JPH04244626A - 粘性流体クラッチ装置 - Google Patents
粘性流体クラッチ装置Info
- Publication number
- JPH04244626A JPH04244626A JP25654191A JP25654191A JPH04244626A JP H04244626 A JPH04244626 A JP H04244626A JP 25654191 A JP25654191 A JP 25654191A JP 25654191 A JP25654191 A JP 25654191A JP H04244626 A JPH04244626 A JP H04244626A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch device
- casing
- clutch
- hub
- viscous fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D35/00—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
- F16D35/005—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with multiple lamellae
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】本発明は、粘性クラッチと呼ぶことが多い
粘性流体クラッチ装置に関する。
粘性流体クラッチ装置に関する。
【0002】
【発明の背景】このような装置は、入力部材及び出力部
材から或る同心の2個の回転部材を備えている。これ等
の回転部材の一方はケーシングを構成し、他方はハブを
構成し、これ等の回転部材は、その間に粘性流体を入れ
る漏れ止めの包囲空間を仕切り、粘性流体中に少なくと
も部分的に浸された1連の円板とそれぞれ一体に回転し
、一方の1連の円板を他方の1連の円板に交互に配置し
てある。
材から或る同心の2個の回転部材を備えている。これ等
の回転部材の一方はケーシングを構成し、他方はハブを
構成し、これ等の回転部材は、その間に粘性流体を入れ
る漏れ止めの包囲空間を仕切り、粘性流体中に少なくと
も部分的に浸された1連の円板とそれぞれ一体に回転し
、一方の1連の円板を他方の1連の円板に交互に配置し
てある。
【0003】このような装置では、入力部材から出力部
材に伝達されるトルクは、これ等の2つの部材の回転速
度の間の差の関数であり、速度差ΔNに伝達トルクCを
関連させる法則は「クラッチ特性」の式により表わされ
る。
材に伝達されるトルクは、これ等の2つの部材の回転速
度の間の差の関数であり、速度差ΔNに伝達トルクCを
関連させる法則は「クラッチ特性」の式により表わされ
る。
【0004】この特性は、作用流体の粘度及び粘度指数
、円板の個数、各円板の外径及び内径、これ等の円板間
の距離、2個の部材間に仕切られた包囲空間の流体充て
ん比等のような若干のパラメータによる。これ等のパラ
メータのうちの若干たとえば円板の個数及び寸法特性は
使用中は不変である。又他方でその他のパラメータは、
故意に又は故意でなく変えることができ、前者の場合は
制御の主題を形成し、クラッチ装置の作動特性を変更す
ることができる。
、円板の個数、各円板の外径及び内径、これ等の円板間
の距離、2個の部材間に仕切られた包囲空間の流体充て
ん比等のような若干のパラメータによる。これ等のパラ
メータのうちの若干たとえば円板の個数及び寸法特性は
使用中は不変である。又他方でその他のパラメータは、
故意に又は故意でなく変えることができ、前者の場合は
制御の主題を形成し、クラッチ装置の作動特性を変更す
ることができる。
【0005】すなわち、粘性クラッチの作動特性を、適
当な場合には、車輪の速度、ステアリングホイールのか
じ取速度等のような種々の車両作動パラメータの関数と
して情報を処理するようにマイクロプロセッサを備えた
外部制御装置により変更する構造が知られている。
当な場合には、車輪の速度、ステアリングホイールのか
じ取速度等のような種々の車両作動パラメータの関数と
して情報を処理するようにマイクロプロセッサを備えた
外部制御装置により変更する構造が知られている。
【0006】このような従来の技術では使用される手段
は複雑であり、従って取付けがむずかしく費用がかかる
。
は複雑であり、従って取付けがむずかしく費用がかかる
。
【0007】ケーシングを形成する部材は、クラッチの
作動特性を変えるようにして相対的に軸線方向に可動な
少なくとも2つの部品で構成してある。しかし一方でこ
のような構造は、ケーシング自体が複雑であるから複雑
であり、他方で包囲空間の容積及び各円板間の間隔を同
時に修正する。この場合これ等の2つのパラメータは各
別に又精密に修正することはできない。
作動特性を変えるようにして相対的に軸線方向に可動な
少なくとも2つの部品で構成してある。しかし一方でこ
のような構造は、ケーシング自体が複雑であるから複雑
であり、他方で包囲空間の容積及び各円板間の間隔を同
時に修正する。この場合これ等の2つのパラメータは各
別に又精密に修正することはできない。
【0008】この場合所要の目的は、使用中に変えるこ
とのできる作動特性を持つ粘性流体クラッチ装置を構成
することにある。とくに簡単で信頼性の高い手段により
この成績を得ることができる。
とのできる作動特性を持つ粘性流体クラッチ装置を構成
することにある。とくに簡単で信頼性の高い手段により
この成績を得ることができる。
【0009】このために本発明の主題は、ケーシングを
形成する部材が一定の内部容積を持ち、又装置作動特性
C=f(ΔN)を伝達されるトルクの関数として変える
のに適当な手段を設けたことを特徴とする、前記した粘
性流体クラッチ装置である。
形成する部材が一定の内部容積を持ち、又装置作動特性
C=f(ΔN)を伝達されるトルクの関数として変える
のに適当な手段を設けたことを特徴とする、前記した粘
性流体クラッチ装置である。
【0010】その他の特徴によれば、2個の入力部材又
は出力部材の一方はトルクの影響のもとに制限した移動
距離にわたり、軸線方向に移動できるようにして取付け
