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JPH04263920A - 二軸延伸ポリエステルフィルム - Google Patents

二軸延伸ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JPH04263920A
JPH04263920A JP3023523A JP2352391A JPH04263920A JP H04263920 A JPH04263920 A JP H04263920A JP 3023523 A JP3023523 A JP 3023523A JP 2352391 A JP2352391 A JP 2352391A JP H04263920 A JPH04263920 A JP H04263920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
particle size
polyester
antimony
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3023523A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitsugu Funada
船田 佳嗣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP3023523A priority Critical patent/JPH04263920A/ja
Publication of JPH04263920A publication Critical patent/JPH04263920A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐有機溶剤性に優れた難
燃性ポリエステルフィルムに関する。さらに詳しくは、
本発明はポリエステル自身の有する優れた機械的強度、
熱的性質、電気特性、耐薬品性等の特長を損なうことな
く難燃性が付与されたポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、ポリアルキレンテレフタレートを主成分とするポリ
エステルは高融点、高結晶性を有し、機械的強度、電気
絶縁性、寸法安定性、耐薬品性等の物理的、化学的特性
に優れているため、繊維、フィルム、成形材料として工
業的に広く利用されている。特に電気機器、自動車部品
等に使用されるフレキシブルプリント配線基板、面状発
熱体、メンブレンスイッチ等は汎用化されている用途で
ある。
【0003】しかしながら、ポリエステルは本質的に可
燃性であり、一度着火すると激しく燃焼することがよく
知られており、火災予防的見地からポリエステルに難燃
性を付与することが強く望まれている。一般にポリエス
テル成形体を難燃化する手段として、臭素などのハロゲ
ン含有化合物、リン化合物、金属化合物などをポリエス
テルに添加混合または共重合し溶融押出成形するかある
いは成形体の表面にこれら難燃性化合物を塗布する方法
が知られており、例えば特公昭53−29195号公報
、特公昭55−50985号公報、特公昭62−612
35号公報、あるいは特公平1−20666号公報に具
体例が示されている。
【0004】しかしながら、難燃性化合物はそれ自身、
耐薬品性、特に耐有機溶剤性に乏しいものが多く、難燃
剤を含有するポリエステルを溶剤で処理すると難燃性を
損なうことがある。また、十分な難燃性を付与するため
には多量の難燃性化合物を添加する必要があり、そのた
め熱安定性や機械的強度等の物性低下を伴ったり、難燃
性化合物自身がポリエステルの成形温度で分解したり、
昇華したりする場合もある。特にフィルムが薄い場合は
、難燃剤に起因するゲル化物等の異物の生成や混入によ
って、フィルムの品質上あるいは製膜上致命的な欠陥と
なるため、適切な難燃化処理を施すことは極めて困難で
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑み鋭意検討した結果、ある特定の有機臭素化合物お
よびアンチモン化合物を特定量、ポリエステルに添加す
ることにより、ポリエステルの特性を損なうことなく難
燃性を付与し得ることを見いだし、本発明を完成するに
至った。すなわち本発明の要旨は、融点が280℃以上
、平均粒径が0.1〜10μmであり、分子内に臭素元
素および2個以上の窒素元素を有するイミド化合物(A
)を臭素元素量として1〜20重量%、平均粒径が0.
