リビチルアミノ−3,4−ジメチル−6
−フエニルアゾベンゼンを合成し、ついでバルビ
ツール酸と縮合するとビタミンB2が得られる。
液で、D−リボース含有率の高いもの、好ましく
は60%以上のものから触媒のみを除去した溶液を
4−ニトロ−O−キシレンまたは3,4−キシリ
ジンの存在下接触還元し、生成した混合物を結晶
化することにより純粋なN−D−リビチル−3,
4−キシリジンが得られる。触媒のみを除去した
D−リボース含有水溶液に接触還元時の溶媒、例
えばメタノールを加えるとホウ酸の一部が析出す
るから析出したホウ酸を除いて接触還元すること
もできる。N−D−リビチル−3,4−キシリジ
ンをジアゾニウム塩溶液とカツプリング反応して
1−D−リビチルアミノ−3,4−ジメチル−6
−フエニルアゾベンゼンを合成し、ついでバルビ
ツール酸と縮合するとビタミンB2が得られる。
実施例中の糖分の組成は試料溶液中の糖をホウ
素化水素ナトリウムで還元して対応する糖アルコ
ールとし、ついで無水トリフルオル酢酸でアセチ
ル化し、これをガスクロマドグラフイにより測定
した。
素化水素ナトリウムで還元して対応する糖アルコ
ールとし、ついで無水トリフルオル酢酸でアセチ
ル化し、これをガスクロマドグラフイにより測定
した。
実施例 1
D−アラビノース15gに水15ml、モリブデン酸
アンモニウム1.4gおよびホウ酸18.3gを加え、
95℃で30分間攪拌下加熱反応した。反応液を冷却
し析出物を別し、液をイオン交換体(強酸性
および弱塩基性)で処理して触媒を除去した後、
約半量まで濃縮して透明な溶液32gを得た。この
溶液中の糖分を測定すると D−リボース 68.1% D−アラビノース 29.9% D−キシロースとD−リクソース 2.0% であつた。
アンモニウム1.4gおよびホウ酸18.3gを加え、
95℃で30分間攪拌下加熱反応した。反応液を冷却
し析出物を別し、液をイオン交換体(強酸性
および弱塩基性)で処理して触媒を除去した後、
約半量まで濃縮して透明な溶液32gを得た。この
溶液中の糖分を測定すると D−リボース 68.1% D−アラビノース 29.9% D−キシロースとD−リクソース 2.0% であつた。
実施例 2
D−アラビノース100gに水100ml、モリブデン
酸(80%)10.5gおよびホウ酸ナトリウム(Na2
B4O7・10H2O)762gを加え、硫酸でPHを3.2に
調整した後、90℃で1時間加熱攪拌した。反応液
から析出物を別し、弱塩基性陰イオン交換樹脂
でモリブデン酸を除去し、陽イオン交換樹脂で脱
塩した後メタノールを加え減圧乾固をくり返しホ
ウ酸を除去して透明な溶液123gを得た。この溶
液中の糖分を測定すると D−リボース 66.9% D−アラビノース 31.3% D−キシロースとD−リクソース 1.8% であつた。
酸(80%)10.5gおよびホウ酸ナトリウム(Na2
B4O7・10H2O)762gを加え、硫酸でPHを3.2に
調整した後、90℃で1時間加熱攪拌した。反応液
から析出物を別し、弱塩基性陰イオン交換樹脂
でモリブデン酸を除去し、陽イオン交換樹脂で脱
塩した後メタノールを加え減圧乾固をくり返しホ
ウ酸を除去して透明な溶液123gを得た。この溶
液中の糖分を測定すると D−リボース 66.9% D−アラビノース 31.3% D−キシロースとD−リクソース 1.8% であつた。
実施例 3
D−アラビノース100gに水80ml、モリブデン
酸ナトリウム10.5gおよびホウ酸82.3gを加え、
攪拌下95℃で30分間反応し、反応液を冷却し析出
物を別し、キレート樹脂〔CR−10、三菱化成
工業(株)製〕で処理してモリブデン酸を除去し、更
に強酸性陽イオン交換樹脂〔SK−1B、三菱化成
工業(株)製〕で脱塩した。この溶液を減圧下濃縮し
て乾固しメタノール100mlを加え、析出した結晶
を別し、結晶をメタノールでよく洗滌した。
液と洗滌液とを合せて減圧下蒸留してメタノール
を留去した後水100mlを加えてイオン交換樹脂で
処理してホウ酸イオンを完全に除去した。この溶
液を減圧下濃縮して透明な溶液約153gを得た。
この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 65.6% D−アラビノース 32.1% D−キシロースとD−リクソース 2.3% であつた。
酸ナトリウム10.5gおよびホウ酸82.3gを加え、
攪拌下95℃で30分間反応し、反応液を冷却し析出
物を別し、キレート樹脂〔CR−10、三菱化成