られ、この部材の軸線方向の変位はこのクラッチ装置の
作動パラメータの少なくとも1つを修正するのに使われ
、2個の入力部材又は出力部材の一方は2部分に構成さ
れ、一方の部分は軸線方向に可動なように取付けるが、
他方は軸線方向に固定してある。これ等の2部分には傾
斜面を形成する補形的な表面を設けられ、トルクの影響
のもとに角度方向のソレが前記部分間に生じ可動部分の
軸線方向の変位を生ずる。2個の入力部材又は出力部材
の一方は3部分に構成される。第1及び第3の部分は軸
線方向に固定してあるが、第1及び第3の部分の間の中
間部材として作用する第2の部分は軸線方向に可動なよ
うにして取付けてある。この場合第2の部分は第1部分
に滑動スプラインにり取付けるようにしてあるが、第2
及び第3の部分には傾斜面を形成する補形的表面を設け
て、トルクの影響のもとに前記両部分間に角度方向のソ
レが生じて粘性クラッチに作用する可動な中間部分の軸
線方向の変位が生ずるようにしてある。前記各部分を形
成する部品のうちの2個の間には少なくとも2組の補形
的表面は設けてある。これ等の表面は、本装置により互
いに反対の方向のトルクを伝達するときにそれぞれ作用
するようになり又互いに異なる傾斜特性を持つ。
は出力部材の一方はトルクの影響のもとに制限した移動
距離にわたり、軸線方向に移動できるようにして取付け
られ、この部材の軸線方向の変位はこのクラッチ装置の
作動パラメータの少なくとも1つを修正するのに使われ
、2個の入力部材又は出力部材の一方は2部分に構成さ
れ、一方の部分は軸線方向に可動なように取付けるが、
他方は軸線方向に固定してある。これ等の2部分には傾
斜面を形成する補形的な表面を設けられ、トルクの影響
のもとに角度方向のソレが前記部分間に生じ可動部分の
軸線方向の変位を生ずる。2個の入力部材又は出力部材
の一方は3部分に構成される。第1及び第3の部分は軸
線方向に固定してあるが、第1及び第3の部分の間の中
間部材として作用する第2の部分は軸線方向に可動なよ
うにして取付けてある。この場合第2の部分は第1部分
に滑動スプラインにり取付けるようにしてあるが、第2
及び第3の部分には傾斜面を形成する補形的表面を設け
て、トルクの影響のもとに前記両部分間に角度方向のソ
レが生じて粘性クラッチに作用する可動な中間部分の軸
線方向の変位が生ずるようにしてある。前記各部分を形
成する部品のうちの2個の間には少なくとも2組の補形
的表面は設けてある。これ等の表面は、本装置により互
いに反対の方向のトルクを伝達するときにそれぞれ作用
するようになり又互いに異なる傾斜特性を持つ。
【0011】本発明は又その主題として、本発明により
改良された少なくとも1基の粘性流体クラッチ装置を協
働させた、とくに自動車用の伝動装置を持つものである
。
改良された少なくとも1基の粘性流体クラッチ装置を協
働させた、とくに自動車用の伝動装置を持つものである
。
【0012】本発明クラッチ装置は添付図面について以
下に詳しく述べる。
下に詳しく述べる。
【0013】
【実施例】図1は、同心の軸線X−Xを持ち、たとえば
シリコーン油でよい粘性流体を受入れた漏れ止めの包囲
空間30を間に仕切るハブ10及びケーシング20を備
えた粘性流体クラッチ装置1を示す。ケーシング20は
、単一のブロックとして構成され、一定の内部容積を持
つ。「単一のブロックとして」という表現はこの場合、
このケーシングは単一部品として構成され又は相対的に
固定の複数の部品により形成されることを示す。
シリコーン油でよい粘性流体を受入れた漏れ止めの包囲
空間30を間に仕切るハブ10及びケーシング20を備
えた粘性流体クラッチ装置1を示す。ケーシング20は
、単一のブロックとして構成され、一定の内部容積を持
つ。「単一のブロックとして」という表現はこの場合、
このケーシングは単一部品として構成され又は相対的に
固定の複数の部品により形成されることを示す。
【0014】ハブ及びケーシングは、相互に対向する円
筒面に配置したスプライン11,21を持ち、又2組の
交互の円板12,22は、それぞれこれ等のスプライン
に係合してそれぞれハブ及びケーシングに一体に回転す
る。これ等の円板の個数とこれ等の円板間に設けた空間
と粘性流体と包囲空間の充填比等とは、本クラッチ装置
に対し所望の特性が得られるようにして選定する。
筒面に配置したスプライン11,21を持ち、又2組の
交互の円板12,22は、それぞれこれ等のスプライン
に係合してそれぞれハブ及びケーシングに一体に回転す
る。これ等の円板の個数とこれ等の円板間に設けた空間
と粘性流体と包囲空間の充填比等とは、本クラッチ装置
に対し所望の特性が得られるようにして選定する。
【0015】図1で端部から出発してハブ10は、ケー
シング20の受け座内に納めたシール14と協働する支
持面13と、次いで各円板12を受けるスプライン付き
部分11と、次いで第2のシール16用の支持面を同様
に仕切るスプラインなし部分15と、最後にころがり軸
受19に軸線方向に当たるスプライン18a付きスリー
ブ18の継続部として配置した半径方向カラー17とを
持つ。カラー17及びオリーブ18の相互に対向する面
には複数組の傾斜面を配置してある。これ等の傾斜面の
形状は図2に詳しく示してある。
シング20の受け座内に納めたシール14と協働する支
持面13と、次いで各円板12を受けるスプライン付き
部分11と、次いで第2のシール16用の支持面を同様
に仕切るスプラインなし部分15と、最後にころがり軸
受19に軸線方向に当たるスプライン18a付きスリー
ブ18の継続部として配置した半径方向カラー17とを
持つ。カラー17及びオリーブ18の相互に対向する面
には複数組の傾斜面を配置してある。これ等の傾斜面の
形状は図2に詳しく示してある。
【0016】第1の組の傾斜面41,42は、本クラッ
チ装置が駆動トルクを伝えなければならないときに作用
するようになるが、第2組の傾斜面43,44は本装置
が制動トルクを伝えているときに応力を受ける。
チ装置が駆動トルクを伝えなければならないときに作用
するようになるが、第2組の傾斜面43,44は本装置
が制動トルクを伝えているときに応力を受ける。
【0017】図2にそれぞれ実線及び鎖線で示すように
、第2組の傾斜面は軸線方向X−Xに対して傾斜面41