1〜10μmのアンチモン化合物(B)をアンチモン元
素量として1〜20重量%、含有してなる、極限粘度が
0.4〜1.0である二軸延伸ポリエステルフィルムに
存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いう熱可塑性ポリエステルとは、テレフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸のような芳香族ジカルボン酸
またはそのエステルと、エチレングリコールを主たる出
発原料として得られるポリエステルを指すが、他の第三
成分を含有していても構わない。この場合、ジカルボン
酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナ
フタレンジカルボン酸、テレフタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、およびオキシカルボン酸成分(例えばp−オ
キシエトキシ安息香酸)などの一種または二種以上を用
いることがてきる。グリコール成分としては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、
1,4−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグ
リコールなどの一種または二種以上を用いることができ
る。
【0007】いずれにしても本発明のポリエステルは繰
り返し構造単位の80%以上、さらに好ましくは90%
以上がエチレンテレフタレート単位またはエチレン−2
,6−ナフタレート単位を有するポリエステルである。 また、本発明においては、かかるポリエステルの重合度
が低すぎると機械的強度が低下するし、逆に高すぎると
燃焼時に溶融物の溶融粘度が高く熱を放散しにくいため
か、難燃性評価法(例えばJIS  K−7201)に
おける酸素指数(LOI)が低下する傾向があり好まし
くない。従って、本発明におけるポリエステルフィルム
の極限粘度は0.4〜1.0、好ましくは0.5〜0.
9、さらに好ましくは0.55〜0.8の範囲である。
【0008】本発明において用いる必須成分の一つであ
る化合物(A)は、融点が280℃以上で分子内に臭素
元素および2個以上の窒素元素を有するイミド化合物で
あり、それは熱可塑性ポリエステルの難燃剤として作用
するものである。具体的にはエチレンビステトラブロモ
フタルイミド(下記(1)式)、あるいはエチレン(5
,6−ジブロモノルボルネン−2,3−ジカルボキシイ
ミド)(下記(2)式)等が挙げられるが、特に前者が
好ましく用いられる。
【0009】
【化1】
【0010】これらの化合物は水および一般有機溶剤に
実質的に不溶である。一般にポリエチレテレフタレート
、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルのフィル
ムは300℃前後の高温下で製膜されるため、融点が2
80℃未満である低分子化合物あるいはモノイミド化合
物は昇華が顕著であり、また、これらの化合物の分解温
度は融点に近いため好ましくない。
【0011】本発明で用いる化合物(A)の平均粒径は
0.1〜10μmであり、好ましくは0.1〜7μm、
さらに好ましくは0.2〜5μmである。平均粒径が0
.1μm未満であると、最終的にフィルムとしたときの
滑り性が悪くなり、生産性に劣るため好ましくない。 一方、平均粒径が10μmを越えると、製膜時にフィル
ターが閉塞しやすくなったり、最終的に得られるフィル
ム中の粗大粒子量が増大して機械的強度が低下したりす
る。また、粒子の比表面積も小さくなり、難燃性が低下
するため好ましくない。
【0012】化合物(A)の粒径分布は、粒径25μm
以下が95重量%以上であることが好ましく、さらに好
ましくは粒径20μm以下が97重量%以上、特に好ま
しくは粒径が15μm以下が99重量%以上である。2
5μmを超える粒子が5重量%を超えて存在すると、薄
いフィルムとした場合、製膜時の破断が多発し、生産性
が劣るだけでなく、電気特性を低下させるため好ましく
ない。化合物(A)のフィルムへの添加量は臭素元素量
として1〜20重量%、好ましくは3〜10重量%であ
る。添加量が1重量%未満では難燃効果が不十分であり
