JPH0425775B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0425775B2 JPH0425775B2 JP62118777A JP11877787A JPH0425775B2 JP H0425775 B2 JPH0425775 B2 JP H0425775B2 JP 62118777 A JP62118777 A JP 62118777A JP 11877787 A JP11877787 A JP 11877787A JP H0425775 B2 JPH0425775 B2 JP H0425775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage
- pressure
- torr
- carbon dioxide
- partial pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Storage Of Harvested Produce (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、青果物等を低減圧下でCA貯蔵する
方法に関する。
方法に関する。
従来技術
青果物等の保存期間を延長させるには、貯蔵雰
囲気の酸素濃度(分圧)を下げることが有効であ
る。そこで、貯蔵庫内を減圧して酸素分圧を下げ
る減圧貯蔵方法が提案されている。しかし、従来
の減圧貯蔵技術では、減圧度は約1/10気圧程度と
することが必要であり、耐圧の重構造の貯蔵庫が
必要となつて、建設費が高くなつてしまう。ま
た、運搬容器として貯蔵庫を使用する場合には、
重量が重く運搬効率が悪くなつてしまう。これら
の欠点のため、減圧貯蔵の普及が著しく阻害され
ているのが実状である。特開昭59−88041号公報
には、減圧により低酸素濃度として果実蔬菜類を
貯蔵し、貯蔵庫内の換気を極端に減らし、果実蔬
菜類の呼吸により放出される二酸化炭素により高
二酸化炭素濃度を実現して、低酸素でしかも高二
酸化炭素濃度雰囲気で減圧貯蔵する真空貯蔵法が
提案されている。しかしこの方法では、CA貯蔵
の考え方が取り入れられるとしているものの、本
質的に減圧貯蔵法に他ならず、やはり上記の欠点
を有している。
囲気の酸素濃度(分圧)を下げることが有効であ
る。そこで、貯蔵庫内を減圧して酸素分圧を下げ
る減圧貯蔵方法が提案されている。しかし、従来
の減圧貯蔵技術では、減圧度は約1/10気圧程度と
することが必要であり、耐圧の重構造の貯蔵庫が
必要となつて、建設費が高くなつてしまう。ま
た、運搬容器として貯蔵庫を使用する場合には、
重量が重く運搬効率が悪くなつてしまう。これら
の欠点のため、減圧貯蔵の普及が著しく阻害され
ているのが実状である。特開昭59−88041号公報
には、減圧により低酸素濃度として果実蔬菜類を
貯蔵し、貯蔵庫内の換気を極端に減らし、果実蔬
菜類の呼吸により放出される二酸化炭素により高
二酸化炭素濃度を実現して、低酸素でしかも高二
酸化炭素濃度雰囲気で減圧貯蔵する真空貯蔵法が
提案されている。しかしこの方法では、CA貯蔵
の考え方が取り入れられるとしているものの、本
質的に減圧貯蔵法に他ならず、やはり上記の欠点
を有している。
一方、庫内の貯蔵雰囲気を調整して保存期間を
延長する方法として、CA(Controlled
Atomosphere)貯蔵法が知られており、以下の
ような種々の方式がある。
延長する方法として、CA(Controlled
Atomosphere)貯蔵法が知られており、以下の
ような種々の方式がある。
(1) 密閉庫内で青果物の呼吸により、O2を減少、
CO2を増加させる。余剰CO2ガスはスクラバー
で吸着する(リンゴの場合はCA状態になるま
で20〜30日を要する)。
CO2を増加させる。余剰CO2ガスはスクラバー
で吸着する(リンゴの場合はCA状態になるま
で20〜30日を要する)。
(2) プロパンガスを燃焼させて、低酸素、高二酸
化炭素の燃焼ガスとし、これを庫内に送り込
む。
化炭素の燃焼ガスとし、これを庫内に送り込
む。
(3) 庫内の空気でプロパンを燃焼させO2をCO2に
変え、このガスを再び庫内に戻す。余剰のガス
は活性炭などで吸着する。
変え、このガスを再び庫内に戻す。余剰のガス
は活性炭などで吸着する。
しかしながら、これらのCA法では、いずれも、
所定の雰囲気とするのに長時間を要したり、庫内
の供給ガスの組成が不安定でコントロールが難し
い等の問題があり、また、余剰のCO2の除去装置
が必要である。
所定の雰囲気とするのに長時間を要したり、庫内
の供給ガスの組成が不安定でコントロールが難し
い等の問題があり、また、余剰のCO2の除去装置
が必要である。
発明の目的
本発明は、低減圧下で容易に低酸素−高二酸化
炭素雰囲気を作ることができる貯蔵方法を提供す
ることを目的とする。
炭素雰囲気を作ることができる貯蔵方法を提供す
ることを目的とする。
発明の構成
本発明の青果物等の貯蔵方法は、貯蔵庫内を
300から760torr未満に減圧し、貯蔵庫内に外部か
ら二酸化炭素ガスを導入して分圧を0.5〜76torr
の低酸素濃度雰囲気として保ち、青果物等を該貯
蔵庫内に収納、保存することを特徴とする。
300から760torr未満に減圧し、貯蔵庫内に外部か
ら二酸化炭素ガスを導入して分圧を0.5〜76torr
の低酸素濃度雰囲気として保ち、青果物等を該貯
