JPH04281489A - 反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法 - Google Patents
反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH04281489A JPH04281489A JP4393291A JP4393291A JPH04281489A JP H04281489 A JPH04281489 A JP H04281489A JP 4393291 A JP4393291 A JP 4393291A JP 4393291 A JP4393291 A JP 4393291A JP H04281489 A JPH04281489 A JP H04281489A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin layer
- reflective layer
- transfer foil
- pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Decoration By Transfer Pictures (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射層を有する微細凹
凸パターンの転写箔及びその製造方法に関し、特に、刻
印熱型や感熱ヘッド等により精密なパターンで転写可能
なホログラム、建材、光学記録体等の極微細な凹凸模様
を表面に有する転写箔及びその製造方法に関する。
凸パターンの転写箔及びその製造方法に関し、特に、刻
印熱型や感熱ヘッド等により精密なパターンで転写可能
なホログラム、建材、光学記録体等の極微細な凹凸模様
を表面に有する転写箔及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レリーフホログラム、回折格子、
光学情報記録媒体等の極微細な凹凸パターンを有する転
写箔を大量複製する方法として、基材フィルムに剥離層
を介して設けられた樹脂層を熱プレスにより軟化させて
成型することにより、大量にエンボス複製する方法が知
られている。
光学情報記録媒体等の極微細な凹凸パターンを有する転
写箔を大量複製する方法として、基材フィルムに剥離層
を介して設けられた樹脂層を熱プレスにより軟化させて
成型することにより、大量にエンボス複製する方法が知
られている。
【0003】また、これらの凹凸パターン転写箔の多く
は、その凹凸パターンの光学的な効果を高めるために、
凹凸パターンを樹脂層上に成型した後、金属等からなる
反射層をその凹凸パターン上に鍍金技術等により形成す
るのが一般的である。
は、その凹凸パターンの光学的な効果を高めるために、
凹凸パターンを樹脂層上に成型した後、金属等からなる
反射層をその凹凸パターン上に鍍金技術等により形成す
るのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように樹
脂層に凹凸パターンを成型加工した後に金属薄膜層をそ
の上に設ける方法の場合、樹脂層成型時に凹凸成型型と
樹脂層との離型抵抗のために、樹脂層の材料が型側に転
移してしまうという問題があり、これを防ぐために、樹
脂層中にシリコーン等を添加して転写箔の離型力を小さ
くすると、後から形成する反射層との密着性が悪くなり
、反射層が剥離しやすくなり、また、樹脂層の皮膜破断
強度を強くすると、転写時の離型性や箔切れ性が低下し
、微細なパターンでの転写が困難になるという問題があ
った。
脂層に凹凸パターンを成型加工した後に金属薄膜層をそ
の上に設ける方法の場合、樹脂層成型時に凹凸成型型と
樹脂層との離型抵抗のために、樹脂層の材料が型側に転
移してしまうという問題があり、これを防ぐために、樹
脂層中にシリコーン等を添加して転写箔の離型力を小さ
くすると、後から形成する反射層との密着性が悪くなり
、反射層が剥離しやすくなり、また、樹脂層の皮膜破断
強度を強くすると、転写時の離型性や箔切れ性が低下し
、微細なパターンでの転写が困難になるという問題があ
った。
【0005】また、熱可塑性樹脂からなる樹脂層に凹凸
パターンを加熱成型する場合、離型後に残留する熱のた
めに、凹凸パターンの成形戻りや変形がしやすいので、
一旦冷却してから離型するという工程が必要になるとい
う問題もあった。
パターンを加熱成型する場合、離型後に残留する熱のた
めに、凹凸パターンの成形戻りや変形がしやすいので、
一旦冷却してから離型するという工程が必要になるとい
う問題もあった。
【0006】さらに、金属薄膜層を凹凸パターン上に形
成させる場合に、鍍金時の熱や化学的な影響により、凹
凸形状が変化してしまったり、凹凸形状のために均一な
膜厚分布の反射層が得られなかったり、また、ゴミの混
入によるピンホールや密着不良が生じやすい等、品質上
の問題点があった。
成させる場合に、鍍金時の熱や化学的な影響により、凹
凸形状が変化してしまったり、凹凸形状のために均一な
膜厚分布の反射層が得られなかったり、また、ゴミの混
入によるピンホールや密着不良が生じやすい等、品質上
の問題点があった。
【0007】さらには、反射層形成に巻き取り式半連続
蒸着法等を用いる場合、エンボス加工後にその都度反射
層を蒸着するという点で、工程的に効率が悪く、小ロッ
ト品においては、コスト的にも、時間的にも不利になる
という問題があった。
蒸着法等を用いる場合、エンボス加工後にその都度反射
層を蒸着するという点で、工程的に効率が悪く、小ロッ
ト品においては、コスト的にも、時間的にも不利になる
という問題があった。
【0008】本発明は、以上の事情に鑑みて、種々の検
討を行った結果得られたものであり、その目的は、第1
に、刻印熱型や感熱ヘッド等により箔切れ性良好で精密
なパターンで転写可能な反射層を有する微細凹凸パター
ンの転写箔を提供することであり、第2の目的は、この
ような転写箔特に反射型レリーフホログラム転写箔の製
造方法であって、予め反射層を形成しておいた基材に対
して反射層を介して微細凹凸パターンをプレスエンボス
を行うことにより、離型性、箔切れ性良好であり、また
、原版に忠実な微細凹凸パターンを有する転写箔のエン
ボス複製方法を提供することである。
討を行った結果得られたものであり、その目的は、第1
に、刻印熱型や感熱ヘッド等により箔切れ性良好で精密
なパターンで転写可能な反射層を有する微細凹凸パター
ンの転写箔を提供することであり、第2の目的は、この
ような転写箔特に反射型レリーフホログラム転写箔の製
造方法であって、予め反射層を形成しておいた基材に対
して反射層を介して微細凹凸パターンをプレスエンボス
を行うことにより、離型性、箔切れ性良好であり、また
、原版に忠実な微細凹凸パターンを有する転写箔のエン
ボス複製方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の反射層を有する
微細凹凸パターンの転写箔は、順に積層された剥離性基
材フィルム、樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、
樹脂層の反射層側表面に微細凹凸パターンが形成され、
その上に反射層が形成されている転写箔において、剥離
性基材フィルムと樹脂層との間の剥離強度が1〜5g/
インチであり、その剥離強度が樹脂層の皮膜破断強度よ
り大きく設定されていることを特徴とするものである。
微細凹凸パターンの転写箔は、順に積層された剥離性基
材フィルム、樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、
樹脂層の反射層側表面に微細凹凸パターンが形成され、
その上に反射層が形成されている転写箔において、剥離
性基材フィルムと樹脂層との間の剥離強度が1〜5g/
インチであり、その剥離強度が樹脂層の皮膜破断強度よ
り大きく設定されていることを特徴とするものである。
【0010】この場合、感熱接着剤層の初期接着強度を
剥離性基材フィルムと樹脂層との間の剥離強度より大き
く設定し、感熱接着剤層の融着温度を樹脂層のガラス転
移温度より低く設定することが望ましく、転写箔の厚さ
を15μm以下に構成することがさらに望ましい。なお
、樹脂層の反射層側表面に形成された微細凹凸パターン
を干渉縞のレリーフ模様にすることにより、反射型レリ
ーフホログラムの転写箔を構成することができる。
剥離性基材フィルムと樹脂層との間の剥離強度より大き
く設定し、感熱接着剤層の融着温度を樹脂層のガラス転
移温度より低く設定することが望ましく、転写箔の厚さ
