JPH04275966A - 土木及び建築用窯業製品の製造方法 - Google Patents
土木及び建築用窯業製品の製造方法Info
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- JPH04275966A JPH04275966A JP3059356A JP5935691A JPH04275966A JP H04275966 A JPH04275966 A JP H04275966A JP 3059356 A JP3059356 A JP 3059356A JP 5935691 A JP5935691 A JP 5935691A JP H04275966 A JPH04275966 A JP H04275966A
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- ash
- firing
- sewage sludge
- ceramic
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/06—Combustion residues, e.g. purification products of smoke, fumes or exhaust gases
- C04B18/10—Burned or pyrolised refuse
- C04B18/103—Burned or pyrolised sludges
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B33/00—Clay-wares
- C04B33/02—Preparing or treating the raw materials individually or as batches
- C04B33/13—Compounding ingredients
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B33/00—Clay-wares
- C04B33/24—Manufacture of porcelain or white ware
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/91—Use of waste materials as fillers for mortars or concrete
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
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- Civil Engineering (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煉瓦、タイル、瓦等の
土木及び建築用窯業製品の製造方法に関するものである
。
土木及び建築用窯業製品の製造方法に関するものである
。
【0002】
【従来の技術】上記土木及び建築用窯業製品の原料とな
る坏土は、100%採掘した陶土で調整されていたが、
その陶土は無尽蔵でないため、掘り尽される心配がある
。一方都会では下水道が完備し、その下水道から排出さ
れる汚泥の量は膨大であって、どこでも処理に頭を悩ま
せている。下水汚泥には貴重な資源が多く含まれており
、そこで従来その資源を活用すべく、下水汚泥を焼却し
て得られる焼却灰に窯業原料を繋ぎとして混入させ、そ
れを成形、焼成して煉瓦やタイルを製造する試みが成さ
れている。
る坏土は、100%採掘した陶土で調整されていたが、
その陶土は無尽蔵でないため、掘り尽される心配がある
。一方都会では下水道が完備し、その下水道から排出さ
れる汚泥の量は膨大であって、どこでも処理に頭を悩ま
せている。下水汚泥には貴重な資源が多く含まれており
、そこで従来その資源を活用すべく、下水汚泥を焼却し
て得られる焼却灰に窯業原料を繋ぎとして混入させ、そ
れを成形、焼成して煉瓦やタイルを製造する試みが成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来実施された試みは
、単に下水汚泥に窯業原料を繋ぎとして混入させるだけ
、或は焼却灰だけで窯業製品を作る方法で、下水汚泥処
理のみを目的として該焼却灰を大量に使用しようとする
ものであった。即ち、下水汚泥を主体に焼き固めたにす
ぎないので、焼却灰の組成変動による製品のバラツキが
大きく、又その色調も焼却灰特有の黒又は茶褐色のもの
に限定され、単一のものしかできないため品種の多様化
が困難となり、一部には二層構造により多様化対応する
ことができるが、原料費のアップ、生産性の低下等によ
り著しくコストアップするなど商業化には問題があった
。そのために結局は焼却灰を使用されることが少なく、
実際には下水汚泥の大量消費には繋らないものとなって
いた。
、単に下水汚泥に窯業原料を繋ぎとして混入させるだけ
、或は焼却灰だけで窯業製品を作る方法で、下水汚泥処
理のみを目的として該焼却灰を大量に使用しようとする
ものであった。即ち、下水汚泥を主体に焼き固めたにす
ぎないので、焼却灰の組成変動による製品のバラツキが
大きく、又その色調も焼却灰特有の黒又は茶褐色のもの
に限定され、単一のものしかできないため品種の多様化
が困難となり、一部には二層構造により多様化対応する
ことができるが、原料費のアップ、生産性の低下等によ
り著しくコストアップするなど商業化には問題があった
。そのために結局は焼却灰を使用されることが少なく、
