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JPH0424991B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0424991B2
JPH0424991B2 JP7156684A JP7156684A JPH0424991B2 JP H0424991 B2 JPH0424991 B2 JP H0424991B2 JP 7156684 A JP7156684 A JP 7156684A JP 7156684 A JP7156684 A JP 7156684A JP H0424991 B2 JPH0424991 B2 JP H0424991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acyl
culture
acid
emelamine
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7156684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60214891A (ja
Inventor
Tsuneo Kanamaru
Shigemi Iinuma
Susumu Shinagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP7156684A priority Critical patent/JPS60214891A/ja
Publication of JPS60214891A publication Critical patent/JPS60214891A/ja
Publication of JPH0424991B2 publication Critical patent/JPH0424991B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、糖尿病の治療を目的として脂肪酸分
解阻害剤として有用なN−アシルエメリアミンの
製造法に関する。 従来の技術 N−アシルエメリアミンは、本発明者らによつ
て、エメリセラ属菌を培地に培養することによ
り、培地中に生成蓄積させ得ることが見い出され
た(日本特開昭58−96049号公報;日本特許出願
昭和58年第93179号明細書参照)。 発明が解決しようとする問題点 N−アシルエメリアミンの培地中における生産
量を増大させると、該化合物の分離、精製の点で
工業的生産上有利である。 問題点を解決するための手段 そこで、本発明者らは、N−アシエメリアミン
の生成蓄積量を増大させる方法について鋭意研究
したところ、培地中にγ−ブチロベタインおよ
び/またはクロトニルベタインを添加し培養する
ことにより、該目的物を著量生成蓄積せしめるこ
とを見い出し、これに基づいてさらに研究した結
果、本発明を完成した。 本発明は、エメリセラ属に属し一般式() (式中、RはCOCH3、COCH2CH3または
COCH2CH2CH3を示す。)で表わされるN−アシ
ルエメリアミンを生産する能力を有する微生物を
培地に培養し、培養物中に該化合物を生成蓄積さ
せ採取し該化合物を製造するにあたり、培地中に
γ−ブチロベタインおよび/またはクロトニルベ
タインを添加することを特徴とするN−アシルエ
メリアミンの製造法である。 本明細書において、式()においてRが−H
である化合物をエメリアミン(Emriamine)と
称する。 本発明に用いられる微生物としては、エメリセ
ラ(Emericella)属に属し、N−アシルエメリ
アミン()を生産する能力を有するものであれ
ば、いずれをも用いることができる。その例とし
ては、たとえばエメリセラ・カドリリネアター
(Emericella quadrilineata)が挙げられ、さら
に具体的には、エメリセラ・カドリリネアター
IFO 5859株、その変異株であるエメリセラ・カ
ドリリネアターSc−10−125株が挙げられる。 エメリセラ・カドリリネアターの菌学的性状は
日本菌学会会報第20巻第4号481頁(1979年)、ト
ランスアクシヨンズ・オブ・ザ・ミコロジカル・
ソサエテイ・オブ・ジヤパン(Transactions of
The Mycological Society of Japan)vo1.20、
No.4、481(1979)に記載の菌学的性状と同一であ
る。 上記エメリセラ・カドリリネアターIFO5859株
は、財団法人発酵研究所(IFO)に昭和29年9月
14日に寄託され、該研究所(IFO)発行のリス
ト・オブ・カルチヤーズ第6版1978年(Institute
For Fermentation、Osaka、List of Cultures、
1978、Sixth Edition)に記載されている。 また、上記エメリセラ・カドリリネアターSc
−10−125株は、財団法人発酵研究所に昭和59年
3月22日に受託番号IFO 31501として寄託されて
いる。また、本微生物は、通商産業省工業技術院
微生物工業技術研究所(FRI)に昭和59年3月28
日に受託番号FERM P−7566として寄託されて
いる。 エメリセラ属は分類学上アスペルギルス属のう
ち完全世代が明らかになつた株をまとめたもので
あるので、菌株の有性世代や無性世代とは無関係
にN−アシルエメリアミンを生成する能力を有す
る菌株があれば、いずれの属の微生物を用いるこ
とができることは言うまでもない。 エメリセラ属菌は、微生物の一般的性質として
自然的にまたは変異剤によつて変異を起し得る。
たとえばX線、ガンマー線、紫外線等の放射線の