を15μm以下に構成することがさらに望ましい。なお
、樹脂層の反射層側表面に形成された微細凹凸パターン
を干渉縞のレリーフ模様にすることにより、反射型レリ
ーフホログラムの転写箔を構成することができる。
【0011】また、本発明の反射層を有する微細凹凸パ
ターンの転写箔の製造方法は、順に積層された剥離性基
材フィルム、樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、
樹脂層の反射層側表面に微細凹凸パターンが形成され、
その上に反射層が形成されている転写箔を製造する方法
において、順に積層された剥離性基材フィルム、樹脂層
、反射層からなる多層体の反射層側に、表面に微細な凹
凸パターンが記録されたプレス型の凹凸面を高温高圧で
加熱プレスエンボスすることにより、反射層と樹脂層に
微細な凹凸形状を転写させることを特徴とする方法であ
る。
ターンの転写箔の製造方法は、順に積層された剥離性基
材フィルム、樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、
樹脂層の反射層側表面に微細凹凸パターンが形成され、
その上に反射層が形成されている転写箔を製造する方法
において、順に積層された剥離性基材フィルム、樹脂層
、反射層からなる多層体の反射層側に、表面に微細な凹
凸パターンが記録されたプレス型の凹凸面を高温高圧で
加熱プレスエンボスすることにより、反射層と樹脂層に
微細な凹凸形状を転写させることを特徴とする方法であ
る。
【0012】この場合、樹脂層ガラス転移温度Tg 、
樹脂層軟化温度Ts 、プレスエンボス温度Te とし
て、Tg ≦Te ≪Ts の条件を満たす温度条件の樹脂層材料を使用してエンボ
スするのが望ましい。
樹脂層軟化温度Ts 、プレスエンボス温度Te とし
て、Tg ≦Te ≪Ts の条件を満たす温度条件の樹脂層材料を使用してエンボ
スするのが望ましい。
【0013】さらに、プレス型を金属とし、プレス圧力
が、ロールプレスの場合、線圧で10kg/cm〜20
0kg/cm、平プレスの場合、50kg/cm2 〜
1000kg/cm2 であることが望ましく、また、
プレス金型の硬度がビッカース硬度でHv200〜60
0であることが望ましい。
が、ロールプレスの場合、線圧で10kg/cm〜20
0kg/cm、平プレスの場合、50kg/cm2 〜
1000kg/cm2 であることが望ましく、また、
プレス金型の硬度がビッカース硬度でHv200〜60
0であることが望ましい。
【0014】
【作用】本発明の転写箔は、剥離性基材フィルムと樹脂
層との間の剥離強度が1〜5g/インチであり、その剥
離強度が樹脂層の皮膜破断強度より大きく設定されてい
るので、箔切れ性良く、欠け、尾引き等なしに、弱い接
着力でも細かい凹凸パターンを精密に熱転写することが
できる。
層との間の剥離強度が1〜5g/インチであり、その剥
離強度が樹脂層の皮膜破断強度より大きく設定されてい
るので、箔切れ性良く、欠け、尾引き等なしに、弱い接
着力でも細かい凹凸パターンを精密に熱転写することが
できる。
【0015】また、本発明の製造方法は、順に積層され
た剥離性基材フィルム、樹脂層、反射層からなる多層体
の反射層側に、表面に微細な凹凸パターンが記録された
プレス型の凹凸面を高温高圧で加熱プレスエンボスする
ことにより、反射層と樹脂層に微細な凹凸形状を転写さ
せるので、蒸着工程、冷却工程等を行わずに、微細凹凸
パターンを、再変形することなく、忠実に複製でき、ま
た、離型性、箔切れ性良好で、細かい凹凸パターンを精
密に熱転写することができる転写箔を容易に製造するこ
とができる。
た剥離性基材フィルム、樹脂層、反射層からなる多層体
の反射層側に、表面に微細な凹凸パターンが記録された
プレス型の凹凸面を高温高圧で加熱プレスエンボスする
ことにより、反射層と樹脂層に微細な凹凸形状を転写さ
せるので、蒸着工程、冷却工程等を行わずに、微細凹凸
パターンを、再変形することなく、忠実に複製でき、ま
た、離型性、箔切れ性良好で、細かい凹凸パターンを精
密に熱転写することができる転写箔を容易に製造するこ
とができる。
【0016】
【実施例】まず、図面を参照にして本発明による反射層
を有する微細凹凸パターンの転写箔について説明する。 図1は、本発明の転写箔を反射型レリーフホログラムと
して構成した場合の断面を示すもので、転写箔10は、
基材フィルム1と、その上に設けられた剥離層2と、そ
の上の熱可塑性樹脂等からなる樹脂層3と、その表面の
微細凹凸パターン(この場合は、干渉縞のレリーフ面)
上に形成された反射層4と、その露出面に塗布された感
熱接着剤層5とからなる。これらに用いる物性、材料、
厚み等に関しては後記する。なお、転写箔10を反射型
レリーフホログラムとして構成する場合、反射層4は、
大別して、アルミニウム、スズ等の蒸着金属膜からなる
場合と硫化亜鉛等の高屈折率透明体膜からなる場合があ
る。蒸着金属膜からなる場合は、金属により入射光をほ
ぼ完全に反射する反射型レリーフホログラムとなるが、
高屈折率透明体膜からなる場合は、樹脂層3と反射層4
の間の屈折率差に基づくフレネル反射によるため、入射
光の一部を反射し透過した背景にホログラム再生像が重
なるタイプの反射型レリーフホログラムとなる。
を有する微細凹凸パターンの転写箔について説明する。 図1は、本発明の転写箔を反射型レリーフホログラムと
して構成した場合の断面を示すもので、転写箔10は、
基材フィルム1と、その上に設けられた剥離層2と、そ
の上の熱可塑性樹脂等からなる樹脂層3と、その表面の
微細凹凸パターン(この場合は、干渉縞のレリーフ面)
上に形成された反射層4と、その露出面に塗布された感
熱接着剤層5とからなる。これらに用いる物性、材料、
厚み等に関しては後記する。なお、転写箔10を反射型
レリーフホログラムとして構成する場合、反射層4は、
大別して、アルミニウム、スズ等の蒸着金属膜からなる
場合と硫化亜鉛等の高屈折率透明体膜からなる場合があ
る。蒸着金属膜からなる場合は、金属により入射光をほ
ぼ完全に反射する反射型レリーフホログラムとなるが、
高屈折率透明体膜からなる場合は、樹脂層3と反射層4
の間の屈折率差に基づくフレネル反射によるため、入射
光の一部を反射し透過した背景にホログラム再生像が重
なるタイプの反射型レリーフホログラムとなる。
【0017】さて、このような反射層4を有する微細凹
凸パターンの転写箔10が、刻印熱型や感熱ヘッド等7
により微細なパターンを精度よく高解像度で転写できる
条件について検討する。
凸パターンの転写箔10が、刻印熱型や感熱ヘッド等7
により微細なパターンを精度よく高解像度で転写できる
条件について検討する。
【0018】最初に、パラメータの定義をする。図2に
模式的に示したように、剥離層2の剥離強度をA、樹脂
層3の皮膜破断強度をB、樹脂層3のガラス転移点温度
をTg 、感熱接着剤層5の初期接着強度をC、感熱接
着剤層5の接着時の加熱温度をTh 、転写箔10の厚
さをHとする。
模式的に示したように、剥離層2の剥離強度をA、樹脂
層3の皮膜破断強度をB、樹脂層3のガラス転移点温度
をTg 、感熱接着剤層5の初期接着強度をC、感熱接
着剤層5の接着時の加熱温度をTh 、転写箔10の厚
さをHとする。
【0019】通常、感熱接着剤層5の初期接着強度Cは
小さい。このような状況において、刻印熱型等7の転写
パターンに従う転写箔10の微細領域を精密に転写でき
るためには、次の条件(1)を満足しなければならない
。 B<A≪C
・・・・(1)すなわち、感熱接着剤層5の初期接着
強度Cよりある程度剥離層2の剥離強度A、樹脂層3の
皮膜破断強度Bが小さくなければ、転写できない。また
、樹脂層3の皮膜破断強度Bが剥離層2の剥離強度Aよ
り大きいと、図3に示したように、樹脂層3が割れ難く
、箔切れ性が悪く、欠け、尾引きが生じて、微細領域が
精密に転写できない。したがって、感熱接着剤層5、剥
離層2、樹脂層3の材料として上記条件(1)の関係を
満足するものを選択しなければならない。具体的には、
通常、C≒10g/インチ程度以下であるので、A=1
〜5g/インチ、B=0.5〜1.0g/インチ程度の
ものが適当である。
小さい。このような状況において、刻印熱型等7の転写
パターンに従う転写箔10の微細領域を精密に転写でき
るためには、次の条件(1)を満足しなければならない
。 B<A≪C
・・・・(1)すなわち、感熱接着剤層5の初期接着
強度Cよりある程度剥離層2の剥離強度A、樹脂層3の
皮膜破断強度Bが小さくなければ、転写できない。また
、樹脂層3の皮膜破断強度Bが剥離層2の剥離強度Aよ
り大きいと、図3に示したように、樹脂層3が割れ難く