工業(株)製〕で処理してモリブデン酸を除去し、更
に強酸性陽イオン交換樹脂〔SK−1B、三菱化成
工業(株)製〕で脱塩した。この溶液を減圧下濃縮し
て乾固しメタノール100mlを加え、析出した結晶
を別し、結晶をメタノールでよく洗滌した。
液と洗滌液とを合せて減圧下蒸留してメタノール
を留去した後水100mlを加えてイオン交換樹脂で
処理してホウ酸イオンを完全に除去した。この溶
液を減圧下濃縮して透明な溶液約153gを得た。
この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 65.6% D−アラビノース 32.1% D−キシロースとD−リクソース 2.3% であつた。
実施例 4
D−アラビノース20gに水15ml、モリブデン酸
アンモニウム1.8gおよび酸化ホウ酸27.8gを加
え、酢酸でPH3.2に調製し、92℃で30分間攪拌下
加熱した。反応液を室温まで冷却し、析出物を
別し、イオン交換樹脂(強酸性および弱塩基性)
で触媒を除去した。この溶液を減圧下濃縮してメ
タノールを加え、大部分のホウ酸を除いた後、更
にイオン交換樹脂〔アンバーライトIRA−743、
オルガノ(株)製〕でホウ酸を完全に除去した。この
溶液の糖分を測定すると D−リボース 69.8% D−アラビノース 27.8% D−キシロースとD−リクソース 2.4% であつた。
アンモニウム1.8gおよび酸化ホウ酸27.8gを加
え、酢酸でPH3.2に調製し、92℃で30分間攪拌下
加熱した。反応液を室温まで冷却し、析出物を
別し、イオン交換樹脂(強酸性および弱塩基性)
で触媒を除去した。この溶液を減圧下濃縮してメ
タノールを加え、大部分のホウ酸を除いた後、更
にイオン交換樹脂〔アンバーライトIRA−743、
オルガノ(株)製〕でホウ酸を完全に除去した。この
溶液の糖分を測定すると D−リボース 69.8% D−アラビノース 27.8% D−キシロースとD−リクソース 2.4% であつた。
この溶液をカルシウム型陽イオン交換樹脂に
0.8ml/分の流速で通液し、フラクシヨンコレク
ターにより分画した。D−リボースの分画を集め
て減圧下濃縮しエタノールで処理してD−リボー
スの結晶7.8gを得た。融点86.4℃、ガスクロマ
トグラフイーによる純度100%。
0.8ml/分の流速で通液し、フラクシヨンコレク
ターにより分画した。D−リボースの分画を集め
て減圧下濃縮しエタノールで処理してD−リボー
スの結晶7.8gを得た。融点86.4℃、ガスクロマ
トグラフイーによる純度100%。
実施例 5
D−アラビノース1.5gを水3mlに溶解した溶
液にモリブデン酸アンモニウム150mgおよびホウ
酸1.0gを加え、硫酸でPH3.3に調整後95℃で30分
間攪拌下加熱した。反応液を冷却し、析出物を
別し、液をイオン交換体(強酸性および弱塩基
性)で触媒を除去後約半量まで濃縮して透明な溶
液2.4gを得た。この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 59.8% D−アラビノース 37.4% D−キシロースとD−リクソース 2.8% であつた。
液にモリブデン酸アンモニウム150mgおよびホウ
酸1.0gを加え、硫酸でPH3.3に調整後95℃で30分
間攪拌下加熱した。反応液を冷却し、析出物を
別し、液をイオン交換体(強酸性および弱塩基
性)で触媒を除去後約半量まで濃縮して透明な溶
液2.4gを得た。この溶液中の糖分を測定すると D−リボース 59.8% D−アラビノース 37.4% D−キシロースとD−リクソース 2.8% であつた。
実施例 6
D−アラビノース15.0gに水15mlを加えて溶解
し、この溶液にモリブデン酸カリウム2.2gおよ
びホウ酸15gを加え、90℃で60分間攪拌下加熱し
た。反応液を室温まで冷却し、析出物を別し、
液から触媒をイオン交換樹脂(強酸性および弱
塩基性)で除去し、減圧下濃縮し、メタノール10
mlを加えるとホウ酸12gが析出した。これを別
し、液中の糖分を測定すると D−リボース 67.8% D−アラビノース 30.1% D−キシロースとD−リクソース 2.1% であつた。この溶液をオートクレーブに入れ、
3,4−キシリジン8.7g、メタノール50ml、ラ
ネーニツケル30g(含水)および酢酸ナトリウム
1.3gを加え、水素を50Kg/cm2まで充填し、攪拌
下60℃まで昇温し80分間反応した。反応液からラ
ネーニツケルを別し、液を約100mlまで濃縮