、20重量%を超えると機械的強度の低下が著しく好ま
しくない。
【0013】本発明において用いられる(B)成分であ
る平均粒径が0.1〜10μmのアンチモン化合物は、
上記(A)成分と併用添加することにより相乗的に難燃
性を向上させる難燃助剤として作用するものであり、か
かるアンチモン化合物としては各種のものが使用できる
。具体的には三酸化アンチモン、五酸化アンチモンなど
の酸化アンチモン、リン酸アンチモン、アンチモン酸ソ
ーダ、トリフェニルスチビンなどが挙げられ、中でも酸
化アンチモンが好ましい。
【0014】これらのアンチモン化合物の平均粒径は(
A)成分同様0.1〜10μmであることが必要であり
、好ましくは0.1〜7μm、さらに好ましくは0.2
〜5μmである。また、かかる粒子の粒径分布は粒径2
5μm以下が95重量%以上であることが好ましく、さ
らに好ましくは粒径20μm以下が97重量%以上、特
に好ましくは粒径が15μm以下が99重量%以上であ
る。化合物(B)のフィルムへの添加量はアンチモン元
素量として1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%
である。添加量が1重量%未満では難燃効果が不十分で
あり、20重量%を超えると機械的強度の低下が著しく
好ましくない。
【0015】本発明のポリエステルフィルムは、ポリエ
ステルと上記(A)および(B)成分をポリエステルの
融点以上において溶融混練後シート化して得ることがで
きる。すなわち、かかる組成物を原料として、押出機に
て通常260〜320℃の温度で溶融混練し、ダイから
シート状に押出し、約70℃以下の温度に冷却して実質
的に無定形のシートとする。次いで得られたシート状物
を縦および/または横方向に面積倍率で4倍以上、好ま
しくは8倍以上延伸し、さらに150〜250℃の温度
で熱処理を行うことにより製造することができる。
【0016】なお、本発明においては、かかる組成物の
製造方法については特に限定されるものではない。例え
ば、あらかじめポリエステルチップ、(A)成分および
(B)成分を均一に混合して押出機ホッパーに投入する
こともできるし、より均一な分散性を得るため、あらか
じめポリエステル中に(A)成分および/または(B)
成分を高濃度に配合した、いわゆるマスターチップとポ
リエステルチップとを混合する方法も好ましく用いられ
る。
【0017】本発明におけるポリエステルには、本発明
の目的を損なわない程度であれば、他の特性向上を目的
として種々の添加物を配合することができる。例えば、
滑剤、熱安定剤、染料、顔料、帯電防止剤、紫外線吸収
剤等の添加物か挙げられ、必要に応じ適切な方法で必要
量添加することができる。また、各種用途における必要
特性、例えば印刷インクや銀ペースト等との接着性を改
良するために各種表面処理を行うこともできる。かかる
表面処理としては例えば各種プライマー処理、コロナ放
電処理、フラズマ処理、紫外線照射処理、溶剤処理、イ
オンプレーティング処理等が挙げられるが必要に応じて
かかる表面処理を本発明のフィルムの片面または両面に
適当な時期必要な量だけ行うことができる。また、これ
らの処理方法を複数回行ってもよいし、両面に行う場合
は同一処理を行ってもよく、異なっていてもよい。
【0018】このようにして従来のポリエステルフィル
ムの機械的特性、電気的特性、耐薬品性等を損なうこと
なく難燃性を高度に付与したフィルムを得ることができ
るが、本発明においては、さらにフィルム表面の中心線
平均粗さ(Ra)が0.01〜1.0μmであることが
好ましく、Raは好ましくは0.02〜0.8μmの範
囲である。Raが0.01μm未満であると滑り性を十
分付与できない。また、Raが1.0μmを超えると、
例えばフレキシブルプリント基板等の二次加工工程での
加工性が極めて悪くなるため好ましくない。
【0019】また、本発明のフィルム表面の粗大突起数
、すなわち2μm以上の高さを有する突起数は100個
/mm2 以下であることが好ましく、かかる突起数は
好ましくは30個/mm2 以下、さらに好ましくは1
0個/mm2 以下である。粗大突起数が100個/m
m2 を超えると電気特性、特に絶縁破壊電圧の低下が