、箔切れ性が悪く、欠け、尾引きが生じて、微細領域が
精密に転写できない。したがって、感熱接着剤層5、剥
離層2、樹脂層3の材料として上記条件(1)の関係を
満足するものを選択しなければならない。具体的には、
通常、C≒10g/インチ程度以下であるので、A=1
〜5g/インチ、B=0.5〜1.0g/インチ程度の
ものが適当である。
【0020】さらに、次の条件(2)
Tg >Th
・・・・(2)を満足することが望ましい。すな
わち、感熱接着剤層5の接着時の加熱温度Th は熱接
着剤が融着する温度であり、Th を下げるには限界が
ある。通常、Th は100〜150℃である。一方、
樹脂層3のガラス転移点温度Tg は、それ以上の温度
においては樹脂層3がゴム弾性を示し、その温度以下に
おいてはガラス状になり割れやすくなるものである。し
たがって、樹脂層3のTg は高い方が箔切れ性が良く
、転写したパターンのエッジがシャープになる。しかも
、Tg <Th であると、接着時に樹脂層3がゴム弾
性を示し、刻印熱型等7の圧力により凹凸模様が消失し
やすくなる。したがって、樹脂層3の材料として上記条
件(2)の関係を満足するものを選択するのが望ましい
。
・・・・(2)を満足することが望ましい。すな
わち、感熱接着剤層5の接着時の加熱温度Th は熱接
着剤が融着する温度であり、Th を下げるには限界が
ある。通常、Th は100〜150℃である。一方、
樹脂層3のガラス転移点温度Tg は、それ以上の温度
においては樹脂層3がゴム弾性を示し、その温度以下に
おいてはガラス状になり割れやすくなるものである。し
たがって、樹脂層3のTg は高い方が箔切れ性が良く
、転写したパターンのエッジがシャープになる。しかも
、Tg <Th であると、接着時に樹脂層3がゴム弾
性を示し、刻印熱型等7の圧力により凹凸模様が消失し
やすくなる。したがって、樹脂層3の材料として上記条
件(2)の関係を満足するものを選択するのが望ましい
。
【0021】また、図4に示すように、刻印熱型等7か
らの転写のための熱は、拡散して転写箔10の感熱接着
剤層5側で広がるため、転写箔10の厚さHは可能な限
り薄いことが望ましく、 H<15μm
・・・・(3)を満たすことが望ましい。転写された9
ポイント以下の文字パターンが解像できるのは、H<3
〜15μmである必要がある。
らの転写のための熱は、拡散して転写箔10の感熱接着
剤層5側で広がるため、転写箔10の厚さHは可能な限
り薄いことが望ましく、 H<15μm
・・・・(3)を満たすことが望ましい。転写された9
ポイント以下の文字パターンが解像できるのは、H<3
〜15μmである必要がある。
【0022】さて、このような条件を満足する反射層4
を有する微細凹凸パターンの転写箔、特に反射型レリー
フホログラム転写箔を、予め反射層4を形成しておいた
基材に反射層4を介して微細凹凸パターンをプレスエン
ボスして製造する方法についての条件を検討する。図5
は本発明におけるエンボスの状況を説明するための図で
、11は予め基材フィルム1、剥離層2、樹脂層3、反
射層4の順で積層されたエンボス素材シートであり、ま
た、8は版胴で、その周りにホログラムレリーフ模様を
有する金型9が巻き付けられている。また、12は圧胴
であり、圧胴12と版胴8の間に素材のシート11を通
し、加熱しながら版胴8と圧胴12の間に高圧をかけて
矢印のように回転させることで、金型9のレリーフ面が
反射層4及び樹脂層3に周期的にエンボスされる。そこ
で、図示のように、金型9の素材シート11からの版離
型力をD、樹脂層3の軟化温度をTs 、エンボス温度
をTe とする。なお、樹脂層3のガラス転移点温度は
、上記と同様Tg である。
を有する微細凹凸パターンの転写箔、特に反射型レリー
フホログラム転写箔を、予め反射層4を形成しておいた
基材に反射層4を介して微細凹凸パターンをプレスエン
ボスして製造する方法についての条件を検討する。図5
は本発明におけるエンボスの状況を説明するための図で
、11は予め基材フィルム1、剥離層2、樹脂層3、反
射層4の順で積層されたエンボス素材シートであり、ま
た、8は版胴で、その周りにホログラムレリーフ模様を
有する金型9が巻き付けられている。また、12は圧胴
であり、圧胴12と版胴8の間に素材のシート11を通
し、加熱しながら版胴8と圧胴12の間に高圧をかけて
矢印のように回転させることで、金型9のレリーフ面が
反射層4及び樹脂層3に周期的にエンボスされる。そこ
で、図示のように、金型9の素材シート11からの版離
型力をD、樹脂層3の軟化温度をTs 、エンボス温度
をTe とする。なお、樹脂層3のガラス転移点温度は
、上記と同様Tg である。
【0023】このような前提で、金型9のレリーフ面が
反射層4及び樹脂層3にエンボスされるためには、次の
条件(4)を満足しなければならない。
反射層4及び樹脂層3にエンボスされるためには、次の
条件(4)を満足しなければならない。
【0024】
A>B≫D
・・・・(4)すなわち、版離型力Dが剥離層2の剥
離強度A、樹脂層3の皮膜破断強度Bより大きいと、金
型9に転写箔が転写されてしまうことになる。AとBの
関係は条件(1)による。なお、この点について、金属
等の反射層4の上からエンボスすると、版離型力Dは1
g/インチより小さくなる。これに対して、従来のよう
に、反射層4を設けてない樹脂層3に金型9をエンボス
する場合は、反射層4、金型9間の離型のために上記D
は、通常1g/インチより大きくなる。これを小さくし
ようとして、樹脂層3にシリコーン等を添加すると、エ
ンボス後に形成する反射層4の密着性が低下する問題が
ある。
・・・・(4)すなわち、版離型力Dが剥離層2の剥
離強度A、樹脂層3の皮膜破断強度Bより大きいと、金
型9に転写箔が転写されてしまうことになる。AとBの
関係は条件(1)による。なお、この点について、金属
等の反射層4の上からエンボスすると、版離型力Dは1
g/インチより小さくなる。これに対して、従来のよう
に、反射層4を設けてない樹脂層3に金型9をエンボス
する場合は、反射層4、金型9間の離型のために上記D
は、通常1g/インチより大きくなる。これを小さくし
ようとして、樹脂層3にシリコーン等を添加すると、エ
ンボス後に形成する反射層4の密着性が低下する問題が
ある。
【0025】次に、樹脂層3の軟化温度をTs 、ガラ
ス転移点温度Tg とエンボス温度Te の関係につい
ては、次の条件(4)を満足しなければならない。
ス転移点温度Tg とエンボス温度Te の関係につい
ては、次の条件(4)を満足しなければならない。
【0026】
Tg ≦Te ≪Ts
・・・・(5)この条件の意味は、まず、Tg ≦T
e とするのは、エンボスを樹脂層3のゴム弾性領域で
行うことを意味する。 仮に、ガラス転移点以下でエンボスをすると、樹脂層3
が細かく割れるので望ましくない。上記の条件(2)で
述べた通り、Tg はなるべく高い方が良く、Te は
可及的に低い方がエンボスしやすいので、Tg 近傍の
温度Te でエンボスすることが望ましい。さて、Te
≪Ts の意味は、従来の反射層4を設けてない樹脂
層3に金型9をエンボスし、その後にエンボス面に反射
層4を設ける場合と比較することにより、明確になる。 従来は、樹脂層3を軟化させてエンボスするため、Te
≫Ts であった。こうすると、エンボス後の残留熱
のため、エンボスされた凹凸模様に戻りが生じ、その効
果(ホログラムの場合は、回折効率)が低下するので、
望ましくない。このような欠点を避けようとすると、冷
却工程を余分に設けなければならない。また、エンボス
温度Te が高いため、基材フィルム1が伸びる等の問
題が起こるので、これを薄くすることができず、上記条
件(3)を満足することが困難である。
・・・・(5)この条件の意味は、まず、Tg ≦T
e とするのは、エンボスを樹脂層3のゴム弾性領域で
行うことを意味する。 仮に、ガラス転移点以下でエンボスをすると、樹脂層3
が細かく割れるので望ましくない。上記の条件(2)で
述べた通り、Tg はなるべく高い方が良く、Te は
可及的に低い方がエンボスしやすいので、Tg 近傍の
温度Te でエンボスすることが望ましい。さて、Te
≪Ts の意味は、従来の反射層4を設けてない樹脂
層3に金型9をエンボスし、その後にエンボス面に反射
層4を設ける場合と比較することにより、明確になる。 従来は、樹脂層3を軟化させてエンボスするため、Te
≫Ts であった。こうすると、エンボス後の残留熱
のため、エンボスされた凹凸模様に戻りが生じ、その効
果(ホログラムの場合は、回折効率)が低下するので、
望ましくない。このような欠点を避けようとすると、冷
却工程を余分に設けなければならない。また、エンボス
温度Te が高いため、基材フィルム1が伸びる等の問
題が起こるので、これを薄くすることができず、上記条
件(3)を満足することが困難である。
【0027】これに対して、Te ≪Ts の条件を満
足する領域でエンボスすると、従来のように凹凸形状の
熱戻りは発生せず、また、高圧エンボスと反射層4の形
状保持作用とがあいまって微細凹凸パターンは保持され
、冷却の必要性はない。また、エンボス温度Te は比
較的低いため、基材フィルム1を薄くでき、上記条件(
3)を満足して転写箔10を薄くできる。なお、このよ
うな条件で反射層4上からエンボスするには、ロールプ
レスの場合、線圧で10kg/cm〜200kg/cm
、平プレスの場合、50kg/cm2 〜1000kg
/cm2 の高いエンボス圧力と、ビッカース硬度Hv
200〜600程度の硬い金型9を用いる必要がある。
足する領域でエンボスすると、従来のように凹凸形状の
熱戻りは発生せず、また、高圧エンボスと反射層4の形
状保持作用とがあいまって微細凹凸パターンは保持され
、冷却の必要性はない。また、エンボス温度Te は比
較的低いため、基材フィルム1を薄くでき、上記条件(
3)を満足して転写箔10を薄くできる。なお、このよ
うな条件で反射層4上からエンボスするには、ロールプ
レスの場合、線圧で10kg/cm〜200kg/cm
、平プレスの場合、50kg/cm2 〜1000kg
/cm2 の高いエンボス圧力と、ビッカース硬度Hv
200〜600程度の硬い金型9を用いる必要がある。
【0028】さて、以上のような考察の下に、上記転写
箔10の各層の材料及びエンボス方法について説明する
。この基材フィルム1は、2軸延伸されたポリエチレン
テレフタレートフィルムが寸法安定性、耐熱性、強靭性
等から最も好ましいが、これ以外に、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、セロファン、「ビニロ
ン」(商標)フィルム、アセテートフィルム、ナイロン
フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリアミドイミドフィルム等の合成フィルム
、及び、コンデンサーペーパー等の紙が使用可能であり
、その厚みは6〜12μm程度が好ましい。
箔10の各層の材料及びエンボス方法について説明する
。この基材フィルム1は、2軸延伸されたポリエチレン
テレフタレートフィルムが寸法安定性、耐熱性、強靭性
等から最も好ましいが、これ以外に、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、セロファン、「ビニロ
ン」(商標)フィルム、アセテートフィルム、ナイロン
フィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミド
フィルム、ポリアミドイミドフィルム等の合成フィルム
、及び、コンデンサーペーパー等の紙が使用可能であり
、その厚みは6〜12μm程度が好ましい。
【0029】剥離層2は、剥離性、箔切れ性を向上させ
る目的で設けられ、基材フィルム1の種類に応じて既知
の各種の材料が利用できる。例えば、ポリメタクリル酸
エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、
シリコーン樹脂、炭化水素を主体とするワックス類、ポ
リスチレン樹脂、塩化ゴム、カゼイン、各種界面活性剤
、金属酸化物等の中、1種もしくは2種類以上を混合し
た物が用いられ、基材フィルム1との組み合わせによっ
てその剥離力が1〜5g/インチ(90度剥離)になる
ようにすることが可能である。
る目的で設けられ、基材フィルム1の種類に応じて既知
の各種の材料が利用できる。例えば、ポリメタクリル酸
エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、
シリコーン樹脂、炭化水素を主体とするワックス類、ポ
リスチレン樹脂、塩化ゴム、カゼイン、各種界面活性剤
、金属酸化物等の中、1種もしくは2種類以上を混合し
た物が用いられ、基材フィルム1との組み合わせによっ
てその剥離力が1〜5g/インチ(90度剥離)になる
ようにすることが可能である。
【0030】これらの剥離層は、インキ化塗布等の公知
の方法により、基材フィルム1上に薄膜として形成され
て剥離性基材フィルムを構成し、剥離層の厚みは、剥離
力、箔切れ性を考慮すると、0.1〜1.0μmの範囲
が望ましい。
の方法により、基材フィルム1上に薄膜として形成され
て剥離性基材フィルムを構成し、剥離層の厚みは、剥離
力、箔切れ性を考慮すると、0.1〜1.0μmの範囲
が望ましい。
【0031】また、基材フィルムに予め剥離層の材料を
混入して剥離性を持たせることで、剥離性基材フィルム
を構成してもよい。
混入して剥離性を持たせることで、剥離性基材フィルム
を構成してもよい。
【0032】樹脂層3は、箔切れ性、転写耐熱性を考慮
して各種樹脂材料が選択可能である。具体的には、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ
変性アクリル樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニ
トロセルローズ樹脂、ポリスチレン樹脂、アルキッド樹
脂、フェノール樹脂等の中、1種ないし2種類以上を主
体とする物を単独、もしくは、各種イソシアネート樹脂
や、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛等の金属石鹸、
ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオ
キサイド等の過酸化物、ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイソブチ
ルニトリル、ジフェニルスルフィド等の熱あるいは紫外
線硬化剤を適量添加した物を用いることができる。
して各種樹脂材料が選択可能である。具体的には、不飽
和ポリエステル樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ
変性アクリル樹脂、エポキシ変性不飽和ポリエステル樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリルアミド樹脂、ニ
トロセルローズ樹脂、ポリスチレン樹脂、アルキッド樹
脂、フェノール樹脂等の中、1種ないし2種類以上を主
体とする物を単独、もしくは、各種イソシアネート樹脂
や、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛等の金属石鹸、
ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオ
キサイド等の過酸化物、ベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、アントラキノン、ナフトキノン、アゾビスイソブチ
ルニトリル、ジフェニルスルフィド等の熱あるいは紫外
線硬化剤を適量添加した物を用いることができる。
【0033】この配合は、ガラス転移温度Tg が熱転
写時の加熱温度Th より高くなるように考慮して調整
し、具体的には、ガラス転移温度Tg が100〜20
0℃になるようにするのが望ましい。
写時の加熱温度Th より高くなるように考慮して調整
し、具体的には、ガラス転移温度Tg が100〜20
0℃になるようにするのが望ましい。
【0034】また、この樹脂層3は、公知の方法により
インキ化塗布によって形成することが可能であるが、箔
切れ性(箔皮膜破断強度)を0.5〜1.0g/インチ
にすることを考慮すると、0.5〜2.0μmの厚さの
範囲で形成することが望ましい。
インキ化塗布によって形成することが可能であるが、箔
切れ性(箔皮膜破断強度)を0.5〜1.0g/インチ
にすることを考慮すると、0.5〜2.0μmの厚さの
範囲で形成することが望ましい。
【0035】反射層4用の反射性薄膜層は、金属、金属
化合物、ガラス等を蒸着、スパッター、イオンプレーテ
ィング、電解メッキ、無電解メッキ等により樹脂層3の
表面上に設けられる。
化合物、ガラス等を蒸着、スパッター、イオンプレーテ
ィング、電解メッキ、無電解メッキ等により樹脂層3の
表面上に設けられる。
【0036】反射性薄膜層4としては、ホログラムを反
射型とする場合には、光を反射する金属薄膜が用いられ
、また、ホログラムを透明型とする場合には、樹脂層3