照射、更には単胞子分離、種々の薬剤による処理
または薬剤を含有する培地上での培養、その他の
手段で変異させて得られる多くの変異株、あるい
は自然的に得られた突然変異株等であつても、N
−アシルエメリアミンを生産する性質を有するも
のはすべて本発明の製造方法に利用し得る。 N−アシエメリアミンの製造方法の培養に用い
られる培地は用いられる菌株が利用し得る栄養源
を含むものなら、液状でも固状でもよいが、大量
を処理するときには液体培地を用いるのがより適
当である。培地には同化し得る炭素源、消化し得
る窒素源、無機物質、微量栄養素が適宜配合され
る。炭素源としては、たとえばブドウ糖、乳糖、
シヨ糖、麦芽糖、デキストリン、でん粉、グリセ
リン、マンニトール、ソルビトール、油脂類
(例、大豆油、オリーブ油、ヌカ油、ごま油、ラ
ード油、チキン油など)、各種脂肪酸類(例、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸など)、窒素源としては、た
とえば肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大豆
粉、コーン、スチープ、リカー、ペプトン、綿実
粉、廃糖蜜、尿素、アンモニウム塩類(例、硫酸
アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウムなど)その他が用いられ
る。さらにナトリウム、カリウム、カルシウム、
マグネシウムなどを含む塩類、鉄、マンガン、亜
鉛、コバルト、ニツケルなどの金属塩類、リン
酸、ホウ酸などの塩類や酢酸、プロピオン酸など
の有機酸の塩類が適宜用いられる。その他、アミ
ノ酸(例、グルタミン酸、アスパラギン酸、アラ
ニン、リジン、バリン、メチオニン、プロリン
等)、ペプチド(例、ジペプチド、トリペプチド
等)、ビタミン類(例、B1,B2、ニコチン酸、
B12、C等)、該酸類(例、プリン、ピリミジン
およびその誘導体)等を含有させてもよい。もち
ろん培地のPHを調節する目的で無機または有機の
酸、アルカリ類、緩衝剤等を加え、あるいは消泡
の目的で油脂類、表面活性剤等の適量が添加され
る。 培地に添加されるγ−ブチロベタインおよび/
またはクロトニルベタインの添加量は、目的物の
蓄積量が最大になるように約0.05%〜、w/v%
に選択するのが良い。とりわけ約0.1%〜1w/v
%の範囲で添加が望ましい。 その添加時期は、添加効果が認められる時期な
らいつでも良いが、とりわけ培養初期から添加し
ておいた方が、より大きな効果が期待でき望まし
い。 上記化合物は、塩の形のものを用いてもよく、
該塩の例としてはたとえば、塩酸、硫酸、硝酸、
蓚酸、酢酸などが挙げられる。 培養の手段は静置培養でも、振盪培養あるいは
通気撹拌培養法等の手段を用いてもよい。大量の
処理には、いわゆる深部通気撹拌培養によるのが
望ましいことはいうまでもない。培養の条件は培
地の状態、組成、菌株の種類、培養の手段等によ
つて一定しないのは当然であるが、それらは通常
約15℃〜37℃の温度で、初発PH約3〜8付近に選
択するのがよい。とりわけ、培養中期の温度は約
23℃〜32℃、また初発PHは約4〜6の条件が望ま
しい。培養期間も前記の諸条件により一定しない
が、該化合物()の濃度が最大となるまで培養
するのがよい。これに要する時間は液体培地を用
いる振盪培養または通気撹拌培養の場合は通常約
1〜12日間程度である。 生成したN−アシルエメリアミンは主として培
養液中に存在するので、培養物を遠心分離ある
いは過によつて上澄液と菌体とに分離し、その
上清液から精製するのが有利である。しかし培養
物から直接に精製することも可能である。 さらにこのN−アシルエメリアミンを採取する
には微生物が生産する代謝産物を採取するのに通
常用いられる手段を適宜利用することが出来る。
たとえば遠心分離によつて菌体を除去したのち、
その液から一般に有効物質を分離、採取、精製
する方法を用いる。 すなわち適当な溶媒に対する溶解性および溶解
度の差、溶液からの析出法および析出速度の差、
種々の吸着親和力の差、イオン交換体によるイオ
ン交換クロマトグラフイー、あるいは減圧濃縮、
凍結乾燥、結晶化、再結晶、乾燥などの手段が単
独あるいは任意の順に組合わせて、または反復し
て利用される。 作 用 本発明方法によつて得られるN−アシルエメリ
アミンは、脂肪酸分解阻害作用を有する(日本特
開昭58−96049号公報;日本特許出願昭和58年第
93179号明細書参照)。 毒性については、エメリアミンの急性毒性
LD50値は、マウス静脈内注射で400mg/Kg以上で
あり、化合物()においてR=COCH3、R=
COCH2CH3およびR=COCH2CH2CH3である化
合物の急性毒性は、いずれもマウス静脈内注射で
400mg/Kg以上であるので、N−アシルエメリア
ミンの毒性は低い。 したがつて、本発明の化合物()またはその
塩は、たとえば脂肪酸分解阻害剤として有用であ
る。化合物()またはその塩を脂肪酸分解阻害
剤として用いるには、たとえば哺乳動物(例、マ
ウス、ラツト、人など)の糖尿病の治療を目的と
して、化合物()として約0.2ないし200mg/Kg
を1日投与量として投与する。また、化合物
()またはその塩を投与するにあたつては、常
套手段によつてそれ自体あるいは適宜の薬理的に
許容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、たと
えば錠剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤などの剤型
にして経口的に、またたとえば注射剤として非経