著しくなるため好ましくない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、本発明での測定およ
び評価は以下のとおりである。 (1)極限粘度 ポリエステルチップまたはフィルム約2gをフェノール
/テトラクロロエタン(50/50重量比)100ml
に加え、100〜110℃で加熱し、次いで、遠心分離
法を用いて(A)成分および(B)成分を除去した溶液
部分を用い、ポリエステル成分の濃度が1g/100m
lとなるよう調節した後、常法に従って極限粘度を測定
した。測定温度は30.0℃とした。
【0021】(2)難燃性 アンダーライターラボラトリーズ社発行のプラスチック
材料の燃焼性試験規格UL94の垂直燃焼試験法に準じ
UL94VTMランクを判定した。また、JISK−7
201規格酸素指数法により極限酸素濃度(LOI)を
測定した。
【0022】(3)引張破断強度 (株)インテスコ製引張試験機インテスコモデル200
1型を用いて、温度23℃、湿度50%RHに調節され
た室内において、長さ50mm、幅15mmの試料フィ
ルムを100mm/minの速度で引張り、引張応力−
ひずみ曲線より次式によって算出した。
【0023】 σ=F/A σ;引張破壊強度(kg/mm2 ) F;破壊時における荷重(kg) A;試験片の元の断面積(mm2 ) (4)絶縁破壊電圧 JIS  C−2318に準じて行った。すなわち、1
00kV直、交流耐電圧試験機を用い、23℃、50%
RHの雰囲気下にて1000V/秒の昇圧速度で上昇さ
せ、フィルムが破壊し短絡したときの電圧を読みとった
【0024】(5)中心線平均粗さ  Ra(μm)(
株)小坂研究所製表面粗さ測定機SE−3F型を使用し
、JIS  B−0601−1976の方法に準じて測
定した。詳細条件として触針径2μm、触針圧30mg
、カットオフ値0.8mmとし、フィルム表面から12
本の断面曲線を求めて、それぞれのRa値を計算し、そ
の最大最小値を除いた10本の平均値をそのフィルムの
中心線平均粗さRa(μm)とした。
【0025】(6)粗大突起数(個/mm2 )(株)
小坂研究所製表面粗さ測定機SE−3AK型を使用し、
触針径5μm、触針圧30mg、カットオフ値0.8m
mの条件にて、測定長さ2.5mm、サンプリングピッ
チ5μmで500本の走査を行い、突起高さと突起数を
測定した。ここでいう突起高さ(X,μm)は突起個数
が最大になる点の高さをOレベルとし、このレベルから
の高さをもって突起高さとし(各突起高さにおける突起
数(Y,個/mm2 )の関係を図式化し、分布曲線と
して表わし、かかる分布曲線から3μmを超える突起総
数をもって粗大突起数(個/mm2)とした)、測定は
フィルム長手方向に3点、それと直角方向に3点、計6
点行い、その平均値を測定値(個/mm2 )とした。
【0026】(7)滑り性 平滑なガラス板上に、幅15mm、長さ150mmに切
り出したフィルム同士を2枚重ねてその上にゴム板を載
せ、さらにその上に2枚のフィルムの接圧が2g/cm
2 となるよう荷重を載せて、20mm/minでフィ
ルム同士を滑らせて摩擦力を測定し、5mm滑らせた点
での摩擦係数を動摩擦係数(F/Fμd)とし、下に示
す基準でランク分けした。
【0027】なお、測定は温度23℃±1℃、温度50
%±5%RHの雰囲気で行った。 F/Fμd≦0.50  ……………………  ○(良
好)0.50<F/Fμd≦0.70  ………  △
(普通)0.70<F/Fμd  …………………… 
 ×(不良)(8)粒子の平均粒径 (株)島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定機SA−C
P3型を使用し、粉体試料を分散媒体中に均一に分散さ
せた懸濁液にて等価球形粒度分布を測定し、得られた粒
度分布測定値における積算値(重量基準)の50%に相
当する等価球形粒度値を平均粒径とした。
【0028】(9)製膜性評価 溶融押出しした無定形シートを縦延伸後、横延伸する工
程において、溶融押出し、延伸あるいは熱固定時にフィ
ルムが破断する状況を次に示す3ランクにて判定評価し
た。
【0029】 ○;ほとんどフィルム破断を起こさず生産性良好である
△;時々フィルム破断を生じ生産性に劣る×;頻繁に破
断を生じ、生産性が極めて悪い(10)耐有機溶剤性 フィルムを汎用の有機溶剤であるメタノール、アセトン