と組み合わさってホログラム効果を発現し、しかも、下
層を隠蔽させないホログラム効果薄膜が用いられ、目的
により適宣選択して用いることができる。
射型とする場合には、光を反射する金属薄膜が用いられ
、また、ホログラムを透明型とする場合には、樹脂層3
と組み合わさってホログラム効果を発現し、しかも、下
層を隠蔽させないホログラム効果薄膜が用いられ、目的
により適宣選択して用いることができる。
【0037】反射型ホログラムの場合に用いられる金属
薄膜としては、具体的には、Cr、Ti、Fe、Co、
Ni、Cu、Ag、Au、Ge、Al、Mg、Sb、P
b、Pd、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、Rb
等の金属及びその酸化物、窒化物等を単独もしくは2種
類以上組み合せて用いて形成される薄膜である。上記の
金属の中、Al、Cr、Ni、Ag、Au等が特に好ま
しく、膜厚は10〜10,000Å、望ましくは300
〜1,000Åであることが望ましい。
薄膜としては、具体的には、Cr、Ti、Fe、Co、
Ni、Cu、Ag、Au、Ge、Al、Mg、Sb、P
b、Pd、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、Rb
等の金属及びその酸化物、窒化物等を単独もしくは2種
類以上組み合せて用いて形成される薄膜である。上記の
金属の中、Al、Cr、Ni、Ag、Au等が特に好ま
しく、膜厚は10〜10,000Å、望ましくは300
〜1,000Åであることが望ましい。
【0038】透明型ホログラムの場合に用いられるホロ
グラム効果薄膜は、ホログラム効果を発現できる光透過
性のものであればいかなる材質も使用でき、例えば、前
記樹脂層3とは屈折率の異なる透明材料、厚みが200
Å以下の反射性金属薄膜層があげられる。前者の場合、
屈折率は前記樹脂層3より大きくても小さくてもよいが
、屈折率の差は0.1以上が好ましく、より好ましくは
0.5以上である。本発明者らの実験によれば、1.0
以上大きいことが最適である。このように屈折率の異な
る透明薄膜層4を設けることにより、ホログラム効果を
発現させると共に、下層を隠蔽させない作用が行われる
。
グラム効果薄膜は、ホログラム効果を発現できる光透過
性のものであればいかなる材質も使用でき、例えば、前
記樹脂層3とは屈折率の異なる透明材料、厚みが200
Å以下の反射性金属薄膜層があげられる。前者の場合、
屈折率は前記樹脂層3より大きくても小さくてもよいが
、屈折率の差は0.1以上が好ましく、より好ましくは
0.5以上である。本発明者らの実験によれば、1.0
以上大きいことが最適である。このように屈折率の異な
る透明薄膜層4を設けることにより、ホログラム効果を
発現させると共に、下層を隠蔽させない作用が行われる
。
【0039】また、後者の場合は、反射性金属膜層であ
るが厚みが200Å以下であるため、光波の透過率が大
きく、そのため、ホログラム効果発現作用と共に、透明
非隠蔽作用を発揮する。また、膜厚を200Å以下とす
ることにより、従来みられた高い輝度の銀灰色による外
観上の違和感も解消する。
るが厚みが200Å以下であるため、光波の透過率が大
きく、そのため、ホログラム効果発現作用と共に、透明
非隠蔽作用を発揮する。また、膜厚を200Å以下とす
ることにより、従来みられた高い輝度の銀灰色による外
観上の違和感も解消する。
【0040】薄膜層4の材質としては、例えば次の(1
)〜(6)の材質のものが使用できる。
)〜(6)の材質のものが使用できる。
【0041】(1)前記樹脂層3より屈折率の大きい透
明連続薄膜これには、可視領域で透明なものと、赤外又
は紫外領域で透明なものとがあり、前者は第1表に、後
者は第2表にそれぞれ示す。表中、nは屈折率を示す(
以下、(2)〜(5)においても同様とする。)。
明連続薄膜これには、可視領域で透明なものと、赤外又
は紫外領域で透明なものとがあり、前者は第1表に、後
者は第2表にそれぞれ示す。表中、nは屈折率を示す(
以下、(2)〜(5)においても同様とする。)。
【0042】
第1表 可視領域透明体
材質 n
材質 n
Sb2 S3 3.0
SiO 2.0
Fe2 O3 2.7
InO3 2.0 PbO
2.6 Y
2 O3 1.9 ZnSe
2.6 TiO
1.9 CdS
2.6 ThO2
1.9 Bi2 O3 2.4
Si2 O3
1.9 TiO2 2.3
PbF2 1.8
PbCl2 2.3
Cd2 O3 1.8 Cr2
O3 2.3 M
gO 1.7 CeO2
2.2 Al2 O
3 1.6 Ta2 O5
2.2 LaF3
1.6 ZnS 2.2
CeF2
1.6 ZnO 2.1
NdF3 1.6
CdO 2.1
SiO2 1.5 Nd2
O3 2.1
SiO3 1.5 Sb2 O3
2.0第2表 赤外又は紫外領域透明体 材質 n CdSe 3.5 CdTe 2.6 Ge 4.0〜4.4HfO2
2.2 PbTe 5.6 Si 3.4 Te 4.9 TlCl 2.6 ZnTe 2.8 (2)前記樹脂層3よりも屈折率の大きい透明強誘電体
を第3表に示す。
材質 n
Sb2 S3 3.0
SiO 2.0
Fe2 O3 2.7
InO3 2.0 PbO
2.6 Y
2 O3 1.9 ZnSe
2.6 TiO
1.9 CdS
2.6 ThO2
1.9 Bi2 O3 2.4
Si2 O3
1.9 TiO2 2.3
PbF2 1.8
PbCl2 2.3
Cd2 O3 1.8 Cr2
O3 2.3 M
gO 1.7 CeO2
2.2 Al2 O
3 1.6 Ta2 O5
2.2 LaF3
1.6 ZnS 2.2
CeF2
1.6 ZnO 2.1
NdF3 1.6
CdO 2.1
SiO2 1.5 Nd2
O3 2.1
SiO3 1.5 Sb2 O3
2.0第2表 赤外又は紫外領域透明体 材質 n CdSe 3.5 CdTe 2.6 Ge 4.0〜4.4HfO2
2.2 PbTe 5.6 Si 3.4 Te 4.9 TlCl 2.6 ZnTe 2.8 (2)前記樹脂層3よりも屈折率の大きい透明強誘電体
を第3表に示す。
【0043】第3表
材質
nCuCl
2.0CuBr
2.2GaAs
3.3〜3.6GaP
3.3〜3.5N4 (
CH2 )6 1.6Bi4
(GeO4 )3 2.1KH2
PO4 (KDP) 1.5KD2 PO4
1.5NH4 H
2 PO4 1.5KH2
AsO4 1.6RbH
2 AsO4 1.6KTa
0.65Nb0.35O3 2.3K0.
6 Li0.4 NbO3 2.3KSr
2 Nb5 O15 2.3SrX
Ba1−X Nb2 O6 2.3Ba2
NaNbO15 2.3LiNbO
3 2.3LiTa
O3 2.2BaT
iO3 2.4Sr
TiO3 2.4K
TaO3 2.
2(3)前記樹脂層3よりも屈折率の小さい透明連続薄
膜を第4表に示す。
nCuCl
2.0CuBr
2.2GaAs
3.3〜3.6GaP
3.3〜3.5N4 (
CH2 )6 1.6Bi4
(GeO4 )3 2.1KH2
PO4 (KDP) 1.5KD2 PO4
1.5NH4 H
2 PO4 1.5KH2
AsO4 1.6RbH
2 AsO4 1.6KTa
0.65Nb0.35O3 2.3K0.
6 Li0.4 NbO3 2.3KSr
2 Nb5 O15 2.3SrX
Ba1−X Nb2 O6 2.3Ba2
NaNbO15 2.3LiNbO
3 2.3LiTa
O3 2.2BaT
iO3 2.4Sr
TiO3 2.4K
TaO3 2.
2(3)前記樹脂層3よりも屈折率の小さい透明連続薄
膜を第4表に示す。
【0044】第4表
材質 nLiF
1.4MgF2
1.43NaF・AlF3 1.
4 AlF3 1.4NaF
1.3GaF2
1.3(4)厚さ200Å以下の反射金
属薄膜反射性金属薄膜は複素屈折率を有し、該複素屈折
率:n=n−iKで表される。nは屈折率、Kは吸収係
数を示す。本発明に使用される反射性金属薄膜層の材質
を第5表に示し、同表に併せて上記のn及びKを示す。
1.4MgF2
1.43NaF・AlF3 1.
4 AlF3 1.4NaF
1.3GaF2
1.3(4)厚さ200Å以下の反射金
属薄膜反射性金属薄膜は複素屈折率を有し、該複素屈折
率:n=n−iKで表される。nは屈折率、Kは吸収係
数を示す。本発明に使用される反射性金属薄膜層の材質
を第5表に示し、同表に併せて上記のn及びKを示す。
【0045】第5表
材質 n
KBe 2.7
0.9Mg 0.6
6.1Ca 0.3
8.1Cr 3.3
1.3Mn 2.5
1.3Cu 0.7
2.4Ag 0.
1 3.3Al 0
.8 5.3Sb
3.0 1.6Pd
1.9 1.3Ni
1.8 1.8Sr
0.6 3.2Ba
0.9 1.7La
1.8 1.9Ce
1.7 1.4Au
0.3 2.4その他の材質
として、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、
Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb等の使用が可能で
ある。また、上記にあげた金属及びその酸化物、窒化物
等は単独で用いられる他に、それぞれを2種以上組み合
わせて用いることができる。
KBe 2.7
0.9Mg 0.6
6.1Ca 0.3
8.1Cr 3.3
1.3Mn 2.5
1.3Cu 0.7
2.4Ag 0.
1 3.3Al 0
.8 5.3Sb
3.0 1.6Pd
1.9 1.3Ni
1.8 1.8Sr
0.6 3.2Ba
0.9 1.7La
1.8 1.9Ce
1.7 1.4Au
0.3 2.4その他の材質
として、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、
Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb等の使用が可能で
ある。また、上記にあげた金属及びその酸化物、窒化物
等は単独で用いられる他に、それぞれを2種以上組み合
わせて用いることができる。
【0046】(5)前記樹脂層3と屈折率の異なる樹脂
前記樹脂層3に対して屈折率が大きいものでも小さいも
のでもよい。これらの例を第6表に示す。
前記樹脂層3に対して屈折率が大きいものでも小さいも
のでもよい。これらの例を第6表に示す。
【0047】第6表
樹脂
nポリテトラフルオロエチ
レン 1.35ポリクロルトリ
フルオロエチレン 1.43酢酸ビニル
樹脂
1.46ポリエチレン
1.52ポリプロピレン
1.4
9メチルメタクリレート
1.49ナイロン
1.53ポリスチ
レン
1.60ポリ塩化ビニリデン
1.62ビニルブチラール樹脂
1.48ビニル
ホルマール樹脂
1.50ポリ塩化ビニル
1.53ポリエステル樹脂
1.55石炭
酸ホルマリン樹脂
1.60上記の他、一般的な合成樹脂が使用可能であ
るが、特に、前記樹脂層3との屈折率差の大きい樹脂が
好ましい。
nポリテトラフルオロエチ
レン 1.35ポリクロルトリ
フルオロエチレン 1.43酢酸ビニル
樹脂
1.46ポリエチレン
1.52ポリプロピレン
1.4
9メチルメタクリレート
1.49ナイロン
1.53ポリスチ
レン
1.60ポリ塩化ビニリデン
1.62ビニルブチラール樹脂
1.48ビニル
ホルマール樹脂
1.50ポリ塩化ビニル
1.53ポリエステル樹脂
1.55石炭
酸ホルマリン樹脂
1.60上記の他、一般的な合成樹脂が使用可能であ
るが、特に、前記樹脂層3との屈折率差の大きい樹脂が
好ましい。
【0048】(6)上記(1)〜(5)の材質を適宣組
み合わせてなる積層体上記(1)〜(5)の材質の組み
合わせは任意であり、また、層構成における各層の上下
位置関係は任意に選択される。
み合わせてなる積層体上記(1)〜(5)の材質の組み
合わせは任意であり、また、層構成における各層の上下
位置関係は任意に選択される。
【0049】上記した(1)〜(6)の薄膜層の中、(
4)の薄膜層の厚みは200Å以下であるが、(1)〜
(3)及び(5)、(6)の薄膜層の厚みは薄膜を形成
する材質の透明領域であればよく、一般的には、10〜
10000Åが好ましく、より好ましくは100〜50
00Åである。
4)の薄膜層の厚みは200Å以下であるが、(1)〜
(3)及び(5)、(6)の薄膜層の厚みは薄膜を形成
する材質の透明領域であればよく、一般的には、10〜
10000Åが好ましく、より好ましくは100〜50
00Åである。
【0050】上記ホログラム効果層4を樹脂層3上の形
成する方法として、薄膜層4が上記(1)〜(4)の材
質である場合は、真空蒸着法、スパッタリング法、反応
性スパッタリング法、イオンプレーティング法、電気メ
ッキ法等の一般的な薄膜形成手段を用いることができ、
また、薄膜層4が上記(5)の材質である場合は、一般
的コーティング方法等が用いることができる。薄膜層4
が上記(6)の材質である場合は、上記した各手段、方
法を適宣組み合わせて用いられる。
成する方法として、薄膜層4が上記(1)〜(4)の材
質である場合は、真空蒸着法、スパッタリング法、反応
性スパッタリング法、イオンプレーティング法、電気メ
ッキ法等の一般的な薄膜形成手段を用いることができ、
また、薄膜層4が上記(5)の材質である場合は、一般
的コーティング方法等が用いることができる。薄膜層4
が上記(6)の材質である場合は、上記した各手段、方
法を適宣組み合わせて用いられる。
【0051】なお、本発明の場合、一般的には樹脂層3
の厚さは100〜600Åが望ましい。100Å以下で
あると、反射効果が乏しく、600Å以上であるとエン
ボス性が著しく低下する。
の厚さは100〜600Åが望ましい。100Å以下で
あると、反射効果が乏しく、600Å以上であるとエン
ボス性が著しく低下する。
【0052】このような転写箔10をエンボスする金型
は従来公知の方法にて作製することができるが、強圧力
に耐え、また、表面の微細な凹凸を完全に相手の基材に
押し込む必要があるため、十分な硬度と引っ張り強度が
必要であり、電解Niメッキ法によって得られたものが
最適である。硬度は、ビッカース硬度でHv200〜6
00が望ましく、Hv500〜600がエンボスプレス
に最適である。ビッカース硬度がHv200以下である
と、柔軟性が出てくるため、プレス時の高い圧力により
、金型9が弾性変形していまい、凹凸パターンが忠実に
転写できない。また、Hv600以上であると、脆性が
増すため、プレス時の剪断圧力の繰り返しにより、金型
9の疲労破壊を起こしやすく、耐久性が低下する。
は従来公知の方法にて作製することができるが、強圧力
に耐え、また、表面の微細な凹凸を完全に相手の基材に
押し込む必要があるため、十分な硬度と引っ張り強度が
必要であり、電解Niメッキ法によって得られたものが
最適である。硬度は、ビッカース硬度でHv200〜6
00が望ましく、Hv500〜600がエンボスプレス
に最適である。ビッカース硬度がHv200以下である
と、柔軟性が出てくるため、プレス時の高い圧力により
、金型9が弾性変形していまい、凹凸パターンが忠実に
転写できない。また、Hv600以上であると、脆性が
増すため、プレス時の剪断圧力の繰り返しにより、金型
9の疲労破壊を起こしやすく、耐久性が低下する。
【0053】このようにして得られたエンボス基材(基
材フィルム1+剥離層2+樹脂層3+反射層4)と金型
9を基材フィルムの反射層4と金型9の凹凸面が接する
ように重ね合わせ、ヒートプレスすることにより、凹凸
パターンを反射層4及び樹脂層3に転写して、転写箔1
0が完成する。
材フィルム1+剥離層2+樹脂層3+反射層4)と金型
9を基材フィルムの反射層4と金型9の凹凸面が接する
ように重ね合わせ、ヒートプレスすることにより、凹凸
パターンを反射層4及び樹脂層3に転写して、転写箔1
0が完成する。
【0054】この際の温度は、樹脂層3のガラス転移温
度の近傍、望ましくはそのガラス転移温度より5〜20
℃高い温度で行うことにより、良好な凹凸形状の転写が
得られる。この温度範囲より低いと、樹脂層3の弾性回
復により凹凸形状が十分に転写されない。また、温度が
この温度範囲より高すぎると、樹脂層3が変形してしま
い、反射性薄膜層4に微細なクラックが入り、白化等が
発生してしまう。
度の近傍、望ましくはそのガラス転移温度より5〜20
℃高い温度で行うことにより、良好な凹凸形状の転写が
得られる。この温度範囲より低いと、樹脂層3の弾性回
復により凹凸形状が十分に転写されない。また、温度が
この温度範囲より高すぎると、樹脂層3が変形してしま
い、反射性薄膜層4に微細なクラックが入り、白化等が
発生してしまう。
【0055】プレスの圧力は、ロールプレスの場合、線
圧で10kg/cm〜200kg/cm、平プレスの場
合、50kg/cm2 〜1000kg/cm2 が、
十分な凹凸形状の転写を得るための条件として望ましい
。
圧で10kg/cm〜200kg/cm、平プレスの場
合、50kg/cm2 〜1000kg/cm2 が、
十分な凹凸形状の転写を得るための条件として望ましい
。
【0056】また、プレスに用いる熱板又はプレスロー
ルは、圧力が均一にかかるように、その表面精度が±1
μm以下であり、その硬度は、ビッカース硬度でHv6
00以上にとなるよう、高周波焼き入れ、精密研磨加工
を行ったものを使用する必要がある。
ルは、圧力が均一にかかるように、その表面精度が±1
μm以下であり、その硬度は、ビッカース硬度でHv6
00以上にとなるよう、高周波焼き入れ、精密研磨加工
を行ったものを使用する必要がある。
【0057】このような、プレス条件にて上記エンボス
金型9と反射層4を有するエンボス基材11を加熱プレ
スすることにより、 ■反射層4が熱変形しないため、プレス後の残留熱によ
り樹脂層3上に形成された凹凸パターンが再変形するこ
となく、忠実な凹凸パターンが複製できる。 ■反射層4は、樹脂材料と比較すると熱軟化温度が高く
、金型9との離型性が優れているため、金型9への転移
等は皆無であり、冷却等の工程が必要でなくなる。 ■エンボス成型後に反射層4を設ける必要がないため、
凹凸パターンの熱的変形がなくなる。 ■反射層4に直接エンボスプレスしているので、後から
反射層4を設けるものと比較すると、凹凸パターンが正
確であり、また、均一な膜厚が得られる。 ■工程的にも、反射層4を予め形成しておくことにより
、個々のロット毎に蒸着等の加工を行う必要がなく、効
率が良く、また、ゴミの混入がなく、高い品質のものが
得られる。