,42、(c)と同じ方向の傾斜、零傾斜(b)又は傾
斜面41,42,(a)とは反対の方向の傾斜を持つこ
とができる。
、第2組の傾斜面は軸線方向X−Xに対して傾斜面41
,42、(c)と同じ方向の傾斜、零傾斜(b)又は傾
斜面41,42,(a)とは反対の方向の傾斜を持つこ
とができる。
【0018】皿形ワッシャにより形成した戻しばね45
は、カラー17の後面とケーシング20の隣接面23と
の間に位置させてある。
は、カラー17の後面とケーシング20の隣接面23と
の間に位置させてある。
【0019】スプライン向きスリーブ18は、中心軸5
0と協働するようにしてある。中心軸50は、補形的ス
プライン51を持ち、本クラッチ装置のハブ10に対し
て回転できるように取付けてある。中心軸50は、ケー
シングの横方向延長部分24,25により支えたころが
り軸受52,19内に受入れてある。一端部で中心軸5
0は、この軸を任意適当に固定できるようにするフラン
ジ53を取付けてある。ケーシング20はなお、本装置
を協働させるようとする伝動装置の一部を形成する第2
部材に固定する固定手段26を持つ。
0と協働するようにしてある。中心軸50は、補形的ス
プライン51を持ち、本クラッチ装置のハブ10に対し
て回転できるように取付けてある。中心軸50は、ケー
シングの横方向延長部分24,25により支えたころが
り軸受52,19内に受入れてある。一端部で中心軸5
0は、この軸を任意適当に固定できるようにするフラン
ジ53を取付けてある。ケーシング20はなお、本装置
を協働させるようとする伝動装置の一部を形成する第2
部材に固定する固定手段26を持つ。
【0020】ころがり軸受19は、ばね環27によりケ
ーシングの延長部分に保持してある。密封手段54,5
5はもちろんケーシング及び中心軸の間に設けてある。
ーシングの延長部分に保持してある。密封手段54,5
5はもちろんケーシング及び中心軸の間に設けてある。
【0021】このような装置の作用は次の通りである。
【0022】ハブ及びケーシングの間に一方向又は他方
向に伝えられるトルクは同様に複数組の傾斜面41,4
2,43,44を介してスリーブ及びハブの間に伝えら
れる。傾斜面41,42に作用するトルクたとえば駆動
トルクの影響のもとに、スリーブ18及びハブ10の間
に角度方向のソレが生ずる。この角度方向のソレにより
、ばね45の作用に対抗するハブの軸線方向変位を生ず
る。図1で考えると左方に向かうこの軸線方向の変位中
に、ハブ10の大きい方の横断面を持つ部分15は包囲
空間30内に入込み、この包囲空間の容積の減少従って
この空間内に含まれる流体の内圧の変化が起こる。この
圧力変化は本クラッチ装置の特性に影響を及ぼす。特性
の変化は本装置により伝えられるトルクの値の精密な関
数として生ずる。この結果は、各円板間の間隔を変えな
いで得られる。
向に伝えられるトルクは同様に複数組の傾斜面41,4
2,43,44を介してスリーブ及びハブの間に伝えら
れる。傾斜面41,42に作用するトルクたとえば駆動
トルクの影響のもとに、スリーブ18及びハブ10の間
に角度方向のソレが生ずる。この角度方向のソレにより
、ばね45の作用に対抗するハブの軸線方向変位を生ず
る。図1で考えると左方に向かうこの軸線方向の変位中
に、ハブ10の大きい方の横断面を持つ部分15は包囲
空間30内に入込み、この包囲空間の容積の減少従って
この空間内に含まれる流体の内圧の変化が起こる。この
圧力変化は本クラッチ装置の特性に影響を及ぼす。特性
の変化は本装置により伝えられるトルクの値の精密な関
数として生ずる。この結果は、各円板間の間隔を変えな
いで得られる。
【0023】もちろん、得られる変化の法則は、所望の
結果の関数として選定した傾斜面41,42の傾斜によ
る。
結果の関数として選定した傾斜面41,42の傾斜によ
る。
【0024】加わるトルクが反対方向でたとえば制動ト
ルクであるときは、各傾斜面が或る傾斜を持つ場合(場
合a及びc)異なる法則に従って粘性クラッチを変え、
又は傾斜面の組がbに示すように軸線X−Xに平行の場
合に与えられた基本特性を保つ効果を持つ作用を生ずる
のは傾斜面43,44の組である。
ルクであるときは、各傾斜面が或る傾斜を持つ場合(場
合a及びc)異なる法則に従って粘性クラッチを変え、
又は傾斜面の組がbに示すように軸線X−Xに平行の場
合に与えられた基本特性を保つ効果を持つ作用を生ずる
のは傾斜面43,44の組である。
【0025】図3は本発明クラッチ装置の1変型を示す
。この変型では可動ハブ10はそのカラー17を介して
、ケーシングの穴61内に受入れた少なくとも1個のシ
ャットルに作用を及ぼす。穴61は粘性クラッチの包囲
空間内に開口する。
。この変型では可動ハブ10はそのカラー17を介して
、ケーシングの穴61内に受入れた少なくとも1個のシ
ャットルに作用を及ぼす。穴61は粘性クラッチの包囲
空間内に開口する。
【0026】このシャットルは、粘性クラッチの包囲空
間の容積を変えることにより(図3)又は図4に示すよ
うに円板12,22間の間隔を変える効果を持つ板62
に作用することにより或はこの両方を行うことにより作
動することができる。
間の容積を変えることにより(図3)又は図4に示すよ
うに円板12,22間の間隔を変える効果を持つ板62
に作用することにより或はこの両方を行うことにより作
動することができる。
【0027】しかし前記した作用の原理は同じまであり
、ケーシングは従来の粘性クラッチのケーシングに対し
てあまり変えてない。
、ケーシングは従来の粘性クラッチのケーシングに対し
てあまり変えてない。
【0028】第1の応用(図1)では、本発明により改
良されたクラッチ装置は、2本の駆動車軸を持つ自動車
の縦方向の伝動装置内に位置させることができる。この
場合粘性クラッチのケーシング20は、車両の前部に配
置したエンジン、ギヤボックスアセンブリにより駆動さ
れる伝動装置軸71の第1の区分に連結してある。中心
軸50は後車軸の差動装置を普通の方法で駆動する縦軸
72の第2の区分に連結してある。
良されたクラッチ装置は、2本の駆動車軸を持つ自動車
の縦方向の伝動装置内に位置させることができる。この
場合粘性クラッチのケーシング20は、車両の前部に配
置したエンジン、ギヤボックスアセンブリにより駆動さ