口的に投与することができる。 実施例 以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明する。以下において、パーセント(%)は
とくにことわりのないかぎり、重量/容量パーセ
ントを示す。 実施例 1 エメリセラ・カドリリネアターIFO 5859株ま
たはこれにより紫外線照射によつて誘導した高生
産性のエメリセラ・カドリリセアターSc−10−
125株(IFO 31501、FERM P−7566)を、大豆
油7%、ラクトーズ0.5%、乾燥酵母5%、
NaCl0.1%及びクロトニルベタイン添加又は無添
加からなる培値(PH6.0)40mlを含む200ml容三角
フラスコにそれぞれ接種し、28℃で10日間振盪培
養した。得られた培養液の除菌液中のN−アシ
ルエメリアミンの測定を行ない、下表の結果が得
られた。
【表】 なお、N−アシルエメリアミンの蓄積量は、下
記の方法に従つて高速液体クロマトグラフイーを
用いて測定した。後述の実施例2および3も同様
である。すなわち、0.1M酢酸緩衝液PH4.0で予め
緩衝化したDowex−50w×2〔ダウ・ケミカル社
(米国)製〕の1〜1.5mlを充めたカラムに培養
液の1mlをかけた後、0.1M酢酸緩衝液PH4.03ml
及び0.1M酢酸緩衝液PH5.51mlで洗つた。次いで
0.1M酢酸緩衝液PH5.53mlで溶出し、この画分の
15μを高速液体クロマトグラフイー(ポンプ;
ウオーターズ社モデル6000A、検出装置;ウオー
ターズ社モデル440214nm、注入器;ウオーター
ズ社モデルU6K、記録装置;クロマトグラムプ
ロセツサー7000AS シスラムインスツルメンツ
株式会社、カラム;YMC−PackA−312(6×
150mm)山村化学株式会社、移動相;4%アセト
ニトリル−0.004Mオクタンスルホオン酸ナトリ
ウム−0.02Mりん酸緩衝液PH3.7)に注入し測定
した。さらに必要に応じて移動相のアセトニトリ
ルの濃度を2〜8%の間で変化させ、各成分の定
量を容易にした。 実施例 2 エメリセラ・カドリリネアターIFO 5859株ま
たはエメリセラ・カドリリネアターSc−10−125
株(IFO 31501、FERM P−7566)を、大豆油
7%、ラクトーズ0.5%、乾燥酵母5%、NaCl0.1
%及びγ−ブチロベタイン添加又は無添加からな
る培地(PH6.0)40mlを含む200ml容三角フラスコ
にそれぞれ接種し、28℃で9日間振盪培養した。
得られた除菌液中のN−アシルエメリアミンの
測定を行ない、下表の結果が得られた。
【表】 実施例 3 エメリセラ・カドリリネアターIFO 5859また
はエメリセラ・カドリリネアターSc−10−125株
(IFO 31501、FERM P−7566)を、大豆油7
%、ラクトーズ0.5%、乾燥酵母5%、NaCl0.1
%、クロトニルベタイン0.1%及びγ−ブチロベ
タイン0.1%、PH6.0からなる培地40mlを含む200
ml容三角フラスコにそれぞれ接種し、28℃で9日
間振盪培養した。得られた除菌液中のN−アシ
ルエメリアミンの生成量を測定し以下の結果が得
られた。
【表】 発明の効果 本発明法によると、目的とするN−アシルエメ
リアミンの生成量を増大させることができる。ま
たこのように、N−アシルエメリアミンの生成量
を増大させることができれば、培養物からのN−
アシルエメリアミンの精製単離の工程がより容易
になるので、本発明法は、N−アシルエメリアミ
ンの工業的生産において有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エメリセラ属に属し一般式 (式中、RはCOCH3、COCH2CH3または
    COCH2CH2CH3を示す。)で表わされるN−アシ
    ルエメリアミンを生産する能力を有する微生物を
    培地に培養し、培養物中に該化合物を生成蓄積さ
    せ採取し該化合物を製造するにあたり、培地中に
    γ−ブチロベタインおよび/またはクロトニルベ
    タインを添加することを特徴とするN−アシルエ
    メリアミンの製造法。
JP7156684A 1984-04-09 1984-04-09 N−アシルエメリアミンの製造法 Granted JPS60214891A (ja)

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JP7156684A JPS60214891A (ja) 1984-04-09 1984-04-09 N−アシルエメリアミンの製造法

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JP7156684A JPS60214891A (ja) 1984-04-09 1984-04-09 N−アシルエメリアミンの製造法

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JPS60214891A JPS60214891A (ja) 1985-10-28
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JP7156684A Granted JPS60214891A (ja) 1984-04-09 1984-04-09 N−アシルエメリアミンの製造法

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JPS60214891A (ja) 1985-10-28

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