金型9と反射層4を有するエンボス基材11を加熱プレ
スすることにより、 ■反射層4が熱変形しないため、プレス後の残留熱によ
り樹脂層3上に形成された凹凸パターンが再変形するこ
となく、忠実な凹凸パターンが複製できる。 ■反射層4は、樹脂材料と比較すると熱軟化温度が高く
、金型9との離型性が優れているため、金型9への転移
等は皆無であり、冷却等の工程が必要でなくなる。 ■エンボス成型後に反射層4を設ける必要がないため、
凹凸パターンの熱的変形がなくなる。 ■反射層4に直接エンボスプレスしているので、後から
反射層4を設けるものと比較すると、凹凸パターンが正
確であり、また、均一な膜厚が得られる。 ■工程的にも、反射層4を予め形成しておくことにより
、個々のロット毎に蒸着等の加工を行う必要がなく、効
率が良く、また、ゴミの混入がなく、高い品質のものが
得られる。
【0058】上記のようにして得られたホログラム転写
箔の反射層4の面に形成する感熱接着剤層5の樹脂とし
ては、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ロジン又はロジン変性マレイン酸樹脂
、塩酢ビ系樹脂の熱可塑性樹脂の1ないし2種類以上を
組み合わせた物に顔料や染料を適量添加したものが用い
られる。
箔の反射層4の面に形成する感熱接着剤層5の樹脂とし
ては、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ロジン又はロジン変性マレイン酸樹脂
、塩酢ビ系樹脂の熱可塑性樹脂の1ないし2種類以上を
組み合わせた物に顔料や染料を適量添加したものが用い
られる。
【0059】実施例1
12μmの厚さのPETからなるベースフィルムの表面
に0.5μmの厚さで剥離強度5g/インチのワックス
からなる剥離層を設け、さらにその上に1.0μmの厚
さで皮膜破断強度1g/インチ、ガラス転移温度140
℃、軟化温度160℃のアクリルウレタン樹脂からなる
樹脂層を塗布し、その上に300Åのアルミニウムを蒸
着して、複製前の多層体を得た。この反射層側に、ニッ
ケルメッキによって作成したレリーフホログラムの金型
であって、ビッカース硬度Hv500の金型を版胴に巻
き付け、145℃に加熱して、線圧で150kg/cm
に加圧してレリーフホログラムの複製を作成した。その
際の版離型力は20m/分のスピードで0.5g/イン
チであった。そして、レリーフホログラムの複製面に塩
酢ビ系樹脂からなる感熱接着剤層を1.5μm塗布して
乾燥することにより、反射型レリーフホログラムの転写
箔を作成した。転写箔の全体の厚さは14μmとなった
。なお、この感熱接着剤層の初期接着強度は、通常50
g/インチ以上である。
に0.5μmの厚さで剥離強度5g/インチのワックス
からなる剥離層を設け、さらにその上に1.0μmの厚
さで皮膜破断強度1g/インチ、ガラス転移温度140
℃、軟化温度160℃のアクリルウレタン樹脂からなる
樹脂層を塗布し、その上に300Åのアルミニウムを蒸
着して、複製前の多層体を得た。この反射層側に、ニッ
ケルメッキによって作成したレリーフホログラムの金型
であって、ビッカース硬度Hv500の金型を版胴に巻
き付け、145℃に加熱して、線圧で150kg/cm
に加圧してレリーフホログラムの複製を作成した。その
際の版離型力は20m/分のスピードで0.5g/イン
チであった。そして、レリーフホログラムの複製面に塩
酢ビ系樹脂からなる感熱接着剤層を1.5μm塗布して
乾燥することにより、反射型レリーフホログラムの転写
箔を作成した。転写箔の全体の厚さは14μmとなった
。なお、この感熱接着剤層の初期接着強度は、通常50
g/インチ以上である。
【0060】このようにして得られたホログラム転写箔
を表面に塩酢ビ系樹脂をコートしたPETフィルム(1
88μm)に重ね、薄膜型サーマルヘッド(8ドット/
mm)を用い、0.6mJ/dotで熱転写を行った。 この際の接着剤層加熱温度は100℃であった。
を表面に塩酢ビ系樹脂をコートしたPETフィルム(1
88μm)に重ね、薄膜型サーマルヘッド(8ドット/
mm)を用い、0.6mJ/dotで熱転写を行った。 この際の接着剤層加熱温度は100℃であった。
【0061】こうして得られた転写印字部は、箔切れ性
、接着性等良好であり、各ドット全てが解像できた。
、接着性等良好であり、各ドット全てが解像できた。
【0062】さらに、線幅、ピッチを各種変えた万線状
のテストチャート型、及び、ポイント数を各種変更した
活版テストチャート型を用いてコート紙(特菱アート:
商品名)上に上記ホログラム転写箔を重ね、転写温度1
45℃、プレス線圧10kg/cm 、プレス時間0
.2secでホットスタンプを行ったところ、万線パタ
ーンでは、ピッチ0.4mm、線幅0.2mmまでが解
像しており、また、活版では、8ポイントまでの活字が
鮮明に転写された。
のテストチャート型、及び、ポイント数を各種変更した
活版テストチャート型を用いてコート紙(特菱アート:
商品名)上に上記ホログラム転写箔を重ね、転写温度1
45℃、プレス線圧10kg/cm 、プレス時間0
.2secでホットスタンプを行ったところ、万線パタ
ーンでは、ピッチ0.4mm、線幅0.2mmまでが解
像しており、また、活版では、8ポイントまでの活字が
鮮明に転写された。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反射層を
有する微細凹凸パターンの転写箔によると、剥離性基材
フィルムと樹脂層との間の剥離強度が1〜5g/インチ
であり、その剥離強度が樹脂層の皮膜破断強度より大き
く設定されているので、箔切れ性良く、欠け、尾引き等
なしに、弱い接着力でも細かい凹凸パターンを精密に熱
転写することができる。
有する微細凹凸パターンの転写箔によると、剥離性基材
フィルムと樹脂層との間の剥離強度が1〜5g/インチ
であり、その剥離強度が樹脂層の皮膜破断強度より大き
く設定されているので、箔切れ性良く、欠け、尾引き等
なしに、弱い接着力でも細かい凹凸パターンを精密に熱
転写することができる。
【0064】また、本発明の反射層を有する微細凹凸パ
ターンの転写箔の製造方法によると、順に積層された剥
離性基材フィルム、樹脂層、反射層からなる多層体の反
射層側に、表面に微細な凹凸パターンが記録されたプレ
ス型の凹凸面を高温高圧で加熱プレスエンボスすること
により、反射層と樹脂層に微細な凹凸形状を転写させる
ので、蒸着工程、冷却工程等を行わずに、微細凹凸パタ
ーンを、再変形することなく、忠実に複製でき、また、
離型性、箔切れ性良好で、細かい凹凸パターンを精密に
熱転写することができる転写箔を容易に製造することが
できる。
ターンの転写箔の製造方法によると、順に積層された剥
離性基材フィルム、樹脂層、反射層からなる多層体の反
射層側に、表面に微細な凹凸パターンが記録されたプレ
ス型の凹凸面を高温高圧で加熱プレスエンボスすること
により、反射層と樹脂層に微細な凹凸形状を転写させる
ので、蒸着工程、冷却工程等を行わずに、微細凹凸パタ
ーンを、再変形することなく、忠実に複製でき、また、
離型性、箔切れ性良好で、細かい凹凸パターンを精密に
熱転写することができる転写箔を容易に製造することが
できる。
【図1】本発明による転写箔を反射型レリーフホログラ
ムとして構成した場合の断面を示す図である。
ムとして構成した場合の断面を示す図である。
【図2】図1の転写箔各部のパラメータを説明するため
の模式図である。
の模式図である。
【図3】樹脂層が割れ難く、箔切れ性が悪く、欠け、尾
引きが生じて、微細領域が精密に転写できない様子を説
明するための図である。
引きが生じて、微細領域が精密に転写できない様子を説
明するための図である。
【図4】転写箔の厚みと転写のための熱の関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図5】本発明におけるエンボスの状況を説明するため
の図である。
の図である。
1…基材フィルム
2…剥離層
3…樹脂層
4…反射層
5…感熱接着剤層
7…刻印熱型又は感熱ヘッド
8…版胴
9…金型
10…転写箔
11…エンボス素材シート
12…圧胴
Claims (8)
- 【請求項1】 順に積層された剥離性基材フィルム、
樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、樹脂層の反射
層側表面に微細凹凸パターンが形成され、その上に反射
層が形成されている転写箔において、剥離性基材フィル
ムと樹脂層との間の剥離強度が1〜5g/インチであり
、その剥離強度が樹脂層の皮膜破断強度より大きく設定
されていることを特徴とする反射層を有する微細凹凸パ
ターンの転写箔。 - 【請求項2】 感熱接着剤層の初期接着強度が剥離性
基材フィルムと樹脂層との間の剥離強度より大きく設定
されており、感熱接着剤層の融着温度が樹脂層のガラス
転移温度より低く設定されていることを特徴とする請求
項1記載の反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔。 - 【請求項3】 前記転写箔の厚さが15μm以下に構
成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の反
射層を有する微細凹凸パターンの転写箔。 - 【請求項4】 樹脂層の反射層側表面に形成された微
細凹凸パターンが干渉縞のレリーフ模様であることを特
徴とする請求項1から3の何れか1項記載の反射層を有
する微細凹凸パターンの転写箔。 - 【請求項5】 順に積層された剥離性基材フィルム、
樹脂層、反射層、感熱接着剤層からなり、樹脂層の反射
層側表面に微細凹凸パターンが形成され、その上に反射
層が形成されている転写箔を製造する方法において、順
に積層された剥離性基材フィルム、樹脂層、反射層から
なる多層体の反射層側に、表面に微細な凹凸パターンが