れる伝動装置軸71の第1の区分に連結してある。中心
軸50は後車軸の差動装置を普通の方法で駆動する縦軸
72の第2の区分に連結してある。
【0029】本クラッチ装置がこのような構造で、エン
ジン−ギヤボックスアセンブリから後車軸に向かい駆動
トルクを伝えるときは、粘性クラッチの特性は、その伝
えるトルクが増すのに伴って向上する。このことが好ま
しいことであるのはもちろんである。
ジン−ギヤボックスアセンブリから後車軸に向かい駆動
トルクを伝えるときは、粘性クラッチの特性は、その伝
えるトルクが増すのに伴って向上する。このことが好ま
しいことであるのはもちろんである。
【0030】他方でエンジンブレーキモードでは粘性ク
ラッチは、傾斜面43,44の傾斜に従って基本特性又
はこれに近い特性に戻る。
ラッチは、傾斜面43,44の傾斜に従って基本特性又
はこれに近い特性に戻る。
【0031】システムが駆動トルクのもとで又は制動ト
ルクのもとで作動しているかどうかに従って特性の異な
ることは、車輪のロッキングを防ぐ手段を設けたブレー
キ装置の作動を妨害しないさらに好ましい結果を生ずる
。
ルクのもとで作動しているかどうかに従って特性の異な
ることは、車輪のロッキングを防ぐ手段を設けたブレー
キ装置の作動を妨害しないさらに好ましい結果を生ずる
。
【0032】本発明による改良によって、温度の上昇か
ら生ずる圧力自体の上昇の影響のもとに、粘性クラッチ
のロッキングの現象を許容するものである。この現象は
、低い粘着力の境界条件で出発することができるように
求められることが多い。
ら生ずる圧力自体の上昇の影響のもとに、粘性クラッチ
のロッキングの現象を許容するものである。この現象は
、低い粘着力の境界条件で出発することができるように
求められることが多い。
【0033】図5に示した実施例では本発明による装置
は、4輪駆動の車両の後車軸アセンブリで差動装置の代
りに使われる。このためにこのクラッチ装置は二重であ
り、ベベルピニオン(図示してない)によりよく知られ
ているようにして駆動される環状歯車81に固定したケ
ーシング80は、中心壁82と2つの横方向延長部分8
3,84とを持つ。ケーシング80は、それぞれケーシ
ングに固定した2組の交互の円板87,88及び円板8
9,90とハブ91,92とを内部に配置した一定の容
積を持つ2つの包囲空間85,86を仕切る。各ハブは
、図1について述べたように2部分91,91a、92
,92aに構成され、後輪に対する伝動装置用の半軸に
連結した各出力軸93,94と協働する。本装置の中央
部分では2本の軸93,94の端部は、壁82に外レー
スを圧力ばめした二重ころがり軸受95内にはめてある
。シール96は、一方では各ハブ間に又他方ではケーシ
ングところがり軸受95のレースとの間に設けてある。
は、4輪駆動の車両の後車軸アセンブリで差動装置の代
りに使われる。このためにこのクラッチ装置は二重であ
り、ベベルピニオン(図示してない)によりよく知られ
ているようにして駆動される環状歯車81に固定したケ
ーシング80は、中心壁82と2つの横方向延長部分8
3,84とを持つ。ケーシング80は、それぞれケーシ
ングに固定した2組の交互の円板87,88及び円板8
9,90とハブ91,92とを内部に配置した一定の容
積を持つ2つの包囲空間85,86を仕切る。各ハブは
、図1について述べたように2部分91,91a、92
,92aに構成され、後輪に対する伝動装置用の半軸に
連結した各出力軸93,94と協働する。本装置の中央
部分では2本の軸93,94の端部は、壁82に外レー
スを圧力ばめした二重ころがり軸受95内にはめてある
。シール96は、一方では各ハブ間に又他方ではケーシ
ングところがり軸受95のレースとの間に設けてある。
【0034】ケーシングの2つの横方向延長部分83,
84はさらに、後車軸ケーシング99内に軸受97,9
8により取付けてある。
84はさらに、後車軸ケーシング99内に軸受97,9
8により取付けてある。
【0035】このような構造では、二重粘性クラッチは
差動装置として作用し、各車軸と協働する各要素粘性ク
ラッチの特性は、この粘性クラッチにより伝わるトルク
の関数として従って各車輪の作動条件によって変る。
差動装置として作用し、各車軸と協働する各要素粘性ク
ラッチの特性は、この粘性クラッチにより伝わるトルク
の関数として従って各車輪の作動条件によって変る。
【0036】このような構造は、2個の出力部材に限定
されないのはもちろんである。単一の入力部材から出発
して一層多数の出力部材を設けてもよい。
されないのはもちろんである。単一の入力部材から出発
して一層多数の出力部材を設けてもよい。
【0037】図6に示した実施例では本発明による装置
100は、前部、後部又は中央の差動装置でよい差動装
置101内に設け又はこれに協働させてある。クラッチ
装置のケーシング102は、差動装置のケーシング10
2aに固定されたベベルピニオンにより普通の方法で駆
動される環状歯車103を支える。クラッチ装置の中心
軸104はスプライン105により、差動機構の側部歯
車のうちの1つの歯車106に連結してある。中心軸1
06はさらに車軸半軸107と粘性流体クラッチ装置の
ハブ108,109とに連結してある。本クラッチ装置
は、よく知られている構造に従って差動装置の入力部材
の一方との間に位置させてある。
100は、前部、後部又は中央の差動装置でよい差動装
置101内に設け又はこれに協働させてある。クラッチ
装置のケーシング102は、差動装置のケーシング10
2aに固定されたベベルピニオンにより普通の方法で駆
動される環状歯車103を支える。クラッチ装置の中心
軸104はスプライン105により、差動機構の側部歯
車のうちの1つの歯車106に連結してある。中心軸1
06はさらに車軸半軸107と粘性流体クラッチ装置の
ハブ108,109とに連結してある。本クラッチ装置
は、よく知られている構造に従って差動装置の入力部材
の一方との間に位置させてある。
【0038】しかし本クラッチ装置をその伝えるトルク
に従って独立して又は自動調整式に制御することは、差
動装置を部分的に又は全体的に差動制限するのに従来の
装置に比べて著しく勝っている。
に従って独立して又は自動調整式に制御することは、差
動装置を部分的に又は全体的に差動制限するのに従来の
装置に比べて著しく勝っている。
【0039】図7に示した実施例では本発明による粘性
流体クラッチ装置110は、差動装置111を協働させ
てあるが、差動装置111を囲むケーシング112の外
側に配置してある。このような構造は一般に仏国特許第
2,604,232号明細書に記載してある。前記各例
の場合と同様に本クラッチ装置は、その伝えるトルクに
従って変る特性を持つように構成してある。ケーシング
113はスプライン114により差動装置のハウジング
115に連結してあるが、ハブ116aに協働するスリ
ーブ116はスプライン117により軸118に連結し
てある。軸118自体は、差動装置の出力部材の1つを
形成する側部歯車のうちの1つの歯車119と一体に回
転する。
流体クラッチ装置110は、差動装置111を協働させ
てあるが、差動装置111を囲むケーシング112の外
側に配置してある。このような構造は一般に仏国特許第
2,604,232号明細書に記載してある。前記各例
の場合と同様に本クラッチ装置は、その伝えるトルクに
従って変る特性を持つように構成してある。ケーシング
113はスプライン114により差動装置のハウジング
115に連結してあるが、ハブ116aに協働するスリ
ーブ116はスプライン117により軸118に連結し
てある。軸118自体は、差動装置の出力部材の1つを
形成する側部歯車のうちの1つの歯車119と一体に回
転する。
【0040】この場合得られる作用及び利点は前記した
のと同様である。
のと同様である。
【0041】図8において本発明によるクラッチ装置1
20は同様に、差動装置121に協働し、差動装置12
1の外側にこれから若干の距離を隔てて配置してある。 この構造は、差動装置がその駆動する2つの車輪から等
しい距離には位置していない場合と、長い方の車軸(1
22)をその長さに沿う中間点で軸受123により支え
る場合とに対応する。軸受123は可撓性マウント12
4により車両構造に連結することができる。この場合ク
ラッチ装置はこの軸のすぐ近くに配置するのがよい。ハ
ブ125aに協働するスリーブ125は軸受123の内
レースに軸線方向に衝合するようになる。クラッチ装置
のケーシング126はさらに、中空軸128により差動
装置のハウジング127に連結してある。中空軸128
は軸122のまわりに同心に延び、その2つの端部にそ
れぞれハウジング127及びケーシング126のスプラ
インと協働するスプライン129,130を持つ。
20は同様に、差動装置121に協働し、差動装置12
1の外側にこれから若干の距離を隔てて配置してある。 この構造は、差動装置がその駆動する2つの車輪から等
しい距離には位置していない場合と、長い方の車軸(1
22)をその長さに沿う中間点で軸受123により支え
る場合とに対応する。軸受123は可撓性マウント12
4により車両構造に連結することができる。この場合ク
ラッチ装置はこの軸のすぐ近くに配置するのがよい。ハ
ブ125aに協働するスリーブ125は軸受123の内
レースに軸線方向に衝合するようになる。クラッチ装置
のケーシング126はさらに、中空軸128により差動
装置のハウジング127に連結してある。中空軸128
は軸122のまわりに同心に延び、その2つの端部にそ
れぞれハウジング127及びケーシング126のスプラ
インと協働するスプライン129,130を持つ。
【0042】この場合にもこの装置の作用は前記各実施
例について述べたのと同様であり、得られる利点も同等
である。
例について述べたのと同様であり、得られる利点も同等
である。
【0043】本発明はその範囲を逸脱しないで多くの変
型又は応用が得られる。
型又は応用が得られる。
【0044】とくに本装置の自動調整能力を生ずる手段
は、ハブでなくて装置ケーシングに協働させることがで
きる。本装置の入力部材の1つと出力部材の1つとを形
成する2部分間の相対角変位を変える各傾斜面は、半径
方向表面には位置しないで、これ等2部分の相互に対向
する軸線方向表面に配置することができる。各傾斜面間
にはころがり部材を設けることができる。
は、ハブでなくて装置ケーシングに協働させることがで
きる。本装置の入力部材の1つと出力部材の1つとを形
成する2部分間の相対角変位を変える各傾斜面は、半径
方向表面には位置しないで、これ等2部分の相互に対向
する軸線方向表面に配置することができる。各傾斜面間
にはころがり部材を設けることができる。
【0045】この装置はさらに、その特性の最適の変更
ができるように従来使われているような外部制御手段を
組み合わせることができる。
ができるように従来使われているような外部制御手段を
組み合わせることができる。
【0046】図9ないし図13には複数の変型を示して
あるが、以下に簡略に述べる。
あるが、以下に簡略に述べる。
【0047】図9に示すように本装置は、2組の円板1
42,152を配置した包囲空間151を仕切る。
42,152を配置した包囲空間151を仕切る。
【0048】ハブは、各円板を受入れるスプラインを仕
切る軸線方向部分143と、ハブ内に受入れた軸148
の区分に固定した半径方向フランジ147に設けた補形
的傾斜面146と協働する半径方向部分144とを持つ
。軸の部分は装置の入力部材に形成できる。
切る軸線方向部分143と、ハブ内に受入れた軸148
の区分に固定した半径方向フランジ147に設けた補形
的傾斜面146と協働する半径方向部分144とを持つ
。軸の部分は装置の入力部材に形成できる。
【0049】ハブの半径方向部分144は、その他方の
面で少なくとも1個のシャットル153に当たる。シャ
ットル153は、ケーシングの穴154内に納められ、
又他端部では前記ケーシング内に滑動自在に取付けた板
155に当たる。
面で少なくとも1個のシャットル153に当たる。シャ
ットル153は、ケーシングの穴154内に納められ、
又他端部では前記ケーシング内に滑動自在に取付けた板
155に当たる。
【0050】戻しばね156はハブ140及びケーシン
グ150の間に位置させてある。
グ150の間に位置させてある。
【0051】この場合伝えられるトルクの関数としての
クラッチの作動特性の変更は、シャットル153により
作動する板155により各円板間の間隔を修正すること
