JPH04312570A - アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法 - Google Patents
アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法Info
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- JPH04312570A JPH04312570A JP7749491A JP7749491A JPH04312570A JP H04312570 A JPH04312570 A JP H04312570A JP 7749491 A JP7749491 A JP 7749491A JP 7749491 A JP7749491 A JP 7749491A JP H04312570 A JPH04312570 A JP H04312570A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4−ヒドロキシプロリ
ン含有ペプチドの化学的合成を可能とするアミノ基が保
護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプ
ロリン誘導体の製造法に関する。
ン含有ペプチドの化学的合成を可能とするアミノ基が保
護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプ
ロリン誘導体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】イ貝、フジツボ等の貝類の分泌する接着
性タンパク質はポリテトラフロオロエチレン等の低エネ
ルギー表面に対して強い接着力をもっている。この接着
性タンパク質に豊富に含まれている構成アミノ酸の一つ
は4−ヒドロキシプロリンで、4−ヒドロキシプロリン
は接着機構に深く関与していると推定されている。また
、4−ヒドロキシプロリンは高等動物の神経に生理活性
を示すペプチド、例えば海ヘビの神経毒のペプチド等に
も多量含まれている。そのため、4−ヒドロキシプロリ
ンを含有するペプチドは医薬品への応用も期待されると
ころである。このように、4−ヒドロキシプロリンを含
むペプチドを通常のアミノ酸を含むペプチドと同様に化
学的に合成する技術は新しい接着剤や医薬品を開発する
上で強く望まれていた。
性タンパク質はポリテトラフロオロエチレン等の低エネ
ルギー表面に対して強い接着力をもっている。この接着
性タンパク質に豊富に含まれている構成アミノ酸の一つ
は4−ヒドロキシプロリンで、4−ヒドロキシプロリン
は接着機構に深く関与していると推定されている。また
、4−ヒドロキシプロリンは高等動物の神経に生理活性
を示すペプチド、例えば海ヘビの神経毒のペプチド等に
も多量含まれている。そのため、4−ヒドロキシプロリ
ンを含有するペプチドは医薬品への応用も期待されると
ころである。このように、4−ヒドロキシプロリンを含
むペプチドを通常のアミノ酸を含むペプチドと同様に化
学的に合成する技術は新しい接着剤や医薬品を開発する
上で強く望まれていた。
【0003】アミノ酸を原料として化学合成法でペプチ
ドを合成する場合、脱水縮合反応に関与しないアミノ酸
の主鎖のアミノ基及びカルボキシル基、側鎖のアミノ基
、カルボキシル基、ヒドロキシ基等の官能基を種々の保
護基を用いて保護し、必要に応じて中間生成物から保護
基を外して(脱保護)、その後の反応に関与させること
が必要である。主鎖のアミノ基を保護する方法としては
ベンジルオキシカルボニル基による方法、t−ブチルオ
キシカルボニル基による方法、9−フルオレニルメトキ
シカルボニル基(Fmoc基)による方法等があるが、
温和な塩基性条件で脱保護でき、固相法によるペプチド
の化学的合成が可能なFmoc基による方法が最近では
注目されている。
ドを合成する場合、脱水縮合反応に関与しないアミノ酸
の主鎖のアミノ基及びカルボキシル基、側鎖のアミノ基
、カルボキシル基、ヒドロキシ基等の官能基を種々の保
護基を用いて保護し、必要に応じて中間生成物から保護
基を外して(脱保護)、その後の反応に関与させること
が必要である。主鎖のアミノ基を保護する方法としては
ベンジルオキシカルボニル基による方法、t−ブチルオ
キシカルボニル基による方法、9−フルオレニルメトキ
シカルボニル基(Fmoc基)による方法等があるが、
温和な塩基性条件で脱保護でき、固相法によるペプチド
の化学的合成が可能なFmoc基による方法が最近では
注目されている。
【0004】いくつかのアミノ酸のFmoc基によるア
ミノ基の保護とペプチドの合成への応用はカルピノ(L
.A. Carpino)らによって初めて示された(
J. Org. Chem.,1972,37,340
4−3409)。のちに、マイエンホーファー(J.