蔵庫内に収納、保存することを特徴とする。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
第1図は本発明の貯蔵方法の実施例を示す説明
図である。
図である。
貯蔵庫11には、排気口13が設けられ、真空
ポンプなどから成る排気系15に連結されてい
る。また、貯蔵庫11は、CO2ガス導入口21お
よび空気導入口17を有し、それぞれ流量調節弁
23,19が設けられている。
ポンプなどから成る排気系15に連結されてい
る。また、貯蔵庫11は、CO2ガス導入口21お
よび空気導入口17を有し、それぞれ流量調節弁
23,19が設けられている。
まず、排気系15により貯蔵庫11内を減圧す
る。減圧度は、O2分圧およびCO2分圧の設定値に
より決定される。次に、CO2ガス導入口21から
希望する二酸化炭素分圧になるまでCO2ガスを貯
蔵庫内11に導き入れれば、所望のCO2分圧およ
びO2分圧雰囲気を作ることができる。例えば、
大気圧下でO2およびCO2が10%の雰囲気と同じ
O2、CO2分圧(76torr)をもつ雰囲気を低減圧下
に作るときは、貯蔵庫11内を362torrに減圧し、
次に438torrとなるまで二酸化炭素を導入すれば
よい。これにより、貯蔵庫内圧力=438torr、O2
分圧=76torr、CO2分圧=76torrの貯蔵雰囲気を
実現できる。
る。減圧度は、O2分圧およびCO2分圧の設定値に
より決定される。次に、CO2ガス導入口21から
希望する二酸化炭素分圧になるまでCO2ガスを貯
蔵庫内11に導き入れれば、所望のCO2分圧およ
びO2分圧雰囲気を作ることができる。例えば、
大気圧下でO2およびCO2が10%の雰囲気と同じ
O2、CO2分圧(76torr)をもつ雰囲気を低減圧下
に作るときは、貯蔵庫11内を362torrに減圧し、
次に438torrとなるまで二酸化炭素を導入すれば
よい。これにより、貯蔵庫内圧力=438torr、O2
分圧=76torr、CO2分圧=76torrの貯蔵雰囲気を
実現できる。
このように減圧度およびCO2の導入量を制御す
ることにより、O2分圧は大気圧下の空気のO2分
圧を上限とし、また、CO2分圧は大気圧を上限と
して、これらを適宜の値に設定することができ
る。
ることにより、O2分圧は大気圧下の空気のO2分
圧を上限とし、また、CO2分圧は大気圧を上限と
して、これらを適宜の値に設定することができ
る。
貯蔵庫の構造を簡略化するためには、比較的低
い減圧、つまり、300〜760torrとすることが必要
である。この場合、得られる酸素・二酸化炭素濃
度はある程度の範囲に制限されるが、貯蔵に有利
な低酸素−高二酸化炭素雰囲気を実現することが
できる。
い減圧、つまり、300〜760torrとすることが必要
である。この場合、得られる酸素・二酸化炭素濃
度はある程度の範囲に制限されるが、貯蔵に有利
な低酸素−高二酸化炭素雰囲気を実現することが
できる。
また、貯蔵庫11内の換気を連続して行なう場
合には、設定された酸素分圧および二酸化炭素分
圧比となるように流量調節弁19,23で空気と
CO2ガスの流量比を調整して導入しながら、所定
減圧度となるように排気系15で排気すればよ
い。前記の具体例のように、庫内圧力=438torr、
O2分圧=76torr、CO2分圧=76torrの場合には、
排気して庫内圧力を438torrに保ちながら、空気
1に対して二酸化炭素0.21の割合で庫内に導入す
ればよい。また、換気は庫内を大気圧に解放する
ことによつても行なえる。
合には、設定された酸素分圧および二酸化炭素分
圧比となるように流量調節弁19,23で空気と
CO2ガスの流量比を調整して導入しながら、所定
減圧度となるように排気系15で排気すればよ
い。前記の具体例のように、庫内圧力=438torr、
O2分圧=76torr、CO2分圧=76torrの場合には、
排気して庫内圧力を438torrに保ちながら、空気
1に対して二酸化炭素0.21の割合で庫内に導入す
ればよい。また、換気は庫内を大気圧に解放する
ことによつても行なえる。
O2分圧、CO2分圧は、貯蔵される物によつて適
宜設定される。温度および湿度にもよるが青果物
の場合にはO2分圧を38〜76torr、CO2分圧を0.5
〜76torrとすることが望ましい。この範囲に貯蔵
庫内雰囲気を設定することにより、青果物が無酸
素呼吸により醗酵するのを防ぐとともに、青果物
の呼吸量および青果物の追熱ホルモンであるエチ
レンの発生量を抑制することができる。
宜設定される。温度および湿度にもよるが青果物
の場合にはO2分圧を38〜76torr、CO2分圧を0.5
〜76torrとすることが望ましい。この範囲に貯蔵
庫内雰囲気を設定することにより、青果物が無酸
素呼吸により醗酵するのを防ぐとともに、青果物
の呼吸量および青果物の追熱ホルモンであるエチ
レンの発生量を抑制することができる。
以上の説明では青果物を貯蔵する場合を中心と
して説明したが、本発明では貯蔵対象はこれに限
定されず、例えば下記のようなものにも適用する
ことができる。
して説明したが、本発明では貯蔵対象はこれに限
定されず、例えば下記のようなものにも適用する
ことができる。
(1) 肉、魚貝類、その他生鮮食料品の保存貯蔵。
(2) 穀物、飼料等の保存貯蔵。
(3) 野菜、花卉等の新鮮植物の保存貯蔵。
(4) 切花、鉢物等の観葉植物の保存貯蔵。
(5) その他加工食品等の保存貯蔵。
また、本発明において貯蔵庫とは、倉庫のよう
な建造物のみを指すのではなく、貯蔵槽や運搬を