実際には下水汚泥の大量消費には繋らないものとなって
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、下水汚
泥焼却灰の含有成分、窯業原料中の焼却灰の含有割合を
特定することにより、窯業原料のみによる窯業製品と比
べても実質的に遜色ない品質を確保でき、而も焼成温度
を低下させる効果を合わせ持つといった下水汚泥の利用
価値を高めた土木及び建築用窯業製品の製造方法であっ
て、その構成は、塩基性成分の内、ゼーゲル式でCaO
が0.3モル以上0.8モル以下、MgOが0.1モル
以上0.5モル以下、酸性成分の内、P2 O5 が0
.2モル以上含有された下水汚泥焼却灰を窯業原料内へ
増量材として2〜50重量%混入して窯業製品形成用坏
土を調整し、その坏土で窯業製品を成形し、900〜1
200℃で焼成を行なうことを特徴とするものである。
泥焼却灰の含有成分、窯業原料中の焼却灰の含有割合を
特定することにより、窯業原料のみによる窯業製品と比
べても実質的に遜色ない品質を確保でき、而も焼成温度
を低下させる効果を合わせ持つといった下水汚泥の利用
価値を高めた土木及び建築用窯業製品の製造方法であっ
て、その構成は、塩基性成分の内、ゼーゲル式でCaO
が0.3モル以上0.8モル以下、MgOが0.1モル
以上0.5モル以下、酸性成分の内、P2 O5 が0
.2モル以上含有された下水汚泥焼却灰を窯業原料内へ
増量材として2〜50重量%混入して窯業製品形成用坏
土を調整し、その坏土で窯業製品を成形し、900〜1
200℃で焼成を行なうことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】上記焼却灰を、2〜50重量%の範囲内で選択
した任意の重量%を窯業原料と混合して、土木或は建築
用窯業製品成形用の坏土粉を形成し、焼成を行い、レン
ガ、瓦等の土木及び建築用窯業製品を得ることができる
。上記混合に際して本願では、以下の実験例のとおり、
焼却灰と窯業原料との混合比、或は焼却灰の含有成分組
成比を適宜変更することにより、900〜1200℃の
低い温度範囲での焼成温度の調整が可能となる。
した任意の重量%を窯業原料と混合して、土木或は建築
用窯業製品成形用の坏土粉を形成し、焼成を行い、レン
ガ、瓦等の土木及び建築用窯業製品を得ることができる
。上記混合に際して本願では、以下の実験例のとおり、
焼却灰と窯業原料との混合比、或は焼却灰の含有成分組
成比を適宜変更することにより、900〜1200℃の
低い温度範囲での焼成温度の調整が可能となる。
【0006】
【実施例】本発明に用いる焼却灰(以下 灰という)
は、公共の下水処理施設における焼却工程より送り出さ
れる下水汚泥焼却灰を利用することができる。該灰は、
微細な黄褐色の粉末であり、その粒度は、40ミクロン
以下のものが略90%を占め、5〜20ミクロンの範囲
に50〜60%が集中している。従って該灰は、粉砕等
の加工を要することなくそのまま原料として使用可能で
ある。以下、実験例に使用した焼却灰の成分は次の通り
である。
は、公共の下水処理施設における焼却工程より送り出さ
れる下水汚泥焼却灰を利用することができる。該灰は、
微細な黄褐色の粉末であり、その粒度は、40ミクロン
以下のものが略90%を占め、5〜20ミクロンの範囲
に50〜60%が集中している。従って該灰は、粉砕等
の加工を要することなくそのまま原料として使用可能で
ある。以下、実験例に使用した焼却灰の成分は次の通り
である。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】増量材として用いる前記焼却灰の成分は、
ゼーゲル式でCaOが0.3モル以上0.8モル以下、
MgOが0.1モル以上0.5モル以下、P2 O5
が0.2モル以上の含有成分であることが必要で、上記
成分範囲に属しない値をもつ焼却灰を使用する場合は、
該特定成分を増加、或は特定成分以外のものを増加する
ことによって成分調整を行えば、本発明に係る成分を有
する焼却灰を得ることができる。
ゼーゲル式でCaOが0.3モル以上0.8モル以下、
MgOが0.1モル以上0.5モル以下、P2 O5
が0.2モル以上の含有成分であることが必要で、上記
成分範囲に属しない値をもつ焼却灰を使用する場合は、
該特定成分を増加、或は特定成分以外のものを増加する
ことによって成分調整を行えば、本発明に係る成分を有
する焼却灰を得ることができる。
【0010】実験例1
一般建築用煉瓦土に灰を5%ごと、50%まで添加し、
それぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。次に62
×35×5 mmに湿式で押型成形し、乾燥後、ガス炉
を用い、1050℃、20時間で焼成する。 その結果
を各特性ごとに、灰無添加の場合の煉瓦土の1100℃
及び1150℃での焼成結果とともに図1〜4に示す。 次に灰無添加の1100℃及び1150℃焼成時に相当
する特性値が得られる1050℃焼成時の灰添加量を図
から判断すると表3となる。
それぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。次に62
×35×5 mmに湿式で押型成形し、乾燥後、ガス炉
を用い、1050℃、20時間で焼成する。 その結果
を各特性ごとに、灰無添加の場合の煉瓦土の1100℃
及び1150℃での焼成結果とともに図1〜4に示す。 次に灰無添加の1100℃及び1150℃焼成時に相当
する特性値が得られる1050℃焼成時の灰添加量を図
から判断すると表3となる。
【0011】
【表3】
【0012】以上より灰添加量が5〜35重量%の範囲
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られる。よって本結果から灰を添加
することにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げ
ることが可能と言え、特により高い曲げ強さ、より低い
吸水率を要求される舗道用煉瓦に適したものとなる。 尚、本実験例に使用した煉瓦土は以下の通りである。
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られる。よって本結果から灰を添加
することにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げ
ることが可能と言え、特により高い曲げ強さ、より低い
吸水率を要求される舗道用煉瓦に適したものとなる。 尚、本実験例に使用した煉瓦土は以下の通りである。
【0013】
【表4】
【0014】
【表5】
【0015】実験例2
一般の屋根瓦土に灰を5%ごと、50%まで添加し、そ
れぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。次に62×
35×5 mmに湿式で押型成形し、乾燥後、ガス炉を
用い、1050℃、20時間で焼成する。 その結果を
各特性ごとに、灰無添加の場合の瓦土の1100℃及び
1150℃での焼成結果とともに図5〜8に示す。次に
灰無添加の1100℃及び1150℃焼成時に相当する
特性値が得られる1050℃焼成時の灰添加量を図から
判断すると表6となる。
れぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。次に62×
35×5 mmに湿式で押型成形し、乾燥後、ガス炉を
用い、1050℃、20時間で焼成する。 その結果を
各特性ごとに、灰無添加の場合の瓦土の1100℃及び
1150℃での焼成結果とともに図5〜8に示す。次に
灰無添加の1100℃及び1150℃焼成時に相当する
特性値が得られる1050℃焼成時の灰添加量を図から
判断すると表6となる。
【0016】
【表6】
【0017】以上より灰添加量15〜35重量%の範囲
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加す
ることにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げる
ことが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽
量化を図ることができ、より高い曲げ強さ、より低い吸
水率を要求される屋根瓦製品に適したものとなる。尚、
本実験例に使用した瓦土は以下の通りである。
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加す
ることにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げる
ことが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽
量化を図ることができ、より高い曲げ強さ、より低い吸
水率を要求される屋根瓦製品に適したものとなる。尚、
本実験例に使用した瓦土は以下の通りである。
【0018】
【表7】
【0019】
【表8】
【0020】実験例3
陶器質壁タイル土に灰を5%ごと、50%まで添加し、
それぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。更に乾燥
、粉砕、加湿、分級し、坏土粉を作成する。次に300
kg/cm2 の圧力で62×35×5 mmに乾式プ
レス成形し、ガス炉を用い、1050℃、20時間で焼
成する。 その結果を各特性ごとに、灰無添加の場合の
瓦土の1100℃及び1150℃での焼成結果とともに
図9〜12に示す。次に灰無添加1100℃及び115
0℃焼成時に相当する特性値が得られる1050℃焼成
時の灰添加量を図から判断すると表9となる。
それぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。更に乾燥
、粉砕、加湿、分級し、坏土粉を作成する。次に300
kg/cm2 の圧力で62×35×5 mmに乾式プ
レス成形し、ガス炉を用い、1050℃、20時間で焼
成する。 その結果を各特性ごとに、灰無添加の場合の
瓦土の1100℃及び1150℃での焼成結果とともに
図9〜12に示す。次に灰無添加1100℃及び115
0℃焼成時に相当する特性値が得られる1050℃焼成
時の灰添加量を図から判断すると表9となる。
【0021】
【表9】
【0022】以上より灰添加量2〜40重量%の範囲に
おいては、灰無添加の1100℃及び1150℃のもの
と同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加する
ことにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げるこ
とが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽量
化を図ることができ、より高い曲げ強さ、より低い吸水
率を要求される壁タイル製品に適したものとなる。尚、
本実験例に使用した陶器質壁タイル土は以下の通りであ
る。
おいては、灰無添加の1100℃及び1150℃のもの
と同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加する
ことにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げるこ
とが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽量
化を図ることができ、より高い曲げ強さ、より低い吸水
率を要求される壁タイル製品に適したものとなる。尚、
本実験例に使用した陶器質壁タイル土は以下の通りであ
る。
【0023】
【表10】
【0024】
【表11】
【0025】実験例4
磁器タイル土に灰を5%ごと、50%まで添加し、それ
ぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。更に乾燥、粉
砕、加湿、分級し、坏土粉を作成する。次に300kg
/cm2 の圧力で62×35×5 mmに乾式プレス
成形し、ガス炉を用い、1050℃、20時間で焼成す
る。 その結果を各特性ごとに、灰無添加の場合の瓦土
の1100℃及び1150℃での焼成結果とともに図1
3〜16に示す。次に灰無添加1100℃及び1150
℃焼成時に相当する特性値が得られる1050℃焼成時
の灰添加量を図から判断すると表12となる。
ぞれ水を加え、混練し、坏土を作成する。更に乾燥、粉
砕、加湿、分級し、坏土粉を作成する。次に300kg
/cm2 の圧力で62×35×5 mmに乾式プレス
成形し、ガス炉を用い、1050℃、20時間で焼成す
る。 その結果を各特性ごとに、灰無添加の場合の瓦土
の1100℃及び1150℃での焼成結果とともに図1
3〜16に示す。次に灰無添加1100℃及び1150
℃焼成時に相当する特性値が得られる1050℃焼成時
の灰添加量を図から判断すると表12となる。
【0026】
【表12】
【0027】以上より灰添加量10〜40重量%の範囲
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加す
ることにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げる
ことが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽
量化を図ることができ、より高い曲げ強さを要求される
磁器タイル製品に適したものとなる。尚、本実験例に使
用した磁器タイル土は以下の通りである。
においては、灰無添加の1100℃及び1150℃のも
のと同様の数値が得られ、よって本結果から灰を添加す
ることにより50〜100℃の範囲で焼成温度を下げる
ことが可能となり、特により嵩比重が低くなることで軽
量化を図ることができ、より高い曲げ強さを要求される
磁器タイル製品に適したものとなる。尚、本実験例に使
用した磁器タイル土は以下の通りである。
【0028】
【表13】
【0029】
【表14】
【0030】以上の実験例によれば、少量でも灰を添加
することで各特性が更に向上することは明らかで、2〜
50重量%の範囲において増量材として使用すると、灰
無添加の場合と遜色ない性質の窯業製品を得ることがで
きる。更には低温での焼結も可能となり、大幅なコスト
ダウンが達成される。具体的には窯のタイプ、焼成時間
等によって異なるが、焼成温度が1100℃もしくは1
150℃から1050℃へ、即ち50〜100℃低下す
ると、一般的なトンネル窯の場合では焼成品1kg当り
、少なくとも20〜50kcalの熱量が節約される。 又一般の煉瓦をLPGで焼成し、月産1万m3 である
場合、少なくともLPG2〜5tの節約が可能となる。
することで各特性が更に向上することは明らかで、2〜
50重量%の範囲において増量材として使用すると、灰
無添加の場合と遜色ない性質の窯業製品を得ることがで
きる。更には低温での焼結も可能となり、大幅なコスト
ダウンが達成される。具体的には窯のタイプ、焼成時間
等によって異なるが、焼成温度が1100℃もしくは1
150℃から1050℃へ、即ち50〜100℃低下す
ると、一般的なトンネル窯の場合では焼成品1kg当り
、少なくとも20〜50kcalの熱量が節約される。 又一般の煉瓦をLPGで焼成し、月産1万m3 である
場合、少なくともLPG2〜5tの節約が可能となる。
【0031】
【効果】以上の実施例より、灰の添加量の増加に伴い嵩
比重は低く、吸水率が減少し、更に曲げ強さが増加する
傾向となるので、窯業原料中の灰の含有割合を特定する
ことにより、用途に応じて優れた特性を持つ土木及び建
築用窯業製品を得ることができ、又その焼成も、従来1
000〜1280℃の温度で焼成を行っていたものが、
本発明によれば900〜1200℃の低い温度範囲での
焼成が可能となった。さらに焼却灰の組成比及び窯業原
料との混合比を調整可能としたことにより、先述のよう
な他の焼却灰処理のための製品化にくらべて、増量材と
しては製品のなかに少量しか用いることができなくても
、製品自体が大量消費されるものであるため結果として
は下水汚泥の大量消費に繋るものとなる。よって本発明
によれば、任意にその性質の選択が可能な、安定した土
木及び建築用窯業製品が得られ、また焼却灰の増量材と
しての有効利用により窯業原料の節約にもなるのでその
実益は多大である。
比重は低く、吸水率が減少し、更に曲げ強さが増加する
傾向となるので、窯業原料中の灰の含有割合を特定する
ことにより、用途に応じて優れた特性を持つ土木及び建
築用窯業製品を得ることができ、又その焼成も、従来1
000〜1280℃の温度で焼成を行っていたものが、