Meienhofer)らはこれを固相に適用し(In
t. J. Peptide Protein Res
., 1979, 13, 35−42)、チャン(C
.Chang)らは側鎖をt−ブチル基で保護したアミ
ノ酸のアミノ基にFmoc化とそれにより得られるFm
oc化物(側鎖がt−ブチル基で保護され、アミノ基が
Fmoc基で保護されたアミノ酸)の物性を研究し(I
nt. J. Peptide Protein Re
s., 1980,15, 59−66)、シェーン(
I. Schoen)らはアミノ酸のアミノ基のFmo
c化及びFmoc化アミノ酸のカルボキシル基のペンタ
フルオロフェニルエステル化に9−フルオレニルペンタ
フルオロフェニルカーボネートが有用であることを報告
し(Synthesis, 1986, 4, 303
−305)、ミルトン(R. C. Milton)ら
はアミノ酸のアミノ基のFmoc化に9−フルオレニル
メチル−N−スクシンイミヂルカーボネイトが有用であ
ることを報告している(Int. J. Peptid
e Protein Res., 1987, 30,
431−432)。
ミノ基の保護とペプチドの合成への応用はカルピノ(L
.A. Carpino)らによって初めて示された(
J. Org. Chem.,1972,37,340
4−3409)。のちに、マイエンホーファー(J.
Meienhofer)らはこれを固相に適用し(In
t. J. Peptide Protein Res
., 1979, 13, 35−42)、チャン(C
.Chang)らは側鎖をt−ブチル基で保護したアミ
ノ酸のアミノ基にFmoc化とそれにより得られるFm
oc化物(側鎖がt−ブチル基で保護され、アミノ基が
Fmoc基で保護されたアミノ酸)の物性を研究し(I
nt. J. Peptide Protein Re
s., 1980,15, 59−66)、シェーン(
I. Schoen)らはアミノ酸のアミノ基のFmo
c化及びFmoc化アミノ酸のカルボキシル基のペンタ
フルオロフェニルエステル化に9−フルオレニルペンタ
フルオロフェニルカーボネートが有用であることを報告
し(Synthesis, 1986, 4, 303
−305)、ミルトン(R. C. Milton)ら
はアミノ酸のアミノ基のFmoc化に9−フルオレニル
メチル−N−スクシンイミヂルカーボネイトが有用であ
ることを報告している(Int. J. Peptid
e Protein Res., 1987, 30,
431−432)。
【0005】4−ヒドロキシプロリンの主鎖のアミノ基
へのFmoc基の導入は、ラパトサニス(L. Lap
atsanis)らによって初めて行われた(Synt
hesis, 1983, 671−673)。この方
法は、4−ヒドロキシプロリンの水溶液と炭酸ナトリウ
ムの水溶液の混合溶液に、9−フルオレニルメチル−N
−スクシンイミヂルカーボネートのジメチルホルムアミ
ド溶液(又はジオキサン溶液)を加え、反応後、酢酸エ
チルで未反応物や副反応物を除き、水層を濃塩酸でpH
2に調整したのち、目的生成物を酢酸エチルで抽出し、
再結晶するものである。
へのFmoc基の導入は、ラパトサニス(L. Lap
atsanis)らによって初めて行われた(Synt
hesis, 1983, 671−673)。この方
法は、4−ヒドロキシプロリンの水溶液と炭酸ナトリウ
ムの水溶液の混合溶液に、9−フルオレニルメチル−N
−スクシンイミヂルカーボネートのジメチルホルムアミ
ド溶液(又はジオキサン溶液)を加え、反応後、酢酸エ
チルで未反応物や副反応物を除き、水層を濃塩酸でpH
2に調整したのち、目的生成物を酢酸エチルで抽出し、
再結晶するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法は
水層を濃塩酸でpHを2に調整する際に反応液が泡立ち
、操作を迅速に行うことが困難である。本発明は、pH
の調整を迅速に行うことができ、しかも得られるものが
高純度な、アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリ
ン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法を提供す
るものである。
水層を濃塩酸でpHを2に調整する際に反応液が泡立ち
、操作を迅速に行うことが困難である。本発明は、pH
の調整を迅速に行うことができ、しかも得られるものが
高純度な、アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリ
ン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法を提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、液性がアンモ
ニア又はアミン類で塩基性に保たれた条件下で、化6
ニア又はアミン類で塩基性に保たれた条件下で、化6
【
化6】 (化6中、R1は水素、低級アルキル基又はアリール基
を表す)で表される4−4−ヒドロキシプロリン又は4
−ヒドロキシプロリン誘導体と、化7