によってできる。包囲空間151の容積はシャットル又
は各シャットル153の変位によりわずかに変えられる
だけである。
クラッチの作動特性の変更は、シャットル153により
作動する板155により各円板間の間隔を修正すること
によってできる。包囲空間151の容積はシャットル又
は各シャットル153の変位によりわずかに変えられる
だけである。
【0052】図10の実施例では、クラッチ装置のハブ
160は3つの部分に構成してある。これ等の部分とし
ては、ハブ本体を形成しハブと一体に回転する円板を受
入れるスプラインを仕切る第1の部分161がある。第
1部分の半径方向外側に配置され、縦方向スプライン1
63により第1部品に連結した第2の部分すなわち中間
部分162がある。中間部分162はそのケーシング1
70の方に向いた面により、前記ケーシングの穴165
内に納めた少なくとも1個のシャットル164に当たる
。中間部分162は又、この場合第2部分とケーシング
の隣接部分との間に位置させて皿形ワッシャにより形成
した戻しばね166に当てがってある。又、本装置の出
力部材を形成することができ、ケーシング170及び付
加的ケーシング171に対してころがり軸受172,1
73を介して回転できるように取付けた軸168の区分
と一体に回転する第3の部分167がある。この第3部
分及び中間部分はその相互に対向する面で、ハブを形成
する第2部分及び第3部分の間を通るトルクの影響のも
とに前記中間部分の軸線方向変位を生ずるようにした補
形的傾斜面174を持つ。
160は3つの部分に構成してある。これ等の部分とし
ては、ハブ本体を形成しハブと一体に回転する円板を受
入れるスプラインを仕切る第1の部分161がある。第
1部分の半径方向外側に配置され、縦方向スプライン1
63により第1部品に連結した第2の部分すなわち中間
部分162がある。中間部分162はそのケーシング1
70の方に向いた面により、前記ケーシングの穴165
内に納めた少なくとも1個のシャットル164に当たる
。中間部分162は又、この場合第2部分とケーシング
の隣接部分との間に位置させて皿形ワッシャにより形成
した戻しばね166に当てがってある。又、本装置の出
力部材を形成することができ、ケーシング170及び付
加的ケーシング171に対してころがり軸受172,1
73を介して回転できるように取付けた軸168の区分
と一体に回転する第3の部分167がある。この第3部
分及び中間部分はその相互に対向する面で、ハブを形成
する第2部分及び第3部分の間を通るトルクの影響のも
とに前記中間部分の軸線方向変位を生ずるようにした補
形的傾斜面174を持つ。
【0053】この実施例では前記の各実施例の場合のよ
うに流体型クラッチ装置のケーシング170は、単一の
ブロックとして構成され一定の容積を仕切る。この粘性
クラッチの作動特性の変更は、ハブの第2部分を介しシ
ャットル又は各シャットル164に作用することによっ
て得られる。シャットル164は、ケーシング170と
ハブの第1部分161とにより仕切られた包囲空間内の
粘性流体の占めることのできる容積を変える。
うに流体型クラッチ装置のケーシング170は、単一の
ブロックとして構成され一定の容積を仕切る。この粘性
クラッチの作動特性の変更は、ハブの第2部分を介しシ
ャットル又は各シャットル164に作用することによっ
て得られる。シャットル164は、ケーシング170と
ハブの第1部分161とにより仕切られた包囲空間内の
粘性流体の占めることのできる容積を変える。
【0054】この実施例でハブの第1部分160及び第
3部分167は軸線方向に固定してある。又本粘性クラ
ッチの作動特性を変えるように変位するのはこのハブの
中間部分162である。
3部分167は軸線方向に固定してある。又本粘性クラ
ッチの作動特性を変えるように変位するのはこのハブの
中間部分162である。
【0055】図10の実施例に対し極めてわずかしか違
わない図11の実施例では、ハブ180は2部分に構成
してある。これ等の2部分はすなわち、粘性クラッチの
円板を受入れるスプラインを仕切る第1の部分181と
、軸183にスプラインにより連結した第2の部分18
2とである。ハブを形成する部分は、本装置の軸線X−
Xに対して斜めに向いた傾斜面184により相互に連結
して、ハブの第1部分が軸線方向に固定されかつ第2部
分は変位させることができるから、この変位の振幅を傾
斜面184の領域で伝わるトルクにより定めるようにし
てある。すなわちハブの第2部分は、その変位時にケー
シング190の各穴内に滑動自在にシャットル185に
作用する。戻しばね186はハブの2部分の間に設けて
ある。ばね186はこのハブの第2部分182を押し離
すようにする。
わない図11の実施例では、ハブ180は2部分に構成
してある。これ等の2部分はすなわち、粘性クラッチの
円板を受入れるスプラインを仕切る第1の部分181と
、軸183にスプラインにより連結した第2の部分18
2とである。ハブを形成する部分は、本装置の軸線X−
Xに対して斜めに向いた傾斜面184により相互に連結
して、ハブの第1部分が軸線方向に固定されかつ第2部
分は変位させることができるから、この変位の振幅を傾
斜面184の領域で伝わるトルクにより定めるようにし
てある。すなわちハブの第2部分は、その変位時にケー
シング190の各穴内に滑動自在にシャットル185に
作用する。戻しばね186はハブの2部分の間に設けて
ある。ばね186はこのハブの第2部分182を押し離
すようにする。
【0056】図12の実施例ではクラッチ装置のハブ2
00は、たとえば出力部材に連結することができるフラ
ンジ201に固定してある。ハブ200は互いに異なる
直径を持つ2部分202,203を持つ。このハブは、
単一のブロックとして構成された一定の容積を持つケー
シング210により囲んである。ケーシング210及び
ハブは、2組の交互の円板を配置した包囲空間211を
仕切る。
00は、たとえば出力部材に連結することができるフラ
ンジ201に固定してある。ハブ200は互いに異なる
直径を持つ2部分202,203を持つ。このハブは、
単一のブロックとして構成された一定の容積を持つケー
シング210により囲んである。ケーシング210及び
ハブは、2組の交互の円板を配置した包囲空間211を
仕切る。
【0057】ケーシング210はハブに対して軸線方向
に動くことができる。ケーシング210は、本装置の入
力部材を形成することのできるフランジ212に一体に
回転するようにしてある。ケーシング自体は、ハブ20
0を中心としハブ200に対し軸線方向に保持してある
。フランジ212及びケーシング210の間には、一方
ではこれ等の2部品間を回転できるように連結し又他方
では伝えられるトルクに従ってケーシングに軸線方向に
応力を加えるように、1組の傾斜面213を設けてある
。ケーシング210とハブ200の隣接部分との間に戻
しばね214を設けてある。ケーシング210を軸線方
向に変位させるときは、包囲空間211の容積は、ハブ
200の直径の大きい方の部分203がケーシング21
0内に或は大きく或は小さく入込む作用のもとに変化す
る。
に動くことができる。ケーシング210は、本装置の入
力部材を形成することのできるフランジ212に一体に
回転するようにしてある。ケーシング自体は、ハブ20
0を中心としハブ200に対し軸線方向に保持してある
。フランジ212及びケーシング210の間には、一方
ではこれ等の2部品間を回転できるように連結し又他方
では伝えられるトルクに従ってケーシングに軸線方向に
応力を加えるように、1組の傾斜面213を設けてある
。ケーシング210とハブ200の隣接部分との間に戻
しばね214を設けてある。ケーシング210を軸線方
向に変位させるときは、包囲空間211の容積は、ハブ
200の直径の大きい方の部分203がケーシング21
0内に或は大きく或は小さく入込む作用のもとに変化す
る。
【0058】最後に図13の実施例では、ハブ220及
びケーシング230は相互に軸線方向に固定してある。 ハブ220は、たとえば出力部材に連結することのでき
る半径方向フランジ221に固定してある。
びケーシング230は相互に軸線方向に固定してある。 ハブ220は、たとえば出力部材に連結することのでき
る半径方向フランジ221に固定してある。
【0059】ケーシングに関しては、ケーシングは、ケ
ーシングの方に向いた面により、ケーシングの穴234
内に納めた少なくとも1個のシャットル233に対し当
てがう滑動自在に取付けた中間部材232にスプライン
231により連結してある。ばね235は中間部材のこ
の同じ面とケーシングの隣接部分との間に位置させてあ
る。
ーシングの方に向いた面により、ケーシングの穴234
内に納めた少なくとも1個のシャットル233に対し当
てがう滑動自在に取付けた中間部材232にスプライン
231により連結してある。ばね235は中間部材のこ
の同じ面とケーシングの隣接部分との間に位置させてあ
る。
【0060】中間部材232は、その他方の面に、入力
軸を形成することができ、ハブの延長部分222に回転
自在に取付けた部材238により支えた補形的傾斜面2
37と協働する傾斜面236を持つ。
軸を形成することができ、ハブの延長部分222に回転
自在に取付けた部材238により支えた補形的傾斜面2
37と協働する傾斜面236を持つ。
【0061】この場合ケーシング及びハブは固定され、
本装置の特性の変更は、本装置を通過するトルクの作用
のもとに変位しシャットル233に作用する中間部材2
32により、粘性クラッチ内の流体に利用できる容積を
変えることによって得られる。
本装置の特性の変更は、本装置を通過するトルクの作用
のもとに変位しシャットル233に作用する中間部材2
32により、粘性クラッチ内の流体に利用できる容積を
変えることによって得られる。
【図1】本発明によるクラッチ装置の1実施例の縦断面
図である。
図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1の実施例の2種類の変型の部分縦断面図で
ある。
ある。
【図4】図1の実施例の2種類の変型の部分縦断面図で
ある。
ある。
【図5】本装置の異なる実施例の縦断面図である。
【図6】本装置の異なる実施例の縦断面図である。
【図7】本装置の異なる実施例の縦断面図である。
【図8】本装置の異なる実施例の縦断面図である。
【図9】本装置の異なる他の変型の縦断面図である。
【図10】本装置の異なる他の変型の縦断面図である。
【図11】本装置の異なる他の変型の縦断面図である。
【図12】本装置の異なる他の変型の縦断面図である。
【図13】本装置の異なる他の変型の縦断面図である。
1 クラッチ装置
10 ハブ
20 ケーシング
30 包囲空間
12,22 円板
Claims (24)
- 【請求項1】 それぞれ入力部材及び出力部材から成
る互いに同心の2個の回転部材(10,20)、(91
,92,80,83,84)、(108,102)、(
116a,113)、(125a,126)、(140
,150)、(160,170)、(180,190)
、(200,210)、(220,230)を備え、前
記両回転部材の一方はハブを構成し、その他方はケーシ
ングを構成し、前記両部材がその間に粘性流体を入れる
漏れ止めの包囲空間(30)を仕切り、前記各部材が粘
性流体内に少なくとも部分的に浸した1連の円板(12
,22)に一体に回転し、これ等の円板のうちの一方の
組の円板を他方の組の円板と交互にした粘性流体クラッ
チ装置において、前記ケーシングを形成する部材が一定
の内容積を持ち、装置作動特性C=f(ΔN)を装置伝
達トルクの関数として変えるのに適当な手段を設けたこ
とを特徴とする粘性流体クラッチ装置。 - 【請求項2】 2個の入力部材又は出力部材の一方の
部材(10)、(91,92)、(108)、(116
a)、(125a)、(140)、(162)、(18
2)、(210)、(232)をトルクの影響のもとに
制限した移動にわたり軸線方向に可動なように取付け、
この部材の軸線方向の変位を使いクラッチ装置作動パラ
メータの少なくとも1つを変えるようにしたことを特徴
とする請求項1のクラッチ装置。 - 【請求項3】 前記パラメータを粘性流体を入れる包
囲空間(30)の容積又は前記粘性流体の内圧或はこれ
等の両方としたことを特徴とする請求項2のクラッチ装
置。 - 【請求項4】 前記パラメータを前記円板(12,2
2)間の間隔としたことを特徴とする請求項2のクラッ
チ装置。 - 【請求項5】 2個の入力部材又は出力部材の一方を