記録されたプレス型の凹凸面を高温高圧で加熱プレスエ
ンボスすることにより、反射層と樹脂層に微細な凹凸形
状を転写させることを特徴とする反射層を有する微細凹
凸パターンの転写箔の製造方法。 - 【請求項6】 樹脂層ガラス転移温度Tg 、樹脂層
軟化温度Ts、プレスエンボス温度Te として、Tg
≦Te ≪Ts の条件を満たす温度条件の樹脂層材料を使用してエンボ
スすることを特徴とする請求項5記載の反射層を有する
微細凹凸パターンの転写箔の製造方法。 - 【請求項7】 プレス型が金属であり、プレス圧力が
、ロールプレスの場合、線圧で10kg/cm〜200
kg/cm、平プレスの場合、50kg/cm2 〜1
000kg/cm2 であることを特徴とする請求項5
又は6記載の反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔
の製造方法。 - 【請求項8】 プレス金型の硬度がビッカース硬度で
Hv200〜600であることを特徴とする請求項5か
ら7の何れか1項記載の反射層を有する微細凹凸パター
ンの転写箔の製造方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4393291A JPH04281489A (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法 |
US07/826,063 US5300169A (en) | 1991-01-28 | 1992-01-24 | Transfer foil having reflecting layer with fine dimple pattern recorded thereon |
EP95201359A EP0677400B1 (en) | 1991-01-28 | 1992-01-28 | Transfer foil having reflecting layer with surface relief pattern recorded thereon |
EP92300716A EP0497555B1 (en) | 1991-01-28 | 1992-01-28 | Use of patterned reflective transfer foils recording materials |
DE69220686T DE69220686T2 (de) | 1991-01-28 | 1992-01-28 | Verwendung von gemusterten reflektierenden Transferfolien als Aufzeichnungsmaterialien |
DE69232995T DE69232995T2 (de) | 1991-01-28 | 1992-01-28 | Transferfolie mit gemusterten reliefartigen Oberfläche aufweisenden reflektierender Schicht |
US08/368,595 US5744219A (en) | 1991-01-28 | 1995-01-04 | Transfer foil having reflecting layer with surface relief pattern recorded thereon |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4393291A JPH04281489A (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | 反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04281489A true JPH04281489A (ja) | 1992-10-07 |
Family
ID=12677464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4393291A Pending JPH04281489A (ja) | 1991-01-28 | 1991-03-11 | 反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04281489A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231396A (ja) * | 2002-02-12 | 2003-08-19 | Nissha Printing Co Ltd | 箔バリ防止転写材 |
JP2005329451A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | アルミニウム板の表面加工方法及び平版印刷版用支持体並びに平版印刷版 |
JP2008006710A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラム転写箔、及びそれを用いたホログラム付き成形品 |
JP2009276564A (ja) * | 2008-05-14 | 2009-11-26 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラムラベル及びその製造方法 |
JP2010018025A (ja) * | 2008-06-09 | 2010-01-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写材、転写材と被転写材との組合せ及び転写層の転写方法 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP4393291A patent/JPH04281489A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003231396A (ja) * | 2002-02-12 | 2003-08-19 | Nissha Printing Co Ltd | 箔バリ防止転写材 |
JP2005329451A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | アルミニウム板の表面加工方法及び平版印刷版用支持体並びに平版印刷版 |
JP2008006710A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラム転写箔、及びそれを用いたホログラム付き成形品 |
JP2009276564A (ja) * | 2008-05-14 | 2009-11-26 | Dainippon Printing Co Ltd | ホログラムラベル及びその製造方法 |
JP2010018025A (ja) * | 2008-06-09 | 2010-01-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 転写材、転写材と被転写材との組合せ及び転写層の転写方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5744219A (en) | Transfer foil having reflecting layer with surface relief pattern recorded thereon | |
EP0677400B1 (en) | Transfer foil having reflecting layer with surface relief pattern recorded thereon | |
JP2004361622A (ja) | ホログラム転写シート及び中間転写記録媒体 | |
JP2008173914A (ja) | 微細凹凸パターンの転写方法及び転写箔 | |
US5238516A (en) | Method for embossing holograms | |
JPH04247486A (ja) | 反射型レリーフホログラムの転写箔及びそれを用いた反射型レリーフホログラムの選択的転写方法 | |
JP2009248477A (ja) | インモールド用転写箔、及びそれを用いた成形品 | |
JP4893297B2 (ja) | ホログラム転写箔、及びその製造方法 | |
JPH04281489A (ja) | 反射層を有する微細凹凸パターンの転写箔及びその製造方法 | |
JPS61190370A (ja) | ホログラム転写箔 | |
JPS60169887A (ja) | ホログラム画像再生用転写シ−ト及び物品表面にホログラム画像を再生する方法 | |
JP2877968B2 (ja) | 情報記録方法及び情報記録媒体 | |
JPH05201181A (ja) | 身分証明書 | |
JPH04107277U (ja) | ホログラムシート | |
JP3899593B2 (ja) | 画像表示媒体およびその製造に用いる転写シート | |
JP2000221916A (ja) | Ovd画像付き画像表示媒体及びこの作製方法並びにこれに用いる複合型転写シート | |
JP6891695B2 (ja) | 偽造防止媒体 | |
JP2003067984A (ja) | 光ディスク製造方法とこれにより製造される光ディスク | |
JPS62192779A (ja) | ホログラム形成シ−トの製造方法 | |
JPS62119100A (ja) | ホログラム化粧樹脂成形品の製造方法 | |
JP4078790B2 (ja) | Ovd媒体の製造方法 | |
JP2696814B2 (ja) | ホログラム形成シートの製造方法 | |
JPH0154710B2 (ja) | ||
JP5672628B2 (ja) | 転写箔及びラベル付き物品の製造方法、並びに積層体 | |
JP3899599B2 (ja) | 画像表示媒体およびその製造方法 |