、ベンゼンおよびクロロホルムに浸漬し、難燃剤の溶出
の有無を観察し、次に示すランクにて判定評価した。
【0030】 ○;いずれの有機溶剤にも溶出しない ×;いずれかの有機溶剤に溶出する 実施例1 平均粒径2.0μmのエチレンビステトラブロモフタル
イミド(1)、平均粒径0.7μmの三酸化アンチモン
および極限粘度0.83のポリエチレンテレフタレート
チップを150℃で15時間乾燥後、各270℃、29
0℃にて混練し、極限粘度0.55、および0.65の
40重量%マスターバッチ(以下M.B.と略す)チッ
プを得た。得られた2種のM.B.を各臭素およびアン
チモン元素量が表1に示す配合量となるよう極限粘度0
.66のポリエチレンテレフタレートチップを用いて希
釈配合した後、180℃にて4時間乾燥後、押出機にて
290℃で溶融し、40℃冷却ドラム上にシート状に押
出し急冷して、実質的に無定形の未延伸シートを得た。 次いで得られたシートを縦方向に2.9倍、横方向に3
.2倍逐次延伸した後、245℃で6秒間熱処理して最
終的に50μm厚の極限粘度0.63の二軸延伸フィル
ムを得た。
【0031】得られたポリエステルフィルムの難燃性は
UL94規格VTM−Oランクに適合し、耐有機溶剤性
も優れていた。その他の特性は表1に示すように通常の
未処理のポリエチレンテレフタレートフィルム(比較例
1)とほぼ同等であり、特性の劣化は認められなかった
【0032】実施例2 平均粒径1.5μmのエチレン−(5,6−ジブロモノ
ルボルネン−2,3−ジカルボキシイミド)(2)、平
均粒径7μmの三酸化アンチモンおよび極限粘度0.8
3のポリエチレンテレフタレートチップを150℃で1
5時間乾燥後、各270℃、290℃にて混練し、各極
限粘度0.60、0.65の40重量%M.B.チップ
を得た。得られたM.B.を実施例1と同様に表1の配
合量となるように配合、フィルム化し、最終的に50μ
m厚の極限粘度0.56の二軸延伸フィルムを得た。得
られたポリエステルフィルムの難燃性はUL94規格V
TM−Oランクに適合し、耐有機溶剤性も優れていた。 また、その他の特性は通常の未処理のポリエチレンテレ
フセタレートフィルム(比較例1)とほぼ同等であり、
特性の劣化は認められなかった。
【0033】実施例3,4及び比較例1〜4表1に示す
ように条件を変えるほかは実施例1と同様にして厚み5
0μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。実施例
3,4においては満足すべき難燃性、耐溶剤性が得られ
た。これに対し、比較例1は極限粘度0.66のポリエ
チレンテレフタレートのみを用いてフィルム化し、各種
特性を評価したものであるが、特に難燃性の点において
著しく劣っていた。
【0034】また、比較例3は、実施例1においてエチ
レンビステトラブロモフタルイミドのM.B.の代わり
にテトラブロモフタルイミドの40重量%M.B.(極
限粘度0.55)を用いたものであるが、この場合溶融
押出時テトラブロモフタルイミドの昇華が著しくて、良
好な無定形シートが得られず、延伸加工することができ
なかった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムは、機械
的強度、熱的性質、電気特性、耐薬品性等の特性を損な
うことなく、難燃性が付与されたものであり、その工業
的価値は高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  融点が280℃以上、平均粒径が0.
    1〜10μmであり、分子内に臭素元素および2個以上
    の窒素元素を有するイミド化合物(A)を臭素元素量と
    して1〜20重量%、平均粒径が0.1〜10μmのア
    ンチモン化合物(B)をアンチモン元素量として1〜2
    0重量%含有してなる、極限粘度が0.4〜1.0であ
    る二軸延伸ポリエステルフィルム。
JP3023523A 1991-02-18 1991-02-18 二軸延伸ポリエステルフィルム Pending JPH04263920A (ja)

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