少なくとも2部分に構成し、これ等の2部分のうち一方
の部分(10)、(91,92)、(108)、(11
6a)、(125a)、(140)、(162)、(1
82)、(210)、(232)は軸線方向に可動なよ
うにして取付けるが、他方の部分(18)、(91a,
92a)、(109)、(116)、(125)、(1
47)、(161)、(181)、(212)、(23
8)は軸線方向に固定し、これ等の2部分に傾斜面を形
成する補形的な表面(41,42)、(43,44)、
(145,146)、(174)、(184)、(21
3)、(236,237)を設けて、トルクの影響のも
とに、前記各部分間に角度方向なソレが生じ、前記可動
部分を軸線方向に変位させるようにしたことを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載のクラッチ装置。 - 【請求項6】 2個の入力部材又は出力部材の一方を
3部分(161,162,167)、(230,232
,238)に構成し、第1及び第3の部分は軸線方向に
固定するが、これ等の第1及び第3の部分間の中間部材
として作用する第2の部分(162)、(232)は、
軸線方向に可動なように取付けたことを特徴とする請求
項5のクラッチ装置。 - 【請求項7】 前記第2部分(162)、(232)
は前記第1部分に滑動スプラインにより取付けるが、前
記の第2及び第3の部分には傾斜面を形成する補形的な
表面を設けて、トルクの影響のもとに前記各部分間に角
度方向のソレが生じ、粘性クラッチに作用する前記の可
動な中間部分の軸線方向変位を生ずるようにしたことを
特徴とする請求項6のクラッチ装置。 - 【請求項8】 前記中間部分(162)、(232)
に前記ケーシングの穴内に滑動自在に受入れた少なくと
も1個のシャットル(164)、(233)に当てがう
カラーを設けたことを特徴とする請求項7のクラッチ装
置。 - 【請求項9】 前記各部分を形成する部品のうち、互
いに反対の方向のトルクを伝えるときにそれぞれ作用を
生じ又は互いに異なる傾斜特性を持つ2個の部品間に少
なくとも2個の補形的表面(41,42)、(43,4
4)を設けたことを特徴とするクラッチ装置。 - 【請求項10】 2組の傾斜面のうちの各傾斜面を同
じ方向にただし互いに異なる角度を挟んで傾斜させたこ
とを特徴とする請求項9の装置。 - 【請求項11】 各組の傾斜面のうちの1組の傾斜面
を装置軸線に平行にしたことを特徴とする請求項9のク
ラッチ装置。 - 【請求項12】 傾斜面の組を互いに反対の方向に互
いに異なる角度を挟んで傾けたことを特徴とする請求項
9のクラッチ装置。 - 【請求項13】 前記ハブを2部分に構成し、一方の
部分(10)はケーシング(20)に支えた円板(22
)と協働する円板(12)を軸線方向に可動なように支
えるが、軸線方向には相対的に固定した他方の部分(1
8)は中心軸(50)に一体に回転するようにしたこと
を特徴とする請求項5のクラッチ装置。 - 【請求項14】 前記ハブの可動部分がその長手に沿
い可変の横断面を持つようにしたことを特徴とする請求
項13のクラッチ装置。 - 【請求項15】 前記ハブの可動部分に、前記ケーシ
ング(20)の穴(61)内に滑動自在に受入れた少な
くとも1個のシャットル(60)に当てがうカラー(1
7)を設けたことを特徴とする請求項13のクラッチ装
置。 - 【請求項16】 前記シャットル(60)が前記ケー
シング(20)内で軸線方向に可動なように取付けた板
(62)と協働するようにしたことを特徴とするクラッ
チ装置。 - 【請求項17】 前記ケーシング(210)を前記ハ
ブに滑動自在に取付け、前記ハブ(200)に対して回
転運動ができるが軸線方向には固定の部品(212)に
傾斜面(213)により連結したことを特徴とする請求
項5のクラッチ装置。 - 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれかに記
載のクラッチ装置を備えたことを特徴とする車両用伝動
装置。 - 【請求項19】 前記クラッチ装置を駆動車軸にエン
ジン−ギヤボックスアセンブリを連結する縦方向伝動軸
の2区分間に位置させたことを特徴とする請求項18の
伝動装置。 - 【請求項20】 前記クラッチ装置を二重にし、入力
部材を形成する単一のケーシング(80)と2本の各車
軸に連結した2個のハブ(91,92)とを備えるよう
にしたことを特徴とする請求項18の伝動装置。 - 【請求項21】 前記クラッチ装置(100)を差動
装置(101)と協働させ、前記クラッチ装置のケーシ
ング(102)は前記差動装置のハウジング(102a
)に固定するが、このクラッチ装置のハブは中心軸(1
04)を介して前記差動装置の側部歯車(106)の1
つに連結したことを特徴とする請求項18の伝動装置。 - 【請求項22】 前記クラッチ装置を前記差動装置(
111)を受入れたケーシング(112)の外側に配置
したことを特徴とする請求項21の伝動装置。 - 【請求項23】 差動装置(121)をその駆動する
駆動輪の一方からその他方からより一層遠く離して、一
層遠い方の車輪と協働する車軸(122)を中間軸受(
123)により支え、クラッチ装置(120)をこの中
心軸受の付近に位置させ、そのケーシング(126)は
差動装置のハウジング(127)と前記車軸のハブ(1
25)とに連結したことを特徴とする請求項22の伝動
装置。 - 【請求項24】 前記ケーシング(126)を管状軸
(128)により差動装置のハウジング(127)に連
結したことを特徴とする請求項23の伝動装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9012195A FR2667663A1 (fr) | 1990-10-03 | 1990-10-03 | Dispositif d'accouplement a fluide visqueux a caracteristique variable. |
FR9012195 | 1990-10-03 |
Publications (1)
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