化6】 (化6中、R1は水素、低級アルキル基又はアリール基
を表す)で表される4−4−ヒドロキシプロリン又は4
−ヒドロキシプロリン誘導体と、化7
【化7】
(化7中、R2は化8
【化8】
、化9
【化9】
又はハロゲンを示す)で表される9−フルオレニルメト
キシカルボニル化合物を反応させることを特徴とする化
10
キシカルボニル化合物を反応させることを特徴とする化
10
【化10】
(化10中、R1は水素、低級アルキル基又はアリール
基を表す)で表されるアミノ基が保護された4−ヒドロ
キシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造
法に関する。
基を表す)で表されるアミノ基が保護された4−ヒドロ
キシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造
法に関する。
【0008】本発明で、液性を塩基性に保つために加え
る塩基性物質としては、アンモニアあるいはトリエチル
アミン、トリブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等
のアミン類、及びそれらの塩類がある。これらは複数種
用いてもよい。このとき、液のpHは8〜12とする。
る塩基性物質としては、アンモニアあるいはトリエチル
アミン、トリブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等
のアミン類、及びそれらの塩類がある。これらは複数種
用いてもよい。このとき、液のpHは8〜12とする。
【0009】化6で表される化合物はL体、D体及びD
L体のいずれを用いてもよく、また、シス体、トランス
体、及びシス体、トランス体混合物のいずれを用いても
よい。これらは試薬グレードの市販品を容易に入手する
ことができる。
L体のいずれを用いてもよく、また、シス体、トランス
体、及びシス体、トランス体混合物のいずれを用いても
よい。これらは試薬グレードの市販品を容易に入手する
ことができる。
【0010】この化6の化合物における、R1 の低級
アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルなどが
挙げられ、これらは酸性条件下で、無水の相当するアル
キルアルコールと反応させることにより得られる。基R
1 のアリール基の具体例としては、フェニル、ペンタ
クロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、ベンジル、
p−ニトロフェニル、あるいは化11
アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチルなどが
挙げられ、これらは酸性条件下で、無水の相当するアル
キルアルコールと反応させることにより得られる。基R
1 のアリール基の具体例としては、フェニル、ペンタ
クロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、ベンジル、
p−ニトロフェニル、あるいは化11
【化11】
で表される基などが挙げられ、R1がフェニルの場合は
、酸性条件下で無水のフェノールと反応させ、またR1
がペンタクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、p
−ニトロフェニルあるいは化11で表される基の場合は
、あらかじめヒドロキシプロリンのアミノ基及び水酸基
を適当な通常用いられる保護基で保護したのち、アミノ
基及び水酸基の保護基を外すことにより得られる。
、酸性条件下で無水のフェノールと反応させ、またR1
がペンタクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、p
−ニトロフェニルあるいは化11で表される基の場合は
、あらかじめヒドロキシプロリンのアミノ基及び水酸基
を適当な通常用いられる保護基で保護したのち、アミノ
基及び水酸基の保護基を外すことにより得られる。
【0011】化7で表される化合物もまた、試薬グレー
ドの市販品を容易に入手できる。この化7の化合物にお
けるハロゲンの具体例としては塩素、臭素及びヨウ素が
挙げられる。
ドの市販品を容易に入手できる。この化7の化合物にお
けるハロゲンの具体例としては塩素、臭素及びヨウ素が
挙げられる。
【0012】化6で表される化合物と化7で表される化
合物との反応は溶媒中で行われ、その溶媒としては、例
えばアセトニトリル、ジエチルエーテル、ジオキサン、
アセトン等から選ばれる1種類以上の有機溶媒と水との
混合溶媒を用いることができる。化6で表される化合物
と、化7で表される化合物を反応させるときの反応温度
及び反応時間は、Fmoc化反応が起こるように条件を
適宜選べばよく、例えば、−30℃〜100℃で0.1
〜6時間撹拌して行う。この際、反応液のpHを8〜1
2に調整して更に1〜10分間撹拌すればFmoc化反
応を充分に行わせることができる。上記反応の雰囲気は
大気中であっても構わないが、副反応をできる限り抑え
るためには、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で
行うほうが好ましい。
合物との反応は溶媒中で行われ、その溶媒としては、例
えばアセトニトリル、ジエチルエーテル、ジオキサン、
アセトン等から選ばれる1種類以上の有機溶媒と水との
混合溶媒を用いることができる。化6で表される化合物
と、化7で表される化合物を反応させるときの反応温度
及び反応時間は、Fmoc化反応が起こるように条件を
適宜選べばよく、例えば、−30℃〜100℃で0.1
〜6時間撹拌して行う。この際、反応液のpHを8〜1
2に調整して更に1〜10分間撹拌すればFmoc化反
応を充分に行わせることができる。上記反応の雰囲気は
大気中であっても構わないが、副反応をできる限り抑え
るためには、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で
行うほうが好ましい。
【0013】反応後、反応液にエーテル、酢酸エチル、
テトラヒドロフラン、ジクロルメタン、クロロホルム等
の有機溶媒を加えて、副生物・未反応物を抽出し、除去
する。次いで、この水層に、塩酸又は硫酸等の酸を加え
てpHを1〜6の酸性としたのち、エーテル、酢酸エチ
ル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホル
ム等の有機溶媒を加え、化10で表される目的生産物を
抽出する。抽出液から、減圧濃縮等の適当な方法で有機
溶媒を除去し、アセトニトリル/エーテル、酢酸エチル
/エーテル、メタノール/エーテル等の混合溶媒あるい
はエーテル、アセトニトリル等の有機溶媒から再結晶す
るか、必要ならばカラムクロマトグラフィー等の精製操
作を行って精製品とする。
テトラヒドロフラン、ジクロルメタン、クロロホルム等
の有機溶媒を加えて、副生物・未反応物を抽出し、除去
する。次いで、この水層に、塩酸又は硫酸等の酸を加え
てpHを1〜6の酸性としたのち、エーテル、酢酸エチ
ル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、クロロホル
ム等の有機溶媒を加え、化10で表される目的生産物を
抽出する。抽出液から、減圧濃縮等の適当な方法で有機
溶媒を除去し、アセトニトリル/エーテル、酢酸エチル
/エーテル、メタノール/エーテル等の混合溶媒あるい
はエーテル、アセトニトリル等の有機溶媒から再結晶す
るか、必要ならばカラムクロマトグラフィー等の精製操
作を行って精製品とする。
【0014】
【実施例】トランス−4−L−ヒドロキシプロリン(ア
ルドリッチ社製)3.93g(30ミリモル)に水10
0mlを加えて溶かし、これに9−フルオレニルメチル
−N−スクシンイミヂルカーボネート(ケンブリッジ・
リサーチ・バイオケミカルズ社製)10.12g(30
ミリモル)をアセトニトリル150mlに溶かした溶液
を加えた。10分間撹拌したのち、これにトリエチルア
ミン15ml(107ミリモル)を少量ずつ加え、20
分間撹拌した。反応液に、水150ml及び塩化ナトリ
ウム18gを加え、ジエチルエーテル30mlで3回抽
出した。この水層に、濃塩酸を加え、pH2としたのち
、ジエチルエーテル50mlで3回抽出した。このエー
テル層に無水硫酸マグネシウムを3g加えて乾燥後、エ
ーテルを減圧下で留去し、濃縮した。濃縮液を室温に放
置し、結晶9.15gを得た。収率:86%。
ルドリッチ社製)3.93g(30ミリモル)に水10
0mlを加えて溶かし、これに9−フルオレニルメチル
−N−スクシンイミヂルカーボネート(ケンブリッジ・
リサーチ・バイオケミカルズ社製)10.12g(30
ミリモル)をアセトニトリル150mlに溶かした溶液
を加えた。10分間撹拌したのち、これにトリエチルア
ミン15ml(107ミリモル)を少量ずつ加え、20
分間撹拌した。反応液に、水150ml及び塩化ナトリ
ウム18gを加え、ジエチルエーテル30mlで3回抽
出した。この水層に、濃塩酸を加え、pH2としたのち
、ジエチルエーテル50mlで3回抽出した。このエー
テル層に無水硫酸マグネシウムを3g加えて乾燥後、エ
ーテルを減圧下で留去し、濃縮した。濃縮液を室温に放
置し、結晶9.15gを得た。収率:86%。
【0015】この結晶を用いて分析した結果は次の通り
。 融点:126℃(前記ラパトサニスらの文献値は122
−124℃)1H核磁気共鳴スペクトル(250MHz
,DMSO−d6、ppm):δ12.7(brd,1
H),δ7.9〜δ7.8(m,2H),δ7.7〜δ
7.6(m,2H),δ7.5〜δ7.2(m,4H)
,δ5.2(brd,1H),δ4.4〜δ4.1(m
,4H),δ3.6〜δ3.3(m,2H),δ2.4
〜δ2.1(m,1H),δ2.1〜δ1.9(m,1
H)赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法):3420,
2948,1750,1682,1436,1182,
1082,996,758,738(cm−1)高速液
体クロマトグラフ: 保持時間; 本物質 2.59分 4−ヒドロキシプロリン 1.13分9−フルオレニ
ルメチル−N−スクシンイミヂルカーボネート 13.