し、徐々に冷却すると結晶が析出した。この溶液
を冷蔵庫中に一昼夜放置した後、結晶を別し、
冷水50mlで洗滌し、乾燥してN−D−リビチル−
3,4−キシリジン12.1gを得た。融点130〜140
℃。
し、この溶液にモリブデン酸カリウム2.2gおよ
びホウ酸15gを加え、90℃で60分間攪拌下加熱し
た。反応液を室温まで冷却し、析出物を別し、
液から触媒をイオン交換樹脂(強酸性および弱
塩基性)で除去し、減圧下濃縮し、メタノール10
mlを加えるとホウ酸12gが析出した。これを別
し、液中の糖分を測定すると D−リボース 67.8% D−アラビノース 30.1% D−キシロースとD−リクソース 2.1% であつた。この溶液をオートクレーブに入れ、
3,4−キシリジン8.7g、メタノール50ml、ラ
ネーニツケル30g(含水)および酢酸ナトリウム
1.3gを加え、水素を50Kg/cm2まで充填し、攪拌
下60℃まで昇温し80分間反応した。反応液からラ
ネーニツケルを別し、液を約100mlまで濃縮
し、徐々に冷却すると結晶が析出した。この溶液
を冷蔵庫中に一昼夜放置した後、結晶を別し、
冷水50mlで洗滌し、乾燥してN−D−リビチル−
3,4−キシリジン12.1gを得た。融点130〜140
℃。
Claims (1)
- 1 D−アラビノースを水溶液中、モリブデン酸
イオンの存在下、ホウ酸化合物を共存させてエピ
メリ化することを特徴とするD−リボースの製造
方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18997683A JPS6081196A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | D―リボースの製造方法 |
US06/659,272 US4602086A (en) | 1983-10-13 | 1984-10-10 | Method of producing solution containing D-ribose |
DE3437571A DE3437571A1 (de) | 1983-10-13 | 1984-10-11 | Verfahren zur herstellung einer d-ribose-haltigen loesung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18997683A JPS6081196A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | D―リボースの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS6081196A JPS6081196A (ja) | 1985-05-09 |
JPH0432833B2 true JPH0432833B2 (ja) | 1992-06-01 |
Family
ID=16250319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18997683A Granted JPS6081196A (ja) | 1983-10-13 | 1983-10-13 | D―リボースの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS6081196A (ja) |
Families Citing this family (2)
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JPS60115595A (ja) * | 1983-11-29 | 1985-06-22 | Tokyo Tanabe Co Ltd | D―リボースの製造方法 |
US6140498A (en) * | 1998-11-17 | 2000-10-31 | Xyrofin Oy | Process for the continuous production of high purity L-ribose |
-
1983
- 1983-10-13 JP JP18997683A patent/JPS6081196A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS6081196A (ja) | 1985-05-09 |
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