本発明によれば900〜1200℃の低い温度範囲での
焼成が可能となった。さらに焼却灰の組成比及び窯業原
料との混合比を調整可能としたことにより、先述のよう
な他の焼却灰処理のための製品化にくらべて、増量材と
しては製品のなかに少量しか用いることができなくても
、製品自体が大量消費されるものであるため結果として
は下水汚泥の大量消費に繋るものとなる。よって本発明
によれば、任意にその性質の選択が可能な、安定した土
木及び建築用窯業製品が得られ、また焼却灰の増量材と
しての有効利用により窯業原料の節約にもなるのでその
実益は多大である。
【図1】本発明の実験例1における灰添加量と嵩比重と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図2】本発明の実験例1における灰添加量と収縮率と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の実験例1における灰添加量と吸水率と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実験例1における灰添加量と曲げ強さ
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の実験例2における灰添加量と嵩比重と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図6】本発明の実験例2における灰添加量と収縮率と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図7】本発明の実験例2における灰添加量と吸水率と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実験例2における灰添加量と曲げ強さ
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の実験例3における灰添加量と嵩比重と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図10】本発明の実験例3における灰添加量と収縮率
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図11】本発明の実験例3における灰添加量と吸水率
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図12】本発明の実験例3における灰添加量と曲げ強
さとの関係を示すグラフである。
さとの関係を示すグラフである。
【図13】本発明の実験例4における灰添加量と嵩比重
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図14】本発明の実験例4における灰添加量と収縮率
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図15】本発明の実験例4における灰添加量と吸水率
との関係を示すグラフである。
との関係を示すグラフである。
【図16】本発明の実験例4における灰添加量と曲げ強
さとの関係を示すグラフである。
さとの関係を示すグラフである。
Claims (5)
- 【請求項1】塩基性成分の内、ゼーゲル式でCaOが0
.3モル以上0.8モル以下、MgOが0.1モル以上
0.5モル以下、酸性成分の内、P2 O5 が0.2
モル以上含有された下水汚泥焼却灰を窯業原料内へ増量
材として2〜50重量%混入して窯業製品形成用坏土を
調整し、その坏土で窯業製品を成形し、900〜120
0℃で焼成を行うことを特徴とした土木及び建築用窯業
製品の製造方法。 - 【請求項2】前記含有割合である下水汚泥焼却灰を、一
般建築用煉瓦土に増量材として5〜35重量%混入して
坏土を調整し、その坏土を湿式で押型成形し、900〜
1200℃で焼成を行うことを特徴とする舗道用煉瓦の
製造方法。 - 【請求項3】前記含有割合である下水汚泥焼却灰を、一
般の屋根瓦土に増量材として15〜35重量%混入して
坏土を調整し、その坏土を湿式で押型成形し、900〜
1200℃で焼成を行うことを特徴とする屋根瓦製品の
製造方法。 - 【請求項4】前記含有割合である下水汚泥焼却灰を、陶
器質壁タイル土に増量材として2〜40重量%混入して
坏土を調整し、その坏土を乾式プレス成形し、900〜
1200℃で焼成を行うことを特徴とする壁タイル製品
の製造方法。 - 【請求項5】前記含有割合である下水汚泥焼却灰を、磁
器タイル土に増量材として10〜40重量%混入して坏
土を調整し、その坏土を乾式プレス成形し、900〜1
200℃で焼成を行うことを特徴とする磁器タイル製品
の製造方法。
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JP5935691A JP2729281B2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 土木及び建築用窯業製品の製造方法 |
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JP2002047053A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-12 | Kajima Corp | 上水沈砂廃棄物を使用したセラミックス製品の製造方法 |
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