46分本物質の純度;99%以上
。 融点:126℃(前記ラパトサニスらの文献値は122
−124℃)1H核磁気共鳴スペクトル(250MHz
,DMSO−d6、ppm):δ12.7(brd,1
H),δ7.9〜δ7.8(m,2H),δ7.7〜δ
7.6(m,2H),δ7.5〜δ7.2(m,4H)
,δ5.2(brd,1H),δ4.4〜δ4.1(m
,4H),δ3.6〜δ3.3(m,2H),δ2.4
〜δ2.1(m,1H),δ2.1〜δ1.9(m,1
H)赤外吸収スペクトル(KBr錠剤法):3420,
2948,1750,1682,1436,1182,
1082,996,758,738(cm−1)高速液
体クロマトグラフ: 保持時間; 本物質 2.59分 4−ヒドロキシプロリン 1.13分9−フルオレニ
ルメチル−N−スクシンイミヂルカーボネート 13.
46分本物質の純度;99%以上
【0016】以上の結
果から、本物質は化10で表される化合物のうち、R1
=Hの化合物であることが確認された。なお、融点は示
差走査熱量計(パーキンエルマー社製、DSC−7型)
を用い、昇温速度5℃/min、試料量2.84mgで
測定し、1H核磁気共鳴スペクトルは核磁気共鳴装置(
ブルカー社製、AC−250型)により測定し、高速液
体クロマトグラフィー(本体:ウオーターズ社製、60
0シリーズ)はカラムにマイクロボンダスフェア(μB
ondasphere)5μC18−100Å(3.9
mm×15cm,ウオーターズ社製)を用い、展開溶媒
は0.1%トリフルオロ酢酸−水と0.1%トリフルオ
ロ酢酸−アセトニトリルの50:50混液、流量は1.
0ml/min、検出波長は220nmで行い、赤外吸
収スペクトルは赤外分析装置(日立製270−50型)
を用いKBr錠剤法で測定した。
果から、本物質は化10で表される化合物のうち、R1
=Hの化合物であることが確認された。なお、融点は示
差走査熱量計(パーキンエルマー社製、DSC−7型)
を用い、昇温速度5℃/min、試料量2.84mgで
測定し、1H核磁気共鳴スペクトルは核磁気共鳴装置(
ブルカー社製、AC−250型)により測定し、高速液
体クロマトグラフィー(本体:ウオーターズ社製、60
0シリーズ)はカラムにマイクロボンダスフェア(μB
ondasphere)5μC18−100Å(3.9
mm×15cm,ウオーターズ社製)を用い、展開溶媒
は0.1%トリフルオロ酢酸−水と0.1%トリフルオ
ロ酢酸−アセトニトリルの50:50混液、流量は1.
0ml/min、検出波長は220nmで行い、赤外吸
収スペクトルは赤外分析装置(日立製270−50型)
を用いKBr錠剤法で測定した。
【0017】
【発明の効果】本発明は、アミノ基がFmoc基で保護
された高純度な4−ヒドロキシプロリン及びその誘導体
を迅速に製造する方法を提供するものである。これによ
り4−ヒドロキシプロリン含有ペプチドの化学的合成が
容易となった。
された高純度な4−ヒドロキシプロリン及びその誘導体
を迅速に製造する方法を提供するものである。これによ
り4−ヒドロキシプロリン含有ペプチドの化学的合成が
容易となった。
Claims (1)
- 【請求項1】液性がアンモニア又はアミン類で塩基性に
保たれた条件下で、化1 【化1】 (化1中、R1は水素、低級アルキル基又はアリール基
を表す)で表される4−4−ヒドロキシプロリン又は4
−ヒドロキシプロリン誘導体と、化2 【化2】 (化2中、R2は化3 【化3】 、化4 【化4】 又はハロゲンを示す)で表される9−フルオレニルメト
キシカルボニル化合物を反応させることを特徴とする化
5 【化5】 (化5中、R1は水素、低級アルキル基又はアリール基
を表す)で表されるアミノ基が保護された4−ヒドロキ
シプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7749491A JPH04312570A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7749491A JPH04312570A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04312570A true JPH04312570A (ja) | 1992-11-04 |
Family
ID=13635537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7749491A Pending JPH04312570A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | アミノ基が保護された4−ヒドロキシプロリン又は4−ヒドロキシプロリン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04312570A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7148066B2 (en) * | 2003-08-01 | 2006-12-12 | Glotell Products, Inc. | Dye solutions for use in methods to detect the prior evaporation of anhydrous ammonia and the production of illict drugs |
-
1991
- 1991-04-10 JP JP7749491A patent/JPH04312570A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7148066B2 (en) * | 2003-08-01 | 2006-12-12 | Glotell Products, Inc. | Dye solutions for use in methods to detect the prior evaporation of anhydrous ammonia and the production of illict drugs |
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