前提とした貯蔵容器内など、広く貯蔵空間全般を
含むものである。
な建造物のみを指すのではなく、貯蔵槽や運搬を
前提とした貯蔵容器内など、広く貯蔵空間全般を
含むものである。
発明の効果
本発明によれば、貯蔵庫内を低減圧とし、酸素
量を減らし、ここに二酸化炭素ガスを外部から導
入することにより、減圧度および二酸化炭素の導
入量を調節するだけで、容易に任意の低酸素−高
二酸化炭素濃度雰囲気を得ることができる。低減
圧度下で、簡便に低酸素−高二酸化炭素の雰囲気
を実現することができるので、耐圧の重構造は必
ずしも必要でなく貯蔵庫の耐圧構造を簡略化する
こともできる。
量を減らし、ここに二酸化炭素ガスを外部から導
入することにより、減圧度および二酸化炭素の導
入量を調節するだけで、容易に任意の低酸素−高
二酸化炭素濃度雰囲気を得ることができる。低減
圧度下で、簡便に低酸素−高二酸化炭素の雰囲気
を実現することができるので、耐圧の重構造は必
ずしも必要でなく貯蔵庫の耐圧構造を簡略化する
こともできる。
第1図は本発明の実施例を示す説明図である。
11……貯蔵庫、13……排気口、17……空
気導入口、21……CO2ガス導入口。
気導入口、21……CO2ガス導入口。
Claims (1)
- 1 貯蔵庫内を300から760torr未満に低減圧し、
該貯蔵庫内に二酸化炭素ガスを貯蔵庫外から導入
して分圧を0.5〜76torrの高二酸化炭素−分圧を
38〜76torrの低酸素雰囲気として保ち、該貯蔵庫
内に青果物等を収納・保存することを特徴とする
青果物等の貯蔵方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62118777A JPS63283538A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 青果物等の貯蔵方法 |
KR1019880005504A KR950007612B1 (ko) | 1987-05-18 | 1988-05-12 | 과실 및 야채의 저장방법 |
US07/193,912 US4894997A (en) | 1987-05-18 | 1988-05-13 | Method of storing fruits and vegetables |
DE3851464T DE3851464T2 (de) | 1987-05-18 | 1988-05-17 | Lagerungsverfahren für Früchte und Gemüse. |
EP88107848A EP0292834B1 (en) | 1987-05-18 | 1988-05-17 | Method of storing fruits and vegetables |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62118777A JPS63283538A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 青果物等の貯蔵方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63283538A JPS63283538A (ja) | 1988-11-21 |
JPH0425775B2 true JPH0425775B2 (ja) | 1992-05-01 |
Family
ID=14744818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62118777A Granted JPS63283538A (ja) | 1987-05-18 | 1987-05-18 | 青果物等の貯蔵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63283538A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1145640A1 (de) * | 2000-04-10 | 2001-10-17 | Frieder Haaf | Gas-Behandlungssatz und seine Verwendung zum Behandeln von Lebensmitteln und/oder Pflanzen |
KR101120496B1 (ko) * | 2009-06-09 | 2012-06-27 | 대한민국 | 농산물의 이산화탄소 기체 전처리 장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60217857A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-10-31 | Ulvac Corp | 果実蔬菜類の貯蔵法 |
JPS60217858A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-10-31 | Ulvac Corp | 果実蔬菜類の二段階真空ca貯蔵法 |
-
1987
- 1987-05-18 JP JP62118777A patent/JPS63283538A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63283538A (ja) | 1988-11-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |